職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

76号2012

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  76号 12.9.14
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.74
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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 飲酒運転摘発者の4割が、日中に飲酒!
 
         ――大分県警調べ

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★いよいよ、スクーリング開始!
 
 ステップ2のスクーリングの季節到来です。
 今月から、講師・山さんの全国行脚がはじまります。
 取材のご依頼はASKまでどうぞ。電話03-3249-2551

 講師:山村陽一プロフィール
 → http://www.ask.or.jp/ddd_inst_koushi.html 

 【スクーリング】
 スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
 プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
 9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
 
 9月18・19日 船橋
 9月26日 三島
 10月3日 東京
 10月10日 名古屋
 10月11日 神戸
 10月17日 大阪
 10月25日 仙台
 10月31日 札幌

 【スキルアップ研修】
 継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
 対象にしたスキルアップ研修を実施します。
 「マンネリ化を打破するには」を山村が解説します。
 飲酒事故などの事例を用いたグループワークや、第2次「健康日本21」の
 解説も。9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。

 9月20日 船橋
 9月25日 三島
 10月2日 東京
 10月9日 名古屋
 10月16日 大阪
 10月24日 仙台
 10月30日 札幌

すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
 まだ申し込んでいない方は、お早めにASKまでご連絡ください。
 受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★福岡NHK「特報フロンティア」に今成がゲスト出演

 全国初の罰則付き飲酒運転撲滅条例が9月から全面施行の福岡県。
 8月31日、そのようすを、NHKが30分番組で報道しました。
 スタジオでの解説はASK代表の今成です。

 焦点は、再犯者に依存症の診断を義務づけた規程。
 全国のアルコール医療関係者が注目している画期的な介入システムです。
 ただし、困難も容易に予想できます。
 いやいや病院に来るであろう違反者が、本当のことを言うだろうか。
 ちゃんとした情報が得られないと、医師は診断ができません。
 
 ただ、福岡の条例が工夫されているのは、二段構えになっていること。
 依存症と診断されなかった人には、「飲酒行動是正プログラム」への参加が
 義務づけられているのです。
 成功のカギは、このプログラムをどれだけ充実させられるか、なのでは?
 内容はまだ検討中だそうです。
 
 いずれにしろ、やってみないとわからない本邦初の試みです。
 やりながら修正して、全国モデルに育ててほしいと思います。


 ★トイレットペーパーで乗務員と家族を啓発!

 ――阪急バス株式会社 吉田さんのお話です。
 
 以前から、飲酒運転防止の啓発のために個人面談をして、他社や一般の事故
 を紹介していましたが、近頃マンネリを感じていました。
 変わった発想で何かできないかと、ネットで探していたらトイレットペーパー
 を見つけ、「これは面白い」と採用しました。営業所のトイレに設置してます。
 1日1回は入るだろうし、遊び心で「こういうのもあるんだ」と読んでもらえる
 と思いました。これを見て、ビールを少な目にしようとか意識してもらえると
 いいなと思います。
 トイレは個室だし、何も考えなくていい場所ですから、視覚的な掲示物がある
 とけっこう読んでしまいます。そのため、以前から薬物や秋の交通安全のポス
 ターなどを掲示していました。
 包み紙もインパクトがあるので、個室に何個かずつ置いています。
 乗務員は、紙で渡しても文字を読まないというか、ポケットにすぐ入れてしま
 ったり、 置きっ放しにしてしまいがち。トイレットペーパーなら読んだ後ゴミ
 にもならないし、良いアイテムだと思います。
 みんな、「読んでしまう」「見てしまう」「ユーモアがある」と言ってますよ。

 ――阪急バス株式会社 吉岡さんのお話

 営業所の中で使っています。今までそういった取り組みをしていなかったので、
 みんな興味深そうにしています。
 残りは、従業員の家庭に1~2個ほどになりますが、配ろうかと考えています。


 トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  ↓  ↓  ↓
 http://goo.gl/HZTD5


 ★職場の飲酒運転防止対策に最適の視聴覚教材・予防ツール

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://goo.gl/jgdXE

 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://goo.gl/oO31N

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  3.ニュースCLIP!
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 東京は、連日、亜熱帯のような蒸し暑さが続いています。
 私は先週末、札幌に出張し、涼しさを味わったため、妙にこたえます。
 早く秋が来ますように。
 
 さて今回のニュースクリップは、
 公務員の懲戒処分にまつわるニュースがあまりにも多かったため、リスト
 アップしてしまいました。実際には、もっとあるのでしょうね。

 福岡県警の啓発ドラマと、大分県警の調査にご注目!

 担当は今成です。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)懲戒処分をめぐる裁判が続々
 2)処分の重さ、こんなに違う
 3)福岡県警が迫真の啓発ドラマをネット公開
 4)違反者の4割が日中に飲酒―大分県警
 5)キスに注意!

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 1)懲戒処分をめぐる裁判が続々

 2006年に福岡市の職員が起こした3児死亡事故から、多くの自治体が飲酒運転、
 即、懲戒免職という厳罰主義に急激に舵を切りました。
 モラル強化をねらってのことでしょうが、職員の飲酒運転は後を絶たず、懲戒
 免職となって、処分を不服として申し立てる例が相次いでいます。
 司法は、悪質なケースを除いて、懲戒免職は厳しすぎるという判断を下してい
 ます。
 ASKも、人身事故がない場合は、一発解雇より飲酒行動是正を図るほうが
 飲酒運転防止につながるのではないかと考えています。

 ●神奈川県中学校教諭(49) 9月8日 毎日新聞
 懲戒免職⇒停職6ヵ月
 経緯:2011年7月、飲食店でビールを2杯飲み、別の飲食店に車で向かう際に
 検問を受けて酒気帯び運転が発覚。同年8月3日に懲戒免職処分。教諭は9月
 に不服申し立てを行い、県人事委が審査。
 1.事故が起こっていない 2.生徒らから復帰を求める嘆願書が出されている 
 3.反省している、などを情状酌量として認め、処分は重すぎるとした。

 ●京都市中学校教頭(52) 8月26日 朝日新聞
 懲戒免職⇒控訴審で逆転敗訴
 経緯:2010年4月、自宅で飲酒後、ウイスキーの瓶を車に持ち込み、飲酒しな
 がら運転し、信号待ちの車に追突。京都市から翌月、懲戒免職とされた。
 教頭は市を相手取り、退職手当1700万円全額を払わない処分の取り消しを求め
 て提訴。一審(京都地裁)は教頭の主張を認めたが、控訴審(大阪高裁)は、
 「極めて悪質な飲酒運転で、処分は裁量権の乱用とはいえない」と、逆転敗訴
 を言い渡した。

 ●埼玉県中学教諭(51) 8月24日 読売新聞
 懲戒免職⇒無罪確定で処分取り消し
 経緯:2010年11月、教諭は車を運転して事故を起こし、酒気帯び運転容疑で
 現行犯逮捕、地裁で執行猶予付きの判決を受けたが、「前夜に飲酒してから
 15時間が経過しており、故意性がない」と東京高裁に控訴。今年5月に無罪判決
 が出て確定したため懲戒免職処分は取り消された。

 ●千葉県職員(58) 8月16日 毎日新聞
 懲戒免職⇒控訴審で違法判決
 経緯:2007年11月、飲酒した翌朝の出勤途中にバイクで転倒し、対向車と接触
 事故を起こし、道交法違反(酒気帯び運転)で罰金30万円の略式命令を受け、
 08年1月に懲戒免職となった。県に処分取り消しを求め提訴。一審(千葉地裁)
 は県が勝訴したが、控訴審(東京高裁)は「免職処分は裁量権を逸脱し違法」
 との判断で原告勝訴。

 
 2)処分の重さ、こんなに違う

 気になって、この1ヵ月に報道された公務員の懲戒処分事例を集めてみました。
 まず、免職の件数の多さにびっくり。
 そして処分の重さの差にもびっくりです。状況による違い、とも言えません。
 読むのがたいへんですが、あえて全部掲載します。

 【免職】
 ●広島県警職員(21) 9月14日 産経新聞
 8月18日午前0時半頃、軽乗用車を運転。トラックに接触し、逃走した。
 生ビールをジョッキで2杯、日本酒を5合飲んであり、「飲酒運転が発覚すれば
 クビになるので逃げた」

 ●長崎県水産部主任主事(42) 9月7日 読売新聞
 8月15日午後11時半過ぎ、酒に酔って自家用車に乗り4メートル弱運転。職員は
 飲食店2軒で焼酎の水割り計8杯を飲んでおり、呼気0.5mg/l。

 ●山口市消防本部消防団員(37) 9月5日 毎日新聞
 8月29日午前0時35分頃、交差点で乗用車と衝突。呼気0.15mg/l。

 ●鳥取県立養護学校教諭(31) 9月5日 毎日新聞
 7月21日午前0時35分頃、乗用車を運転し信号待ちの車に衝突。呼気0.75mg/l。

 ●鹿児島県大崎町課長補佐(59) 9月5日 毎日新聞
 8月8日夕から飲食店で開かれた懇親会で、ビールや焼酎を飲み、午後9時頃、
 乗用車を運転し、交差点で女子高生が運転する原付きバイクと衝突。軽傷を
 負わせた。

 ●茨城県消防士(19)9月1日 毎日新聞
 27日夕方から飲食店で友人らと飲酒後、車を運転して帰る途中に停止を求めら
 れ、呼気0.2mg/l。「財布の中に代行運転を呼ぶ金がなかった」と供述。

 ●北九州市立小学校講師(24) 8月27日 日刊スポーツ
 7月30日午前、自宅近くのバーで知人とビール3杯を飲んだ後、帰宅するため
 軽乗用車を運転。同3時10分頃、新聞配達中のアルバイト男性をはね、そのまま
 逃げた。男性は腰の骨を折る重傷を負った。

 ●鳥取県土整備部主事(33) 8月22日 毎日新聞
 8月5日午前1時頃、乗用車を運転しガードレールにぶつかる単独事故を起こし 
 た。主事は、前夜7時半頃から約4時間半にわたって、個人的に手伝っていた
 民間のイベントの懇親会でビールや日本酒をコップで4、5杯飲み、たばこを
 買うため車を運転した。

 【停職1年】
 ●高知県立高校教諭(49) 8月31日 高知放送
 8月23日午前5時半頃、酒気帯び運転で摘発された。午前0時過ぎまで飲食店で、
 ビールや焼酎などを飲み、車の中で5時間ほど仮眠して出勤するところだった。

 【停職6ヵ月】
 ●熊本市主任主事(45) 9月8日 読売新聞
 8月31日午後4時頃から、同僚2人と有給休暇を取り、居酒屋で飲酒。6時頃、近く
 の飲食店へ代行運転で移動、所属課の送別会に合流。9時半頃、別の同僚に代行
 運転を呼ぶよう依頼。業者を待っている間に、同店の駐車場に止めていた自分
 の乗用車を運転、後進する際に駐車中の乗用車にぶつけた。衝突音に気づいて
 同僚が車に駆けつけた時、主事は助手席に倒れこんで寝ており、泥酔状態。

 ●大阪府警交通課長(50) 9月6日 日刊スポーツ
 6月12日夜、署員らと飲酒。帰宅した後、さらに酒を飲んで午後11時半頃就寝。
 13日は午前6時半ごろに自宅を出て、約55キロ離れた署へ車で通勤した。署員が
 「酒の臭いがする」と上司に報告したため、発覚した。

 【停職5ヵ月】
 ●愛媛県立学校事務職員(50代) 8月23日 産経新聞
 7月中旬、飲食店で知人らと飲酒後、乗用車を運転。赤色点滅信号を無視し巡回
 中のパトカーに検挙された。
 
 【停職3ヵ月】
 ●青森県藤崎町主査(30代) 8月28日 毎日新聞
 7月13日夜に市内で1人で飲酒し、翌午前1時半頃、車を運転して帰宅する途中、
 呼気0.2mg/lのアルコールが検出され検挙された。

 ●宮古島市職員(41) 8月22日 宮古毎日新聞
 7月31日午前7時35分頃、出勤のため自家用車を運転しているところ、警察の検
 問で呼気0.18mg/lのアルコールが検出され検挙。

 【停職40日】
 ●防衛技官(50代) 8月24日 産経新聞
 4月30日午後5時から5月1日午前2時頃まで自宅で飲酒。1日午前7時半頃、車で
 出勤途中、路上に停車して車内で飲酒しているのを同僚隊員が目撃し、連絡を
 受けた駐屯地が県警に通報。呼気0.78mg/lのアルコールが検出。昨年1月にも、
 職務時間中に職場で飲酒し、停職4日の懲戒処分を受けていた。

 【停職18~30日】
 ●海上自隊員4人(23~24) 8月27日 神奈川新聞
 6月20日~21日にかけ、市内で飲酒後、基地に帰った。同日午前0時半頃、基地
 内の駐車場で2人が自家用車の運転席と助手席に、残りの2人が後部バンパーの
 上に乗り、100mほど進んだところで、バンパーの2人が落下。脳内出血と頭蓋骨
 骨折で入院。

 【訓戒】
 ●広島県警警視(50)
 8月1日午後9時10分頃、酒を飲んで自転車を運転、歩行者に追突、けがを負わせた。


 3)福岡県警が迫真の啓発ドラマをネット公開

 ◎福岡県警が飲酒運転撲滅ドラマ 遺族出演し生の訴え(8月24日 西日本新聞)

 福岡県警が、飲酒運転事故を減らそうと、啓発ドラマを制作しました。
 題名は「もう、誰もあなたを信じない」。
 残業のあと部下を誘ってラーメンを食べに行き、飲酒することになり、つい運転
 して死亡事故を起こしてしまう内容。加害者本人は登場せず、視聴者が加害者の
 立場になって、事故の悲惨さと代償の大きさを感じるような構成になっています。
 ドラマは以下のサイトで視聴できます。迫真の出来ですので、ぜひご覧ください。

 「もう、誰もあなたを信じない」(28分)の動画はこちら
       ↓ ↓ ↓
 http://www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/kotsukikaku/alc/alc_mpeg_2.html


 ◎通勤時間帯の飲酒事故増加 福岡県警まとめ(8月25日 西日本新聞)

 一方、福岡県警は、1~7月の統計を発表。「午前8~10時の通勤時間帯の飲酒運転
 事故が増えている」と注意を呼び掛けています。「深夜・未明まで飲み、車内
 で数時間仮眠した後、運転するドライバーも少なくない」と、朝の検問などの
 取り締まりを徹底するとのことです。


 ◎高速道路280km以上を酒気帯び運転した男(8月19日 読売新聞)

 そんな福岡で、とんでもない飲酒運転がありました。
 鹿児島県から北九州市まで280キロ以上も飲酒運転してきた男(56)が逮捕され
 たのです。
 「車が蛇行走行している」との110番を受け、駆けつけた高速隊員が車を発見。
 停止させて飲酒検知したところ、呼気0.64mg/lのアルコール分が検出されたとの
 こと。
 「(高速道に入る前に)自宅とコンビニの駐車場で焼酎と缶酎ハイを飲んだ。
 本州まで行こうと思っていた」と供述しているとか。
 アルコール依存症が強く疑われます。


 ◎同僚を「飲酒運転」虚偽告訴、容疑の教諭逮捕(8月24日 福岡放送)
 
 同僚を陥れようとした、こんな事件も起きています。
 「同僚の教諭が職場で酒のにおいをさせている。飲酒運転もしている」
 久留米市の公立の中学校の教諭(57)が、虚偽の内容の書類を、保護者をかたっ
 てFAXで福岡県教育委員会に送信。逮捕されたのです。
 教育委員会によると、同僚教諭の飲酒運転は確認されなかったということです。
 調べに対し容疑者は「FAXは送ったが事実を告発しただけ」と容疑を否認。
 一方、同僚の教諭は「教育方針で対立していた」と話しているということです。


 4)違反者の4割が日中に飲酒―大分県警

 ◎飲酒運転摘発者アンケート 毎日飲むが最多(8月24日 大分合同新聞)

 大分県警が、摘発者計200人へのアンケート結果をまとめました。
 驚きの内容です。
 飲酒の習慣は「毎日飲む」が最多の39%。
 しかも、時間帯は午前6時~午後6時の「日中飲酒者」が39%! 
 一方で、アルコール依存症の認識は「依存症と思わない」が79%と大半を占めた
 とのこと。
 摘発後の声は、「捕まって会社もクビになった」(36歳男性)など、後悔する
 内容が多数だったといいます。
 県警は、「アルコール依存症かその疑いがある人が常習的に飲酒運転している
 ケースもある。立ち直り支援も必要」と、常習的な飲酒習慣がある人には断酒会
 を紹介、広報啓発や飲酒運転の危険性を伝える教育に力を入れるとのことです。


 ★飲酒運転の背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
  http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 ★アルコール依存症への対応を学ぶ通信教育
  ↓  ↓  ↓
 http://goo.gl/H8Xww


 5)キスに注意!

 ◎飲んだ彼氏とのキス、吸いすぎに注意…計測結果「飲酒運転」=南京
 (9月13日 サーチナ)

 中国での出来事です。

 女性ドライバーが警察の飲酒検問で呼気検査に反応しました。
 「100ml当たり27mgのアルコールが検出されました。車から降りてください」
 女性ドライバーは車から降りながらも抗議。
 「そんなはずはありません。全然飲んでいません」

 そのとき、酒のにおいをさせて車から降りてきた男性が「たぶん、ボクが原因
 かも」と、事情を説明し始めました。
 ふたりは交際中の恋人で、その日は一緒に食事し、男性は「白酒(バイヂウ)」
 を相当に飲んだ。そのため、運転は、飲んでいない彼女にまかせたといいます。

 それでは、なぜ女性の呼気からアルコールが検出されたのでしょう。
 答えは、駐車場に車を取りに言った時、ふたりでキスしたから。その直後に、
 飲酒運転の取り締まりに遭遇したのだそうな……。

 警察官は病院まで同行し、血液中のアルコール濃度の測定を受けさせました。
 結果は、血液100ml中のアルコール濃度は4mgで、基準となる20mgを大きく
 下回り、無罪放免となったそうです。

 ほんとぉ~? と疑いたくなるような話でした。

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   4.山さんコラム No.74
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一
 
 ◆耐える快感

 今から40年前、早朝、岩手県の遠野市内を山仲間の同僚と歩いていた。
 「どこへ行くんだ」とお百姓姿の年配者が声をかけてきた。
 「早池峰に行こうと思ってな」と同僚が答える。
 「植木採りか」
 「いや」
 「庭石をひろいにか」
 「そうじゃない」
 「じゃ、何しに行くんだ」
 「ただ登りに行くだけさ」と同僚。
 相手はあきれた顔をして「じゃ、また」と去って行った。
 その頃、信仰登山はすっかりすたれていて、地元の人たちは、目的なしに
 山に入ることなぞ考えられなかったのであろう。

 「苦労して高い山に登り、30分くらいしか頂上にいないで、すぐ下りてくる
 なんて、気がしれない」という御仁もいる。
 人は何故山に登るのか。古来、幾多の人々が問い、答えてきた。
 山仲間では「そこに山があるから」という言葉が人気だ。
 漱石は、熊本郊外の温泉へ行く山路を登りながら、とかくこの世は住みに
 くいと考え、非人情の世界へ脱出を試み、峠をこえた。

 山登りの醍醐味は「頭も心も使わない時間を過ごすこと」だと山さんは考え
 る。
 急な山道にかかると一歩一歩足の置き場を探し、歩を運ぶ。
 それどころか余分なことを考え、あれこれ悩んたりしたら、足をとられ、
 転んでしまう。
 ひたすら無心で足を運ばねばならない。
 さらに急峻な坂道にかかれば、息はぜいぜい、汗はたらたら。苦しさが加
 わる。
 これで万一残っていた想念もすっ飛んで行く。
 まさに無念無想の境地に入る。弱い頭と心がやすまる。

 それぞれ求めるものは違っても、登る苦痛に耐えるのは共通だ。
 この「苦に耐えながらも歩き続けられる」行動は、何によって支えられて
 いるのだろうか。
 山さんの場合、若い頃はコースタイムを縮める挑戦的な動機、中年では俗界
 の煩わしさの切捨てと山頂での達成感、初老では降りたあとのビールの味と
 温泉が、登りの苦しさを耐えさせると考えていた。
 しかし、今は、人生経験によって「苦」に耐えられる快感が磨かれるからと
 答えたい。

 それで思い出したのがランナーズ・ハイ。
 ジョギングをしていると良くわかるが、一定の時間、走る苦しみに耐えて
 いると、ある種の壮快感が生じる。このままどこまでも走ってゆけそうな
 気分になる。
 一説によれば、脳内にエンドルフィンという快感物質が分泌されるという。
 つまり一定以上の苦しみが続くと、その苦しみに耐えるメカニズムが働く
 のである。
 この苦痛⇒快感を繰り返すことより、快感に先立つ苦しみの行為を積極的に
 行う習慣が条件付けられる。つまり、ジョギングを積極的に求め、雨の日も
 風の日も走りたくなるのだ。

 これは、登山やジョギングに限らず、宗教の苦行、スポーツの猛訓練、職人
 の苦しい作業、音楽家やバレーダンサーの連日練習、研究者の刻苦探求、
 冒険家の身体鍛錬などを可能にするメカニズムだろう。
 そして、この快感に若い時に気づき、早くから積極的にかつ長年にわたって
 努力した人が、練習の虫、仕事の鬼といわれ、各界で大成している。

 一方、おいしいものをたくさん食べたり、酔い心地を求めて心ゆくまで飲ん
 だりすることは、そのまま快感につながる。豊かさは多くの快感を与えて
 くれる。
 ただし人類は、欠乏に耐える能力は獲得しても、豊かさにブレーキをかける
 能力は発達させてこなかった。今、豊かになった私たちが、自然にまかせて
 いたら、生活習慣病になったり、依存症になったりして、とんでもないこと
 になる。
 その「豊かさの悲劇」は前回述べた通り。

 今回は、豊かさに制限を加える「節度、節制」が人間の本性からはずれる
 行為と思いこんでいる人たちに訴えたい。
 飲まない、食わないということの中にも快感はある。
 五感の喜びでなく、五感の苦しみに耐える快感がある。
 断食やその他の苦行に耐えられるのは、単に修行成就、悟りを開く目的が
 あるから耐えられるのではない。苦行そのものの中に快感があるのだ。
 同様に、ビール1本にとどめる、お銚子1本だけで満足する、あるいは飲ま
 ないデーを過ごす、その節制そのものが快感をもたらすのである。
 欲望を抑制することによる快感発生メカニズムが人間にはそなわっている。

 ある研究者は、死の直前、エンドルフィンが大量に放出され、少しも苦しく
 ないと述べている。
 大量放出には、普段から苦を体験し、エンドルフィンを作る能力を高めて
 おかねばならない。
 山さん、大いに納得する。
 若い時から苦と直面しエンドルフィンを出易くしておくのが大事だ。
 買ってでも、苦労しろというのは真実だ。
 間違っても苦を酒でまぎらしてはいけない。
 歳をとると足腰をはじめあちこちが痛む。人生の苦も積み重なる。
 これはエンドルフィン大量製造の条件を整える天の恵みだ。
 好きなだけ食べ、好きなだけ飲んでいたら、五感の喜びを失う死の苦しみは、
 とてもひどそうだ。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 バス会社でのセルフケアスクールの講師をしています。

 「3単位飲むと翌日体がきつい。1単位だと体調がいい」

 節酒にとりくんでいるドライバーの言葉です。
 1単位とは、アルコール約20グラムが含まれたお酒で、ビールなら中瓶1本、
 日本酒なら1合。
 こうやって、節酒の効果を自分で感じられるようになるからすごい。

 「このごろ、少ない量で酔えるようになった」

 これは、別のドライバーの声。脳が慣れていくのです。

 節酒はさまざまな魔法を生み出します。
 アルコールチェッカーに引っかかる不安もなくなるし、目覚めはいいし、
 お小遣いは残るし、家族も喜ぶ。依存症の予防にもなる。

 すごいことだなあ、と思います。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】76号 12.9.14
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
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