職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

64号 2011

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  64号 11.9.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.NEKOのニュースCLIP!
    4.アルコール検知器Q&A
    5.山さんコラム No.62
    6.ASKの活動ご紹介
    7.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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    あれから5年。
        風化させてはいけない。

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★いよいよ、スクーリング開始!
 
 ステップ1の通信スクールが終盤に近づき(提出がまだの方お急ぎください)
 ステップ2のスクーリングの季節到来です。
 今月から、講師・山さんの全国行脚がはじまります。
 取材のご依頼はASKまでどうぞ。電話03-3249-2551

 講師:山村陽一プロフィール
 → http://www.ask.or.jp/ddd_inst_koushi.html 

 【スクーリング】
 スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
 プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
 9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
 
 9月21・22日 船橋
 9月28日 東京
 10月5日 三島
 10月6日 富士
 10月12日 金沢
 10月14日 神戸
 10月19日 大宮
 10月26・27日 大阪

 【スキルアップ研修】
 継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
 対象にしたスキルアップ研修を実施します。
 飲酒事故などの事例を用いたグループワークや、ハンドブックを使った
 節酒指導の紹介も。上級インストラクターによる実践報告もあります。
 9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。

 9月7日 船橋
 9月20日 船橋
 9月27日 東京
 10月4日 三島
 10月11日 名古屋
 10月13日 神戸
 10月18日 大宮
 10月25日 大阪

すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
 まだ申し込んでいない方は、お早めにASKまでご連絡ください。
 受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551

 【上級インストラクター】
 上級インストラクターとは、飲酒運転防止インストラクターとしての経験を
 もとにアルコール問題についての研鑽をさらに積み、研修の実技試験を経て
 認定された人です。
 上級インストラクターは、依頼先のご要望(時間・対象・ニーズ)に沿った
 プログラムを提案し、飲酒運転防止の講演や出張研修を行なうことができます。

 ASK事務局では今週、上級インストラクター認定のための実技審査と面接・
 スーパービジョンが日々行なわれました。
 さまざまな職種・立場の方々の熱意あふれるパフォーマンスは圧巻!
 
 上級インストラクター紹介(来月以降増えます)
 → http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu.html  

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★ASK代表今成が、NHK福岡の特報フロンティア「3児死亡事故から
 5年 飲酒運転ゼロに何が必要か」(九州沖縄地方で放送)に出演

 2006年8月25日に、福岡の海の中道大橋で発生した痛ましい3児死亡事故
 から5年。厳罰化に伴い減少傾向だった飲酒運転は下げ止まり状態。
 福岡県は昨年、飲酒事故が全国でワースト1という事態に。県警が増加の
 背景を分析したところ、20代が増えていることがわかりました。
 週末の飲み会後が多く、他の年代より女性の比率が高いという特徴も。
 自動車教習所で学ぶ若者たちに聞くと、大半がこの事故を知らないという
 驚愕の事実も判明! 彼らは当時中学生。すっぽ抜けていた若者対策……
 このままでは若い世代から風化が進んでしまいます。

 一方沖縄では、保護観察所+専門医療+断酒会が三位一体となって、
 アルコール依存症から飲酒運転を繰り返す人々への介入を始めました。
 常習者対策は、この5年で大きく前進しています。
 
 振り返れば、3児死亡事故の加害者も22歳。金曜夜に飲んで友人と車で
 繰り出した末に大事故を起こしたのです。
 今成は、海外では、若者の飲酒運転は死亡事故に発展しやすいと対策を
 強化しており、壊れた事故車を展示して高校生や大学生に見せたり、
 被害者の話を直接聞かせる教育が行なわれていると紹介。
 飲酒事故の怖さを実感させる若者対策、依存症に介入する常習者対策、
 そして飲酒運転につながる飲酒習慣を見直す職場での研修が、今後の
 対策に欠かせない、と訴えていました。
 

 ★飲酒運転防止トイレットペーパーを社員の家庭に配布!

 先月のメルマガを見て、社員教育に役立てたいと、静岡の伊豆箱根バス
 からトイレットペーパーのご注文をいただきました。
 伊豆箱根バスといえば、飲酒運転防止インストラクター養成講座にも、
 毎年参加していただいており、飲酒運転防止に対して熱心に取り組まれ
 ています。どんなふうに活用したのか、担当の鬼頭さんに伺いました。
 
 ――静岡の伊豆箱根バスのお話
 社員教育として、管理者も含めた運転手全員を対象とした研修を実施し
 た際に、1人1個ずつトイレットペーパーを家庭に持ち帰ってもらった。
 家族も含めて啓発に取り組んでもらおうという目的での配布。トイレット
 ペーパーの包みはトイレの壁など見える所に貼り、意識を高めてほしいと
 指導した。社員も興味津々で、家族ぐるみの飲酒運転防止活動にできた。
 
 他にも、様々な感想をいただいたので、ご紹介します。

 ――宮城の化学メーカーのお話
 今までも秋の交通安全運動として、様々な啓発活動をしてきたが、同
 じことをしていても飽きられてしまうので、何か目新しいものがない
 かと探していたところ、飲酒運転防止トイレットペーパーが目についた。
 9月21日から会社のトイレにおいてあるトイレットペーパー全てを入れ
 替える予定。

 ――大阪の運送会社のお話
 お客様に対して配布している。
 社員の意識向上はもちろん、自分の会社は飲酒運転をしません、という
 アピールにもなる。
 お客様からも「面白いね」という感想をもらっている。

 ★飲酒運転防止活動にインパクトを! 
 トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  ↓   ↓   ↓
 http://goo.gl/LhpCS 

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  3.NEKOのニュースCLIP!
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 3月11日の震災から、半年が経ちました。
 先日も、大型台風が日本を襲い、たくさんの被害が出ています。
 残念ながら、人間の力ではどうすることもできないことが、日本中、
 世界中で起きています。
 家族や仕事、家を失い、先の見えない不安な生活の中で、アルコール
 に関連する問題も多く出てきています。
 
 自然災害は防ぐことは出来ませんが、飲酒運転事故は私たちの努力で
 「ゼロ」にすることができます。
 人間の努力で無くすことができる悲劇を減らしていきたいものです。

 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)危険運転致死罪で懲役15年を求刑
 2)大事故につながる若者の飲酒運転
 3)懲戒免職は妥当? 教職員の飲酒運転
 4)とんでもない言い逃れ

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 1)危険運転致死罪で懲役15年を求刑

 2月9日午後11時すぎ、酒を飲んで乗用車を運転。居眠りし、路側帯を歩いて
 いた高校生2人を時速75キロではね、死亡させたとして、危険運転致死罪に
 問われた元建設作業員(36)の裁判員裁判第2回公判が、9月15日に福岡
 地裁でありました。
 検察側は論告で「飲酒運転が常習化していた」と懲役15年を求刑。
 弁護側は「ほかの危険運転致死事件と比べて特に悪質とはいえない。今後は
 酒も飲まず車も運転しないと誓っている」と懲役7年が相当と主張。
 判決は今日の予定ですので、ニュースに注目してください。

 ◎2高校生死亡事故 検察懲役15年求刑「飲酒運転が常習化」福岡地裁公判
  (9月16日 西日本新聞)

 被告は、2008年に、酒気帯び運転で罰金の略式命令を受けていたそうです。
 その後しばらくは飲酒運転を控えたが、「09年夏頃から10回ほど繰り返した。
 自分は捕まらないと思った」と述べています。

 この常習性、アルコール依存症が強く疑われます。

 折りしも、福岡では、3児死亡事故から5年の節目。
 8月25日には、亡くなった高校生2人の同級生や遺族らが街頭でチラシを配布。
 福岡市役所西側広場で開かれた「飲酒運転撲滅大会」には市職員ら約1500人
 が参加しました。
 飲食店にも、警察から強力を要請しました。

 ◎福岡・車転落3児死亡:事故5年 二度と悲劇起こすな
 (8月26日 毎日新聞)
 
 加えて、地域を巡回する交番の警察官が、県内の全家庭を個別訪問しチラシ
 を配布するなど、踏み込んだ対策がとられています。
 チラシには、飲酒運転の常習者はアルコール依存症の可能性があり、専門
 機関に相談するように書かれているとのことです。

 ◎警察官が戸別訪問 3児死亡事故25日に5年
 (8月25日 西日本新聞)


 2)大事故につながる若者の飲酒運転

 福岡で20代の飲酒運転が増えているとのNHK福岡「特報フロンティア」
 の報道を受け、ネットニュースを検索してみました。
 すると、この夏、20代前半の若者による飲酒事故がこんなにありました。
 どれもこれも、死者を出すなどの大事故です。
 
 ●鹿児島 町臨時職員(22)(8月27日 毎日新聞)
 8月25日午後10時頃、町臨時職員(22)が運転する軽トラックが道路左側
 のガードレールに衝突し、頭などを強く打ち、まもなく死亡。
 事故前に近くの飲食店で食事をしており、関係者の証言などから、飲酒
 していた可能性もあるとみられている。

 ●茨城 土木作業員(23)(8月24日 共同通信)
 8月7日午前4時20分頃、国道で酒気を帯び、制御できないほど速い
 スピードで乗用車を運転。対向車線にはみ出して軽乗用車に衝突。
 軽乗用車に乗っていた2人が死亡。
 6日夜から同乗してた解体工男性(26)と、飲食業女性(36)と、居酒
 屋で飲酒し、解体工の車を運転して帰宅途中だった。

 ●北海道 建築作業員(21)(8月16日 朝日新聞)
 8月14日午前1時5分頃、札幌市で、男女5人が乗った乗用車と軽乗用車が
 接触し、乗用車が横転、大破した。女性(22)が全身を強く打って死亡、
 男性4人は脳挫傷や骨盤骨折など重傷。
 乗用車を運転していた建築作業員(21)の血中からアルコールが検出。
 5人は中学時代の同級生。軽自動車を運転していた男性(22)も友人。
 「直前まで一緒にカラオケをしていて、車で走っていたら接触した」
 
 ●山形 専門学校生(21)(8月18日 読売新聞)
 8月16日夜、成人式に出席した専門学校生(21)が、酒気帯び状態で乗用車
 を運転、民家に突っ込んだ。民家は居間などが大きく壊れ、中にいた女性
 が軽い怪我をした。
 帰省中行われた成人式に出席した後、会場とは別の町内でパーティーに
 参加し、酒を飲み実家に帰る途中だったという。

 ●千葉 とび職男性(22)(8月17日 産経新聞)
 7月31日午後10時40分頃、酒気帯び状態で乗用車を運転。道路左側の立木
 や別の乗用車に衝突。助手席にいた友人女性(23)を死亡させた。
 「近くの公園で仲間10人とバーベキューをして酒を飲んでいた」

 ――福岡の3児死亡事故も、当時22歳の若者が起こした事故でした。
 悲惨な事故も、残念なことに、時間とともに風化しています。
 事故のことを知らない若者が運転免許を取得し、ハンドルを握り、同じ
 ような事故を繰り返してしまう。
 運転も飲酒も初心者の若者たち……。
 事故の記憶をとどめると同時に、飲酒運転の危険性やアルコールの正し
 い知識を繰り返し、若者に伝えていく必要があります。


 3)懲戒免職は妥当? 教職員の飲酒運転
 
 教職員による飲酒運転が、続いています。
 教職員の場合、懲戒免職などの重い処分が下されることが多いのですが、
 対応が厳しすぎる、との訴えも続いています。
 
 ◎元教頭の酒気帯び懲戒免職:処分取り消し求め提訴 県教委、争う姿勢
 (9月6日 毎日新聞)

 これは、秋田県元小学校教頭(47) の事例。
 2010年2月2日午後8時頃から午後10時頃まで、自宅で芋焼酎のロック3杯
 (450ml程度)を飲み、午後11時半ごろ就寝。
 翌3日午前6時40分頃、車で通勤中に検問を受け呼気0.29mg/lを検出。 
 元教頭は、飲酒量や運転開始まで約8時間半経過していることなどから
 「飲酒直後の運転などと同様に扱うことは妥当性を欠く」として、
 提訴しています。

 ◎酒気帯び運転で免職、撤回求め提訴 元高校教諭、県教委を
 (9月2日 秋田魁新報) 
 
 これは、秋田県の元高校教諭(55)の事例。
 2010年4月6日午後10時頃まで自宅でチューハイやウイスキーを飲み、
 翌朝、入浴施設に車で向かう途中に摘発。
 運転までに8時間以上経過していたとし「飲酒直後の運転と同列に扱わ
 れるのはおかしい」と主張しています。

 ◎元教諭、不服申し立て「故意性ない」(8月30日 毎日新聞)
 
 これは、長野県の高校元教諭(52)の事例。
 2010年3月、送別会で山梨県の温泉に宿泊し、飲酒。
 翌日、車を運転してホテルを出発後、警官に停止を求められて検挙。
 「懲戒免職は行き過ぎだ」と主張し、人事委員会に処分の軽減を求め
 る73000人分の署名を提出。人事委員会の裁決で処分が覆らない場合、
 処分取消を求めて、県を提訴する構えです。

 3つの事例に共通しているのは、
 ・事故を起こしていないこと
 ・飲んですぐではなく、就寝後の翌朝であること

 つまり、どれも飲みすぎが引き起こした飲酒運転。
 アルコールの体内での処理時間を知っていれば、防げるはずなのです。
 今、最も必要なのは、教職員向けの研修ではないでしょうか。

 ちなみに、この1ヵ月に懲戒免職になった教職員は以下。
 上記の条件にはあてはまらないので、処分は覆らないでしょうが、
 どれも相当量の飲酒をしています。
 「飲みすぎ」の生活パターンをなんとかする必要があります。
 背景にアルコール依存症が隠れている可能性も。

 ●滋賀県高校教諭(60)→懲戒免職(9月6日 読売新聞)
 7月30日、市内の飲食2店舗でビールをジョッキ1杯と、焼酎をコップ
 7杯飲んだ後、車を運転。信号待ちの軽自動車に追突。
 「代行運転で帰るつもりだったが、道が混んでなかなか来ないと思い、
 自分で運転した」
 
 ●広島県非常勤講師(58)→懲戒解雇(8月16日 毎日新聞)
 6月29日午後8時半頃、国道交差点で乗用車を飲酒運転し、中央分離帯
 に乗り上げ、検挙され、呼気0.55mg/lを検出。
 「自宅で焼酎の水割りを2杯」飲んで、市内のショッピングセンター
 に家族を迎えに行く途中だった。

 ●和歌山県中学校教諭(25)→懲戒免職(8月17日 毎日新聞)
 7月20日午後7時半頃、居酒屋で教員仲間7人と飲食し、ビールをグラス
 2杯とハイボール2杯を飲んだ。9時半頃にはスナックに移動し、焼酎の
 水割り1杯を飲んだ。
 21日午前1時35分頃、近くの駐車場に止めていた乗用車を運転。
 交差点近くで民家の駐車場にあった乗用車に接触し、電信柱や縁石、
 トラックに次々と接触を繰り返し、軒先の支柱に当たって停止。 
 「運転できると思ったが甘い考えだった」

 教職員による飲酒運転 懲戒処分事例の分析(2008)
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html

 4)とんでもない言い逃れ

 飲酒運転で捕まった後の、呆れた言動です。

 ◎排せつ物で飲酒の口に“ふた”飲酒検知拒否の男逮捕
  (9月14日 中日新聞)

 愛知県警津島署は9月13日、道交法違反(飲酒検知拒否)の疑いで、清掃
 業の男(55)を現行犯逮捕した。午後2時25分頃、乗用車を蛇行運転して
 いるのを署員に見つかり、飲酒検知を拒否したとされる。
 男は検知を求められた際、署員の同行で近くの小学校のトイレに入った。
 排せつ物を口の周りに付けて出てきて、自分の車に乗ろうとしたという。
 男は「酒のにおいを消そうとした」と供述している。

 ええええええ~~~~っっっ

 結局、飲酒検知で基準値を上回るアルコールが検出されました。

 ◎泥酔状態で追突事故「何日か前に飲んだ」と否認(9月4日 読売新聞)
 群馬県警太田署は9月2日、ペルー国籍の派遣社員(41)を道交法違反(酒酔
 い運転)の疑いで現行犯逮捕した。
 容疑者は午後10時半頃、酒に酔った状態で乗用車を運転、信号待ちの乗用車
 に追突する物損事故を起こした。泥酔状態で、「何日か前に酒は飲んだが、
 直前には飲んでいない」と容疑を否認しているという。

 前日という言い訳は聞きますが、「何日か前」とは!

 ◎酒気帯び運転 知人の名語った21歳会社員の男を逮捕
  (9月2日 佐賀新聞)

 佐賀県鹿島署は9月1日、道交法違反(酒気帯び運転)と有印私文書偽造・
 同行使の疑いで、会社員(21)を逮捕した。  
 8月20日午後10時50分頃、酒気を帯びた状態で軽乗用車を運転。取り締まり
 の署員に知人の住所、氏名を告げ、交通切符に押印した疑い。  
 鹿島署が後日、知人に確認し別人と判明。「飲酒運転がばれたら会社をくび
 になる。とっさに知人の名が出た」と認めているという。

 罪を重ねたあげく、仕事だけでなく、友人まで失くします。


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  4.アルコール検知器Q&A 最終回
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 運輸・運送業向け事故防止コンサルタント
 ASK認定飲酒運転防止上級インストラクター

                       高木 宏昌

 
 【Q9】アルコールにしか反応しないという検知器を使用しています
     が、たまにお酒を飲んでいない人でも数値が出ます。
     注意すべきものがあれば、教えていただけませんか?

 【A9】飲酒以外にアルコール検知器が数値反応をする理由はいくつ
     かあります。

 (1)何らかの理由で検知器にアルコールが吹き込まれた場合
 (2)アルコールではないが、検知器が誤った反応をしてしまった場
    合

 今回のご質問は、「アルコールにしか反応しない検知器」とのことで
 すので、おそらく燃料電池(電気化学)式センサーによる検知器をご使
 用かと思われます。
 その場合(2)は起きませんので、必然的に(1)の理由になるかと
 思われます。

 (1)で考えられるのは、
 「直前(15分程度以内)にアルコールを含む飲食物を取った」というこ
 とです。

 「対応策」としては、うがいをする。おそらくこれで消えるでしょう。

 「予防策」としては、2つ。
 ◎ 直前(15分程度以内)に飲食物をとらない
 ◎ どんな飲食物にアルコールが含まれているのかを知り注意する

 アルコール含有食品ですぐ思いつくのは、
 「栄養ドリンク」「漬物」「料理酒」「洋菓子」などでしょう。
 ところが、それ以外にもいろいろあるのです。
 お問い合わせが多く、かつ、分かりづらいものを以下に記します。

 ◆長時間(15分以上)残る場合があるもの
 ・パン類(イースト菌が糖分を分解する際にアルコールが生成されます。
  歯に挟まっていると結構な数値が出ることがあります)
 ・入れ歯安定剤(数値が出続けます)
 ・歯磨き粉(ほとんどにアルコールが含有されています)
 ・歯科治療(殺菌にアルコールが使われます)

 ◆口にしていなくても反応する場合があるもの
 ・香水(多くにアルコールが含まれています)
 ・化粧水(多くにアルコールが含まれています)
 ・シェービングローション(多くにアルコールが含まれています)
・除菌・消臭スプレー等(台所・屋内・衣服用等、アルコール成分を
  含むもの)
・除菌ジェル(インフルエンザ防止用アルコールスプレー・ジェル)
 ・ハウスクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)
 ・エアコンクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)

 その他、アルコール検知器メーカーがデータを持っている場合もあり
 ますので、質問してみるとよいでしょう。

 高木宏昌プロフィール
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu_kanntou.html#takagi
 ★検知器についての質問はおよそ出尽くしたようですので、
  今回をもってこのコラムを終了します。
  今後の企画でご希望がありましたら、以下にお寄せください。
  → ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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   5.山さんコラム No.62
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆スイスの山の旅

 8月22日から8日間、スイスの山を歩いてきた。今回が9回目。
 「よく飽きずに出かけるね」と友人に言われる。

 山さんは、これまで6回、同一の町の同一の宿に泊まっている。
 天候の状況を見て、ベルナーオーバーランドか、ツェルマットのハイ
 キングコースを歩く。
 毎回マッターホルンを拝し、そのたびに新鮮な感動をおぼえるが、小
 さな事件も加わり思い出に花をそえる。今回は下りに岩場のルートを
 たどり、ちょっとしたスリルを味わった。
 同行のH夫妻は山好きだが、旦那はやや高所恐怖症。
 コースの後半に片側がきれ落ちている30mほどの鎖場が出現。内心、
 旦那がいやがるなと思ったが、1時間近く下ったから戻るのは大変だ。
 行くしかない。
 道はまっすぐ深い谷間へ落ち込んでいる。谷のむこうは氷河を抱いた
 3000mを越す岩峰の連山。
 山さんは、彼らを待たせて、先になんでもないようなふりをして下っ
 た。それからノンビリ「ゆっくり、ゆっくり」と声をかけた。
 無事、鎖場を抜け出れば、とてもいい土産話である。

 いつも感心するのが、鉄道の正確さとネットワークのよさ。日本の元
 鉄道マンが感心するのだから、その程度が想像されよう。
 例えば、ローカル線の駅フルチゲン発8:03の列車に乗り、主要幹線の
 シュピエッツで特急に乗り換え、インターラーケンから山岳電車へ
 乗り継ぎ、ラウターブルンネンへ。ここで登山電車に乗り換え、クライ
 ネシャイデックへ行き、アイガー岩壁内トンネルのケーブルカーに乗れ
 ば、3000m余のユングフラウヨッホに11:22に到着する。4回の乗り継ぎ
 は各駅とも、わずか数分の待ち合わせだから、少し忙しいが慣れれば
 大変に便利だ。

 登山道の整備と多様なコースも山好きにはありがたい。
 現在有名なリゾート地はもともと結核療養のためのサナトリウムがあっ
 たところ。遊歩道は患者の病状にあわせたリハビリのコースだったの
 で、どこも歩きやすい。風景の良いところにはベンチがあり、子供連
 れやお年寄りにはぴったりだ。
 登山道は、初級者向きの楽なコースから専門家用まで多彩。
 初級者コースの岩場なら、必ずワイヤーや手すりがつけられ、足元の
 岩も階段状に整えられてある。
 少し道を間違えても標識がしっかりしているから正しい方向へ早く修正
 できる。
 補修整備のよさも特筆もの。遊歩道には砂利を50cm以上しき凍上を
 防ぐ、雨水の排水路は鉄製、入った砂利を定期的にかきだしている。
 専門の受け持ち区間があるらしく、雨の日に標高2000mを越す高台の
 遊歩道で、砂利を排水路から除去している人に出会ったことがある。

 登山者のマナーの良さも素晴らしい。地元スイス人のほかドイツ人が
 多いが、フランス、イタリア、英国、アメリカの人々、近頃は中国人、
 韓国人も増えている。必ず挨拶を交わす。ハロー、モルゲン、メルシ、
 ボンジュール、チャオと各国語。中には、妙なアクセントでコンニチワ
 の声もかかる。

 登山コースはアルプの中を通る。一見、山の草地に見えるが大切な
 牧草地。(注 アルプ=アルプス山脈中腹の草原地帯)
 標高2500mを越すアルプも夏の放牧地だ。
 村の近くの牧場は冬の飼料のための草刈場。どちらも大事な、いわば
 畑。その中に登山コースが通る。
 登山道の途中にある柵には、人間が入れて、牛が出られぬ様々な工夫
 がしてある。地域で方法が違うのは面白い。
 スイスの牧畜業は観光業との共存が強く意識されており、大切な牧場
 も遊歩道や登山道に開放している。作業小屋も背後の風景を計算して
 いるかのように設置され、きちんと整備され、整理整頓されている。
 写真の邪魔になるどころか、有力な被写体の1つだ。

 山さんの定宿。1泊2食1万2000円。シングル、シャワー付き。
 簡素だが、きわめて清潔で、連れて行った友人達は、皆、満足。
 3000m高所レストランのトイレも水洗で、まったく臭わず気分爽快
 (ちなみに富士山は臭気に満ちている)。山小屋の清潔さも素晴らし
 い。氷河の水を利用しているところが多いが、離れている場所でも水
 洗。パイプで全部麓まで流し一括処理している(雪解け水で流すらし
 い富士山と大違い)。
 宿の料理は、さっぱりした気取らない料理。例えば、トマトスープ、
 豚ヒレ肉のクリーム煮にゆで野菜そえ。2種理のアイスクリームのデ
 ザート。くせのないビール。ブドウの味がはっきり分るワイン。そし
 てリーズナブルな料金。

 今回、初めてスイスに失望し、ショックを受けた事件に遭遇した。
 1つは信頼していた鉄道に関する件で、直前の乗り場変更に2回も遭
 遇し、あわてた。結局事なきをえたが、行程表、駅表示も信用できな
 いとなると、元鉄道マンも、ちょっと大変だ。
 それはともかく、2つめの事件は、マッターホルンを眺め気分爽快、
 ツェルマットから帰りの特急内の出来事。
 背後で、若い女性の珍しく大きな声がした。登山電車などでは絶景の
 箇所で大声をあげる例もあるが、特急の車内では今まで経験したこと
 がない。
 
 後ろを振り返りたかったが、ぐっと我慢した。スイスでは、他人を
 じろじろ見る人はいない。無関心をよそおうのが礼儀。
 しかし数分たっても大声はやまない。そのうち甲高い笑い声に変わっ
 た。日本でも聞くあの独特の騒がしい笑い。もしやと思い、振り向い
 たとたん、ビンが目に入った。
 数人の若い金髪の女性が、白ワインを回し飲んでいるではないか……。

 スイス・ジュネーブに本部を置くWHOがアルコール問題に危機感を
 いだくのは当然だ。アルコール教育の必要性を痛感。飲酒運転防止イ
 ンストラクターをスイスでも広めたい。


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  6.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 震災後、非常用持出袋や、携帯ラジオ、懐中電灯など、災害対策用品が
 多く売れているそうです。
 被災地が一日でも早く復興し、心の傷が癒えることを願いつつも、悲惨
 な事故の記憶や、災害に備える気持ちは忘れずにいたいと思います。

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】64号 11.9.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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