職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

59号 2011

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  59号 11.4.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.NEKOのニュースCLIP!
    4.アルコール検知器Q&A
    5.山さんコラム No.57
    6.ASKの活動ご紹介
    7.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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  東日本を襲った大震災から、1ヵ月
    人間の力では、防げないことがあるのを思い知った。
      だからこそ、人間の力で防げる事故は防ぎたい。


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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 <飲酒運転防止インストラクター養成講座第4期生 締め切り間近!>
 第4期の定員は400名。開始直前に起きた震災の影響によって、例年より勢いは
 弱まりましたが、4月14日現在で316名になりました。
 ぽつりぽつりと、被害の大きい岩手・宮城・福島からも応募がきています。
 4月の人事異動後に申し込みたいというお声もきています。
 どうぞ、お急ぎください。
 お申し込みはこちらから。
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
 応募者の声をご紹介します。

 ●EAPコンサルタントとして、企業内でメンタルヘルス教育の講師、カウンセ
  ラーをしています。企業でのアルコール教育に活用したい。
 ●自動車事故防止のコンサルティングを行なうにあたり、飲酒運転に関する
  総合的な知識を身につけたい。
 ●自動車教習所の教官という仕事柄、飲酒が運転に及ぼす影響をわかりや
  すく教習できるようになりたい。
 ●福岡県は飲酒運転事故者が全国ワースト1位。飲酒に関する正しい知識
  を身につけ、職場や地域の飲酒運転撲滅の推進に貢献したい。
 ●沖縄県の飲酒運転撲滅の役に立ちたい。飲酒に対する県民の理解度向
  上、未成年者の飲酒への指導など、さまざまな面で社会貢献したい。
 ●運送会社で従業員の教育を担当しています。乗務員はグループ会社を含
  め300名。営業所は岡山県内に5ヵ所あります。現在はトラック協会の飲酒
  運転防止マニュアルを使用して話していますが、養成講座に参加できれば
  DVDを使ってよりよい教育が実施できると考えます。
 ●産業保健師です。各グループ会社の安全衛生委員会や新人教育、保健
  指導の場面で予防活動を行なっていきます。
 ●物流会社で安全の担当をしていますので、スキルアップして、協力会社さ
  んへの安全指導などにぜひ役立てたい。
 ●運送会社です。いまだに前日の飲酒によってアルコール検知で異常値が
  検出されている現状をなんとかしたい。
 ●行政機関職員の検挙や事故の背景には、アルコール依存症などの病気
  があることはもちろん、飲酒に関する知識不足も。行政機関の職員として、
  本講座で学んだことを周りに教え伝えることによって、飲酒運転撲滅への
  足掛りにできればと願っています。
 
 <上級インストラクター助成枠締め切りました>
 たくさんの応募をいただき、ありがとうございます。
 11名の方が、書類審査を通りました。 
 助成枠は、将来的にスクーリング講師を目指していただくことが前提となります。
 また、地域の偏りが出ないようにという配慮も必要でした。
 かつ、フォローアップに参加した方が優先、などの条件もありました。
 そのようなわけで、助成枠からもれた方がたくさんいらっしゃいます。
 その中の数名は、すでに助成枠外での挑戦を目指してくださっています。

 上級インストラクターについて、詳しくはこちらを。
   ↓     ↓     ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuukibou.html
 助成枠外につきましては、いつでも受け付けられますので、
 ご希望の方はASKにお電話ください。 03-3249-2551


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  2.ASKからのお知らせ
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 1)飲酒運転防止トイレットペーパー作成中

 飲酒運転防止活動の一環として、トイレットペーパーを作成しています。
 「飲酒運転 7つの落とし穴」がプリント。
 ご家庭や職場、飲食店や公共機関など、様々な場所で使用していただく
 ことで、飲酒運転防止に一役買うことと思います。
 キャンペーングッズに最適! 
 マンガ入りなので、話題を呼ぶこと間違いありません。

 詳細は、次号のメルマガでご紹介できると思います。
 お楽しみに!!
  
 
 2)アルハラ、ア缶バッジ 発送開始

 ASKでは、毎年3月に「イッキ飲み防止キャンペーン」を行っています。
 その際に「イッキ飲み・アルハラ防止グッズ」を作成しています。

 今年のグッズは「アルハラ!ア缶バッジ」です。
 3色の缶バッチの内容は……
 赤:「アカン!イッキは!」味わって、飲みたいがな。
 黄:「アカン!クルマや!」今日は、ソフトドリンクやで。
 青:「アカン!体質的に!」生まれつき、酒は無理やねん。 

 デザインは→ http://www.ask.or.jp/ikkialhara_campaign.html (イッキ飲み防止連絡協議会のサイトより)

 バッチを使って、アルハラや、飲酒運転を撃退しましょう。

 無料でお送りしています。
 毎年、あっという間になくなってしまうのですが、今年は震災の影響で報道が
 ほとんどされておらず、まだ十分在庫があります。
 ご希望の方は、メールフォームから、お申込み下さい。
  ↓     ↓     ↓
 https://m1.mail-do.com/sv10/s10a9456/ikki_akan.html
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  3.NEKOのニュースCLIP!
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 震災から、1ヵ月が過ぎました。
 東京にあるアスクのオフィスでは、日常を取り戻しつつあります。
 しかし、被災地では、未だに避難所での生活を強いられている方、安否不明
 の方もたくさんいらっしゃいます。
 福島での原発も、今後どうなるのか不安な状態です。
 時間が経つにつれて、様々な問題が出てきています。
 これだけの大きな被害です。日常を取り戻すには、時間がかかります。

 震災後、飲酒運転関係のニュースが激減しました。
 飲酒運転自体が減ったのならいいのに、と心から思います。
 
 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)真っすぐ歩けない状態で
 2)こんな時に、公務員の飲酒運転
 3)教師までも……
 4)福岡高校生死亡事故の遺族 飲酒運転撲滅を訴え

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 1)真っすぐ歩けない状態で

 帯広市議が酒酔い運転で逮捕されました。
 
 ↓中川昭一元秘書・帯広市議が酒酔い運転(3月26日 十勝毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2011-0326-2010-55/www.tokachi.co.jp/news/ 201103/20110326-0008479.php
 
 3月26日午前0時35分ごろ、「蛇行運転している車がある」との通報で、警戒
 していた署員が停車させて調べたところ、真っすぐ歩けない状態で、呼気から
 は基準値の3倍以上のアルコールが検知されました。
 懇親会で飲酒後、運転したとみられています。
 過去には、故中川昭一氏の秘書をつとめ、健康上の理由で秘書を辞職していました。
 自身のパンフレットには「酒は10数年前より嫌いになった」と書いていました。
 
 故中川昭一議員といえば、数々のアルコール問題で有名。
 財務大臣としてイタリアでのG7に出席中、呂律が回らない朦朧記者会見で失脚
 しました。禁酒宣言をして選挙に出るも、落選後に急死しました。

 どちらもアルコール依存症の可能性が。

 背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
  ↓     ↓     ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 2)こんな時に、公務員の飲酒運転
 
 自らが被災しながらも、地域のために働いている公務員の人々のニュース
 を見るたびに、胸が一杯になります。
 その一方で、相次いだ公務員による飲酒運転のニュース! 残念です。

 ●山梨県臨時職員(42)(3月31日 毎日新聞)
 3月26日午後10時40分ごろ、市道で酒気帯び運転で軽乗用車を運転。
 赤信号を無視した。「市内の居酒屋で生ビールとカクテルを3杯ずつ飲んだ」
 と話している。→30日付けで懲戒免職処分

 ●山口県下関市職員(34)(4月5日 毎日新聞)
 4月1日午後6時から、居酒屋で同僚14人と飲酒後、さらにスナックを2軒まわり、
 計ビール4本、焼酎6杯を飲んだ。
 駐車場から自家用車で帰宅しようとして、市道に駐車中の乗用車に正面衝突。
 玉突き事故を起こし、車3台が破損。呼気0.55mg/lを検出。
 駐車場で数十分仮眠し、「朝になったと勘違いした」と供述。

 ●岡山県倉敷市職員(41)(4月10日 朝日新聞)
 4月9日午前0時ごろ、市道で急加速をしたり、方向指示器を出さずに前の車
 を追い越しているのを署員が発見。呼気0.2mg/lを検出。
 友人男性2人を乗せており、「酒を飲んだことは間違いありません」と供述。
 友人2人についても道交法違反(同乗)の疑いで事情を聞いている。

 ●石川県白山市職員(38)(4月10日 産経新聞)
 4月9日午後10時ごろから、知人と飲酒。午前2時ごろまで飲んだ。
 10日午前6時45分ごろ、信号待ちの軽乗用車に追突。さらに前方の車両が
 巻き込まれる玉突き事故を起こした。
 

 3)教師までも……

 どの事例も、とにかく飲みすぎです。
 
 ●熊本県・中学校教諭(39)(3月30日 朝日新聞)
 3月29日午後7時から同僚数人が参加しての送別会に参加し、30日午前3時ごろ
 まで居酒屋やスナックでビールや焼酎を飲んでいた。
 午前4時ごろ、交差点で停車していたタクシーに追突し、運転手や乗客に怪我を
 させ、逃走。逮捕された午前9時過ぎに、呼気0.32mg/lを検出。 
 「ぶつかったことを覚えていない」と供述している。 

 →午後7時から午前3時ごろまで、8時間も飲み続け。
  飲み終わって6時間後、翌朝9時過ぎの呼気検査で0.32mg/lが検出。
 
 ●山形県・小学校教諭(30)(4月6日 山形新聞)
 4月1日午後7時半ごろから前任校の歓送迎会に出席。午後11時ごろからカラオケ
 店での二次会に参加し、翌2日午前2時まで飲酒した。
 カラオケ店が入居する雑居ビルで仮眠後、午前5時ごろ一次会会場の近くに
 止めてあった車に乗り、数十m運転したところで職務質問を受けた。
 呼気0.5mg/lが検出。

 →午後7時半ごろから午前2時まで7時間近く飲酒。3時間の仮眠後に0.5mg/l検出。
 
 ●千葉県・教育委員会職員(57)(4月7日 産経新聞)
 4月7日午前7時20分ごろ、左折の際に赤信号で停止中の対向車線のトラックに
 正面衝突しながら走り去った。
 6日夜から、7日未明にかけて飲食店や自宅でラム酒など計10杯を飲んだ。
 事故当時は出勤中だった。
 
 →ラム酒など10杯……
 

 4)福岡高校生死亡事故の遺族 飲酒運転撲滅を訴え
 
 今年2月、飲酒運転の車にはねられ亡くなった福岡の高校生、山本寛大さん
 の両親が、飲酒運転撲滅を訴えて様々な活動をしていらっしゃいます。

 3月26日に、福岡市東区では小中学生約30人に講演会を行いました。

 ↓飲酒運転撲滅を訴え 長男亡くした山本さん夫妻、学生ら30人に(3月27日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2011-0412-1709-31/mainichi.jp/area/fukuoka/news/ 20110327ddlk40040210000c.html

 また、4月5日には、福岡商工会議所を訪れ、飲酒運転撲滅を呼びかける
 ステッカー150枚を贈りました。
 ステッカーには、メッセージ「ストップ!飲酒運転 あなたのモラルで、助かる
 『命』があります」と、3つのハートが描かれています。
 
 ↓飲酒運転撲滅訴えるステッカー 福岡商議所に贈る(4月6日西日本新聞)↓
 http://megalodon.jp/2011-0412-1713-12/www.nishinippon.co.jp/nnp/item/235583
 息子さんを亡くした悲しみを乗り越え、飲酒運転を食い止めようとする活動が、
 一人でも多くの人の心に届くことを願ってやみません。


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  4.アルコール検知器Q&A
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 運輸・運送業向け事故防止コンサルタント
 ASK認定飲酒運転防止上級インストラクター

                       高木 宏昌
 

 【Q4】アルコール検知器の納品が遅れていますが、大丈夫?
 
 注文はしたのですが、そもそも在庫切れ状態のところへ震災が起き、4月1日には
 どうにも間に合わなくて焦っています。大丈夫でしょうか?(3月20日付の質問)

 【A4】義務化施行が1ヵ月延期になり、5月1日からとなりました

 3月25日、国土交通省は、今回の震災による生産・出荷への影響を踏まえ、
 アルコール検知器義務化の実施を、4月1日→5月1日に延期しました。
 義務付けられる項目に変更などはありません。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha02_hh_000051.html
 なお、現在も在庫が足りない機種、震災の影響で生産が遅れている機種、また
 未だに一部の地域では物流が滞っているところもあるようです。
 メーカーにお問い合わせください。

 ご参考までに。震災前の3月2日現在の在庫状況です。
  ↓ ↓ ↓
 アルコールチェッカー欠品状況(メディアリンケージ・トラックNEXTのサイト)
 http://www.truck-next.com/menu_alc/stock.htm 

 ★質問を募集中です。
 検知器にまつわる質問や悩みがありましたら、メールをお寄せください。
 運用を始めてから気づいた問題点や疑問などもどうぞ!
 → ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

 高木宏昌プロフィール
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu_kanntou.html#takagi

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   5.山さんコラム No.57
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆なぜ、若者に酒は禁物か

 大正11年、未成年飲酒禁止法が制定された。
 以来90年。いまだ未成年飲酒は絶滅できない。
 もともと若者は、旧来の束縛(法律や戒め)を破りたいという欲求が強い。
 若さの特権。それを増進・拡大してしまうのがアルコールの力。若者が、自
 らアルコールを制限するわけがない。外からの制約に服するはずがない。
 一般に、悪習を防ぐには正しい躾けと教育が必要だ。未成年飲酒絶滅のた
 め子どもへキチンと酒害教育をしなければならない。
 しかし現実は?

 幼児期:おいしそうに飲む両親の姿に、何でもマネたがる幼子。さすがに飲
 ませる親はいない。大きくなってからネとなだめる。幼児に飲酒はあこがれ
 の行為と刷りこまれる。

 小学生:お正月にはお屠蘇を注がれる。上級生になれば、好奇心から少し
 酒を飲んでみる。親戚の酒呑み叔父さん「お、いける口だな」とうれしそう。
 あこがれの強化。

 中学生:晩酌のお相手にチョット飲まされる。ビールは苦くておいしくない。
 ウィスキーは強くて舌や咽喉が焼ける。日本酒は複雑な味、ワインは渋い。
 ポートワインやカクテルは甘くておいしい。果実味の缶チューハイはジュー
 ス感覚で飲める。面白半分に仲間と飲み初酔いの経験も。発見され叱られ
 る。「子どもは飲んではいけない」といわれるだけ。またあこがれ強化。

 高校時代:家族が飲むとき、少しはお相伴。酒呑みの親父は酒を飲む息子
 をたのもしそうに眺め、うれしそうに娘に注ぐ。祭りの宴に参加すれば、良い
 若衆だと飲まされる。部活コンパや学園祭の打ち上げで飲む機会もある。卒
 業式終了コンパは居酒屋のことも。誰からも酒害は教えられない。せいぜい
 酒の達人から「酒は飲んでも乱れるな」と言われるくらい。気の利く親も、外
 では飲むな、家で飲めとさとすのがせいぜい。ここでも強化。

 晴れて大学生:未成年でも入学祝、新歓コンパと飲まされる。ただ酒の経験
 もつむ。ゼミの先輩との交流、各種行事の準備・打ち上げ、酒がつきもの。
 酒好きの教授、部活の顧問、OBは飲める新入生をひいき目に取り扱う。飲
 めないと肩身が狭い。弱い奴と軽蔑される。強くなろうと必死に努力する。多
 量飲酒の強化。

 昔は「シロウトの娘がお酒など飲むものでない」と忠告する人がいた。今や、
 妙に物分りの良い熟年者が「社会に出たら少しはお付き合いもしなければ」
 と、勧めたりする。若き女性へ飲酒の強化。
 男女とも、幼児期から大学生まで、飲むことはよいこと、たくさん飲んでも乱
 れなければ結構なことと、あらゆる場所で教えこまれる。

 アルコールが心身の発達を大きく阻害すること。
 若いうちから飲むと将来、アルコール乱用や依存症となる危険があること。
 関連したさまざまな病気になりやすいこと。
 犯罪や事故にまきこまれやすいこと。
 これらを教える必要がある。
 それにはまず、酒が好きな大人とその周囲を教育する必要がある。

 見落としがちなのは心に及ぼす影響だ。
 内気な子が、酒の力で積極的に行動できたとき、酒は強い味方と思うだろう。
 酒で悩み苦しみを忘れたら、良い慰め薬と勘違いする。
 一杯の酒がストレスを解消したとの錯覚も起きる。
 消極性、悩み、ストレス、すべて何の努力もせずに酒で解決と誤解する。一
 見、心の妙薬と思えるが、人生、そんなに甘くはない。手軽さには必ず落とし
 穴がある。

 内気な性格で、無口、非社交性的な行動が自分の欠点と認識したら、それ
 を克服するのが青年期の重要な課題だ。
 悪戦苦闘の修行をして人並みの社交性、コミュニケーション能力をつけるの
 が1つの道。
 欠点は欠点と認め、自分にあった職業・仕事を見つけ精進するのは、もう1 
 つの道。
 逆に、セールスのような社交性、積極性、雄弁が求められる職業につき、引っ
 込み思案がでるたびに「これが俺の欠点だ」と思い返し、努力するという道も
 ある。勇気をふるって顧客を訪ね、とつとつと語る内気なセールスマンが、一
 生懸命努力する姿と誠実さのゆえに人気を博し営業所売り上げナンバー1に 
 なったという話もある。
 弱点は弱点として、しっかり背負っていけば、道は必ず開ける。

 悩みは、悩みの中に解決がある。
 悩んで、悩んで悩みぬき、解決を見出す。これが精神的成長だ。

 酒で悩みを忘れようとしたら危険だ。酒は脳をマヒさせるだけで何の解決も
 しない。酒が醒めたら悩みがぶりかえすだけ。飲んで忘れ、醒めてまた悩
 み飲む連続。悩みぬいた本当の晴れやかな気分は味わえない。心の成長
 もありえない。

 たとえば失恋の悩み。愛する人から交際を断られたら、世界を失ってしまう、
 生きていても仕方ない、とまで思われる。自信を失い、ダメな人間だと思う。
 何も手につかない日々が続く。色のない生活。なにをやってもつまらない。
 何を食べても味はない。
 そのような中で、ふと読んだ詩の一節がじーんと心にしみる。
 シューベルトの「冬の旅」1曲1曲が胸に響く。歌詞が真に納得される。
 荒涼とした冬枯れの大地をどこまでも歩きつづけたくなる。
 日溜りの落ち葉の中に緑の芽がのぞいている。あーいいな。おもわず涙ぐ
 む……。

 山さんは、齢68。失恋してよかったなとしみじみ思う。
 弱い自分を発見し、自分の欠点をまざまざと見て、その嫌な自分を全部引
 き受けて生きるのが人生なのだ。聖人も芸術家も同じ人生。かの清純な乙
 女と別れてよかった。美しい思い出よ、ありがとう。
 若き日の悩みは人生の宝。
 安酒で失うのは、まったくもったいない。若者に酒は禁物。


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  6.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================
 
 つい数日前までは、凍えるような寒さの日もあったのに、あっという間に
 桜が満開になりました。
 暖かくなってくるこの季節が、実は一番体調を崩しやすいんだそうです。
 そして、震災によって張り詰めていた気持ちの糸も、切れやすくなって
 います。
 皆様、心身ともに、くれぐれもお気をつけ下さい。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】59号 11.4.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

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ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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