職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

55号 2010

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  55号 10.12.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』全国ロードショー
    3.次号から、アルコール検知器Q&Aがスタート!
    4.NEKOのニュースCLIP!
    5.山さんコラム No.53
    6.ASKの活動ご紹介
    7.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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 飲酒運転が増えています!
    忘年会の幹事は、対策を怠りなく!

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 第3期のスクーリング、山さんの全国行脚が無事に終了!
 全国16会場26回の開催で、580名を超える参加がありました。
 フォローアップ研修にも、200名を超えるインストラクターが参加し
 ました。
 スクーリングの感想の一部をご紹介します。

 ●酒を飲まない人にも、依存症についての知識が必要だということが
  よくわかりました。(行政・自治体)
 ●私自身、節酒の動機づけになりました。(刑務所)
 ●学んだことを多くの社員に伝えなければ、飲酒運転はなくならないと
  思いました。(バス)
 ●飲酒運転を防止することはもちろんよいことであるが、多量飲酒が
  減ることにより、皆が健康になれるのだと思いました。(バス)
 ●通信の中で未消化だった部分が、スクーリングで改善されました。
 (一般企業)

 第3期の通信スクール修了者のアンケート結果を、ASKのサイトに
 アップしましたのでご覧ください。
    ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_school_end03.html#questionnaire 
 <ステップ1>通信スクール→<ステップ2>スクーリングを終えて、
 後は<ステップ3>実践報告シートの提出を残すのみです。
 早めの提出をお待ちしています!

 さて、飲酒運転防止インストラクター養成講座があちこちに取り上げ
 られています。

 まず助成してくださっている日本損害保険協会のサイト「もっと知ろ
 う!自賠責保険」の中に、上級インストラクターの松本さんのインタ
 ビューが掲載されました。
   ↓   ↓   ↓
http://stop-jiko.jp/int01.html
 四国新聞には、高松で行われたスクーリングの様子が掲載されました。
 
 ↓飲酒運転の原因や指導法学ぶ/高松で養成講座(11月20日 四国新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1122-1634-20/www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/locality/article.aspx?id=20101119000261
 
 このほか福岡と熊本のNHKニュースでインストラクターの活躍の様子が
 報道されました。
 また、FBS福岡放送も、養成講座の様子を取材。年末に放送予定です。

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  2.『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』全国ロードショー
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 戦場カメラマン・鴨志田穣(漫画家・西原理恵子の元夫)が生前つづった
 アルコール依存症の闘病記が映画化され、評判を呼んでいます。
 監督は東陽一。主演は浅野忠信。元妻の西原理恵子役は永作博美。
 依存症者の心理、巻き込まれた家族、回復が描かれており、病棟での患者
 どうしの交流は人間味にあふれ、ときにコミカル。
 壮絶なのに、さわやかさと温かみが胸に残る映画です。
 製作にはASKも協力。ぜひご覧ください。
 上映スケジュールなどの詳細は以下を。

 公式サイト『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』→ http://yoisame.jp/
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  3.次号から、アルコール検知器Q&Aがスタート!
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 いよいよ、来年の4月から、国土交通省によって運輸業者のアルコール
 検知器の使用が義務化されます。
 そこで、当メルマガでは次号から、検知器についての疑問にお答えする
 コーナーを始める予定です。
 担当はASK認定飲酒運転防止上級インストラクターであり、運輸・
 運送業向け事故防止コンサルタントの高木宏昌さんです。
 つきましては、みなさまから検知器にまつわる質問や悩みを募集します。
 メールをお寄せください。→ ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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  4.NEKOのニュースCLIP!
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 1年がたつのは早いものです。
 街はすっかりクリスマスモード。色とりどりに飾られた街路樹やショー
 ウインドウに、時間の流れの速さを教えられています。
 年末に向けて、忘年会などで飲酒の機会が増える方も多いかと思います。
 最後まで気を抜かずに、1年を終えたいものです。

 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 ※ニュースのリンクは「ウェブ魚拓 http://megalodon.jp/
 を利用しています。
 リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。
 まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
 「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ま
 すので、クリックをお願いします。

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 1)バス運転手に飲酒運転が相次ぐ
 2)酒は抜けていると思ったのに……
 3)飲酒運転が増えている!?
 4)法務省 再犯防止に断酒指導
 5)罰金払えず「労役場留置処分」が増加
 6)ニューヨーク市が飲みすぎ注意ポスター

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 1)バス運転手に飲酒運転が相次ぐ
 
 どうしたのでしょう。早くから対策に取り組んでいたはずのバス業界で
 問題が相次いでいます。

 静岡県のバス会社で、先月、始業点呼のアルコール検知で呼気0.15mg/l
 の反応が出たにもかかわらず、乗務時間が迫り、代わりの運転手もいな
 かったため、同社の運行管理補助者は運転手にそのまま路線バスを運転
 させたというニュースがありました。
 国土交通省中部運輸局静岡運輸支局は同社を立ち入り監査。
 始業点呼や運転手に対するアルコールの検知方法などを点検しました。
 
 ↓南伊豆東海バス運転手の酒気帯び乗務(11月17日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1212-2213-08/mainichi.jp/area/shizuoka/news/20101117ddlk22040043000c.html  

 横浜市でもこんなニュースが。
 11月14日正午ごろ、乗務前の点呼時にバス運転手の呼気から0.17mg/lが
 検出。運転手は、前日午後3時ごろから午後7時ごろまでの間にビール
 や焼酎約850mlを飲んでいたとのこと。
 
 ↓横浜市バス運転手、また酒気帯びで懲戒解雇(11月22日 産経新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1212-2217-14/sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/101122/kng1011222111004-n1.htm 
 さらに、京都市でも、11月7日午前8時15分ごろ、貸し切りバスの運転手
 が出発前のアルコール検査を受けていないことが判明。途中で運転を交代
 し、所属の営業所に戻して検査したところ、呼気0.07mg/l~0.14mg/lが
 検出されました。
 運転手は前日の午後にジョッキ2杯と中瓶2本のビールを飲んでいました。
 
 ↓京阪バス運転手67キロも“酒気帯び”走行(11月25日 産経新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1125-1337-35/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101125/crm1011251306013-n1.htm
 一方、徳島では、12月14日午前3時20分ごろ、バス運転手が業務外で酒気
 帯び運転、事故を起こして逃げ、逮捕されました。

 ↓徳島市交通局のバス運転手を酒気帯び容疑で逮捕(12月14日 産経新聞)
 http://megalodon.jp/2010-1215-0106-56/sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101214/crm1012141821013-n1.htm

 2)酒は抜けていると思ったのに……

 熊本県の町立学校の教諭が、飲酒運転で警察に検挙されていました。
 
 ↓酒気帯び運転:容疑の教諭摘発(12月3日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1212-2317-20/mainichi.jp/area/kumamoto/news/20101203ddlk43040577000c.html
 11月27日夕方から、知人の結婚式の二次会に出席。ビール中ジョッキ5杯、
 その後カラオケボックスでさらに5杯、合計10杯を飲酒。
 午後10時半ごろ車内で就寝。18日早朝一度目覚めましたが、「飲酒時間が
 経っていない」と思い直して再び眠り、午前9時ごろ起きて、アルコール
 が抜けたと思い車を運転。警察に停止を求められ、呼気0.24mg/lが検出
 されました。
 
 飲み終わってから10時間以上もあけたのに? 
 飲みすぎです。

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 DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book
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 3)飲酒運転が増えている!?
 
 2009年6月の道路交通法施行例の改正で、飲酒運転事故や摘発は減少傾向に
 ありました。しかし1年以上が経ち、増加に転じたという報道が相次いで
 います。
 
 ●静岡で飲酒運転事故18%増…気のゆるみ懸念
 (11月21日 読売新聞)
 ●山形県内、飲酒運転摘発が増加 10月末現在で前年比3割増
 (11月22日 山形新聞)
 ●飲酒死亡事故、茨城全国ワースト2位 厳罰化後にV字悪化
 (11月25日 朝日新聞)
 ●飲酒運転また増加 今年260件 厳罰化1年意識に緩み 島根
 (12月9日 読売新聞)
 ●飲酒運転、免許取り消し3倍 年末向け注意喚起
 (12月9日 琉球新報)

 忘年会シーズンに向け、各県警は注意を喚起しています。


 4)法務省 再犯防止に断酒指導

 飲酒運転を繰り返す常習者の再犯を防ぐため、法務省は、刑務所出所者
 らを対象に飲酒運転防止プログラムを始めました。

 ↓飲酒運転:再犯防止に「断酒」指導 出所者対象に3ヵ月間(11月29日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1129-2355-15/mainichi.jp/select/today/news/20101129k0000e040067000c.html 
 飲酒運転は常習性が高く、罰金や執行猶予判決を重ねて刑務所にたどり
 着くケースが多いため、アルコール依存症が疑われる人に対しては、
 プログラムを通して断酒を促すそうです。

 飲酒運転常習者の6割が依存症との調査もあり、法務省は、依存症からの
 回復が再犯防止に不可欠と判断。プログラムの対象は刑務所仮出所者と
 保護観察付き執行猶予判決を受けた人で、年間500人弱を想定しています。
 
 プログラムの内容は……
 ●3ヵ月間、保護観察官が指導する
 ●依存度によって2コースを用意
 ●アルコールの心身への影響や飲酒運転と依存症の関係を認識させた後、
  犯罪に至った原因を振り返り、対処策を考えさせる
 ●プログラム終了後は自助グループなどにつなぐ

 この取り組みが浸透すれば、アルコール依存症で飲酒運転をしてしまっ
 た人を、再犯を繰り返す人生から回復・社会復帰へと後押しすることに
 なりますね!

 <参考になるサイト>
 背景にある「アルコール依存症」という病気
 http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html 
 <断酒会アンケート>アルコール依存症と飲酒運転
 http://www.ask.or.jp/ddd_enquete.html
  
 5)罰金払えず「労役場留置処分」が増加

 罰金の高額化と貧困層の拡大で、軽い罰金刑で済んだのに、お金を払わず、
 刑務所に収容されてしまう人の割合が急増しているようです。

 ↓貧困・犯罪 連鎖断つ マイタウン岡山(12月10日 朝日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1210-2156-02/mytown.asahi.com/okayama/news.php?k_id=34000001012100001 

 交通違反や窃盗罪などで科される罰金を支払わないと、「逮捕状」の代わり
 に「収容状」が出て地検に連行され、「労役場留置処分」となるといいます。
 刑務所などで部品の研磨作業といった軽作業が科され、日額5千円程度の
 計算で罰金額に達するまで留置されるのです。

 私語は厳禁。作業は平日の午前7時40分から午後4時10分まで。休憩は2回で
 計40分。居室外へ出られるのは1日1回30分以内の運動と、冬場で週2回の入浴
 時のみ。それ以外はトイレと流しが据え付けられた居室で過ごします。

 岡山刑務所に収容された「労役場留置処分」者は、4月から11月末までで
 68人にのぼり、道路交通法違反と窃盗罪が76%を占めるといいます。
 
 貧困と犯罪の負の連鎖を断ち切るため、岡山刑務所では4月から、出所後
 の生活再建を支援する取り組みを進めています。


 6)ニューヨーク市が飲みすぎ注意ポスター
 
 ホリデーシーズンに向けて、ニューヨーク市が飲みすぎ防止キャンペーン
 を実施中。そのポスターがこれ…… 

 http://megalodon.jp/2010-1215-1329-36/www.businessinsider.com/nyc-alcohol-campaign-mayor-bloomberg-2010-12#
 「その2杯を飲まなければ」というシリーズの1枚。
 つい、海老蔵さんを思い出してギョッとしまいました。

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   5.山さんコラム No.53
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆無駄な時間

 若い時は、病気をして学校を休んだり、会社を休んだりすると、人生に
遅れをとったような気持ちになった。
 しかし、この歳になり人生を振り返れば、病気が悪い面ばかりでないと
 気づく。

 小学2年の2月、急性腎臓炎にかかり1ヵ月間、自宅療養をした。安静に
 していなければならず、同じ日課の繰り返し。塩気のまったく無い食事
 と相俟って、本当に味気ない退屈な日々だった。
 病人食から解放されたとき、どんな食事でもおいしかった。好き嫌いは
 なくなり、やせっぽちが、3年生で小太りに、6年生ではすっかり肥満児 
 になった。
 未だに飲食物に好奇心が強く、食い意地が張っているのは、この体験が
 原因だろう。
 療養中に読んだ厚いグリム童話集は、読書の楽しさを教えてくれた最初
 の本。
 その後病床での読書の習慣ができた。長時間、集中して本が読めるので、
 登場人物の名前が覚えやすく、流れもとらえやすい。長編や複雑な本を
 読むのに、大変効率的だ。病気のおかげで世界の古典文学を相当読破で
 きた。
 後年、経営にたずさわった時、ヘタな経営書より古典がはるかに役立つ
 ことを知った。 

 1ヵ月休学の間に、クラスの全員からお見舞いの手紙をもらった。みん
 なが自分に温かい関心をもっていてくれたことを初めて知った。この体
 験から引っ込み思案の性格が、すこし改善された。今、人前で人並みに
 しゃべれるようになったのは、病気後、学校ではクラス委員になったり、
 クラブの部長をしたり、仕事上必要に迫られた結果だが、それができた
 のは「他人が温かい関心をもってくれる」との小学2年の体験が大きい。
 こうしてみると、病気は無駄な時間どころか、心の成長に役立つことが
 わかる。

 床に入っても眠れぬ時間ほど、無駄な時間はないと思っている人が多い。
 中学2年の頃、軽い不眠症になった。柱時計のうつ鉦の数をはっきり10、
 11、12、1、2、3、4、と数えられた。何日か続くと不安になる。不安に
 なればますます眠れない。
 本棚にある睡眠に関する本を読みかじる。不眠症に思えてくる。
 ヒルティ『眠られぬ夜のために』などをわからないまま読む。精神的に
 弱いからと思い、禅の入門書、聖書などをつまみ読みする。
 いろいろあがいてみても眠れない。とうとう書棚にある本から推定して
 若い頃不眠症だったと思われる父親に相談した。ところが「一晩や二晩
 寝なくっても死にはしない。本当に眠くなれば立ったままでも眠れる」
 と軽くいなされた。
 父への反発心から「一晩中、起きていよう」と開きなおった夜、いつの
 間にか眠りこんでいた。

 いろいろあがいた時間は無駄だったのか。
 その後、高校、大学、新入社員、管理職、経営者、いつの時代にも眠れ
 ない夜があった。
 ある時はトーマスマン『魔の山』の一節、「哲学書」や「聖書」の1頁、
 そして「禅僧の語録」が、眠りを誘う道具となった。
 今でも眠れないことが、稀にある。そんなときには手垢で汚れた若い頃
 から何回も開いた本を読む。これらの本は、人生の書でもあり、繰り返
 し読んでも無駄ではない。

 眠れぬ夜にこそ詩が生まれ思索が深まると読んだことがある。
 山さんの経験では仕事のアイデアも眠られぬ夜に生まれる。
 現役時代は、枕元にメモ用紙と鉛筆を用意しておいた。輾転反側しなが
 ら、あれこれ考えているより、浮かんだ考えを次々メモする。まず、早
 く眠れるのがよい。翌朝読み返すと、荒唐無稽な考えが多いが、10に
 1つくらいは、案外、よいアイデアだったりする。
 だから多少の不眠は人生にとって必要である。寝酒や睡眠薬で早く眠り
 込んでは、もったいない。豊穣な不眠の時間を活用したい。

 電車やバスが遅れて、やきもきする時間こそ無駄だ。いつもそう思う。
 30分も1時間も動かないと、「早く動かないか」「遅れたらどうしよう」
 「誰それに迷惑がかかる」など気をもむばかり。なんの足しにもならな
 い時間。これこそ無駄な時間であると考えていた。

 ある座禅会でのできごと。いつものように夕方6時、座禅堂で座り始めた。
 通常は5分後くらいに合図の鐘が鳴る。それから45分ほどしっかり座る。
 しかし、その晩は合図なし。指導する老師も座っていない。だが、さす
 がに伝統ある座禅会だから、誰も立たず、だれも私語せず、黙々と座っ
 ている。1時間はとうに過ぎ、足は痛くなるしトイレにも行きたくなる。
 少しイライラしてきたころ、足音が聞こえてきた。やれやれ。
 老師いわく「事故で動かなかった電車の中で座禅をしてきました。ここ
 で一緒に座るのも、100キロ離れて座るのも座禅の本来からいえば同じこ
 とです。座禅とは、2500年前悟られた釈尊と相見え、歴代の祖師方と親
 しくお会いすることですからね」。

 結局、人生に無駄な時間などないという結論になるのだが、1つだけ
 「無駄な時間と気づかれていない無駄な時間」に気づいた。

 酔っているときの時間だ。
 「まだ9時半だ。もう1本だけ飲もう」と申し合わせたのに、気がつけば
 11時をまわっている……という経験が酒飲みにはよくある。はたで聞
 いていると、同じ話を繰り返しながら、もう1本だけと何回も注文し、
 注ぎあっている。
 9時半までは役に立つ話があったかもしれないが、あとの1時間半はまっ
 たくの無駄。体に毒だから無駄以上。だが記憶から滑り落ちていて、反
 省もできない。だから多量飲酒を繰り返す。

 3単位以上の酒類は、無駄な時間を作り、その無駄を隠す、劇薬である。 

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  6.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 あと半月で、今年が終わってしまいます。
 気持ちよく来年を迎えることができるように、
 毎日を大切に過ごしたいものです。
 みなさま、よいお年をお迎えください。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】55号 10.12.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えて下さい)a-h-c.jp
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
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ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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