職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

54号 2010

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  54号 10.11.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.NEKOのニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.52
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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  導入しただけでは飲酒運転は防げない
     正しく使う人間がいてこその検知器なのです

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 飲酒運転防止インストラクター養成講座第3期生の職種・地域別の内訳や、
 応募の声をHPに公開しました。
    ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_uchiwake03.html#uchiwake  
 全国で行なわれているスクーリングを終了された第3期受講生の中から、
 職場や地域などで実践を行い、報告シートを提出、インストラクターに認定さ
 れた人が24名になりました。
    ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
 スクーリング終了後、早めに実践することをお勧めします。
 
 さて、今年度のスクーリングも折り返し地点を過ぎました。
 残るは、兵庫県(2回)、香川県、沖縄県(2回)、広島県、そして東京都
(3回)の計9回。講師の山さんが張り切って全国各地を飛び回っています。

 スクーリング受講者の皆さんのアンケートの一部をご紹介します。
 
 ●「つい飲みすぎる場合」と「節酒のための生活上の工夫」のブレインストー
  ミングは目からウロコの感があり、大変印象深いものでした。(地域団体)
 ●飲酒運転というと、酒飲みだけの問題と思っている人がいる。自分は飲ま
  ないから関係ないという社員に対しても、良いアプローチができる自信が
  つきました。(バス)
 ●他の人にも受講させたいので、講座の継続を希望します。(トラック)
 ●一方的な講義ではなく、講座ごとにDVDや質疑応答の時間を設けていただき、
  有意義な内容でした。(警察)
 ●インストラクターとしてだけでなく、自分や家族のためにも大変参考になり
  ました。(行政・自治体)

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 DVDに対応したハンドブックが好評です。

  「知って得する!アルコールの基礎知識
    〈飲酒運転防止〉から〈健康管理まで〉」

 B6判 36ページ 定価315円(本体300円+税)
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 50冊以上  ⇒1冊263円(本体250円+税)
 100冊以上  ⇒1冊210円(本体200円+税)
 1000冊以上 ⇒1冊158円(本体150円+税)

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  2.NEKOのニュースCLIP!
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 夏の終わりごろから、くしゃみ鼻水が止まらず、
 花粉症の疑いが晴れないまま、季節の変わり目で体調を崩し、
 今度は風邪によるくしゃみ鼻水に悩まされています。
 皆様、体調管理は万全ですか?
 スクーリングの合間に、元気いっぱいで登場する山さんを見るたびに、
 「健康管理が何よりも大切なのだな」と感じています。 

 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 ※ニュースのリンクは「ウェブ魚拓 http://megalodon.jp/
 を利用しています。
 リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。
 まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
 「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ま
 すので、クリックをお願いします。

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 1)アルコール検知器を使っても……酒気帯び承知で乗務をさせる
 2)消防士の飲酒運転と懲戒処分事例 
 3)停職15日??――自衛官による飲酒運転
 4)警察官の飲酒運転――三重県警が異例の立件
 5)依存症が疑われる事例とは?
 6)血液検査で飲んだ酒を推定
 7)アルコールはヘロインやコカインよりも危険 

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 1)アルコール検知器を使っても……酒気帯び承知で乗務をさせる
 
 国土交通省は来年の4月、旅客・貨物の自動車運送事業者に対してアルコール
 検知器の使用を義務化します。
 10月12日には、違反の処分基準などを盛り込んだ監査方針、行政処分基準等
 の改正について素案が発表されました。

 ↓アルコールチェック違反の処分基準などを発表(10月15日 自動車新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1018-1123-59/www.j-np.com/news/contents_00012871.shtml
 素案によると、
 ・点呼時のアルコール検知器の備えに対する処分基準を創設する
 ・アルコール検知器の備え義務違反…備えなし初違反60日車、再違反は180日車
 ・アルコール検知器の常時有効保持義務違反…初違反で20日車、再違反60日車

 大事な対策です。 
 でも、いくら検知器を導入しても、これでは何にもならない!
 という問題も起きています。
 
 ↓酒気帯び運転:承知で乗務をさせる-南伊豆東海バス(11月12日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1112-1656-11/mainichi.jp/area/shizuoka/news/ 20101112ddlk22040194000c.html

 始業時に呼気0.15mg/lのアルコール反応が出たにもかかわらず、乗務時間が
 迫り、代わりの運転手がいなかったため、運行管理補助者の判断で、午前6時
 過ぎから午後2時過ぎまで、4路線で7往復計約115kmを運転させたのです。
 乗客は計40人弱。運転手は前夜缶ビール1本と焼酎1合を飲んだといいます。

 今後もこのような問題が発生することは必至。
 検知器導入にあたっては、以下の3項目をお忘れなく!

 □ きちんと検知ができる検知器を選び、定期的なメンテナンスを行なう
 □ 適正な運行管理をする(すり抜け・ごまかし・身代わり・黙認に注意!)
 □ 運転手に、アルコールの正しい知識や翌日に残らない飲酒量などを研修する
  

 2)消防士の飲酒運転と懲戒処分事例 
 
 消防士の飲酒運転による懲戒処分のニュースが相次ぎました。

 ●千葉県 消防士長(53)→懲戒免職(11月9日 産経新聞)
 11月4日午後6時45分頃、酒気帯び状態で乗用車を運転し、歩いていた男性の
 右腕にドアミラーをぶつけ、軽傷を負わせた。
 「自宅で2時間ほど酒を飲み、ラーメンを食べに行くところだった。対向車が
 来たので左に寄ったらぶつかった」と供述している。

 ●茨城県 消防士(21)→懲戒免職(10月21日 毎日新聞)
 10月9日午前1時半ごろ、飲酒運転で農業用倉庫に衝突し、同建物と農機具など
 を壊した。8日行われた祭りに出掛けた後、友人ら15人で市内のラーメン店に
 移動し、ビール2、3杯を飲んでいったん自宅へ帰宅したが、再び友人から電話
 で呼び出され、車で店に向かう途中に事故を起こした。

 ●茨城県 消防本部次長(55)→懲戒免職(10月18日 産経新聞)
 10月9日午後4時45分ごろ、酒気帯び運転で前方の乗用車2台を巻き込む玉突
 き事故を起こした。当日は非番で、市内のホテルで午前11時ごろから友人と
 ウイスキーの水割りを数杯飲み、その後、帰宅しようと乗用車を運転した。
 「酔いはさめたと思った。大変申し訳ない」と話している。
 
 どの事例も、普段からかなり飲んでいることが伺われます。
 普段の酒の飲み方が、飲酒運転につながっているのです。

 6月の事例ですが、道交法違反(酒酔い、事故不申告)と証拠隠滅教唆の容疑
 で書類送検が決まったとの報道もありました。部下の署員1人も証拠隠滅容疑で
 送検になります。どんな事件だったかというと……

 ●山口県 消防署副所長(53)→主任級に降任し停職6ヵ月(10月18日 読売新聞)
 6月25日午後6時から県警の懇親会に出席し、ビールをジョッキ(約350ml)で
 7、8杯、焼酎の水割り(約150ml)を3杯程度飲酒。さらに、別の店で消防署長
 とウイスキーを飲み、午後11時頃、帰宅しようと消防署の駐車場に止めていた
 自分の軽乗用車を運転。縁石に乗り上げた。
 しかし通報せずに、携帯電話で部下の消防署員に「身動きが取れなくなったので、
 車を動かしてほしい」と依頼。当直の7人が現場に向かい、ジャッキを使って
 車を縁石から下ろした。その後、7人は「消防署まで車を運んでほしい」と指示
 され、車を押して署まで移動させた。

 たとえ上司の依頼でも、断わらなければいけないのです。
 それにしても、この副署長、むちゃくちゃ飲んでいます。
 

 3)停職15日??――自衛官による飲酒運転

 消防士の事例では、自治体により違いがあるものの、かなり厳しい処分が下さ
 れています。
 しかし、自衛官による飲酒運転の処分事例を見てみると、他の公務員に比べて、
 処分が甘いのです。
 厳しい処分をすれば、飲酒運転を全て防げるわけではありませんが、同じ公務員
 でこんなにも基準が違うのは不思議です。
 ここでも目立つのは、飲みすぎ。
 飲酒に関する教育、節酒指導が必要です。
 
 ●青森県 2等陸尉(40代)→停職15日 (11月12日 毎日新聞)
 10月9日午前6時ごろ、私有車で帰宅途中、警察の呼気検査を受けた際、呼気
 0.5mg/lのアルコール分が検出された。2等陸尉は同僚らと市内の飲食店数軒
 で、8日午後7時から9日午前2時まで、ビール中ジョッキ9杯を飲んだ後、近く
 の駐車場に止めた車で仮眠したという。
 
 ●北海道 1佐(54)→停職11日 (11月6日 毎日新聞)
 9月10日午前0時10分ごろ、路上で酒を飲んで自転車を運転。巡回中の署員に
 見つかり、道交法違反(酒酔い運転)容疑で赤切符(交通切符)を切られた。
 市内の自宅や飲食店で飲酒した後、帰宅する途中だったという。

 ●長崎県 3等海尉(27)→停職20日 (10月30日 毎日新聞)
 7月11日午前3時半ごろ、交差点で、信号待ちで停車中に車内で寝てしまい、
 通報で駆け付けた署員の呼気検査で、基準値を超えるアルコールが検出され
 た。10日夜、市内の飲食店でビール3杯、焼酎5杯を飲み、帰宅途中だった。

 ●石川県 2等空曹(36)→停職16日 (10月23日 朝日新聞)
 5月24日夜、自宅でビール500ml、焼酎コップ1杯を飲んだ後、車を運転。
 市内で別の車や電柱に衝突する事故を起こした。
 
 ●長崎県 陸士長(23)→停職15日 (10月20日 毎日新聞)
 7月下旬、乗用車のハンドル操作を誤り、左前輪が道路左側の縁石にぶつかり
 走行不能になったため車を道路付近に放置。約7時間後、警察に呼び出され、
 呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出された。ビール3杯、焼酎水割り
 5杯を飲み、帰宅途中だったという。


 4)警察官の飲酒運転――三重県警が異例の立件

 三重県警が、身内の不祥事に厳しい捜査を行ないました。
 こんな事件です。

 9月21日夜から翌未明、松阪署留置管理課の巡査(24)と機動隊員の巡査(22)が
 松阪市の飲食店2軒で飲酒。松阪署巡査が乗用車を運転し、2人で帰宅途中の午前
 2時15分ごろ、民家の前に止まっていた車と接触しブロックに衝突しました。
 巡査は現場近くで時間を稼ぎ、午前5時16分に松阪署に通報。同署で呼気検査を
 しましたが酒気帯び基準を下回ったため、当時は摘発されませんでした。

 県警は、巡査が警察官でありながら飲酒運転した上、発覚を恐れて通報を遅らせた
 悪質性を重視。巡査が飲酒したスナックの伝票などから酒量を割り出し、事故まで
 の時間や巡査の体重をウィドマーク法の計算式に当てはめて、事故当時は酒気帯び
 状態だったと結論づけました。

 ↓三重県警、異例の立件 松阪署員書類送検(11月13日 中日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1114-1517-09/www.chunichi.co.jp/article/ mie/20101113/CK2010111302000109.html

 警察官の飲酒運転が後を絶ちません。

 大阪府でも、府警西成署兼薬物対策課の巡査部長(37)が9月20日夜、阪神高速道路
 を酒気帯び状態で運転した疑いで書類送検されました。
 巡査部長は自宅で缶ビール1本と日本酒を3~4合ほど飲んだ後で運転。西区の路上で
 深酔い状態だったのを住民が見つけ、110番通報したとのこと。「西区の居酒屋に
 行こうとした。事故を起こさなければ大丈夫だろうと思った」と供述しています。
(11月11日 日本経済新聞)

神奈川県でも、県警戸塚署地域課巡査部長(51)が、14日午後0時40分頃、駅に知人
 を迎えに行く途中で電柱に接触し、動けなくなっているところを巡回中のパトカー
 に発見されました。呼気0.8mg/lのアルコール分を検出。
 同日は横浜市でアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が開催中でしたが、
 巡査部長は警備には携わっておらず休日で、13日夜から14日朝にかけて、断続的に
 焼酎720ミリリットル程度を飲酒したといいます。(11月14日 日本経済新聞)

 酩酊のうえ車で飲みに行く。大量飲酒のうえ呼気0.8mg/lで運転。
 ……どちらも依存症が疑われます。


 5)依存症が疑われる事例とは?
 
 飲酒運転をする人の中には、依存症が疑われる人が数多くいます。
 それは、どのような事例なのでしょうか。
 最近のケースをもとに解説します。

 ●塗装業男(43)(11月9日 読売新聞)
 11月9日午前11時55分ごろ、市道で、酒気を帯びた状態でワゴン車を運転し、
 ダンプカーに接触した。前日の8日午前8時頃にも、市道でワゴン車を酒気帯
 び状態で運転し、並走していた乗用車に接触、現行犯逮捕されていた。
 「すみません」と反省の態度を示し、糖尿病治療の必要もあると申告したこと
 から「証拠隠滅の恐れもない」として同日夕方に釈放。
 しかし、その日の午後8時頃から9日未明まで自宅で焼酎約1リットルを飲んで、
 再びワゴン車を運転したという。
 →二日続けて飲酒運転で捕まっています。これは、ふつう、あり得ません。

 ●派遣社員(34)(10月30日 毎日新聞)
 10月30日午前5時35分ごろ、交差点手前で、右折レーンに入ろうと車線変更し
 た際に、スリップをして事故を起こした。逃走してから数分後に、現場に戻って
 110番通報したという。
 「前にも酒気帯びで捕まっていて、やばいと思って逃げた」と供述。
 →前にも捕まっている……「懲りずに繰り返す」のが依存症の症状です。

 ●自称農業(56)(10月22日 産経新聞)
 10月22日午前1時5分ごろ、急停止などを繰り返す不審な車両を署員が発見し
 て停車させたところ、呼気0.5mg/lのアルコールを検知した。
 免許を所持しておらず、「免許は1年くらい前に取り消された。家で酒を飲ん
 でいたが、物足りないので外で飲もうと思った」などと供述。
 →急停止を繰り返す、呼気0.5mg/l……酩酊状態です。
  にもかかわらず、「物足りない」から外で飲もうと思ったと述べています。
  免許取消しになっています。原因は飲酒運転の可能性が高いでしょう。

 ●無職(43) (10月14日 読売新聞)
 10月13日午後11時55分頃、覆面パトカーの捜査員が赤色灯を回転させた乗用
 車が対向車線の路上に止まっているのを発見。しかし運転手は黒色ジャージー
 姿で捜査車両と車種も違っていた。男はパトカーを見て逃走したが、捜査員が
 「止まりなさい」とマイクで呼びかけると、走行中にマグネット式の赤色灯を
 慣れた手つきで屋根から外して止まったという。
 「500mlの缶酎ハイを2本飲んだ」と供述。
 →赤色灯まで用意するとは、相当な常習者です。
 
 ●焼き芋販売(53)(10月14日 レスポンス)
 10月9日の午後11時30分ごろ、焼き芋の販売を行っていた男が、呼びかけを
 行なうスピーカーの音量を巡って近隣住人とトラブルになった。
 住人が男の酒臭さに気づいて警察に通報。
 男は「客も少なく、雨が降っていて寒かったので、コンビニエンスストアで
 買った焼酎を飲みながら運転していた」と供述。
 →「飲酒しながら」運転しています。
 
 どの事例も、かなり病気が進行しているようにみえます。
 アルコール依存症は、飲酒のコントロールを喪失する病気です。
 介入し、断酒治療へつなげない限り、飲酒運転を防ぐことはできません。

 背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
 → http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 6)血液検査で飲んだ酒を推定
 
 血液を調べれば、何を飲んだかお見通し――。
 埼玉県警科学捜査研究所とキリンホールディングスフロンティア技術研究所
 の共同研究チームが、血液を分析して飲んだ酒の種類を推定する方法を開発
 しました。

 アルコールが体内でアセトアルデヒドや酢酸に分解される際、軽い炭素原子
 の方が早く分解するため、血中のアルコールは時間経過に伴って重い炭素原子
 の比率が大きくなります。研究チームはこの性質を応用しました。

 分解が進む血中のアルコールの原料を判別する方法は世界初といい、県警は
 「実用化はまだ先」としつつも「将来的に飲酒運転などの捜査に活用できる」
 と期待しています。

 ↓血液検査で飲んだ酒を推定 埼玉県警とキリンが開発(10月30日 日本経済新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1101-1148-09/www.nikkei.com/news/headline/archive/article/ g=96958A9C93819695E3EBE2E09A8DE0EBE3E2E0E2E3E29180E2E2E2E2


 7)アルコールはヘロインやコカインよりも危険 

 英国の科学者らが、アルコールはどんな薬物よりも危険性が高いという研究結果
 を発表しました。
 20種類の薬物を人体への有害性や依存度、他人への悪影響などの項目で評価、比較
 して導き出された結論です。

 飲酒運転事故、酔ったうえでの子どもの虐待やDV、傷害・殺人……。酒にまつわる
 事件や事故は日常にあふれています。

 人体への健康被害は違法薬物のほうが高い数値でしたが、犯罪を含む他人への被害
 や家族との衝突、医療制度などに及ぼす影響などの項目はアルコールのポイントが
 高く、100を最高とした危険度はアルコールが72と分析。
 ヘロインは55、コカインは27、たばこ26、大麻は20で、アルコールが他の物質より
 も突出していました。

 研究チームは、現行の薬物対策は実際の有害性を反映しておらず、「アルコールの害
 にしぼった対策や健康促進策が必要だ」と指摘しています。

 ↓アルコールはヘロインやコカインよりも危険 英研究チームが報告(11月6日 産経新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-1113-2330-50/sankei.jp.msn.com/world/europe/101106/erp1011061801001-n1.htm http://megalodon.jp/2010-1113-2331-42/sankei.jp.msn.com/world/europe/101106/erp1011061801001-n2.htm
 
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   3.山さんコラム No.52
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆「節度ある適度な○○」

 9月中旬から、毎週、休むことなく全国各地を飛び回り、スクーリングの毎日。
 「節度ある適度な飲酒へ導くのが、飲酒運転防止インストラクターの役割」と、
 それこそ、毎日何回も、選挙運動のごとく連呼している。

 節度をもたぬ行き過ぎた行動が危険なのは、飲酒に限らない。
 寝食を忘れた仕事や研究は心身を痛め、命を落としかねない。
 過労死は、働きすぎの典型例。遊びすぎて健康を害する若者は多い。徹夜麻
 雀で結核になった人も敗戦後多かった。走りすぎは疲労骨折をまねく。休みす
 ぎは怠け癖がつく。眠りすぎても睡眠の質を落とし良くない。食べすぎはメタボ
 になる。ハデな交際は間違いのもと。信心がすぎれば狂信となり犯罪に結び
 つく。

 一方、人より抜きん出て、大きな成功をおさめるには、人並みの努力では不足
 だ。エジソンは99パーセントの努力と1パーセントの才能といった。オリンピッ
 クの金メダルは、膨大な練習の賜物である。多くの優秀選手がメダルを取る前
 に、また後に健康を害している。寝食を忘れ傑作を生み出した芸術家に夭折す
 る者も多い。健康で円満な生活と天才芸術家とは、イメージが結びつかない。
 
 しかし天才芸術家の周囲にいる人々は、しばしば不幸だ。
 行き過ぎた飲酒も周囲を不幸にする。飲酒運転の犠牲になった人を考えれば
 言うまでもない。

 「節度ある適度な飲酒」は、社会に生きる人がお互いに幸せな生活を送るため
 の「節度ある生き方」のひとつである。
 節度とは、人間の基本的欲求をコントロールすることで、多くの場合、楽しくもう
 少しやりたい、美味しいからもっと欲しい、快さをさらに深めたい、という、まさに
 その直前に、欲求を中断することだ。満ち足りるまで行かず、その手前で止め
 る。いわゆる腹八分目。
 だから、エネルギーにあふれた若者や働き盛りの人には人気がない。
 孔子さまでさえ、「70歳にして心のまま欲すれども矩をこえず」といったではな
 いか。70歳になるまでは、欲するまま飲食すれば、飲みすぎ、食べすぎもあっ
 たのだろう。
 孔子さまの二日酔い、みてみたい……。

 それはともかく、資源も無く、狭い国土に1億人以上がひしめきあっているわが
 日本で、人々が幸せに暮すには、「節度ある適度な○○」が欠かせない。

 次のような標語を掲げ、実践し、指導するのはどうだろう。
 「よく学び、よく遊べ」
 かつては小学校の教室に必ず掲げてあった。定年後の生活でも、やはり学ぶ
 ことは楽しい。充実した遊びとともに、若さを保つ秘訣でもある。どの年代にも
 真実だ。高齢社会に不可欠。
 「早寝、早起き、良い子の生活」
 小学校の夏休みの宿題、絵日記に必ず書いてあった。
 古臭い言葉のようだが、太陽の出とともに目覚め、陽が落ちれば眠る生活は、
 良い睡眠の原点。省エネルギー、地球環境問題からも望ましい生活。生活の
 リズムをきちんと保てばメンタルヘルス上も、きわめて良い。とても現代的な生
 活処方箋である。
 「食べるなら腹八分目」「よく噛んでたべよう」
 メタボ予防には、どんな運動、薬より、これが一番。全国民が実施すれば、食
 料が2割減。投資もせずに食料自給率が向上する。医療費は画期的に減少す
 る。全先進国が実行し、余剰食糧を飢餓に苦しむ国々へふりむければ、南北
 問題解決の一助になろう。
 「飲酒は1日1単位、週休2日」
 アルコール関連問題解決の大切な処方箋。飲酒運転をはじめ各種犯罪、高血
 圧、肝臓病、糖尿病などの酒がらみ生活習慣病や癌、心臓疾患、脳卒中など
 の3大疾患の減少に役立つ。
 医療費が大幅に減少、増大一方の社会福祉関係財源の一助にも。
 標語にすれば7歳の子供でも理解できる簡単な言葉だ。

 ところがこうした標語は、教室からも、夏休みの宿題からも消えてしまった。
 小学生から塾に通い、ろくに遊ぶ暇がない。夜更かしで朝寝坊、朝飯ぬきの学
 童もいる。かと思えば、買い食いや食べすぎで肥満児が増える。大人の生活は
 もっと悲惨。ろくな食事もとらず栄養失調の若者がいるかと思えば、美食過食
 のメタボの中年。年寄は元気で長寿。元気に病院へ通うか、ボケながらも元気
 に介護を受ける。その結果、医療費・社会福祉関係費が増大している。本当に
 皮肉。
 何故、こんなことになったのだろう。

 人類は現代まで、ものが不足の時代に生きてきた。学ぶ時間も、遊ぶ暇もなか
 った。眠る暇もなく、働いた。いつも飢えていた。酒類は、特別な人、特別な時
 にしか飲めなかった。
 だから、抑制する必要はなく、その機能が発達しなかった。
 突然、豊かになった現代、自然任せでは、欲望をうまく抑制することができない。

 人は、欲求をコントロールするため頭と体をしっかり訓練しなければならない。
 正しい知識を学び、決意し、目標を定め、周囲に宣言し、実践、失敗と反省、そ
 の努力が必要だ。
 飲酒運転防止インストラクターは「節度をもった生き方」を教えるのが役割だ。
 単に酒を1合にガマンする生活を強いるのではない。多量飲酒者が節酒する
 ことにより、規則正しく、健康で明るく、趣味豊かな生活を送れるように導くのだ。
 指導の眼目は、ここにある。


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  4.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 盛岡にスクーリングに行った山さんから、りんごが届きました。
 会場の下の直売所に売っていたとの事。
 小ぶりながらも、甘く爽やかな香りに包まれ、幸せな気持ちになりました。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】54号 10.11.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp
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