職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

47号 2010


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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  47号 10.4.14
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページhttp://www.ask.or.jp/からご登録いただいた方
 に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.NEKOのニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.45
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *NEKOのつぶやき*
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 あなたの職場のアルコール対策は大丈夫ですか?
     チェックはこちら↓ 
 http://www.ask.or.jp/ddd_check.html

==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================
 
 飲酒運転防止インストラクター養成講座第3期生は、受付開始前
 から、たくさんのお問い合わせをいただき、募集枠を広げたにも
 かかわらず、1ヵ月も経たないうちに、早々と受付を終了すること
 になりました。
 飲酒運転防止に対する意識の高まりを、強く感じています。
 
 ★認定インストラクターも続々と誕生しています!
 4月9日現在、第1期生288名、第2期生318名、合計608名になりました。
   ↓  ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
 
 ★養成講座の最終段階である実践報告シートも続々と届いています。 
  その中から、皆さんの声の一部をご紹介します。
 
 ・毎日のように飲酒運転が報道され、飲酒運転には皆関心を持っている
  中での研修なので、どの講座も真剣に聞いてくれた。(トラック)
 
 ・確認シートや焼酎党の実験を行なったことで、アルコールの1単位
  や分解時間に関心を持ってもらい、講座終了後も職場内で話題となり
  参加者の飲酒習慣を見直すきっかけになった。(行政・自治体)

 ・スクーリングを受講したことで、DVDを活用しながら具体的に研修の 
  進め方がわかったので、講師と同じ方法で研修をした。自分でも信じ
  られない程うまくいった。(バス)

 ・参加者のほとんどが数時間睡眠をとり、または一眠りすれば酔いは
  さめた、大丈夫との認識があった。「1単位」で示すことにより、
  より具体的に理解を深め、正しい知識を学び、身近なところから
  飲酒運転撲滅の啓蒙活動に努めることができる。(地域団体)
 
 ※実践報告シートを未提出の方は、お早めに!!! 

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  2.NEKOのニュースCLIP!
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 こんにちは、ニュースCLIP担当のNEKOです。
 春の陽気に誘われて、川沿いを散歩しました。桜の下では、花より団子
 の集団が飲めや歌えの大宴会をしていました。
 楽しい時間が楽しいまま終わることを心から願いつつ歩きました。
 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、お付き合いください。

 ※ニュースのリンクは「ウェブ魚拓http://megalodon.jp/
 を利用しています。リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。
 まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
 「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ます
 ので、クリックをお願いします。

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 1)免許再取得時に「酒量日記」を
 2)教職員による飲酒運転
 3) 空でも、レールでも
 4) 米兵による飲酒運転事故
 5)春の全国交通安全運動始まる 
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 1)免許再取得時に「酒量日記」を
 
 警察庁は、飲酒運転で免許を取り消された人が免許を再取得する際に
 飲酒量や飲んだ状況などを30日間、日記につけ、カウンセリングを
 受ける講習を義務づけると発表、各紙がいっせいに報道しました。
 秋から4ヵ所程度で先行実施して効果を確認した上で、3年後に全国で
 始める予定です。

 ↓飲酒運転者は30日間日記つけよ 警察庁(4月8日 朝日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0408-1518-27/www.asahi.com/national/ update/0408/TKY201004080128.html

 ↓<飲酒運転>取り消し処分者の講習強化 今秋から(4月8日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0408-1154-46/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100
408-00000032-mai-soci

 ↓免許取り消し講習で「飲酒日記」 秋から義務付け(4月8日 産経新聞)↓ 
 http://megalodon.jp/2010-0408-2125-15/headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100
408-00000070-san-soci

 昨年、全国で3万3964人が免許を取り消され、うち26%の8785人は飲酒
 運転が主な原因です。
 罰則強化によって、昨年の飲酒運転死亡事故は292件と10年前の4分の1に
 減少しているものの、飲酒運転常習者への対策が課題になっていました。
 
 警察庁は、国立病院機構久里浜アルコール症センターの樋口進副院長らが
 参加する調査研究委員会で講習制度を検討。
 昨年全国で希望者20人に、日記をつけてもらう講習を試験的に実施した
 ところ、15人が飲酒量が減ったと答えたそうです。

 カリキュラムの内容については、
 (1)アルコールへの依存の度合いを調べるスクリーニングテスト
 (2)警察官らを講師とするカウンセリング
 (3)受講者同士のディスカッション--など

 2日連続計12時間の講習を受けた後、受講者それぞれが目標をたてて、1日
 の飲酒量などその達成状況を4週間、「日記」として記録します。
 この期間は受講はなく「自分と向き合い、飲酒運転はやめるという意識を
 高めるための時間」(警察庁運転免許課)とするとのこと。
 その後、1時間の講習を受ければ、運転免許試験を受験できるといいます。

 講習を実施する警察官をどのように養成するのか、警察官に対して受講者
 は本音を話せるかなど、さまざま課題はありますが、画期的な対策では
 あります。秋からのモデル事業の試行結果が待たれます。
  
 さて、警察庁は警察職員に対しても、アルコール依存症対策の徹底を通知し、
 各県の警察本部が対策を講じています。
 兵庫県警では、警察職員約20名がアルコール依存の可能性があるとされ、
 専門医の受診などを指導したとのことです。
 
 ↓アルコール依存“予備軍”の警察職員20人(3月25日 神戸新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0325-2355-01/www.kobe-np.co.jp/news/shaka
i/0002810985.shtml

 2)教職員による飲酒運転
 
 警察が職員の依存症問題に取り組む中、目立ったのは教職員による
 飲酒運転です。
 
 ●熊本県小学校教頭(45)(4月7日 毎日新聞)
 3月26日夜PTA主催の「卒業生を祝う会」や二次会でビールなどを飲み、
 代行運転を頼まずに自家用車を運転し帰宅中、脱輪事故を起こした。

 ●山梨県高校事務長(59)(3月29日 朝日新聞)
 3月27日午前10時から11時に、自宅近くの畑で発泡酒(350ml)を2本飲み、
 午後3時40分ごろ、脱輪事故を起こした。
 
 ●三重県高校職員(38)(4月9日 毎日新聞)
 4月7日午後9時45分ごろ、飲酒検問場所前でUターンする軽自動車を
 発見。約2キロ追跡した。車は民家の壁の一部を壊し停止。飲酒検知を
 すると基準値を超えていた。自宅で500mlの缶ビール4本を飲み、近くの
 スナックに行く途中だったという。
 
 ●秋田県高校教師(50代)(4月8日 秋田魁新報)
 4月7日午前6時ごろ、出勤途中に検問を受けた際、呼気0.31mg/lが検出。
 6日午後8時ごろから10時ごろまで、自宅で1人で飲酒。ウイスキーと
 焼酎の水割りを計5杯飲んだという。
 
 日ごろの飲酒習慣が、飲酒運転につながっていることは明白ですね。
 一方で、「飲酒運転=即、懲戒免職」という流れには、続々とストップ
 がかかっています。司法の判断を受けた動きです。 
 
 ↓懲戒免職を停職に山梨県人事委が修正裁決(3月27日 毎日新聞)↓ 
 http://megalodon.jp/2010-0327-1738-25/headlines.yahoo.co.jp/hl
?a=20100327-00000065-mailo-l19

 この教諭の場合、飲酒から事故まで一晩の睡眠を経て8時間あること、
 まじめに勤務しており、処分軽減を求める嘆願書が出されていることな
 どを考慮して「懲戒免職処分は過酷」としています。
 
 滋賀県でも、飲酒運転をした教職員は原則免職としていた懲戒処分の
 基準を、死亡・重傷事故を除き「免職または停職」に事実上緩和すると
 発表しました。
 
 ↓滋賀県教委:懲戒基準を緩和 教職員の飲酒運転で(4月3日毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0413-1957-41/mainichi.jp/area/shiga/news/2
0100403ddlk25040397000c.html
 
 この機に、各教育委員会にぜひ提案したいのは、
 「モラル強化と厳罰」による対策を、「飲酒習慣の見直しと教育」による
 対策に切り替えること。そして、教職員のメンタルヘルス対策にアルコール
 依存症を組み込むことです。

 教職員による飲酒運転 懲戒処分事例の分析
 ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html

 3)空でも、レールでも

 全日空は、3月25日、福岡発羽田行き240便の副操縦士(61)が、搭乗前の
 アルコール検査で基準値を上回ったため、午前7時10分の出発が22分遅れた
 と発表しました。

 同社の基準では、呼気0.1mg/l以上のアルコール分が検出された場合は乗務
 できません。
 副操縦士は、出発の1時間前に呼気0.157mg/lが検出され、その後も検査を
 繰り返したところ、出発予定時刻4分前の4回目に基準値内となったため、
 交代させずに運航したとのことです。

 副操縦士は機長と前夜、社内で定めた目安(ビール中瓶2本相当)を上回る
 ビール中ジョッキ1杯、ワイン4杯を飲んだといいます。
 明らかに飲みすぎです。

 ↓全日空:副操縦士からアルコール検出 出発遅れる(3月25日 毎日新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0413-2247-45/mainichi.jp/select/jiken/news/20
100325k0000e040041000c.html

 同社はもともと社内規定で、フライト12時間以内の飲酒を禁じていました。
 ところが、2008年8月に関西空港で機長がアルコール検知に反応し、国際線の
 出発が30分遅れました。その再発防止策として、従来の時間制限に加えて
 飲酒量についても制限を打ち出していました。
 対策として、教育の徹底が必要なようです。

 近畿日本鉄道からも、驚きの発表がありました。
 西大寺検車区(奈良市)の泊まり勤務の社員7人が、今年元日未明、社内規定
 に違反して勤務中に飲酒していたというのです。
 今月、社内の相談窓口に匿名の投書が寄せられ、同社が調査していました。
 事のいきさつは? 

 検車区長が昨年の大晦日、年始の「おとそ」として、1.8リットル入りの
 焼酎紙パックを持参。7人が勤務中にもかかわらず、翌1月1日午前1時半
 以降、水割りでコップ1~3杯の焼酎を交代で飲酒。
 飲酒・仮眠後に車庫内で電車を運転し、車両の連結作業に当たった社員も
 いたとのこと。

 ↓元日に近鉄社員が勤務中飲酒(4月9日 産経新聞)↓
 http://megalodon.jp/2010-0413-2250-51/sankei.jp.msn.com/affairs/crime
/100409/crm1004092013018-n1.htm

 区長は「おとそのつもりだったが、勤務中に飲むとは思わなかった」と釈明。
 社員らは「上司が配慮してくれたので飲んだ」と話しているとか。
 同社は関係者を処分するとともに、鉄道部門の社員約8200人から、職場での
 飲酒について聞き取り調査を行なうとのことです。

 道路交通法が適用されるのは、道路を走る車両だけ。
 飛行機や鉄道や船には、この法律は適用されません。
 それぞれが社内規定で、酒気帯び乗務を禁じているのです。
 空でも、レール上でも、水上でも、万全な飲酒運転対策をお願いします。

 4) 米兵による飲酒運転事故
 
 基地移転問題で揺れる沖縄で、米兵による飲酒運転事故が相次いでいます。

 ●米海兵隊牧港補給地区所属上等兵(23)・2等兵(24)(3月15日 読売新聞)
 3月15日午前0時55分頃、信号無視した車を署員が見つけ、停車させた。
 2等兵は職務質問しようとした署員に体当たり。上等兵も逃走したが、
 取り押さえられた。呼気0.75mg/lを検出。 

 ●米海軍第1工兵大隊分遣隊所属3等兵曹(25)(4月11日 読売新聞)
 3月16日午後10時55分頃、国道で海軍のジープ型車を運転。軽乗用車に
 追突し逃走した。追突された軽自動車に乗っていた、男性と子ども二人が
 怪我をした。現場の約320メートル北の国道で米軍ジープ型車が中央線を
 越え、対向車に接触し逃走下とされる当て逃げ事件も発生。
 県警は、これも3等兵曹による犯行とみている。
 事故当時、言葉も話せないほどの泥酔状態で、基準値を大幅に超えた
 アルコール分を検出。

 ●米海兵隊3等軍曹(30)(3月21日 西日本新聞)
 3月21日午前8時10分頃、うるま市の県道で酒気帯びで乗用車を運転し、
 路上に停車中のタクシーに衝突、そのまま逃げた。タクシー運転手に
 けがはなかった。近くにいた署員が現場から逃走する車を目撃し追跡。
 数百メートル離れた駐車場で容疑者を発見、任意同行を求めた上で逮捕。

 捜査関係者は、「米兵が飲酒運転でひき逃げした場合、基地内に逃げ込めば
 被疑者の発見が遅れ、結果的に『逃げ得』になる場合もある」と、問題を
 指摘しています。
 
 ↓米兵ひき逃げ 目に余るモラルの低下(3月18日 琉球新報)↓
 http://megalodon.jp/2010-0318-1341-44/ryukyushimpo.jp/news/
storyid-159379-storytopic-11.html
 
 ↓米兵の飲酒運転と認定 読谷ひき逃げ(3月26日 沖縄タイムス)↓  
 http://megalodon.jp/2010-0413-1927-54/www.okinawatimes.co.jp/a
rticle/2010-03-26_4982/

 5)春の全国交通安全運動始まる

 全国各地で様々な催しが開催されました。
 その中から、選りすぐりの面白企画をご紹介します。
 
 ●山形(4月1日 山形新聞)
 「酒飲み運転やめっベアー」というユニークな標語を掲げた日本酒の
 ラベルを作製。
 http://megalodon.jp/2010-0413-2045-08/www.yamagata-np.jp/news/
201004/01/kj_2010040100005.php
 
 ●福岡(4月7日 西日本新聞)
 「みんなの願い(イ)は(ワ)四(シ)季を通じて 
 交通事故ゼロを目(メ)指(ザ)し(シ)てます!」との同署の標語
 にちなみ、イワシの目刺しと、その標語が記載されたちらしなどが入
 った袋約500個を行き交う車のドライバーに配った。
 http://megalodon.jp/2010-0413-2028-49/www.nishinippon.co.jp/nnp/
item/163709
 
 ●鳥取(4月12日 山陰中央新報)
 鬼太郎など妖怪の着ぐるみが交通安全指導員らと一緒に水木しげるロ
 ードをパレード
 http://megalodon.jp/2010-0413-2041-17/www.sanin-chuo.co.jp/sumai/
modules/news/article.php?storyid=518992045
 
 ●大分(4月13日 大分合同新聞)
 「ゆっくり走ろう」が合言葉の亀のマスコットや「無事に帰る」の思い
 が込められたカエルがマスコットを配布
 http://megalodon.jp/2010-0413-2038-43/www.oita-press.co.jp/localNews
/2010_127113856049.html 

 楽しい企画を通して、飲酒運転根絶に対する意識が少しでも広まると
 いいですね。

=============================================================★
  3.山さんコラム No.45
==============================================================
 
 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆お花見の誘惑

「お花見」初体験は、中央線武蔵小金井駅から行った玉川上水。
 戦前(太平洋戦争前)から、桜の名所として名高い。

 小学校4年生ぐらいの頃で、まだ物が無い時代だった。それでも土手に
 は緋毛氈が敷かれ、着物を着た男女が車座になって宴を広げる光景も見
 られた。お弁当は母手作りの「お稲荷さんとかんぴょうの海苔巻き」。
 遠足、運動会、行楽の定番。ごちそうといえばこれに「うでたまご」。
 どういうわけか、「ゆでたまご」と呼ばなかった。
 桜並木は見ごろだったのだろうが、桜吹雪のかすかな記憶しか無い。
 むしろ草ボケの、小さな茎のわりには形の良い花が印象的で、玉川上水
 の急な斜面と一緒に思い出される。
 伯母一家と我が家の9人連れ。女・子供は水筒のお茶、父と伯父は赤い
 顔をしていたから酒を飲んだはずだが、1升瓶はさげていなかった。
 缶ビールもワンカップも缶チューハイも無い時代、おそらく水筒に清酒
 をつめて行ったのだろう。
 酒は、まだ枡で計り売りをしていた。日本中が貧しい昭和20年代。

 中学時代に花見の思い出なし。
 高校は新宿御苑のお隣りで、よく授業をサボリ、塀を乗り越えて昼寝に
 行った。だが桜の季節は春休み、お花見に遭遇したことはない。
 大学にも桜は多かったし、上野公園の中もよく歩いたが、春休み期間で
 お花見とは縁がない。

 就職して最初に赴任したのは札幌。
 桜の木の下でジンギスカン鍋を囲み、ビアチュウを痛飲した。
 ビアチュウとは、焼酎をコップに半分注ぎ、ビールでわったもの。 
 ひどく酔っ払うので「爆弾」と呼ぶ人もいた。これがジンギスカンによ
 くあうのだ。
 山さんは「焼酎を3分の1、あとビールで満たせば35度+5度×2、
 3で割ると15度。清酒並みだから、2杯くらいにしておけば悪酔いし
 ない」と解説しながら飲んだ。ただし、口当たりは良いビアチュウ、若
 さにまかせ5~6杯はやった。
 このころから、危険な大量飲酒習慣が始まったに相違なし。

 九州の門司では関門海峡を見下ろす日和山公園の花見。
 花冷えで桜の開花は遅れて2・3輪がけなげに咲いている。トン足(豚
 の足首)をつまみに、寒い寒いと言いながらパイカルをガンガンあおる。
 今から思えば恐ろしい大量飲酒。
 パイカル(白乾)とは、いわゆるチャンチュウ(中国焼酎)。
 「当局とは酒を飲まない」と言っていた若き純粋な労組役員を、安い店
 だからと口説き、誘い込んだ大衆中華料理屋で人気の酒。
 満開を期待し1週間後に再訪することにして、パイカル2本つつじの根
 元に隠してきた。仕事が立て込んで行かずじまい。あのパイカルどうな
 っているかしら。46年前のお話。

 盛岡は上米内浄水場。しだれ桜の下でのお花見。
 それは、それは、みごとな桜で、後年、「真青なる空よりしだれ桜かな」
 の句に出会ったときパッと思い出された。もちろん岩手の名酒を何本か
 持ち込む。
 つまみは、これも定番、お煮しめ。にんじん、ごぼう、たけのこ、さと
 いも、しいたけ、こんにゃく、のほかに、盛岡流は、干し貝柱が入る。
 ぜんまい、山うど、雑きのこを入れる家もある。これに漬物が3~4種
 類。どれを口にいれても清酒にあう。
 ついつい飲みすぎる。「東北の人は酒が強いから困る」などとうれしそ
 うに仲間入り。39歳にして、ガンマーGTP100をみごとオーバー。

 産業医(女医)から1ヶ月半の禁酒を命じられる。曰く「保健担当の部
 長さんがコレでは、しめしがつきません」。

 東京では、北の丸公園や上野公園。人がぞろぞろ歩く埃の中での酒盛り
 だ。
 ビール、清酒、焼酎、ワイン、各種とりそろえ、足りなくなればコンビ
 ニに走ればよい。飲みすぎは確実だった。
 バブルの頃、市谷駅から四谷駅まで外堀公園を早朝に走れば、捨てまか
 れたビールや日本酒が臭い、酒好きの山さんでも気分が悪くなるほどだ
 った。満開の桜を冒涜するような花見の残骸に、なんともやりきれない
 思いをした。

 「だらしない飲み方は困ったものだ」
 この潜在意識が、山さんの節酒のすすめ活動に、強く働いていると、今、
 気が付いた。

 人生に無駄はないという。
 若い頃から酒を飲んで、楽しい思い出もあるが、悔いもある。
 大酒後は必ず飲みすぎの罰を受けた。落し物、忘れ物、乗り越しなどの
 小さな失敗、二日酔いの苦しみ、健康診断の警告、小さなケガ・病気。
 そのたびに飲みすぎは禁物と自ら言いきかせてきた。それなのに花見に
 行けば、花に浮かれ酒の誘惑に負けて、飲みすぎる。そして反省。
 この積み重ねの60年。
 今、1日1合、週休2日と自信をもって心の底から大声で提唱できるの
 は、この経験があるからだ。

 孫来ると 花見の席取 朝六時。
 今年も、いそいそと準備をした。このごろの不況で、わが佃公園では、
 皆、つつましい飲み方をしている。家族、ご近所同士、内輪の仲間と小
 グループで楽しむ人が多い。
 良い傾向だと喜んでいるものの、若い女性の昼間から堂々と飲む姿が気
 になる山さんでもある。


=============================================================★
  4.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================
 
 花見の季節があっという間に過ぎ去り、もうすぐゴールデンウィーク
 ですね。車で遠くに出かける方も多いのではないでしょうか。
 くれぐれも、安全運転を心がけて、楽しい休日をお過ごしください。
 
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】47号 10.4.14
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd@a-h-c.jp
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
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ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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