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【職場の飲酒運転対策メルマガ】
26号 08. 7.15
ASK飲酒運転対策特別委員会
http://www.ask.or.jp/
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★
飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
いきたいと思っています。
=================== このメールマガジンは ====================
特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
ものです。
ASKのホームページhttp://www.ask.or.jp/からご登録いただいた方
に、月1回、無料で配信します。
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排除ではなく
予防、治療、回復へ――
━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.インストラクター養成講座NOW!
2.HIROのニュースCLIP!
3.山さんコラム No.25
4.ASKの活動ご紹介
5.編集後記 *HIROのつぶやき*
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
==============================================================★
1. インストラクター養成講座NOW!
===============================================================
第1期の進捗状況――現在、【ステップ1】通信スクール を実施中です。
この講座についての詳細は→ http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
全国の受講生から、確認テストが続々と事務局に届いています。アルコールの
基礎知識や飲酒運転防止にまつわる職場での対応を学ぶ「通信スクール」が
開催されているためです。3回の添削を受け、規定の点数をクリアすると修了。
9月以降に全国で開催される1日集中スクーリングへの参加資格が得られます。
4ヵ月の期限があるのですが、開始月の6月中に修了された方が23名もいます。
その一方で、まだ1回目の添削を受けていない方も多数……。
お仕事が忙しい中での受講、たいへんだと思いますが、8〜9月は添削が非常に
込み合う可能性があります。メルマガ読者の中に該当者がいらっしゃいましたら、
ぜひ早めの提出を心がけてください。
通信スクール修了者の声を、アンケートから抜粋してご紹介します。
●自動車免許更新時講習指導員
アルコール問題について、常識として知っておかなければならないこと、ある
いは現実問題となっている事項など、多くの知識を得ることができました。
添削で、問題に対する基本的な考え方、解決法が非常によく理解できました。
すでに免許更新時の講習に活用させていただいております。
●トラック運行管理者
アルコールの単位と体内での処理時間の関係を、運転手だけでなく社会全般に
知らせたいです。飲酒運転による交通事故災害の怖さも再認しました。
この通信スクールをもっとPRしていきたいと思います。
●バス会社新人教育担当者
新人教育カリキュラムの中でアルコールについて教える機会があり、早速、
通信スクールの中の「常識クイズ」を実施。きちんと解説することができ、
助かりました。
確認テストの添削では、さまざまな場面での管理者としての視点を教わり、
さらに自分の誤りをわかりやすく解説していただけたのもよかったです。
豊富に盛り込まれている事例と、どのように対応するかという解説が、実際の
場面で生かされると思います。なかでも事故事例には胸が熱くなり、このような
ことがないようにと、気持ちを新たにしました。
●養護教諭
夜間定時制高校に勤務しています。車の運転と飲酒への関心が高い集団を相手に
しているので、「健康についての授業」等に、ここで学んだ内容を取り入れて
いきたいと思っています。
●交通安全指導ボランティア
県からの要請を受けて、幼稚園から老人施設まで幅広い年齢の方へ交通安全に
ついて教育するボランティアを引き受けています。生活安全課から渡される
事例等の資料と、警察や消防への取材をもとに自分で原稿をつくり、皆さんの前
でユーモアを交えつつ話を進めるのですが、通信スクールで学んだことを早速
おりまぜています。
確認テスト、実践ワークでは、わかっているようなことでも、考えて書く
難しさを感じましたが、解説シートでわかりやすく説明してもらい、添削の
コメントで勉強をする勇気などをいただけました。
スクーリングではDVDを使った参加型研修が学べるとのことで、楽しみに
しています。(その日は私の誕生日でもあります)
●刑務官
記述式テストが多かったので、難しくてやりがいがありました。添削で、的確な
アドバイスを書いてくれるのがうれしかったです。
受刑者への改善指導プログラムで活かすと同時に、酒豪が多い職場でもあるので、
職場全体の意識改善に役立てたいと思います。
このような取り組みが、全国のあちこちで展開されることを願っております。
なお、この講座は日本損害保険協会(自賠責保険運用益拠出事業)の助成による
事業で、以下の官庁・団体から後援を受けています。
内閣府/警察庁/国土交通省/(社)日本バス協会/(社)全日本トラック協会/
(社)全国乗用自動車連合会/(財)日本交通安全教育普及協会/
(社)全日本指定自動車教習所協会連合会/(社)全国自動車運転教育協会
関心をもったあなた、2期生への応募を検討しませんか?
この講座についての詳細は→ http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
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2. HIROのニュースCLIP!
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こんにちは、ニュースCLIP担当のHIROです。
気温が30度を超える日が出始め、すっかり夏本番となりました。
うだるような暑さにぼんやりしてしまうことも多くなりがちです。
体力の消耗の激しいこの時期ですが、夏バテに気をつけて
がんばっていきましょう。
今回もお時間の許す限り、どうぞお付き合いください。
※ニュースのリンクは「ウェブ魚拓http://megalodon.jp/」
を利用しています。リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。
まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ます
ので、クリックをお願いします。
今号の内容はこちらです。
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1)767年で初めて…博多祇園山笠で酒宴を中止に
2)断酒会、自治体では個別指導も 依存症対策が急務
3)日本の裁判でも「教育・治療」が命じられれば……
4)続く公務員の飲酒運転処分
5)電動車椅子と芝刈り機の飲酒運転
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1)767年で初めて…博多祇園山笠で酒宴を中止に
福岡市で開かれる博多祇園山笠で7日、かき山笠の流(ながれ)のうち「恵比寿流」
が、神事後に行ってきた酒宴「直会(なおらい)」を中止しました。
昨年まで毎年行ってきた流全体の直会で、お神酒を振る舞い、流の役員や神職、
山笠人形を作った人形師らをもてなす酒宴ですが、「1人でも飲酒運転を出し
たら、山笠全体を傷つける。飲酒運転厳禁のコンプライアンス(法令順守)を
徹底せんといかん」(同流代表、堀武志総務)と、中止を決定。直会に代わって、
参加者には赤飯入りの折り詰めと一合のカップ酒が渡されました。
飲酒運転防止が目的ですが、山笠の767年の歴史でも初めてのこと。同流内
にも「皆で酒を酌み交わすのは楽しみだったのに…」との不満があるものの、
大半は理解してくれているといいます。
日本では、神事や祭りでの酒席は欠かせないもののひとつ。
歴史ある祭りでその酒席を中止した今回の決断は、「飲酒運転撲滅」が日本
全体にとっての大きな願いになっていることを示しています。
↓飲酒運転撲滅 伝統祭りも決意 山笠 直会やめます(7月9日 西日本新聞)↓
http://s02.megalodon.jp/2008-0709-2355-41/www.nishinippon.co.jp/nnp/
item/33646
2)断酒会、自治体では個別指導も 依存症対策が急務
昨年6月に兵庫県尼崎市で発生した飲酒運転死亡事故では、歩行者をはね
タクシーに衝突し3人を死亡させた被告の男が「事故前2年間はほぼ毎日、
仕事帰りにビールを飲みながら運転していた」と供述。これをきっかけに、
アルコール依存症が疑われる運転者への支援・サポートが注目されています。
神戸新聞では、依存症からの回復を助ける自助グループ「断酒会」を
取り上げています。
断酒して約20年になる阪神地域在住の男性(57)は、30代半ばで1年間
に2度事故を起こして逮捕され、そのころ依存症を自覚し始めました。
アルコールが抜けると手が震え始め、断酒会に入会。家族や仲間とともに、
酒を断つ日々を続けてきたのです。
断酒会は、同じ悩みを持つ依存症患者やその家族がお互いの経験を語り合う場。
現在、兵庫県内だけで26の断酒会があり、週数回、10〜20人が集まります。
アルコール依存症への対策は徐々に広がりつつあります。神戸新聞でも、
交通事犯の多い加古川刑務所などの「受刑者同士で飲酒運転や依存症に
ついて話し合うグループワーク」、福岡市や北九州市など自治体での「医療
機関と連携し多量飲酒者には個別指導する取り組み」を紹介しています。
↓アルコール依存症、動き出す個別対策(6月21日、神戸新聞)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0621-2312-57/www.kobe-np.co.jp/news/
shakai/0001158283.shtml
3)日本の裁判でも「教育・治療」が命じられれば……
福岡で、「断酒」への期待が執行猶予付き判決を導き出したケースがあり
ました。
酒に酔って車を暴走させ人身事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に
問われた元北九州市環境局の男性職員(58)に対し、福岡地裁は8日、懲役1年
6カ月執行猶予4年(求刑懲役1年6カ月)の判決を言い渡しました。裁判所は
「きわめて危険な運転で強い非難を免れないが、車の運転をやめることや断酒
を誓い、反省している」としています。
判決によると、被告は今年4月22日正午すぎ、酒に酔って前方注視や運転
操作が難しい状態で軽乗用車を運転。自宅近くの市道で、一時停止して
いた男性(66)の乗用車と衝突し、男性に2週間のけがをさせたもの。
被告は当日、自宅近くの酒店で焼酎のカップ4本を購入。買い物先や病院で
駐車中に全部を飲み、意識がもうろうとなった状態で運転していました。
現行犯逮捕された際、呼気1リットルあたり0.9ミリグラムと非常に高い
アルコール分が検出されていました。
↓飲酒事故、元北九州市職員に執行猶予付き判決(7月8日 朝日新聞)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0708-2351-41/www.asahi.com/national/
update/0708/SEB200807080007.html
この報道を読んで、考え込んでしまいました。
これがアメリカ・カリフォルニア州で起きていたら、どうなったでしょう?
飲酒運転にまつわるDUI法廷では、初犯でも、罰金や免許停止などの処罰に
加えて、最低3ヵ月の「教育治療プログラム」と自助グループへの参加が強制的
に命じられます。それは、処罰や「誓い・反省」だけでは依存症という病気から
回復することは難しいと認識されているためです。
このケースのようにアルコール濃度が高ければ、依存の段階が進んでいると
解釈され、プログラム期間は初犯でも6ヵ月〜1年となります。
(アメリカの状況についてはこちら→ http://www.ask.or.jp/ddd_california.html )
この司法システムは「問題解決型法廷」と呼ばれ、再犯率の高い薬物事犯や
飲酒運転、DVなどに用いられて効果をあげ、全米に広がっているとのこと。
日本でも、このようなシステムの導入を考えるときが来たのではないでしょうか。
4)続く公務員の飲酒運転処分
またまた、公務員の飲酒運転処分の報道が続いています。数年前の飲酒運転
検挙を報告していなかったとして処分された例もあります。
●兵庫県西宮市立中学校の男性教諭(46)が、5月16日夜、酒気帯び状態でミニ
バイクを運転していたことが飲酒検問で発覚しました。教諭は同日夕、職場の
同僚と飲食後、帰宅時に最終バスがなくなり、通勤用のミニバイクを使った
ということで、停職3ヵ月の懲戒処分を受けました。(7月9日 毎日新聞)
●奈良県西和消防組合消防本部の男性消防士長(47)が、6月26日午前11時55分
ごろ、酒気帯び状態で車を運転し接触事故を起こし、停職6ヵ月の懲戒処分
になりました。(2008年7月5日 毎日新聞)
●静岡県御殿場市内で6月13日深夜、陸上自衛隊東部方面後方支援隊(小山町)
の男性2等陸曹(34)が飲酒検知で酒気帯び発覚。陸曹は市内の友人宅で飲酒
した後、帰隊するため車を運転し、途中、車内で3時間ほど仮眠をとってい
ました。停職12日の懲戒処分。(2008年7月5日 産経新聞)
●熊本県芦北教育事務所管内の小学校男性教諭(48)は4月19日夜、水俣市内で
飲酒運転、橋の欄干や住宅の塀にぶつかるなどしました。調べに「昼過ぎから
自宅で発泡酒3リットル近く飲んだ。車を運転したことすら覚えていない」と
話し、停職6ヵ月の処分となりました。(7月2日 読売新聞)
●石川県穴水町の公立中学校の男性教諭が6月15日、カップ酒を飲んで車を運転。
対向車と接触し、酒気帯び運転で摘発されました。この男性教員は03年にも
飲酒事故を起こして定職3ヵ月の処分を受けており、県教育委員会はこの男性
教員を懲戒免職処分とし、07年4月の懲戒処分者公表基準改定以来初めて教員
の実名と学校名を公表しました。(7月1日 読売新聞)
●岩手県の男性課長(57)は5月22日午後6時〜11時まで飲酒し、その後乗用車
を運転して検挙。6月18日に盛岡簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受け、
6月30日付で懲戒免職処分になりました。(7月1日 毎日新聞)
●岡山県高梁市の男性主事(30)は6月22日夕方、自宅で缶ビール2〜3本、
焼酎の水割りをコップ2〜3杯飲み、同日午後10時頃家族を乗せて乗用車を
運転、道路脇のコンクリート壁に衝突。女児が6週間、主事も約3週間のけが
をし、呼気1リットル中0.4ミリグラムのアルコールが検出されました。主事
は同日付で懲戒免職処分となっています。(6月30日 山陽新聞)
●大阪市の市営地下鉄助役(41)が4月10日、酒気帯び運転、兵庫県三田市内で
人身事故を起こしました。助役は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、
罰金35万円の略式命令。懲戒免職処分となりました。(6月27日 産経新聞)
●福岡県久留米市田主丸総合支所産業振興課の男性主査(52)が、3年近くも
酒気帯び検挙の報告を怠っていたとして、停職4ヵ月の懲戒処分となりました。
検挙後もシートベルト着用義務違反2件、スピード違反1件があり「法令順守
意識が低い」として懲戒処分にしたとのことです。(6月25日 毎日新聞)
●島根県益田広域消防本部の副士長(35)が、飲酒して三輪ミニバイクを運転し、
後部の荷台に乗っていた知人の男児(当時小1)を転落させ、けがを負わせて
いた問題で、同消防本部は副士長を停職1ヵ月の懲戒処分にしました。その日、
副士長は非番で、河川敷周辺で友人とバーベキューをし、350ミリリットル入り
缶ビールを一口か二口飲んだといいます。同本部では今年3月に事故を知り、
報告を怠ったとして副士長を訓告処分にしましたが、飲酒していたことが
新たに判明したため追加処分しました。(6月25日 毎日新聞)
滋賀県教育委員会は、5月に男性高校教諭の飲酒運転に関する謝罪会見
を行ないましたが、事件の詳細を明らかにしなかったため会見が紛糾。
教育委員会のモラルを問う記事が掲載されています。
↓県教委の不祥事 モラルを欠く姿勢/滋賀(7月5日 毎日新聞)↓
http://s03.megalodon.jp/2008-0713-0719-59/mainichi.jp/area/shiga/
report/news/20080705ddlk25040532000c.html
5)電動車椅子と芝刈り機の飲酒運転
日本では自転車の飲酒運転の取締りが強化されていますが、海外では……
オーストラリアのクイーンズランド州北部のキャプテン・クック・ハイウェー
で、事件が起きました。6月20日午前10時頃、出口車線で電動車いすに乗った
まま眠り込んだ男性(64)がいたのです。ハイウェーを通る車がよけて通って
いるのを警察のパトロール隊が発見。警察官が起こすと、男は14キロメートル
離れた場所にある友人の家に遊びに行くつもりだったと話したといいます。
飲酒検知器による検査を行うと、男の呼気から法定制限の6倍ものアルコール
が検出(オーストラリアの基準値は呼気換算で0.25ミリグラム/リットル)。
男性は酒気帯び運転で起訴されました。
警察は、「酒気帯び運転の法律は、自家用車やトラックだけでなく電動車いすや
馬、自転車といった乗り物も対象としている」と話しています。
↓電動車いすの酒気帯び運転で起訴、豪クイーンズランド(6月25日 AFP)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0625-2333-35/www.afpbb.com/article/
disaster-accidents-crime/crime/2409917/3073155
次は、アメリカ・アラスカ州ノースポールでのできごと。6月22日、州警察は
飲酒した状態で芝刈り機を運転していた男性(20)を拘束しました。その日は
日曜日。酔っ払った男が芝刈り機を運転しているとの苦情の電話が警察に寄せ
られました。駆けつけた警察は約60メートルほど追い掛け、時速8キロほどで
走っている芝刈り機の男性を捕まえました。呼気からは、規定の2倍量相当の
アルコールが検出しました(アメリカの基準値は呼気換算で0.4ミリグラム/
リットル)。
警察は、芝刈り機でも車両と同様、検挙対象になると述べています。
↓芝刈り機の飲酒運転で20歳男を拘束、米アラスカ(6月25日 CNN)↓
http://s04.megalodon.jp/2008-0625-2335-36/www.cnn.co.jp/usa/
CNN200806250026.html
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3. 山さんコラム No.25
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長 山村陽一
◆排除すれば一件落着か
鳩山法務大臣は、就任以来、13人の死刑囚の死刑を執行した。
裁判で死刑は確定している。最後に法務大臣は判を押すだけで良い。
死刑囚の犯した犯罪は重い。行動はきわめて残虐。罪を償うには死以外
になく、法と正義を守るに死刑が相当である。国民の80%が死刑容認。
……以上が、死刑執行の理由であり、根拠である。
鳩山大臣が自信をもって語る姿は、迷いが微塵も見られず、断固たる決意
にあふれていた。
とても威厳があり、堂々としていた。
だが、筆者・山さんはテレビで見て、正直、怖かった。
違和感を持った原因はなんだろうと、考えた。
何が彼の断固たる決意を支えているのか。
多分、役割意識と正義感。
法治国家は法の権威で成り立つ。これを守るのが法務大臣の任務、役割だ。
人を殺すという行為も正義のためには許されるという合理的な判断と、
法にもとづく行為は常に正しいとの正義感。社会の公正さのためには、
情緒的感情を断固排除するとの行動規範。
以上に裏付けられている自信が、顔や言葉にあらわれていた。
政治的な見解や死刑をどう考えるかとは別にして、正義を確信している人間
というものに対して、山さんは怖さを感じてしまったのだ。
死刑は確かに、人間を残虐な行為へ走らせない抑止力になる。
だが、異常な心理状態の、異常な行動に対して、抑止力になるとは思えない。
遺族が極刑を望む心理は汲んであまりあるが、その遺族にしても、犯人が
死刑になったことで心情的に一件落着するとはとても思えない。
むしろ「なぜこんなことをしたのか!」という心の叫びに対して、嘘でも
混沌でもない確かな答えが得られること、大切な人の死が少しでも意味を
持つことを望むのではないだろうか。
犯した罪は償うべきだ。
だが、その人間をこの世から排除すれば一件落着なのだろうか。
飲酒運転防止対策についても、似たようなことが言える。
通常の飲酒者に対して、厳罰化に効果があったことは間違いない。
実際に、飲酒運転の総件数は大幅に減った。
だが、未だに発生する飲酒運転による悲惨な事故は、アルコールの
コントロールができない人たちが起こしている。
多量飲酒者や依存症者である。
この人々には、法律による抑止は効かない。
さらに、一部の「つい、うっかり」という飲酒運転検挙ケースは、アルコール
の代謝について社会に正確な知識が広まっていないことによる。
ところが、多くの自治体が規定を厳しくして、飲酒運転をすると即、免職で、
組織から排除している。企業でも同じような流れがある。
これでは解決にならない。
排除された人間は、依存を進行させ、いずれ悲惨な事故を起こしかねない。
幸いにしてアルコール依存症には、治療法があるのだ。
回復して健康な社会生活を送っている人たち、その経験を次の世代のため
に生かそうと努力している人たちがたくさんいる。
現状で飲酒運転をする人々やそのリスクがある人々に対しては、排除
ではなく、「どうやって正しい知識を伝え、行動を変える指導をするか」
「いかに治療や回復の場に結びつけるか」が大事だ。
それこそが抑止力になるはず。
だからこそ、こうした知識を広め指導していく人材、予防に貢献する人材
が必要なのだ。
飲酒運転防止インストラクター養成講座は、各職場や地域にこうした予防
の人材を育てるためのもの。
今年度の受講生は、9月までの通信スクールをすでに続々修了しており、
「遠くまで出かけてもよいから、早くスクーリングを受けて職場での
教育に生かしたい」との連絡も入っている。
それだけ、受講生本人も職場も、意欲が大きく対策を急いでいるのだ。
スクーリングの講師を務める山さんも、目下着々と準備をすすめている。
=============================================================★
4. ASKの活動ご紹介
==============================================================
特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
予防を推進しています。
ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。
これまでに行なってきた活動は……
・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
定の教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
を委託され、プログラムを開発
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
視察、内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html
==============編集後記 *HIROのつぶやき*===================
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このメルマガがスタートした当初と比べ、アルコール依存症という病気の存在、
性格が徐々に一般に浸透してきていると感じます。
誰でもかかる可能性があること、治療すれば回復できる病気だということを
多くの人に知っていただき、依存症に苦しむ人やその予備軍を酒害から遠ざける
ことが、飲酒運転を減らすことにつながります。
もし周囲に心当たりがあれば、手をさしのべてあげてください。依存症を見つけ
回復へと導くには、周囲の手助けが欠かせないのです。
各県の精神保健福祉センターでは、電話での相談を受け付けています。
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
【職場の飲酒運転対策メルマガ】26号 08. 7.15
発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
飲酒運転対策特別委員会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F
Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553
URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd@a-h-c.jp
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−
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アルコールの単位と体内での処理時間の関係を、運転手だけでなく社会全般に
知らせたいです。飲酒運転による交通事故災害の怖さも再認しました。
この通信スクールをもっとPRしていきたいと思います。
●バス会社新人教育担当者
新人教育カリキュラムの中でアルコールについて教える機会があり、早速、
通信スクールの中の「常識クイズ」を実施。きちんと解説することができ、
助かりました。
確認テストの添削では、さまざまな場面での管理者としての視点を教わり、
さらに自分の誤りをわかりやすく解説していただけたのもよかったです。
豊富に盛り込まれている事例と、どのように対応するかという解説が、実際の
場面で生かされると思います。なかでも事故事例には胸が熱くなり、このような
ことがないようにと、気持ちを新たにしました。
●養護教諭
夜間定時制高校に勤務しています。車の運転と飲酒への関心が高い集団を相手に
しているので、「健康についての授業」等に、ここで学んだ内容を取り入れて
いきたいと思っています。
●交通安全指導ボランティア
県からの要請を受けて、幼稚園から老人施設まで幅広い年齢の方へ交通安全に
ついて教育するボランティアを引き受けています。生活安全課から渡される
事例等の資料と、警察や消防への取材をもとに自分で原稿をつくり、皆さんの前
でユーモアを交えつつ話を進めるのですが、通信スクールで学んだことを早速
おりまぜています。
確認テスト、実践ワークでは、わかっているようなことでも、考えて書く
難しさを感じましたが、解説シートでわかりやすく説明してもらい、添削の
コメントで勉強をする勇気などをいただけました。
スクーリングではDVDを使った参加型研修が学べるとのことで、楽しみに
しています。(その日は私の誕生日でもあります)
●刑務官
記述式テストが多かったので、難しくてやりがいがありました。添削で、的確な
アドバイスを書いてくれるのがうれしかったです。
受刑者への改善指導プログラムで活かすと同時に、酒豪が多い職場でもあるので、
職場全体の意識改善に役立てたいと思います。
このような取り組みが、全国のあちこちで展開されることを願っております。
なお、この講座は日本損害保険協会(自賠責保険運用益拠出事業)の助成による
事業で、以下の官庁・団体から後援を受けています。
内閣府/警察庁/国土交通省/(社)日本バス協会/(社)全日本トラック協会/
(社)全国乗用自動車連合会/(財)日本交通安全教育普及協会/
(社)全日本指定自動車教習所協会連合会/(社)全国自動車運転教育協会
関心をもったあなた、2期生への応募を検討しませんか?
この講座についての詳細は→ http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
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2. HIROのニュースCLIP!
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こんにちは、ニュースCLIP担当のHIROです。
気温が30度を超える日が出始め、すっかり夏本番となりました。
うだるような暑さにぼんやりしてしまうことも多くなりがちです。
体力の消耗の激しいこの時期ですが、夏バテに気をつけて
がんばっていきましょう。
今回もお時間の許す限り、どうぞお付き合いください。
※ニュースのリンクは「ウェブ魚拓http://megalodon.jp/」
を利用しています。リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。
まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ます
ので、クリックをお願いします。
今号の内容はこちらです。
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1)767年で初めて…博多祇園山笠で酒宴を中止に
2)断酒会、自治体では個別指導も 依存症対策が急務
3)日本の裁判でも「教育・治療」が命じられれば……
4)続く公務員の飲酒運転処分
5)電動車椅子と芝刈り機の飲酒運転
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1)767年で初めて…博多祇園山笠で酒宴を中止に
福岡市で開かれる博多祇園山笠で7日、かき山笠の流(ながれ)のうち「恵比寿流」
が、神事後に行ってきた酒宴「直会(なおらい)」を中止しました。
昨年まで毎年行ってきた流全体の直会で、お神酒を振る舞い、流の役員や神職、
山笠人形を作った人形師らをもてなす酒宴ですが、「1人でも飲酒運転を出し
たら、山笠全体を傷つける。飲酒運転厳禁のコンプライアンス(法令順守)を
徹底せんといかん」(同流代表、堀武志総務)と、中止を決定。直会に代わって、
参加者には赤飯入りの折り詰めと一合のカップ酒が渡されました。
飲酒運転防止が目的ですが、山笠の767年の歴史でも初めてのこと。同流内
にも「皆で酒を酌み交わすのは楽しみだったのに…」との不満があるものの、
大半は理解してくれているといいます。
日本では、神事や祭りでの酒席は欠かせないもののひとつ。
歴史ある祭りでその酒席を中止した今回の決断は、「飲酒運転撲滅」が日本
全体にとっての大きな願いになっていることを示しています。
↓飲酒運転撲滅 伝統祭りも決意 山笠 直会やめます(7月9日 西日本新聞)↓
http://s02.megalodon.jp/2008-0709-2355-41/www.nishinippon.co.jp/nnp/
item/33646
2)断酒会、自治体では個別指導も 依存症対策が急務
昨年6月に兵庫県尼崎市で発生した飲酒運転死亡事故では、歩行者をはね
タクシーに衝突し3人を死亡させた被告の男が「事故前2年間はほぼ毎日、
仕事帰りにビールを飲みながら運転していた」と供述。これをきっかけに、
アルコール依存症が疑われる運転者への支援・サポートが注目されています。
神戸新聞では、依存症からの回復を助ける自助グループ「断酒会」を
取り上げています。
断酒して約20年になる阪神地域在住の男性(57)は、30代半ばで1年間
に2度事故を起こして逮捕され、そのころ依存症を自覚し始めました。
アルコールが抜けると手が震え始め、断酒会に入会。家族や仲間とともに、
酒を断つ日々を続けてきたのです。
断酒会は、同じ悩みを持つ依存症患者やその家族がお互いの経験を語り合う場。
現在、兵庫県内だけで26の断酒会があり、週数回、10〜20人が集まります。
アルコール依存症への対策は徐々に広がりつつあります。神戸新聞でも、
交通事犯の多い加古川刑務所などの「受刑者同士で飲酒運転や依存症に
ついて話し合うグループワーク」、福岡市や北九州市など自治体での「医療
機関と連携し多量飲酒者には個別指導する取り組み」を紹介しています。
↓アルコール依存症、動き出す個別対策(6月21日、神戸新聞)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0621-2312-57/www.kobe-np.co.jp/news/
shakai/0001158283.shtml
3)日本の裁判でも「教育・治療」が命じられれば……
福岡で、「断酒」への期待が執行猶予付き判決を導き出したケースがあり
ました。
酒に酔って車を暴走させ人身事故を起こしたとして、危険運転致傷の罪に
問われた元北九州市環境局の男性職員(58)に対し、福岡地裁は8日、懲役1年
6カ月執行猶予4年(求刑懲役1年6カ月)の判決を言い渡しました。裁判所は
「きわめて危険な運転で強い非難を免れないが、車の運転をやめることや断酒
を誓い、反省している」としています。
判決によると、被告は今年4月22日正午すぎ、酒に酔って前方注視や運転
操作が難しい状態で軽乗用車を運転。自宅近くの市道で、一時停止して
いた男性(66)の乗用車と衝突し、男性に2週間のけがをさせたもの。
被告は当日、自宅近くの酒店で焼酎のカップ4本を購入。買い物先や病院で
駐車中に全部を飲み、意識がもうろうとなった状態で運転していました。
現行犯逮捕された際、呼気1リットルあたり0.9ミリグラムと非常に高い
アルコール分が検出されていました。
↓飲酒事故、元北九州市職員に執行猶予付き判決(7月8日 朝日新聞)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0708-2351-41/www.asahi.com/national/
update/0708/SEB200807080007.html
この報道を読んで、考え込んでしまいました。
これがアメリカ・カリフォルニア州で起きていたら、どうなったでしょう?
飲酒運転にまつわるDUI法廷では、初犯でも、罰金や免許停止などの処罰に
加えて、最低3ヵ月の「教育治療プログラム」と自助グループへの参加が強制的
に命じられます。それは、処罰や「誓い・反省」だけでは依存症という病気から
回復することは難しいと認識されているためです。
このケースのようにアルコール濃度が高ければ、依存の段階が進んでいると
解釈され、プログラム期間は初犯でも6ヵ月〜1年となります。
(アメリカの状況についてはこちら→ http://www.ask.or.jp/ddd_california.html )
この司法システムは「問題解決型法廷」と呼ばれ、再犯率の高い薬物事犯や
飲酒運転、DVなどに用いられて効果をあげ、全米に広がっているとのこと。
日本でも、このようなシステムの導入を考えるときが来たのではないでしょうか。
4)続く公務員の飲酒運転処分
またまた、公務員の飲酒運転処分の報道が続いています。数年前の飲酒運転
検挙を報告していなかったとして処分された例もあります。
●兵庫県西宮市立中学校の男性教諭(46)が、5月16日夜、酒気帯び状態でミニ
バイクを運転していたことが飲酒検問で発覚しました。教諭は同日夕、職場の
同僚と飲食後、帰宅時に最終バスがなくなり、通勤用のミニバイクを使った
ということで、停職3ヵ月の懲戒処分を受けました。(7月9日 毎日新聞)
●奈良県西和消防組合消防本部の男性消防士長(47)が、6月26日午前11時55分
ごろ、酒気帯び状態で車を運転し接触事故を起こし、停職6ヵ月の懲戒処分
になりました。(2008年7月5日 毎日新聞)
●静岡県御殿場市内で6月13日深夜、陸上自衛隊東部方面後方支援隊(小山町)
の男性2等陸曹(34)が飲酒検知で酒気帯び発覚。陸曹は市内の友人宅で飲酒
した後、帰隊するため車を運転し、途中、車内で3時間ほど仮眠をとってい
ました。停職12日の懲戒処分。(2008年7月5日 産経新聞)
●熊本県芦北教育事務所管内の小学校男性教諭(48)は4月19日夜、水俣市内で
飲酒運転、橋の欄干や住宅の塀にぶつかるなどしました。調べに「昼過ぎから
自宅で発泡酒3リットル近く飲んだ。車を運転したことすら覚えていない」と
話し、停職6ヵ月の処分となりました。(7月2日 読売新聞)
●石川県穴水町の公立中学校の男性教諭が6月15日、カップ酒を飲んで車を運転。
対向車と接触し、酒気帯び運転で摘発されました。この男性教員は03年にも
飲酒事故を起こして定職3ヵ月の処分を受けており、県教育委員会はこの男性
教員を懲戒免職処分とし、07年4月の懲戒処分者公表基準改定以来初めて教員
の実名と学校名を公表しました。(7月1日 読売新聞)
●岩手県の男性課長(57)は5月22日午後6時〜11時まで飲酒し、その後乗用車
を運転して検挙。6月18日に盛岡簡易裁判所から罰金30万円の略式命令を受け、
6月30日付で懲戒免職処分になりました。(7月1日 毎日新聞)
●岡山県高梁市の男性主事(30)は6月22日夕方、自宅で缶ビール2〜3本、
焼酎の水割りをコップ2〜3杯飲み、同日午後10時頃家族を乗せて乗用車を
運転、道路脇のコンクリート壁に衝突。女児が6週間、主事も約3週間のけが
をし、呼気1リットル中0.4ミリグラムのアルコールが検出されました。主事
は同日付で懲戒免職処分となっています。(6月30日 山陽新聞)
●大阪市の市営地下鉄助役(41)が4月10日、酒気帯び運転、兵庫県三田市内で
人身事故を起こしました。助役は道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、
罰金35万円の略式命令。懲戒免職処分となりました。(6月27日 産経新聞)
●福岡県久留米市田主丸総合支所産業振興課の男性主査(52)が、3年近くも
酒気帯び検挙の報告を怠っていたとして、停職4ヵ月の懲戒処分となりました。
検挙後もシートベルト着用義務違反2件、スピード違反1件があり「法令順守
意識が低い」として懲戒処分にしたとのことです。(6月25日 毎日新聞)
●島根県益田広域消防本部の副士長(35)が、飲酒して三輪ミニバイクを運転し、
後部の荷台に乗っていた知人の男児(当時小1)を転落させ、けがを負わせて
いた問題で、同消防本部は副士長を停職1ヵ月の懲戒処分にしました。その日、
副士長は非番で、河川敷周辺で友人とバーベキューをし、350ミリリットル入り
缶ビールを一口か二口飲んだといいます。同本部では今年3月に事故を知り、
報告を怠ったとして副士長を訓告処分にしましたが、飲酒していたことが
新たに判明したため追加処分しました。(6月25日 毎日新聞)
滋賀県教育委員会は、5月に男性高校教諭の飲酒運転に関する謝罪会見
を行ないましたが、事件の詳細を明らかにしなかったため会見が紛糾。
教育委員会のモラルを問う記事が掲載されています。
↓県教委の不祥事 モラルを欠く姿勢/滋賀(7月5日 毎日新聞)↓
http://s03.megalodon.jp/2008-0713-0719-59/mainichi.jp/area/shiga/
report/news/20080705ddlk25040532000c.html
5)電動車椅子と芝刈り機の飲酒運転
日本では自転車の飲酒運転の取締りが強化されていますが、海外では……
オーストラリアのクイーンズランド州北部のキャプテン・クック・ハイウェー
で、事件が起きました。6月20日午前10時頃、出口車線で電動車いすに乗った
まま眠り込んだ男性(64)がいたのです。ハイウェーを通る車がよけて通って
いるのを警察のパトロール隊が発見。警察官が起こすと、男は14キロメートル
離れた場所にある友人の家に遊びに行くつもりだったと話したといいます。
飲酒検知器による検査を行うと、男の呼気から法定制限の6倍ものアルコール
が検出(オーストラリアの基準値は呼気換算で0.25ミリグラム/リットル)。
男性は酒気帯び運転で起訴されました。
警察は、「酒気帯び運転の法律は、自家用車やトラックだけでなく電動車いすや
馬、自転車といった乗り物も対象としている」と話しています。
↓電動車いすの酒気帯び運転で起訴、豪クイーンズランド(6月25日 AFP)↓
http://s01.megalodon.jp/2008-0625-2333-35/www.afpbb.com/article/
disaster-accidents-crime/crime/2409917/3073155
次は、アメリカ・アラスカ州ノースポールでのできごと。6月22日、州警察は
飲酒した状態で芝刈り機を運転していた男性(20)を拘束しました。その日は
日曜日。酔っ払った男が芝刈り機を運転しているとの苦情の電話が警察に寄せ
られました。駆けつけた警察は約60メートルほど追い掛け、時速8キロほどで
走っている芝刈り機の男性を捕まえました。呼気からは、規定の2倍量相当の
アルコールが検出しました(アメリカの基準値は呼気換算で0.4ミリグラム/
リットル)。
警察は、芝刈り機でも車両と同様、検挙対象になると述べています。
↓芝刈り機の飲酒運転で20歳男を拘束、米アラスカ(6月25日 CNN)↓
http://s04.megalodon.jp/2008-0625-2335-36/www.cnn.co.jp/usa/
CNN200806250026.html
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3. 山さんコラム No.25
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長 山村陽一
◆排除すれば一件落着か
鳩山法務大臣は、就任以来、13人の死刑囚の死刑を執行した。
裁判で死刑は確定している。最後に法務大臣は判を押すだけで良い。
死刑囚の犯した犯罪は重い。行動はきわめて残虐。罪を償うには死以外
になく、法と正義を守るに死刑が相当である。国民の80%が死刑容認。
……以上が、死刑執行の理由であり、根拠である。
鳩山大臣が自信をもって語る姿は、迷いが微塵も見られず、断固たる決意
にあふれていた。
とても威厳があり、堂々としていた。
だが、筆者・山さんはテレビで見て、正直、怖かった。
違和感を持った原因はなんだろうと、考えた。
何が彼の断固たる決意を支えているのか。
多分、役割意識と正義感。
法治国家は法の権威で成り立つ。これを守るのが法務大臣の任務、役割だ。
人を殺すという行為も正義のためには許されるという合理的な判断と、
法にもとづく行為は常に正しいとの正義感。社会の公正さのためには、
情緒的感情を断固排除するとの行動規範。
以上に裏付けられている自信が、顔や言葉にあらわれていた。
政治的な見解や死刑をどう考えるかとは別にして、正義を確信している人間
というものに対して、山さんは怖さを感じてしまったのだ。
死刑は確かに、人間を残虐な行為へ走らせない抑止力になる。
だが、異常な心理状態の、異常な行動に対して、抑止力になるとは思えない。
遺族が極刑を望む心理は汲んであまりあるが、その遺族にしても、犯人が
死刑になったことで心情的に一件落着するとはとても思えない。
むしろ「なぜこんなことをしたのか!」という心の叫びに対して、嘘でも
混沌でもない確かな答えが得られること、大切な人の死が少しでも意味を
持つことを望むのではないだろうか。
犯した罪は償うべきだ。
だが、その人間をこの世から排除すれば一件落着なのだろうか。
飲酒運転防止対策についても、似たようなことが言える。
通常の飲酒者に対して、厳罰化に効果があったことは間違いない。
実際に、飲酒運転の総件数は大幅に減った。
だが、未だに発生する飲酒運転による悲惨な事故は、アルコールの
コントロールができない人たちが起こしている。
多量飲酒者や依存症者である。
この人々には、法律による抑止は効かない。
さらに、一部の「つい、うっかり」という飲酒運転検挙ケースは、アルコール
の代謝について社会に正確な知識が広まっていないことによる。
ところが、多くの自治体が規定を厳しくして、飲酒運転をすると即、免職で、
組織から排除している。企業でも同じような流れがある。
これでは解決にならない。
排除された人間は、依存を進行させ、いずれ悲惨な事故を起こしかねない。
幸いにしてアルコール依存症には、治療法があるのだ。
回復して健康な社会生活を送っている人たち、その経験を次の世代のため
に生かそうと努力している人たちがたくさんいる。
現状で飲酒運転をする人々やそのリスクがある人々に対しては、排除
ではなく、「どうやって正しい知識を伝え、行動を変える指導をするか」
「いかに治療や回復の場に結びつけるか」が大事だ。
それこそが抑止力になるはず。
だからこそ、こうした知識を広め指導していく人材、予防に貢献する人材
が必要なのだ。
飲酒運転防止インストラクター養成講座は、各職場や地域にこうした予防
の人材を育てるためのもの。
今年度の受講生は、9月までの通信スクールをすでに続々修了しており、
「遠くまで出かけてもよいから、早くスクーリングを受けて職場での
教育に生かしたい」との連絡も入っている。
それだけ、受講生本人も職場も、意欲が大きく対策を急いでいるのだ。
スクーリングの講師を務める山さんも、目下着々と準備をすすめている。
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4. ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
予防を推進しています。
ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。
これまでに行なってきた活動は……
・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
定の教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
を委託され、プログラムを開発
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
視察、内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html
==============編集後記 *HIROのつぶやき*===================
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
このメルマガがスタートした当初と比べ、アルコール依存症という病気の存在、
性格が徐々に一般に浸透してきていると感じます。
誰でもかかる可能性があること、治療すれば回復できる病気だということを
多くの人に知っていただき、依存症に苦しむ人やその予備軍を酒害から遠ざける
ことが、飲酒運転を減らすことにつながります。
もし周囲に心当たりがあれば、手をさしのべてあげてください。依存症を見つけ
回復へと導くには、周囲の手助けが欠かせないのです。
各県の精神保健福祉センターでは、電話での相談を受け付けています。
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【職場の飲酒運転対策メルマガ】26号 08. 7.15
発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
飲酒運転対策特別委員会
〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F
Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553
URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd@a-h-c.jp
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