職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

11号 2007

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  11号  07.4.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

 ★運輸会社の管理者の方から寄せられた質問です。

 Q 休日あけや早番の翌朝、点呼時にアルコール反応が出て困って
   います。とくに新入社員に多いようです。
   どうすればよいでしょうか。
 
 A 「あしたは休みだから、普段控えているぶん目いっぱい飲むぞ!」
   こういう考えを持っているうちは、飲酒運転の危険が常に隣り
   合わせです。
   酒1合、ビール1本、焼酎100mlを分解するのに4時間必要だという
   こと、つまり1晩寝ても酒2合までしか分解できない、ということを
   しっかり教えてください。
   知っているだろうと思っても案外知らぬ人が多いのです。
   改めてくりかえし、具体的に指導してください。
   検知器にかかる人がいるということは、教育の不徹底の証拠。
   または頭ではわかっていても、行動がついていっていない証拠です。
   休日前には沢山飲むという飲酒習慣を、翌日に残さない程度にして
   おく(1~2合におさめる)という飲酒行動に変えねば、いつかは飲酒
   運転になります。
   また寝酒の習慣がある人は、変えねばいつかは検知反応がでます。   
   適量をおいしく飲むこと、飲酒以外の趣味を持つこと。こういった
   嗜好の変化に取り組むことが、飲酒運転をなくす大きな一歩です。
   検知器は水際対策でもありますが、むしろ教育の補助手段なのだと
   考えましょう。
   (ただし依存症の場合は、適度な飲酒はできず断酒が必要です) 

 いま困っていることや、こんな取り組みをしてみたという例など
 読者の皆様からの情報を、お待ちしています。

       ask-ddd@a-h-c.jp まで



==================== このメールマガジンは =====================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページhttp://www.ask.or.jp/からご登録いただいた方
 に、月1回、無料で配信します。
 配信が不要の方は、大変ご面倒ながら、メルマガ末尾より配信停止の
 手続きをお願いいたします。
 
 ★☆ バックナンバーのブログを作りました。ご利用ください。
    http://dontdrivedrunk.blog74.fc2.com/ 
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   「自分はだいじょうぶ」
       ほんとうにそうですか?
    


━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    
    1.HIROのニュースCLIP!

    2.シンポジウムご報告

    3.お知らせ~映画『ゼロからの風』    

    4.山さんコラム No.10

    5.ASKの活動ご紹介

    6.編集後記 *HIROのつぶやき*
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 



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   1. HIROのニュースCLIP!
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 こんにちは、ニュースCLIP担当のHIROです。
 
 桜前線が日本列島を縦断中です。
 暖かくなり、気分が浮き足だってくる時期であるためか、4~5月は
 乗務前のアルコール検知器が鳴りやすい季節でもあります。
 そういうときこそ気持ちを引き締めたいですね。
 今回も、お時間の許す限りお付き合いください。
 
 
 ↓今月の内容はこちらです↓

 1) 「自分は大丈夫と思った」が最多――岡山県警がアンケート
 2) 伊那市消防団、飲酒時の緊急招集に対策を議論も、「名案なし」
 3) 期待高まるインターロック、政府が義務づけを検討?
 4) 運転代行業者、4年で倍増――東京都
 5) 飲酒運転防止ローン???

 ニュースのリンクは「ウェブ魚拓 http://megalodon.jp/
 を利用しています。リンクが切れて記事が読めなくなるのを防ぐためです。 
 まず、記事の日付をクリックしてください。すると、
 「宜しければ上記のリンクをクリックしてください」という表示が出ます
 ので、クリックをお願いします。


 1) 「自分は大丈夫と思った」が最多――岡山県警がアンケート

 岡山県警交通企画課が飲酒運転事故の加害者にアンケートを実施。「なぜ
 飲酒運転したか」の問いに、約半数が「自分だけは事故を起こさないと思
 った」と答えました。
 アンケートは昨年10月~12月、飲酒運転を起こしたバイクや車の運転手
 33人が対象。「自分は大丈夫と思った」は16人とほぼ半数。
 飲酒場所の質問には「バーや居酒屋など飲食店」が17人と過半数で最も
 多く、そのうち9人は「店からタクシーを呼ぶよう言われたり飲酒運転防止
 ポスターを見た」と回答。「自宅で飲んだ」は3人、「知人宅で」は2人
 でした。
 また、飲酒時に「ひとりではなかった」とする13人のうち、「酒を止め
 られた」との回答はわずか1人でした。

 ↓「自分は大丈夫」岡山県警がアンケート(毎日新聞4月5日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://headlines.yahoo.co.jp/
 hl%3fa%3d20070405-00000323-mailo-l33&date=20070405194211

 お酒を飲むと脳がマヒします。真っ先に影響を受けるのが、理性。
 そのため、気が大きくなり、「すぐ近くまでだから大丈夫だろう」「今回
 だけなら…」という安易な気持ちに流されやすくなります。
 いくらモラル(理性)に訴えても効果が上がらないのはそのため。
 もっと踏み込んだ対策が必要です。
 宮城県加美郡では、町の飲食店が、車で来たお客の鍵を預かり、お酒を
 飲んだ場合、飲んだ本人には鍵を渡さず、運転代行やタクシーなどの
 運転手に鍵を渡して帰ってもらうという方法をとっています。
 周囲が踏み込んで止める、よいモデルになると思います。
 難問解決「ご近所の底力」(NHK)のホームページでで、秘訣も紹介して
 いますので、飲食店の方々、ぜひ参考にしてください。

 ↓「ご近所の底力」公式ページ↓
 http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/070408.html

 花見シーズン真っ只中の8日、飲酒運転による死亡事故が相次ぎました。
 どちらも友人との花見の帰りでした。
 運転手が「乗るなら飲まない、飲んだら乗らない」を守るのはもちろんですが、
 仲間で飲むときは、事前に、ハンドルキーパーを決めるのを「常識」に
 してほしい! 酒席の主催者はその配慮もわすれないでくださいね。

 ↓花見帰りで軽トラ飲酒運転、歩行者はね死なす(読売新聞4月9日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://www.yomiuri.co.jp/national/
 news/20070409i402.htm&date=20070414113735

 ↓花見帰り、飲酒運転で女性はね死亡(朝日新聞4月9日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://www.asahi.com/kansai/news/
 OSK200704090025.html&date=20070414113932


 2) 伊那市消防団、飲酒時の緊急招集に対策を議論も、「名案なし」

 伊那市消防団は検討委員会を開き、突然の火災発生時に団員が飲酒して
 いた場合の対応を検討しました。
 今年に入り8回の議論を重ねたものの「名案はない」と結論。「ポンプ車の
 運転当番を毎日2人割り当てて手当てを支給してはどうか」との案も出され
 ましたが、年間1億円の人件費がかかるとの試算に「実現は困難」という
 結果に。
 委員会は「市民の安全を守るため、何らかの手だてを講じて災害現場に
 駆けつけることは使命」と提言し、「議論は団員の意識を高める効果はあっ
 た。継続して話し合っていきたい」との成果も示しました。

 ↓消防団、飲酒時の出動は?伊那で議論「名案なし」(信濃毎日3月30日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://www.shinmai.co.jp/news/20070330/
 KT070329FTI090014000022.htm&date=20070414103340

 8回もの会合の末「名案なし」ではなんとも残念です。
 そこで提案! このような検討委員会に、アルコールの専門家を呼んで勉強
 会をする のはいかがでしょう。各地にアルコール専門の医師やソーシャル
 ワーカーがいますし、 保健所や精神保健センターに相談すれば、保健師さん
 を派遣してくれるでしょう。
 アルコールに関する知識があれば、なんらかの結論が出たかもしれません。
 飲まない日を定期的につくるのは、健康のためにいいことなのですから。
 たとえば、「ポンプ車運転当番の日は“健康の日”と考え、休肝日とする」ことを
 申し合わせるなんて、いかがでしょうか。


 3) 期待高まるインターロック、政府が義務づけを検討?

 運転前の呼気検査でアルコールを検知するとエンジンがかからなくなる装置
 「インターロック」を、過去に違反歴のある人の車に義務付けるよう政府・与党
 が検討委員会を設けました。飲酒運転の再発防止をめざすものです。
 この装置は、ドライバーの呼気から一定量のアルコールを検知するとキーを
 回してもエンジンが始動しない仕組み。すでにアメリカやスウェーデン、オース
 トラリアなどで導入され、違反者のリハビリプログラムとして再犯防止に活用
 されており、日本でも、関心が高まっています。
 日経新聞によると、検知精度など装置の仕様に関する技術指針を年内に
 作成し、来年の通常国会にも道路交通法改正案を提出、成立を目指す方針
 とか。
 しかし、国土交通省に問い合せると、確かに委員会で検討してはいるが、
 課題が多く、 いまのところ法案提出の動きはないとのことでした。
 勇み足の記事だったもよう。

 ↓アルコール検知装置、違反者に義務づけへ(日経新聞3月20日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://woman.nikkei.co.jp/news/
 article.aspx%3fid%3d20070320ax008n1&date=20070320233944

 飲酒運転の再犯防止に、大きな期待のかかるインターロック。
 いったいどんな課題があるのでしょうか?
 1 コスト(機器リース+維持点検+監視システムなど継続的運用コスト)
 2 呼気検知のわずらわしさ(衛生面の不安も)
 3 違反者に対しては、「身代わり検知」防止のための方策が必要だが、
   運転中に呼気を吹き込むなど現状の方法では、安全上の不安があること
 4 装着が義務づけられた期間は飲酒運転を防げるが、はずした後は元に
   戻ってしまう

 3について、アメリカ視察をした方に実体験を伺う機会がありました。
 違反者用のインターロックをつけた車を実際に走らせてみたところ、5~30分
 間隔で、ランダムに音が鳴り、息を吹きかけるように指示してくる。
 もちろんある程度の時間の余裕はあり、道路脇に止めて検知できる状況なら
 いい。
 しかし、渋滞していたり、交差点で複雑な運転動作をしていたりすると焦り、
 運転しながら息を吹くことになってしまう。うまくいかないと何度も音が鳴る。
 そして規定回数をオーバーすると、ものすごいサイレンが鳴り響く……。

 4については、実施国の多くが、インターロックだけでなく教育プログラムや
 アルコール依存症のアセスメントと治療、自助グループ参加の義務付けなどと
 かねあわせています。

 つまり、機器をとりつければ終わり、という簡単なものではないのです。
 委員会では、継続して検討していくとのことです。
 
 さて、インターロックのもうひとつの活用法は、運輸など企業の自主対策。
 スウェーデンでは、営業車にとりつけると、企業イメージが高まるそうです。

 日本でもいち早く、インターロックを取り入れた企業があります。
 導入したのは神戸市の運送会社「ダイワ運輸」。長距離輸送を主力とする
 同社は、直接管理者がチェックできない長距離運行時に活用。4月中に1台
 15万円の同装置を200台のトラック全車に装備します。同装置のメーカーに
 よると、これまでにも運送会社などで導入実績はあるが、200台もの大量配備
 は初めてとのこと。
 ダイワ運輸の木村泰文社長は「これまでにも飲酒運転による事故はないが、
 万全を期した」と説明。「飲酒運転事故は会社の存亡にかかわる。輪禍を引き
 起こさないためにも装置は有効」と話しています。

 ↓神戸の事業者、インターロック導入(読売新聞3月20日)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://osaka.yomiuri.co.jp/news/
 20070320p201.htm&date=20070320233452


 4) 運転代行業者、4年で倍増――東京都

 飲酒運転へ社会の目が厳しくなっているなか、東京都内で運転代行業者数が
 急増しています。
 東京新聞の報道によると、平成15年に35だった業者数は、その後4年間で
 多摩地区34社を含む計71社増え、昨年12月時点で71社。現在でも、担当の
 警視庁交通総務課へは開業へ向けた相談が連日寄せられているとのこと。
 飲酒運転がさらに厳罰化される今秋の道交法改正を前に、業者数はさらに
 増加すると見られます。

 ↓運転代行 都内の業者4年で倍(東京新聞4月7日付)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/
 news/CK2007040702006864.html&date=20070414113230

 運転代行で問題になっているのが、待ち時間の長さ。
 待ちきれずに自分で運転してしまう人がけっこういるのです。
 宮城県登米市では、これを解決するための妙案を実行して成果をあげて
 います。
 これも「ご近所の底力」でとりあげていますので、参考にしてください。

 ↓「ご近所の底力」公式ページ↓
 http://www.nhk.or.jp/gokinjo/backnumber/070408.html


 5) 飲酒運転防止ローン???

 飲酒運転防止を促進するため、香川県信用組合がめずらしいカーローンを
 始めたそうです。ハンドルキーパー運動を応援するためのキャンペーンの一環で、
 飲酒運転をしないと宣言すれば、通常金利から0.2%優遇されるとのこと。 
 「飲酒運転しま宣言! 私は絶対に飲酒運転をしないことを誓います」と書かれ
 た宣誓書に氏名と日付を記入するだけなので簡単です。おもしろい試みですね!

 ↓飲酒運転防止効果抜群ローン? (CARMODE NEWS 4月14日)↓
 http://megalodon.jp/?url=http://carmode-news.carmode.net/article/
 38690115.html&date=20070416134611

 ↓香川県信用組合のホームページ↓
 http://www.kagawaken.shinkumi.jp/


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   2.シンポジウムご報告
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 3月26日、飲酒運転根絶を考えるシンポジウムが国土交通省主催で行われ
 ました。
 
 パネルディスカッションが2部に分けて行われ、前半は酒を飲んで夜間に
 帰宅する客の飲酒運転を防ぐ公共交通機関の取り組み事例を紹介。後半
 は、職業ドライバーの飲酒運転をなくすためにはどうすればよいかが
 話し合われました。

 遠州鉄道は、通常よりも遅い時間帯の最終バスを臨時運行。企業協賛を得
 ることで割り増し料金を受けず、昨年は平均20人前後の利用がありました。
 同社の高橋弘之運輸事業部長は「利用されたお客様には喜んでいただけた。
 今後は臨時便の時間や路線を前もって周知させ、利用者を増やすことが
 課題」と話しました。
 愛知県交通安全協会豊田支部では、いくつかの飲食店から同方向へ帰る
 飲酒客をタクシーに同乗させ低運賃で運行する「ミッドナイトシャトル」や、
 飲酒した晩は協力宿泊施設が低価格で利用できる「ワンナイトステイ」、
 飲食店などとの協力で、飲酒者が一晩無料でパーキングを利用できる
 「まちなかワンナイトパーキング」などの取り組みを精力的に実施。同
 支部の村上猛事務局長は「個々の事業者や施設単位ではできないことも、
 協力関係を広げていけば実現できる。“飲酒運転をなくすために何かしたい”
 という気持ちを共有することが第一歩」と話しました。
 「すぐ近所に行くのにも車を利用する習慣がある」という北海道七飯町の
 大沼地区では、観光協会が仲介し、飲食店とタクシー会社が負担しあって
 運転代行サービスを実施。協会の堀元会長は「三者がそれぞれ痛み分けし
 あった結果、実現できた。各業界の仲介をする存在があるとスムーズに
 運ぶのでは」と振り返りました。
 
 後半は、バス・トラック各業界のドライバー教育が焦点。JRバス関東の
 元会長でもあるASK飲酒運転問題特別委員会の山村陽一委員長は「国内
 にアルコール依存症者は80万人、予備群をあわせて440万人。企業に100 人
 いれば5~6人が飲酒運転の危険を抱えている」と指摘し、「企業は、依存症
 の手前にいる人たちを引き戻すよう手を尽くす必要がある。飲酒習慣改善を
 促すような教育プログラムが必要」と強調しました。
 また、ASK代表・今成は、職業ドライバーへの教育プログラムの内容と
 成果を紹介。「今は処罰だけが進んでいる状態。それだけでは飲酒運転は
 なくならない。不規則勤務のため寝酒が習慣化しやすいドライバーに対して
 実際的な教育を行ない、飲酒運転だけでなく依存症の予防も行なってほしい。
 それにはまず管理者が予防知識を持って」と訴えました。

 パネルディスカッションを通じ、飲酒運転の防止に教育が大きな意味を持つ
 ことが繰り返し確認されました。国際交通安全学会顧問の小林實氏は、
 「事故を起こしたドライバーだけを目のかたきにするのではなく、教育で
 飲酒運転の芽を摘むことが防止につながる。企業単位でそれぞれの交通
 安全文化を育てていかなくてはならない」と結びました。


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   4. お知らせ~映画『ゼロからの風』上映
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 飲酒運転事故で愛する人を失ったひとりの女性の闘いと回復の記録が
 映画になりました。

 この『0(ゼロ)からの風』は、今年3月に早稲田大学大学院を卒業された
 鈴木共子さん(57歳)をモデルに描かれた映画です。
 鈴木さんは7年前の春、早稲田大学に入学したばかりの息子さんを飲酒運転
 事故で亡くしました。当時、加害者は酩酊状態で、過去にも2度、事故を
 起こし免許失効中の身。そんな状況のなか事故は「業務上過失致死傷罪」
 として処理され、加害者の刑期はたった5年――。

 自分と同じ悲しみを背負う人をこれ以上増やさないために、軽すぎる刑法
 と厳しい社会の現実と向き合い、署名活動などを通して「危険運転致死省罪」
 新設への端緒を開いた鈴木さん。
 
 しかし彼女の闘いはこれだけでは終わりませんでした。
 息子の死はこれで報われるのか……。悩んだ末に鈴木さんが出した結論は
 「息子の人生を代わりに生きる」。署名活動の傍ら、息子さんの人生を共に
 生きるため、早稲田大学での学びを志すのです。

 奪われた大切な命の重みを決して忘れないでほしい。悲惨な事故を二度と
 繰り返さないでほしいという願いを込めてつくられたこの映画。
 どうぞご覧ください。
 
 <公開スケジュール>
 東京・早稲田松竹(http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/
 5月12日(土)~5月25日(金)

 大阪・なんばパークスシネマ(http://www.nambaparks.com/
 6月30日(土)~7月13日(金)

 ※各都道府県の市民ホールや企業の施設などで、2年間の全国巡回上映を
  行うとのこと。上映についての詳細は公式ウェブサイトでご確認ください。

 ↓『0(ゼロ)からの風』公式ウェブサイト↓
 http://www.zero-karano-kaze.com/contents/intro.php

 ↓鈴木 共子さんがはじめた「生命のメッセージ展」の公式ページ↓
 http://www.inochi-message.com/

 モデルになった鈴木共子さんの手記が、ASKのホームページに掲載
 されています。

 ↓鈴木 共子さんの手記↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_suzuki.html


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   5.山さんコラム No.10
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一


 ◆うそはつかないが、都合のわるいことはいわない……

 春爛漫。桜の花びらがヒラヒラ舞い落ちる並木の下で、酒宴も楽しい。
 昔は一升ビンが立てられ、重箱にお煮しめ、卵焼き、自慢のつけもの、
 車座で飲み、手拍子で歌った。
 近ごろはビールやチューハイの缶が目立つ。
 だが、どのグループも人数にしては酒類の量が豊か過ぎる。雰囲気の
 まま飲めば、二日酔いは確実。
 かつての酒豪・山さんには、ちょっとばかり気になる景色。飲酒運転
 防止上、要注意の季節だ。

 二日酔いで思い出したが、かつてこんなことがあった。
 東京駅八重洲口で、S市から朝一番で着いたバスが空車のタクシーに接触。
 駆けつけた警官がバス運転手の酒臭を感じ、酒気帯びが判明した。
 運転手は自己都合退職処分となったが、山さんは腑に落ちないことがあった。
 「前夜、焼酎のそば湯割りを2杯飲んだ」との調査結果だ。それだけで、
 翌朝に酒のにおいがするのかと。

 後日、所用でS市に出かけた際、当の運転手が焼酎のそば湯割りを飲んだ
 という蕎麦屋へ立ち寄った。
 「健康に良いそば湯割り、と書いてありますが、本当に効きますか」
 亭主いわく
 「効きますよ。私は酒を飲んだあと、必ずこれを2杯やります。二日酔い
 しませんから」
 これで、疑問が氷解。接触事件の運転手が話した「そば湯割り2杯」は、
 うそではないが、それは最後の行動。その前に酒を腹いっぱい飲み、
 二日酔い防止にそば湯割りを飲んだのだろう。

 飲んべえは、健康診断で酒量を少なめに言う。
 事故などの実情調査では、面と向かって真剣に聞かれるから、うそは
 つかない。酒飲みは人が良いのだ。ただし、都合の悪いことには触れずに、
 一部の真実だけ言う場合が多い。
 山さん自身、かつてかなり「いける口」だったので、飲んべえの行動や
 心理はよくわかる。話を直接ていねいに聞けば、相手が何を隠しているのか
 想像がつく。だから真実をつかんでいると自信を持っていた。
 しかし今、当時の事故処理をふりかえって反省すべき点が多い。

 本格的にアルコールの作用や依存症の勉強をし、その角度をふまえた上で
 飲酒運転事故を分析してみると、かつて抜け落ちていた視点に気づく。
 先ほどのケースにしても、タクシーにさほどの損害がなく乗客もいなかっ
 たため、公表せず、運転手の処分だけですませていた。外聞をはばかり、
 原因追求や再発防止対策が不足していた。
 たとえば、二日酔いのまま東京まで運転してきた事実をどう見るか?
 酒をともに飲んだ同僚はいなかったのか?
 この運転手の日ごろの飲酒行動は?
 ……個人の責任追及で終わらずに、ここでしっかりやっていれば、東名高速
 酒酔い運転事件を未然に防ぐ手立てが見つかっていたかもしれない。

 だからこそ、酒好きの管理者も、酒を飲まない管理者も、アルコールの基礎
 知識から依存症の進行プロセスまで、きちんと勉強してほしいと希望する
 のだ。
 飲酒者の心理や行動を理解した上で、より効果的な防止対策を立てるために。

 ↓通信スクールの詳細はこちら↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_tsuushin_outline.html


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   6.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症
 の早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」と
 の認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html
 
 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
 ★職場の飲酒運転防止に活用できるASKのサイト
 ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~

 代表の今成がカリフォルニア州の再犯防止システムを視察。
 その概要を写真とともにご紹介しています。ぜひご覧ください。
 http://www.ask.or.jp/ddd_california.html

 *「指名ドライバー方式」Q&A
 http://www.ask.or.jp/ddd_shimeidriver.html
 
 *各地の取り組み(報道から)
 http://dddnews.blog85.fc2.com/

 *6つのタイプ分けがユニークな啓発パンフ
 http://www.ask.or.jp/ddd_pamph.html 

 *「クルマだから飲まザル」コースター
 http://www.ask.or.jp/ddd_shimeidriver.html#nomazaru


==============編集後記 *HIROのつぶやき*===================

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
 
 先日、鹿児島県内で行われた企業の創立記念パーティに参加しました。
 会場は工場敷地内の催事用ホール。周囲を山に囲まれた場所で、バスや
 電車の駅からも遠く、従業員はみなマイカー通勤です。
 パーティが始まると、乾杯に先立ってアルコールのほかにソフトドリンク
 のグラスが回ってきました。司会者が一言、「車でお越しの方には、ソフト
 ドリンクをご用意しています」。工場関係者をはじめ車で来ている参加者
 はみな、「乾杯!」の声に合わせてソフトドリンクを傾けていました。

 すばらしい配慮だと思いました。あらかじめソフトドリンクが用意され、
 司会者の一言で参加者もみな気兼ねなくグラスを受け取っていました。
 お酒を飲んだら運転できない、あたりまえのことですが、気兼ねやつきあい
 でそれが行動に移せない面も持ち合わせているのが日本の社会です。
 あたりまえのことをあたりまえに実行できる環境をみんなで作っていくことが
 いまの私たちの課題です。
 
 ご意見などお待ちしています。ask-ddd@a-h-c.jp

 -・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】11号  07.4.16
                  
   発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
       飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551  Fax 03-3249-2553            
 
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd@a-h-c.jp
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-

  ◆ 配信停止はこちらから ◆
   https://m1.mail-do.com/sv10/s10a9456/ddd_mail_cancel.html

プロフィール

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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