職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

136号2017

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  136号 17.9.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.134
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   誰でも参加できる 無料公開スクーリング
       急いでお申し込みを!
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆怒涛のスクーリング開始!

秋です。講師・山さんの全国行脚がスタートです。
今月から12月まで、全国各地でスクーリングを実施します。

【スクーリング】
スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。 

9/19東京、9/21さいたま、9/27三島、9/28静岡、10/4東京、10/5東京、
10/11広島、10/17大阪、10/19神戸、10/25名古屋、10/31札幌

【誰でも参加できる無料公開スクーリング】
アルコール関連問題啓発週間に合わせ、「スクーリング」の一部を、無料で
一般公開します。養成講座を受講していなくても午前中のみ参加できます。
開催日の10日前までにメールフォームからお申し込みください。
特設ページはこちらから。
  ↓ ↓ ↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/askddd

09/28 静岡市  CSA貸会議室
10/11 広島市  アステールプラザ広島
10/17 大阪市  エル・おおさか
10/19 神戸市  三宮コンベンションセンター
10/25 名古屋市 ウインクあいち
10/31 札幌市  北農健保会館
11/15 福岡市  福岡交通センター博多バスターミナル
11/22 新宿区  東京都トラック会館
12/06 那覇市  沖縄県警察本部

プログラム――
1.これだけは知っておこう! アルコール健康障害対策基本法
2.飲酒運転防止に必要なアルコールの基礎知識
  ―飲酒運転防止インストラクターの役割とは?
3.【スクーリング講座1】 アルコールの「1単位」と体質
 (アルコールと体質/体質ごとの注意点/アルコールの1単位と処理時間/
  3単位飲酒のリスク/酒気帯びのケーススタディ/健康日本21)

【スキルアップ研修】
継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
対象にしたスキルアップ研修を実施します。

プログラム――
★インストラクターとしてのスキルをアップデートしよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画――いよいよ国から都道府県へ!
 ◇死者も出る 本当はこわい急性カフェイン中毒!?
 ◇ギャンブル、薬物、カフェイン……意外と身近な“依存”問題
   依存とハマるの境目は? 現場ではどのような問題が起こっている?
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
     面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援
   ・事例討議

9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
9/20さいたま、9/26三島、10/3東京、10/10広島、10/18大阪、10/24名古屋

すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
まだ申し込んでいない方は、ぜひ、急いでASKまでご連絡ください。
受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551


ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらを。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


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  2.ASKからのお知らせ
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★季刊Be!128号が発行になりました。
 特集は、生きづらさの根っこは[恥(シェイム)]だった!
 くわしい内容はこちらをどうぞ。
 http://www.a-h-c.jp/magazine/6906

★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます
 http://www.a-h-c.jp/items/noddd

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 <基礎クラス>につづき、<介入技法トレーニング・クラス>があります
 http://www.a-h-c.jp/article/5274

ASKでは、三井ダイレクト損保と、東名高速事故被害者遺族の井上ご夫妻
からの寄付により、自動車教習所に掲示用バナーなど飲酒運転防止グッズを
贈る活動を行なっています。関心がある自動車教習所は、ASKまでご連絡
ださい。電話03-3249-2551(ASK)


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  3.ニュースCLIP!
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取り上げたい事例がむちゃくちゃ多くて、長くなってしまいました。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

友井・今成の共同作業でお届けします。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 https://www.facebook.com/ASK.dddproject

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 1)飛行中の飲酒
 2)若者の飲酒運転が止まらない
 3)アルコール検知器に初の品質基準
 4)受診率に悩む、福岡の飲酒運転撲滅条例
 5)プロドライバーの飲酒問題

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1)飛行中の飲酒

京都市立中学の校長(59)が依願退職しました。酒気帯び検挙です。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。

◎中学校長が酒気帯び運転 停職6カ月の懲戒処分 京都
(9月1日 朝日新聞)

校長は、8月10日午後4時半頃、旅行で訪れていた那覇空港で350mlの缶ビー
ル1本を飲み、午後6時頃に伊丹空港に向かう機内でもう1本。
空港から帰宅のため乗用車を運転し、午後9時半頃、検問で検挙されました。
「飲酒から3時間以上経ち、アルコールが抜けていると思った」
と話してます。

アルコール分5%のビール350mlを分解するのに、およそ2.8時間。
1時間半後に2本目を飲み始めたとき、1本目に含まれたアルコールはまだ
分解しきれていません。
そしてもう1本重ね飲み……3時間後に運転。
アルコールは完全には抜けていなかったと思われますが、酒気帯び検挙に
なってしまうほど残っているだろうか。

あっ、わかりました。飛行中だったのです。
1本目は空港で搭乗直前に飲んだわけですし、2本目は機内です。
ご存知ですか?
機内の気圧は、富士山の5合目程度。酸素が少ないため、アルコールの代謝
能力が大きく落ちると言われています。

機内での飲酒には、他にもデメリットがあります。
以下のサイト、ぜひご覧ください。


☆ANA 機内で飲むアルコール。酔っぱらい方はいつもと違う?
 http://c.bme.jp/13/297/2241/1916

☆飛行機内の飲酒 百害あって一利なし(日経Gooday)
 http://c.bme.jp/13/297/2242/1916


2)若者の飲酒運転が止まらない

毎回、若者の飲酒事故を取り上げていますが、
今回は、未成年が2人、学生が3人いて、うち2人は女性。
一緒に飲んでいた友人を同乗させているケースが5件も。
そして、未成年の消防士の車には、一緒に飲んだ同じく未成年の巡査が同乗
していました。
死者・重症者も出ています。
自動車教習所、高校、大学、専門学校、職場の新人研修で、若者向けのアル
コール教育を強化していただきたいです。
関心のある自動車教習所は、どうぞASKにご連絡ください。

――未成年
●無職少年(18)電柱に衝突・同乗の友人が死亡/大阪府
(8月22日 産経新聞)
8月4日午前5時15分頃、大阪狭山市で、アルコールの影響で正常な運転が困
難な状態で乗用車を運転。右カーブを曲がりきれず電柱に衝突し、助手席の
男子生徒(18)を死亡させた。
2人は同日午前0時頃から約5時間、堺市や大阪狭山市内のバーで飲酒。
少年は「2軒目のバーを出た後の記憶がない」と供述。

●男性消防士(19)物損事故・友人の巡査が同乗/山梨県
(9月10日 山梨放送)(9月13日 テレビ朝日)
9月10日午前1時35分頃、山梨市で、道路脇の工場の外壁に衝突する物損事故
を起こし、基準値を超えるアルコールが検出。今年4月に採用され、現在は、
県消防学校に入校中だった。
その後の捜査で、車には事故の直前まで一緒に酒を飲んでいた未成年の男性
巡査が同乗していたことが判明。巡査は「消防士らと酒を飲み、自宅近くま
で送ってもらった」と話しており、飲酒運転をわかったうえで同乗したとみ
て、道路交通法違反の疑いも視野に捜査している。

――学生
●女子大学生(20)酒気帯び検挙・4人同乗/福岡県
(8月25日 日本テレビ)
8月25日午前5時過ぎ、福岡市で軽乗用車を運転中、警察官に職務質問され、
呼気から基準値の約3.5倍のアルコールが検出。前夜から飲食店で酒を飲み、
同じ大学の友人4人を乗せて軽乗用車を運転していた。

●女子専門学生(21)酒気帯び検挙/福岡県
(9月1日 西日本新聞)
9月1日午前5時31分頃、北九州市で、酒気を帯びた状態で軽乗用車を運転、
現行犯で逮捕された。

●男子医学部生(22)対向車線にはみ出し正面衝突/愛媛県
(9月7日 NHK)
9月7日午前9時半頃、松山市で、対向車線にはみ出して軽乗用車と正面衝
突し、70代の女性に胸の骨を折る大けがをさせた。
6日夜9時頃から翌午前5時頃まで友人らと市内の飲食店で酒を飲んでおり、
「事故当時眠たかった」と供述。

――その他
●男性消防士(20代)飲酒し仮眠後に倉庫に衝突・友人同乗/高知県
(8月31日 毎日新聞)
8月13日午後6時半~翌午前0時頃、高知市内の居酒屋で友人らと飲酒。
自宅に戻って仮眠。午前5時過ぎ、友人と一緒に別の友人宅に乗用車で向か
う途中、倉庫に衝突する自損事故を起こし、腰の骨を折る大けが。

●中国籍の男性(22)店舗に突っ込む・ひき逃げ/東京都
(9月2日 朝日新聞)
9月2日午前8時半頃、豊島区で、歩道に乗り上げて道路脇の店舗に突っ込
み、歩道にいた80代女性に右足の骨が折れる重傷を負わせた。事故直後、男
は車から出て、近くを通ったタクシーに乗ろうとしたが断られた。その後、
現場から走り去ろうとしたところ、通行人らに取り押さえられ、駆けつけた
警察官が逮捕した。基準値の約4倍のアルコールが検出。

●飲食業の男性(25)バス停に突っ込み死傷事故・友人同乗/三重県
(9月4日 中日新聞)
9月4日午前5時35分頃、名張市の住宅街で、乗用車でバス停付近に突っ込み、
近くにいた男性2人をはね、1人が頭を強く打って死亡、もう1人も頭などに
重傷を負った。「酒を飲んで運転し、人をはねた」と供述。車には一緒に酒
を飲んだ男性(25)が同乗していた。


3)アルコール検知器に初の品質基準

営業所で検知器を鳴らしてしまった運転手さんから、「自宅で、携帯型で
測ったときはゼロだったのに」というような話をよく聞きます。

一昨年、国民生活センターが、1万円以下の携帯型アルコール検知器を検査
し、測定値がばらつくなどの問題を指摘、品質基準づくりを求めていました。

これを受けて、国内の検知器メーカーなど23社でつくる業界団体「アルコール
検知器協議会」がアルコール検知器に初めて統一的な品質基準を定め、この
基準に基づき、来年から第三者機関による検定を行なうことになりました。

◎アルコール検知器に初めて統一的な品質基準(8月25日 NHK)

検定ではアルコールを正確に検知するか調べるほか、説明書などにセンサー
が劣化することや車の運転ができるかどうかの判断に使わないよう求める内
容が記されているかも確認し、合格した製品は認証されたことを示す表示が
できるようになるとのことです。


☆アルコール検知器協議会
 http://j-bac.org/


4)受診率に悩む、福岡の飲酒運転撲滅条例

「福岡県飲酒運転撲滅条例」が全面施行され、再犯者に対してアルコール依
存症の受診が義務づけられたのは2012年9月。その3年後の2015年9月には、
条例改正により、初めて検挙された人にも受診が義務づけられました。
しかし……

◎飲酒運転 アルコール依存症検査、初検挙者5割超が未報告 
 福岡・3児死亡事故11年(8月25日 毎日新聞)

対象者には県が医療機関での受診を呼びかける通知を送っていますが、受診
の報告をしない人が数多くいることがわかりました。

●再犯者は32%が未報告
(条例が全面施行された12年9月から、飲酒運転で5年以内に再検挙された
 人には罰則付きの受診報告義務があるが、今年7月までの対象者94人の
 うち死亡などを除いた75人の32%に当たる24人が未報告だった。受診報告
 した51人のうち14人はアルコール依存症と診断)

●初犯の55%が未報告
(改正条例が施行された15年9月から今年7月に飲酒運転で初めて検挙された
 人は1948人。報告期限(67日)が来ていない人や所在不明者らを除く1686
 人のうち、未報告は55%の927人)

なぜ受診率が上がらないのか、報道では以下のように分析しています。
・初回の検挙者には、未報告の場合に再検挙者に課せられる罰金(5万円の
 過料)がないこと
・受診できるアルコール依存症の指定医療機関が県内に少ないこと
・県外に転居されれば連絡を取ることも難しくなること

3児死亡事故から11年。減り続けていた福岡県の飲酒運転検挙数はここ2年、
連続で増加しています。
県の担当者は、「未報告者には電話や自宅訪問をして受診を促すなど地道な
努力を続けていくしかない。そもそも条例を知らない人も多く、周知を進め
る必要もある」と語っています。


5)プロドライバーの飲酒問題

貸切バスで検知身代わり、トラック運転手が休憩中に飲酒と、プロドライ
バーの飲酒問題が明るみに出ました。

◎名鉄観光バス 業務前の運転手、飲酒検査を代行(9月5日 毎日新聞)
◎泊りがけ乗務先で飲酒繰り返す 名鉄観光バス、運転手27人
 (9月4日 中日新聞)

名鉄観光バスが、貸し切りバスを泊まりがけで運転する出張の際に、内規に
違反する宿泊先での飲酒が繰り返されており、身代わりでの飲酒検知もあっ
たと発表したのです。
事が判明したのは内部告発でした。

8月に愛知、岐阜県の学習塾の生徒約4千人を、合宿地の長野県まで約100台の
バスで運んだときのこと。
宿泊先のホテルで飲酒した運転手は、翌朝、所持していた簡易アルコール検
知器で呼気0.10mg/lのアルコールが検出されたため、正規検査を同僚に代行
させました。
別の同僚らが上司に報告し、聞き取りの結果、運転手計10人が宿泊先でビー
ルを飲んでいたことが判明、全社的調査でさらに17人が違反を認めました。

◎休憩中に飲酒、横転・炎上事故を起こしたトラック運転者を逮捕
(8月31日 レスポンス)

こちらは、アルコール依存症の疑いが濃厚です。
8月30日午後7時30分頃、鹿児島県霧島市内の東九州自動車道上り線を走行し
ていた大型トラックが道路中央の縁石に接触。乗り上げて対向車線側へ逸脱
するとともに、急ハンドルを切った弾みで横転しました。
トラックは中破炎上。

運転手(47)は、「サービスエリアで休憩していた際、買っておいた缶ビー
ルや焼酎を飲んだ」と供述。
幸い、衝突事故はなく、運転手にもケガはありませんでしたが、大事故に
なってもおかしくない状態です。

これらは、モラルや風紀の問題というより、日頃の飲酒習慣の問題です。
プロ運転手には、アルコール教育と飲酒習慣の見直しが欠かせません。


★ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


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   4.山さんコラム No.134
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆高齢者の節酒・禁酒、ここが肝腎

節酒や禁酒をすると、間違いなく体調が良くなる。
山さんの場合、飲酒習慣を2000年から改めて節酒を心がけ始めた。しかし
数十年に及ぶ多量飲酒が健康診断の各種数値を悪くしていたため、2003年
8月18日から2004年3月末までの半年間、禁酒を実行した。
その効果は、抜群だった。体重は3kg減り、血圧・血糖値は正常値へ戻り、
中性脂肪も総コレステロール値も問題なしとなった。ガンマGTPも40以下、
尿酸値も下がって服薬の必要がなくなった。
だから、山さんは自信を持って、「禁酒は健康に良い」と言えるのだ。
幸い、その後も健康状態を保つことができている。

周囲にも、節酒や禁酒に踏み切った友人は多い。
なおのこと、健康への効果を実感しているのだが、気になることもある。
禁酒した直後は「酒をやめ体調がよくなった」「体が軽くなった」など喜
んでいたのに、あとになって病気を繰り返すケースがあることだ。
よくよく見渡してみると、高齢になってから節酒・禁酒した人のその後に
は、2つのパターンがあるように思える。
何が違うのか?
同じように脳梗塞を患ったあと禁酒を始めたケースから、個人が特定でき
ぬように少し脚色して例示する。

A君は営業という仕事上、毎日のように飲む生活だったが、さほどの多量
飲酒ではなかった。山さんの仲間同士の飲み会でも、一定量を飲むと、
あとは体よく断わるタイプ。いわゆる付き合いの良い酒飲みだった。
脳梗塞を患い、医師のすすめで一定期間、禁酒した。
その後、医師からは適量飲酒の許可がでたが、本人の言によれば「生活改
善の意味をこめて」禁酒を継続した。
現在も、場の雰囲気によってはワインをグラスに1杯は飲むが、ウエイト
レスが注ぎ足そうとすると、さりげなく手でグラスをカバーして断わる。
食生活のほうは病後も今までと変わらず、会合でも皆と同じ料理を残さず
食べた。
近郊の山へ出かけたり、スポーツジムで筋力トレーニングをしたりと、
それまでやらなかった運動を始めた。小太りだった体が引き締まり、「体
重は変わらないが筋肉はついた」と誇らしげ。高かった血圧も下がり「一
病息災だな」と言っている。

B君は、連日のように酒席がある生活を、定年まで続けた。食通でもあり、
とにかくよく食べ、よく飲んだ。
恰幅がよく、肥満とはいえないが境界値ではあったろう。血圧はやや高め
だったが、薬を飲むほどでなく、健康そのものだった。
そのグルメの彼が、脳梗塞をきっかけに、医師の指示にしたがい、生活を
変えた。禁酒と食事制限をし、体重を減らす生活を始めたのだ。
食事会では彼の要望を入れ、ステーキやトンカツ等の脂っこい肉料理は避
けて、そば屋や寿司屋が主な会場になった。ノンアルコールで乾杯し、
あとはお茶。食事の量も厳密に守る。
彼は「初めのうちはつらかったが、慣れればなんともない」と淡々と語っ
た。その結果、体重は着実に減少し、一年たたないうちに顔が少し小さく
見えるほどになった。
実際、体重が20kg近く減り、「体が軽く、歩くのも楽になった」と言って
いた。
しかしその彼は、5年間で3回も入院した。病気の種類も部位も違うが、
手術が必要な命にかかわる大病にかかったのだ。

医師の言いつけを守り、規則正しい生活で体調を整え、食事制限したとは
いえ栄養が偏ったとも考えにくい。定年後の仕事も人柄に合った名誉職で、
ストレスがたまるとも思えない。そんな彼を何故、繰り返し病魔がおそう
のであろうか。
一般に、短期間での極端な減量は免疫力を下げるという。ただでさえ、
免疫力が下がる60代に、数十年維持してきた体重を一気に20kg近く下げた
結果、大きく免疫力を下げ、病気の侵入を容易にしたのではないか。
(もちろん、若い頃からの多量飲酒も病気の背景にはあるだろうが)

山さんは医者ではないので、以下は、こうした友人たちや、飲酒運転防止
の観点から大勢の人が飲酒習慣を変えるのを見守ってきた経験からのアド
バイスである。

肥満している多量飲酒者が禁酒すると、自然に体重が減る。
山さんの経験では、体重70~80kgの人なら、1ヵ月の禁酒で1~2kgは減量
する。
ここで食事を普通にとっていれば、3kgほど減ったところで止まるだろう。
そこでしばらくは、この体重を維持するよう努める。
ここが大切で、多くの人は禁酒すると「甘味の世界」が開けるため、欲求
のまま甘いものを食べると体重は増加してしまう。
さて、新しい状況に身体が慣れたら、食事制限や運動を適度に組み合わせ、
次の減量目標(3kgぐらいの減量)をめざす。
なんとか標準体重の上限あたりまで減ったら、そこで減量はやめて維持に
努める。

これが、山さんのすすめる高齢者の効果的な禁酒生活法だ。
高齢者は、節酒・禁酒によって、体調の良さをまず確認したら、食事や
運動の生活改善を一歩一歩行ない、極端な減量は避けて「自分に合った
体重」を維持するのが、もっとも健康によいと考える。
4人に1人が高齢者の時代。予備軍の方々も、参考にしていただきたい。


===================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
===================================================

特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=================編集後記 *つぶやき*=================

スクーリングの全国行脚と、アルコール関連問題啓発週間の準備で大忙し
のASK事務所。
そこへ、11月12日(日)に、東京・大手町で厚労省が主催する啓発フォーラ
ムの企画運営も担当することになりました。
テーマは「つながることで、解決がはじまる」。
予防から介入、回復までを扱います。
どうぞスケジュールを開けておいてください。
サイトができ次第、号外でお知らせします。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】136号 17.9.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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