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職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

126号2016

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  126号 16.11.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.124
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  首都圏の大きめの駅に、アルコール関連問題啓発ポスターが。
こんなポスターです! 黒いビンが目印!
http://c.bme.jp/13/297/1746/1916
  見かけたら、写真をASKに送ってください!
ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp
 
==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆誰でも参加できる無料公開スクーリング

アルコール関連問題啓発週間に合わせて行なっている公開スクーリング、
残り2ヵ所となりました。
養成講座を受講していなくても、午前中のみ無料で参加できます。
お申込みはこちらのメールフォームから。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1747/1916

11/22 高松市  サンポートホール高松
11/30 那覇市  沖縄県警察本部

プログラム――
1.これだけは知っておこう! アルコール健康障害対策基本法
2.飲酒運転防止に必要なアルコールの基礎知識
  ――飲酒運転防止インストラクターの役割とは?
3.【スクーリング講座1】 アルコールの「1単位」と体質
 (アルコールと体質/体質ごとの注意点/アルコールの1単位と処理時間/
  3単位飲酒のリスク/酒気帯びのケーススタディ/健康日本21)

参加者のアンケートからご紹介します。

・根拠をわかりやすく説明してくれるので、知識のない人にもわかりやすいと
 思います。非常によかった。ぜひ企業にも働きかけて、もっともっと広まっ
 てほしいです。

・今まで間違った知識をもっていたが、今回正しい知識を得ることができて
 よかった。職場教育の参考としたい。

・グループワークなどがあり参加型でよかった。

・DVDの視聴や説明のあとに小テスト形式で復習できたのでよかった。

・アルコールの量を1単位で表すことでわかりやすかったです。


◆インストラクター対象の「スキルアップ研修」も好評開催中!

プログラム――
●節酒の実践指導を実際にやってみよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画…その中身は?
 ◇アルコール検知器使用の落とし穴とその対策
   ・次々起こる不祥事の原因と効果的な対策は?
 ◇効果が上がる節酒支援 
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
    ~面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援~
   ・事例討議

今後の日程は以下です。
11/29那覇市、12/5東京都中央区、12/14東京都中央区

インストラクターに認定されている方で、スキルアップ研修に参加を
ご希望の方は、ASK(03-3249-2551)までお問い合わせください。


「ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座」についてはこちらをどうぞ。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1748/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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●アルコール関連問題啓発週間、真っ只中です!

臨時号でお知らせした、11月20日の月乃光司+ASKプロデュースのトーク
イベントは、定員を超える応募があり、抽選となりました。
参加証が送られた方が当選です。なにも来なかったら、ごめんなさい。

各地の取り組みは、アル法ネットのサイトをどうぞ。
ぜひ、お近くのイベントにご参加ください。
http://c.bme.jp/13/297/1749/1916


●講習後も、数名が居残って話していた

社内で実施する安全運転講習の際に配ろうと「アルコールの1単位カード」
を購入された運送会社の方に話を伺いました。

――社員の方の反応はいかがでしたか?

「4時間で分解できる量、こんな少ないの?」や「飲めば飲んだ分だけ分解
に時間がかかるとは…一晩寝てもダメってことか」といった反応でした。
けっこうショックだったようです。
講習が終わった後も、数名が居残って話していましたから。
「普段自分たちが飲んでる量がどのくらいで、ということは分解にどのく
らいかかるのか?」と。

また多くの者が、財布やスマホのケースに入れて持ち帰っていました。

――持ち歩いて、飲む単位を意識してほしいと思って名刺サイズにしたの
で、こういうお話を聞くととてもうれしいです。

◆アルコールの1単位カード
 すべての人にこれだけは知ってほしい!
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1750/1916


★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
 http://c.bme.jp/13/297/1751/1916

◆ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
 http://c.bme.jp/13/297/1752/1916

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://c.bme.jp/13/297/1753/1916

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  *ANAとJTに採用されています!*
 http://c.bme.jp/13/297/1754/1916

◆ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が学べます
 http://c.bme.jp/13/297/1755/1916

◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
 http://c.bme.jp/13/297/1756/1916

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://c.bme.jp/13/297/1757/1916


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  3.ニュースCLIP!
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真冬のような気候が、秋に戻ったような日々。
スーパームーンは見えましたか?
当日、東京はあいにくの雨でした。

さて、このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1758/1916

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 1)バスの不正検知…再び
 2)全国で公務員の飲酒運転続く
 3)これは…治療につなげてください
 4)熊本県菊陽町が条例
 5)台北市の違反者対策

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1)バスの不正検知…再び

このところ、毎月のようにバスの運転手の検知すり抜けについてお伝えし
てきましたが、またこんなニュースが。

◎7時間飲酒した翌朝に検査受けずにバス運転 
「後で受ける」とアルコール抜く時間稼ぎ 京都市交通局
(10月18日 産経新聞)

京都市交通局の男性バス運転手(53)が今年8月、約7時間飲酒した翌朝に、
「後で受ける」としてアルコール検知を受けずに運転したことが判明した
のです。
「検査の時間を遅らせ、酒を抜きたかった」と話しており、発覚後の検査
で、基準値未満のアルコールが検出されました。

相次いでいる不正検知の背景には、日常に忍び寄る惰性と、改善しない飲
酒習慣の問題があります。

124号のメルマガ内「山さんコラム」で、どんな対策が必要か紹介していま
す。まだお読みでない人はぜひご覧ください。
http://c.bme.jp/13/297/1759/1916


2)全国で公務員の飲酒運転続く

全国で公務員の飲酒運転検挙や事故がこんなに。
パターンがあります。
金曜夜の深酒、週末や休日の日中の飲酒など。

――警察
●女性巡査(24)山口 出勤時(10月18日 NHK)
10月18日午前9時前、山口市内の県道交差点で、自分の車で出勤する途中、
乗用車に追突、その後現場から走り去った。通報を受けた警察が追跡した
ところ、10キロほど離れた場所で停車、アルコールが検出されたため逮捕
された。巡査は交通安全の指導などを担当していた。

●巡査部長(37)栃木 休日夕(11月15日 NHK)
11月14日午後5時40分過ぎ、酒を飲んで乗用車を運転し、停止していた乗用
車に追突し、そのまま走り去った。追突された車に追いかけられ、250mほ
ど離れたコンビニで車を止めたところで、警察に通報された。
その日は休みで、「缶チューハイ数本を自宅で飲んだ。買物に行く途中だっ
た」と話している。事故現場は自宅から約900m。

――消防
●消防所長(57)北海道 土曜夕(10月23日 北海道新聞)
10月22日午後5時5分頃、札幌市内で酒気帯び運転し、物損事故を起こした。
知人らと飲酒後に、知人の車で自宅まで送ってもらい、親族に会うため自
宅から札幌まで約60kmを運転し事故。

――学校
●市立中学校教諭(24)長野 金曜深夜(11月3日 信濃毎日新聞)
10月29日午前2時40分頃、車で帰宅途中に警察官に呼び止められ呼気検査を
したところ、基準値超のアルコールが検出。午後8時頃から友人とビール
などをジョッキで複数杯飲み、「運転代行で帰るつもりだったが、業者に
電話がつながらなかった。意識がしっかりしているので大丈夫だと思った」
と話している。

●県立支援学校教諭(57)広島 日曜朝(11月6日 テレビ岩手)
11月6日午前7時50分頃、庄原市で乗用車を運転、パトロール中だった署員
が職務質問し、呼気検査で基準値を超えるアルコールが検出。

●市立小学校教諭(49)長野 金曜深夜(11月13日 信濃毎日新聞)
11月12日午前1時35分頃、佐久市で取り締まり中の県警交通機動隊員が、交
差点の信号機が青になっても発進しない車を発見。近づくと発進し、縁石
にぶつかって停止したため、職務質問し、酒気帯びが発覚。

●市立小学校教諭(55)北海道 土曜夕(11月12日 朝日新聞)
11月12日午後5時55分頃、旭川駅北口の交番前で、警察官が歩道に乗り上げ
て進む車を発見。歩道を60メートルほど進んだ地点で停車させた。基準を
上回るアルコールが検出。

――役所
●市職員(28)宮崎 日曜夕(10月26日 毎日新聞)
10月16日午後4時半頃、都城市内の市道で酒気帯び状態で軽乗用車を運転し、
衝突事故を起こした。

●市職員(45)大阪 平日深夜(11月2日 日テレ)
11月2日午前2時5分頃、堺市の府道で職務質問をしていた警察官にバイクで
ぶつかり、その後乗用車にも衝突。呼気検査で基準値を超えるアルコール
が検出され逮捕された。1日夕方に退庁し市内で同僚と7時間飲酒していた。

●県職員(50代)岩手 休み明け(11月7日 テレビ岩手)
11月4日午前11時頃、久慈市内のコンビニで、マイカーで駐車する際、他の
車と接触事故を起こし、検挙された。前日の夕方から深夜までウイスキー
ボトル1本分を飲んだという。

対策には、どこに落とし穴があるかの分析が必要です。
少し前の調査ですが、参考にしてください。

☆飲酒運転 懲戒処分事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/1760/1916


3)これは…治療につなげてください

あまりのレベルです。

◎飲酒運転 車内に水割りセット/基準5倍超…福岡で相次ぐ
 (11月5日 毎日新聞)

速い速度で走行する乗用車を県警自ら隊が追跡、運転していた会社員(54)
を現行犯逮捕。車内から焼酎パックと水が見つかり、「車内で焼酎の水割
りをつくり、4杯飲んだ」と供述。

また別のケースでは、会社員(51)から、呼気0.77mg/lという基準値の5倍
超のアルコールが検出。4年前に飲酒運転で免許を取り消され、無免許で
した。

――福岡県では、飲酒運転の検挙者には、条例で受診義務が課せられます。
なんとか治療につながってほしい。

◎先月トラクター、4日トラック 鹿島署、容疑で男逮捕
 (11月6日 佐賀新聞)

前回メルマガで、農業用トラクターの飲酒運転をとりあげました。
なんと同じ男性(58)が、今度はトラックの飲酒運転で逮捕されました。
「(署内に押収されていた)トラクターを見に来た」と話したのこと。
ろれつが回っておらず、基準値の約5倍となる呼気0.76mg/lのアルコールを
検出。

――1ヵ月内の再犯…アルコール依存症でしょう。


4)熊本県菊陽町が条例

菊陽町では、昨年6月、坂本秀則議員(51)が酒気帯び運転の疑いで検挙さ
れました。
「前日の夜の会食でビールや日本酒を飲んだ。12時間以上たっていて酒は
残っていないと思っていたが、認識が甘く、深く反省している」と語り、
5回にわたる「辞職勧告」を受けながらも辞職しなかったことから、町民グ
ループが条例の制定を提案したのです。
条例は10月24日の臨時議会で、坂本議員を含む全会一致で可決されました。

◎菊陽町議会が「飲酒運転撲滅条例」可決(熊本県)
(10月24日 熊本県民テレビ)

条例では、町議や職員が飲酒運転を行なった時は厳正に対処することなど
が盛り込まれていて、坂本議員は「この条例の精神はとても良いことだと
思う。条例ができたのは私の不祥事が一つの要因だと思っている」と語っ
ています。坂本議員は辞職しない意向を改めて示していますが、条例を提
案した町民グループはあくまで「リコール運動」を行なうとのこと。

この条例、違反者にアルコール依存症の受診の努力義務を定めています。

(町民の責務)
第6条 (3) アルコール依存症、健康を害する量の飲酒をする習慣又は飲酒
をすることにより他人に迷惑を掛ける性癖等を持っているときは、飲酒運
転を防止するため、飲酒行為の是正又は治療に努めること。
(アルコール依存症への対応)
第7条 町長は、(中略)「違反者」に対して、町が指定する医療機関に
おいてアルコール依存症に関する診察を受けるよう指導するものとする。

条例はここからダウンロードできます。
http://c.bme.jp/13/297/1761/1916


5)台北市の違反者対策

台北市が、飲酒運転による事故を抑止するため、新たな罰則を科すことに
なったそうです。

◎台北、飲酒運転に新たな罰則、累犯者は「斎場で遺体洗いの奉仕」―台湾
(11月13日 Record china)

それは、斎場での奉仕活動。
遺体に直接触ることはないが、遺体のすぐ側で床の掃除や片付けなどをす
るとのこと。
台湾の飲酒運転予防協会の責任者は「飲酒運転しても無事に帰宅できると
思い込んでいる人は少なくない」と語り、遺体の身近で奉仕することで、
命の大切さを知ってもらいたいとしています。
以前も紹介しましたが、アメリカでも同じような罰則が採用されています。


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   4.山さんコラム No.124
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆酒は安い方がよいか?

40年前の10月、ハムレットの舞台といわれるデンマークの古城をたずねた。
厚い雲の下、枯葉が石畳を舞い、人影もなく、いかにも古典劇の舞台らしい
たたずまいだった。
城から町へゆっくり歩いていった。街も灰色の雲の下にひっそりと静まり
返って、北海の海辺の雰囲気がただよっていた。

先日、TVで放映されたその町は、全く違っていた。
活気に満ち、人通りも多い。そして酒屋さんが、目立った。
対岸のスウェーデンからたくさんの人がフェリーに乗って、酒の買出しに
くるという。デンマークとスウェーデンでは酒税が違っていて、大変安く
買えるためと解説があった。
ものを安く買うために、国境を越えるのは世界共通。ヨーロッパ版、爆買
い、である。
酒の安さが、寂れた古城の町を繁栄させるとは。ああ。

山さんも、近くのスーパーでワイン2割引セールがあれば、リュックをしょっ
て出かける。同じ品が200円も300円も安く買えるのだ。
ビールの割引も見逃せない。350ml缶6本が、時により、店により、980円、
998円、1000円、1048円といろいろだ。
日頃、納豆でもヨーグルトでも10円安ければ、15分歩いてでも、買出しに
行く山さんだから、ワインやビールの割引は見逃せない。旅行に出かけて
セール日を逃したことがあったが、何か大損した気分になった。それほど
酒飲みは、いやしい。安い酒に目がないのだ。

ちなみに、山さんの、まとめ買い時の「飲みすぎ防止策」は次のとおり。
ワインは、きまったグラスで2杯、多くても3杯にする。残ったワインは冷
蔵庫で保存。
高級ワインでないから数日後でも味は変らない。十分楽しめる。
ビールは1本ずつ冷やす。ノンアルコールビールは複数入れておき、ビール
を飲みすぎないように備えている。このごろは炭酸水を用意する。ひどく
咽喉が渇いたときは、まず炭酸水を飲む。落ち着いてから、ビール1本を
大事に飲む。
以上、涙ぐましい努力で、安い値段で酒類をまとめ買いし、かつ「節度あ
る適度な飲酒」を楽しみ、不適切な飲酒を防いでいる。

酒類の廉価販売を規制しようという超党派国会議員の動きに対して、反対
する主張がある。
いわく「消費者は安い酒を求めている。消費者の視点を忘れるな」という
のである。
飲みすぎによる酒害は、教育や啓発で防止すべきで、酒の値段を高くする
のは筋違いとの主張でもある。
昔は、山さんも、この意見に賛成だった。金持ちは酒が高くても平気だが、
低所得者は嗜好品に割くお金がないから、安く買える手段を残すべきだと
考えた。

しかし、現在は考えを変えている。多量飲酒の危険性を知ったからだ。
低所得者が「飲みすぎ」て病気になったら悲劇である。まさに健康が「い
のち」なのだ。多量飲酒につながる「安売り」はのぞましくない。

安売り(廉価販売)は、大量販売を前提にした販売方法である。
「安いから、まとめ買いをする⇒つい飲みすぎる⇒買う量が増える」とい
う消費行動に支えられている。個人が「飲む量を増やす」ことで成立する。
教育や啓発で個々人の飲酒量が減れば、廉価販売は成立しない。
先にあげた「酒を安く、しかし教育で酒害は少なく」との主張は矛盾して
いる。

一方、「酒害を減らすには、一度に大量に購入すると高くなる仕組みを考
えるべきだ」との意見がある。
市場原理では、量が増えれば流通コストは安くなるから大量購入を割高に
するのは合理的でない。しかし流通コストではなく、社会コストを考えよ
との主張である。
大量購入は多量飲酒につながり、健康障害をもたらし、アルコール関連問
題を生じる。そして飲酒運転事故、医療費増などの社会的コストの増大を
招く。このコストを回収するため、特別税をかけようとの考えだ。

海外でもこうした例はある。
スウェーデンで酒類に特別に高い税金をかけるのは、節酒効果をねらって
いるのだろう。なのに交通が発達して隣国へ買出しでは……困ったものだ
が。
話はアルコールに限らない。
ハンガリーでは、塩分や糖分の高い食品に、いわゆる「ポテトチップス税」
をかけて国民の健康を守ろうとしている。イギリス政府は2018年から、
甘い炭酸飲料への「砂糖税」導入をめざす。またアメリカでは一部の市や
州での「ジャンクフード税」「ソーダ税」開始が話題になっている。

山さんは、「お上」の力で健康を守るというのには抵抗がある。自分の健
康は自分で守りたい。
とはいっても、大量生産、大量消費社会で連日、TV、新聞、雑誌などの
マスメディアで飲酒欲求が煽られ、手軽に24時間、酒が手に入る時代。
一定の社会規制も必要との考えも理解できる。
で、たとえば、以下のような方法はどうだろう。

アルコール飲料の特殊な大瓶、ケース売り、アルコール度数の高い酒など
に「大量飲酒特別税」をかける。
飲み放題の販売方法にも、同様の税金をかける。
飲酒総量で個人当たり3単位以上も、税をかける。たとえばビール2杯は1000
円だが、3杯目になったら1500円プラス10%のごとく。

導入にあたっては、まずこの「大量飲酒特別税」の5年後実施を決める。
実施前に飲酒リスク教育を徹底し、特別税を支払う人を徹底的に少なくす
る。これがミソだ。
特別税が課される場面が多ければ、販売者の手間が大変だ。
ニーズが少なければ、販売者はわざわざ煩雑になる商品は作らなくなる。
5年間の教育で多量飲酒者が減少すれば、大量消費を前提とした商品が減る。
税を実施しても社会の混乱は少ないだろう。
もし教育が効果をあげず、多量飲酒を望む者が依然として多かったり、飲
み会幹事の計算が楽といった理由で飲み放題の仕組みなどが残った場合、
たくさん集まった「大量飲酒特別税」は、アルコール健康障害対策に使え
ばよい。
この案は、いかがだろうか?

山さんとしては、こうした策の検討を望むが、「多額の税収」は実現しな
いことを期待する。そのためにも、「飲酒運転防止インストラクター」に
大いに活躍してほしい。


===================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
===================================================

特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1762/1916

=================編集後記 *つぶやき*=================
 
博多駅前の道路陥没の朝、「予定どおりやりますか?」という問い合わせ
の電話が事務所にたくさんかかりました。
福岡での飲酒運転防止インストラクター養成講座、スキルアップ研修の日
だったのです。
例年借りていた会場は、まさに事故現場のそばで、2日間停電だったと聞き
ました。ところが、今年は空きがなくて、駅の反対側の会場をとっていた
ため、開催できたのです。

それにしても驚きましたね。
近隣の方はもちろん、交通機関の方々はさぞや大変だったことでしょう。
復旧の速さがまたすごくて、30メートルの深さの穴を日本は48時間で
直してしまったと、世界が驚いているようです。
復旧のようす、このサイトでGIFアニメが見られます。
http://c.bme.jp/13/297/1763/1916

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】126号 16.11.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

 =================== このメールマガジンは ====================
  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
 ===========================================================
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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