職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

124号2016

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  124号 16.9.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.122
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  9月~11月、全国で公開スクーリング開催!
   ぜひ、お近くの会場にお越しください!
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
 
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆怒涛のスクーリング開始!

秋です。講師・山さんの全国行脚がスタートです。
今月から12月まで、全国各地でスクーリングを実施します。

【スクーリング】
スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。 

9/15東京、9/21福島、9/28三島、9/29静岡
10/5東京、10/6東京、10/12東京、10/18大阪、10/20神戸、10/25名古屋、
10/26名古屋、10/27神戸

【誰でも参加できる無料公開スクーリング】

アルコール関連問題啓発週間に合わせ、「スクーリング」の一部を、無料で
一般公開します。養成講座を受講していなくても午前中のみ参加できます。
開催日の10日前までにFAXでお申し込みください。
お申込み用紙(PDF)はこちらから。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1675/1916

09/21 福島市  コラッセふくしま
09/29 静岡市  ふしみや貸会議室
10/18 大阪市  エル・おおさか
10/20 神戸市  神戸国際会館セミナーハウス
10/25 名古屋市 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
11/01 札幌市  北海道立道民活動センター
11/09 福岡市  カンファレンスASC
11/11 広島市  RCC文化センター
11/15 新宿区  東京都トラック会館大会議室
11/22 高松市  サンポートホール高松
11/30 那覇市  沖縄県警察本部

プログラム――
1.これだけは知っておこう! アルコール健康障害対策基本法
2.飲酒運転防止に必要なアルコールの基礎知識
  ―飲酒運転防止インストラクターの役割とは?
3.【スクーリング講座1】 アルコールの「1単位」と体質
 (アルコールと体質/体質ごとの注意点/アルコールの1単位と処理時間/
  3単位飲酒のリスク/酒気帯びのケーススタディ/健康日本21)

【スキルアップ研修】
継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
対象にしたスキルアップ研修を実施します。

プログラム――
●節酒の実践指導を実際にやってみよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画…その中身は?
 ◇アルコール検知器使用の落とし穴とその対策
   ・次々起こる不祥事の原因と効果的な対策は?
 ◇効果が上がる節酒支援 
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
    ~面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援~
   ・事例討議

9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
9/20福島、9/27三島、10/4東京、10/11東京、10/17大阪、10/19神戸、
10/24名古屋、10/31北海道

すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
まだ申し込んでいない方は、ぜひ、急いでASKまでご連絡ください。
受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551


ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらをどうぞ。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1676/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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●季刊Be!124号が発行されました!

・特集 人が怖い…でも助けになるのも人だった
  長期化する「ひきこもり」の出口  
・小澤雅人さんインタビュー
  映画が僕を救ってくれた―ギャンブル依存の家庭で育って
・アルコール健康障害対策推進基本計画
  自治体は、関係省庁は、今どう動いているか?
・アルコール相談シリーズ1
  しらふで来てと、病院に言われた。どうすればいい?
・母はアルコール依存症だった
  ある母親と三人の娘の物語 映画『カノン』
・ネット上の調査で見えてきたこと
  アルコールの啓発は、この層を狙え! 他

詳しくはこちらをご覧ください。
   ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1677/1916


●9月9日は国際FASD啓発デー

FASDとは、妊娠中の飲酒が胎児の脳などに及ぼす障害のこと。
世界中で行なわれている、妊娠中の飲酒のリスクを伝えるキャンペーン、
日本からはASKと主婦連が参画しています。
そのようすはこちらをご覧ください。
   ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1678/1916


●アルコール体質判定を安全運転講習会でやってみたら…

「かんたんジェルパッチ」を購入された運送業の担当者にお話を伺いました。

――どんなふうに活用したのですか?

社内で実施している、安全運転講習会で使いました。
どうせ講習会をやるならば、講師が一方的に話して終わるよりも「より自分
に関連していること」と実感してもらうのに何かいい方法はないかと考え、
ジェルパッチを購入したのです。

――やってみていかがでしたか?

多くの参加者が互いに結果を見せ合いながら、体質の話をしていました。
自分の体質を知ることで健康面への意識も高まったようです。

ある参加者から「ほらやっぱり俺は飲めるんだ!」といった声があがったと
きに、講師役の者がすかさず「だから飲みすぎてしまって危ないってことだ。
パンフレットをよく読もう!」と伝えていました。
「付属のパンフレットがあるので、より深い理解につながってよかった」と
いう感想をもらっています。

★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1679/1916


★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆アルコールの1単位カード
 すべての人にこれだけは知ってほしい!
 http://c.bme.jp/13/297/1680/1916

◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
 http://c.bme.jp/13/297/1681/1916

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://c.bme.jp/13/297/1682/1916

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  *ANAとJTに採用されています!*
 http://c.bme.jp/13/297/1683/1916

◆ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が学べます
 http://c.bme.jp/13/297/1684/1916

◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
 http://c.bme.jp/13/297/1685/1916

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://c.bme.jp/13/297/1686/1916


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  3.ニュースCLIP!
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台風による被害を受けた地域のみなさまにお見舞い申し上げます。
次の台風が、日本列島に向かってカーブしてきそうです。
もうかんべんしてほしい。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1687/1916

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 1)高濃度者が目立ちました
 2)寝酒は危険です
 3)バス運転手が再び…
 4)職場の宴会の帰りに
 5)若者の飲酒運転の果てに…

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1)高濃度者が目立ちました

警察庁は、呼気0.25mg/l以上の検挙者を、統計上、「高濃度者」と分類して
います。この基準をはるかに上回る高濃度者や酒酔い運転での検挙がとても
目立ちました。

●0.65mg 衝突事故――職業不明(74)佐賀県(8月16日 佐賀新聞)
8月14日午後8時35分頃、酒気を帯びて乗用車を運転し、軽乗用車と衝突する
事故を起こした。自宅で焼酎を飲んだと供述。

●0.85mg 追突事故――トラック運転手(45)佐賀県(8月25日 佐賀新聞)
8月24日午前11時頃、酒気を帯びて中型トラックを運転し、軽乗用車に追突、
その前方の2台も巻き込む玉突き事故を起こし、女性が入院を要するけがを
した。運転手は京都府の運送会社に戻る途中だった。

●0.3mg 死亡事故――会社員(59)福岡県(8月28日 毎日新聞)
8月27日午後7時10分頃、酒に酔った状態で軽トラックを運転し、70代の女性
2人をはねた。1人が死亡しもう1人は負傷。「酒を飲んで運転した」と供述。

●0.4mg 追突事故――会社員(48)埼玉県(8月28日 埼玉新聞)
8月28日午前1時20分頃、酒に酔った状態で乗用車を運転し、信号待ちで停止
していたミニバイクに追突した。

●0.4mg 無免許運転――会社員(52)佐賀県(8月30日 佐賀新聞)
8月29日午後11時55分頃、無免許・酒気帯びでライトバンを運転。2015年7月
に免許取り消し処分を受けていた。

●0.5mg 追突事故――職業不明(52)佐賀県(9月8日 佐賀新聞)
9月7日午前8時45分頃、渋滞で停車中の乗用車に追突しそのまま逃走。現場
近くで警察官が車を発見し、調べたところ呼気0.5mg/l以上のアルコールが
検出された。「飲酒運転はしていない」と容疑を否認。

●0.5mg 自転車と衝突事故――看護師(42)新潟県(9月10日 毎日新聞)
9月8日午後8時25分頃、酒気帯び運転で交差点を右折時に、横断していた小3
男児の自転車と衝突。男児は頭部に打撲の軽傷を負った。看護師はこの日は
非番だった。

●0.45mg 追突事故――無職(68)埼玉県(9月9日 埼玉新聞)
9月8日午前7時20分頃、酒に酔って軽自動車を運転し、信号待ちの乗用車に
追突。運転前に自宅で焼酎を飲んだと、容疑を認めている。

警察庁は、「飲酒運転の検挙者数は、2015年までの10年間で5分の1に減った
が、一方で酒酔い運転などの悪質ドライバーの検挙者に占める割合は増えて
いる」と注意喚起しています。

◎飲酒運転、検挙数5分の1に減 「悪質」の割合は高まる
 (8月24日 朝日新聞)

高濃度の検挙者は、アルコール依存症の率も高いと思われます。


2)寝酒は危険です

夜眠れないときはお酒を飲むという方、いませんか?
あるいは、変則勤務で、寝入るためにお酒を飲む習慣がある方は?

ご存知でしょうか? 睡眠中はアルコールの分解速度が低下します。
だから、飲む量によっては翌朝に残ることが十分考えられます。
そのうえ、アルコールによって自然な睡眠パターンが壊れ、不眠や睡眠の質
の低下、中途覚醒などを引き起こします。
そして、アルコール依存症にも陥りやすい、危険な飲み方です。

こんなケースがありました。

●「寝つけずに飲んだ」教諭(50代)北海道(8月21日 北海道新聞)
8月20日午前10時頃、酒気帯びで車を運転し電柱に衝突した。
19日午後9時頃と20日午前2時頃の2回、「寝つけなかったために、焼酎を約
600ml飲んだ」と供述。

●「新聞配達中に酒気帯び」アルバイト(63)福岡県(8月29日 産経新聞)
8月29日午前4時10分頃、酒気帯びで、新聞を配るためにミニバイクを運転し
たとして現行犯逮捕された。「28日の昼から夕方にかけて焼酎をコップ4、5
杯飲んだ」と供述。

●「酒が無くなり車で」トラック運転手(62)福岡県(9月2日 テレビ朝日)
9月2日午前4時半頃、巡回中のパトカーが、交差点付近で不審な動きをする
軽乗用車を止めたところ、運転手から基準値の3倍のアルコールが検出。
「自宅でカップ酒を4杯飲んでひと眠りし、なくなったのでまた買いに車で
出掛けた」と供述。


★<手記>始まりは寝酒だった―依存症から回復した運転手(ASK)
   ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1688/1916


3)バス運転手が再び…

飲酒検知のすり抜けがまた判明しました。
奈良県の観光バスの運転手(57)が、乗務前検査で、社内規定を超える0.13
mg/lのアルコールが検出されたにも関わらず、県外の乗務員宿泊所から乗客
の宿泊先までの約6キロを運転していたのです。
「時間が迫っていたのと、法律の基準を下回っていたため」と説明している
とのこと。

◎奈良交通バスの運転手 アルコール分検出もそのまま運転、懲戒解雇
(8月24日 産経新聞)

同社は6月にも、朝の点呼で微量のアルコールが検知された運転手が路線バス
を運転していたことが発覚、近畿運輸局から行政処分を受けていました。

バス業界は厳しい飲酒チェックを行なっているはず。でも、日々の管理が
いつしか惰性に流され、本来の目的が忘れ去られてしまう……そんな事態が
起きているように見えます。

どんな対策が必要なのか、山さんがコラムで紹介しています。
こちらも合せてどうぞ。


4)職場の宴会の帰りに

市立病院の研修医(31)が、自らの送別会の後、酒気帯び逮捕されました。

◎病院内で送別会…研修医が“酒気帯び運転”で事故(9月6日 テレビ朝日)

午後11時頃、病院前の交差点で乗用車と衝突したのです。
調べに対して研修医は、院内での送別会で「ビールをコップ5、6杯飲んだ」
と話しています。
勤務していた病院の院長は、「自宅が近く、車で帰るとは思わなかった」と
語っているとのこと。

年末に向けて、職場での宴会が増えます。
飲酒運転を起こす人が出ないよう、帰宅手段を確認し、車で来ている人には
アルコールを出さないようにしましょう。
加えて、翌朝の飲酒運転を防ぐため、飲みすぎにも注意が必要です。


5)若者の飲酒運転の果てに…

帯広で起きた飲酒運転の公判で、20歳の警察官が語った言葉。
「昨年8月から何度も飲酒運転をしてきた。事故さえ起こさなければ発覚し
ないと思った」

◎元帯広署員「何度も飲酒運転」 酒気帯び事件初公判
 (8月31日 北海道新聞)

アルコールの作用への甘い認識。しかも警官。
おまけに、20歳前から飲んで飲酒運転をしていた……。
若者への教育の必要性を強く感じます。

先月22日にはさいたま市で、20歳の板金工による飲酒ひき逃げがありました。
ひいたのは、車道で猫を保護しようとしていた2人の警官です。

◎ネコ保護の警官2人をひき逃げ、容疑の男逮捕 飲酒運転か/大宮署
(8月24日 埼玉新聞)

左脚骨折などのけがを負わせ、逃走しましたが、車のナンバーなどから約2時
間半後に逮捕されました。
「警察官をはねて怖くなって逃げた」と容疑を認めています。

なお、保護しようとしていた猫は姿を消してしまい、安否不明です。


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   4.山さんコラム No.122
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一
◆「指示・命令」的な態度を引っ込める

バス・トラック・タクシー会社などでアルコール検知器が導入されたことは、
節酒を動機づける良いチャンスだった。
検知器にかからないようにと、勤務前日は禁酒に決めた運転手や、ビール1缶
に制限した運転手など今までの飲み方を変えた者も多かった。

導入当初、担当者は、検知器にかかった者を処分し、強く指導して、繰り返
す者を退職させれば、飲酒運転防止は完成と考えただろう。
ところが話はそう簡単ではなかった。
使用義務づけ以前から検知器を導入していた会社ですら、いまだに検知のご
まかしやすり抜けが起きることがある。

しっかりやっているはずなのに、不祥事が起きた。
すると組織の中枢部門ではたいてい、こう考える。
指導の方針に問題があるのではなく、指示を甘くみて守らない社員がいるの
だと。だから処分を重くする。それでも違反者が出れば、そういう不心得者
は排除するしかないと結論する。
マスコミの「倫理感の欠如」との批判も、会社として謝罪を行なう際の「服
務規律遵守の徹底をはかる」の答弁も、この思考パターンを抜け出ていない。

山さんも現役時代は同じように考えていた。
それどころか、違反者の排除だけでは足りないと、現場社員の連帯責任を問
うこともやった。違反した乗務員は免職にし、その支店が担当していたバス
の便を他へ移管したのだ。乗務員全員が職を失う不安をあおることで、仲間
同士の相互監視が行われることをねらったのである。
これは全社の乗務員への「みせしめ」でもあった。
それでも、「東名高速バス酒酔い運転事件」は発生した。

検知器にかかった社員には、処分と始末書に加えて、節酒・禁酒の「誓約書」
を書かせることが多い。これはたいてい、「二度と迷惑をかけない」「勤務
前日は飲まない」などを約束する内容となっている。
しかし、ガマンの禁酒・節酒は、結婚式・法事などの行事をきっかけにして
破られることが多い。あるいは普段飲まない分、休みの前日に「かため飲み」
が続く。すると多量飲酒習慣は変わらず、酔いを求める欲求は強化されるば
かりだ。
処分や強い指導は、一時的に多量飲酒を抑制するにすぎない。

違反後の研修場面では、指示・命令でなく「共感的態度」が大切だ。
しかし組織人には、とても難しい。
山さんは大学で心理学を学び、就職後も研究所で面接法の研修や共感性訓練
を受け、傾聴法の実技訓練を行ない、国鉄改革時は職業相談員の養成までし
てきた。
だから共感的態度で話を聞き、気持ちを引き出す方法はよくわかっている。
それなのに、いざ経営幹部として事故防止対策を実行する場面では、指示・
命令的態度しかとれなかった。それほどに、組織運営の大原則からはずれた
態度は、とりにくいのだ。
だからこそ強調したい。「指示・命令」から「共感・支援」へと。

自主的な行動目標を達成することには、ある種の快感・報酬がともなう。
勉強もスポーツ練習も、決して楽なものでないが、自分が決めた通りやると、
心地よい達成感が得られる。
節酒も達成感を積みかさねることで、習慣として根付く。それによって生ま
れた時間で、自分の好きな運動、芸術、趣味など酒以外の楽しみを見つけれ
ば、その快感も加わる。
ポイントは「自分で決め」「自分の好きな方法」で「自分から」やることな
のである。

どんなに良いことでも「やらされる」「強制される」と、「つらく」「逃げ
出したい」ものだ。
一時的に受け入れても、合理的理由、うまいいい訳がたてば、これ幸いとや
めてしまう。
だから、本人を「その気にさせる」ことが大事なのだ。

具体的な言葉や態度の例を挙げれば、次のようになる。
・相手の顔をしっかりみて、話を真剣に聞く。
・時々、うなずきや「なるほど」など、受容的な態度をとる。
・相手の話をさえぎらず、積極的に耳を傾ける。
・大事な部分、とくに感情的な表現に注意し、時には相手の言葉をそのまま
 繰り返す。
・大事な要点や、全体の話をまとめて要約して返し、「そうなんです」との
 答えを引き出す。
・相手の言葉とそれにこめられた気持ちを尊重する態度を示す。
・「でも」「しかし」「かもしれないが」など、相手の話を否定する表現を
 即座に返さない。
・「~だからダメ」「だらしない」「意志が弱い」など相手の人格を否定す
 る言葉遣いにも注意。
(この秋、飲酒運転防止インストラクター向けスキルアップ講座で実施予定)

これだけでも、実際にやろうとすると難しい。
意識して、練習しないと身につかないものだ。
まず手近なところで、配偶者、子どもとの対話で練習するのはいかが。
効果はありますよ。


===================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
===================================================

特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1689/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================
 
車いすマラソンは、9月18日、パラリンピック最終日。
飲酒運転撲滅のステッカーを貼った車いすで疾走する、山本浩之選手に注目
です!


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】124号 16.9.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

 =================== このメールマガジンは ====================
  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
 ===========================================================
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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