職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

107号2015

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  107号 15.4.13
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.105
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  第8期インストラクター養成講座――お急ぎください!
   

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第8期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 詳しくは、ホームページを。お申し込みもこちらから。
   ↓ ↓ ↓ 
 http://c.bme.jp/13/297/560/1916


 今期申込まれた方たちの、受講動機をご紹介します。
 異なる職種、立場の人たちとスクーリングで出会えるのも、この養成講座の
 大きな特長です。

 ・アルコールチェッカーを用いての点呼を実施しているものの「測定結果NG」
  が月に数件発生し、出発が遅れる、出発できないなど運行に支障をきたし
  ているため。(トラック)

 ・職域連携の一環として企業の健康管理職の方にメンタルヘルス研修を実施
  していますが、アルコールに関する内容の導入を検討しています。
  (行政・自治体)

 ・問題飲酒が要因になっていることが多く、専門性を活かしたいため。
  (相談支援員)

 ・飲酒運転は絶対にしてはならないという意識が浸透していると信じている
  が、繰り返し意識高揚を図らないと万が一ということがあり得る。社内教
  育を継続的に行うため、今回応募しました。(企業)

 ・健診センター勤務の医師で職域健診などを担っています。今後、各職場か
  らニーズがあることが予想されるため。(医療機関)

 ・県内では夜型社会が根付いており、飲酒の機会も多いなかで、飲酒による
  トラブルにまきこまれている方たちがおり、心を痛めています。「飲酒」
  の知識を深め自分や他人を守っていけるよう応募しました。(家庭裁判所)

 ・運送会社の経営者として社員教育に活用したいのはもちろんのこと、親と
  して保護者会に参加したとき、他の親たちの飲酒運転に対する意識の低さ
  に愕然とした経験があったからです。子どもたちを悲劇に巻き込まない
  ために、しっかり勉強し伝えたいと思います。(トラック)

 ・飲酒に関する知識を深め適切なアドバイスができるよう学びたい。(学校)

 ・自動車教習所の初心運転者教育及び取消処分者講習に活用するため。
  (自動車教習所)

 ■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。
  
 ★上級インストラクターについてはこちらへ
  http://c.bme.jp/13/297/561/1916

  これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちらです。  
  http://c.bme.jp/13/297/562/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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 ●トイレットペーパーで知らせたい、危険ドラックの怖さ!

 啓発用トイレットペーパーで話題の林製紙とASKのコラボ第2弾。
 「危険ドラッグにNO!」ができました。

 薬物乱用防止に役立つ大切な情報が詰まっています!
  
  ◎伝えたい1・ドラッグ(薬物)って何?
  ◎伝えたい2・危険ドラッグって何?
  ◎伝えたい3・「依存」という落とし穴
  ◎伝えたい4・「心のすきま」に気をつけて
  ◎伝えたい5・断る勇気をもつ
  ◎伝えたい6・もし身近な人が使っていたら

 トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」と併せて、
 啓発にご活用ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/563/1916


 ●アルコール健康障害対策関係者会議、施策の検討へ

 5月中旬に開かれるワーキンググループでは、いよいよ飲酒運転対策について
 討議します。
 開催日が決まりしだい、傍聴の募集が始まります。
 こちらのサイトをチェックしてください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/564/1916


 ●工場で、DVDとジェルパッチを使って研修!

 ――今回は、DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」と、ジェルパッ
   チを400セットご購入いただいた製造業(愛媛)の担当者にお話を伺いま
   した。

 工場の従業員200名全員で、DVDの視聴とジェルパッチを使った体質判定を
 実施しました。
 ジェルパッチは特に好評で、中には「あ!本当は弱かったんだ!」と、自分の
 体質を再発見した社員もいるなど、互いに皮膚の反応を見せながら、アルコー
 ルへの体質に違いがあることを学ぶことができました。

 ――さらにうれしいことに、取材中にこんな報告もいただきました。

 今年は、飲酒運転防止インストラクター養成講座に応募しています。資格を
 取り、工場全体にアルコールの正しい知識を広めていきたいと思います。

 ――今後の活動がとても楽しみです。

 ★DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
  定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/565/1916

 ★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/566/1916

 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://c.bme.jp/13/297/567/1916

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
  「15分で学べる必須のアルコール知識」
  ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://c.bme.jp/13/297/568/1916 

 ●ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が具体的に学べます
  http://c.bme.jp/13/297/569/1916

 ●トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/570/1916


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  3.ニュースCLIP!
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 今年の桜はめずらしい。

 「皆既月食」に続き、「雪」とのコラボまで見られた地域があったようです。
 あいにく都心では、どちらも見られませんでした。

 そして、まさに後悔先に立たず、
 桜の時期に、飲酒運転によってとんでもない結末を迎えた人々が多数……
 
 記事集めは友井、執筆は今成でお届けします。
 「代行運転がらみのケースが多いんです」
 と言っていましたが、なるほど。

 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 なお、Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも、日々、
 ニュースのシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/571/1916

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 1)歓送迎会の季節に――代行の落とし穴
 2)飲酒行動がちょっと……
 3)非常招集に注意!
 4)JR西日本が酔っぱらいの行動を分析

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 1)歓送迎会の季節に――代行の落とし穴

 歓送迎の季節。
 「代行の落とし穴」に落ちた人々が、こんなにいました。

 ――代行運転の到着を待ちきれず
 ●高校事務長(58)佐賀(4月7日 西日本新聞)
 4月4日未明、交差点の信号柱に衝突する事故を起こしたが警察に通報せず、自
 宅まで帰り、午後に署に事故を届け出た。
 前夜、ホテルであった前任校の歓送迎会で、ビールと日本酒をそれぞれ約10杯
 ずつ飲み、別の飲食店でも飲酒後、代行運転を頼んだが、到着を待ちきれずに
 運転したという。

 ――代行が見つからなくて
 ●市議会議員(48)佐賀(4月3日 佐賀新聞)
 3月27日夜約5時間、市内の飲食店で焼酎の水割りなどを飲酒。代行運転が見つ
 からなかったため市役所に止めた車の中で仮眠し、28日午前5時前に帰宅する
 ため運転。数分後に警察に停車を求められ、呼気0.19mg/lのアルコール検出。
 「公人としての認識が甘い、あるまじき行為。深く反省している。市民に心か
 らおわびしたい」と、辞職願を提出した。市議として通算2期目で、建設常任
 委員会委員長を務めていた。

 ――代行を呼ぼうとしたけれど、携帯の電池切れで
 ●中学校教諭(48)長野(3月29日 読売新聞)
 3月26日夜、転任する教職員の送別会に出席し、ビールや焼酎を飲んだ。午後
 11時35分頃、自宅に帰る際にパトカーに呼び止められた。
 送別会後、運転代行を呼ぼうとしたものの携帯電話が電池切れで、車で充電し
 たが待ちきれずに運転したという。「早く家に帰りたかった」と説明。

 ――代行を呼ぶつもりだったけど
 ●小学校教諭(49)長崎(3月27日 毎日新聞)
 3月26日午前2時45分頃、酒を飲んだ状態で乗用車を運転し、別の乗用車に追突
 する事故を起こした。25日夜に教職員の送別会があり、「会場に自家用車で来
 て、ビールを飲んだ。代行運転で帰るつもりだったが運転してしまった」と容
 疑を認めているという。

 ASKでは、2008年に事例分析を行なっています。
 飲酒運転防止のために生まれた代行運転が、飲酒運転を生み出しているのは、
 なんとも皮肉な現象です。

 アルコールは脳をマヒさせることをお忘れなく。

 
 ★〈飲酒運転〉運転代行の落とし穴(ASKの調査2008)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/572/1916


 2)飲酒行動がちょっと……
 
 量が多かったり、飲む時間や飲み方、その後の行動がふつうじゃなかったり、
 パターンはさまざまですが、飲酒行動に問題があると思われるケースを集め
 ました。
 依存症に向かっているような、すでに踏み込んでいるような。

 ――午後3時の飲酒運転(前日によほど飲んだか、昼酒か)
 ●大学教授(61)神奈川(4月8日 読売新聞)
 4月7日午後3時55分頃、酒気を帯びた状態で、交差点で左折した際に信号待ち
 をしていた乗用車に衝突、運転していた女性の首に軽傷を負わせた。

 ――飲み足らず、車で買いに
 ●小学校教頭(47)北海道(4月7日 スポニチ)
 4月5日午後11時20分頃、自宅近くの市道でガードレールに衝突。110番通報が
 あり、駆けつけた署員が酒のにおいに気づいて現行犯逮捕した。
 「自宅で酒を飲んでいたが、足りなくなり、雨が降っていたので車で買いに行
 った」と供述。1日に教頭として着任したばかり、翌日は朝から入学式だった。

 ――病気休職中に未明まで飲酒
 ●市職員(38)富山(3月30日 読売新聞)
 3月29日午前9時5分頃、酒気帯び状態で乗用車を運転、道路左側を自転車で通
 行していたパート従業員に追突し、左足骨折などの重傷を負わせた。飲食店で
 「未明まで飲酒していた」と話している。
 職員は、昨年6月から病気のため休職していた。

 ――焼酎3合の晩酌(日本酒換算で5合以上)
 ●部長級職員(50代)岩手(4月4日 岩手日報)
 3月28日午後6時から8時半頃に自宅で焼酎3合を飲んで就寝。翌29日午前10時35
 分頃、車を運転中に携帯電話を持っていたため警察官に停止を求められ、呼気
 0.27mg/lのアルコールが検出。

 ――午前3時に飲酒(眠れなくて寝酒?)
 ●中学校教諭(51)滋賀(3月26日 産経新聞)
 3月25日午後0時50分頃、乗用車を運転してコンビニ駐車場から県道に出ようと
 した際、歩道を自転車で走っていた女性をはね軽傷を負わせた。
 年休を取っており、「午前3時頃チューハイ2本を飲んだが、酒が残っていると
 は思わなかった」と供述。

 ――1人で飲んでドライブ?!
 ●僧侶(44)香川(3月19日 産経新聞)
 3月19日午前1時40分頃、交差点で停止していた車に追突し、走り去った。追跡
 され、民家の外壁に衝突したり、バックして男性の車にぶつかったりしながら
 約1.5キロにわたり逃走したが、田んぼに入り止まった。
 「家で1人で酒を飲んだ後、ドライブしていた」と供述している。


 ★アルコール依存症の進行プロセスと予防(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/573/1916


 3)非常招集に注意!

 あなたの職場では、災害時などに非常招集はありませんか?
 その際は、飲酒したかどうかの確認を忘れずに。

 2013年9月、兵庫県養父市の消防署員(50代)が台風18号の接近で非常招集さ
 れた際、飲酒運転が疑われる状態で車を運転し、署長から口頭注意を受けて
 いたことがわかりました。

 ◎台風18号接近で非常召集の消防司令が飲酒運転の疑い 
  自宅で飲酒後、水害対応用のボート運ぶ(3月25日 産経新聞)

 消防職員はその日は非番で、夕食時に自宅で飲酒した後、非常招集を受け、
 家族が運転する車で消防署に出勤。
 その後、増水時に必要なボートを運ぶ車を借りるため、他の署員とともに地域
 局へ車で行き、消防署まで運転して戻りました。

 本部では、
 ・非常招集が予想される緊急時の飲酒は不適切
 ・業務に就く際、飲酒の事実を申告しなかったことは問題
 として、本人や他の職員を指導。
 アルコール検知器を導入したのとことです。


 4)JR西日本が酔っぱらいの行動を分析

 JR西日本が、歓送迎会やお花見など、飲酒の機会が多くなる時期を前に、事故
 防止を図るため酔客の行動特性の分析を発表しました。

 驚くべきことに、多かったのはこの順です。

 ・ホームにいる酔客が突然線路に向かってまっすぐ歩き出し、そのまま転落
   …約6割
 ・ホームで直立状態の酔客が、突然大きくバランスを崩して転落
   …約3割
 ・ホーム端を線路に並行して歩行し、ふらついて足を踏み外して転落
   …約1割

 しかも、大半の酔客は、動き出して数秒で転落しているとのこと。
 つまり転落を防止するには、危険な状態の酔客を早期に発見し対応する必要
 があるのです。

 転落した酔客には、以下の前兆行動が見られました。

 ・上半身が前後に揺れていて、揺れにつられて足がふらつく
 ・千鳥足
 ・柱や壁にもたれかかり、首や上半身を大きく揺らしたり、もたれたまま眠っ
  たりする
 ・理由もなく何本も列車を見送ったり、長時間ホームに滞留したりする
 ・ホームにしゃがみこんだり、ホームのベンチにだらしなく座って眠っている

 よく見かけますよね、こういう人々。

 JR西日本はこの分析を踏まえ、以下の対策を講じたそうです。

 ・酔客が立ち上がった際に線路への転落を防ぐためベンチの設置向きを工夫
 ・前兆行動のある乗客を早期に発見するため遠隔セキュリティカメラを開発
 ・酔客対応を目的とした警備員を主要駅に配置

 そもそも、酔っぱらって帰ることが危険なのです。
 職場の飲み会、主催者・幹事は気をつけましょう。
  足元が危なくなるまで飲まない!
  そういう人は一人で帰さない!


 ★酔客の行動特性を踏まえた春期におけるホーム安全の取り組みについて
  (JR西日本)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/574/1916


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   4.山さんコラム No.105
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆問題飲酒を防ぐカギは新人時代に

 今回は、「山さんの酒人生・その3」である。
 新社会人が誕生する季節、同じ轍を踏まぬよう教訓にしていただければあり
 がたい。

 1966年4月、山さんは日本国有鉄道へ入社。
 自分の稼いだ金で、自由気ままに飲めるようになった。
 ここから、常習飲酒の兆しがみえはじめた。

 研修施設で新人教育を受けたときから、先輩に
 「国鉄は酒と麻雀が一人前にできなければ勤まらない」と教えられた。
 山さんはヘソ曲りだ。
 そんな馬鹿なことはないと反発し、夜に飲みに出ることは避けていた。
 しかし麻雀ができない同期生に「初心者講習」をすることになった。
 入社早々、くだらぬことでも、同期生に教えるのは気分がよい。
 麻雀屋へ行けば、帰りにはチョット一杯となる。
 学生時代に憶えた、もう一つの得意ワザ、もつ焼き屋の酒を教えることに。
 酒でも麻雀でも、この「教えたい心理」「教わる負い目」は、新入社員の落と
 し穴だ。
 真面目な学生生活を送った人が、何だか肩身の狭い思いをする。
 こうした男社会の職場文化は、以前よりずっと薄れているはずだが、
 親の世代にはまだ同じことを信じて「子どもに早くから酒を教えておかねば」
 という気持ちがあるようだ。
 それが未成年者飲酒の背景になっていることに注意しておきたい。
 もちろん、「酒の飲み方を覚えるのも仕事のうち」と思いこむのは言語道断だ。

 5月中旬、あこがれの地、札幌へ赴任。
 大陸的な風景、清冽な大気、開放的な雰囲気。その中で飲む生ビールのうまさ。
 さらに、東京では、滅多にお目にかかれないおいしい食物に出会った。
 バフンウニ、エゾアワビ、日高ツブ、ホッキ貝、アキアジ、シシャモ、ホッケ、
 ニシン、毛ガニ、タラバガニ、花咲ガニ、甘エビ、北海シマエビなどの海の幸、
 えぞ大ふき・アイヌネギなどの山菜、グリーアスパラガス、トウキビ、男爵い
 もなどの野菜、ジンギスカン、石狩鍋、三平汁などを、安い値段で、豊かに
 食べることができた。
 アルコールと、おいしい料理がむすびつき、2年で体重が10kg増加した。
 「酔い」を求めず「味」を求める習慣は、一見、食べずに酒ばかり飲むより
 は良さそうだが、おいしいものを前にすると酒が常に連想される落とし穴も
 あった。
 一仕事終えたら飲む、暑いから飲む、帰宅途中に飲むといった、習慣飲酒が始
 まったのも問題。

 もうひとつの問題は、「ツケ」で飲むのを覚えたことだ。
 1ヵ月に8,500円、ツケにしたことがあった。当時、手取りは1万円ぐらいだっ
 たから、翌月もツケとなる。
 1年後にはツケのきく店が数軒となり、2年後、突然の転勤命令にあわてた。
 手持ちの金とわずかな貯金で精算することはできたが、残金は0。
 札幌から東京まで、特急と青函連絡船と寝台列車を乗り継いだとしても、22時
 間、飲まず食わずの旅になる。
 いまさら職場で借金もできない。ほとほと困った。
 しかし特急の発車間際に、問題は解消。
 見送りの同僚が餞別をくれたのだ。
 旧習の長たるものと軽蔑していた転勤時の餞別、こんなにありがたいと思った
 ことはない。
 安月給の身分で、数軒も「ツケ」で飲むなど大間違いである。
 たとえ財政破綻しなくても、「ツケ」で飲むこと、「なじみの店」で飲むこと
 は、飲酒問題への近道だ。

 ビンジドリンキングによる危険も、思えばこの時代に経験した。
 真冬に大量に飲み、帰宅途中、路地で足を滑らし雪の中に倒れた。
 粉雪のフワーとした感じがここち良い。そのまま横たわっていたら、先を歩い
 ていた友人が、アワテテ戻ってきて「おい、こんなところで眠ったら死ぬぞ」
 と引き起こしてくれた。
 一人だったら凍死しているところだ。
 ところが、これで懲りるどころか、「多量飲酒しても無事に帰宅する練習」を
 積み重ねてしまうのが、酒呑みのこわいところ。
 同期の中で、酒が一番強いなどというウワサを聞き、内心、得意になった。
 会合の世話役などもまかされて、「酔っても乱れず飲める」ことは仕事や各種
 行事、人間関係作りに大いに役立つと、当時は誤って信じこんだ。
 振り返れば、これも大きな落とし穴。

 何がまずかったかといえば、
 1つは、冬の札幌のごとく事故に結びつく危険である。
 2つには、健康を損なうこと。
 山さんは、39歳にしてγガンマGTPが100を超えた。
 ここで引き返せたからよかったが、あのまま肝障害と依存症への坂道を下って
 いったら、やり直しには何十倍もの力が必要となっただろう。
 3には、ノミニケーションには限界があること。
 一見、酒が入ることで本音の交流ができたように思えても、実はちがう。アル
 コールに頼ることは、本来のコミュニケーション能力の習得を阻害する。
 酒仲間や酒に強い同僚・部下との意見交換は活発になっても、飲まない人との
 交流は少なくなる。懇親会などでも、おなじみの酒飲みに囲まれてしまう。
 4には、飲酒に関する裸の王様になること。
 飲めない体質の人が無理に飲まされるつらさや、酒飲みの行動が他人に迷惑を
 かけていることに気づかなくなる。地位が上がるほど、その傾向が強くなる。

 そんなわけで新入社員はもちろんだが、彼らを育てる立場にある方々に、飲酒
 にまつわる職場風土をぜひ見直していただきたい。
 問題となる飲酒パターンは、就職直後の仕事見習い中に形成され、習慣化する
 危険が大きいのだ。


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  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アルコー
 ル問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO法人に
 なりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・ヒューマン
 ・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発見・
 介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、2005年
 に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺族・
 専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な飲酒運転
 防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の教育
  プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
  され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化についての
  要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告
 ・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
 ・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~)

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/575/1916


=====================編集後記 *つぶやき*========================

 新しいスタッフがASKに加わりました。
 広報を担当する友井真人です。

 かつてアメリカで、フォトジャーナリズムを勉強したという経歴の持ち主。
 その腕を、Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」で披露して
 います。

 記事だけでなく、どうぞ写真も見に来てください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/576/1916

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】107号 15.4.13
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

 =================== このメールマガジンは ====================
  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
 ===========================================================
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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