職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

105号2015

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  105号 15.2.19
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================


━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.103
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  第8期インストラクター養成講座――3月10日受付開始です!


==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 ★第8期飲酒運転防止インストラクター養成講座、開講決定!

 損保協会の助成と企業協賛をいただけることになり、来年度も養成講座を
 開催することが決まりました。
 
 ■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教育用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。

 応募をご希望の方は、ホームページからお申し込みください。
 3月10日受付開始です。
   ↓   ↓   ↓
 http://c.bme.jp/13/297/462/1916


 ★上級インストラクターのお申込みも受け付けています!
 
 認定インストラクターとしての経験をもとに、アルコール問題についての
 研鑽をさらに積み、研修の実技審査に合格すると上級インストラクターと
 して認定されます。

 「上級インストラクター」をご希望の方はこちらへ
  ↓   ↓   ↓
 http://c.bme.jp/13/297/463/1916


==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
=============================================================== 


 ●第4回アルコール健康障害対策関係者会議の傍聴 受付中!

 国の基本計画づくりを検討する関係者会議。
 今回は、産業保健・地域連携・自殺対策・AAから現状報告があります。

 日時 平成27年3月2日(月)10:00~12:00
 場所 中央合同庁舎第4号館 共用第2特別会議室(4階)
 議題(予定)
 (1)アルコール健康障害に関する現状等について参考人からの報告
 (2)アルコール健康障害対策関係者会議のワーキンググループについて
 (3)その他

 傍聴の申し込みは以下のサイトからになります。
 http://c.bme.jp/13/297/464/1916

 どうぞ早めにお申し込みください。


 ●Be!118号(回復とセルフケアの最新情報)がもうすぐ発行になります!
  ・特集/自分の感情、わかりますか?
  ・4年目の被災地 キンちゃんとタロウと震災 そしてアルコール依存症
  ・新連載 名物ドクターの依存症教室【成瀬暢也ドクターの巻】など

 118号の目次と申し込みはこちらから
  → http://c.bme.jp/13/297/465/1916

 年間購読のお申し込みはこちらから 
  → http://c.bme.jp/13/297/466/1916 

 ●安全講習でトイレットペーパーを活用!

 設備工事などを行なう株式会社大岩マシナリーがトイレットペーパーをご購
 入くださいました。この会社は飲酒運転防止に熱心に取り組んでいて、社内
 に飲酒運転防止インストラクターもいます。

 どんな使い方をしたのか、インストラクターに尋ねたところ――

 先日、社内で安全講習を行ないました。
 ASKのインストラクター養成講座で使った確認テスト等を参考にして、
 テストを自作し、講習の中で配布しました。
 そのテストに合格した人に、トイレットペーパーを渡したのです。
 「個室でゆっくり読んでくださいね」と一言添えて。

 テストには、道路標識などの一般的な運転の知識のほか、飲酒運転の基準
 や、アルコールの単位と分解時間など、知っていてほしいアルコールの知識
 を盛り込みました。

 解説をする時に強調しているのは、
 「缶ビール500ml1本が1単位で、体からアルコールが抜けるのに4時間も
 かかる。2本飲んだら倍の8時間で、一晩寝たら抜けるは大きな間違い」と
 いう点。飲酒習慣を見直すように、アドバイスもしています。

 ――さすが、ASK認定の飲酒運転防止インストラクターですね。


 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/467/1916


 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://c.bme.jp/13/297/468/1916

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
  http://c.bme.jp/13/297/469/1916


 ●DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
  定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
  http://c.bme.jp/13/297/470/1916

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
  「15分で学べる必須のアルコール知識」
  ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://c.bme.jp/13/297/471/1916 

 ●ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が具体的に学べます
  http://c.bme.jp/13/297/472/1916


==============================================================★
  3.ニュースCLIP!
===============================================================  

 寒い日が続いています。
 先日は、都内でも雪がちらつきました。

 徳島や岩手沖での大きめの地震、
 3.11を前にして、ドキッとしましたね。
 大きな災害が起きませんように。

 さて、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 飲酒運転のニュースを見ていると、このところ、依存症が疑われる事例が
 とても多いように感じます。
 
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 なお、Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも、日々、
 ニュースのシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/473/1916

--------------------------------------------------------------

 1)なぜ車をとりに戻った?
 2)通報でつかまえる
 3)止まらない警察官の飲酒運転
 4)プロ運転手が営業中に
 5)無免許+酒気帯び、再犯
 6)免許センターに看護師を配置

--------------------------------------------------------------


 1)なぜ車をとりに戻った?

 ご近所の3人が加害者・被害者に。
 悲しい結末です。

 ◎十和田2人死傷事故 「5時間前から飲酒」供述(1月18日 読売新聞)

 十和田市で1月11日午後5時過ぎに、後退中の乗用車に男性2人がはねられ
 て死傷した事故で、逮捕された会社役員(59)が「事故の5時間ほど前から
 飲酒していた」と供述していることがわかりました。

 3人は近くに住んでおり、その日は、町内会のそば打ち会のために徒歩で集
 会所に集まって、正午頃から飲酒していました。
 午後5時頃に酔って歩けなくなった農業の男性(68)を自宅に送るため、会
 社役員は集会所から100メートルほど離れた自宅に行き、車を運転して集会
 場へ。
 会場近くの交差点で車を後退させた際、農業の男性をはねて死なせ、付き
 添っていた建設作業員の男性(66)にも脳挫傷を負わせてしまったのです。

 親切心が、生命を奪う結末になりました。
 飲酒運転によって。


 2)通報でつかまえる

 通報による逮捕が、各地で報じられています。
 いずれも逮捕は自宅近くです。

 ・情報提供が以前からあり、パトカーが自宅付近を巡回
    →子どものお迎え帰りを逮捕
 ・目撃者から110番通報
    →仕事帰りを逮捕
 ・飲酒運転で出かけたと家族が110番
    →自宅ガレージで逮捕

 どれも知り合いや家族からの通報と思われます。
 困っていたのでしょうね。依存症の疑いもありそうです。

 状況は以下をご覧ください。

 ◎飲酒運転常習?教員逮捕 子供のお迎え帰りに「酎ハイ飲んだ」
 (1月29日 産経新聞)

 1月28日、午後10時50分頃、自宅近くの市道で酒気を帯びた状態でワゴン車
 を運転したとして兵庫県立神戸特別支援学校高等部の男性教員(40)が現行
 犯逮捕。
 飲酒運転をしているとの情報提供が以前からあり、パトカーが自宅付近を巡
 回していたところ、酒気帯び状態で車を運転して帰ってきた。
 「小学生の子ども2人を習い事へ迎えに行った帰りに、コンビニで500mlの缶
 酎ハイ1本を買って飲んだ」と供述。

 ◎「酒を飲んで運転しているようだ」と目撃者が110番通報、陸上自衛官逮捕
 (2月4日 産経新聞)

 2月4日午後7時10分頃、自宅近くの町道で酒気を帯びて軽乗用車を運転した
 として、陸上自衛隊別海駐屯地の陸曹長(51)が現行犯逮捕。
 「酒を飲んで運転しているようだ」と目撃者から110番通報があり、駆けつ
 けた署員が発見したとのこと。仕事から帰宅途中だった。

 ◎署の慰労会後に酒気帯び運転、下鴨署巡査部長を逮捕 京都府警
 (2月7日 産経新聞)

 2月6日午後10時10分頃、自宅付近の市道で酒気帯びで乗用車を運転したと
 して、下鴨署巡査部長が逮捕。飲酒運転で出かけたと家族が110番した。
 発見時、巡査部長は自宅ガレージの車内で寝ていたとのこと。
 その夜は、京都市内の飲食店で下鴨署の柔剣道大会の慰労会が行なわれ、
 巡査部長は署員ら約30人と約2時間飲酒してタクシーで帰宅。その後に乗用
 車で出かけた。
 「ビールをたくさん飲んだが、運転したことは覚えていない」と容疑を否認。


 ★<断酒会アンケート>アルコール依存症と飲酒運転(ASK)
  ※家族の声も含まれています
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/474/1916


 3)止まらない警察官の飲酒運転

 昨年1年に、埼玉県警で警官の飲酒運転が5件起きました。

 過去のニュースから5件を検索してみたところ、若手巡査3人、50代の警部
 補2人。
 状況もまちまちで、職場の飲み会後や友人との飲酒後、休日の外出、一人
 飲み。明らかに依存症と思われるケースも。

 警察官がなぜ?と思われるかもしれませんが、寝酒が習慣化しやすいシフト
 勤務の職場では、起こりがちなことなのです。
 いつの間にか多量飲酒がはびこっていないか、飲酒習慣の見直しが必要です。

 あなたの職場は大丈夫ですか?


 ●交通機動隊巡査(27)
 3月、職場の歓迎会で飲酒した後、いったんタクシーで自宅に帰った。その
 後、携帯電話がないことに気づいて居酒屋に戻る際、飲酒していたにもかか
 わらず車を運転。路上で車を止めたまま寝てしまい、連絡がとれないことを
 不審に思って探しに来た同僚に見つかった。

 ●所沢署・巡査(29)
 8月5日、署内や勤務する交番のトイレで缶酎ハイ約5本を飲み、同日夜、酒
 気帯び状態で交番のバイクを運転。約7キロ先の所沢市の速度取り締まり現
 場に向かった。息が酒臭いことに他の署員が気づき、呼気検査。0.4mg/lア
 ルコール分が検出されたという。出勤途中に初めて酒を口にしたのは、今年
 5月下旬。その後、7月上旬からは出勤途中の飲酒が常態化し、同下旬から
 は勤務中の飲酒が始まったという。「眠れなくなり飲酒量が増えた。仕事
 に行きたくなくなり、飲まないと行けなくなった」と供述。口臭スプレー
 や制汗スプレーでにおいを消し、現場には仕事用のカバンに缶をしのばせ、
 タオルで隠して飲んでいた。 

 ●岩槻署・巡査(32)
 8月16日午後5時半頃、交差点で信号待ちをしていた乗用車に追突。呼気から
 0.25mg/lのアルコールが検出された。「仕事が終わったあと警察署から帰宅
 する途中で、1人でウイスキーなどを飲んでいた」と供述。

 ●小川署・警部補(56)
 10月26日午後5時35分頃、温泉施設からの帰りに交差点を右折する際、散歩
 中の男性をはね、右脚骨折の重傷を負わせた上、逃走した。車から降りて
 はねた男性を道路脇まで移動させ、「救急車を呼ぶか」と声を掛けたが立ち
 去ったという。当初は否認していたが、11月11日夕方、弁護士と共に出頭。

 ●岩槻署・警部補(59)
 11月13日未明、道路脇のガードレールに衝突する事故を起こし、呼気から
 基準を上回るアルコールが検出された。知り合いと都内で酒を飲んでいて、
 埼玉県内の自宅に帰る途中だった。「裏の道を通れば警察の取締りを受け
 ないと思った」と供述。


 ★警察職員による飲酒運転 事例の分析(ASK)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/475/1916


 4)プロ運転手が営業中に

 バスとタクシーで、営業中の飲酒運転が起きています。

 ◎大分の大交北部バス運転手が酒気帯びで路線バスを運行
 (2月11日 リアルライブ)

 大交北部バスが、運転手(46)が酒気帯び状態で路線バスを運行したとして、
 懲戒解雇処分にしました。
 1月28日午前6時頃、元運転手は車庫に出勤。簡易型アルコール検知器を
 使って検査し、本社の運行管理者が電話口で機器の音を聞き、飲酒反応が
 ないと確認しました。

 ところが、2便を運行して営業所に戻り、固定型検知器で再検査したところ、
 酒気帯び基準値を超える呼気0.17mg/lのアルコールが検出。
 同社は、「簡易型検知器は使用に適した気温が10~40度とされるが、車庫で
 検査した際の室内の気温は10度を下回っていたため、正常に作動しなかった
 可能性がある」と述べています。

 元運転手は2013年にも酒気帯び状態で出勤して、処分を受けたことがあると
 のこと。
 その後も多量飲酒の習慣を変えることができなかったのでしょう。
 今回も、前夜6時から9時ごろまで「焼酎を2合ほど飲んだ」と言っています。
 乗務までに8時間あけていますが、とても分解できない量です。
 処分だけでなく、アルコールの基礎知識と飲酒習慣の見直しが必要です。


 ◎理由は「暇だったから」 飲酒でタクシー運転し事故→逮捕
 (1月25日 産経新聞)

 1月24日午前1時35分頃、タクシー運転手(64)が営業中に飲酒運転で信号
 待ちの乗用車に追突し、現行犯逮捕されました。
 タクシーには客3人が乗車しており、助手席に乗っていた男性が軽傷。追突
 した乗用車の助手席に乗っていた女性も軽傷でした。
 驚くのはこの供述。
 「暇だったのでコンビニでビールを買って飲んだ」

 常習ですね。
 乗務中の飲酒は多量飲酒の域ではなく、依存症の進行が疑われます。


 ★ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座(職場教育の担い手養成)
   ↓ ↓ ↓ 
  http://c.bme.jp/13/297/476/1916 

 ★ASKアルコール通信講座(依存症への対応を学べます)
   ↓ ↓ ↓ 
  http://c.bme.jp/13/297/477/1916


 5)無免許+酒気帯び、再犯

 悪質な事犯には、アルコール依存症の疑いが濃厚なものが多いです。
 これを止めるには、専門治療しかありません。

 ●無免許+酒気帯び(基準値の3倍)福岡(2月4日 毎日新聞)
 2日午後11時10分頃、解体業の男性(43)が運転する車を駐車違反取り締ま
 り中の署員が見つけた。酒気帯びの無免許運転だった。

 ●無免許+酒気帯び再犯(0.6mg/l)佐賀(2月10日 佐賀新聞)
 2月8日午前2時半頃、会社員(39)が交差点で一時停止しなかったため、署
 員が停車を求め調べた。2008年に免許取り消し処分を受けていて、酒気帯
 びの無免許運転だった。

 ●酒気帯び再犯(0.45mg/l)新潟(2月18日 読売新聞)
 昨年12月25日午後11時40分頃、県立病院の女性主任看護師(42)がスー
 パーから自宅に帰る途中、ガードレールにぶつかる事故を起こした。
 看護師は自宅や車内などで断続的に缶チューハイや缶ビールを飲んでいた。
 2009年にも酒気帯び運転で自損事故を起こし停職6ヵ月の処分を受けていた
 ため、県は2月に懲戒免職とした。


 ★アルコール依存症の診断基準(ASK)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/478/1916


 6)免許センターに看護師を配置

 警察庁によると、一昨年に全国で発生した75歳以上の運転者による死亡事
 故は458件で、このうち3割以上は認知機能の低下が原因とみられています。

 認知症サポーターの養成率が全国1位と、認知症の支援が進んでいる熊本県
 では、認知症の高齢ドライバーらの交通事故を防ぐため、2月から、県運転
 免許センターに看護師2人を配置しました。
 運転適性相談に立ち会い、普段の生活の様子や薬の服用状況などを聞き取り、
 認知症などの早期発見につなげます。

 ◎全国初、免許センターに看護師を配置
  認知症などの事故防止で、熊本県警
  (1月27日 キャリアブレイン)

 これまでも、県運転免許センターでは免許更新時、「過去5年以内に意識を
 失ったことがあるか」など、5項目を質問して、このうち1つでも該当する
 と、職員による運転適性相談を行なってきました。
 その際、認知症やてんかん、アルコール依存症などの疑いがある場合は、
 医療機関への受診や運転免許証の返納などを勧めているとのこと。
 昨年の相談件数は約2200件と前年の3倍以上に達し、その数は急増してい
 るそうです。

 免許センターへの看護師の配置は全国初とのこと。
 2人は非常勤で、費用は県の「地域医療介護総合確保基金」の一部を活用す
 るそうです。

 このシステム、認知症だけでなく、アルコール依存症の早期発見にも貢献
 できそうです。


=============================================================★
   4.山さんコラム No.103
==============================================================

 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆未成年者に伝えたいこと

 山さんは、アルコール健康障害対策基本法でいうところの「不適切な飲酒」
 経験者だ。
 しかも、かなり常習化していた。
 本人の健康に影響しただけでなく、家族、友人、仕事の同僚、先輩、後輩
 を巻き込んで不適切な飲酒をくりかえし、その多くがアルコールと縁の深
 い病気にかかり、すでに他界した者もある。慙愧の念に耐えない。
 また、トップの山さんの不適切な飲酒行動が、酒に寛容な会社風土をさら
 に助長し、2003年の東名高速道2階建てバス飲酒運転事件の背景要因に
 なったと、今、強く反省する。
 山さんの酒人生を振り返り、教訓を引き出したい。
 今回はその、未成年編である。

 まずは、小学生時代からの飲酒経験を読んでいただきたい。
 正月2日、伯父さんの家で3組の親族が集まり、新年会をやるのが恒例だっ
 た。
 山さんへは、小学校2年生くらいから、お屠蘇に加え、日本酒の杯が与えら
 れた。
 時々、伯父が酒を注ぐ。3口くらいで杯をあけると「なかなか飲みっぷりが
 いいな。大人になったら楽しみだ」と誉められた。
 正月のたびに酒量は増えたが、親をはじめ親戚の皆から誉められこそすれ、
 注意はまったく受けず、お酒をたくさん飲めば飲むほど良いと思い込んだ。

 子どもには、絶対酒を飲ませてはいけない。
 酒が子どもに悪い理由をわかりやすく教える必要がある。
 子どもの目の前で、多量飲酒の姿を堂々と見せるのはいかがなものか。
 ある運転手は、「父親の膝に抱かれ、一升ビンから湯のみに注いでうまそ
 うに飲む父を、毎晩見ていた」と語り、同じ銘柄の酒を買い、毎晩飲んで
 いたそうだが、55歳で他界した。

 さて山さんの中学時代。
 正月には、家でも、伯父の家でも、お銚子1本は必ず空けていた。
 中学時代の山さんの飲酒で、特筆すべきは、ブドー酒を寒さしのぎに使っ
 たこと。コップ半分ほど飲んで受験勉強した。電気アンカに足をのせるだ
 けで、部屋に暖房はない。甘いブドー酒を飲むと、体がポカポカと温く
 なって勉強がどんどんはかどった。
 これはほろ酔いの高揚した気分のせい。今から思えば、とんでもないこと
 をしたのだが……。
 さらに酒豪の伯父からは、飲むたびに「酒に飲まれるな」「陽気な酒はいい
 が、乱れるな」「たくさん飲むときには、先に腹にものを入れろ」「二日酔
 いにならないように注意して飲め」などと、酒飲み教育をされた。おかげ
 で、人前では酔った振る舞いをしないことが肝心と、体の感覚に少しでも
 酔った感じがあれば、そこで止めることを覚えた。成人後も、馬鹿飲みは
 せず、酔っぱらう前に止めるというクセがついたから、一見良い教育と思
 いがちだが、これも落とし穴の一つ。
 大学時代、コンパで酔っぱらう後輩を見て「高校時代に飲み方を練習して
 おくべきだ」と意見したこともある。未成年飲酒を助長し、多量飲酒を奨
 励する、大きな誤りだった。

 中学生になれば、生物・化学をはじめ、食事と栄養、健康と病気、体や脳
 の発達なども勉強する。アルコールの影響も理解できる。法律も勉強し、
 一人前の口もきける。
 アルコールの基礎知識と共に、ぜひ未成年飲酒禁止法とその存在の意味も
 教えたい。
 山さんの経験では、「子どもにとって体に悪いから19歳まで飲酒禁止な
 のに、たった1年後の20歳になっなら良いのは何故か」との質問が出るはず
 だ。
 ここが、酒の害を説くチャンスだ。質問には丁寧に答えたい。自ら発した
 質問の回答が一番、頭に残るものだから。
 山さんなら、次のように答える。
 ――心身の成長している間、20歳過ぎても、本来、飲酒は望ましくない。
 体や脳の発達を阻害するばかりでなく心の発達や社会性の育成へも悪影響
 がある――
 そして、このことを具体的な例で教えたい。何歳になっても、勉強、スポー
 ツ、芸術、宗教などに本格的に取り組むならば、酒はできるだけ避け、研
 究を深め、技術を磨き、創造性を高め、修行を完成すべきと説明したい。

 高校時代、正月には、お屠蘇3杯、清酒2合くらいは飲んでいた。周囲は、
 酒をついでくれることがあっても、飲酒を注意することはない。まして未
 成年飲酒禁止法の存在などは、親も親戚も誰ひとり言わない。学校でも
 「昨日、友人と飲みすぎちゃってネ」と笑いながら話す教師はいても、
 未成年飲酒の危険の教えを聞いたことはない。

 山さんにとって幸いだったのは、家が貧しく金がなく、酒が高価な時代だっ
 たこと。
 正月以外の飲酒は、父が家でたまに飲むとき少々つきあう程度。安サラリー
 マンの父は、晩酌などという贅沢はできなかったから、お相伴の機会はめっ
 たになかった。
 家以外では学園祭の打ち上げに一回飲んだくらい。いたずらにちょっぴり。
 さらに幸運だったのは、高校2年生から60年安保改定反対運動に参加した
 こと。
 安保改定後の挫折感の期間を含めて、青春の全エネルギーが、デモ、思想
 論議、哲学への傾倒などに集中した。加えて、貧しさゆえに家から通える
 一番安い国立大学への受験勉強が、酒と全く無縁の生活を強いたのである。
 もし、富裕な家庭でお小遣いが豊かで、あたりまえの、落ちこぼれ高校生
 だったら、間違いなく、依存症予備軍だったろう。

 安く手軽に酒類が買える現代、連日コマーシャルでおいしそうに飲む映像
 が流れる現代、飲み放題が居酒屋だけでなく料理屋、蕎麦屋まで広がって
 いる現代、高校生に対しても、中学時代の内容をさらに深めたアルコール
 の予防教育が極めて重要だ。
 酒による社会的な害、正しい飲酒習慣と不適切な飲酒との違いをきちんと
 教育したい。

 人生の成功者、たとえば芸能・スポーツ・芸術などの第一人者がアルコール
 に寛容な姿を表明するのには、大いなる危惧を憶える。
 高校生は、早く一人前の大人になりたいと思い自分の目標たる先輩の振る
 舞いを注目している。多量飲酒しながら成功し、好成績をあげている先輩
 は、もっとも格好良く見える。この思い込みは強い。
 実際には多くの多量飲酒者が、酒で失敗して脱落している姿が見えない。
 酒の危険性を実例をあげて説明することが大切だ。
 酒害を説いた映画、文芸、芸能を紹介するのも効果的だろう。
 山さんは、高校生には、ベンジャミン・フランクリンの『フランクリン自
 伝』がもっとも良い本だと思う。
 友人、仕事仲間、アメリカ・インディアンなどの酒害の実態が詳しく書か
 れている。
 古典落語の「素人鰻」「芝浜」を聞かせ、アルコール依存症の解説をするの
 も良い。
 アルコールを社会問題としてとらえ告発した、ゾラ『居酒屋』は、素晴ら
 しい小説だが、山さんの経験では、よほど小説好きでないと、若者は読み
 きれないかもしれない。
 酒を礼賛した文芸があふれている。悲劇を伝える文芸を、わかりやすく知
 らせたい。

 不適切な飲酒には、幼児体験から青年期活動までが、深く関わっている。
 正しい飲酒法が教育される前に、多くの酒飲みが、子どもの前で振る舞い、
 語り、「たくさん飲むのは良いこと」という思い込みを子どもへ刷り込ん
 でいる。
 多量飲酒習慣を改善するには、刷り込まれた間違った認識を変える困難さ
 があることを、関係者は認識する必要がある。
 そして、今、未成年者へ、大人が「節度ある適度な飲酒」して見せ、正し
 い教育をしなければ、次世代に悪影響がおよび、現在同様に不適切な飲酒
 者を生むことを、人々へ広く啓蒙しなければならない。特にマス・メディ
 アは、このことを強く意識してもらいたい。


=============================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
 コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
 法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
 ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
 見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
 2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
 族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
 飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
  教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
  され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化についての
  要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告
 ・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
 ・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~)

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/479/1916


=====================編集後記 *つぶやき*========================


 通報による逮捕のニュースが目立ってきています。
 警察が、対応するようになってきたのでしょう。いいことです。

 周囲の人が通報するのは、よほど困ってのこと。
 言っても聞かないので、事故を未然に防ぐために通報という手段をとったの
 だと思います。

 逮捕をきっかけに、背景にあるであろうアルコール依存症の治療に取り組ん
 でくれますように。
 処罰だけでなく、そのような介入が行なわれることを願います。


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】105号 15.2.19
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク