職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

103号2014

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  103号 14.12.10
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.101
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   ――年末年始
 
   自宅で飲んで、ちょいとそこまで……
   気をつけよう、「ちょいそこ飲酒運転」


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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★スクーリング、あと一回!!
 
 9月から始まったスクーリング。山さんの全国行脚もあと1回を残すのみに。

 感想からは、飲酒運転防止に情熱を持って参加しているようすが伝わってき
 ます。スクーリングのアンケートの一部をご紹介します。

 ・まだまだ知らなかったことや通信教育では解決できなかった疑問をきちん
  と教えてもらい、飲酒についての知識がまた深まりました。
  (教習所)

 ・質問に対して講師が細かに返答してくれたので、疑問が解消されました。
  DVDは内容が分かれており、ポイントごとに理解しやすい内容でした。
  (教習所)

 ・アルコール依存症を防ぐための知識が身についたと感じます。(バス)

 ・グループワークで他の方の意見を聞くことができ、貴重な体験ができまし
  た。(バス)

 ・「節酒・断酒の実践プラン」が具体的でよかった。DVDは実際の回復者
  が出演していてよかった。(バス)

 ・講師は対話重視であり、ご自身の経験談もふんだんにまじえてくれ好感が
  持てました。(バス)

 ・ぼんやりと覚えていたことをDVDを見たあとに確認シートに書き込む方
  式がよかった。今後自分が指導するにあたり、たいへん役に立った。
  (トラック)
 
 ・具体的な知識を学び、いかに実践していくことが重要か、またその難しさ
  も肌で感じ取れた。(刑務所)


 一方、スキルアップ研修では、施行された基本法のポイントや、世界で対策
 の必要性が指摘されているビンジドリンキング(一時的な多量飲酒。習慣的
 には飲んでいなくても、3単位以上飲むことで、酩酊にまつわる問題を引き
 起こす)など最新の知識を学びました。


 ★これまでのインストラクター認定者数は2265人になりました。
  随時更新しています。
   ↓   ↓   ↓
 http://c.bme.jp/13/297/310/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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 ●Be!117号と増刊号No.23が、発行になりました!

 〇Be!117号
   特集 「話を聞かない」人に対応する上手な方法
   依存症治療にアルコールチェッカー
   危険ドラッグ<最前線>治療・リハビリ現場は、今どうなっているか?
   はじめてのアルコール関連問題啓発週間 など
 ↓詳しくは↓
 http://c.bme.jp/13/297/311/1916

 〇増刊号No.23 アルコール・薬物・ギャンブル・摂食障害
         家族はどうしたらいいのか?
 ↓詳しくは↓
 http://c.bme.jp/13/297/312/1916
 

 ●内閣府「アルコール健康障害対策関係者会議」第2回が明日開催!

 国の基本計画の策定に向けた第2回関係者会議が、12月12日に開催されます。
 今回は、委員の中から、アルコール健康障害の治療に関わる内科医・精神科
 医と自助グループメンバー、疫学研究者の5人が概況を発表する予定です。

 10月31日に開催された第1回関係者会議の議事録と資料が、内閣府のサイト
 に公開されています。ぜひ、お読みください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/313/1916
 

 ●ハルくん全国プロジェクト

 アルコール依存症の家庭で育つハルくんの視点で綴られた絵本を、スクリー
 ンに映写しながら、お国ことばで朗読するプロジェクトが好評です。 
 すでに、青森・山形・東京・愛知・三重・大阪・鳥取・沖縄で実施したと
 いう報告が。
 愛知では名古屋弁と三河弁の2つのバージョンができたとか。
 来年は、1月に広島、2月に和歌山で実施予定。

 その土地の言葉で朗読を聴くと、じ~んときますよ。
 他の地域の参加表明待っています。
 
 ↓ハルくん全国プロジェクトについてはこちら↓
 http://c.bme.jp/13/297/314/1916
 

 ●正月明けの全体会議でDVDを視聴

 「知って得する!アルコールの基礎知識」のDVDを買ってくださった岡山
 県の運輸会社に、どのように使う予定かお聞きしてみたところ――

 毎月1回行なっている営業所の会議で、管理者に見せます。
 また、正月明けに行なっている全体会議で、乗務員全員に見せる予定です。
 アルコール検知器に引っかかる者に対しても、DVDを使って、アルコール
 の知識を徹底させたいと思います。

 今年参加した運行管理者講習でDVDを見て、これはよいと思って購入しま
 した。
 一般に「乗務まで8時間空ける」といった指導がありますが、1単位の適量を
 知り、多く飲んでも2単位までと必ず伝えていきたいと思っています。


 ★DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
  ――定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/315/1916


 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を!
  http://c.bme.jp/13/297/316/1916

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
  http://c.bme.jp/13/297/317/1916

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
  「15分で学べる必須のアルコール知識」
  ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://c.bme.jp/13/297/318/1916 

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://c.bme.jp/13/297/319/1916

 ●ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が学べます
  http://c.bme.jp/13/297/320/1916
 

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  3.ニュースCLIP!
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 ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 記事をまとめていた金田が、「今回は、勤務中に飲んだ事例が多いような」
 とつぶやいていましたが、ほんとです。

 酒酔いで、建物に突っ込んだケースも目立ちます。
 全体的に悪質。
 う~ん、飲酒シーズンだからでしょうか。
 年末年始が心配です。
 
 なお、Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも、ニュース
 のシェアを日々行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/321/1916

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 1)勤務中に飲酒?
 2)急発進・暴走→突っ込む
 3)自宅で飲んで車で外出
 4)自転車の飲酒運転 摘発2回で講習が義務に!
 5)なぜ、無免許で飲酒運転?
 6)大事故につながる若者の飲酒運転

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 1)勤務中に飲酒?

 各地でとんでもない事例が続いています。
 勤務中に飲むのは、職場の飲酒風土と規律・管理の問題か、背景にアルコー
 ル依存症があり飲酒のコントロール喪失が起きているのか、どちらかでしょう。
 その両方かもしれませんが。

 ●ネクスコ社員(63)茨城(11月21日 読売新聞)
 11月18日午後10時頃、料金ブースで勤務中だったが、ブースを離れて料金所
 内の休憩所で日本酒や缶チューハイなどを飲んでいた。その後、ジュースを
 買うため無断で近くのコンビニ店に車で出かけ、午後11時25分頃、インター
 チェンジでコーンや看板などに車をぶつけた。「車が来ないとわかっていた
 ので酒を飲んでしまった」と話している。

 ●児童送迎バス運転手2人 長崎(11月29日 朝日新聞)
 11月26日朝、2人は別々の小学校からそれぞれ数十人の児童を乗せ、午前9時
 頃までに体育館に送り届けた。帰りも児童を乗せて運転する予定だったのに、
 2人は待ち時間に近くのレストランでビールを注文した。1人が運転手の制服
 姿だったことから、店はいったん断わった。食事に合流した別のバス運転手
 も制止したが、2人は「2人体制で来ている」とうそを言い、ビールを出させ
 たという。
 心配した店が午前9時半頃、市教委に連絡。市教委からバスの手配を委託さ
 れていた旅行会社の社員が駆けつけ、2人が飲酒を認めたため、別の運転手
 と交代させた。

 ●トラック運転手(38)新潟(11月30日 テレビ新潟)
 11月30日午前11時前、大型トラックが道路脇の車庫に突っ込んだ。運転手か
 ら基準を超えるアルコールが検出され、現行犯で逮捕された。積み荷を載せ
 て宮城県に向かう勤務の途中で、調べに対して「アルコールを飲んだ」と容
 疑を認めている。

 次の事例は、出勤中の酒酔い運転です。

 ●県職員(52)奈良(11月20日 読売新聞)
 11月19日午前8時20分頃、追い越し車線を走っていたトラックと接触。その
 まま約2キロ走行したがトラックに追跡され、停車した。110番で署員が駆け
 つけ、呼気から基準を超えるアルコール分が検出された。
 職員は出勤途中で、「酒を飲んでいたが、事故を起こさなければ運転しても
 大丈夫と思った」と容疑を認めている。


 背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/322/1916


 2)急発進・暴走→突っ込む

 前項で、大型トラックが道路脇の車庫に突っ込んだ事例をご紹介しましたが、
 他にも建物に突っ込んだ例が!

 どれも、怖すぎます。

 ●町長選事務所に軽トラ突っ込む→4人負傷/長野(11月23日 中日新聞)
 11月23日午後2時15分頃、町長選の候補の事務所に酒酔い運転の軽トラック
 が突っ込み、中にいたスタッフ4人が割れたドアガラスなどで切り傷を負っ
 た。運転していた自称設備業(65)を現行犯逮捕。事務所は国道沿いにあり、
 軽トラックは国道から急に曲がって突っ込んだという。事務所内ではスタッ
 フ計6人が昼食休憩中だった。

 ●コンビニに突っ込む→客4人重軽傷/愛知(12月3日 レスポンス)
 11月29日午後11時25分頃、コンビニ駐車場で酒酔い運転の軽乗用車が暴走し、
 店の入口に突っ込む事故が起きた。車は店内奥まで進入し、客の男女4人が
 重軽傷を負った。店内には客と従業員あわせて12人がいたが、車が突っ込ん
 できたレジ前付近にいた男性客が直撃を受け、骨折などの重傷。他の客3人
 も打撲などの軽傷を負った。運転していた38歳の男は現行犯逮捕。

 ●洋服店に突っ込む→逃走/熊本(12月8日 日本テレビ)
 12月7日午後6時半頃、繁華街で車がバックで急発進し、洋服店に突っ込んだ。
 車はその後、向かい側のコインパーキングに入り、駐車中の車4台に衝突、
 そのまま料金所のポールを折って逃走した。ケガ人はいなかった。
 警察が、約1時間半後に自宅に戻っていた40代の男性会社員を発見。呼気か
 ら基準を超えるアルコール分を検出。

 次は、高速の壁に突っ込んだ例。

 ●高速道路の側壁に衝突→横転/大阪
 (12月3日 産経新聞)
 11月29日午前5時40分頃、大阪市職員(48)が仕事帰りに酒酔い運転で、高
 速道路のカーブで壁に衝突、横転。呼気から基準値以上のアルコールが検出
 された。職員は胸の骨を折る3週間のけが。
 運転前に同僚と居酒屋など4店をはしごして飲酒しており、「かなり飲んだ」
 と話している。

 警察に追われて、交差点や街路灯に突っ込んだ事例も。

 ●蛇行→パトカー追跡で逃走→交差点でタクシーと衝突→2人死傷/和歌山
 (12月4日 レスポンス)
 11月30日、市内をパトロールしていた署員が、ふらふらとした挙動で走行す
 る軽乗用車を発見。停止を命じたが、車はこれを無視して2キロにわたって
 逃走。
 午前2時10分頃、赤信号を無視して交差点へ進入。タクシーと出会い頭に衝
 突。タクシーは中破し、後部座席にいた客が全身強打でまもなく死亡。61歳の
 運転手も意識不明の重体。逃走していた軽乗用車を運転していた50歳の男性
 も骨折などの重傷を負った。

 ●信号で居眠り→職質で急発進→街路灯衝突/青森
 (12月7日 読売新聞)
 12月6日午前4時頃、軽トラックが青信号になっても動き出さないことを不審
 に思った通行人が110番。居眠りしている運転席の男(37)に、署員が窓越
 しに声をかけたところ、車を急発進させ、近くの街路灯に衝突した。基準値
 を超えるアルコールが検出。

 若者の飲酒運転の項(6)にも、パトカーに追われてアパートの門扉に突っ
 込んだ事例があります。


 3)自宅で飲んで車で外出

 休みに自宅で昼間から飲酒し、車で出かける――
 このパターン、年末年始にはとくに要注意です。

 2つ目の事例は、午後3時に0.74mg/l。
 アルコール依存症の疑いありです。


 ◎NHK職員の男逮捕 酒気帯び運転容疑(11月28日 スポーツニッポン)

 11月28日午後4時半頃、NHK職員(49)が横浜市で運転中、渋滞のため
 いったん停止。前に進もうとした際に誤ってギアを後進に入れ、後ろで停
 止していたバイクに衝突した。呼気0.25mg/lのアルコールを検出。
 「休日で、自宅で飲酒した後、市内の実家に向かっていた」と供述している。

 ◎飲酒運転で追突事故おこした男を逮捕(11月24日 熊本県民テレビ)

 11月23日午後3時20分頃、熊本市で62歳の無職の男性が酒に酔った状態で車
 を運転。乗用車に追突した。追突された車は支柱に衝突、運転していた男性
 が頬を骨折するけがを負った。
 62歳の男性は「自宅で焼酎を飲んだ後、病院に見舞いに行くところだった」
 と飲酒運転は認めているが、事故については「はっきりとは覚えていない」
 と話している。呼気0.74mg/lのアルコール分が検出。


 4)自転車の飲酒運転 摘発2回で講習が義務に!

 警察庁が、自転車対策に力を入れています。

 改正道交法では自転車で悪質な違反を繰り返した者に対し、安全講習の受講
 を義務づけているため、11月27日、警察庁は対象となる違反14行為を決定。
 28日から1ヵ月間、一般の意見を聴いた上で、来年6月1日の施行を予定して
 います。

 ◎「悪質自転車」は酒酔いなど=摘発2回で講習義務―警察庁
  (11月27日 時事通信)

 受講義務が生じるのは、危険な行為で3年以内に2回以上摘発された自転車の
 運転者。
 対象とするのは――

 ・酒酔い運転
 ・信号無視
 ・通行禁止と左側通行、一時停止の各違反
 ・ブレーキ不装着
 ・安全運転義務違反(スマホを見ながらの運転など)
  など

 2回目の摘発を受けた者には、都道府県の公安委員会から受講を命令する書
 類が交付されるとのこと。手数料の標準額は5700円。講習は3時間で、内容
 の詳細は施行までに決めるそうです。
 受講しないと5万円以下の罰金が科されます。

 2013年に自転車の運転者に交付された交通切符(赤切符)は、受講の対象と
 ならない違反も含めて6796件。
 警察庁は、年間で数百人が受講命令を受けるとみています。 

 ★パブリックコメント(警察庁)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/323/1916

 ★自転車はルールを守って安全運転~自転車は「車のなかま」~(警察庁)
   ↓ ↓ ↓
  http://c.bme.jp/13/297/324/1916


 5)なぜ、無免許で飲酒運転?

 何重にも罪を重ねる人たちがいます。

 1つ目は、信号無視→飲酒→無免許→犯人隠避と、芋づる式に出たケース。

 ◎元妻の事故身代わりで免停中、酒気帯び信号無視 福岡
  (11月30日 読売新聞)

 11月29日午前11時半頃、巡回中のパトカーが信号無視した車を発見。停止を
 求めて飲酒検知したところ、呼気0.35mg/lのアルコール分を検出しました。
 運転していたアルバイトの男(45)は無免許でした。
 「免停中です。間違いありません」と容疑を認めているとのこと。

 その免停の理由が驚きです。
 元妻が無免許で軽乗用車を運転中、バイクに衝突する事故を起こし、無免許
 運転の発覚を免れるために、元妻の身代わりになって、9月に180日間の免許
 停止処分になっていたというのです。

 次のは女性のケース。
 携帯電話→飲酒→無免許と、3つの違反を同時にやっていました。

 ◎飲酒・無免許等の疑い 50歳の女を逮捕 名張署 三重(12月2日 YOU)

 12月2日午前10時55分頃、警察官が交通違反取り締まり中、運転しながら携
 帯電話を使用していた店員を発見。車を停止させたところ、呼気から基準値
 以上のアルコール分が検出されました。
 運転免許証は11月に失効しており、無免許状態でした。


 6)大事故につながる若者の飲酒運転

 今回も、若者による死傷事故が起きています。
 

 ●アルバイト従業員 (23)/北海道(11月21日 北海道文化放送)
 11月20日午後10時半頃、車道を歩いていた70代から80代の男女4人が、後ろ
 から来たワゴン車にはねられた。1人が死亡し3人が骨折などの重軽傷。
 運転していた男の呼気からはアルコールが検出され、警察は酒気帯び運転の
 現行犯で逮捕した。男は10分ほど現場から離れていたため、警察はひき逃げ
 容疑での立件も視野に捜査している。

 ●自称アルバイト(20)/神奈川(12月4日 毎日新聞)
 12月3日午前1時45分過ぎ、酒を飲んで原付きバイクを運転、丁字路を右折し
 ようとしてアパートの門扉にぶつかり、同乗の女性(20)に顔面骨折や肺
 挫傷など全治1ヵ月の重傷を負わせた。事故の直前、パトカーがヘルメット
 を着用せずに2人乗りしたバイクを発見し、約500メートルに渡って追跡し
 ていた。
 
 ●高校3年生/熊本(12月8日 テレビ熊本)
 12月8日午前6時半頃、交差点で左折した際、市電の鉄製柵に衝突。駆けつけ
 た警察は現場近くにいた通信制高校3年の少年から基準値の約2倍のアルコー
 ルが検出されたため酒気帯び運転の現行犯で逮捕。けが人はいなかったが、
 事故の影響で市電は約40分にわたり運転を見合わせ、約500人に影響が出た。


 ★若者の飲酒運転事例の分析(ASKのサイト)
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/325/1916


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   4.山さんコラム No.101
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆検知器の吹き方は?

 「検知器は、どういうふうに吹けば、正しく測定できるのでしょうか」
 ある研修会場で質問された。
 「いい加減に吹いているので、正しい吹き方を指導したいのです」

 しかし、検知器の正しい使用法なら仕様書を読めばよいことだ。
 それよりも大事なことがあるのではないかと考え、話をこう進めた。
 「どんな検知器を使っているんですか」
 「携帯型の簡単なものです」
 「会社で正式にチェックするなら、高性能の検知器を入れてもらったらどう
  ですか。
  携帯型は性能に限界があります。結果がバラつくと、かえって飲酒行動改
  善には、マイナスになります」

 つまり、吹き方を問題にする以前に、検知器の性能が問題なのだ。
 しかし質問者は言う。
 「多分、高い検知器はいれないでしょう」

 事情はこういうことらしい。
 「この検知器は人事が導入したもので、私たち保健部門には相談なしなんで
  す。どうも建前で飲酒運転防止をやっている感じなのです。
  だから、保健部門で、吹き方を指導したいんです」

 なるほど、アルコール教育の基本が抜けているのだな、これはありがちなこ
 とだ。そこで山さんは、持論を述べた。
 「検知器の導入に際しては、1単位の分解時間、健康にリスクの少ない飲み
  方などしっかり教える必要があります。そこが抜けていると、単に検知器
  にかからない飲み方、あるいは検知器にかからない吹き方などが、広まる
  危険があります・・・」

 黙って聞いていた質問者は少し当惑気味に言う。
 「アルコールの知識は教育しています。1単位の分解時間も健康日本21も。
  でも、私たち保健部門と関係なく検知器の導入と運用がすすめられている
  ので、せめて吹き方だけでも正しくしたいと思っているんです」

 ようやく山さんは事情がつかめた。
 アルコール関連問題をよく勉強した質問者は、飲酒運転防止が人事部門だけ
 で進められていることに対して、表面的な対策で終わってしまうのではない
 かと危惧の念を抱いている。
 そこで、この問題に関わるきっかけとして「検知器の正しい吹き方」を教え
 たいのであろう。
 「どうも人事と健康管理部門の風通しが悪いようですから、上司と相談して
 人事部門と意志統一をはかることが必要ですね」とまとめ、山さんは質問を
 打ち切った。

 帰りの電車の中で、反省した。
 このごろ一方的に話すことが多く、説明が乱暴になっている。
 もっと質問者の気持ちにあわせた回答が必要だ。
 山さんは、質問を聞いたとたんに、早とちりで、検知器の正しい使用法なら
 仕様書にあるから、わざわざ尋ねることもないと思い、それより検知器の性
 能を問題にしてしまった。また教育が不十分と思いこんで話を進めてしまっ
 た。
 じっくり話を聞き、その真意をつかみ、人事部門の陥りやすい間違いについ
 て説明し、人事部門への質問者の不信・不満を解消したうえで、次のように
 回答すべきだったのである。

 <以下、長くなるが山さんのやり直し回答である>

 山さんは会社で人事部門を長く経験した。
 だから、この会社の人事部門も、決して適当にお茶を濁そうというのではな
 く、飲酒運転防止に本気で取り組んでいると思う。しかしその方法において、
 昔の山さんと同じ過ちをおかし、人事部門だけで問題解決を図ろうとしてい
 るのではないか。
 たとえばこんな具合だ。
 飲酒運転、酒気帯び勤務の禁止を徹底し、違反者が出れば見せしめとして厳
 しく処罰する。
 再発防止のための教育指導、会議による再度の趣旨徹底など、精力的に実施
 する。
 再発するたびに処分を重くし、繰り返し会議で徹底をはかる。
 しかしそれでも再発はやまず、やがて飲酒運転事件が発生。
 大問題となってようやく、アルコール教育の必要性がわかるのだ。

 それでもさらに、人事部門の陥りやすい落とし穴で、検知器にかかった者だ
 けを問題にしやすい。
 再教育して反省文を書かせ、重い処分をして、見せしめ効果で社内を引き締
 めれば、飲酒問題が解決すると考える。
 だが、実態はこう展開する。
 多くの社員が、処分されないことを目指し、あらかじめ実験してギリギリ最
 大飲酒可能量を調べたり、吹き方を巧妙にしたり、色々工夫して検知器にか
 からないように努める。
 本来の、たいせつな健康リスクの少ない飲酒行動改善とは、ほど遠いことに
 なる。

 服務規律を正すことを主な仕事とする人事部門は、個人情報秘密保護を重視
 し、協調・連携プレーは不得意である。他部門の活用がおろそかになりがち
 だ。
 しかし不適切な飲酒を改善するには、保健部門との連携が欠かせない。
 もし保健部門と歩調をあわせて、健康問題も同時に取り上げ、定期健康診断
 結果なども活用して飲酒行動の改善が主眼となるように取り組めば、検知器
 によるチェックも生きてくる。
 だから、人事だけにまかせずに保健部門が加わってこの問題に取り組みたい
 と思っている質問者の考え方は、まさにその通り。ぜひがんばってほしい。
 そのきっかけとして「検知器の正しい吹き方」を指導しようと考えたようだ
 が、検知器の吹き方を問題にするよりは、上司と相談して、人事との連携
 体制を作ることが必要だ。
 まずは両者の打ち合わせの場を作り、この問題への認識を共通にし、過去に
 検知器にかかったものの調査や、全体への指導・教育などにつき、分担や
 協力を話し合ってはどうか。

 以上が、山さんの答えである。
 質問者がこのメルマガを読んでくださっていたら、参考にしていただきたい。


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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
 コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年にNPO
 法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
 ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
 見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
 2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
 族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
 飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
  教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
  され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化についての
  要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告
 ・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
 ・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~)

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/326/1916


=====================編集後記 *つぶやき*========================


 さて、2014年最後のメルマガとなりました。

 昨年の今頃は、基本法成立に沸いていました。
 今年は、6月に基本法の施行があり、10月に関係者会議の招集、11月には初
 めての啓発週間と、基本法キックオフの1年でした。
 
 来年の今頃には、国の基本計画の骨子が見えていると思います。
 大事な年です。

 皆さま、どうぞよいお年を。
 来春のメルマガでお会いしましょう。


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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】103号 14.12.10
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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