職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

97号2014

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  97号 14.6.12
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.95
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  「逃げ得」防ぐ「発覚免脱」 
 
          新法施行とともに、続々適用
          
  ※なんのこと?と思った人はニュースクリップをどうぞ

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第7期飲酒運転防止インストラクター養成講座、もう少しで受付終了
  です! お急ぎください。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/tsTwzE


 今回は、一般企業や医療機関の方々の応募の声をご紹介します。

 ●産業保健師としてアルコール対策を行ないたいと考えていました。
  ただ、お酒の害について話しても興味を持ってもらえないので、交通
  安全をからめて話すことで関心を持ってもらえると思い、応募しまし
  た。(企業)

 ●業務において車両を使うときの注意や、飲酒運転防止のための社員教
  育に活かしたい。(企業)

 ●薬物・アルコール依存症看護の精神科認定看護師です。アルコール依
  存症についてだけでなく、付随する様々なアルコール関連問題につい
  て、職員研修のほかに一般に向けても広く啓発活動を行っていきたい
  と考えています。(医療)

 ●当院に入院しているアルコール依存症患者の飲酒運転率が高いことに
  気づき、治療プログラムの一環として取り入れていくことで、断酒の
  動機づけにもつながると感じたから。(医療)


 ……全国で開催するスクーリングでは、異業種の方々と交流します。
 飲酒運転防止に取り組むいろいろな立場の人と知り合うことができる。
 それは、この養成講座の大きな特長の1つです。

 …………………………………………
 上級インストラクターのお申込みも受付中です。
 認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
 詳しくは以下のサイトを。
  ↓   ↓   ↓
 http://goo.gl/2mHDTT

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」スタート!

  飲酒運転防止に欠かせないアルコールの正しい知識、ニュースへの
  リンクなど、日々、役に立つ情報がUPされています。
  やりとりもできるインターネットネット上のコミュニティです。 

  「Facebookってなに?」という方、閲覧できますので、ぜひ見に来てく
  ださい。

  Facebookにアカウントがある方は、ページに「いいね!」をすると、
  タイムラインに流れます。
  これはと思う情報をシェアして、広めてください。
  応援お願いします! 

  Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/UUhT4f


 ★NHKクローズアップ現代が「アルコール健康障害対策基本法」を特集!

 6月18日(水)19:30~19:56 放送予定
 スタジオゲスト:樋口 進 医師(久里浜医療センター院長)

 お見逃しなく!


 ★「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」報告をUP!
 
 1150人が参加した集いのようすを写真で見られます。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/7TNEH8 (アル法ネットのサイト)


 ★トイレットペーパーの使い方

 長井地区交通安全協会長井支部が、一昨年に続き、今年もトイレット
 ペーパーをご購入くださいました。
 前回は、地区のお祭りや集まりの参加者、会員に配ったそうですが
 今回の使い方は――?

 飲酒運転防止活動として、警察官と共に地区内の飲食店100軒を回り、
 無料で2~3個ずつ配りました。
 トイレットペーパーは珍しくて人目を引きますし、お店の方たちにも
 「もっと欲しい!」と言われ、とても好評でした。
 まずはトイレの出窓など目に留まるスペースに置いて、「皆に見せて
 から使って!」と呼びかけをしています。


 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を!
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/Aegqt


 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ★ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://goo.gl/NLjZ6F

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/Tyx8an 

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L

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  3.ニュースCLIP!
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 連日の夏日から一転、すっかり梅雨もよう。
 雨に濡れた紫陽花がつややかです。
 
 と言っているうちに、東京は雨が上がり一瞬青空が!

 さて、ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)自動車運転処罰法施行、そして……
 2)ひきずり犯、勾留中に離脱症状
 3)テレビ局のカメラマンとプロデューサーが!
 4)なくしものと飲酒運転の関係
 5)「運転を止めて」と懇願する3人を無視して
 6)70代の飲酒運転
 7)誰が通報したんだ!?

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 1)自動車運転処罰法施行、そして……

 5月20日、刑法から独立した新法「自動車の運転により人を死傷させる
 行為等の処罰に関する法律」が施行されました。
 飲酒運転等で人を死傷させた場合の量刑のギャップや逃げ得を改善する
 ため、新法には以下の条項が新たに加わっています。

 ・第3条(新たな危険運転致死傷=人を死亡させた場合は懲役15年以下、
  負傷させると懲役12年以下)
  ※従来の危険運転致死傷罪は「正常な運転が困難な状態」であること
   を立証する必要があるのが適用のネックとなっていたため、3条で
   はそのハードルを低くして「正常な運転に支障がある状態」として
   おり、飲酒運転はこれに該当する。

 ・第4条(過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱=12年以下の懲役)
  ※ひき逃げや重ね飲みに適用。道路交通法の「救護義務違反」との併
   合罪だと、18年以下の懲役に。

 ・第6条(無免許運転による加重)

 詳しくは、ASKによる新法の解説とまとめをご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/CeYAd7


 さて施行後、悲しいかな、新法適用となる事件がさっそく起きています。


 ●危険運転致傷/埼玉(5月21日 日本経済新聞)

 5月20日午前3時40分頃、蕨市で、酒酔い運転のワゴン車が対向車線にはみ
 出しタクシーと衝突する事故があった。タクシー運転手に左手骨折などの
 重傷を負わせた自営業者(41)が、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)
 の疑いで逮捕された。
 「1人で飲みに行った。酔っぱらって運転した」と供述。

 ●無免許での「発覚免脱」/福岡(5月27日 NHK)

 5月20日午前0時40分頃、飯塚市で対向車線を逆走、軽乗用車と衝突して
 逃走した土木作業員(40)が、無免許での「発覚免脱」などの疑いで逮捕。 
 土木作業員は去年9月に飲酒運転をしたとして免許を取り消され、当日は
 同僚の家や飲食店で酒を飲んだあと、同僚に車を借りて、帰宅する途中
 だった。

 ●無免許での「発覚免脱」/埼玉(6月10日 東京新聞)

 5月20日、ふじみ野市の交差点で、無職の男性(21)が運転する車が対向
 車線の大型トラックに衝突。自車の助手席の女性が軽傷を負ったが、現場
 に車を置いて逃げた。
 東入間署は、自動車運転処罰法違反(過失致傷、無免許)の疑いで逮捕
 したこの男性が、事故当時に飲酒運転の発覚を免れるため逃走したこと
 を新たに確認し、同法違反(発覚免脱)容疑で書類送検。
 事故前に一緒に酒を飲んだ知人の証言や店の伝票などから飲酒量を割り出
 し、酒気帯び相当で運転していたと判断した。

 ●「発覚免脱」と道交法違反(救護義務)/北海道(5月27日 北海道新聞)

 5月24日午後10時15分頃、釧路市で軽乗用車にワゴン車が追突して逃走。
 運転していた会社員(42)は、自動車運転処罰法違反(過失致傷)など
 の疑いで逮捕されたが、釧路署は26日、容疑を同法違反(発覚免脱)と、
 道交法違反(救護義務)に切り替えて送検した。
 会社員は約1時間後に出頭。呼気からアルコールが検出され「酒を飲ん
 だのが発覚するのが怖かった」と供述。


 2)ひきずり犯、勾留中に離脱症状

 京都・福知山で起きたこの事件、ご存知ですよね。

 ◎高校生1キロ引きずる 福知山署、酒気帯び容疑で男逮捕
 (6月2日 京都新聞)

 6月2日午前7時40分頃、軽ワゴン車が、自転車で通学中の高校生をはね、
 引きずりながら約1キロ走行。高校生が右脚の骨を折るなど重傷を負っ
 た事件です。
 運転していた土木工事業(60)は、夜から朝方まで飲酒し、現場近くの
 自分の事務所に出勤する途中で、呼気から基準の約3倍のアルコール分が
 検出されました。

 その後……


 ◎飲酒事故容疑者:勾留執行停止し入院 依存症か(6月9日 毎日新聞)

 6月6日午後、勾留中に手の震えなどアルコール依存症の離脱症状とみら
 れる反応を見せ、舞鶴市内の病院に入院となりました。
 車内からカップ酒の空き瓶が見つかっており、家族も「日常的に酒を飲
 んでいた」と話しているとのこと。

 このようなケース、実は多いのです。
 2007年、ASKが事務局を担当している日本アルコール問題連絡協議会が、
 法務省と警察庁に留置中の離脱症状への対応を要請しました。酒気帯び
 運転で留置中に死亡するケースが相次いだためです。
 法務省、警察庁共同の勉強会を開き、専門医が対応マニュアルの作成に
 協力した――今回の対処は、その成果と思われます。

 詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。

 ★<飲酒運転>留置中の急死を防ぐための緊急要望書(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/PJLp4v
 

 3)テレビ局のカメラマンとプロデューサーが!

 同じ日に、鹿児島と兵庫で、テレビ局スタッフによる飲酒運転がありま
 した。

 ●鹿児島放送の契約カメラマン(61)(5月31日 朝日新聞)
 5月29日午後7時頃、本社から指示を受けて、自宅から車を運転して拉致
 被害者家族宅を訪ね、取材した。
 撮影した映像や音声に乱れがあったことから社内で事情を聴いたところ、
 午後5時頃からビールを飲んでいたことが判明。鹿児島放送は、取材した
 映像は放送せず、拉致被害者家族に謝罪して、カメラマンとの業務委託
 契約を解除した。

 ――急な呼び出しは要注意です。呼び出す側も、「飲酒していないか?」
   と確認する必要があります。

 
 ●兵庫の読売テレビプロデューサー(57)(5月31日 朝日新聞)

 5月31日午前11時45分頃、実家に帰省する途中で、信号待ちの車に追突し、
 酒気帯びが発覚。

 ――昼に近い時間の飲酒運転、しかも呼気0.4mg/lで、「朝、自宅でワイン
   を飲んだ」とのこと、依存症を疑ったほうがいいかもしれません。


 ★背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
  http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html


 4)なくしものと飲酒運転の関係

 せっかく帰宅したのに、飲酒運転で出かけてしまう人がいます。
 今回は大事なものをなくした2人の話。


 ◎携帯電話なくしパニック…科捜研所長が飲酒運転(5月23日 読売新聞)

 「情報の入った携帯電話をなくしてパニックになった」のは、滋賀県科
 学捜査研究所所長・警視(55)。

 警視は4月24日午後7時頃から行われた職場の懇親会に出席。約2時間で
 ビールを6~7杯飲み、店の送迎バスで帰宅。
 ところが、携帯電話がないことに気づいた警視は、オートバイで捜しに
 出かけ、午後11時40分頃、ガードレールに衝突する事故を起こしたの
 に、警察に申告しませんでした。約6キロ離れた場所で血を流して歩いて
 いるのを通行人が不審に思い、通報、事故が発覚しました。肋骨を折る
 重傷だったそうです。

 携帯電話は事故翌日、自宅近くで見つかったとのこと。
 警視は、4月22日、懲戒免職処分になりました。


 ◎「歩いて帰るのが面倒で」厚木基地内で飲酒運転(6月6日 産経新聞)

 自宅の鍵をなくしたのは、海上自衛隊厚木航空基地の2等海佐(40代)。

 4月11日夜、基地の外で飲酒し徒歩で自宅に帰りましたが、鍵がなかった
 ため基地に戻りました。翌12日午前0時半頃、基地内に置いていたバイク
 で再び帰宅しようとした際、基地のゲートで酒臭いと指摘され、呼気
 0.25mg/lのアルコールが検出されました。
 「歩いて帰るのが面倒だった」と話しているとのことです。

 基地内は道交法の適用外ですが、停職20日の懲戒処分となりました。


 5)「運転を止めて」と懇願する3人を無視して

 3月に広島で、19歳の少年が運転するワゴン車が河川敷に転落、少女3人
 が死傷した事故。その初公判が6月6日にありました。

 ◎飲酒死傷事故:起訴内容認める 被告、地裁初公判/広島
 (6月7日 毎日新聞)

 検事側の主張によると、事故当日、少年はバーベキューに参加して飲酒
 し、初対面の少女3人が帰宅する際に「送ってやる」と強引にハンドルを
 奪い、「運転を止めて」と懇願する3人を無視して運転を続けて事故を
 起こしたということです。
 「少年は17歳から飲酒を始め、事故までに少なくとも10回の飲酒運転を
 していた」こともわかっています。


 さて、若者の飲酒事故、今回も目立っています。
 発覚免脱で送検された埼玉の無職の男性は21歳でした。※1)参照
 以下の事例は、どれも未明から早朝に集中しています。
 これも若者の飲酒運転にみられる傾向です。

 ●リハビリセンター職員(20代)岩手(5月16日 毎日新聞)
 5月12日午前4時50分頃に酒気帯び検挙。前夜10時半頃から近くの飲食店
 で友人と2人で飲酒。友人も同乗していた。

 ●中学教諭(22)宮城(5月18日 産経新聞)
 5月18日午前1時20分頃、交差点を右折中の乗用車に衝突。基準値を超え
 るアルコールを検出した。友人の家で缶ビールなどを飲み、帰宅途中。
 4月に採用されたばかりだった。

 ●派遣社員(27)広島(5月19日 NHK)
 5月19日午前1時20分頃、軽乗用車が逆走し、軽乗用車と正面衝突。衝突
 された車には27歳と28歳の女性あわせて3人が乗っていて、首をねんざす
 るなどの軽傷を負った。基準値の3倍のアルコールが検出。

 ●会社員(24)佐賀(5月25日 佐賀新聞)
 5月25日午前0時35分頃、前を走っていた代行運転業者の車に追突、呼気
 0.3mg/lのアルコールが検出。

 ●飲食店店員(19)佐賀(6月3日 佐賀新聞)
 6月3日午前6時20分頃、軽トラックを無免許、酒気を帯びた状態で運転。
 呼気0.2mg/lのアルコールを検出。


 ★若者の飲酒運転事例の分析(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
  http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html


 6)70代の飲酒運転

 高齢者の飲酒運転も各地で起きています。
 加齢によって、運転能力は落ちると言われているのに、そこにアルコール
 が加わったら――

 ●農業(71)佐賀(5月28日 佐賀新聞)
 5月27日午後7時頃、軽トラックを運転し、自転車の男子中学生と横断歩
 道で衝突し、呼気0.35mg/lのアルコールが検出された。男子生徒は軽傷
 だった。

 ●無職(72)鳥取(5月31日 毎日新聞)
 5月30日午前1時30分頃、自宅の車庫に車を入れる際、アクセルとブレー
 キを踏み間違え、市道に飛び出し約50メートルを走行。小学校のフェンス
 に衝突して4枚をなぎ倒し、校舎の壁に激突して止まった。呼気0.6mg/l
 のアルコール分が検知。「市内の飲食店で酒を飲んだ」と供述。

 ●自動車販売修理業(73)栃木(6月3日 下野新聞)
 6月2日午後1時17分頃、酒気を帯びて軽乗用車を運転し、別の乗用車に
 接触する事故を起こしてそのまま逃走した。


 7)誰が通報したんだ!?

 最後にとんでもない事例を。
 飲酒運転の疑いがあると通報された農業の男性(43)が何をしたかとい
 うと?
 「誰が通報したんだ」と交番に車で乗りつけたのです。飲酒運転で!

 ◎「飲酒運転、通報したの誰だ」酔って交番に乗り付ける
 (5月29日 朝日新聞)

 5月29日午前1時頃、匿名で「ふらふら運転の車がある」との通報が交番
 に入りました。署員は付近を捜しましたが見つからず。通報された車の
 ナンバーから男を割り出して、午前1時半頃自宅を訪問。家にいた男に
 経緯を話しましたが、飲酒運転は確認できず引きあげました。
 ところが午前2時40分過ぎ、腹を立てた男が車で交番に乗りつけてきま
 した。
 そして、基準値の3倍の呼気0.45mg/lのアルコールが検出され、現行犯
 逮捕になりました。

 ……つかまってよかったです。


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   4.山さんコラム No.95
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆山さんの「無」

 山さんは大学入学直後のオリエンテーションで、たまたま出身高校が同
 じ先輩にすすめられ、座禅をするクラブへ入った。
 6月にさっそく合宿。中川宋淵老師から「無字を念諦せよ」と公案をいた
 だいた。
 本来ならば、座禅中も、日常生活でも、この課題を究明して、見解を次
 の独参(面接時)に回答するのだが、座禅をはじめたばかりの山さん、
 とてもそんな余裕はない。足の痛みに耐えるのが精一杯。
 答えないまま、合宿が終了。
 (現在まで回答はせず。老師は遷化)

 7月、先輩にすすめられ、そんな未熟な状態のまま、三島の龍沢寺の接心
 (7日間集中して座禅する行事)に参加した。断わりきれず義理で参加し
 たというのが本音、初めから逃げ腰であった。
 食事、座禅、読経、講話。一日中、座る生活。
 立つのは、座禅と座禅の間に歩く「経行」と「作務」と称す掃除くらい。
 足が痛む。膝や腰も。ついには股関節も痛い。
 痛む足を組みかえると、その音が張り詰めた禅堂の空気を乱す。これが
 心苦しい。
 命がけで修行している雲水と一緒だから、大学の合宿と違う。
 なんとか耐えようとするのだが、耐えられない。
 つらい。足を組み替えても、すぐ痛くなる。なおつらい。

 1日目
 痛い、つらい、の連続。そのまま終了。

 2日目
 痛い、つらい、帰りたい。先輩・老師の顔をつぶさぬため1日だけガマン。
 足の痛みを無くそうと「無」を念ず。だが、痛みはますます増大。

 3日目
 痛い、つらい、帰りたい。痛みから意識をそらすため、あえて妄想する。
 あらゆる欲望を動員して、妄想をたくましくして「痛み」を忘れようと
 する。
 失敗。痛みは大きくなるばかり。一層みじめに。無念無想のまさに逆。

 4日目
 朝、今日1日ガマンし、夜、帰宅しようと決心。
 中日だから、先輩・老師の面子もたつだろうとの勝手な考え。
 心が定まると、足の痛みがどれほど大きくなるのか、観察する気になった。
 早朝の一座、痛いことは痛いが昨日以上の「痛み」ではない。
 朝食の粥、今日かぎりと思うとうまい。読経も気持ちよくできた。
 夕方、「痛い」から逃げずに「痛み」をそのまま受ける心境になると
 「つらさ」が少なくなると感じた。
 「痛み」と、「痛み+逃れられないつらさ」とでは、「痛み」の感じ方
 が違う、との考えが浮かぶ。

 5日目
 前日の仮説を確かめるため、「痛み」をできるだけ純粋に観察するよう
 努めた。
 いわば「痛み」を直視する心境である。
 不思議なことに、痛いことは痛いのだが、「こころ」に余裕ができて、
 痛み以外の感覚が鋭敏になった。
 微かな風が、実に涼しい。そう感じると、滴る汗がとまる。
 遠くの有線放送が聞こえる。鳥の声。静寂・・・。何にも邪魔されず、
 時が過ぎていく。痛みがあるまま。
 この感覚は、一時か、それとも翌朝までつづくのか、確かめることにした。

 6日目
 「痛み」はある。だが苦痛ではない。
 座禅中、妄想が生じる。それを「無」にしようとする。この試みは失敗。
 「無」には到底なれない。あきらめて妄想は払わず、追わず、ただ感覚
 に身をまかす。
 暑い、だが一瞬、風が吹く、涼しい。これも一瞬。汗がタラリ。また風。
 汗がとまる。遠くに音・・・。
 足の痛みは通奏低音。

 7日目
 朝、もう1日だけだ。
 足が痛いのは、足の組み方が悪いせいではないか。思い切って独参の時、
 老師に相談。
 老師は、親切にも衣も開き、前をまくり、よく見えるように足を組み
 「こうならないか」と懇切丁寧。
 山さん、力一杯、手で足を曲げ、同じ形に組もうとする。足は硬く無理。
 老師は気の毒そうに「先師方にも片輪の方がござらっしゃった。ガッカ
 リせず座禅をつづけなさい」
 夜、接心終了。
 寺の空気が、ふっと緩む。心が軽くなる。裏山に上る。空気が甘い。
 竹林にホタルが飛ぶ、仰げば、星が美しい。

 この経験は、「どんなにつらいときにも逃げない」という処世術・人生
 観の原点になった。
 苦しさを、ごまかしてはいけない。つらさの原因を直視して、そこから
 対策を見出すのが最良の方法である。それに乱れた心の安定も早まる。
 「逃げない」とは、痛みは痛みとして受けとめて置き、そのまま、しな
 ければいけないことをするのである。
 いわば、逃げ「無」い、つらさにとらわれ「無」い、アレコレ悩ま「無」
 い、の「無」といえようか。

 同じように、「自分の感情や考えを一先ず置いて、相手の言い分をじっ
 くり聞く」という行動は、仕事のさまざまな場面で大変役立った。
 相手の攻撃的な言葉に憤り、頑なに拒めば、自分も苦しくなる。
 頑なな気持や憤りをそのままに置いて、相手の言葉に耳を傾ければ、心
 に余裕ができ、相手の気持ちがはっきりわかる。言い分がつかめれば、
 しめたもの。適切な応答ができる。気持ちもほぐれ、憤りもおさまり、
 苦しさが小さくなる。

 人生の苦しみは、どんなに否定してもなくならない。
 「苦」を無理に排除しようとすれば、仕事はつらく日常生活は苦しい。
 病は耐えがたく、老いは悲しく、死は恐ろしい。人生は死ぬまで苦しみ
 の連続となる。
 酒で、一時忘れても、苦しさは残り、醒めればなお苦しい。人生苦は酒
 でごまかせない。
 酒に頼らず、苦しみ、つらさ、悩みをしっかり受けとめ、直視するとこ
 ろから、道が開ける。

 すべてを受け入れ、人生の楽しさを味わい、病に向き合い、老いを受け
 入れ、平静に死を迎えたい。
 酒は人生を豊かにする良き友だ。憂さ晴らしのために飲むなどと、酒を
 冒涜するな。
 純粋に「無心」に酒を愛したい。
 そのためには、「1単位まで」なのだ。

 これが現在の、山さんの「無」である。


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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=====================編集後記 *つぶやき*========================


 5月25日、基本法推進の集いの前に開催したASK総会。
 飲酒運転防止インストラクターが、北は岩手、南は大分から駆けつけて
 くださいました。集いには、沖縄からも!

 今年から、11月10~16日に「アルコール関連問題啓発週間」が実施されて
 いくことになります。
 各地で広がれ、連携の輪!


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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】97号 14.6.12
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
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