FC2ブログ

職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

96号2014

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  96号 14.5.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================


━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.94
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  5月25日
    国を動かす1000人の1人になろう!
        
         詳しくは、ASKからのお知らせをどうぞ!


==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================


 ★第7期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 刻々と定員に近づいています。
 お早めに、ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 第1~6期に認定されたインストラクターの総数が2166名に!
 地区別には――
 北海道(117)/東北(173)/関東(759)/信越・北陸(101)/東海(226)
 /近畿(348)/中国(106)/四国(66)/九州(190)/沖縄(80)

 認定者からはこんな感想が寄せられています。

 ●知識として業務上必要なものが学べたのはもちろんのこと、教え方につい
  ても詳しく学ぶことができ、講習会で役に立つと思う。(バス)

 ●自分自身の飲酒習慣を見直すきっかけにもなった。(バス)

 ●歓送迎会など飲酒する機会が多いため、自分自身だけでなく周りの人にも
  正しい知識で助言ができるようになった。(行政)


将来のスクーリング講師をめざす上級インストラクターも39名に。
 上級インストラクターはアルコール依存症についての研鑽も深めます。
 将来のスクーリング講師候補でもあります。
 …………………………………………
 上級インストラクターのお申込みも受付中です。
 認定インストラクターの方、挑戦しませんか?
 詳しくは以下のサイトをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuukibou.html


==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
=============================================================== 

 ★5月25日の準備が進んでいます。
 
 「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」

 日 時:5月25日(日) 13時~16時30分
 会 場:サンパール荒川(荒川区民会館)
 参加費:無料(申込不要)

 詳しくはこちらをご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/140525.pdf 

 6月1日の施行を目前にし、国の基本計画、都道府県の推進計画づくりに向けた
 大結集です。
 ただ1000人が集まるだけではありません。
 全都道府県からの参加をめざしています。
 現在、参加者が確認できていない県は11(岩手・山形・山梨・長野・和歌山
 香川・愛媛・熊本・鹿児島)。
 行くよ、という方はお知らせください。お声かけもお願いします!

 飲酒運転対策に関しては、東名高速で、トラック運転手の飲酒運転によって、
 幼いお子さん2人を亡くした井上保孝・郁美夫妻がアピールします。
 
 福岡や広島で活動していらっしゃるご遺族も駆けつけてくださいます。

 さまざまな立場の当事者の体験を聴き、この問題の深刻さを実感すると同時に、
 依存症者の回復のパワーを感じ、対策への思いを一つにしたいと思います。

 内閣府・法務省・財務省(国税庁)・文部科学省・厚生労働省・警察庁と、
 関係6省庁も勢ぞろいです。

 歴史的なこの日に、どうぞあなたも立ち会ってください。
 

 ★東海・北陸地方の方へ

 NHK「ナビゲーション」が、アルコール健康障害対策基本法を特集します!
 「法律で変わる アルコール依存症対策」
 5月16日(金)19:30~19:55(愛知・三重・岐阜・静岡・石川・福井・富山)
 5月18日(日)08:00~08:25 再放送

 くわしくはNHKのサイトを。ASK代表の今成がスタジオゲストです。
 http://www.nhk.or.jp/nagoya/navigation/


 ★リバーシブル予防パンフ×トイレットペーパー

 2つの予防グッズを組み合わせて買ってくださった運輸会社がありました。
 どのように使ったのかお聞きしてみると――

 ◎飲酒運転防止グッズを組み合わせた
  トーヨーふれ愛バスでの使い方

 当社は、送迎・観光のバス会社です。
 先日、スクールバス担当の各リーダーを集めた会議の中で、飲酒運転防止の
 研修会を行ないました。
 まず、リバーシブル予防パンフ3「飲酒運転をゼロに!/おいしく賢く飲み
 たい人へ」を配って、それを研修会のテキストとして使い、帰る時に予防の
 トイレットペーパーを渡しました。
 トイレットペーパーに書いてある内容は面白いですし、配った時の反応もよか
 ったです。
 「他のスタッフにも見せてから、トイレで使って!」と声掛けしながら渡し
 ました。

 ★ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/NLjZ6F

 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を!
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/Aegqt


 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/Tyx8an 

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L
 

==============================================================★
  3.ニュースCLIP!
===============================================================  

 北海道でもすでに夏日とか。
 ニュースでは熱中症注意の呼びかけがはじまっています。
 今年は長梅雨という予報も。
 「前半は雨が少なく、後半は集中豪雨頻発」
 お手柔らかにしてほしいですね。

 さて、ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

--------------------------------------------------------------

 1)プロ運転手の酒気帯び運転
 2)午前中が目立ちます
 3)またもや教職員が!
 4)未成年、飲酒のはてに
 5)警官がひとり酒で
 6)病名ではなく症状に着目
 7)海外のびっくり対策

--------------------------------------------------------------


 1)プロ運転手の酒気帯び運転

アルコール検知器の導入が義務づけられている運輸業界。
 いまだにこのような事例が出てくるとは……残念です。


 1つ目は、観光バスを酒気帯び運転し、事故を起こしたケース。
 宿泊先での飲酒です。

 ◎バスが追突、運転手酒気帯びか 鳥取、乗客らにけがなし
 (5月14日 共同通信)

 5月14日午前7時40分頃、鳥取県米子市で、信号待ちで停車中の乗用車に、観光
 客45人を乗せた「自然堂交通」の大型バスが追突しました。幸い、乗客や車の
 運転手にけがはありませんでした。
 48歳の運転手から、呼気0.3mg/lのアルコールが検出、現行犯逮捕されました。
 「昨晩10時頃まで缶ビール数本を飲み、今朝も酒が残っているとわかっていた
 が運転してしまった」と容疑を認めているとのことです。

 2つ目は、乗務前検知でバスの飲酒運転は未然に防げましたが、運転手はマイ
 カー通勤だったというケース。

 ◎川崎市バス 乗務前にアルコール検出、運転手を停職処分
 (5月3日 神奈川新聞)

 5月2日、川崎市交通局は、50歳の運転手を停職6ヵ月の懲戒処分にしました。
 3月31日早朝に行なわれた乗務前の2回の検査で、呼気0.437mg/lと0.34mg/lが
 検知。運転手は休日だった前日夜に缶ビールや缶チューハイを飲んだと話して
 おり、翌朝に自家用車を運転して営業所に出勤していました。

 3つ目は、大型トラック、しかも勤務中です!

 ◎お隣は警察!コンビニで飲酒の運転手、通報で発覚 酒気帯び運転で逮捕
 (5月1日 産経新聞)

 4月30日午後9時50分頃、トラック運転手(56)が、酒気帯びで大型トラックを
 運転し、逮捕されました。
 コンビニから「酒を飲んでいる運転手がいる。そのまま運転していくかも知れ
 ない」という内容の110番通報があり、駆けつけた署員が、駐車場から出たと
 ころを逮捕したといいます。警察署とコンビニは敷地が隣接しており、わずか
 30メートルという距離でした。

 これらのケースを見ていると、背景にあるのは、飲酒のコントロール喪失、
 アルコール依存症のように思います。
 シフト勤務が宿命のプロ運転手は、寝酒から酒量が増え、依存症になっていく
 場合があるのです。
 あなたの職場では対策を講じていますか?


 ★<手記>始まりは寝酒だったー依存症から回復した運転手
  http://www.ask.or.jp/ddd_note2.html

 ★シフト勤務の職場に必須の「寝酒」対策
  http://www.ask.or.jp/ddd_nezake.html

 ★職場でできるアルコール対策のポイント
  http://www.ask.or.jp/ddd_point.html


 2)午前中が目立ちます

 午前中の飲酒運転を集めてみたら…

 ――前夜の酒が残った
 ●会社員女性(37)/岡山(4月16日 毎日新聞)
 4月15日午前7時35分頃、停車していたバスに追突した。呼気から基準値を超え
 るアルコール分が検出された。「倉敷市内の店で友人と深夜まで飲んだ」と容
 疑を認めている。

 ●消防司令補(52)/広島(4月15日 毎日新聞)
 4月13日午前7時頃、山口県内を走行中にガードレールに衝突。駆けつけた県警
 高速隊により、基準値以上のアルコールが検出された。前夜に缶チューハイ3
 本を飲んだと説明し、「飲酒の自覚はなかった」と話している。

 ――深夜まで飲んだ帰り
 ●飲食業(36)/福岡(4月21日 福岡放送)
 4月21日午前5時過ぎ、パトロール中の警察官がふらつきながら走る原付バイク
 を発見、停車させて調べたところ、基準値の4倍近いアルコールが検出。
 「飲食店でビールや焼酎を飲んで帰宅するところだった」と容疑を認めている。

 ――朝から飲んだ
 ●会社員(44)/熊本(5月12日 テレビ朝日)
 5月11日午前11時過ぎ、ガソリンスタンドに突っ込み、給油機をなぎ倒した。
 呼気から基準値の4倍以上のアルコールが検出。「朝から自宅で缶ビールを5本
 くらい飲んだ」と供述。買い物に行く途中だったという。


 3)またもや教職員が!

 教職員の飲酒運転、どうにも止まりません。

 ――別件で任意同行中に酒臭
 ●中学教諭(50)/岡山(4月20日 山陽新聞)
 4月20日午前1時頃、交番で電話線が引きちぎられる器物損壊事件があった。
 当時居合わせた教諭の話を聞こうと署員が自宅を訪ねたところに、車で帰宅。
 2時10分頃、任意同行の際、酒の臭いがしたので検知すると、呼気0.35mg/lを
 検出。「市内の飲食店で酒を飲んだ」と容疑を認めている。

 ――車線超えて3台と衝突
 ●中学教頭(54)/千葉(4月19日 読売新聞)
 4月18日午後10時5分頃、対向車線にはみ出して乗用車3台に次々と衝突する事
 故を起こした。勤務先の同僚の送迎会から帰宅途中で、調べに対し「酒を飲ん
 で運転したのは間違いない」と話している。

 ――勤務中に飲酒
 ●用務員(50代)/岩手(4月14日 岩手テレビ)
 4月11日午後5時頃、乗用車を運転中に対向車線にはみ出し、前から来た乗用車
 と衝突する事故を起こし、酒気帯び運転が発覚した。勤務時間中に酒を飲んだ
 あと車で帰宅する途中だった。

 ――翌朝、呼気検査で
 ●小学校教諭(40代)/山形(4月15日 毎日新聞)
 4月11日午後6~11時頃、教頭や他の教諭ら6人と飲食店で慰労会を開き、生ビー
 ル中ジョッキ3杯、焼酎ロック5~6杯程度飲んだ。最終電車に乗り遅れ、駅の
 駐車場に止めていた車で寝た。翌12日午前8時頃、車で帰宅途中に立ち寄った
 ガソリンスタンドで、警察官に呼気検査を求められ、基準値以上のアルコール
 が検出された。

 年間にいったいどれだけの教職員が飲酒運転で捕まっているのでしょう?
 文部科学省のサイトに「教育職員に係る懲戒処分等の状況について」という
 データがありました。

 飲酒運転での懲戒処分数は――
 19年度81名、20年度60名、21年度59名、22年度64名、23年度84名

 減少傾向から増加傾向に転じています。


 ★ASK 教職員による飲酒運転懲戒処分事例の分析(2007~08年)
  http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html


 4)未成年、飲酒のはてに

 18~19歳の飲酒運転が3件ありました。
 うち1件は死傷事故。もう1件はなんと殺傷容疑です。

 ――歩行者に突っ込み3人死傷
 ●会社員(19)/兵庫(5月11日 読売テレビ)
 5月11日午前7時半頃、農業用水路の掃除のため歩道を歩いていた歩行者の列に、
 軽自動車が後ろから突っ込み、3人を死傷させた。基準値に満たない微量のアル
 コールが検出。

 ――追突事故
 ●高校生(18)/福島(4月29日 福島放送)
 4月28日午前5時15分頃、前を走っていた乗用車に追突する事故を起こし、110
 番通報を受けて逮捕され、酒気帯びが判明した。

 ――殺傷容疑
 ●暴走族の少年(18)ら/愛知(4月28日 産経新聞)
 4月27日未明にワゴン車を運転中、急にハンドルを切り、作業員らが集まって
 いたところに突っ込んで2人を死傷させた。殺傷容疑で逮捕されたのは暴走族
 のメンバーやOBらで、26日夜にグループのメンバーの誕生会を居酒屋で開い
 ており、酒に酔って、小競り合いになっていた作業員らを車で襲った疑いがあ
 り、警察が調べている。


 ★ASK 若者の飲酒運転事例の分析(2012年度まとめ)
 http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html


 5)警官がひとり酒で

 くしくも北海道の旭川と帯広で、警察官が飲酒運転で逮捕されました。
 どちらも、ひとり酒でした。

 ●巡査(24)/北海道・旭川市(4月27日 読売新聞)
 4月26日午前3時40分頃、市道の縁石にRV車が乗り上げて止まっているのを通
 行人が見つけ、110番。駆けつけた警察官が運転席で寝ていた巡査の呼気を検
 査したところ、基準値以上のアルコールが検出された。「ビールを4、5杯飲ん
 だ。少しぐらいなら大丈夫だと思った」と容疑を認めている。25日午後9時頃
 に勤務を終えて帰宅。車で中心街に出かけ、飲食店で午後11時頃から約3時間、
 1人で飲酒して帰宅途中だった。

 ●警部補(57)/北海道・帯広市(4月16日 ロイター)
 4月15日午後8時55分頃、自宅近くの交差点を右折し、対向車線を直進してきた
 軽乗用車と衝突。酒気帯び運転で、「午後4時から8時頃まで、自宅で1人で焼
 酎を飲んでいた」と供述。


 ★ASK 警察官の飲酒運転事例の分析(2007~2011)
  http://www.ask.or.jp/ddd_case4.html


 6)病名ではなく症状に着目

 政府は4月18日の閣議で、正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で死亡
 事故を起こした場合に罰則を強化する法律の適用対象となる病気について、
 政令を決定しました。

 ◎悪質運転処罰対象の病気 政令で決定(4月18日 NHK)

 これは、去年11月に成立した「自動車運転死傷行為処罰法」に基づく、悪質な
 運転による交通事故の罰則を強化する措置です。

 谷垣法務大臣は閣議のあとの記者会見で、こう述べました。
 「特定の病気に対する偏見を助長するという懸念を患者団体が持っているのは
 事実であり、今回の政令は特定の病名に着目するのではなく、運転の危険を招
 くという症状に着目する規定にした」

 ●適用対象となるのは以下です。
 1.運転に必要な能力を欠く恐れがある統合失調症や低血糖症、そううつ病
 2.意識障害や運動障害を再発する恐れがあるてんかん
 3.再発性の失神
 4.重度の眠気につながる睡眠障害


 この法律と飲酒運転との関係は、ASKのサイトにまとめてあります。

 ★ASK「自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律」
  http://www.ask.or.jp/ddd_new_legislation.html


 7)海外のびっくり対策

 デンマークで、規定のアルコールレベル以上が検出されたドライバーの車は売
 られてしまう、という法律ができたようです。

 ◎「飲酒運転でつかまると車を売られてしまう」新しい法律―デンマーク
 (4月24日 マイナビニュース)

 その基準とは?
 記事の原文と東海電子のサイトにあった換算表を見比べたところ――
 http://www.tokai-denshi.co.jp/technology/course.html

 ・呼気1mg/l 以上…初犯でも車は没収・売却されて国庫へ
 ・呼気0.6mg/l 以上…過去3年間に1回でも呼気0.25mg/l以上で検挙されていた
  ら、車は没収・売却されて国庫へ

 デンマークでは、交通事故を起こす約4分の1のドライバーが、高いアルコール
 レベルで飲酒運転している、もしくは薬物の影響下で運転をしているとのこと。
 それを防ぐための方策とのことです。


=============================================================★
   4.山さんコラム No.94
==============================================================

 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一


 ◆検知器の効用と限界

 ある日、昔の部下たちと酒を飲んだ。江戸前のすっきりした美しい鮨を握る店
 である。
 山さんは、例によって『マイ枡』をとりだした。正一合ビンから注ぐと山盛り
 におさまる。
 「あれから、ずーっと、こうやって飲んでいるんだ。現場は変わったかい」
 私がJRバス関東の会長を務めていたとき、運転手が飲酒運転で現行犯逮捕さ
 れた。
 事故防止には依存症対策と飲酒習慣の変革が欠かせないと気づき、山さん自身
 も「飲むなら一日1合まで」、酒席の場合でも「多くても2合まで」を実践する
 ため、マイ枡を持ち歩いている。
 さて、現場の実態がわかる会話をご紹介しよう。

 Aさんは、山さんの打ち出した<注ぎ合い禁止>を守って自分でビールをコッ
 プへ注ぎながら、
 「飲み方は変わりました。飲み会でも、無理に飲ませることを、しなくなりま
 した」
 Bさん、
 「缶ビール1本なら飲まないほうがマシだと、休みの前日しか飲まない人もい
 ます」
 アルコール検知器導入の効果が出ているようだ。
 Aさん、
 「この10年で、運転手の飲酒量も飲む回数もスッカリ減りました」
 Bさん、
 「親分格の指導運転手が、検知器で引っかかって辞めたことが大きいです。
 見せしめ効果は大ですから。それに、その世代の人たちが定年で退職した影響
 もあります」

 それまで黙って静かに飲んでいたCさんが、思い切ったような口調で語りだし
 た。
 「でも、未だに検知器にかかるのがでる。それも中堅クラスで、運転の腕も客
 扱いも良い奴なんです。やめられると困る。これが現場の悩みです」
 たしかに別の会社の幹部も嘆いていた。リーダー格を辞めさせるのはつらいと。
 Cさん、
 「すでに何人も首を切っているから、お目こぼしもできないし…」
 アルコール教育は十分やっているのだろうか。
 Cさん、
 「みんな、1単位の酒の量、分解時間はわかっています。酒に強い人は、自分で
 検知器を買い、測ってキッチリ飲んでいるようです。それでも、ひっかかるの
 です。出がけに自宅で検知器0を確認したのに、職場でひっかかり、職場の検
 知器がおかしいと主張する者もいます」
 なるほど。検知器にかからないようギリギリセーフを狙う弊害が出ている。
 ギリギリですませたつもりでも、つい飲みすぎたり、体調が悪かったり、いろ
 いろのケースが考えられる。いずれにせよ「飲みすぎ」は確かだ。
 また、自宅で使うような携帯型の検知器は性能にバラつきがある。
 たとえ性能のよい製品でも、メンテナンスをきちんとしなければ不正確になる
 から要注意。
 個人ではなかなか、職場のようなメンテはできない。

 こうしてしばらく、検知器の話題が続いた。
 Aさんが言う。
 「休日呼び出しをした際、自宅で携帯型検知器を吹いてもらい、0だったので
 来てもらったが、職場の検知器に0.07と出て、本当に困ったことがありました」
 Bさん、
 「いったん運転手全員に配ったものの、職場では違った値が出て、現場が混乱、
 引き上げた会社があったと聞きました」
 Aさん、
 「大酒飲みの中には、たくさん飲んでも翌日に0だったというので、『俺は人
 より強い。一晩眠れば大丈夫』と変な自信を持つ者がいます。教育が難しいの
 です」
 まさに、そこが検知器の落とし穴。
 自分で測定ができるものだから、多量飲酒習慣を改善しないで、ただ、勤務開
 始前に検知器にかからねばよいと思いこんでしまう。

 Cさんは改めて振り返る。
 「結局、今、検知器にかかる人は、多量飲酒の習慣が変っていない連中ばかり
 ですね」
 検知器の導入当初は、ドリンク剤などアルコールを含む飲料や食べ物をうっか
 り口にした、という者もいた。しかし今や、ひっかかるのはほぼ全員が「飲み
 すぎ」による失敗だ。
 「検知器0」ばかり重視したり、「勤務前日は飲酒禁止」だけで、飲酒習慣を
 変えることに踏みこまなければ、休日前の「かため呑み」に誘導することにな
 る。結局最後は体をこわしたり、仕事上のトラブルとなるはずだ。
 Aさん、
 「俺は大丈夫と思っている連中を、どう指導したらよいのでしょう」
 Bさん、
 「体はどこも悪くない。検知器にはかからない。翌日は、スッキリ目がさめる。
 今までの飲み方を変える必要は全くないと主張するんで、ヤッカイです」
 Cさん、
 「会社に迷惑はかけない。酒ぐらい自由に飲ませろ。制限されるのが一番嫌い
 だ、というのが飲ん兵衛の論理です。酒が生きがい、チマチマ飲めるかい、と」
 聞く耳を持たない人に向かっていくら正論を説いても、無駄なのは確かだ。
 でも山さんの経験上、こうした人はみんなの前で強がりを言っているケースが
 多い。
 二人だけで話せば、大酒を飲んで失敗したことを語り出したり、健康上の心配
 を打ち明ける人も多い。酒の害を意識し始めたときがチャンス。
 「控えなさい」「減らしなさい」といった抽象的な注意ではなく、具体的に、
 一定期間の禁酒や、どんなふうに節酒すればよいかを指導して、実行できるよ
 う生活上の工夫を考えてもらうことが欠かせない。
 職場で断酒した人や、節酒に成功した人がいると、励みになりやすい。

 何といっても、次の「1、2、3」を心に刻むことが大事だ。
 1、健康リスクの少ない飲み方=1日1単位まで 酒休2日 
 2、生活習慣病のリスクが高まる飲み方=1日2単位を超える
 3、社会生活上も問題のあるハイリスクな飲み方=1日3単位以上

   ※1単位=日本酒1合、ビール500ml、25度の焼酎100ml

 職場のリーダーは自ら、リスクの少ない範囲の飲み方にとどめる必要があるの
 だが……。
 Cさんは調子が出てしまい3単位目に突入。
 「ストレスを発散するのに、たまのかため飲みは、やむをえないと思いますが」
 たまには3単位以上でもよい、と考えるのも、落とし穴。
 「楽しいときは飲み放題」という飲酒習慣ができ、「1、2、3」のルールが守れ
 なくなる。
 ただしこういう話、本来は「しらふのときに教える」のがその気にさせるコツ
 なのだが。

 山さんも今回、話が長くなって、枡1杯では終わらず、2杯。
 軽い酔いのせいか、少なくとも彼ら自身は、リスクの少ない飲酒へと向かって
 くれそうだと期待しつつ別れた。


=============================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=====================編集後記 *つぶやき*========================


 5月25日午前10:30から、集いと同じ会場の4階でASKの総会を開催します。
 活動報告は、スタッフによる恒例のマイクリレー。
 会員でなくても参加できますので、どうぞおいでください。
 各地のインストラクターからも、参加のお声が届いています。


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】96号 14.5.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。