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職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

95号2014

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  95号 14.4.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.93
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


  気をつけよう
        職場から突然の呼び出し
                   あわてて飲酒運転


==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 ★第7期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 詳しくは、ホームページを。お申し込みもこちらから。
   ↓ ↓ ↓ 
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


 今期申込まれた方たちの、受講動機をご紹介します。
 異なる職種、立場の人たちとスクーリングで出会えるのも、この養成講座の
 大きな特長です。

 ・職員に対しての飲酒運転防止教育を実施するため。(消防)

 ・主に車掌の管理をしていますが、運転士と違いアルコールの危険性の認識
  が甘すぎるような気がするので、意識改革をしたい。(鉄道)

 ・学科教習において「なぜ飲酒運転がダメなのか」を明確に指導したいと思
  ったから。(自動車教習所)

 ・運転士はもちろんですが、バスガイドにも飲酒に関する知識を正しく認識
  してもらいたいため。(バス)

 ・アルコール検知器反応者を対象とした研修を定期的に実施しており、講師
  として指導やアドバイスを行なえるようになるため。(バス)

 ・雇い入れ時の初任教育と、毎月開催の安全衛生会議・安全衛生委員会で、
  わかりやすい説明ができるようになりたいから。(トラック)

 ・健康指導の際に、正しい知識の普及を行なっていきたいと思い応募しまし
  た。(企業)

 ・県の飲酒運転撲滅活動アドバイザーとして、企業、学校、地域自治体など
  で講義を行なう予定のため。(医療機関)

 ・健診受診者へのリーフレット作成や、職員対象の講習会に役立てたいと思
  っています。(医療機関)

 ■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。
  

 ★上級インストラクターについてはこちらへ
  http://goo.gl/c6tZ7Z

  これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちらです。  
  http://goo.gl/FRztg7


==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
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 ★5月25日、東京・荒川に集合! 国を動かす1000人の1人になろう! 
  ――「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」

 6月から、いよいよはじまる、国の基本計画づくり。
 その目前に開かれる、5.25東京の集いは、さまざまな立場の当事者の体験を
 聴き、この問題の深刻さを実感すると同時に、回復のパワーを感じる場にし
 たいと思っています。

 基本法の制定に尽力してくださった議員、これから基本計画づくりに携わる
 6つの関係省庁の方々とともに、原点を確認し実感する1000人集会です。
 歴史的な日に、どうぞあなたも立ち会ってください。
 
 「アルコール健康障害対策基本法推進の集い in 東京」
 日 時:5月25日(日) 13時~16時30分
 会 場:サンパール荒川(荒川区民会館)
     http://www.sunpearl-arakawa.com/access/
 参加費:無料(申込不要)

 ●講演「アルコール健康障害対策基本法がめざす社会」猪野亜朗
 ●当事者からのアピール
  (依存症者・家族・AC・飲酒運転被害者遺族・イッキ飲ませ被害者遺族)
 ●基本計画に向けて――関係6省庁の現状報告とこれから

 チラシはアル法ネットのサイトからダウンロードできます。
  ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/


 ★ASKの飲酒運転防止サイトがリニューアル!

 膨大なサイトを、スタッフががんばってリニューアルしました。
 ぜひ見に来てください。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/9WNcKZ 


 ★トイレットペーパーが物流会社で大活躍
 
 福岡県の物流会社から1000個のご注文がありました。
 どんなふうに使っているかお聞きしてみたら――

 各営業所に配布して、250名ほどの社員に1人1個ずつ配り、残りは各営業所の
 トイレで使っています。
 まず、トイレの出窓のようなところに山積みにして、入った途端びっくりする
 よう工夫をしました。
 実際、「びっくりした」とか、「個室で7つの落とし穴を全部読んだ」と言う
 人たちがいて、興味を持ってもらえたようです。

 購入のきっかけは、社内にいるASK認定の飲酒運転防止インストラクターが
 「こういうグッズを使って啓発してはどうか」と提案したこと。
 営業所は関連業者の出入りも多く、その啓発もかねています。

 今回トイレットペーパーを置いてみて、アルコールの知識がない人が多いこと
 がわかりました。これからも広く啓発していきたいと思います。


 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を!
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/Aegqt

 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/Tyx8an 

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://goo.gl/NLjZ6F

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L
 

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  3.ニュースCLIP!
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 関東の桜は見ごろを過ぎました。
 桜前線は、東北を北上中のようです。
  ↓ ↓ ↓
 http://sakura.weathermap.jp/

 そんな日本列島、各地でとんでもない飲酒運転事例が起きています。

 さて、ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)お昼どきに、あわや大惨事!
 2)とんでもない、未明~早朝の飲酒運転
 3)地震で呼び出されて…
 4)またもや教職員に多発!
 5)未成年も! 若者の飲酒運転
 6)大阪府警の新しい飲酒検知方法

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 1)お昼どきに、あわや大惨事!

 大阪と新潟で、白昼の飲酒運転。
 あわや大惨事になるところでした。

 ◎保育園に乗用車突っ込む 堺市、飲酒運転か 園児は無事
 (3月15日 朝日新聞)

 3月15日午後0時20分過ぎ、大阪府堺市の保育園に乗用車がバックで突っ込み、
 園庭を横切って園舎に衝突しました。もし、園児が園庭にいたらたいへんな
 惨事になるところ、幸い、全員が2階で昼寝中でした。

 車は保育園東側の路上に停車していましたが、いきなり後退して自転車に接触
 し、無職男性(65)の腰に軽いけがをさせました。さらに保育園のフェンス
 (高さ約1.3m)をなぎ倒して園庭を突っ切り、計約35メートル暴走し、園舎に
 ぶつかって停止。ブレーキをかけた痕跡はなかったとのことです。

 事故を起こした会社員(62)からは、基準値を超えるアルコールが検出。
 「前日に酒を飲んだ。買い物に行こうとして、誤ってギアをバックに入れて
 発進した」と供述しています。

 ◎白昼、酒気帯びで高速追い越し車線10キロ逆走(3月20日 読売新聞)

 3月19日午前11時45分頃、会社員(57)が上越市長浜の北陸自動車道を逆走し、
 新潟県警高速隊に現行犯逮捕されました。酒気帯び運転でした。

 トンネル内ですれ違ったドライバーが110番したとのこと。
 追い越し車線を少なくとも約10キロ逆走したようで、正面衝突しなかったのは
 本当に幸いでした。


 2)とんでもない、未明~早朝の飲酒運転

 今度は、熊本・神奈川・滋賀・宮城での事例です。

 ◎酒気帯び乗用車同士が衝突…両運転手とも逮捕 熊本(4月4日 読売新聞)

 4月3日午前5時20分頃、熊本市で、対向車同士が衝突事故を起こしました。
 署員が2台の運転手の飲酒検知をしたところ、電気工(22)から呼気0.52mg/l、
 会社員(31)から同0.7mg/lのアルコール分が検出されました。

 2人の呼気アルコール濃度に注目、怖すぎますよね。
 どちらも帰宅途中でした。朝5時過ぎという時間から推測すると、飲んですぐ
 ではなく、時間を置いて酔いを醒ましたつもりだったのでしょうか。

 ◎警官の目前、酔った男性が軽トラにはねられ死亡(4月6日 読売新聞)

 4月6日未明、タクシーの運転手から「酔った乗客がいて、何を話しているかわ
 からない」と警察署に通報がありました。
 署員2人が駆けつけたところ、60代と思わしい酔客は、「関係ないだろ」と車
 道を歩き出しました。あわてた署員の呼びかけに男性はいったん振り向いたも
 のの、再び歩き出そうとして、警官の目の前で軽トラックにはねられました。

 その軽トラックを運転していた警備員(55)も、なんと酒気帯びでした。

 ◎京阪の線路を車が300メートル走行 大津、始発遅れ(3月24日 京都新聞)

 3月23日午前4時半頃、大津市の京阪電鉄石山坂本線の線路内で、男性が軽乗用
 車を押しているのを通行人が見つけて通報。
 駆けつけた署員が、会社員(43)の呼気検査をすると、基準値以上のアルコー
 ルが検出されました。車は道路から線路に入り、約300m走行して止まったとみ
 られますが、男性は「覚えていない」と供述。
 車の撤去のため、始発の上下計2本が最大約8分遅れました。

 警察によると、「線路内は道交法の飲酒運転が適用できない」そうで、線路進
 入以前の路上での飲酒運転容疑で調べる方針だそうです。

 ◎誘導員を警察官と見間違い、酒気帯びで高速逆走 宮城
 (3月14日 読売新聞)

 3月13日午前4時10分頃、三陸自動車道を逆走する車が、大型トラックと正面衝
 突しました。運転していた会社員(49)からはアルコールが検出。
 会社員は料金所付近にいた交通誘導員を警察官と見間違い、飲酒運転の発覚を
 恐れて、そのままUターンし、高速道路を逆走したとのことです。


 3)地震で呼び出されて…

 突然の呼び出し、あなたの職場ではありませんか?
 3月14日未明に、伊予灘を震源地とするマグニチュード6.1の地震が発生。
 四国・中国・九州地方と広い範囲で、震度5強~弱の強い揺れがありました。
 そのときに起きた、広島市での飲酒運転事例です。

 ◎地震招集で酒気帯び運転事故(3月15日 日刊スポーツ)

 3月14日午前2時35分頃、中国地方整備局の男性職員(37)が、地震で招集され
 て勤務先に乗用車で向かう途中、酒気帯び運転をして事故を起こしました。
 交差点を左折する際、男性警察官(53)の自転車を巻き込み、警察官は左鎖骨
 を折りました。
 被害に遭った警察官も地震で招集を受け、署に向かっている最中でした。


 4)またもや教職員に多発!

 教職員の飲酒運転が、各地で起きています。
 5例中、車内や友人宅で仮眠をとったあとの運転が2例です。
 アルコール依存症が疑われる事例も。

 ●小学校教諭(40代)山形(4月13日 山形放送)
 4月11日夕方から午後11時前にかけて、居酒屋で勤務先の教頭と同僚5人ととも
 に生ビールや焼酎を飲んだ。その後、駅の駐車場に止めていた自分の車で睡眠
 を取り、12日朝8時頃車を運転して自宅に向かう途中、パトロール中の警察官
 にアルコール検知を求められ酒気帯び運転が判明した。

 ●学校用務員(50代)岩手(4月14日 岩手テレビ)
 4月11日午後5時頃、運転中に対向車線にはみ出し、前から来た車と衝突した。
 勤務時間中に酒を飲んだあと車で帰宅する途中だった。

 ●小学校教諭(45)福井(3月26日 福井放送)
 3月25日午後10時40分頃、酒を飲んで車を運転、単独事故を起こし、胸を強く
 打って病院で手当てを受けている。「午後8時ごろ自宅でウイスキーを2杯飲ん
 だ」と供述。

 ●小学校講師(23)岐阜(3月16日 中京テレビ)
 3月15日午前1時半頃まで、居酒屋で友人らとビール1杯と焼酎5杯を飲んだあと、
 友人の家で仮眠をとった。その後の午前4時半ごろ、別の友人宅に向かうため
 酒に酔った状態で車を運転し、ガードレールに接触、脱輪した。

 ●高校教諭(50)和歌山(3月15日 和歌山新報)
 3月14日午後11時32分頃、「車が止まっている」と通行人から110番通報があり、
 署員が運転席を確認すると、ハンドルにもたれ掛かった状態だった。職務質問
 しようすると逃走。署員が約1キロ追跡し停車させて調べたら飲酒運転だった。


 5)未成年も! 若者の飲酒運転

 若者の飲酒運転が多発しています。
 未成年も2人いて、どちらも逃走。
 熊本の消防士の飲酒量は「テキーラ3杯とビール11杯、焼酎2杯と梅酒ロック
 1杯」……これ、数時間の仮眠で抜ける量ではありません。

 ――未成年
 ●会社員(18)愛知(3月24日 日刊スポーツ)
 3月23日午前3時20分頃、赤信号を無視して交差点に進入、車と衝突し、男性と
 同乗の女性2人の計3人に鎖骨骨折や打撲などのけがをさせて逃げた。直前に
 パトカーが動きの不審な少年の車を発見し、約650m追跡。停止を呼び掛けた
 が、少年は振り切ろうとして交差点に進入した。事故後、約200m逃走したとこ
 ろでパトカーに確保された。

 ●無職(19)東京(3月28日 TBS)
 3月27日未明、原付バイクに衝突し、頭蓋骨骨折などの重傷を負わせたにもか
 かわらず、そのまま逃走した。少年は容疑を認めており、警視庁は、少年が
 飲酒運転をしていた可能性があるとみて、裏付け捜査を進めている。

 ――20歳以上
 ●アルバイト(20)宮崎(4月13日 毎日新聞)
 4月11日午後11時頃、宮崎市で乗用車が料金所手前の分離帯に衝突。警察官の
 呼気検査で飲酒が発覚した。

 ●消防士(22)熊本(4月5日 読売新聞)
 3月14日午後8時頃から、同僚らと居酒屋など3軒で飲酒。近くの駐車場に止め
 た車内で仮眠後、帰宅する際、場内で衝突事故を起こした。15日午前6時半頃、
 自宅駐車場の車内で寝ていたところ、職務質問を受け、呼気0.33mg/lのアル
 コール分が検出された。
 「テキーラ3杯とビール11杯、焼酎2杯と梅酒ロック1杯飲んだ」と話している。

 ●職業不明(26)和歌山(4月1日 毎日放送)
 4月1日午前6時頃、乗用車と軽トラックが出会い頭に衝突した。このはずみで、
 軽トラックが路肩を歩いていた2人をひき、運転手ともども重傷。
 乗用車を運転していた男性の呼気から微量のアルコールが検出された。

 ●土木作業員(26)(3月26日 千葉日報)
 3月25日午前2時15分頃、ミニバイクに衝突して運転していた男性を頭部打撲で
 死亡させ、車を残して現場を立ち去ったが、約20分後に戻ってきた。
 「友達の家に行く途中で気づいた時にはぶつかっていた。酒を飲んでいたので
 捕まるのが怖かった」と供述。


 ★若者の飲酒運転事例の分析(ASKのサイト)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html
 

 6)大阪府警の新しい飲酒検知方法

 大阪府警が、飲酒運転の取り締まりで使う新型の検知器を開発しました。

 ◎車内空気で飲酒を検知 大阪府警が新型開発(3月22日 読売新聞)

 府警は2年前から、東大阪市のメーカーと新たな検知器の開発に取り組んでき
 ました。
 従来の方式では、ドライバーが息を吹きかけたふりをしたり、検知器に呼気が
 届きにくいようわざと遠くから吹いたりするケースが見られました。
 新型は車内の空気を自動的に吸い込むシステム。扇風機を内蔵しており、約20
 センチ離れた場所の空気も吸い込むことができ、今以上に正確に検知できると
 いいます。
 府警は試験的に15台を導入して7署に配備。「効果を検証し、他の署にも導入
 するかどうか、判断する」と言っています。

 気になるのは、同乗者が飲酒していた場合、影響を受けないのかどうか。
 それとも、同乗者がいないときだけ、この検知器を使うのでしょうか?

 いずれにしろ、試験的配備の結果が待たれます。


=============================================================★
   4.山さんコラム No.93
==============================================================

 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一


 ◆日本型コミュニケーション

 相手の心情にそって行動するのが日本人の特徴といわれる。
 相手が気分を害さないように発言したり、振舞ったりする。
 同調できなくても、黙し、時にはうなずき、あいまいに笑うこともある。
 申し入れを拒否する場合も、門前払いをせず
 「考えておきます」「検討します」
 と答え、相手に恥をかかせないように配慮することもある。

 それが外交や国際会議では、誤解のもとになる。
 自分の考えをはっきり主張せよ、と多くの識者から指摘されている。
 日本人自身が、日本人はコミュニケーション能力が低い国民であると卑下し、
 多くの外国人も、同様に見なしてきたのも事実である。

 あるアイルランド人が、日本人は独特のコミュニケーション能力の持ち主だと、
 評価して語るのをラジオで聞いた。
 山さんは、そんな見方をする外国人がいるのかとビックリした。
 相手を傷つけないような思いやり、恥をかかせないような言葉使い、振る舞い
 をするのが、日本型コミュニケーションの特徴。あいまいな言動や下手に出る
 やり方はその表れで、欠点と見るのは誤りだというのだ。
 冒頭で述べた例のほかにも、雨の日にすれ違うとき互いの傘を外側に傾けて
 相手が濡れないよう配慮する「傘かしげ」、贈り物を差し出すときの「つまら
 ない物ですが」という言い方、「愚考、愚妻、愚息、粗餐」とへりくだること
 などがある。
 これらの態度は、欧米人のように自分を押し出すのではなく、お互いが、ぶつ
 かり合わず、なごやかに生活するための、「良いコミュニケーション能力」だ
 と、かのアイルランド人は評価するのである。
 一見すると、下手に出て人間関係を良くしようとする態度は、卑屈にみられた
 り、馬鹿にされたりする。すぐには理解されないかもしれない。だが、時間を
 かけて、ともに暮していれば、その本音が外国人にも、わかるのだろう。
 というわけで、もうしばらく、山さんの考察におつきあい願いたい。

 広大な新大陸へ移住し、先住民を追い払い、新しい農地を開拓するのには、自
 己主張を明確にして、邪魔なものは排除する決断と実行力が必要だ。下手に出
 たら、移住生活は一巻の終わりである。
 一方、狭い土地の中で、なんとか共存して生活するには、争いを少なくして、
 お互いが譲りあわなくては、共倒れになる。両方が成り立つ工夫が不可欠だ。
 ユーラシア大陸の東のはずれ、そこから先は広大な太平洋。押し込められた日
 本人は共存するしかない。

 聖徳太子は、「和をもって貴しとなす」と17条憲法の第一条にかかげた。
 「念仏のほかに極楽往生の道なし」と説いた親鸞は自らをへりくだって「愚禿」
 と称した。
 「只管打坐」を提唱した禅の道元も「理非を明らかにするな」と論争を戒めた。
 みんな、人一倍、自己主張が強い人たちだが、己を抑制する考え方、生き方を
 示している。
 こうした傾向は、日本の古代、中世から存在していた。

 自己主張抑制の考え方は日本独特ではなく、中国に存在する。
 儒教の「巧言令色少なし仁」や、老子の「無為自然」も自己主張の戒め。
 そもそも「和をもって貴しとなす」は礼記にある。
 法華経の「不軽菩薩品」は、一切衆生を礼拝し続ける、徹底した自己卑下の
 態度を示す菩薩像。
 己の欲望を抑えるという思想が仏教の根本にある。
 東洋の思想の吹き溜まりである日本は、インド・中国の各種思想のるつぼだ。
 強く影響を受けるのも当然。
 狭い日本にふさわしいように出来たのが、日本型コミュニケーションなのかも
 しれない。
 そう考えると、かのアイルランド人が指摘したように、世界的に見て、貴重な
 能力だとも云える。

 人口があふれたのに、開拓の余地はなく、資源も有限な地球。人類のみならず
 生物全体が、共に生きなければならない。折り合いをつける日本型コミュニ
 ケーションが、21世紀の地球には望ましい。
 日本型コミュニケーションを意識化し、世に積極的に広めたいものだ。

 ・・・とはいえ、日本型コミュニケーションは、節酒を広めることと、どうも
 両立が難しい。
 日本の酒飲みの多くはこの典型。酒が入らねば自己主張ができない。
 心に溜まった言葉は酔いで吐き出す。

 「酔うほど飲むのはよくない。飲むなら1単位まで」
 と聞かされると、内心では反発しつつ、表だって反論はせず、じっと黙す。
 そして「ほどほどに、適量に」という言葉でにごしてしまうのが普通である。
 山さんが節酒の方法を説いても、
 「まあ、体にはそれが良いのでしょうが・・・」
 「ビールなら1本ぐらいでガマンできれば良いのですが・・・」
 一応聞いてはくれるが、効果のほどがあいまい。
 突っ込んでものれんに腕押し。

 達磨大師は、沈黙のまま壁に向かい座禅を7年。ようやく、お弟子さんが1人で
 きた。
 山さんも、あらゆる酒の場所で、「枡1杯」のパーフォーマンス、7年・・・
 といきますか。


=============================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=====================編集後記 *つぶやき*========================


 5月25日の「アルコール健康障害対策基本法推進の集いin東京」に向けて
 準備が進んでいます。

 いったいどんな法律なの? と思われた方、ASKのサイトにどうぞ。
 制定までのいきさつや、基本法成立で何がどう変わるのかなど、
 新しいページをつくりました。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/7P8EeJ


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】95号 14.4.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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