職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

93号2014

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  93号 14.2.18
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.91
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   逃げ得は許さない! ウィドマーク法とは?
        ニュースCLIP!をどうぞ――

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 第6期インストラクター養成講座、実践報告シートが続々と届いています。
 認定者の数を第1期から合計すると、全国で2058人になりました。

 インストラクターになった人たちが口々に言うのは、 「この養成講座を受
 けたことで、自分自身の飲酒習慣を見直すことができた」という言葉です。

 第6期のアンケートから、生の言葉をどうぞ聞いてください。

 ・量を飲むよりほろ酔いを大事にするようになった。(バス)
 ・週2日1単位にしたところ、体調が良く食事もおいしいし、目覚めもよく
  なった。(バス)
 ・ほぼ毎日3単位飲んでいましたが、週2日1単位にしたところ、家計も助か
  り、体もなんか楽になった気がします。(バス)
 ・自分自身の飲酒習慣が変わり、γ-GTPも下がった。(バス)
 ・私自身はもともと飲まない方でしたが、妻が毎日飲んでいましたので、
  アルコールの害を説明し、妻の節酒に成功しました。(バス)
 ・長く時間をかけず量を決めて飲むようになり、翌日の体調もよくなった。
  (トラック)
 ・ノンアルコール飲料を活用し、1日1単位に減らすことができた(バス)
 ・アドバイスするときに、実体験で説明したほうがよいと思い、少しずつ
  減らしています。(トラック)
 ・1日1単位が最近では習慣になり、たいへん満足しています。(教習所)
 ・プロのドライバーの工夫が自身の工夫につながり、1日1単位になりました。
  (一般企業)


 飲酒運転防止インストラクター養成講座の公式サイトです。
 認定者の人数など、随時更新しています。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


 ★第7期飲酒運転防止インストラクター養成講座

 開催が決定しましたら、メルマガ号外でお知らせいたします。
 もうしばらくお待ちください。
 ホームページでもお知らせします。

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★アルコール健康障害対策基本法、地方紙が続々「社説」で!

 飲酒によって引き起こされる健康障害や社会問題への対策に関する基本計画
 を策定するよう、国や自治体などに義務付ける「アルコール健康障害対策基
 本法」が、先の臨時国会で成立した――地方紙が続々、社説で取り上げてく
 れています。
 ネットで見つけただけで、南日本新聞(鹿児島)、岐阜新聞、宮崎日日新聞、
 山陰中央新報(島根・鳥取)、福井新聞、佐賀新聞……。


 成立までの経緯と条文はアル法ネットのホームページをご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/law.html


 ★リバーシブル予防パンフレットが人気です

 2つのテーマがリバーシブルになっている予防パンフレット。
 どんな場で誰を対象に何を配布するか、主催者の腕の見せどころです。

 ●「アルコールと生活習慣病×アルコールとストレス」と
 「飲酒運転をゼロに!×おいしく賢く飲みたい人へ」を配布した
 神奈川県の市役所にある健康相談室の保健師さんのお話――

 季刊Be!で案内を見て気になっていました。
 試しに購入してみたら、イラストを用いてわかりやすく書いてあり、職員へ
 の保健指導に使いやすいです。

 早速、1月の職員の健康診断のとき、待ち時間を利用して自由に見てもらった
 り、持ち帰ってもらえるうよう、置いてみました。
 ただ置いておくだけでなく、たくさん飲む方や肝機能障害を持つ方には、
 パンフレットを使いながら、その場で相談にも乗っています。
 飲酒量をわかっていない若い職員に対してはとくに、「飲酒運転を起こして
 一生を台無しして欲しくない」という思いで、力を入れて呼び掛けています。

 ●「女性とアルコール×妊娠とアルコール」と
 「飲酒運転をゼロに!×おいしく賢く飲みたい人へ」を配布した
 岡山県の保健所の取り組み――

 毎年、「健康増進計画」のテーマが変わり、今年と来年には、アルコールと
 たばこが項目に入っています。
 そこで、地域のお年寄りへ声掛けをしたり、健康関係の知識を広める愛育委
 員を対象に、講話を開催することにしました。
 講話では、断酒会の方をお呼びして、酒害のお話をしていただきました。
 40名ほど集まり、参考資料としてリバーシブル予防パンフレットを配布しま
 した。家に持ち帰り、知識を広める助けになってくれると嬉しいです。


 ★ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
↓  ↓  ↓
  http://goo.gl/NLjZ6F

 
 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を!
  http://goo.gl/Aegqt

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/6dWpA 

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L

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  3.ニュースCLIP!
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 バスで、アルコール検知のすり抜け・黙認が問題になっています。
 タクシーでは、検知せず乗務、飲酒事故につながりました。
 なんのためのアルコール検知器か、原点に戻る必要があります。

 さて、ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)ひと寝入りすれば抜ける?
 2)アルコール検知のすり抜けと黙認
 3)逃げ得は許さない! ウィドマーク法で送検
 4)若者の危険な飲酒運転!!!
 5)酒気帯び、プラス無免許
 6)三重県と福岡県の条例
 7)飼い犬が運転?!

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 1)ひと寝入りすれば抜ける?

 島根県警が、2013年の飲酒運転検挙事例を分析しました。

 ◎飲酒運転 半数が二日酔い 島根(2月3日 読売新聞)

 総数は198件で、検挙された時間帯は、午前6時~午後6時の日中が90件と全体
 の45%。うち、午前6~8時が28件あり、「二日酔い」の状態で運転して検挙
 されたケースがほとんどでした。
 県警は「朝起きて、少しでもアルコールが残っていると感じたら、絶対に運
 転はしないで」と注意を呼びかけています。

 ひと寝入りすればアルコールは抜けると思っている人はたくさんいます。
 福島と東京では、こんなケースが。
 
 ●未明まで飲んで朝……富岡町職員(40代)福島 (1月22日 福島民報)
 1月19日午前8時半頃、道路左側の歩道に車を乗り上げて立ち木と道路標識を
 損壊させた。職員は、前日夕方から当日未明まで複数の飲食店で飲酒し、飲
 食店近くの駐車場に止めてあった私有車で仮眠。仮眠後、帰宅する途中で事
 故を起こした。前日・当日とも勤務日ではなかった。

 ●朝まで飲んで夕方……通信社次長(46)東京 (1月22日 朝日新聞)
 1月14日夕、都内で運転中に車と接触し自分で110番通報した。その際、呼気
 から酒気帯びの基準値を上回るアルコールが検出され、逮捕された。早朝ま
 で飲酒し、帰宅して就寝してから午後4時半頃車で外出。当日は休みだった。

 飲みすぎですね。
 覚えておいてください。アルコールの分解には時間がかかります。
 個人差はありますが、アルコール1単位(ビールなら中ビン1本、日本酒なら
 1合)の分解に男性はおよそ4時間、女性は5時間。
 そして、睡眠中は遅れます。


 2)アルコール検知のすり抜けと黙認

 国土交通省では、運輸業者に対して、アルコール検知器の使用を義務づけて
 います。
  ↓ ↓ ↓
 「乗務の開始前、終了後等において実施することとされている点呼の際に、
 運転者の顔色、呼気の臭い、応答の声の調子を目視等で確認することに加え、
 アルコール検知器を使用することにより、運転者の酒気帯びの有無を確認」

 ★アルコール検知器の義務化!(国土交通省)
 http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03alcohol/

 ところが――
 2月10日、盛岡市の岩手県交通では、男性運転手(61)が検知をすり抜けてい
 ました。

 ◎路線バスで酒気帯び運転 乗客乗せ37キロ(2月15日 岩手日報)
 ◎酒気帯び、岩手県交通バス運転(2月15日 読売新聞)

 運転手は公休の2月9日、地域の会合に出席し、ビール1杯、日本酒をおちょこ
 で3杯飲んだ後、2次会では、焼酎の水割り4杯とウイスキー水割り1杯を飲酒。
 翌日の10日朝、出勤点呼で行うアルコール検知を受けずに、花巻市内運行の
 路線バスを1時間45分間運転しました。乗客延べ24人を乗せて……。
 「いつもより飲み過ぎたと思い、検査をためらった」と運転手は述べています。

 出勤時のアルコール検知は通常、運行管理者がチェックしますが、その日は
 忙しい中で確認しないまま運転手が出発してしまい、出発後すぐ気づいたの
 に、呼び戻しませんでした。
 営業所に戻り検知したら、0.122mg/lのアルコールが検出。
 走行中は道交法の酒気帯び基準以上だったと推定されます。

 「前夜の酒が残っているのではと不安になった運転手が、忘れたふりをして
 検知をすり抜ける」という事例はこれまでにも数々ありました。
 運行管理者が忙しさにまぎれ、目をはなした瞬間に、それは起きます。
 管理者も、スムースな運行を優先して、つい黙認してしまいます。
 お決まりのパターンです。

 これでは、アルコール検知器を入れた意味がありません。

 昨年12月には、宮崎交通で、アルコール検知が徹底されていない実態が判明
 しました。

 ◎バス運転手アルコール検知、宮崎交通徹底されず
 (2013年12月28日 読売新聞)

 10月中旬、同社の男性運転手が乗務前の飲酒検査でアルコールの数値が検出
 されたにもかかわらず、必要な再検査をしないまま運転していたことが発覚。
 九州運輸局の指導で、2012年11月から1年間の検査状況を調べたところ、実施
 率が、始業前が91・2%、終業時は66・2%でした。社内調査に対し、乗務員
 らは「忙しくて失念していた」などと説明したとか。
 545人の運転手全員が少なくとも1回は検査をせず、多い人はなんと212回も!

 ルーティンの中での、アルコール検知の形骸化です。

 タクシーでは、乗務中の飲酒事故が起きています。

 ◎勤務中のタクシー運転手が飲酒運転で逮捕
 (2月16日 KYT鹿児島読売テレビ)

 2月16日午前9時頃、客を乗車中のタクシー運転手(65)が、衝突事故を起こ
 しました。
 事故のあと、客を降ろして現場に戻ってきた運転手が酒臭かったことから、
 警察が調べたところ、基準値を超えるアルコールが検出され現行犯逮捕。
 運転手は、「昨夜、酒を飲んだ」と話しており、タクシー会社は、「今朝は
 乗車前の確認をしていなかった」と言っています。

 ここでも、乗務前のアルコール検知が実施されていなかったのです。

 アルコール検知器を設置するだけでは意味がない。
 日々、乗務前後にもれなく検知を実施すること。
 そして、運転手と管理者の両方に、アルコールの基礎知識と節酒の方法に
 ついて、研修をすることが不可欠です。

 それでもすり抜けるとしたら、アルコール依存症の可能性が高いです。


 ★ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座
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 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


 3)逃げ得は許さない! ウィドマーク法で送検

 昨年12月に、新東名高速道路をトラックで逆走、対向車2台に追突事故を起こ
 させ3人にけがを負わせた事件がありました。危険運転致傷と道交法違反
 (ひき逃げ)で逮捕されたのは、広島県のトラック運転手(68)。
 静岡県警高速隊は、2月12日、酒気帯びでも送検する方針を固めました。

 ◎体内アルコール濃度計算式用い、酒気帯び送検へ(2月14日 読売新聞)

 事故から約40分後に発見された際、トラック運転手から基準値以上のアルコー
 ル分は検出されませんでした。
 しかし調べに対し、「浜松サービスエリアで酒を飲んだ後に逆走した」と供
 述。県警は「ウィドマーク法」で試算した結果、運転手が事故当時に酒気帯
 び状態だったと推定しました。
 
 「ウィドマーク法」とは何でしょう?
 記事を検索したところ、以下のような記述がありました。

 アルコールが体内で分解される代謝の仕組みに基づき、運転者の過去の体内
 アルコール濃度を推計する計算法。酒の種類や量、事故までの時間、本人の
 体重などを数式に当てはめて算出する。酔いをさまして出頭しても、飲酒運
 転を立証することができるため、飲酒事故が社会問題化した06年頃から各都
 道府県警で捜査に本格導入している。(2012年12月9日 毎日新聞)

 事件から時間がたち、アルコール濃度の検知ができない場合など、飲酒運転
 の「逃げ得」に対抗するため、警察が使う手法。飲酒後の時間経過や飲酒量
 があいまいな場合は適用できない。(2010年7月28日 読売新聞)

 これまで、どんな事件に適用されたかというと――

 ◎野田のワゴン車死亡事故「飲酒、逃げ得許さない」8時間後出頭の男、新
 手法で立件/千葉(2012年12月9日 毎日新聞)
 2012年10月、野田市でワゴン車が県道脇の立木に衝突し、乗っていた男子大
 学生(19)が車外に放り出され死亡した事故。運転していた大学生(21)は、
 事故の約8時間後に出頭し、当初は飲酒運転を否認したため、自動車運転過失
 致死罪のみで起訴された。県警は、酔いをさましてから出頭し、罪を逃れよ
 うとする「逃げ得」を防ぐため、事故当時にさかのぼってアルコール量を算
 出する手法「ウィドマーク法」を使い、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で
 追送検。

 ◎三重県警、異例の立件 松阪署員書類送検(2010年11月13日 中日新聞)
 2010年9月、松阪署の男性巡査(24)が、道交法違反容疑で書類送検された飲
 酒事故。県警は、巡査が警察官でありながら飲酒運転した上、発覚を恐れて
 通報を遅らせた悪質性を重視。巡査が飲酒したスナックの伝票などから酒量
 を割り出し、事故までの時間や巡査の体重を「ウィドマーク法」の計算式に
 当てはめ、事故当時は酒気帯び状態だったと結論づけた。

 ◎ひき逃げ、過去の飲酒運転を計算で立証し起訴 大阪
 (2010年7月28日 読売新聞)
 2010年6月、ミニバイクで歩行者をはねたとして道交法違反(ひき逃げ)容疑
 などで逮捕された会社員(21)について、大阪府警西署は、居酒屋の伝票や、
 一緒に飲んだ知人の証言などから具体的な飲酒時間や量などを特定できたた
 め、ウィドマーク法を適用。

 ◎『逃げ得』許さない 那珂川の死亡ひき逃げ事件 ウィドマーク法で
  酒量推定(2010年3月1日 東京新聞)
 2010年1月、栃木県那珂川町で死亡ひき逃げ事件を起こした男(67)が、自動
 車運転過失致死と道交法違反(ひき逃げ)で逮捕されてから約1ヵ月後に、
 酒気帯び運転でも追送検。決め手となったのは、酒が抜けた後でも当時のア
 ルコール濃度を推定できる「ウィドマーク法」。

 
 4)若者の危険な飲酒運転!!!

 またしても、若者の飲酒運転のよる悪質な事故が相次ぎました。

 ●男女5人軽傷――塗装工(20)神奈川(2月5日 神奈川新聞)
 2月5日午前0時5分頃、乗用車3台とオートバイ1台が絡む多重事故があり、乗
 用車とオートバイの男女5人が軽傷を負った。「自宅近くの居酒屋で友人と酒
 を飲んだ」と供述。自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転)の疑
 いで現行犯逮捕された。

 ●ボンネットに男性乗せ800m――無職男性(25)大阪(2月4日 読売新聞)
 1月30日午後8時頃、無職男性(23)と車の通行を巡って口論となり、男性か
 ら酒臭いと指摘された。逃げようとして、車の前に立ち塞がった男性をよけ
 ずに発車。男性をボンネットに乗せたまま約800メートル運転し、頭部打撲な
 どの軽傷を負わせ、殺人未遂容疑で逮捕された。「飲酒運転がばれると思い、
 逃げた。男性がけがをするとは考えなかった」と、殺意については否認。
 
 ●追突・逃走――女子学生(18)島根(1月26日 読売新聞)
 1月24日午前8時35分頃、軽乗用車を飲酒運転し、乗用車に追突。運転してい
 た男性の首に軽傷を負わせ、逃走した。被害者の男性がナンバーを覚えてい
 たことから、約45分後、警察が軽乗用車を発見。軽乗用車には、他の女子学
 生(18)も同乗していた。
 女子学生は、自動車運転過失傷害と道交法違反(酒気帯び運転、事故不申告、
 救護措置義務違反)の容疑で逮捕された。


 ★若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html


 5)酒気帯び、プラス無免許

 無免許での飲酒運転のケースを集めました。
 どれも、アルコール依存症の可能性が濃厚です。

 ●会社員(65) 和歌山(2月7日 わかやま新報)
 2月6日午後5時15分頃、無免許かつ酒気を帯びた状態でスクーターを運転。
 免許は昨年11月に飲酒運転による取消処分を受けていた。無免許運転をする
 恐れがあるとして、署員が張り込みしていたという。停止させた際に酒気を
 帯びていることも判明、道交法違反(無免許・酒気帯び運転)の容疑で現行
 犯逮捕された。

 ●農業(53)和歌山(1月22日 わかやま新報)
 1月21日午後10時55分頃、パトロール中の署員がふらつきながら走行する軽貨
 物車を発見して停止させ、道交法違反(無免許・酒気帯び運手)容疑で現行
 犯逮捕した。昨年7月にも酒気帯び運転で検挙され免許停止処分になっていた。

 ●男性(46)福岡( 1月20日 テレビ朝日)
 1月20日午前0時20分頃、軽乗用車で信号無視したところをパトロール中のパ
 トカーに発見され、停止を求められたが逃走。その後、車に乗ったまま近く
 のアパートの駐車場に潜んでいたところを見つかり、さらに駐車中の車など
 にぶつかり、ようやく止まった。無免許で、基準値の3倍以上のアルコールも
 検出され、現行犯逮捕された。


 6)三重県と福岡県の条例

 飲酒運転違反者全員にアルコール依存症に関する受診を義務づけた、三重県
 の「県飲酒運転0(ゼロ)をめざす条例」が1月から完全施行。県は行政や関係
 機関の総合的な取り組みを定めた「県飲酒運転根絶に関する基本計画」の中
 間案をまとめました。

 ◎飲酒事故年10減目標 教育や啓発、三重県が中間案(1月21日 読売新聞)

 2012年の三重県内の飲酒運転取り締まり件数は、618件。
 警察庁の調査(2009年)では、飲酒運転違反者の57.6%が再犯者で、うち
 40.2%にアルコール依存症の疑いがあるとされています。

 これをふまえ、中間案では2014年度から2年計画で、
 〈1〉「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない」という意識の定着
 〈2〉小中高校などにおける飲酒運転防止教育の推進
 〈3〉再発防止のための教育と啓発
 〈4〉アルコール依存症に関する知識の普及
 ――を基本方針に掲げました。
そして、2012年に73件あった飲酒運転による人身事故を、毎年10件ずつ減ら
 すことを当面の目標としました。

 具体的な取り組みとしては、違反者がアルコール依存症に関する診断を受け
 る医療機関を県が指定することや、飲酒運転とアルコール関連の相談窓口を
 県に設置すること、毎年12月1日を「飲酒運転0を目指す推進運動の日」と定
 めて啓発活動を実施することなどを盛り込んでいます。


 一方、2度目の飲酒運転で依存症の受診を義務づけている福岡では――

 ◎飲酒運転2度4人受診せず 依存症、県条例で報告義務(2月8日 西日本新聞)

 条例が全面施行された2012年9月21日~2014年1月末、飲酒運転で摘発された
 1327人のうち、2度摘発は16人。8人が既に受診し、残り8人中、4人は報告期
 限がきていないとのこと。つまり、報告期限を過ぎたのに受診していない人
 が4人いるのです。

 条例では「期限後も受診せず、知事からの受診命令にも従わない場合、5万円
 以下の過料が科せられる」と定められています。
 県健康増進課は「条例の目標はあくまで受診を促すこと。まずは文書や戸別
 訪問で受診を勧めているが、必要に応じて命令も検討したい」としています。


 7)飼い犬が運転?!

 アメリカ・オクラホマ州でのできごとです。

 ◎【米国発】飲酒運転の男、「ハンドルを握っていたのは犬」
 (1月20日 メディアプロダクツジャパン)

 1月11日夜8時45分頃、ミニバンが側溝に脱輪。運転していたのは65歳の男性。
 42歳男性と1頭の犬が同乗していました。
 警察官は酒臭い2人を厳しく追及。すると2人は「運転に疲れたからちょっと
 休憩しようと脇に寄せて停めただけ。しかもハンドルを握っていたのは俺たち
 じゃない。この犬なんだ」と言ったとか。
 2人は逮捕。飼い主に濡れ衣を着せられた犬は怪我をしており、動物病院で
 治療をうけて、現在は動物保護施設に預けられているそうです。

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   4.山さんコラム No.91
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆銀杏に学ぶ

 まずはしばし山さんの発見におつきあい願いたい。
 歳をとるにつれ視力は衰えても、新たに見えてくるものがあり、そこが楽し
 みだ。

 住まいを構える16階のベランダから、初冬には真黄色にかがやく大銀杏が見
 下ろせる。
 佃の路地奥に地蔵尊が祀られてある。
 狭い場所で、人ひとりが、やっとお参りできるほどの広さ。大銀杏は、その
 脇に植えられたもので、胴回りは、二抱え以上ある。
 奥に石造の小さなお宮があり、そこをお参りした人と、銀杏の脇ですれ違う
 こともある。この場合、どうしても大銀杏の幹に体がふれてしまう。
 とても立派な大銀杏なので、山さんは、誰もいなければ、両手で銀杏に体を
 預け、「南無大菩薩、南無大菩薩・・・」と尊崇の念と親しみをこめて祈る。
 それを、毎日、20年やってきて、昨年の暮れ、はじめて気づいたことがあ
 る。

 銀杏の、人の触れる部分が、その上よりも扁平に窪んでいること。
 表皮は他の部分と同じ。削られたわけではない。
 銀杏が、その部分だけ成長しなかったと見える。すごいことではないか。
 毎日、お参りする人に触れられる。それで人の邪魔にならぬように銀杏が気
 を遣って、その部分の成長を抑えたとしか思えない。しかも何十年もかけて。

 植物は、動物と違って、自由に行動できない。人を避けることができない。
 しかし、長時間かけて、人が通りやすく凹んで成長することはできるのだ。
 何十年間の人と銀杏の触れ合いが、扁平な幹を作ったと考えると、物と物と
 の関係・相互作用には、移動という【短時間で現われる動物型】と、曲がっ
 たりくぼんだりする【長時間かかる植物型】があることがわかる。

 銀杏の窪みが人とのコミュニケーションの結果とみると、人と幹の触れ合い
 が毎日毎日相当の回数行なわれて、銀杏へ伝わり、その反応が毎年、毎年ご
 く小さい変化、数ミリという成長の差になったと考えられる。そして何十年
 かたって、明確に銀杏の対応、返事がわかるのである。
 実にゆっくりとしたコミュニケーションではないか。
 もしここに人が通らなくなって何十年かたったら、また銀杏が変化し、案外、
 窪みはなくなり丸い胴回りに戻っているかもしれない。とても山さんには見
 守れないだろうが。

 毎日ここをすりぬけて通る参拝者、それに応えて窪むように成長する銀杏。
 なんとも日本的ではないか。欧米型合理主義なら、銀杏は切り倒されるか、
 移植されるかだろう。どこかに植え替えれば、人には便利で、銀杏ものびの
 び丸く育つからだ。
 にもかかわらず、人も少し不便を忍び、銀杏も変形しながら育つ状態は、稲
 荷と銀杏を同時に尊崇する気持のあらわれであり、稲荷のご神木として銀杏
 が植えられたからだと考えられる。

 さて、飲酒運転の防止である。
 欧米流に言えば「乗るなら飲むな」で片付く。
 「乗務8時間前からは飲むな」
 「勤務前日は飲むな」
 などのバリエーションはあるが、スパッと言い切って、これを守らねば処分
 ということになる。
 それでも守れないなら、酒気帯びでは車が動かないようにするのが、合理的
 だ。

 これに対して、飲酒運転にならず、健康障害にもならない飲み方を目指すの
 が日本流。
 「節度ある適度な飲酒」は、酒と、安全や健康との共存を考えた上で、飲ん
 でもいいが1単位までと宣言している。
 酒類は、人々の日常生活に深く浸透し、伝統文化とも結びついている。社会
 的にも、酒関連産業は雇用人口も多い一大産業で、排斥はできない。

 昨年から「SD運動」(SD=Sensible Drinking 節度ある飲酒、センスあ
 る飲酒、理にかなった飲酒、賢い飲酒、品のよい飲み方)を展開している。
 飲まない、飲めない人を尊重し、飲む人はSDを心がけようという運動。
 酒を大切に扱い、味わい、楽しみ、悪者にしない運動だ。

 このSenは千利休の千にも通じるSenでもある。
 500年前、利休は次のように詠んだという。
 「1杯は、人が酒を飲み、 2杯は 酒が酒を飲み、 3杯は 酒が人を飲む」
 ここから、酒を飲んでもよいが、呑まれるな――との格言ができたようだ。
 WHOは医学的研究にもとづき、「1日純アルコール40グラムを超える飲酒は
 生活習慣病のリスクを高める」と警告している。この40グラムは、2単位、
 酒2合に相当する。
 利休の慧眼はかくのごとく近代医学でも証明されている。
 日本酒は日本の大切な伝統文化、利休の示す「伝統的な飲み方・作法」を守
 り、酒がもたらすよい面を活かすべきだ。
 それには、絶えずSDをこころがけ、実行すること。
 長年の多量飲酒習慣は、繰り返し毎日、毎晩修正されなければ、良い飲酒習
 慣へは変えられない。
 根気よく続ければ結果がでる。大銀杏の姿から学びたい。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 大雪におそわれた日本列島……孤立した地域が心配です。
 交通運輸会社にお勤めの方々は、ご苦労をされているでしょう。
 水木あたりにはまた、雪の予報が出ています。
 これ以上の被害が出ないよう祈ります。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】93号 14.2.18
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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