職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

90号2013

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  90号 13.11.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.88
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    一杯は人、酒を飲み
       二杯は酒、酒を飲み
          三杯は酒、人を飲む
                   ―― 千利休

==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 ★講師の山さんが、全国各地を巡っているスクーリングも、残り4ヵ所。
 12月半ばまでに、広島・福岡・沖縄・東京を巡ります。

 取材のご希望がありましたら、ASKまでどうぞ(電話03-3249-2551)。

 
 ★スクーリングを終えた受講者から、実践報告シートが続々と届きはじ
  めています。すでに認定者は約40名に。

 提出された報告書や、添付の写真を見ると、会議室、研修室だけでなく、
 バスの中、応接室、乗務員の休憩室など、さまざまな場所で、飲酒運転
 防止の活動が広がっているようすが伝わってきます。

 報告書の一部をご紹介します。
 ・ジェルパッチを利用して自分の体質を知ってもらうことができました。
  説明のしやすい資料やDVDがあったため、わかりやすかったという
  声がありました。1日1単位ということを気にする社員が増えてきたこと
  が、結果として見受けられます。(バス)
 ・講座1のケーススタディでは実話からの問題であったので、よりリアル
  な説明ができた。また、講義サポートとしてDVDを活用したので、
  順番が前後することなくできた。(バス)
 ・15名を5名ずつの3グループにわけて“日常点検”“飲酒運転防止”
  “安全運転教育”とローテーションして実施したので、包括的な安全
  意識の向上ができたと思う。参加者は、1単位4時間について、思って
  いる以上にアルコールの分解に時間がかかると驚いていました。
  (トラック)
 ・健康への影響をよく理解してもらった。(参加者から聞いて)参加でき
  なかった人からも実施の依頼があった。また、パッチテストを実施した
  いとの要望が多い。(企業)
 ・用意していた言葉がうまく話せなかったような気はしますが、DVDを
  流す前に社員に「かんたんジェルパッチ」を配布し貼ってもらったこと
  により、講義内容に関心をもってもらえ、効果的な研修になったように
  思います。(教習所)


 ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらをどうぞ。
   ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
=============================================================== 

 ★アルコール健康障害対策基本法

 超党派議員連盟が制定を進めている基本法は、11月7日に正式に全党合意が
 とれました!
 現在、内閣委員会から委員長提案で今臨時国会に上程するべく、日程の調整
 が行なわれていて、会期中に成立に持ち込めるか、息をのんで見守っている
 ところです。
来週あたりに上程になる可能性がありますので、ニュースにご注目ください!
 
 最終の法案は、アル法ネットのサイトにUPしてあります。
 懸案になっていた所管は、当初は内閣府、5年を目途に厚労省に移管という
 画期的な案が出て、まとまりました。どうぞご覧ください。
 http://alhonet.jp/law.html

 なお、12月8日(日)に岡山で「基本法制定を願う集い」を開催します。
 詳しくは、以下のチラシをご覧ください。
 http://alhonet.jp/pdf/1208A4.pdf


 ★ASK設立30周年 記念キャンペーン実施中
 12月25日までオンラインショップでキャンペーンを実施しています。
 割引やプレゼントも。
 この機会に、どうぞご利用ください。
   ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/wJMmnB

 
 ★マンガ入りトイレットペーパーが好評です!

 メルマガを見て100パックを購入くださった
 北海道の酒類・飲料メーカーの方のお話――

 飲酒運転防止啓発活動の一環として、何かよいものがないかなと探している
 時に、このメルマガを見て注文しました。
 届いたトイレットペーパーは、早速2か所の営業所に設置しています。
 ドライバーが多く立ち寄るトイレなので、運転手の目に触れる機会が多いは
 ずです。

 RMエージェンシー株式会社のご担当の方のお話――

 当社は保険の代理店です。
 トイレットペーパーは、運送会社様に営業で回る際に、お配りしました。
 普段使えるグッズなので、喜んで受け取っていただけました。
 当社では、日頃から飲酒事故防止に向けた情報提供を行なっています。
 今回はトイレットペーパーをお渡しすることで、運送会社様の社内啓発活動
 をお手伝いできたならうれしく思います。


 トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 個室でつい読みふけってしまうと評判です。
    ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/Aegqt

 
 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  http://goo.gl/6dWpA 

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://goo.gl/NLjZ6F

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L

==============================================================★
  3.ニュースCLIP!
===============================================================  

 1ヵ月分のニュースを前に、どうまとめたものか悩みました。
 新法の国会提出があり、法案とにらめっこ。
 ほかにも多くの事故や調査があって、いつもより項目を1つ増やしました。

 ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

--------------------------------------------------------------

 1)「自動車運転死傷行為処罰法案」が衆院通過!
 2)歓迎会・反省会・懇親会…職場の会合の帰りに
 3)妻が通報、上司が追跡
 4)20代が目立ちます
 5)「家飲み」後の飲酒運転にご注意ください
 6)福岡県の一歩踏み出した試み
 7)飲む女性はリスクが高い

--------------------------------------------------------------


 1)「自動車運転死傷行為処罰法案」が衆院通過!

 11月5日、衆院法務委員会は、「自動車の運転により人を死傷させる行為等
 の処罰に関する法律案」(略称:自動車運転死傷行為処罰法案)を全会一致
 で可決しました。法案は衆院を通過し、今国会中に成立する見通しです。

 ◎危険運転を厳罰化 新法案 衆院可決 発作伴う病気対象
 (11月5日 東京新聞)

 現行の危険運転致死傷罪(最高刑・懲役20年)は「正常な運転が困難な状態」
 の立証のハードルが高いため、自動車運転過失致死傷罪(最高刑・懲役7年)
 の適用が多く、量刑の差が開きすぎるうえ、「逃げ得」が生じているとして
 被害者遺族が法改正を求めていました。

 新法は、「危険運転致死傷罪」と「自動車運転過失致死傷罪」を刑法から移
 設するとともに、危険運転致死傷罪の適用要件を従来より緩和し、ひき逃げ
 や重ね飲みを対象にした罰や、無免許の場合は罪を重くする規定が設けられ
 ています。

 新法案の中身を以下にまとめておきます。

 ●第二条 危険運転致死傷(従来)
 刑法の「危険運転致死傷罪」がそのまま新法に引っ越した形です。人を死亡
 させると懲役1年以上20年以下、負傷させると懲役15年以下。

 ●第三条 危険運転致死傷(新設)
 「アルコール又は薬物の影響により、その走行中に正常な運転に支障が生じ
 る恐れがある状態」で、自動車を運転し、よって、その「アルコール又は薬
 物の影響により正常な運転が困難な状態に陥り」……と立証のハードルを低
 くしています。
 人を死亡させた場合は懲役15年以下、負傷させると懲役12年以下。
 これは、「運転に支障を及ぼすおそれがある病気」(幻覚・発作・意識障害
 等を起こす病気で、政令で規定)によって同様の状態に陥った場合にも適用
 されます。

 ●第四条 過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱(新設)
 飲酒運転による死傷事故の発覚を免れるため、ひき逃げや重ね飲みをした場
 合、12年以下の懲役。
 ※道路交通法の「救護義務違反」と併合罪がかかると18年以下の懲役に。

 ●第五条 過失運転致死傷(従来)
 刑法の「自動車運転過失致死傷罪」の罪名が変更されたもの。7年以下の懲役
 もしくは禁錮、または100万円以下の罰金。

 ●第六条 無免許運転による加重(新設)
 以上の罪を犯した人が無免許運転だった場合、たとえば第三条の罪を犯した
 場合、負傷で12年以下が15年以下に、死亡だと15年以下が20年以下となるな
 ど、加重されます。

 全文は衆議院のサイトで見られます。
 http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00074.html
 閣法(内閣提出法律案)→第183回閣第52号


 2)歓迎会・反省会・懇親会…職場の会合の帰りに

 職場の飲み会後の飲酒運転が続いています。
 いなくなった参加者を飲酒運転で探しに行ったり、代行で帰ったのに自宅近
 くで運転を替わってしまったり。思わぬ落とし穴があります。
 忘年会シーズン、幹事は対策を怠りなく。

 ●部長歓迎会 市課長(54)福島(11月10日 読売新聞)
 11月9日午前2時45分頃、郡山市市民課長(54)が酒に酔って乗用車を運転し
 自動販売機に衝突。呼気0.47mg/lのアルコールが検出された。課長は8日午
 後6時半から約2時間、就任した上司の部長の歓迎会で酒を飲んだ。職員約50
 人が参加していた。

 ●体育祭の反省会 市職員ら 熊本(11月2日 西日本新聞)
 10月中旬、校区の体育祭の後、集会所で午後6時頃から開かれた反省会で、
 参加者はビールや焼酎を数杯飲み、9時頃に飲酒していない人が運転する車に
 同乗するなどして2次会場へ移動したが、市から業務委嘱を受けた男性が1人
 で車を運転し、自損事故を起こした。
 男性が2次会場に着かないことから、支所職員が10時過ぎに車を運転して捜
 しに行き、未明に帰宅する際も運転した。

 ●職場の懇親会 市職員(40代)福井(10月23日 福井新聞)
 10月16日夜、職場の懇親会でビール中瓶2本、日本酒2合、カクテル2杯を飲み、
 運転代行で帰宅途中、自宅から約300メートル離れたところで代行を断り、
 自分で運転。呼気0.27mg/lのアルコールを検出、違反切符を切られた。
 「以前に代行を使ったとき、(自宅近くの)道が狭いため迷惑がられたこと
 があり、つい運転してしまった」

 ●懇親会 県教委職員(33)福岡(10月19日 読売新聞)
 10月15日午後11時過ぎ、酒を飲んで車を運転し、民家のブロック塀に衝突。
 呼気0.5mg/lのアルコール分が検出された。午後6時頃から、同僚の職員17人
 と懇親会に参加。ビールをジョッキ3杯、焼酎ロック3~4杯飲み、2次会で
 焼酎の水割リ3~4杯を飲んで、駅近くに止めていた車で帰宅する途中だった。

 職員の酒気帯び運転容疑の逮捕・摘発が3件に上った浜松市では、こんな内規
 を設けたとのことです。

 ◎不祥事続く浜松市 飲酒想定の日「車通勤禁止」に(11月2日 静岡新聞)

 ・勤務後に飲酒が想定される場合は車で通勤しない
 ・酒席に車で出向かない、代行運転の利用なども認めない
 ・ミニバイク、自転車も含め、飲酒しなくても宴席や飲み会に出席する場合
  は同じ
 ・勤務後の飲酒を事前に上司に報告する
 ・内規違反を繰り返したり、軽視した場合は懲戒処分の対象とする


 3)妻が通報、上司が追跡
 
 千葉のひき逃げ犯人を通報したのは、妻でした。

 ◎飲酒ひき逃げを妻が通報 ガラス割れた車を自宅前で発見
 (11月5日 スポーツ報知)

 11月4日、酒に酔って女子中学生4人をひき逃げしたとして、農業の男性(29)
 が逮捕されました。
 男性は、3日午後9時50分頃、ライトバンを運転、自転車などで走行していた
 4人をはねて骨折などのケガを負わせ、そのまま走り去りました。
 近隣住民から事故を聞いた男性の妻が、自宅前でフロントガラスの割れた車
 を発見。中で夫が寝ていたため「夫がひき逃げしたかもしれない」と110番。
 男性は「地元の祭りで酒を飲み、そのまま車で帰った。ばれるのが怖くて逃
 げた」と容疑を認めています。

 妻の行動……もしかしたら、夫には日頃から、飲酒問題があったのかもしれ
 ません。
 次は、上司が飲酒運転をする部下の車を追跡した話です。

 ◎飲酒運転の小学校教諭を懲戒 教頭に通報、追跡、発見
 (10月29日 朝日新聞)

 酒を飲んで車を運転したとして、鹿児島県教委は10月28日、小学校の男性教
 諭(36)を停職6カ月の懲戒処分にしました。男性教諭は同日付で依願退職し
 ました。
 男性教諭は9月24日夜、飲食店で知人とビール中ジョッキ1杯、焼酎の水割り
 1杯を飲んだ後、帰宅しようと乗用車を運転しました。

 事前に「飲酒運転をするかもしれない」という匿名の通報電話が同校の教頭
 にあり、車で店に向かった教頭が、店から車で出て行く男性教諭を発見して
 追跡。店から約550メートル先の道路に止めさせたところ、飲酒運転を認めた
 とのこと。「車の中で寝るつもりだったが、胃の痛みを感じて自宅で薬を飲
 もうと運転してしまった」と話したといいます。

 常習飲酒運転者を周囲がどう止めるか。
 あなたならどうしますか?


 4)20代が目立ちます

 千葉のひき逃げ犯は29歳でした。
 他にも、20代の飲酒運転が次々と。

 ●飲食店従業員(25)和歌山(11月5日 わかやま新報)
 11月5日午前4時30分頃、ふらつきながら走行する車をパトロール中の署員が
 発見し、停止させた。従業員は1年前にも飲酒運転で検挙されていた。

 ●ペルー国籍派遣社員(22)三重(11月4日 中京テレビ)
 11月3日午前11時頃、信号待ちをしていたバンに追突。日本で一度も免許を取
 ったことがなく、呼気を検査したところ、アルコールが検出された。

 ●米空軍兵長(22)沖縄(11月3日 読売新聞)
 11月3日午前8時15分頃、国道を逆走して対向のタクシーと衝突事故を起こし、
 呼気から基準値の約5倍のアルコール分が検出された。「アルコールが残っ
 ているとは思わなかった」と供述している。

 ●自称・土木作業員(27)福岡(11月3日 テレビ朝日)
 11月3日午前8時半頃、飲食店で「客同士でけんかしている」と店から通報さ
 れ、パトカーが到着する前に車で逃走。反対車線を走行し、バイクで駆けつ
 けてきた警察官2人をはねた。1人は頭を強く打ち、もう1人も腰の骨を折るな
 どのけが。警察は殺人未遂などの疑いで現行犯逮捕した。呼気からアルコール
 も検出。

 ●国交省職員(25)宮城(10月19日 産経新聞)
 10月19日午前6時頃、酒気を帯びた状態で乗用車を運転、軽乗用車に追突。
 19日午前1時頃まで居酒屋で酒を飲み、歩いて帰宅したが、携帯電話をなくし
 たことに気づき自家用車で外出した。


 5)「家飲み」後の飲酒運転にご注意ください

 山口県警がこんなデータを出しました。

 ◎飲酒事故じわり増加 山口(11月6日 朝日新聞)

 山口県内の今年9月末までの飲酒事故発生件数は37件で、すでに昨年1年間
(36件)を上回りました。意外にも、多発時間帯は「昼から夕方にかけて」。
 37件を2時間刻みで発生時間帯別に並べたところ、最も多いのは各5件だった
 正午~午後2時と午後4時~午後6時。正午から夕方過ぎまでの8時間の合計は
 17件で、全体の約半分でした。
 昼間の飲酒事故の多くは、家で酒を飲んだ直後、買い物や食事に出かけよう
 とハンドルを握った例がほとんど。運転者らは「ちょっとだから大丈夫だと
 思った」「これぐらいの距離なら事故にならないと思った」などと話すとい
 います。

 まさにこのデータそのままの飲酒事故が、福岡でありました。

 ●会社員(38)福岡(10月29日 朝日新聞)
 10月26日午後5時50分頃、自転車に乗って左前方から来た女児をはねて逃げた
 後、現場に戻った。「自宅で焼酎を飲んで買い物に行く途中だった」と容疑
 を認めている。
 女児は左足や左ひじを打撲する約10日間のけが。

 次の3件は、時間帯は夜間ですが、家飲み後の飲酒運転です。
 とくに「休日」は要注意です。

 ●巡査(31)長崎(11月14日 共同通信)休日
 9月6日午前1時45分頃、交差点を左折する際、歩道の石柱に接触したが事故を
 申告しなかった。休日だった5日の午後3時頃から自宅で酒を飲み、飲食店や
 友人宅でも飲酒。合計で500mlの缶ビール8本、カクテル5~6杯、焼酎1杯を
 飲んだ。6日午前0時半頃に自宅に戻った後、車を運転。「車を買ったばかり
 で運転したくてたまらなかった」と話している。11月14日に懲戒免職。

 ●市主査(47)宮城(11月9日 毎日新聞)休日
 休日だった10月19日、自宅でワイン約600mlを飲み、仮眠後の午後9時過ぎに
 車で外出。交差点で赤信号を無視してパトロール中の署員に停止を求められ、
 呼気0.15mg/lのアルコールが検出された。

 ●消防指令課長補佐(53)奈良(11月4日 読売新聞)休日
 11月2日午後9時40分頃、自宅近くの市道でオートバイにまたがった状態で転
 倒しているのを巡回中の署員が発見し、呼気から基準を超えるアルコール分
 を検出。この日は非番で、「家でビールを飲んだ」と容疑を認めている。

 ●左官工(49)熊本(11月8日 読売新聞)
 11月6日午後11時20分頃、酒気を帯びて軽トラックを運転し自転車に追突。
 呼気1.06mg/lのアルコール分が検出。孫(7)を乗せて買い物に行く途中で、
 「長女の家でビールなどを飲んだ」と供述している。


 6)福岡県の一歩踏み出した試み

 飲酒運転検挙者にアルコール依存症の診断義務を課した、福岡県の飲酒運転
 撲滅条例。
 1回目:受診は努力義務、2回目:受診と報告が義務づけられています。
 ところが……昨年9月の全面施行から今年の10月30日までに、飲酒運転の検挙
 者は1029人いるのに、努力義務となっている診断を受けたのは9人だけ。
 2回検挙され受診・報告が義務づけられた人は9人いたけれど、このうち報告
 したのは4人だけ。
 ――そこで、県は一歩踏み出した対策をとりました。

 ◎アルコール依存症診断:自己テスト配布へ 飲酒運転検挙者に来月から
 (10月31日 毎日新聞)

 11月から、検挙者にアルコール依存症の自己診断テストを配布することを決
 めたのです。
 自己診断テストは飲酒習慣の度合いを10問程度の設問でチェックし、アルコー
 ル依存の度合いを分類するものと記事に書かれているので、AUDITだと思われ
 ます。
 これを、条例に基づく努力義務の通知に同封するとのこと。
 県こころの健康づくり推進室は「自己チェックを受診の動機づけにしてもら
 い、依存症の早期発見に役立ててほしい」と言っています。
 
 その福岡で、2日連続、飲酒運転で逮捕された会社員がいました。

 ◎酔って帰宅…あっ!おまわりさん? 小倉南署 男を逮捕
 (10月17日 西日本新聞)

 10月16日、酒気帯び運転で会社員(60)が現行犯逮捕されました。
 この会社員は15日にも酒気帯び運転で交通切符(赤切符)を交付されており、
 署員が16日夕、事情を聴くために自宅を訪ねたところ、ちょうど車で帰宅。
 ほろ酔い状態だっため、逮捕されたのです。
 署の話によると、15日の呼気検査時には0.15mg/lで、比較的意識がはっきり
 していたため切符交付にとどめたが、16日には前日の3倍近い0.4mg/lを検出
 したため、悪質と判断し、逮捕に踏み切ったとのことです。
 2日連続とは……。

 この人は、2回の検挙なので、アルコール依存症の受診・報告義務を課されま
 すね。これを機に、治療につながってほしいです。

 ★AUDITについて(e-ヘルスネット)
  http://goo.gl/m3Z910


 7)飲む女性はリスクが高い 

 「女性は男性よりアルコールの分解に時間がかかり、男性より早い期間で肝
 臓病やアルコール依存症になる」と言われていますが、ほかにもリスクがあ
 ることが大規模な疫学調査で判明しました。

 ◎飲める女性は注意! 脳卒中のリスクが倍増する大量飲酒とは
 (11月8日号 週刊朝日)

 1つ目は国立がん研究センターと大阪大学などの合同研究チームによる調査。
 「女性が日本酒2合以上飲酒すると脳卒中発症の危険性が高まる」ことが明ら
 かになりました。
 新潟や沖縄など、国内9地域の女性約4万7千人を、1990年から2009年まで追跡
 調査したところ、1864人の女性が脳卒中を発症。飲酒との関連を調べた結果、
 「1日にビール大瓶2本以上、日本酒なら2合以上」の飲酒をする女性は、「と
 きどき」飲酒する女性に比べて、脳出血を発症する危険性が2.85倍、脳梗塞
 では2.03倍、脳卒中全体では2.3倍高かったのです。

 男性を対象にした調査は9年前に同研究チームが報告。「1日にビール大瓶3本
 以上、日本酒なら3合以上飲む」の飲酒をする人は、「ときどき飲む」人より
 約1.6倍脳卒中になりやすいとの結果が出ています。
 男女を比べると、女性のほうが少ない飲酒量で脳卒中のリスクが上がってい
 ます。

 ◎若年期の飲酒が、その後の乳がんリスクに影響する可能性
 (11月 8日 朝日新聞)

 2つ目は乳がんです。
 米国立がん研究所雑誌に8月28日公表された論文によると、若年女性の「初潮
 から最初の妊娠までの期間」の飲酒量が多いと、その後の飲酒量が同じでも
 乳がんの発症リスクが高いとのこと。
 米国の女性看護師(25~44歳)91,005人を対象にした調査で、1989年に自己
 回答の質問票で飲酒状況を調査し、その後20年間追跡調査しています。

 乳がんの発症が飲酒量と比例することは、これまでさまざまな調査によって
 示されてきましたが、若年期の飲酒がよりリスクを高めることが初めて明ら
 かになりました。

 がんがん飲んでいる女性がいたら、ぜひこの情報を伝えてください。

=============================================================★
   4.山さんコラム No.88
==============================================================

 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆なぜか、馬鹿にされる1単位

 「おまえな、ビール1本で飲むのをやめろ、とは、無理な話だ。それじゃ飲
 まないほうがましだ」
 これが酒飲みのセリフだ。
 「酒は酔うために飲むので、初めから量を決められたら、うまくないですよ」
 わが後輩の、もののわかったような冷やかな言葉。
 「乾杯して、すぐ終わり。なんのための宴会か。懇親にならないのでは?」
 かなり理性的な友人も、酒1単位に疑問を呈する。

 お正月、親族が集まり、おせち料理が並べられ、いざ飲もうという場で、お
 屠蘇で「おめでとう」、あとはお銚子1本と宣言するのは難しい。
 お花見は、「一人ビール1缶で楽しみましょう」とは言いにくい。
 定年退職者懇談会で、今後の健康な暮らしを祈念しつつ、「好きな飲み物を
 心ゆくまで飲んでくれ、ただし1単位まで」と言えるだろうか。
 入社歓迎の懇親会。運輸関係の会社だからと、1単位に限定しているところ
 があれば教えてほしい。
 開業式で「こもかぶりの酒樽」を勢いよくぬき、1人1合枡だけと限定して
 いる式に参加したことはない。
 お祭りで若者に酒をすすめながら、「1日1単位が一番、リスクのない飲み
 方だ」と諭す古老もいない。
 イモ煮会、地酒「限定1合」とやればよいが……。

 アルコール関連問題予防研究会の忘年会における司会の言葉。
 「飲み放題というと山村さんに叱られますので言いませんが、飲みたい分は
 十分用意してありますから、楽しくやってください」
 「健康日本21」を提唱する本家本元の厚生労働省でも、官僚の酒席で、「1
 単位が節度ある適度な飲酒で、2単位を越える飲酒が生活習慣病のリスクを
 高める、3単位以上はハイリスク」と唱えながら飲むとは思えない。
 酒と上手に付き合うには、「アルコール1単位20gを含む酒類を1日1杯
 に限定し、酒休2日が望ましい」と頭では理解できても、実際の場面では、
 実行せず、言い出すこともできないのが現実だ。
 良心的な人は「だから、私は飲まないことにしています」と言う。
 確かに、アルコールの害を受けないよう一切飲まない、という生き方は、賢
 い選択のひとつだ。
 だが、それだけでは、酒が生活に豊かさと潤いを与え、伝統的な文化と深く
 結びつく一方で、時に乱用され健康障害や社会問題を発生している現実を、
 変える力にはなりにくい。世間からは、酒が嫌いな人と見られるだけだ。

 酒の存在意義は十分に認めながら、正しい付き合い方を説くには、どうした
 らよいのか。
 冷静な研修や講演の場では、1単位の意味について学問的な解説が行なわれ、
 聞く人もそれを理解できるのに、なぜ祝いの場、宴会の場では、同じことを
 言っても聞く者はなく、もし言えば、冒頭のような言葉が吐かれるのか。
 1単位を、単なるお題目ではなく飲酒場面で実行し、周囲に広めるにはどう
 したらよいのか。
 それが「飲み放題」が横行する現代社会では重要な課題である。

 歴史的に見れば、酒は貴重なもの、大切な飲み物として扱われてきた。ハレ
 の場で「もてなし」の主役であった。酒を豊かに十分提供することこそ最高
 の「もてなし」を示すことだった。
 この考え方が、今の世にも残っている。
 腹いっぱい飲ませることが、最高。不足は幹事の失態。酔わなければ、飲酒
 の意味がない。お祭り騒ぎ=無礼講=飲み放題……。

 昔でも深酔いによる事故、事件が発生した。
 酔いを利用した「ヤマタノオロチ退治」伝説も有名である。

 時代が進むと乱用が戒められ、節度をもった飲酒が奨励されるようになった。
 酒池肉林で国が滅びたという中国の故事を思い起こすこともできよう。
 日本でも奈良時代には、官吏の酒による不祥事から禁酒令がでている。
 平家物語の鹿ヶ谷事件でも酔っ払った失敗が語られ、徒然草にも悪酔いの有
 様が細かく記述されている。
 千利休が、一杯は「人、酒を飲み」、二杯は「酒、酒を飲み」、三杯は「酒、
 人を飲む」と戒めたのは有名だ。
 江戸時代には、講談や落語のような大衆芸能にも酒害が頻繁に出てきて、酒
 の不適切な使用が広まったことがうかがわれる。

 自らの伝統的文化から酒の害を知ることができ、中国4000年の歴史からも、
 飲み放題食い放題(酒池肉林)が国を亡ぼす、と十分にわかっているのに、
 「飲み放題」が横行している日本という国。
 歴史認識が不足していると批判されても仕方あるマイ。

 現代日本で識者のなすべき喫緊に必要な行動は何か。
 国を亡ぼさないために「酒を飲むなら1単位」を、広く国民に知らせ、実行さ
 せることだ。
 そこで、山さんは、いつも東京は根津の「伊勢辰」で買った巾着に、白羽二
 重でくるんだ輪島塗の1合枡を持参、「この店で一番良い酒をいれてくれ」
 と注文する。割り勘仲間には「1杯だけだから、高くてもいいだろう」と断
 わる。
 そして、おもむろに「この10年、酒を飲むなら1単位、と教えているから、
 自分でも実践しています……」と語り始める。
 こうして苦節十年。なじみの店で、時に枡を忘れると、女将に「アラ、今日
 はマイ枡ではないんですか」などとからかわれるまでになった。
 1時間半くらいは、1合で十分。2時間半くらいの会合、あるいは2次会が
 ある場合は2合となる。これでもWHOの警告以内である。

 酒害を知る識者が「酒を飲むなら1単位」を躊躇し、伝統的な「もてなし」
 観から、たまには乱痴気騒ぎもよかろう、と言うことがある。
 本当に「たま」なのか?
 これが落とし穴。
 酒が貴重だった昔と違って、現代は大量生産・大量消費時代であり、季節に
 よっては、行事、祝い事、会合が連日のごとく続く。
 楽しい気分と「飲み放題」が結びつけば、大量飲酒が習慣になり、1単位では
 物足りなくなるのである。
 複雑な現代社会、悩みやストレスを忘れたいと飲む場合もあろう。
 これも習慣的多量飲酒習慣の原因になる。危ない、危ない。
 いかなる機会にも1単位。万一超えても2単位以内で行動したい。

 「アルコールなら何でも良い」は、伝統的な酒文化を否定している。
 酔っ払いは、うまい酒もおいしい料理も区別できない。
 杜氏が苦心を重ねた酒を真に鑑賞するには、大切にチビリチビリ味わう飲み
 方、お銚子1本、あるいは枡1合(1単位)を、大事に大事に飲むことだ。
 生カキを1つ食べたらシャブリ1口飲むと、カキ半ダースで白ワイン小グラ
 ス1杯。牛のワイン煮を1切れ味わったらボルドーを1口楽しみ、1皿で赤
 ワイン小グラス1杯。
 料理がワインを引き立て、ワインが料理を引き立てる。1口、1口、しっかり
 と味わえば、白・赤を小グラス1杯ずつ(合わせて1単位)のワインで十分。

 山さんが幼い頃は皆がひもじかったので、ごちそうが食べられると、子ども
 はよく「幸せいっぱい、腹いっぱい」と叫んだものだ。
 酒を愛し、日本の将来、そして人類の未来を考える人たちは、酒の場で
 「幸せは1杯、腹に1杯、1単位」と唱えよう。

=============================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 秋はどこに行ったのでしょう?
 冬の気配が濃厚な今日この頃。
 夏から一気に冬に移行したためか、寒さが身に沁みます。
 気づけば、もう忘年会シーズンです。
 飲みすぎに、くれぐれもご注意を。
 
-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】90号 13.11.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・
プロフィール

ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

最近の記事
月別アーカイブ
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
リンク