職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

88号2013

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  88号 13.9.13
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.86
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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 そこまでして飲みたいのはなぜ?
    不正なアルコール検知のすり抜け――
             (ニュースクリップをどうぞ)

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★いよいよ、スクーリング開始!
 
 秋です。講師・山さんの全国行脚がスタートです。
 今月から12月まで、全国各地でスクーリングを実施します。

 【スクーリング】
 スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
 プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
 9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
 
 9月11日 大宮
 9月18日 三島
 9月25・26日 東京
 10月2・3日 船橋
 10月9日 名古屋
 10月10日 神戸
 10月17日 高松
 10月30日 札幌

 取材のご依頼はASKまでどうぞ。電話03-3249-2551

 【スキルアップ研修】
 継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
 対象にしたスキルアップ研修を実施します。
 テーマは、「各現場の悩みを出し合い、解決策を考えよう!」。
 飲酒事故などの事例を用いたグループワークや、「アルコール健康障害対
 策基本法」の解説も。9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。

 9月10日 大宮
 9月17日 三島
 9月24日 東京
 10月1日 船橋
 10月8日 名古屋
 10月16日 高松
 10月29日 札幌

 すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
 まだ申し込んでいない方は、お早めにASKまでご連絡ください。
 受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551


 ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらをどうぞ。
   ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

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  2.ASKからのお知らせ
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 このところ、リバーシブル予防パンフのご注文が相次いでいます。
 以下の4種類のうち、
 
 No.1「妊娠とアルコール/女性とアルコール」
 No.2「アルコールと生活習慣病/アルコールとストレス」
 No.3「飲酒運転をゼロに!/おいしく賢く飲みたい人へ」 
 No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」

 保健所関連では通常、No.2と4が多いですが、No.3と4を各600部という
 組み合わせのお申込みがありました。
 どのように活用されるのか、お聞きしてみたところ――
 
 ★山口県・長門健康福祉センターの担当者のお話

 アルコール依存症の手前の「予備群」の方に、予防を呼びかけるパンフレット
 を探していました。
 「おいしく賢く飲みたい人へ」「あなたの飲酒をチェック」というタイトル
 を見て、まさにこれ!と思いました。 

 9月は自殺予防啓発週間があり、街頭キャンペーンを行ないます。
 自殺の要因はさまざまですが、アルコールが関係している状況もあるので、
 知識の普及や啓発のため、パンフレットを手渡したいと思いました。
 でも、会場はショッピングモールやデパート。普段、アルコールのことを
 気にされない一般の方がほとんどです。
 その人たちが違和感なく手にとれ、日頃どのくらい飲んでいるか、ご自分の
 飲酒習慣を振り返る機会になればと思っています。

 当センターでのアルコール相談の際にも使用する予定です。 


 ASKの知恵と工夫が詰まったカラフルなリバーシブル予防パンフ。
 どうぞご活用ください。 
   ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/NLjZ6F


 さて、秋の交通安全週間に向けて、啓発トイレットぺーパー「飲酒運転防止
 (7つの落とし穴)」のお問い合わせも増えています。
 景品としての活用だけでなく、社員に配布する例も! うれしいです。

 ★山口県の企業のお話

 100個注文し、届いてすぐ、社員へ個別に配布しました。
 飲酒運転は絶対にしてはいけないもの。
 社員それぞれが、トイレットペーパーを見た時に、改めて気を引き締め、
 飲酒運転防止の意識向上に結びついて欲しいと思います。

 トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
    ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/Aegqt

 
 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  http://goo.gl/6dWpA 

 ●ASKアルコール通信講座
  ――依存症への対応が学べます
  http://goo.gl/gYL1L

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  3.ニュースCLIP!
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 検知を不正にすり抜ける、とんでもない事案がバス会社で発覚。
 運輸業界に、衝撃が走りました。

 よく使われている、携帯電話と連動したアルコール検知器です。
 自社は大丈夫かと、あわてて確認している担当者の方、いらっしゃる
 のではないでしょうか?

 さて、ニュースクリップ、記事集めは金田、執筆は今成でお届けします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)アルコール検知のすり抜け
 2)飲酒運転事故、「定年後」の割合が急増!
 3)警察署長が、県警嘱託職員が、刑務官が
 4)同乗者死傷・ひき逃げ・身代わり――若者の飲酒運転
 5)やたらと目立つ、女性の飲酒運転
 6)酒酔い騎乗で結婚式へ

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 1)アルコール検知のすり抜け

 3児死亡事故の命日、8月25日。
 福岡で、西鉄観光バスが記者会見を行ないました。

 乗務前のアルコール検知で、男性運転手(49)が検査器に呼気を吹き込むスト
 ローに細工をし、同僚運転手(56)が代わりに検査を受けて、すり抜けていた
 というのです。
 使われた飲酒検知器は、呼気を吹き込むと、検査結果とともに、測定者の顔
 写真が本社に送られる仕組みのものでした。
 詳しい状況をみてみましょう。

 ◎西鉄グループでまた不正 観光バス運転手、飲酒呼気検査身代わり
  (8月26日 西日本新聞)

 8月23~24日、この運転手と同僚は1泊ツアーを担当していました。
 24日朝、宿泊先のホテル駐車場で飲酒検査をしたところ、1回目は呼気0.109
 mg/lのアルコール分が検出されました。
 しかし、2回目、3回目の測定ではアルコールは検知されず……というのは、
 検知器のストローに横穴を開けて別のチューブをつなぐ細工をし、同僚が息
 を吹き込んでいたためです。

 そんな細工、急にはできません。
 事前に細工をしたストローを、持参していたとしか考えられません。

 社内規定では、数値が少しでも出れば乗務停止、宿泊先での飲酒は禁じられ
 ていました。
 運転手は、「前日の午後5時40分頃、350mlの缶ビール1本を飲んだ」と話し
 ているそうですが、その程度の酒量では翌朝、0.109mg/lは検出されないで
 しょう。
 この運転手は2006年にも乗務前にアルコールが検出され、出勤停止処分を受
 けていました。

 不正が発覚したのは、バスの車内カメラに2人の不審な動きが写っていたため。
 同社は徹底した調査を行ないました。
 全運転手119人を対象に、保存されている最近1年分の写真を調べたのです。
 すると、吹き込み口のストローに別のチューブを差していた運転手がほかに
 6人確認されたのです。
 
 連日の報道によると――

 ◎西鉄観光バス:飲酒検知逃れ他に6人 懲戒処分を検討(9月6日 毎日新聞)
 ◎バス飲酒検知逃れ「3、4年前から」修学旅行利用でも(9月7日 朝日新聞)
 ◎飲酒検知の不正伝授? 西鉄観光バスOB調査も(9月7日 読売新聞)
 ◎飲酒隠し運転手、検知ストロー複数所持し使い分け(9月8日 読売新聞)

 6人は、呼気を吹くストローに穴を開けて別のチューブをつけ、チューブを
 市販の手動ポンプにつなげてポンプで測定器に空気を送っていました。
 いずれも1泊2日以上のツアー。その回数は、昨年9月以降の1年間で少なくと
 も68件にのぼり、修学旅行も多く含まれていたといいます。
 しかも、このすり抜けは、3~4年前から行なわれていたらしいのです。

 不正ストローが広まったいきさつはこうです。
 北九州支社(北九州市)の2人と千代支社(福岡市)の1人がストローに細工
 し、他の運転手にも譲るなどして、ツアー先の宿泊施設で飲酒した翌朝に
 使っていた。
 周囲の目がある時は正規のストローを使っており、何らかの手段で複数本を
 入手していたと考えられる。
 「OBから改造ストローを譲り受けた」「OBから改造の仕方を教えられた」
 と話していることから、すでに定年退職した運転手が関わっており、不正は
 長年にわたり常態化していたものと思われる。

 同社では、
 ・ストローを細工できないようにステンレス製に変える
 ・運転手が吹き込む姿を支社側が動画で見られるタブレット端末を導入する
 ・宿泊先に上司らが抜き打ち検査に行く
 といった再発防止策を考えていると報道されています。

 徹底調査と公表で膿を出し切る!
 不正ができない体制をつくる!

 どちらも大事です。
 でも、もうひとつ大事なことがあります。
 調査では、ほかにも10人以上の運転手やバスガイドが宿泊先で酒を飲んでい
 たことが判明しています。
 不正を働いた7人はいずれも勤続年数が10年を超えていました。
 「昔は客の宴席に呼ばれて酒を飲む運転手もいた。飲酒運転撲滅の機運が高
 まっているのに、ベテラン組の運転手たちは頭が切り替わらなかった」
 (同社社長)

 このような飲酒に甘い土壌、飲酒習慣を変えることが肝要なのです。


 2)飲酒運転事故、「定年後」の割合が急増!

 引き続き福岡のニュース。県警による調査です。
 飲酒運転事故を起こした人のうち、定年退職世代に当たる60~64歳の割合が、
 10年間で約3倍になったというのです。

 ◎飲酒運転事故、「定年後」が急増 10年で3倍に(8月26日 西日本新聞)

 2003年に891件だった飲酒運転事故件数は、2006年の3児死亡事故後に行なわ
 れた厳罰化と対策強化によって、2012年には過去最少の185件にまで減少。
 しかし、60~64歳は2006年以降も18~28件でほぼ横ばい。
 その結果、全体に占める割合は03年の4.3%から12年には12.4%に増えてい
 ます。

 ――福岡県断酒連合会のコメントに耳を傾けてください。
 定年退職後に多量飲酒やアルコール依存症の弊害が表面化するケースが少な
 くない。会社や家族に対する責任から解放され、時間的な余裕もできること
 から飲酒量が急増する人が目立つ。
 家族は「定年後は好きなことをさせてあげたい」と大目に見ることがあり、
 1人暮らしの場合は地域や社会から孤立しがちなことも酒量が増える一因。
 その結果、酒を飲み続けたり、二日酔い状態のままハンドルを握ったりして
 飲酒運転による事故につながっているケースもある。
 本人はもちろん、家族や周囲も含め、アルコールについての知識を身につけ
 てほしい。

 高齢者のアルコール依存症が増えているのは、全国的な傾向です。
 ということは、これは、福岡県だけに限ったことではないはずです。


 3)警察署長が、県警嘱託職員が、刑務官が

 取り締まる側の飲酒運転が続いています。
 愛知、富山、大阪。
 ゴルフ場、近くのスナック、帰省中の実家。
 場所、飲酒場面はさまざまです。
 交通機動隊長など交通畑を歩んできた警察幹部が

 ●警察署長(60)愛知県(8月19日 朝日新聞)
 7月21日午前、署員3人とゴルフ場でプレーした際、プレー前に生ビールの
 中ジョッキ1杯とプレー中に350mlの缶ビール1本を飲んだ。ゴルフを終え、
 夕方に自家用車を運転して名古屋市内の自宅に帰った。
 県警関係者から県警本部に情報提供があり発覚、県警は警務部付に更迭する
 人事異動を発表した。県警監察官室が懲戒処分を検討中。
 「暑かったので飲んだ。認識が甘かった」と辞職する考えを伝えている。

 ●県警非常勤嘱託職員(65)富山県(8月19日 読売新聞)
 8月16日午後11時40分頃、道路左側の電柱と衝突したが、そのまま逃走し事故
 を申告しなかった。勤務後の午後8時頃から約3時間、近くのスナックで1人
 で焼酎の水割りを3~4杯飲み、帰宅途中だった。
 現場に落ちていたナンバープレート付きのフロントバンパーから、署員が車
 を特定。呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。
 職員は、高齢者宅を訪問して交通安全などを呼びかける「高齢者ふれあい隊」
 の一員だった。

 ●拘置所刑務官 大阪府(8月20日 毎日新聞)
 8月19日午前9時40分頃、信号待ちをしていた別の車に追突し、計3台が絡む
 玉突き事故を起こした。
 徳島に帰省中で、18日夕から実家で酒を飲んでいた。


 4)同乗者死傷・ひき逃げ・身代わり――若者の飲酒運転  

 7月にASKが発表した「若者の飲酒運転事例の分析」そのままの状況が、再び
 繰り返されています。4件中2件は死亡事故です。

 ●同乗者が投げ出され死亡→女性会社員(25)群馬県(8月16日 読売新聞)
 8月15日午後9時20分頃、関越自動車道下り線で男女3人が乗った乗用車が中央
 分離帯に衝突、横転し、後部席の女性会社員(26)が車外に投げ出され、約3
 時間後に死亡した。
 運転していた女性会社員も頭部に軽傷を負い、助手席の男性(26)にけがは
 なかった。3人は中学時代の同級生。「酒を飲んで運転したのは間違いない」

 ●横転、荷台の6人のうち2人が重傷→大学生(19)山口県(8月19日 TBS)
 8月18日午後8時20分頃、荷台に6人が乗った軽トラックが横転。小学4年生の
 男子児童と男子大学生が骨折などの重傷を負い、児童の兄を含む4人の大学
 生も軽いけがをした。現場のそばを走るJR山陽線に最大でおよそ30分の
 遅れが出た。
 帰省中の大学生のグループで、運転していた19歳の大学生は酒気帯びだった。

 ●ひき逃げ・身代わり→自営業(26)大阪府(8月20日 産経新聞)
 6月12日午前3時15分頃、交差点でミニバイクの新聞配達員をはねて肋骨骨折
 などの重傷を負わせ、逃走。帰宅してから妻(21)を説得して約15分後に車
 で現場に行かせ、「私が事故を起こした」と嘘の申告をさせた。
 妻の説明が不自然だったことから追及したところ、身代わりを認めたため、
 8月20日に自動車運転過失傷害と犯人隠避教唆などの容疑で本人を逮捕。
 「直前まで友人と酒を飲んでいた。飲酒運転がばれるのがいやだった」。
 妻は「夫が逮捕されれば、経済的に困ると思った」と供述している。

 ●死亡ひき逃げ→空調設備工(21)神奈川県(9月10日 産経新聞)
 8月31日午前4時55分頃、ワゴン車を運転中、新聞配達員が運転するミニバイ
 クに追突して死亡させ、そのまま逃走。約30分後、別の人身事故を起こし逮
 捕されていた。
 午前4時頃まで飲食店で友人らと酒を飲んでいた。「怖くなって逃げた」と
 話している。


 ★若者の飲酒運転事例の分析(ASKのサイト)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html


 5)やたらと目立つ、女性の飲酒運転

 女性の飲酒運転、やっぱり増えていると思います。
 4)の若者の飲酒運転にも女性会社員(25)が入っていましたが、そのほか
 に5件です。

 ●学校給食センター女性職員(43) 福岡県(8月16日 福岡放送)
 8月15日午後8時20分頃、信号待ちしていた軽乗用車に追突。呼気から基準値
 の3倍以上のアルコールが検出。「自宅で酒を飲んだあと、花火を買いにい
 こうとした」

 ●主婦(52) 和歌山県(8月27日 わかやま新報)
 8月26日午後6時20分頃、原付と接近。原付が出合い頭に急ブレーキをかけて
 転倒し、110番通報。駆け付けた署員が調べたところ、基準値以上のアルコー
 ルが検出。「前日の午後10時から午前2時頃までワイン1本を飲んだ程度」と
 否認。署はさらに飲酒の量や時間を追及している。

 ●アルバイト女性(23)佐賀県 (9月1日 佐賀新聞)
 9月1日午前4時頃、信号待ちをしていた軽乗用車に追突。呼気0.55mg/lのアル
 コールが検出。

 ●無職女性(40)和歌山県(9月6日 和歌山放送)
 9月6日午前2時前、コンビニの駐車場に前進して止めようとしたところ、車止
 めを乗り越え、店の出入り口の横に置かれていた長椅子にぶつかり、はずみ
 で窓ガラス1枚を割った。自宅で日本酒を飲んだあとミニバイクで外出し、
 その際、軽乗用車に乗っていた外国人男性に声をかけられて車に乗り込み、
 道のわからない男性に代わって運転した。

 ●中学校女性教諭(45)京都府(9月11日 産経新聞)
 9月11日、午前0時50分頃、パトロール中の隊員が、飲食店街のコインパー
 キングから出てくる乗用車を発見し、職務質問したところ、酒のにおいがし
 たため飲酒検知した。
 「友人と居酒屋でビールの中ジョッキを2杯半飲んだ」


 ★女性の飲酒運転事例の分析(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case6.html


 6)酒酔い騎乗で結婚式へ

 西部劇のような話です。

 ◎米コロラド州で「飲酒騎乗」摘発、酩酊状態で交通も妨害
 (9月11日 ロイター)

 9月9日、米コロラド州で、酒に酔った状態で馬に乗っていた45歳の男が飲酒
 運転や交通を妨害した疑いなどで一時身柄を拘束されました。
 男は約965キロ離れたユタ州で開かれる兄弟の結婚式に出席する予定だったと
 いいます。
 警察が呼び止めて調べたところ、持っていたバッグからは小型の拳銃やビール
 の缶が見つかったほか、別のバッグには犬が1匹入っていたとか。
 馬に乗っていた理由は、「免許証を失くしたから」。
 9日遅くに釈放された男は、再び馬に乗って結婚式に向かったそうです。

 現代とは思えない話ですね。
 ところで、日本で酔って馬に乗ったらどうなるのでしょう?
 調べてみました。
 道路交通法には、「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない」と
 定められています。この車両等には軽車両が含まれます。
 そして、軽車両とは――
 ・自転車
 ・荷車、大八車、リヤカー
 ・人力車
 ・そり(犬ぞりなど動物に牽引されるものも含む)
 ・人間が乗っている牛・馬などの動物
 ・祭りの山車
 ・牛車・馬車など動物に牽引される車両

 つまり、酒酔い騎乗は、日本でも道路交通法違反になります。

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   4.山さんコラム No.86
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆あれから10年

 人生の一大事ともいう場面。
 追い詰められて、真っ暗闇に落ち込み、にっちもさっちも行かぬ状態が数日
 つづく。
 しかし原因が自己にあると確信すると、一筋の道が見える。
 その道へ、思い切って飛び込んでいく。
 さーっと目の前が明るくなり、目標が明確に見えてくる。

 10年前のことである。
 2003年8月18日午前10時ごろ、会議室に入ろうとしたとき、営業部長がスー
 と寄ってきて
 「何かの間違いだと思いますが、東名で運転手が逮捕されたと一報が入りま
 した」とささやいた。
 「多分、他のバス会社でしょう」
 とも付け加えた。
 しかし山さんは、その一瞬、どういうわけか「ヤッタかな」と感じた。
 悪い予感はあたっていた。

 32名のお客さまを乗せた2階建て高速バスの運転手が、酒気帯び運転で逮捕さ
 れたのだ。
 当時、山さんが会長をつとめていたJRバス関東の運転手。
 これだけでも大事件であるが、この1年前、兄弟会社であるJR東海バスが
 飲酒運転事件を起こし、バス業界あげて再発防止に取り組んでいる最中の事
 件。最悪の失態である。

 山さんは、大学で心理学を専攻、事故防止の研究要員として国鉄に入社した。
 研究所生活は短かかったが、事故防止には人一倍、注意を払った。力も入れ
 た。
 1984年、山陽本線西明石駅構内で発生した特急寝台列車の飲酒運転による大
 事故では、取りまとめ事務責任者の一人として会議、対策に奔走した経験も
 ある。
 JR東海バス飲酒運転事件後の再発防止対策についても、万全の体制をとっ
 た。
 当時、わがJRバス関東が飲酒運転防止対策では全国のバス会社の中で一番
 進んでいたと自負していた。その会社に再発事故が発生。
 天は、時に皮肉をする。否、最も効果的に慢心を罰するのだ。

 事件後、数日間は、茫然自失。
 40年に及ぶ、わが職業人生は何だったのか。全くの無駄か。
 目の前が真っ暗・・・。暗澹たる思いに沈む・・・。

 ある朝、ふと気づく。こんなにマスコミにたたかれ、非難を浴びても、バス
 は連日、お客様で満員……。このお客様に対し、2度と裏切らないよう根本
 的な飲酒運転対策をとらなくてはならない。
 私の対策に何が欠けていたのか。
 失敗はどこにあったのか。
 事故の直接原因は? 背景は?
 すべてを失ったと思うから、一筋の道が良く見える。
 ASKからの申し入れ書が目にとまる。
 「バス運転者の飲酒運転を防ぐ総合的なアルコール対策を求める要望書」
 ともかく真意を聞きに行こう。

 思い立ったらすぐ行動。アポもとらずにASKのオフィスへ行ってみた。
 その場で研修受講を申し込み、通信講座の受講も決めた。
 アルコール依存症について学ぶため、精神科クリニックへも通い、断酒会・
 AAに参加。
 飲酒運転防止対策の中で、欠けていた部分はここだったのだ。
 社内では、現場を回り、200名以上の運転手から聞き取り調査し、再発防止
 会議、研修を実施。企業内に断酒をしながらレクレーションをするグループ
 も作った。

 いかに今まで、正しい知識を知らずに来たか、わかった。
 「酒をたくさん飲むのは良いこと」だという企業風土をそのままに、酒気帯
 び勤務を防止しようとする虫のよさ。そんな対策ではダメと天が叱ったのが
 東名事件。ようやくわかった。
 そういう目で周囲を見れば、お役所はじめ皆、わかっていない。当時、わかっ
 ていたのは、アルコール関連問題にかかわる専門集団だけだった。
 このとき、悟った。正しいアルコール教育を実施して飲酒運転防止対策をせ
 よ、というのが天命と。

 山さんは、国鉄で山陽新幹線博多開業、東北新幹線盛岡開業の準備活動に
 従事し、開業に立ち会った。国鉄分割民営化の際には、東京圏運行本部の責
 任者として移行作業を無事乗り越えた。国鉄バスから民間バスへの切り替え
 では、会社発足準備段階からたずさわり、JRバス関東を一人前の民間会社
 にまで育てあげた。
 いわば公社員としても、民間経営者としても、ハレの場で、やれるだけのこ
 とはやり、評価される成果をあげた。この面で、わが職業人生に悔い無し、
 である。
 唯一、やりのこしたのが、飲酒運転防止なのだ。
 これを、残る人生のライフワークと定めた。

 2003年12月31日、けじめをつけて会長職辞任。42年間の運輸事業から離れる。
 明けて2004年の正月。
 なんと身も心も軽いことか。肩の荷をおろすとはこのことか。
 はればれとした素晴らしい正月。
 自分では自覚していなくても、事故のストレスが相当あったものと、そのと
 きつくづく感じた。
 (現職の皆さん。この快感を楽しみに、日夜励んでください)

 さて、その正月あけ、アルコール関連問題予防研究会で飲酒運転防止の話を
 しないかという依頼が舞い込んだ。とてもありがたいお年玉。
 この講演を聞いた、ある飲酒運転事故被害者グループの代表が、一緒に活動
 しようと誘ってくれた。
 このグループと飲酒運転防止活動をしていると、助成金を出していただいて
 いた日本損害保険協会から、飲酒運転防止シンポジウムの相談を受けた。
 私がコーディネイターとなり、全国5ヵ所で飲酒運転防止シンポジウムを開
 催。ASKの協力を得て「飲酒運転防止マニュアル」も作成し、飲酒運転防
 止を広く世間に訴える活動をすることとなった。

 こんなにスムーズに機会を得て、次々役割が出てくるとは想像もできなかっ
 た。一つこなすと次が出る。間をおかずに続く。
 2005年からはASKから「飲酒運転対策特別委員会」委員長をおおせつかり、
 ともに活動することになった。2003年には教えを受ける立場だったが、2年を
 経て、同志として飲酒運転に防止に取り組むことになったのだ。

 あの事故から10年。わが飲酒運転事故防止活動は、ASKとともに目下2000
 名近い飲酒運転防止インストラクターを養成するにいたった。
 関係者の努力により、アルコール関連問題への世の中の認識がかくも広く深
 まったことに感無量。努力の甲斐あり。
 そして、山さんのこの10年の活動は天命だったと強く感じる。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 蝉の声が、鈴虫にかわりました。

 猛暑・豪雨・洪水・落雷・竜巻と異常続きだった夏……。
 この秋は、台風の被害が出ませんように。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】88号 13.9.13
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
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