職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

86号2013

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  86号 13.7.10
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.84
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   女性に伝えてください!

     女性はアルコールの分解により時間がかかる……

        つまり、飲酒運転になりやすいことを。

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第6期飲酒運転防止インストラクター養成講座

 お申し込み受付は終了しました。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 【ステップ1】の通信スクール(添削3回)をすでに37名の方が修了。
 締め切りは9月末です。(間際は混み合いますので、早めに提出を)
 
 通信スクールの内容はこちら
  ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_tsushinschool.html

 【ステップ2】
 9月から12月にかけて、全国14ヵ所でスクーリングを行ないます。 
 8月中には、受講者の皆様に、案内を郵送します。
 スクーリングに出席しないと、インストラクターとして認定できませんので、
 必ずご参加ください。

 【認定インストラクター向けスキルアップ研修】 
 スクーリングに併せて、全国11ヵ所で、認定インストラクター向けのスキル
 アップ研修を実施します。
 1期~5期の認定インストラクターには、8月中にご案内をお送りします。 
 新たな情報を得たり、インストラクター同士の交流の場にもなりますので
 奮ってご参加ください。

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★2012年度に起きた「女性の飲酒運転事例」を分析しました! 
 
 ネットニュースに掲載された記事を日々集め、その中から、運転者が女性
 (性別が記載されているか、明らかに女性名。性別不明の名前は除外)
 の事例26件を分析しました。

 <女性の飲酒事故の特徴>

 年代は20代から50代まで、万遍なく分散していました。発生時間帯も昼が
 少なめである以外は、大きな偏りはありません。
 ところが、年代別に傾向を見てみると、いくつかの特徴が浮かび上がって
 きました。

 1.年代別にみた傾向
  ・20代の特徴……未明の事故(検挙)と逃走
  ・30代の特徴……夜の事故(検挙)と子どもの同乗
  ・40~50代の特徴……昼の事故(検挙)とアルコール依存傾向

 2.若者の飲酒事例にみる性差
  飲み仲間を同乗させての無謀運転は、女性ではバイクの1例のみ。
  この行動パターンは、若い男性の特徴のようである。
  一方、20代男女の類似点は2つ。
  1つ目は「未明から朝にかけての事故」で、2つ目は「逃走」。
  これは若者の特徴であることが確認された。

 3.子どもの同乗
  30代女性で子どもを乗せての飲酒運転が2例。
  子どもの生命を危険にさらす虐待であり、認識を広めなければいけない。
 
 4.アルコールへの依存傾向
  アルコールへの依存が疑われるケースは、26件中10件と4割。
  年代が上がるにつれて増え、50代では6件中5件にのぼる。

 <女性の飲酒事故防止のための対策>
 
 女性には、飲酒運転にからんで以下のハンデがあります。

 ・男性と同量のアルコールを飲んだとしたら、体が小さい女性のほうが血中
  濃度は高くなる。しかも女性ホルモンの影響もあって、分解にもより多く
  の時間がかかるから、飲酒運転が起きるリスクは高い。

 ・女性は男性の半分の期間でアルコール依存症になるといわれる。この病気
  の根幹は「飲酒のコントロール喪失」であるから、日常的に運転する場合
  は、飲酒運転が起きてしまう。

 ・多量飲酒の習慣があり、日常的に運転する女性が子育て中であったとした
  ら、子どもを飲酒運転の車に同乗させ危険にさらすおそれがある。

 このことを、教育・保健医療・職域などの場で啓発することが急務です。
 普通免許学科教習でも、女性ドライバーに対して強調してください。
 加えて、飲酒問題をもつ人への介入施策を、さまざまな方面から進めること
 が必要です。

 詳しくはASKのホームページをご覧ください。

 ASK「女性の飲酒運転事例の分析」(2012年度まとめ)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case6.html


 ★「アルコール健康障害基本法案」の条文が修正されました!

 6月25日の超党派議連総会で法案の記述修正があり、アルコール健康障害
 対策関係者会議の位置づけが強まりました。
 
 修正された条文が、アル法ネットのサイトに掲載してあります。
   ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/law.html

 超党派議連は、秋の臨時国会への上程を目指しています。
 賛同議員をお一人でも増やすため、みなさまのご協力をお願いします。

 アル法ネットでは、賛同団体も募集しています。
   ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/


 ★事務所のトイレに設置!?

 今回はバス会社での地道な啓発のようすです。

 トイレットペーパーとジェルパッチを活用している
 東京福祉バス株式会社の担当者のお話――

 トイレットペーパーは、皆に見て欲しいので、事務所のトイレに設置して
 います。
 少しお高いものですから、すぐに無くならないよう、間隔を開けて、少し
 ずつ補充しています。
 すると、「変わったもの、置いていたね」と声を掛けてくれる人がいます。
 絵を見て「なんだろう…」と気にかけてくれたと思うと、購入してよかっ
 たと思います。
 ジェルパッチは、これから従業員に声を掛け、人を集めて実施したいと
 思っています。
 トイレットペーパーをきっかけに、体質判定でさらにアルコールの知識を
 身につけてもらえれば嬉しいです。


 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/Aegqt

 ★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
    ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/7Xu8M

 ★その他、職場の飲酒運転防止対策に最適の教材・予防ツール

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/yKAqH

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  http://goo.gl/6dWpA 

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
 No.1「妊娠とアルコール/女性とアルコール」
 No.2「アルコールと生活習慣病/アルコールとストレス」
 No.3「飲酒運転をゼロに!/おいしく賢く飲みたい人へ」 
 No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」
  http://goo.gl/lnC8p

 ●ASKアルコール通信講座
  ――飲酒運転防止関係者の受講が増えています
  http://goo.gl/gYL1L

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  3.ニュースCLIP!
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 気象庁によると、関東甲信地方は、6日に梅雨明けしたそうです。

 この蒸し暑さ、たまりません。まるでサウナのようです。
 熱中症に気をつけましょう。

 さて、記事集めは金田、執筆は今成でお届けしています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)立て続けに起きている事例を調べたら
 2)未明・同乗・追跡されて逃走→事故
 3)飲酒がらみの自死……
 4)自宅で飲んでコンビニへ――警察官の飲酒運転
 5)バンパーを引きずる車
 6)三重県飲酒運転0(ゼロ)をめざす条例が施行

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 1)立て続けに起きている事例を調べたら

 高知県で、公務員の飲酒運転がすごいことになっています。
 報道によると、高知県では飲酒運転で摘発された公務員が、6月25日以降、
 なんと「6日間で4人」という緊急事態なのです。
 気になるのは、4人中2人が女性であることです。

 ●国立病院機構付属看護学校の女性教員(36)(7月1日 読売新聞)
 6月30日午前1時50分頃、蛇行運転しているのを警察官が見つけた。基準値
 以上のアルコール分を検出。

 ●県立商業高校教諭(32)(6月29日 高知新聞)
 6月28日夜、酒気帯び運転の現行犯で摘発。

 ●県療育福祉センターの女性臨時職員(42)(7月2日 高知放送)
 6月26日の夜から27日の未明にかけて、飲食店で酒を飲んだあと運転し、酒
 気帯び検挙された。

 ●市役所税務課係長(50)(6月26日 高知放送)
 6月25日午後11時20分頃、蛇行しながら走っているのを警察官が発見、呼気
 0.15mg/l以上のアルコール分が検出。友人と午後6時頃から居酒屋で酒を飲
 み、帰宅途中だった。

 富山県高岡市でも公務員による飲酒運転が相次いでいます。
 報道によると、昨年5月以降に酒気帯び運転で検挙された同市職員は3人。
 調べてみたら、こちらも、3人中1人は女性でした。

 ●市市民協働課嘱託職員(61)(7月4日 読売新聞)
 7月2日午後9時半頃、交差点で信号待ちをしていた乗用車に追突し、呼気か
 ら基準値を超えるアルコールが検出。

 ●市建築指導課職員 (4月13日 中日新聞)
 4月12日、道路左側のバイク用品店の駐車場のブロック塀と電柱にぶつかっ
 た。その日の朝、職場に電話をして休みをとり、自宅から一人で七尾市に
 行き、午前9時前後に飲酒したとみられる。「焼酎を飲んで運転したのは間
 違いない」と容疑を認めている。

 ●市民病院女性看護師(57) (2012年5月24日 北日本放送)
 5月14日、出勤途中にガードレールに接触したうえ、住宅の花壇に衝突し外
 壁にも接触する物損事故を起こした。前夜7時頃、自宅での夕食でワインを
 グラスで2杯飲み、眠れないため夜12時ごろから翌午前2時頃にかけて再び
 ワインを2杯飲んだ。

 飲酒運転というと、すぐに男性が思い浮かびますが、女性も増えています。
 看護などの不規則勤務では、寝酒にアルコールを使ううち、依存にはまっ
 ていくケースをけっこう見ます。
 対策を立てるときは、ぜひ女性も意識していただきたいと思います。


 ★ASK「女性の飲酒運転事例の分析」(2012年度まとめ)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case6.html


 2)未明・同乗・追跡されて逃走→事故

 前号のメルマガで、ASKによる若者の飲酒運転事例の分析を紹介しました。
 まさしく、その典型と言うべき事故が、大分と山口でありました。

 ――未明・同乗・追跡されて逃走→事故・運転者と同乗者負傷
 ●少年(19) 大分(6月24日 OBS大分放送ニュース)
 6月24日午前4時頃、飲酒運転の取締りを振り切って逃走した軽乗用車が
 電柱に衝突。運転していた19歳の少年が足を骨折し、助手席の少年もけが
 をした。基準値を下回るアルコールが検出。「飲酒運転がばれたくなくて
 逃げた」

 ――未明・同乗・追跡されて逃走→事故・同乗者死亡
 ●作業員(24) 山口(7月1日 読売新聞)
 6月30日未明、パトカーが信号無視の車に停止を求めたところ、逃走し、
 道路脇のガードレールを突き破って住宅の壁に衝突。助手席に乗っていた
 作業員(27)が脳挫傷で死亡。運転者から基準値以上のアルコールが検出
 された。

 飲酒も運転も初心者で、若さゆえの短慮も重なる、若者の飲酒運転事故。
 対策が急務です。


 ★ASK「若者の飲酒運転事例の分析」(2012年度まとめ)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case5.html


 3)飲酒がらみの自死……

 山形市で、いたましい事態です。

 ◎山形市職員が飲酒運転、摘発後自殺か(6月24日 山形新聞)

 今年4月、飲酒運転で摘発された市の男性職員(当時59)が、その5日後に
 首をつって死亡していたことが判明したのです。職員は複数の遺書を書い
 ており、うち1通は職場に宛てたもので、迷惑を掛けることをわびる内容だ
 ったといいます。

 職員は4月22日、コンビニエンスストアで缶ビール5、6本を飲んだ後に車を
 運転し、物損事故を起こしました。8年前にも酒気帯び運転で摘発されてい
 ました。
 アルコールへの依存が疑われます。
 病気としてのアプローチが行なわれていたら……と悔やまれます。

 この報道と同時期、岩手県では小泉県議会議員の死が報じられました。

 ◎小泉県議 多量のアルコールを摂取(6月26日 岩手放送)
 ◎<岩手県議>小泉氏死亡、自殺か 病院非難でブログ炎上
  (6月25日 毎日新聞)

 6月25日午前5時頃、県議は、大志田ダムの湖岸で仰向けに倒れているのを
 発見されました。死後1日、2日経っており、体内から成人が泥酔状態とな
 る量を超える多量のアルコールが検出されました。遺書は見つかっていな
 いということで、警察は自殺と事故、両方の可能性を視野に捜査を進めて
 います。

 小泉県議は県立病院を受診した際に番号で呼ばれたことに腹を立て、自身
 のブログで、「刑務所に来たんじゃない」などと書き込み、非難が殺到し
 てブログを閉鎖。6月17日に謝罪の記者会見していました。
 後援会幹部は「先週末、小泉さんから『元気がなくなりました。何も食べ
 られません』と電話があった。騒動を気にして思い悩んでいるようだった」
 と語っています。

 自死か事故か判然としない死は、アルコール関連死にはよくみられます。
 アルコールには、死を引き寄せてしまう側面があるのです。


 ★うつ・自殺とアルコール
   ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/depression.html


 4)自宅で飲んでコンビニへ――警察官の飲酒運転

 6月の同時期、栃木と新潟で、50代の警察官による飲酒運転が起きました。
 どちらも多量飲酒のあとコンビニに行き事故を起こしていて、一瞬同じ事
 例かと思い、目を凝らして読み直したほどです。
 どちらも、アルコール依存が疑われる飲み方です。

 ●警部補(56) 栃木(6月23日 朝日新聞)
 6月22日午後10時10分頃、コンビニエンスストアの駐車場に入る際、停止中
 の軽乗用車に接触する事故を起こし、基準値を超えるアルコールが検出さ
 れた。「アパートで午後4時半から5時半まで、500mlの缶ビールと缶チュ
 ーハイを合わせて5本飲んだ。買い物をしようと車を運転した」などと供述。
 この日は休みだった。
 ――1時間に、500mlの缶ビールと缶チューハイを合わせて5本!

 ●警巡査長(51) 新潟(7月5日 読売新聞)
 6月22日夜から23日午前10時頃にかけて、自宅で焼酎を700mlほど飲み、車
 を2.4キロほど運転してコンビニ店に向かい、駐車場で隣に止まっていた車
 にドアをぶつけた。巡査長は車で逃走、約3キロ運転して帰宅したが、ナ
 ンバープレートの番号から割り出され逮捕された。帰宅後も缶酎ハイを2口
 ほど飲んでいたという。
 ――前夜から朝10時にかけて、焼酎700ml!

 警察官によらず、自宅で飲酒していてコンビニに行く例はよく見られます。
 飲み足りなくて、アルコールを買い足しに行くのでしょうか。


 ★ASKリバーシブル予防パンフ
 No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/fbrgn


 5)バンパーを引きずる車

 福岡県で、不審な車が見つかりました。

 ◎タイヤを欠損させたまま走行、飲酒運転の男を逮捕 福岡
 (6月17日 レスポンス)

 6月13日午後1時30分頃、福岡県みやま市内で、前部が破損した状態で走行
 している軽乗用車をパトロール中の警官が発見。運転していた男(57)に
 職務質問したところ、基準値を超えるアルコール分を検出、逮捕しました。
 車は、左前輪のタイヤが欠落していて、前部バンパーをひきずりながら走
 行していたとのこと。
 「熊本県内を走行中に側溝へ脱輪する事故を起こし、その際にタイヤが無
 くなったが、そのまま走ってきた」と供述。車が発見された現場は福岡と
 熊本の県境から約15kmの地点だといいます。
 男は「アルコール依存症で酒が止められない」と語っているとのことです。

 この逮捕が回復のきっかけになりますように。


 ★背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
   ↓ ↓ ↓
  http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 ★アルコール依存症への対応を学ぶ通信講座
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/tE35C


 6)三重県飲酒運転0(ゼロ)をめざす条例が施行

 7月1日、施行された三重県の条例、全文が以下にUPされています。

 三重県飲酒運転0(ゼロ)をめざす条例(PDF)
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/LEF7X

 アルコール依存症に関する受診義務については、来年1月1日の施行だそう
 ですが、三重県のアルコール医療関係者の話では、家族からの相談がすで
 に増えているとのことです。

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   4.山さんコラム No.84
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆うなぎの蒲焼

 夏だ、土用だ、鰻の蒲焼だ。
 というわけで今回は、この場を借りて山さんのグルメ談義とさせていただ
 く。
 断酒を始めたばかりの方に向く話ではないので、あしからず。

 平賀源内の知恵で、江戸時代から土用の丑の日に、鰻を食べる風習が広ま
 った。
 本来、そばや素麺などサッパリしたものが食べたい季節である。
 それなのに夏の暑い盛りに、脂の強い、クセのある「クドイ鰻」が喜ばれ
 ているのは何故?
 暑い夏を乗り切るための栄養補給だとか。

 子供の頃、鰻屋さんの店先を通ると、なんとも言えない良い匂いがしてき
 て、生つばを飲みこんだものた。あの香ばしい、おいしそうな匂い。タレ
 と脂のしたたりが炭に落ちて立つ煙を、パタパタ団扇であおぎ出し、お客
 を誘う。
 鰻の蒲焼は、天然ものが豊かにあった当時も、贅沢な料理で、貧しかった
 我が家では口に入らなかった。
 高校時代、通学の途上に大衆的な鰻屋ができた。大変な人気で、昼は行列。
 いつも良い匂いをかいで通ったが、高校生が入る雰囲気ではなかった。
 結局、初めてうなぎの蒲焼を食べたのは、会社に入り数年たってからだと
 思う。
 神田で評判の、行列ができる店へ食通の先輩と出かけた。正直、ガッカリ
 した。フニャフニャで脂っこいばかりの甘い味。うまさなどこれっぽっち
 も感じない。
 これならカツ丼のほうが、よっぽどマシだ。一度でコリた。
 その後、酒の先輩が連れて行ってくれた新宿西口の「かぶと」という店は
 よかった。
 鰻の頭、ヒレ、きも、レバーなど本来の鰻屋では捨てられる部分を竹串に
 さし焼いて出す。硬い頭をくし焼にしたのが好きだった。煙のもうもう
 あがるバラック建ての汚い店に、肩を寄せ合い丸椅子に座り、梅割り焼酎
 を飲む。場所は、終戦直後の焼け跡に建てられた新宿西口飲み屋街。
 ちなみに現在も健在だ。

 筑後川の河口近くに、ウナギの名所があった。安くてうまいと評判。福岡
 に行った際、わざわざ出かけた。
 よしず張りのいかにも河口にふさわしいたたずまい。川風も気持ちの良い
 日暮れ時。雰囲気は満点。
 そして出てきました。大皿に山盛りの蒲焼。蒸していないから、歯ごたえ
 のある香ばしい味が口中に広がる。うまいことはうまい。ムシャムシャや
 って、少し甘めの城島の酒(福岡県の有名な酒所)で口を洗う。次の一口
 もうまい。また酒をごくり。一口食べてはごくりごくり。
 なにせ脂が強いから、酒で口を洗わねば、次にすすめない。
 まだ30歳の若さ。あっという間に3匹はたいらげたろう。コップ酒も3
 杯。しかし、蒲焼の山は減らぬ。
 ウンザリ、酒ばかりすすむ。こうなると、評価は一気にさがる。

 蒲焼をおいしいなと感じたのは、40代も後半になってからのことだろう。
 ある本で、お江戸で自慢できる食べ物は、鮨、そば、天ぷら、鰻、トンカ
 ツ、とあった。
 「食べるために生きている」山さん、この本を読んで、鰻のうまさが分ら
 ないのは江戸っ子の恥だと、さっそく探求にのりだした。
 評判の店へ行く。その店の標準的な「うな丼」か「うな重」を食べること
 にした。
 何軒か通い、ようやく鰻を味わう方法がわかってきた。探求の結果は、以
 下のとおり。
 第一に、軟らかいばかりが、よいのではない。ある程度の硬さが好ましい。
 第二に、よく蒸して脂が軽くなくてはいけない。
 第三に、身に焦げ目があってはならない。
 第四に、タレはやや辛口が望ましい。
 第五に、ご飯がとびきり上等でなければならぬ。
 これを同時に満たすには、大衆的な店では無理。鰻が昔から贅沢な食べ物
 だったのがよく分かった。(スーパーのお惣菜としてのウナギは、別物と
 考えたい)

 南千住に追い込み形式の「尾花」という店がある。ここはすばらしい鰻を
 出し値段もリーズナブルだが、いつも満員。何回か通ったが、予約はでき
 ないのが難点。
 土用の暑い盛りに汗だらけで、行列を作り待つ。高齢者にはとてもつらい。
 若者向き。そこで、値段ははるが、予約ができる店へ。これまた一苦労。
 土用の頃は、どこも満員。

 さて結論を急ごう。山さんのご贔屓は、神田明神下の神田川本店。
 都心なのに木造2階建。黒塀に見越しの松、水をうってある玄関。一見客
 には、ちょっと入りにくい風情。広い玄関で靴を脱ぎ、よく拭きこまれた
 階段を登る。幅広の廊下を通って、一番奥まった部屋にどっかりと座る。
 何かしらホッとした気分になる。マンション暮らしで畳の無い生活の山さ
 んだ。年に1回、たまにはこうした贅沢も許されよう。
 さてビールだ。以前は、軽く1本空けたが、これは禁物。腹がふくれてい
 けない。コップ1杯がよろしい。そしてゆっくり飲む。
 季節のお通しがでるから、これを少しずついただき、感想など述べ合いた
 い。
 次に酒である。なめるがごとく、すするがごとく、1合をゆっくり大切に
 味わいたい。メイン登場まで時間がかかるのだ。ハイペースで飲んでいた
 ら、鰻の味などわからなくなる。
 白焼きが出る。わさび醤油でいただく。さっぱりした初夏を感じさせる味。
 鰻の大きさと蒸し加減がいのち。
 次に肝焼き。これはこんがりと焼いてある。苦味と香ばしさ。大人の味。
 ここでまたちびり、酒を飲む。口を洗うためではなく、酒のうまさも賞味
 するのだ。
 いろいろ楽しんでいるうちに蒲焼がくる。あめ色に焼けた非の打ち所のな
 い主役の登場。

 ここまでで、酒はせいぜい1合(1単位)、超えても2合(2単位)まで。
 この原則を守らなければ、伝統の料理と酒、両者共に味わい楽しむことが
 できない。

 昔、飲みに飲み、酔っぱらって、蒲焼の入った塗り物のふたも開けずに
 「お土産につつんでくれ」と言ったことがある。年配の仲居さんに「それ
 じゃ板前さんが気の毒です」とたしなめられた。
 (だから酔っ払いは困る) 
 今は、「マイ枡」を持参、大事に飲み、鰻をじっくり味わう。
 酒の飲みすぎは、せっかくの料理を殺してしまう。
 これを「酒に呑まれる」といい、よい料理人は嫌ったものだ。

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  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 三重県の条例を見ていたら、「三重県飲酒運転0ゼロをめざす推進運動の日
 は、12月1日とする」という一文がありました。
 忘年会シーズンに先駆けて、ということでしょうか。

 他県の条例をみてみたら――

 福岡県「飲酒運転撲滅週間」は、3児死亡事故の命日である8月25日~31日。
 宮城県「飲酒運転根絶の日」は、登校中の高校生たちを巻き込んだ死傷事故
 の命日、5月22日。

 これらは「あの事故を忘れないように」という意味ですね。

 「アルコール健康障害対策基本法案」にも啓発週間があります。
 いつにすべきか今、議論しているところです。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】86号 13.7.10
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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