職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

85号2013

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  85号 13.6.14
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.83
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   若者による飲酒事故の特徴とは?

       ――仲間が同乗・深夜~朝・逃走

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第6期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付終了しました!
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 
 応募は運送業からが多いのですが、一般企業や医療機関の方々もいます。
 そういう方々の応募の声をご紹介します。

 
 ●職場の飲酒に対するモラルの低さに衝撃を受けました。正しい知識、
  指導の方法を身につけ身近なところから改善できる活動に貢献したい
  と思います。(企業)

 ●昨年社内で飲酒運転事故をおこした従業員がいて、社内でも対外的に
  も、もっと従業員の意識を高め、飲酒運転を根絶できる会社に変化さ
  せないと信用を失うという危機感があったので。(企業)

 ●依存症看護に関わり8年がたち、多くのアルコール被害者と向き合う中
  で、こうなる前に何とかならなかったのか、といったジレンマに……。
  前に出る時がきたのかなとふと思い、何かのきっかけになればと受講
  を希望しました。(医療)

 ●飲酒運転の防止には、アルコール依存症の講義を含むアルコール教育
  が必要だと常々思っていました。5年前からこの講座が開設されていた
  ことを初めて知り、驚きました。(医療)

 ●飲酒運転をした人に対して、何らかの形でアルコールの教育をする機
  会をつくっていきたい、関わっていきたいという思いから応募しまし
  た。(医療)


 ……全国で開催するスクーリングでは、異業種の方々と交流します。
 飲酒運転防止に取り組むいろいろな立場の人と知り合うことができる。
 それは、この養成講座の大きな特長の1つです。

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★2012年度に起きた「若者の飲酒運転事例」を分析しました! 
 
 昨年度、YahooやGoogleのニュースに掲載された記事を日々集め、その中か
 ら、10代~25歳までの若者による事例79件を抜き出して、分析したのです。
 その結果、大きな特徴が浮かび上がりました。

 <若者の飲酒事故の特徴>

 1.一緒に飲んでいた仲間が同乗しており、同乗者を巻き込んだ死傷事故に
   つながっている
 2.多くが未明~朝にかけての時間帯に発生している
 3.ひき逃げ、身代わり、無免許など悪質なケースが目立つ

 上記の特徴から、若者の飲酒運転は大事故につながってしまうのです。
 この分析の結果をふまえ、ASK飲酒運転対策特別委員会では、以下の対策を
 提案。関係機関に要望していく予定です。

 <若者の飲酒事故防止のための対策>

 1.警察…若者の飲酒運転の特徴について、データ解析をし、効果的な対策
   のため関係機関に協力要請をする。

 2.自動車教習所…普通免許学科教習の中で、若者たちの事故の特徴、飲酒
   運転につながる飲酒習慣など、アルコールの基礎知識を教える。若者の
   事故の特徴を示して注意喚起する。

 3.高校…飲酒の誘惑や運転免許取得が目の前に迫った卒業年の3年に、アル
   コール教育を実施する。若者の事故の特徴を示して注意喚起する。

 4.大学・短大・専門学校など…飲酒運転・急性アルコール中毒・アルコー
   ル依存症などについて、具体的かつ総合的なアルコール教育を行なう。
   若者の事故の特徴を示して注意喚起する。

 5.職場…職員向けに飲酒運転防止の研修を行ない、アルコールの基礎知識
   を伝える。とくに、10代~20代前半の若者を採用する職場では、若者た
   ちの事故の特徴を示し注意喚起する。

 6.若者の来店が多いカラオケ、コンビニ、居酒屋など…車で来店した顧客
   の飲酒運転が起きないよう、対策を講じる。

 詳しくはASKのホームページをご覧ください。

 若者の飲酒運転事例の分析(2012年度まとめ)
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/EaFnp


 ★「アルコール健康障害基本法案」の条文がほぼ固まりました!

 昨年3月から、検討が続けられてきた基本法案。6月10日に、政権交代後はじ
 めての超党派議連総会が開かれ、修正案についての話し合いが行われました。
 焦点は、所轄を厚労省にするか、内閣府にするかです。
 さまざまな問題の背景に隠れているアルコール問題。対策の広がりを重視し
 て、所管を内閣府とする案が採用されました。
 
 条文は、アル法ネットのサイトに掲載してあります。
   ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/2zYOy

 各党の合意を得るプロセスを経てから、国会上程へと進みます。
 いよいよ正念場です。
 賛同議員をお一人でも増やすため、みなさまのご協力をお願いします。

 アル法ネットでは、賛同団体も募集しています。
   ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/


 ★「こころの日」にトイレットペーパー!?

 思わぬ団体から、飲酒運転防止のトイレットペーパーをまとめてご注文いた
 だき、どんなふうに使うのか、さっそくうかがいました。

 日本精神科看護技術協会、秋田県支部のお話――

 7月1日の「こころの日」に合わせて、7月7日に、一般の人が参加できるイベ
 ントを開催します。
 トイレットペーパーは、そこで配布する予定です。
 精神科看護のイベントなので、主にうつのことを扱いますが、アルコールの
 パッチテストも実施することになりました。
 せっかくアルコールを扱うので、体質だけでなく、飲酒運転のことも気にか
 けて欲しいと思い、購入しました。
 日頃の飲酒習慣の見直しをしていただきたいです。


 トイレットペーパーなら家庭に持ち帰れば、どれどれと話題になり、個室
 でじっくり読めますものね! おまけに、読んだら無駄なく消費できます♪

 ★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/Aegqt


 ★その他、職場の飲酒運転防止対策に最適の教材・予防ツール

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  ――飲酒運転防止研修のためにASKが独自につくった視聴覚教材です
  http://goo.gl/yKAqH

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/6dWpA 

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  ――2つの入り口を持つパンフ。単独でも、セットでも購入できます
 No.1「妊娠とアルコール/女性とアルコール」
 No.2「アルコールと生活習慣病/アルコールとストレス」
 No.3「飲酒運転をゼロに!/おいしく賢く飲みたい人へ」 
 No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」
  ※ご購入者の声をアップしました
  http://goo.gl/lnC8p

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●ASKアルコール通信講座
  アルコール依存症への対応の基礎を学ぶ<基礎クラス>と
  <介入技法トレーニングクラス>
  ――飲酒運転防止関係者の受講が増えています
  http://goo.gl/gYL1L

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  3.ニュースCLIP!
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 台風3号は昨日、伊豆諸島近海で熱帯低気圧に変わったそうです。
 梅雨の日本列島、これから夏日が増えていくのでしょうか。

 さて、記事集めは金田、執筆は今成でお届けしています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)若者の飲酒重大事故! 懲役14年の判決
 2)なぜ?やまない、教師の飲酒運転
 3)200人に聞きました――香川県警の調査
 4)午前11時の飲酒運転
 5)職員と飲酒習慣を面談へ――広島市
 6)「路上寝込み」と「駅での暴力」
 7)大治町町長の飲酒運転

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 1)若者の飲酒重大事故! 懲役14年の判決

 昨年11月25日午前3時頃、仙台で飲酒運転の車が道路工事現場に突っ込み、
 作業員2人を死亡、2人を負傷させた事故がありました。
 運転していた男性会社員(当時20)は危険運転致死傷罪に問われ、裁判員
 裁判で懲役14年の判決が言い渡されました。

 ◎飲酒運転4人死傷で懲役14年判決 仙台地裁(5月29日 日本経済新聞)

 車はまったくスピードを緩めず工事現場に突っ込み、事故後、会社員は直立
 できないほどの酩酊状態だったといいます。
 裁判では「事故直前、約13秒間も前方を全く見ていなかった」ことが焦点に
 なりました。
 検察側は、「飲酒で正常な運転ができなかったのは明らかだ」と、危険運転
 致死傷罪の適用による懲役18年を求刑。
 弁護側は「カーナビ操作による脇見運転が事故の原因」として、より法定刑
 の軽い自動車運転過失致死傷罪などの適用を求めていました。
 裁判長は「被告による異常な運転はアルコールの影響を受けていたとしか考
 えられない」と指摘し、14年の実刑判決を下しました。

 この判決の1週間ほど前、東京・東久留米で、やはり20歳の若者による暴走
 事故が発生しています。

 ◎車4台に当て逃げ繰り返し1人死亡、飲酒運転か(5月21日 TBS)
 ◎東久留米の2人死傷事故、4倍超のアルコール検出(5月23日 TBS)

 車4台に当て逃げを繰り返した死亡事故。
 どんな状況だったかというと――

 5月21日0時40分頃、20歳の男性が運転する軽乗用車が対向車線にはみだし、
 前から走ってきた軽ワゴン車に正面衝突して、運転者を死亡させました。
 さらに前を走っていた軽乗用車に追突して横転させ、運転者と同乗者に重軽
 傷を負わせました。
 それだけではなく、これらの事故の直前、軽乗用車は踏切で一時停止してい
 た車など2台に次々と衝突していました。
 つまり逃走のために猛スピードで走り、およそ700m離れた地点で軽ワゴン車
 と衝突。死亡事故を起こすに至ったのです。
 男性の呼気からは、基準の4倍を超える0.62mg/lのアルコールが検出。
 複数の店で酒を飲んだ後の運転で、まさに暴走。
 事故現場にはブレーキ痕がありませんでした。

 このほかにも、10代~20代の事故や摘発が相次ぎました。

 ●パト追跡の車衝突、同乗者死亡/会社員(20)千葉(6月7日 東京新聞)
 6月7日0時15分頃、パトカーの追跡を受けていた軽乗用車が付近の乗用車と
 衝突、軽乗用車に同乗していた40代女性が頭などを強く打って死亡した。
 運転者2人も負傷。20代男性の呼気から基準値を超えるアルコールが検出。

 ●高速道で追突、同乗者死亡/大学生(22)神奈川(5月27日 毎日新聞)
 5月26日午前6時頃、高速下り線で路肩に停車中の作業車に、大学生が運転す
 るトラックが追突して死傷者3人を出す事故が発生した。助手席の友人(22)
 が死亡、搬送先の病院で、大学生から呼気0.25mg/lのアルコールが検出。
 作業車で積み込み作業をしていた会社員も事故で転倒し、軽傷を負った。

 ●草むしりの男性はねる/大工(18) 埼玉(5月19日 産経新聞)
 5月19日午前8時頃、草むしり中の近所の会社員をはねてけがを負わせた。
 車は約1メートル先の街路灯に衝突して停止。呼気から0.15mg/lのアルコー
 ルが検出。

 ●パトカーに追突/会社員(21歳) 和歌山(6月10日 わかやま新報)
 6月9日0時50分頃、交差点で信号待ちをしていた交通取締り中のパトカーに
 追突。事情聴取の際に強い酒の臭いがしたことから飲酒運転が発覚。
 けが人はなかった。

 ●医療センター職員(20代) 福島(5月28日 福島民友ニュース)
 仕事が休みだった5月25日、車を運転して1人で飲食店に出掛け、21時頃から
 飲み始めた。約30分後、店を変えて知人と一緒に飲み、その後、最初に飲ん
 でいた飲食店に戻った。26日朝になり、飲み直そうと運転代行を呼んで駅前
 に行ったが、店が閉まっていたため別の店を探そうと車を運転したところ、
 摘発された。

 大事故に発展するのが、若者の飲酒運転の特徴。
 本人たちのためにも、社会の安全のためにも、本気の対策が必要です。
 自動車教習所、教育機関、若者が多い職場……よろしくお願いします。


 ★ASK「若者の飲酒運転事例の分析」(2012年度まとめ)
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/EaFnp


 2)なぜ?やまない、教師の飲酒運転

 教師の飲酒運転が起きない月はありませんが、ひと月に4件も!
 若者に飲酒運転の怖さや命の大切さを教えるべき立場の人たちが、なぜ?

 ――アルコールが理性をマヒさせる作用をもつから
 ――肝臓での処理に、すごく時間がかかるのを知らないから
 ――依存性があるから

 ●中学講師(26)福岡(6月10日 産経新聞)
 6月9日20時40分頃、飲食店街近くでパトロール中の捜査員が呼気を調べた
 ところ、0.33mg/lを検出。「昼に福岡市で開かれた結婚式に出席し、ビール
 を飲んだ」と供述。

 ●高校教諭(56) 大分(6月3日 大分放送)
 6月3日16時半頃、一時停止義務違反で停止を求められた際、0.17mg/lのアル
 コールが検出。去年9月から病気のため休職中で、その日は登山をして350ml
 の缶ビール1本を飲んでいた。「やってはいけないことをしてしまい、弁明
 の余地はない」と話している。

 ●中学教諭(54)静岡県(5月24日 静岡第一テレビ)
 5月22日21時頃、酒気帯び運転で、センターラインをはみ出して対向車と接触
 事故を起こした。地元の会合で酒を飲んだと容疑を認めている。教諭は、
 勤務先の中学校で3年生の学年主任をしている。

 ●医大教授(52)和歌山(6月5日 紀伊民報)
 5月11日18時頃、ゴルフ練習場に乗用車で行き、駐車場に止めようとしてい
 た人の車と接触事故を起こした。基準値以上のアルコールが検出。教授は同
 日12時から16時半まで知人の結婚式に出席し、生ビールなどを飲んだ。帰宅
 後に仮眠した後、乗用車でゴルフ練習場に出掛けた。


 ★ASK「教職員による飲酒運転」懲戒処分事例の分析(2008年調査)
  ↓ ↓ ↓ 
 http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html


 3)200人に聞きました――香川県警の調査

 「人口10万人当たりの飲酒運転による事故件数が全国ワースト1」の香川県。
 県警が、「200人に聞きました」というアンケート調査を発表しました。
 飲酒運転で免許取り消しになった人への聞き取り調査で、昨年1月から今年
 1月にかけて200人(男性175人、女性25人)を対象に実施し、結果は以下の
 ホームページにPDFで公開しています。
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/5QUyN

 ちょっと中身をご紹介すると――

 ▼飲酒運転の理由
 ・事故や違反を起こさなければ大丈夫と思った 30.5%
 ・近くなので大丈夫と思った 19.5%
 ・飲酒したが酔ってないと思った 10.0%
 ・休んだので酔いが覚めていると思った 7.5%

 ▼飲酒運転が発覚した端緒
 ・交通事故での発覚 63.5%
 ・警察が発見 30.5%
 ・通報 4.5%

 ▼運転の目的
 ・帰宅 49.5%
 ・買い物 13.5%
 ・訪問 10.0%
 ・飲食 7.5%
 ・ドライブ 6.0%
 ・送迎 5.0%
 ・業務中 4.0%

 「200人に聞きました」は、そのまま教材になるつくりで、最後に、失うもの
 と、残るものを列挙し、
 「それでも、飲酒運転しますか? 自分と家族を犠牲にしてまで」
 と結んでいます。


 4)午前11時の飲酒運転

 早朝の飲酒運転によくあるのは、「朝方まで飲んで帰宅」「車中で仮眠をと
 って帰宅」「前の晩のお酒が残って出勤」というパターン。
 では、午前11時だと? 2つのケースをご紹介します。

 ●菓子を買いに行く途中……市職員(36)愛媛(5月25日 毎日新聞)
 5月24日午前11時50分頃、市職員から何度もクラクションを鳴らされた前方の
 車の男性が、近くの店の駐車場で話し合いに臨んだところ、酒の臭いに気づ
 き、110番通報。署員が走行中の車を見つけて調べたところ、呼気0.55mg/lの
 アルコールを検知。「酒酔い運転」で現行犯逮捕されました。
 この日は友人の葬儀に出席するために休暇を取り、菓子を買いに行く途中だ
 ったそうです。

 市職員は、前日「酎ハイを5、6杯飲んだ」と言っていますが……。
 友人の葬儀の前夜ですよね。
 お通夜で酎ハイを飲みすぎたということでしょうか??

 ●歯医者に向かう途中……調理員(41)茨城(6月6日 産経新聞)
 5月25日午前11時過ぎ、走行中に警官に停止を求められ、呼気0.4mg/lのアル
 コールが検出されました。
 午前8時頃、自宅で缶入りのウイスキー炭酸割り(500ml)を飲み、歯科医院
 に向かう途中だったそうです。

 う~ん、なぜ、歯医者に行く前に酒を飲む??? 


 5)職員と飲酒習慣を面談へ――広島市

 2009年から5年連続。広島市職員の飲酒運転摘発の連続記録です。
 同市はこの状況を受け、約1万1千人の全職員を対象に、普段の酒量や二日酔
 いの程度などを尋ねる面談調査を始めると、6月4日に発表しました。

 ◎広島市が全職員に飲酒面談(6月5日 中国新聞)

 市人事課によると――
 ・各職場の所属長が7月、職員との個別面談を始め、1~2ヵ月で終える。
 ・日ごろの酒量や頻度、酔った時の様子、二日酔いでもハンドルを握るか
  どうかなど飲酒運転に関する認識を尋ねる。
 ・日常的に公用車を運転する職場で、職員のアルコール依存症などが分かれ
  ば、産業医と相談して異動も考える。
 ・自分で酒をセーブできない職員については、家族に協力を呼び掛ける。

 この報道を読んでちょっと不安になったのは、私だけでしょうか。

 アルコール依存症は、誤解と偏見が根強い病気です。正しい認識を広め、
 依存症の手前の多量飲酒の方々への予防も含めた対策をとらないと、
 「しょうもないやつのために迷惑をかけられる」
 「そんなやつは職場から排除すればいい」
 といった空気が職場に醸成されます。
 何人かの「問題児」を抜き出すだけではだめなのです。
 むしろすそ野を広く、多量飲酒の習慣の改善とアルコールの正しい認識普及
 に取り組んでいただければ、と願います。


 6)「路上寝込み」と「駅での暴力」

 埼玉県警が、夏本番を前に、2つの対策を強化しています。

 ◎飲酒運転、路上寝込み…酒絡みの違反・事故 埼玉(6月1日 産経新聞)

 1つは、飲酒運転。各地で検問を行ないます。
 もう1つ、注意を呼びかけているのは、「路上寝込み」です。
 酔って路上に寝込み、車にひかれるなどする「路上寝込み」は夏場に増加す
 るのだそうです。
 昨年は1件違いで千葉県がワースト1でしたが、埼玉県は4年連続で、路上寝
 込み死者数が全国ワースト1をという、悲しい記録を持っているのです。
 県警によると、高齢者が深夜に寝込み、はねられるケースが多いとか。
 車にとっても、路上寝込みは、急停止で多重事故に至る恐れがあるので、
 要注意です。

 ◎駅員らへの暴力、過去2番目の多さ…大手私鉄(5月22日 読売新聞)

 日本民営鉄道協会は、駅での暴力に警鐘を鳴らしています。
 全国の大手私鉄16社の駅員や乗務員らに対する2012年度の暴力行為が、231件
 にのぼったのです。
 加害者の77%が飲酒しており、約半数が午後10時以降の深夜に発生。
 「車内で喫煙している乗客(20歳代)に注意したところ突然殴られた」
 「自動改札機を通ろうとした際に倒れた深酔いの乗客(60歳代)に声をかけ
 たところ殴られた」
 「理由なく」暴力を受けるケースも多かったといいます。

 詳細は、日本民営鉄道協会のホームページを。

 ★鉄道係員に対する暴力行為の件数・発生状況について(PDF)
  ↓ ↓ ↓
 http://goo.gl/wyfSH


7)大治町町長の飲酒運転

 メルマガ配信直前に、このニュースが飛び込みました。

 6月13日午前7時35分頃、交通事故防止を呼びかけるビラ配りをしていた署員
 が、出勤途中の町長が運転する車を止めて声を掛けたところ、酒の臭い。
 呼気検査の結果、0.25mg/l以上のアルコールが検知され検挙されました。

 ◎町長摘発 大治町に衝撃 酒気帯び運転容疑【愛知】(6月14日 中日新聞)

 13日の記者会見での町長の弁です。
 「夕食を終えて、午後9時までに野球を見ながら焼酎を水割りでグラスで3、4
 杯飲んだ。そのまま寝てしまって、13日午前零時前に目が覚めた。
 翌日は議会の委員会があるので、早く寝たいと思い薄めの焼酎を三杯飲んだ。
 いつもより量が多かったということはない。翌朝、家を出た時に外に警察が
 いたことも承知だったが、十分睡眠を取ったつもりで、飲酒運転という自覚
 はなかったので、そのまま車に乗り役場に向かった」

 町長は、「毎晩は飲んでいない」とことわりながら、「眠れるように寝酒で
 飲み、そのまま寝てしまうこともある」と、日頃から、寝酒としてアルコー
 ルを用いていることを明かしています。

 飲んで寝て、途中で目覚めてしまい、眠るために飲みなおす……
 これは、寝酒を習慣にしているプロドライバーにも起きがちなパターン。
 アルコールに頼って寝ているうちに、アルコールに眠りが壊されてしまうの
 です。そして、アルコール依存の領域に踏み込んで……。
 
 町長は、0.25mg/l以上の呼気濃度でも「飲酒運転という自覚はなかった」
 と述べ、飲酒量についても「いつもより量が多かったということはない」
 と述べています。
 だとすると、いつも酒気帯びだったということになりませんか?

 町長は、2008年にも酒気帯びで事故を起こしています。

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   4.山さんコラム No.83
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆あいさつと酒

 「おはようございます」大きな声で挨拶する。
 たいていの人は「おはようございます」と返事をくれる。
 風がさわやかに吹く隅田川の土手を行く。なんとも気持ちが良い。

 というわけで、「あいさつ」をめぐる山さんの追想と考察に、まずはおつ
 きあいいただきたい。

 孫について幼稚園へ行くと、園児たちは、みんなキチンとあいさつをして
 いる。
 門の前で、園長先生が一人一人丁寧にあいさつする。どの子も大きな声で
 あいさつを返す。
 4歳から、こうしてあいさつをして、小学校、中学校でもキチンとあいさつ
 をしている。
 あいさつが、人間関係の第一歩。大切に教え、大事にしているのは、人類
 共通だ。
 高校生くらいになると、生意気になって、キチンとあいさつするのが、何か
 照れくさくなる。
 運動系のクラブで、あいさつを強要されるのが、ちょっと野蛮に思える。
 そんな心境の高校時代でも、山では、「こんにちは」と素直にあいさつがで
 きた。
 山のあいさつは、何歳になっても、スイスの山道でも、躊躇することなく、
 ごく自然に出る。
 相手と場所により、ハロー、モルゲン、ボンジュール、チャオ。

 旧国鉄に就職したての頃、札幌駅の窓口で切符を売った。
 一人一人へ丁寧に「ありがとうございます」と言っていたら、長い行列がで
 きた。あわてて急いだら、今度はつり銭を放り出す始末。
 自動券売機導入で、こういう風景もなくなった。

 乗務員には点呼がある。
 「小樽築港機関区機関士見習い 山村 点呼をお願いします」
 直立不動の姿勢、大声であいさつする。声が小さければ、何回も言わされる。
 点呼助役とは1mも離れていないのに、何故、大声を出す必要があるのか?
 蒸気機関車に乗ればすぐわかる。
 蒸気機関車は轟音を立てて走る。
 右カーブになると前方は長いボイラー部分が視界をさまたげ、機関士から
 信号は全く見えない。信号を見て確認するのは機関助士の役目。その確認を
 信じ、機関士は進行、停止の操作をする。
 機関士「第一閉塞?」
 機関助士「第一閉塞 進行」
 機関士「第一閉塞 進行」
 大声で喚呼応答をしなければならない。
 機関士、機関助士がともに元気で応答できることが、安全の大前提。
 乗務前に2人の健康状態を確認するのが点呼。
 だから、しっかり大声であいさつができなければやり直しになる。
 法律でキチンと義務付けられているあいさつだ。

 「毎度、ご乗車ありがとうございます。この列車は8時32分発 小樽行き
 普通列車です」
 車掌のあいさつは、乗車のお礼というより、次に来る情報に注意を喚起する
 ための言葉だ。

 鉄道労働科学研究所時代、適性検査の診断面接をした。
 「おはようございます。・・・今日は朝早く、家を出られましたか?」など
 と、世間話を数分する。
 これは緊張をやわらげるため。
 入社試験、昇進試験などの面接の場合は、人によってあいさつの調子を変え
 る。
 相手が緊張していたら、なごやかタイプのあいさつでほぐし、余裕派へは
 逆に厳しくしてみる。

 現場巡視は「おはようございます。お邪魔します」と笑顔が主流。
 労働組合との団体交渉の冒頭、初回はきわめて真面目に「おはようございま
 す」。慣れてきて、お互いが馴染みになれば、友達と会うごとく「おはよう。
 相変わらず元気だね」。ただし、家族会など傍聴人が多ければ、きわめて
 真面目に。

 JRバス関東を退職後に監査役となったルミネ(商業施設)では、社員は
 「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」「もうしわけございませ
 ん」を何回も練習。廊下・エレベーターでも「おはようございます」「おつ
 かれさまでした」声だしを厳命。
 お店でタイミングよくあいさつできるように、バックヤードでも、日常的に
 あいさつするのが肝心だ。
 以上は、すべて大声を基調にしたあいさつ。

 神仏へのあいさつは、黙ってする。
 お寺での合掌や礼拝。神社での二礼二拍手一礼。キリスト教では十字を切り、
 イスラム教は日に何度も跪き礼拝。
 ほかにも声に出さないあいさつには、目礼、会釈、握手、抱擁、接吻、頬ず
 り、などなどがある。

 あいさつには、さまざまな目的がある。
 1.友好や歓迎の気持ちを示す、敵意がないことを表明する
 2.作業開始の合図、準備完了したことや存在の確認
 3.しっかり声を出すことで、健全・健康な状態であることを示す
 4.相手との橋渡し、緊張緩和、精神的交流の準備
 5.行事の開始、儀式の開始や終わり

 こうして見ると、酒の席での「乾杯」は、1~5まで全部の意味を含んだ
 あいさつだと気づく。
 実は山さん、今まで不思議に思っていた。
 「会議」は別として、何らかの飲食がともなう「会合」になったとたん、
 必ず「乾杯」がついて回る。
 飲めない人にも「せめて乾杯ぐらい付き合え」と言われる。
 食事会と銘打っていても「乾杯ぐらいしましょう」と、ビールが用意される。

 どうやっても乾杯ぬきとはいかない心理が、「あいさつ」の目的から考えれ
 ば、理解できる。
 ただし乾杯ですめばいいが、酒好きな人は最初の乾杯から「もう少し、もう
 少し」と進んでしまう。
 そのうち「4時間あければ、コップ3杯ぐらいは大丈夫だろう」などと言い
 出す。
 やがて「気分がいいから、今日は代行を頼もう」となる。
 ところが、代行が遅くて待ちきれなくなったり、家の近くで降りてしまった
 り、帰宅後に買い物に出かけたり……。よくある「歓送迎会後の飲酒運転」
 のパターンだ。

 確かに酒は、祝い事や儀式に欠かせない飲み物だ。
 ならば、盃1杯、コップ半分に決めたらどうか。まさに乾杯だけ。
 大量に飲めば、上記の1~5の意味が台無しになることに注意したい。
 良い手本がある。三々九度。盃にちょと口につけるだけの儀式。
 ごくごく飲んだら、花婿・花嫁ともに・・・悲劇。

 さらに言えば、健康な声を出して友好を示し行事を始めるのに、アルコール
 でなければならないということはない。ウーロン茶でも乾杯の意味は変わら
 ない。
 各種会合を主催する方、司会する方、このことを良く心得て、自信をもって、
 乾杯用にごく少量のアルコール飲料、そして大量のソフトドリンクを用意
 してほしい。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 膨大な飲酒運転記事の中から抽出された、10代~20代前半による事例。
 項目を立て、分析していくと、浮かび上がってくるものがあります。
 22歳あたりで、傾向が変わります。
 その年代特有のものがあるのです。

 2006年の福岡市の3児死亡事故は、まさに若者の飲酒事故の典型でした。
 対策が必要です。
 しつこいようですが、分析結果をぜひご覧ください。
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/MqTK6
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】85号 13.6.14
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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