職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

83号2013

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  83号 13.4.12
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.81
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  普通免許学科教習の教科書に、アルコールの予防知識を!

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第6期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 お早めに、ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓  
 http://goo.gl/jc3Dl

 参加者の声をご紹介します。
 
 ●親会社からの強い要請を受け、アルコール検知で反応が出た乗務員に対し
厳しい罰則を与える社内規程を定めました。ただ罰則を強めるだけでなく、
教育指導、その後のフォローをしないと本当の飲酒運転防止対策にはならな
 いと思い、探していたところASKのホームページを見つけ応募を決めました。
 (トラック)

 ●トラック25台、従業員35名の所長として、運行管理業務及び営業所の経営
 を行なっています。当社は法律が施行する以前よりアルコールチェッカーを
 導入し、飲酒運転防止に努めてきました。飲酒運転の恐ろしさと、うまく酒
 とつきあっていける方法を伝えていきたい。(トラック)

 ●アルコール依存症は自分のコントロールが効かない病気と知り、飲酒運転
 を自分の職場から無くすためには、深い理解と知識が必要と考え、是非学び
 たいと応募いたしました。(タクシー)

 ●地域の交通安全センターとしての役割を担っているので、アルコールの正
 しい知識を広めて飲酒運転の撲滅を目指していくため。(自動車教習所)

 ●飲酒運転の防止(抑止)にはアルコール依存症の講義を含むアルコール
 教育が必要だと常々思っておりました。5年も前からこの講座が開設されて
 いた由、初めて知り驚きました。(医療機関)

 ●依存症看護に関わり8年がたち、多くのアルコール被害者と向き合う中で
 こうなる前に何とかならなかったのか…といったジレンマに…。前に出る
 べき時がきたのかなとふと思い、何かのきっかけになればと思い受講を希望
 しました。(医療機関)

 ●第30回中・四国アルコール関連問題研究会において今成さんの講演を拝聴
 し、申し込みました。業務上飲酒に問題を抱える人達と接する機会が多く、
 今までと異なるアプローチ方法が学べたらと思います。(保護観察官)

 ●私の叔父は飲酒運転の車にはねられ亡くなっております。それ故、私自身
 は飲んでハンドルを握ることはなく、飲酒運転をする者を憎む気持ちを強く
 もっておりました。しかし、運転前の飲酒と飲酒後の運転をとどめる、その
 一事がどれほど重大な意味を持つことであるか、ひしひしと感じています。
 私はアルコール依存症者(断酒4年8ヶ月)です。飲む楽しさと辛さを知る
 半生を送り、飲まない喜びと苦しさを味わい知る人間でもあります。また、
 青年を教える教師でもあります。飲酒運転の被害を知る立場と酒害を知る者
 であることを活かして、飲酒運転防止に尽力したいと思い、応募しました。
 (自助グループ)

 異なる職種、立場の人たちがスクーリングで出会うのも、この講座の特長
 です。迷っているあなた、ぜひ申し込んでください。

 ■受講料(自己負担分)15,000円 ■定員350名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。


 ★上級インストラクターが地元紙やラジオで紹介

 4月6日の北日本新聞に、警察OBでプロドライバーの安全運転教育を手掛け
 ている富山市のコンサルタント業、孫田文夫さんが、北陸信越地域で初めて
 の認定と、紹介されました。
 http://webun.jp/news/A100/knpnews/20130406/78193

 3月28日、北海道の桑内崇さん(精神保健福祉士)がHBCラジオ「夕刊おがわ」
 に出演、飲酒運転防止について話しました。

 これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちらです。
  ↓ ↓ ↓   
 http://goo.gl/jOn02

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★アルコール健康障害対策基本法骨子案

 超党派議員連盟がまとめた骨子案を、サイトに掲載しました。
 現在、国会上程に向け、各党で合意をとっているところです。
 国の総合施策と連携を打ち出した、画期的な内容です。
  ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/
 
 基本法についてのリーフレットも、上記サイトからダウンロードできます。
 そして、5月11日、名古屋で「基本法制定を願う集い!」も開催されます。
 チラシも掲載されていますので、ぜひご協力ください!

 数は力!
 ASKが事務局を務めるアルコール関連問題基本法推進ネット(アル法ネッ
 ト)では、賛同団体も募集しています。趣旨に賛同してくださる団体・機関
 ・法人は、サイトから登録してください(会費は無料です)。


★若者の飲酒運転を防げ!
 
 飲酒運転防止インストラクターである自動車教習所の教官たちから「普通
 免許学科教習の教科書にアルコールの予防知識を入れるべき」との要望が
 ASKに相次ぎました。
 そこで警察庁交通局長に要望書(http://www.ask.or.jp/ask130123.pdf
 を提出、教科書会社にも働きかけました。
 その活動が実りました――
 自動車教習所での教本のシェア60%を占める中部日本自動車学校が、アル
 コールの分解にかかる時間や依存症についてなど「飲酒運転防止」に必要な
 知識を加えてくださることになったのです。
 2分の1ページというささやかなスペースですが、まず第一歩です!


 ★全国無事故の日にトイレットペーパー!

 福島県の自動車教習所からトイレットペーパー100個のご注文をいただき
 ました。どんなふうに使うのかお聞きしたところ――

 全国無事故の日に合わせて、明日(4月10日)使用する予定なんです。
 作成した飲酒運転の根絶を訴えるチラシとこのトイレットペーパーを
 教習所の近隣にある事業所や企業に無料配布します。
 ちょうど桜が咲いてお花見のシーズンになり、お酒を飲む機会が増えます
 ので、事故を防ぐきっかけになれば嬉しいです。
 はじめての試みなので、どんな効果が出るのかとても楽しみです。

 ●トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
   ↓ ↓ ↓
  http://goo.gl/ws26V


 ★その他、職場の飲酒運転防止対策に最適の教材・予防ツール

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  ※カスタマイズ版がANAに採用されています
  http://goo.gl/XLc9K 

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  ――飲酒運転防止研修のためにつくられた教材です
  http://goo.gl/lIcTt

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  ――2つの入り口を持つパンフ。単独でも、セットでも購入できます
 No.1「妊娠とアルコール/女性とアルコール」
 No.2「アルコールと生活習慣病/アルコールとストレス」
 No.3「飲酒運転をゼロに!/おいしく賢く飲みたい人へ」 
 No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」
  http://goo.gl/fbrgn

 ●ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  http://goo.gl/7Xu8M

 ●アルコール依存症への対応を学ぶ通信講座
  ――6回の通信添削(援助者コースと家族コースがあります)
  http://goo.gl/tE35C

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  3.ニュースCLIP!
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 東京ではソメイヨシノがすっかり散り、八重桜としだれ桜も盛りを過ぎ
 ました。次は、ツツジのつぼみが開花の出番を待っています。
 木の芽時は、人間も気が大きくなります。
 事故に注意の季節でもあります。

 さて、記事集めは金田、執筆は今成でお届けしています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)気をつけよう、歓送迎会
 2)懲戒免職をめぐる司法の判断
 3)若者の飲酒運転は重大事故につながる!
 4)福岡で、まさかの事件
 5)その飲酒量、その飲み方、依存症かも?
 6)空港で飲んでお騒がせ

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 1)気をつけよう、歓送迎会

 飲み会が増えるこの季節、歓送迎会の主催者・幹事は対策を万全にしましょ
 う。「運転代行で帰る」という言葉を安易に信じてはいけません。

 ●市原の消防士(3月17日 千葉日報)
 3月15日の午後9時頃、市原市の消防士(22)が運転する車が道路脇のガード
 レールに衝突し横転。基準値以上のアルコールが検出されました。
 消防士は午後6時~8時まで消防署の送別会に参加していました。

 ●松本市の小学校教諭(3月30日 毎日新聞)
 3月19日、松本市立小学校の男性教諭(40代)が、職場の送別会で飲酒後に
 自家用車を運転して追突事故を起こしました。アルコール濃度は酒気帯び
 運転の基準値を下回っていましたが、県教委は4月に予定していた男性教諭
 の異動を中止し、懲戒処分について検討しています。
 送迎会は、温泉のホテルで午後6時半から開かれ、校長をはじめ約30人が参
 加しました。
 教諭はビールをコップ1杯飲み、教頭には「運転代行で帰る」と伝えていま
 した。しかし帰宅するため自分の車を運転し、午後9時半頃、交差点で信号
 待ちをしていた車に追突。計3台が絡む玉突き事故を起こして、前の車に
 乗っていた男性の肩に軽いけがを負わせました。
 教諭は「早く帰りたかった。運転にアルコールの影響があるとは感じなかっ
 た」と話しています。

 ●福島市職員(4月2日 福島中央テレビ)
 4月1日9時20分頃、福島県職員が右折しようと止まっていた軽自動車に追突、
 現行犯逮捕されました。追突された軽自動車に乗っていた女性は顔を打って
 軽傷でした。
 職員は「歓迎会で飲酒した」と酒気帯び容疑を認めています。


 2)懲戒免職をめぐる司法の判断

 千葉と三重で、2つの判決がありました。
 公務員の飲酒運転、即、懲戒免職、退職金不支給という動きに対して、司法
 はブレーキをかけています。

 ◎懲戒免職取り消しが確定 酒気帯びの元千葉県職員(3月22日 産経新聞)

 酒気帯び運転で懲戒免職となった元千葉県職員の男性(59)が「処分は重過
 ぎる」として取り消しを求めた訴訟で、最高裁は県の上告を受理しない決定
 をしました。懲戒免職を取り消した二審東京高裁判決が確定です。考慮され
 たのは次の2点です。
 ・前夜の飲酒から8時間以上が過ぎており、酒気帯びとの明確な認識はなかっ
  たこと
 ・過去の懲戒処分歴や交通違反がないこと
 元職員は2007年11月、懇親会でビールや焼酎を飲んだ翌朝、ミニバイクで出
 勤途中に物損事故を起こし、酒気帯び運転で摘発。08年1月に罰金30万円の
 略式命令を受け、懲戒免職となっていました。

 ◎酒気帯び免職職員:退職金支給は認める 津地裁判決(3月28日 毎日新聞)

 酒気帯び検挙を理由に懲戒免職とされ、退職金を支給されなかったのは裁量
 権の乱用だと、三重県立高校の元事務長の男性(62)が県を相手に処分取り
 消しを求めました。
 地裁は、「長年の勤続の功績を全て抹消するほどの重大な非違行為とは言え
 ない」と、退職金を不支給とした処分を取り消しました。
 その一方で、「公務員に対する社会的信用を失墜させる行為で、原則として
 免職とすることには相応の根拠がある」と、懲戒免職処分の取り消し請求は
 棄却しました。
 元事務長は2010年7月、飲酒運転で検挙。飲酒運転と、校長に報告しなかっ
 たことを理由に懲戒免職になり、退職金約2480万円が不支給とされました。
 県教委教職員課は「判決文を精査して、今後の対応を考えたい」とコメント
 しています。


 3)若者の飲酒運転は重大事故につながる!

 佐賀では19歳の女子大生、熊本では22歳の無職男性による多重事故!

 ◎酒気帯びで多重衝突の女子学生逮捕(4月6日 佐賀新聞)

 4月6日午前8時頃、女子学生(19)が渋滞中の車列の最後尾に追突、計5台が
 からむ多重事故を起こし、自身を含む5人が軽いけがを負いました。呼気0.2
 mg/lのアルコールが検出。
 女子学生は帰宅途中だったとみられています。

 ◎酒気帯び運転:容疑で男逮捕―熊本北署(4月9日 毎日新聞) 

 4月8日午前5時10分頃、無職男性(22)が複数台が巻き込まれる事故を起こ
 しました。呼気から基準の4倍を超す0.67mg/lのアルコールを検知。
 助手席には一緒に飲んでいた友人(20代)が乗っていました。

 ◎乗用車の男が飲酒/宇多津の4人死亡事故(3月22日 四国新聞)

 昨年12月に香川県の県道交差点で起きた4人死亡事故も、運転していた22歳
 の若者が飲酒運転で、時速120キロ以上で走行していたと推定されました。
 事故は、直進していた若者の乗用車が右折中の7人乗りのワゴン車に衝突。
 ワゴン車は大破し、乗っていた17~18歳の3人が死亡、ほかに少年4人が負傷
 しました。
 死亡した若者の血中からアルコールが検出され、事故前に飲食店で酒を飲ん
 でいたことが判明。車の破損状態などから速度が推定されました。
 県警は、自動車運転過失致死傷と道交法違反(酒気帯び)容疑で書類送検し
 ましたが、地検は容疑者が死亡しているため、不起訴としました。

 若者の飲酒運転は、痛ましい重大事故につながります。
 これを防ぐためには、普通免許学科教習時や、アルコールに接する機会が
 増える大学で、しっかり教える必要があります。

 ◎飲酒運転、絶対しない 奈良教育大で啓発イベント(4月9日 産経新聞)

 啓発イベントが奈良教育大学で行なわれました。
 4月8日、新入生歓迎コンパなどでアルコールに接する機会が増える大学生を
 対象に、奈良署や同大の学生自治会が、啓発チラシなどを配布。
 ゴーグルを装着して酒酔い状態が疑似体験できるコーナーも設置し、学生た
 ちは点灯する2つのボタンを両手で同時に押し、酒酔い状態では俊敏性が落ち
 ることを体感しました。

 若者への啓発には、警察、自動車教習所、大学などの連携が必要。
 各地の飲酒運転防止インストラクターも、一役を担えると思います。
 
 ★DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
  http://goo.gl/lIcTt


 4)福岡で、まさかの事件

 昨年9月に罰則付きの飲酒運転撲滅条例を施行した福岡県。
 3月25日、県は条例に基づき、2人のドライバーに、アルコール依存症の診断
 を受けるよう通知しました。

 ◎飲酒運転撲滅条例 初の依存症受診通知(3月25日 NHK)

 条例では5年以内に2回検挙されたドライバーに依存症の診断を義務づけ、受
 診しない場合、5万円以下の過料が科されます。通知を受けた2人は60日以内
 に指定された病院で診断を受け、結果を県に報告しなければなりません。
 そして、アルコール依存症と診断された場合には、治療を受けてその状況を
 県に報告し、依存症ではないと診断された場合には、飲酒行動を見直すプロ
 グラムへの参加が義務づけられます。
 福岡県では、条例の施行後、飲酒運転で検挙された404人のドライバーに対
 し、自主的にアルコール依存症の診断を受けるよう求めていますが、2回検
 挙されて受診が義務づけられたのは初めてです。

 その3日後、事件は起きました。

 ◎福岡市職員、また飲酒事故 酒気帯び容疑で逮捕(3月30日 日本経済新聞)
 ◎「自宅で焼酎1リットル」福岡市職員が飲酒運転で(3月30日 スポニチ)
 ◎市長「大きなショック」「治療させていたが…」(4月3日 毎日新聞)

 3月28日午前7時頃、福岡市職員(54)が中央分離帯を乗り越える事故を起
 こしたのです。呼気0.4mg/lのアルコールが検出されました。
 職員は「前日の夕方から深夜にかけて焼酎を1リットル飲んだ。早朝に家を
 出て、志賀島の海岸でワカメを取って帰宅する途中だった」と容疑を認めて
 います。

 市によると、職員は博多区役所の守衛で、昨年3月26日までの2ヵ月間、アル
 コール依存症のため入院。職場復帰後も定期的に通院し、断酒していたとい
 います。当日は休みでした。

 回復途上でありがちな再発、です。

 高島市長は4月2日の定例記者会見で、市の対応をこう強調しました。
 「大きなショックを受けた。アルコール依存症の治療をさせるなど組織とし
 てできることはしていた」
 「アンケートで酒に関するリスクを突き止め、受診を勧めて入院させた。
 家族と一緒にアルコール依存からの脱却に取り組み、職場の飲み会で酒を飲
 ませず、毎朝(飲酒運転撲滅の)唱和もしていた」

 市が踏み込んだ介入対策をとっていたことは評価できると思います。
 再発はありうること。
 幸いにして被害者は出さなかったのですから、がっかりしないで、この対策
 を進めていただきたいと思います。


 5)その飲酒量、その飲み方、依存症かも?

 飲酒運転で免許取消処分を受けた人の4割以上が、アルコール依存症の疑い
 とのデータもあります。以下の事例は、まず間違いないと言っていいと思い
 ます。

 ●大量飲酒+長時間飲酒+車内(3月19日 毎日新聞)
 青森県職員(48)が、懲戒免職に。
 職員は昨年9月15日夕~16日午前11時頃、釣りをするため訪れた河川敷に止
 めた車内で、泡盛計約1330mlを飲酒。昼寝をした後の16日午後6時10分頃、
 河川敷近くのスーパーの駐車場で、止めてあった車に接触。呼気0.34mg/lの
 アルコールが検出された。

 ●大量飲酒+昼間の長時間飲酒+中途覚醒後に再飲酒(3月14日 産経新聞)
 茨城県の小学校教諭(55)が懲戒免職に。
 教諭は昨年12月22日午後3~10時頃、自宅で焼酎約1リットルを飲んで寝て、
 23日午前4時半頃に起床後、350ml入り缶酎ハイ1本を飲んだ。午前8時45分
 頃、車を運転中にガードレールに衝突し、酒気帯び運転が発覚。

 ●病気療養中+駐車場(4月5日 毎日新聞)
 茨城県常陸太田市の係長(46)が、停職6ヵ月の懲戒処分になり依願退職。
 係長は昨年11月6日午後7時過ぎ、病気療養中にもかかわらず、コンビニ駐車
 場内で缶ビールを飲み、乗用車を移動させる際に物損事故を起こした。

 以下はプロ運転手に関わることで、詳細はわかりませんが、とても気になり
 ます。

 ●乗務中の飲酒(3月15日 物流ウィークリー)
 中部運輸局が発表した2012年事業用自動車の事故状況の速報値によると、
 管内5県のトラック事業者が引き起こした飲酒運転に伴う事故は2010年3件、
 11年4件、12年6件と増加。
 12年の6件のうち、飲酒をしたタイミングは「乗務中」が4件。
 飲酒運転による事故発生場所は、遠方の地域が目立つことから、長距離運行
 におけるドライバーの管理が今後の課題とみられる。

 アルコール依存症は、多量飲酒を習慣にしているうちに、いつの間にかなっ
 ている病気。本人に認識がないことがほとんど。周囲からの介入が欠かせま
 せん。

 ★背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
  http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 ★アルコール依存症への対応を学ぶ通信講座
  http://goo.gl/tE35C

 ★ASKリバーシブル予防パンフ
  No.4「あなたの飲酒をチェック/アルコール依存症かも!?」
  http://goo.gl/fbrgn


 6)空港で飲んでお騒がせ

 「ラウンジで酒を飲んだ。新鮮な空気を吸いたかった」
 北海道の新千歳空港で3月19日午後、飲酒した男性が保安検査を終えた後、
 立ち入り禁止の駐機場へ出ているのが発見されました。

 ◎新千歳、飲酒男性駐機場に出て保安検査やり直し700人(3月19日 スポニチ)

 男性は午後5時発の羽田行き全日空機に乗るため出発ロビーで検査を受けた
 後、午後4時25分頃、駐機場へ。
 保安検査を担当した全日空は、男性が誰かから危険物を受け取り、検査を済
 ませた他の乗客に渡した恐れもあるとして、乗客700人を再検査。
 このため発着便に遅れが出ました。

 アルコールは、理性をマヒさせます。

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  4.山さんコラム No.81
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一


 ◆みんなを幸せにするために

 多くの人々が酒に効用を認めるのは、楽しい場だけでなく、悲しい場面でも
 気分を高揚させるからだろう。
 「いろいろお世話になりました。実によい会社で、楽しく働くことができま
 した。
 本日も、こうして皆様と愉快に酒を酌み交し、良い気分で別れる幸せをいた
 だき、誠にありがとうございました」
 別れの場面にも楽しい雰囲気を醸し出す酒は喜ばしい存在だ。

 2003年に社員のバス運転手が起こした酒酔い運転事件のあと、山さんが禁酒
 したら、友人は気の毒そうに「酒が飲めない人生はつまらんぞ」と言った。
 子どもたちも「お正月も、お花見も飲まないの」と心配そうだった。
 山さん自身は、半年間の禁酒が少しも苦にならなかった。
 太りすぎの体重は減少し、血圧・コレステロール・中性脂肪も正常値になっ
 た。γ‐GTPは40以下になり、尿酸値も下った。禁酒による健康改善効果
 が著しく、いかにアルコールの害が大きかったかよーくわかった。
 その上、今までまったく関心がなかった「スイーツの世界」が目の前に大き
 く開かれた。甘いものに、美味い、不味いがあり、奥深い文化、世界の粋が
 あることを理解した。ありがたい体験だった。

 そのころ、飲酒運転防止には「禁酒が一番」と言うべきだと思った。
 この考えを友人たちにあたってみた。が、すこぶる評判が悪い。
 酒飲みは、「飲まない奴は俺たちの気持ちなどわかるまい」と思うものだ、
 という忠告も受けた。
 たしかに、男性中心の職場では酒好きの者が自然とリーダーシップをとって
 いることが多い。
 「酒気帯び厳禁」のはずの職場で、アルコール検知器にひっかかる酒好きの
 運転手がおり、この対策が急務である。酒飲みが聴いてくれない飲酒運転防
 止対策では意味がない。
 そこで、「節度ある適度な飲酒」を広めることが、飲酒運転防止には望まし
 いと考えた。

 山さんも「節度ある適度な飲酒」を実践することにした。
 単に、以前の飲酒復活ではない。飲みたい酒をガマンする節酒でもない。
 ガマンの節酒は、「検知器にかからないギリギリの飲酒方法」という誤った
 方向へ導いてしまう。
 山さんの目指すのは、酒を味わい、酒を大切にする飲酒だ。それが「節度あ
 る適度な飲酒」=1単位飲酒である。酒を事故原因にしない飲酒だ。

 この飲酒法は、酒を造る人、販売する人、提供する人たちも大歓迎だろう。
 彼らは、各種酒類をおいしく飲んでほしいと思いこそすれ、酔っぱらって
 事件・事故を起こすことなどは絶対に望まないはずだから。
 飲み仲間も、楽しく、愉快だから飲むのであって、ケガ・病気・迷惑・犯罪
 の原因を作ろうと思って飲むわけではない。
 家族・親戚も、注いだ酒が相手を喜ばせると信じているのであって、注いだ
 酒が飲酒運転を助長し、糖尿病・高血圧を悪化させるとは夢にも思わないだ
 ろう。
 みんな、飲む人の幸せを信じて、酒を造り、販売、提供、注ぎ、飲ませるの
 である。

 酒は、昔から、益にも害にもなり、薬にも毒にもなる、と言われてきた。
 こうしたよくあるセリフを、山さん流に言い換えてみたい。

 ●酒には良い面があります。
 ↓
 ◎はい。良い面がそのまま、悪い面になるのです。

 体に良いとか生活に便利といわれるものも、無条件で良い効果をもたらすわ
 けではない。栄養豊かな食品でも、食べ過ぎればメタボの原因だ。乗物は
 移動に便利だが、頼りすぎれば運動不足になる。

 ●酒は百薬の長ですね。
 ↓
 ◎はい。薬ですから一時に多量に飲めば、毒になります。

 酒は憂いを晴らす薬。薬なら処方がある。処方を間違えれば毒になる。
 特に精神作用物質は怖い。睡眠薬の大量服薬は死を招く。
 なのに「酒の飲み放題」がある不思議。

 ●酒は人によって適量がありますね。
 ↓
 ◎適量は1単位です。それ以上は飲みすぎです。

 適量を語る人は、実はたくさん飲みたい人。自分だけは大量に飲んでも「適
 量だ」と思っている人だ。
 でも内心、飲みすぎではないかとの不安もある。だから適量にこだわる。
 「酒が飲める体質」の人でも、一日1単位が適量、と教えるのが大切。

 ●飲みすぎないように注意すればいいんですよね。
 ↓
 ◎はい。そうするには、学習と訓練が必要です。

 飲み過ぎないためには、標語として気をつけるだけでなく、実行するための
 知識と訓練がいる。
 特に長年の習慣を変えるには、それだけの手立てが必要だ。
 飲酒運転防止インストラクターの活躍の場もここにある。

 長い歴史のある酒、研究、工夫を重ね、丁寧に醸された酒を楽しむには、
 努力がいる。
 製造者も販売提供者も、顧客である酒好きが飲み過ぎて禁酒・断酒となった
 のでは元も子もない。
 みんなの幸せのために、作り手から注ぐ者まで、すべての人たちが協力して
 「節度ある適度な飲酒」が広まるようにしたい。
 アルコールによる健康障害、社会問題発生防止のために。
 幸せは歩いてこない。だから歩いていくんだよ。
 「1日1歩3日で3歩」
 いや、
 「1日1合。3日で3合。3合飲んでは、2日休め」

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、ア
 ルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、2000年に
 NPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)
 アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進
 しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期
 発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識の
 もと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者
 遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格
 的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定
  の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」を
  委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 今年は、桜の開花が異常に早く、そのあとの暴風雨もたたって、花見の宴
 をあきらめた人が多かったようです。
 そのおかげで、急性アルコール中毒による救急搬送も記録的に少なかった
 と、東京消防庁が発表していました。
 
 桜のフェイントが、思わぬ効果を生んだようです。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】83号 13.4.12
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
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       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
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