職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

137号2017

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  137号 17.10.13
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.135
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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      アルコール関連問題啓発週間2017
 各地の「公開スクーリング」と東京での「啓発フォーラム」
     どちらも無料・急いでお申し込みを!
         ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆養成講座を受講していなくても大丈夫 無料公開スクーリングへどうぞ

前号でもお知らせしましたが、アルコール関連問題啓発週間2017に合わせ、
以下の日程で「スクーリング」の午前の部を、一般公開しています。

10/17 大阪市  エル・おおさか
10/19 神戸市  三宮コンベンションセンター
10/25 名古屋市 ウインクあいち
10/31 札幌市  北農健保会館
11/15 福岡市  福岡交通センター博多バスターミナル
11/22 新宿区  東京都トラック会館
12/06 那覇市  沖縄県警察本部

養成講座を受講していなくても、午前中は無料で参加できます。
特設サイトのメールフォームからお申し込みください。
  ↓ ↓ ↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/askddd

【一般公開のプログラム(午前の部)】
1.これだけは知っておこう! アルコール健康障害対策基本法
2.飲酒運転防止に必要なアルコールの基礎知識
  ――飲酒運転防止インストラクターの役割とは?
3.【スクーリング講座1】 アルコールの「1単位」と体質
 (アルコールと体質/体質ごとの注意点/アルコールの1単位と処理時間/
  3単位飲酒のリスク/酒気帯びのケーススタディ/健康日本21)

◆スクーリング受講者からはこんな声が!

・グループワークで意見交換できたのがよかったし、研修の進め方の勉強に
 なりました。(企業)
・足りない知識や伝え方のコツを身につけられたと思います。(トラック)
・DVDと講義、演習、グループワークすべてが詰まったプログラムで、
 よかったです。(バス)

◆インストラクター対象の「スキルアップ研修」も好評開催中です!

【プログラム】
★インストラクターとしてのスキルをアップデートしよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画――いよいよ国から都道府県へ!
 ◇死者も出る 本当はこわい急性カフェイン中毒!?
 ◇ギャンブル、薬物、カフェイン……意外と身近な“依存”問題
   依存とハマるの境目は? 現場ではどのような問題が起こっている?
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
     面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援
   ・事例討議

今後の日程は以下です。
10/18大阪市、10/24名古屋市、11/1札幌市、11/8神戸市、11/14福岡市、
11/21新宿区、11/28新宿区、12/5那覇市、12/13渋谷区、12/14東京都中央区

インストラクターに認定されている方で、スキルアップ研修に参加を
ご希望の方は、ASK(03-3249-2551)までお問い合わせください。


ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらを。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます
 http://www.a-h-c.jp/items/noddd

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 <基礎クラス>につづき、<介入技法トレーニング・クラス>があります
 http://www.a-h-c.jp/courses/alcoholcourses


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  2.ASKからのお知らせ
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★11月12日は、厚生労働省主催の啓発フォーラム(東京)へ!

国と民間団体のコラボということで、ASKが企画運営を受け持っています。

――アルコール関連問題啓発フォーラム2017 in 東京
「つながることで、解決がはじまる。」
日程:11月12日(日) 13:00?17:00(12:30受付開始)
参加費:無料  定員:210名
場所:三井住友銀行東館SMBCホール ライジング・スクエア(大手町)

主催:厚生労働省
後援:内閣府・法務省・文部科学省・警察庁・国土交通省・国税庁・東京都
後援団体:アル法ネット、他

くわしくは、特設サイトをご覧ください。
お申し込みもできます。
 ↓ ↓ ↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/altokyo2017/

その他、全国で開催される啓発週間のイベントは、アル法ネットのサイトを
どうぞご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
http://alhonet.jp/enlightenment.html


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  3.ニュースCLIP!
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もうすっかり秋、と思ったら、気温が上昇。
何を着るか迷う日々です。
さて、飲酒運転のニュースを見ていると、職場対策が必要な事例がたくさん
あります。
そこで、今回は対策も考えました。

友井・今成の共同作業でお届けします。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 https://www.facebook.com/ASK.dddproject

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 1)警察官の飲酒運転――「背景ごと」の対策が肝腎です
 2)若者の「コンパ乗り」と酩酊運転
 3)またもや、バスの検知身代わり
 4)教諭の懲戒処分――寝酒と前夜の酒がたたって
 5)飲酒者の半数が飲みすぎ――全国約15万人の高齢者の分析

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1)警察官の飲酒運転――「背景ごと」の対策が肝腎です

警察官の飲酒運転3件をめぐり、背景ごとの対策を考えてみました。
他の職場でも使えると思います。

●巡査(21)同僚と朝まで飲酒⇒4時間後にパトカー運転/福岡
(9月21日 NHK)
同僚と2人で午前5時頃まで酒を飲んだあと警察署に出勤、8月2日午前9時過ぎ
から10分ほど勤務先の交番まで1人でパトカーを運転していたことが判明。
出勤時の点呼を受けていないのを不審に思った上司が、交番の他の警察官に
確認させたところ、巡査から酒の臭いが。けれど、「午前2時には飲み終えて
帰宅した」と言ったため、上司は、時間がたっているのでアルコールの検知
は必要ないと判断したといいます。
翌日、一緒にいた同僚の話から、朝まで飲んでいたことがわかりました。
巡査は停職1カ月の懲戒処分。一緒に酒を飲んでいた同僚(24)は、当日遅刻
した上、酒を飲んだ時間を正しく報告なかったとして、所属長訓戒の処分を
受け、2人とも同日依願退職しました。
アルコール検知をしなかった上司の警部補(53)も本部長訓戒の処分。

【対策1】アルコールの分解時間などの教育と飲酒習慣の見直し
     +乗務前のアルコール検知の徹底
もし午前2時に飲み終え7時間空いていたとしても、ビール中瓶2本以上飲んで
いたら、アルコールが残っている可能性は十分あります!

●警察署課長(50代)署の懇親会⇒翌朝、出勤時に酒気帯び運転/山口
(9月30日 NHK)
署長ら幹部が出席した懇親会で飲酒した翌朝の9月21日。車で出勤した際に、
酒のにおいがしたため検査したところ、基準を超えるアルコールが検出。
この日は、秋の全国交通安全運動初日でした。

【対策2】アルコールの分解時間などの教育と飲酒習慣の見直し
     +職場の懇親会は翌日の飲酒運転対策も!
そもそも、交通安全運動前夜になぜ酒席を設けたのでしょう?

●巡査長(56)過度の飲酒で指導中⇒休日自宅飲酒⇒買物、酒酔い事故/群馬
(10月5日 朝日新聞/産経新聞)
10月4日午後3時40分頃、自宅近くの交差点で左折する際、角の標識にぶつか
り、バックして切り返し電柱に衝突。ドラッグストアの駐車場に入ってバック
し、車道を突っ切ると、住宅の塀に衝突しました。
通行人が通報し、意識がもうろうとしていたため救急搬送。呼気0.5mg/l超の
アルコールが検出されました。
県警によると、巡査長は過度の飲酒を繰り返す傾向があり、投薬治療を受け
県警も指導していたといいます。その日は休みで、自宅で酒を飲み、買い物に
行く途中でした。

【対策3】アルコール依存症の専門治療
「過度の飲酒に対する投薬治療」とは何をさしているのか不明です。
通常、アルコール依存症には、心理社会的治療が用いられます。
飲酒欲求を抑える薬や、一時的に下戸の状態にする抗酒剤はありますが、
あくまで補助として用いられます。
専門治療については、以下のサイトを参考にしてください。

☆アルコール依存症治療ナビ
 http://alcoholic-navi.jp/


2)若者の「コンパ乗り」と酩酊運転

札幌で、転落事故が起きました。
10月3日午前0時頃、乗用車がガードレールに衝突し、約6メートル下の河川敷
に転落。乗車していた20代男性2人と10代女性の計3人が、首や腰を打つなどし
て病院に運ばれました。運転手とみられる男性からは基準値を上回るアルコー
ルが検出され、「酒を飲んでいた」と話しています。

◎「酒飲んでた」飲酒運転か 乗用車橋から転落 10~20代男女3人負傷 札幌市
(10月3日 北海道ニュース)

これは、若者でよく見られる、一緒に飲んだ仲間を同乗させて事故を起こす
パターンです。ASKでは「コンパ乗り」と呼び、注意を喚起しています。

一方、福岡県では10月8日、若い男女の「酩酊運転」がありました。

◎基準値の8倍を超えるアルコール検出 福岡で飲酒運転相次ぐ
(10月8日 テレビ西日本)

1件目は、午後0時20分頃、福岡市で「縁石に前輪を乗り上げた車がいる」と
通報があり、警察が駆けつけたところ、会社員(21)の呼気から基準値の6倍
を超えるアルコールが検出。「コンビニで朝まで飲んでいた」と容疑を認め
ました。
2件目は糸島市で、基準値の8倍を超えるアルコールが検出された女性(27)が
逮捕。

どちらも尋常な呼気濃度ではありません。連休でドカ飲み?
「コンビニで朝まで飲酒」という供述も、気になります。


3)またもや、バスの検知身代わり

10月4日、北海道中央バスが「高速バスの男性運転手(54)が乗務前のアルコ
ール検査を同僚に身代わりで受けさせ、自らはそのままバスに乗務していた」
と発表しました。

◎北海道中央バス 乗務前のアルコール検査、運転手が不正
 (10月4日 毎日新聞)

運転手は6月30日、乗務前検査で呼気0.061mg/lのアルコールが検知されたた
め、16分後の再検査で同僚に身代わりを依頼。札幌市内までバスを運転して
いたことがわかりました。
同社では、乗務前のアルコール検査は通常、カメラ付きタブレットとアルコー
ル検知器、データ送信用の携帯電話を組み合わせて実施しています。
しかし運転手は同僚に、タブレットのカメラの死角で予備の検知器に息を吹
き込ませ、自らは通常の通常の手順を装って検知器に息を吹き込む動画だけ
を会社に送信していました。

男性運転手は勤続21年5ヵ月のベテラン。前日の午後10時まで缶ビール2缶と
焼酎を飲んでいたとのことです。
飲酒習慣の見直しが必要です。

★ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


4)教諭の懲戒処分――寝酒と前夜の酒がたたって

――寝酒のケース
●奈良の県立高校の男性教諭(57)停職6カ月、依願退職(9月15日 産経新聞)
車で通勤途中の7月5日午前7時半頃、コンビニに立ち寄り、振込手続きで店員
とトラブルに。駆けつけた警察官の検査で、基準値を超えるアルコールが検出。
寝つけずに焼酎の水割りを7、8杯飲んだとのこと。

――前夜の酒が残ったケース
●岩手の私立中学校の女性教諭(52)懲戒免職(9月21日 産経新聞)
8月1日4時半頃に起床し、市内の朝市に向かっていた際、検問で酒気帯び検挙。
前日、午後6時頃から飲食店で他校の教員仲間とビールをジョッキ4杯、9時す
ぎに帰宅後11時頃まで500ml入り缶チューハイ2本などを飲んだという。

寝つけずに飲酒。飲んで帰宅して飲み直し。しかも確実に翌朝に残る量……。
依存傾向を疑わせる飲み方です。
再発防止には、やはり、アルコールの基礎知識の周知と飲酒習慣の見直しが欠
かせません。依存症の初期症状、境界線についても知っていただきたいです。

★知って得する! アルコールの基礎知識
 DVD&冊子
 http://www.a-h-c.jp/items/noddd


5)飲酒者の半数が飲みすぎ――全国約15万人の高齢者の分析

あなた自身、あるいはあなたの周辺に飲みすぎの高齢者はいませんか?
お酒を飲む65歳以上の男性の半数、女性の4分の1が、「節度ある適度な飲酒」
の目安とされる「1日1単位」以上のアルコールを飲んでいることが、厚生労働
省研究班の分析でわかりました。
日々3単位以上飲む「多量飲酒」は、高齢男性の約5%に達していました。

◎高齢者、飲み過ぎ 男性56%、女性25%「適量」再確認を
 (10月2日 毎日新聞)

ちなみに、1単位は純アルコール約20gで、ビールなら500ml、日本酒なら1合、
25%の焼酎なら100ml、7%チューハイで350mlにあたります。
節酒を意識している人にもこの「適量」が理解されていないこと、高血圧、
脳卒中、狭心症、心筋梗塞の人の3分の1が酒を飲み、その半数以上が適量以上
であることもわかりました。

高齢者の飲酒に警鐘が鳴らされているのには理由があります。
加齢とともに、アルコールに弱くなり、害を受けやすくなるためです。
それがよくわかるインタビュー記事がありました。
回答者は、久里浜医療センターの樋口進院長です。

◎年をとると酒に弱くなるのはなぜか?(10月6日 日経Gooday)
 https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171006-46680050-gooday-hlth&p=1

ざっとまとめてみると――
・加齢で肝臓の機能が落ち、アルコールの分解スピードが遅くなる
 (分解速度が一番速いのは30代で、その後は徐々に処理能力が落ちていく)
・加齢で体内の水分量が低下(高齢者になると50%台)し、血中アルコール
 濃度が高くなりやすい。その上、アルコールには利尿作用があるため、脱水
 が進み、さらに血中アルコール濃度が上昇してしまう
・そのため、少ない飲酒でも酔い方がひどくなり、転倒のリスクがより高まる
・同様に、少ない酒量でもアルコール依存症になりやすい。退職して生きがい
 を失ったり、配偶者を失って、アルコールに走ってしまうこともある
・高齢者でアルコール依存症になった人は、生活の質が急激に下がる
 (生活がだらしなくなる、転んでけがをする、家族に大声を出すなど)
・ただし、高齢者のアルコール依存症は改善する確率が高いので、あきらめな
 いで治療につなげてほしい

★アルコールの1単位カード
 名刺サイズに、1単位と分解時間の目安、飲酒のリスクとガイドラインを記載
 職場で配布したり、正しい知識を伝えるミニ活動に最適です!
 http://www.a-h-c.jp/items/oneunitcard


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   4.山さんコラム No.135
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆暗闇の中をすすむ

風景が色を失い、暗く見える状態へ陥る、そんな体験をしたことはありませ
んか?
今回は、人生の暗闇を抜けることをテーマにしたい。

生きているかぎり、人は失敗をする。不運に見舞われることもある。
その中には、自分の今までの努力や経験がすべて無駄になり、実績や評価が
すべて失われたと感じるような、大失敗や大不運がある。
この事実が突きつけられた瞬間、自己の無力さがはっきりわかり、虚無感に
おそわれ、呆然自失の状態で、目の前が真っ暗になる。

そんなことがあるたび、山さんの脳裏をよぎる言葉がある。
昭和の高僧から聞かされた「暗闇の中をすすむ」という話だ。
大学時代、禅のクラブに入り、三島龍沢寺の中川宋淵老師、藤森弘禅老師の
指導を受けた。
弘禅老師が、あるとき、茶を飲みながら、こんな話をしてくれた。
「座禅をしながら『無、無、無』とやっていると、目の前が真っ暗になるこ
とがある。その時、ひるむことなく、ぐんぐん暗闇の中をすすんで行くと、
パッと開ける」
普通、老師は座禅の仕方を教えるが、座禅中の自己体験は、語らない。各人
が、直接、自己体験すべきことを、知識として頭で理解してしまい、修行の
妨げになる恐れがあるからだ。
だからこそ、気楽な茶飲み話の中で、ふと語ったこの言葉は貴重で、山さん
の記憶にいつまでも残ったのだろう。

山さんは、残念ながら、学生時代も、その後も時々参加した座禅会でも、
そのような「パッと開ける」体験はしていない。
ただ、大失敗や大不運に遭って、目の前が真っ暗になった時、この言葉が支
えになり、逃げずにすすむことができた。
苦境を人のせいにしたり、運が悪いとあきらめたり、酒や薬などでごまかし
たり、ギャンブルにおぼれたりせず、まず事態を直視する。
その状況を受け入れ、暗闇の中を、そのままつきすすむ。
なにもかも失ったのは、俺のせいだ。何故、こんなことになったのだろう、
と考える。
すると、今まで正しいと確信していたことは一面の真実にすぎないことに気
づく。
間違いをしっかりみつめ、「間違っていた」と心から受け入れる。
その瞬間、あるがままの本来の自己が現れる。未熟な、不完全な自分がはっ
きりと見える。
そして、学び直そうと素直な気持ちが起こる。しかも不思議なことに、今、
学び、なすべき道だと確信できる手段・方法が、目の前に現れるのだ。
そこへ思い切って飛び込んで行くと、さーっと目の前が明るくなり、目標が
明確に見え、手段が次々に見いだされる。
このとき、頭は冴え、学習能力が高まり、新たな知識がどんどん頭に入る。
その知識に、心から納得して、確信になる。そして、学び、きづき、確信し
た内容を、まだ知らない人へ伝えたくなるのである。

山さんには、そんなことが今までに何度かあった。
国鉄生活での「ある人事異動」。
国鉄民営化の決定。
そして、現役生活の「上がり」ともいえるJRバス関東の会長を務めていた
時期に、運転手が東名高速道を走行中に飲酒運転で現行犯逮捕された事件。
まさに、今まで積み上げてきた努力も実績も、すべてなくしたように思えた。

バス業界の中で私ほどの「飲酒運転対策のベテランはいない」と思っていた。
大学で心理学を学び、鉄道労働科学研究所のスタッフとして採用され、以来、
厚生課、総務部などを通じて飲酒運転対策は重要な仕事の一つだった。
健康診断にいち早くγ-GTPを導入し、アルコールのスクリーニングテスト
も行ない、バス運転手に関しても打てる手はすべて打っていると思っていた。
しかも当時、JR東海バスの酒酔い運転をはじめ、飲酒運転が相次いで、
業界全体で対策を強化していた最中だった。
そこへ、あの事件である。

事故後に、ASKからの申し入れ書が送られてきた。
そこには「依存症という病気への介入」という視点が明確に書かれており、
足りなかったのはこれだったのかと気づいた。そこで翌週、ASKに出向き、
よくよく話を聞いた。
その場で「ASKアルコール通信講座」に申し込み、2つの講座を修了後は
幹部社員にも受講してもらい、社員と介入のセミナーに参加し、断酒会や
AAのオープンミーティングにも何度も足を運んだ。引責辞任をするまでの
間、陣頭指揮をとって社内の対策づくりをすすめた。

このときゼロから学び直したことが、その後の飲酒運転防止活動へとつなが
った。
苦境と思われたものが、職業人生の集大成ともいうべき経験となったのであ
る。

目下、山さんは飲酒運転防止インストラクター養成講座のスクーリングで、
各地を回っている最中だ。
過去の経験、良いこと、悪いことのすべてが、飲酒運転防止の講演、各種
研修、このコラムに至るまで、役立っている。
今、つくづく「人生に無駄はない」と実感している。人生の最終章に入って、
過去のすべての体験を悔やむことなく、今の活動の役にたっていると言い切
れる山さんは幸せ者である。


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=================編集後記 *つぶやき*=================

今成です。
「山さんコラム」を読んで当時を思い出し、じーんとしました。

前年のJR東海バスに引き続いたJRバス関東での飲酒運転は、どちらも
アルコール依存症が背景にあると思われる事例でした。
そのことを指摘し、踏み込んだ対策を求めた書面を送った数日後、JRバス
関東の会長秘書から、突然電話がきたのです。
「会長が、ぜひそちらに伺ってお話を聞きたいと言っています」と。
翌日、事務所に現れたのは、小さなリュックを背負った山さんでした。

それが今につながる出会いだったのです。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】137号 17.10.13
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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136号2017

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  136号 17.9.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.134
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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   誰でも参加できる 無料公開スクーリング
       急いでお申し込みを!
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆怒涛のスクーリング開始!

秋です。講師・山さんの全国行脚がスタートです。
今月から12月まで、全国各地でスクーリングを実施します。

【スクーリング】
スクーリングでは、DVDの視聴や焼酎党の実験、グループワークなど様々な
プログラムで、丸1日かけて飲酒運転防止研修のやり方を学びます。
9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。 

9/19東京、9/21さいたま、9/27三島、9/28静岡、10/4東京、10/5東京、
10/11広島、10/17大阪、10/19神戸、10/25名古屋、10/31札幌

【誰でも参加できる無料公開スクーリング】
アルコール関連問題啓発週間に合わせ、「スクーリング」の一部を、無料で
一般公開します。養成講座を受講していなくても午前中のみ参加できます。
開催日の10日前までにメールフォームからお申し込みください。
特設ページはこちらから。
  ↓ ↓ ↓
https://peraichi.com/landing_pages/view/askddd

09/28 静岡市  CSA貸会議室
10/11 広島市  アステールプラザ広島
10/17 大阪市  エル・おおさか
10/19 神戸市  三宮コンベンションセンター
10/25 名古屋市 ウインクあいち
10/31 札幌市  北農健保会館
11/15 福岡市  福岡交通センター博多バスターミナル
11/22 新宿区  東京都トラック会館
12/06 那覇市  沖縄県警察本部

プログラム――
1.これだけは知っておこう! アルコール健康障害対策基本法
2.飲酒運転防止に必要なアルコールの基礎知識
  ―飲酒運転防止インストラクターの役割とは?
3.【スクーリング講座1】 アルコールの「1単位」と体質
 (アルコールと体質/体質ごとの注意点/アルコールの1単位と処理時間/
  3単位飲酒のリスク/酒気帯びのケーススタディ/健康日本21)

【スキルアップ研修】
継続的な研修の機会がほしいとの要望に応えて、認定インストラクターを
対象にしたスキルアップ研修を実施します。

プログラム――
★インストラクターとしてのスキルをアップデートしよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画――いよいよ国から都道府県へ!
 ◇死者も出る 本当はこわい急性カフェイン中毒!?
 ◇ギャンブル、薬物、カフェイン……意外と身近な“依存”問題
   依存とハマるの境目は? 現場ではどのような問題が起こっている?
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
     面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援
   ・事例討議

9・10月の日程は以下です(12月まで続きます)。
9/20さいたま、9/26三島、10/3東京、10/10広島、10/18大阪、10/24名古屋

すでにインストラクターに認定されている方の中で、スキルアップ研修に
まだ申し込んでいない方は、ぜひ、急いでASKまでご連絡ください。
受講可能な会場をご案内いたします。電話03-3249-2551


ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらを。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


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  2.ASKからのお知らせ
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★季刊Be!128号が発行になりました。
 特集は、生きづらさの根っこは[恥(シェイム)]だった!
 くわしい内容はこちらをどうぞ。
 http://www.a-h-c.jp/magazine/6906

★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます
 http://www.a-h-c.jp/items/noddd

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 <基礎クラス>につづき、<介入技法トレーニング・クラス>があります
 http://www.a-h-c.jp/article/5274

ASKでは、三井ダイレクト損保と、東名高速事故被害者遺族の井上ご夫妻
からの寄付により、自動車教習所に掲示用バナーなど飲酒運転防止グッズを
贈る活動を行なっています。関心がある自動車教習所は、ASKまでご連絡
ださい。電話03-3249-2551(ASK)


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  3.ニュースCLIP!
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取り上げたい事例がむちゃくちゃ多くて、長くなってしまいました。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

友井・今成の共同作業でお届けします。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 https://www.facebook.com/ASK.dddproject

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 1)飛行中の飲酒
 2)若者の飲酒運転が止まらない
 3)アルコール検知器に初の品質基準
 4)受診率に悩む、福岡の飲酒運転撲滅条例
 5)プロドライバーの飲酒問題

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1)飛行中の飲酒

京都市立中学の校長(59)が依願退職しました。酒気帯び検挙です。
どうしてこんなことになってしまったのでしょう。

◎中学校長が酒気帯び運転 停職6カ月の懲戒処分 京都
(9月1日 朝日新聞)

校長は、8月10日午後4時半頃、旅行で訪れていた那覇空港で350mlの缶ビー
ル1本を飲み、午後6時頃に伊丹空港に向かう機内でもう1本。
空港から帰宅のため乗用車を運転し、午後9時半頃、検問で検挙されました。
「飲酒から3時間以上経ち、アルコールが抜けていると思った」
と話してます。

アルコール分5%のビール350mlを分解するのに、およそ2.8時間。
1時間半後に2本目を飲み始めたとき、1本目に含まれたアルコールはまだ
分解しきれていません。
そしてもう1本重ね飲み……3時間後に運転。
アルコールは完全には抜けていなかったと思われますが、酒気帯び検挙に
なってしまうほど残っているだろうか。

あっ、わかりました。飛行中だったのです。
1本目は空港で搭乗直前に飲んだわけですし、2本目は機内です。
ご存知ですか?
機内の気圧は、富士山の5合目程度。酸素が少ないため、アルコールの代謝
能力が大きく落ちると言われています。

機内での飲酒には、他にもデメリットがあります。
以下のサイト、ぜひご覧ください。


☆ANA 機内で飲むアルコール。酔っぱらい方はいつもと違う?
 http://c.bme.jp/13/297/2241/1916

☆飛行機内の飲酒 百害あって一利なし(日経Gooday)
 http://c.bme.jp/13/297/2242/1916


2)若者の飲酒運転が止まらない

毎回、若者の飲酒事故を取り上げていますが、
今回は、未成年が2人、学生が3人いて、うち2人は女性。
一緒に飲んでいた友人を同乗させているケースが5件も。
そして、未成年の消防士の車には、一緒に飲んだ同じく未成年の巡査が同乗
していました。
死者・重症者も出ています。
自動車教習所、高校、大学、専門学校、職場の新人研修で、若者向けのアル
コール教育を強化していただきたいです。
関心のある自動車教習所は、どうぞASKにご連絡ください。

――未成年
●無職少年(18)電柱に衝突・同乗の友人が死亡/大阪府
(8月22日 産経新聞)
8月4日午前5時15分頃、大阪狭山市で、アルコールの影響で正常な運転が困
難な状態で乗用車を運転。右カーブを曲がりきれず電柱に衝突し、助手席の
男子生徒(18)を死亡させた。
2人は同日午前0時頃から約5時間、堺市や大阪狭山市内のバーで飲酒。
少年は「2軒目のバーを出た後の記憶がない」と供述。

●男性消防士(19)物損事故・友人の巡査が同乗/山梨県
(9月10日 山梨放送)(9月13日 テレビ朝日)
9月10日午前1時35分頃、山梨市で、道路脇の工場の外壁に衝突する物損事故
を起こし、基準値を超えるアルコールが検出。今年4月に採用され、現在は、
県消防学校に入校中だった。
その後の捜査で、車には事故の直前まで一緒に酒を飲んでいた未成年の男性
巡査が同乗していたことが判明。巡査は「消防士らと酒を飲み、自宅近くま
で送ってもらった」と話しており、飲酒運転をわかったうえで同乗したとみ
て、道路交通法違反の疑いも視野に捜査している。

――学生
●女子大学生(20)酒気帯び検挙・4人同乗/福岡県
(8月25日 日本テレビ)
8月25日午前5時過ぎ、福岡市で軽乗用車を運転中、警察官に職務質問され、
呼気から基準値の約3.5倍のアルコールが検出。前夜から飲食店で酒を飲み、
同じ大学の友人4人を乗せて軽乗用車を運転していた。

●女子専門学生(21)酒気帯び検挙/福岡県
(9月1日 西日本新聞)
9月1日午前5時31分頃、北九州市で、酒気を帯びた状態で軽乗用車を運転、
現行犯で逮捕された。

●男子医学部生(22)対向車線にはみ出し正面衝突/愛媛県
(9月7日 NHK)
9月7日午前9時半頃、松山市で、対向車線にはみ出して軽乗用車と正面衝
突し、70代の女性に胸の骨を折る大けがをさせた。
6日夜9時頃から翌午前5時頃まで友人らと市内の飲食店で酒を飲んでおり、
「事故当時眠たかった」と供述。

――その他
●男性消防士(20代)飲酒し仮眠後に倉庫に衝突・友人同乗/高知県
(8月31日 毎日新聞)
8月13日午後6時半~翌午前0時頃、高知市内の居酒屋で友人らと飲酒。
自宅に戻って仮眠。午前5時過ぎ、友人と一緒に別の友人宅に乗用車で向か
う途中、倉庫に衝突する自損事故を起こし、腰の骨を折る大けが。

●中国籍の男性(22)店舗に突っ込む・ひき逃げ/東京都
(9月2日 朝日新聞)
9月2日午前8時半頃、豊島区で、歩道に乗り上げて道路脇の店舗に突っ込
み、歩道にいた80代女性に右足の骨が折れる重傷を負わせた。事故直後、男
は車から出て、近くを通ったタクシーに乗ろうとしたが断られた。その後、
現場から走り去ろうとしたところ、通行人らに取り押さえられ、駆けつけた
警察官が逮捕した。基準値の約4倍のアルコールが検出。

●飲食業の男性(25)バス停に突っ込み死傷事故・友人同乗/三重県
(9月4日 中日新聞)
9月4日午前5時35分頃、名張市の住宅街で、乗用車でバス停付近に突っ込み、
近くにいた男性2人をはね、1人が頭を強く打って死亡、もう1人も頭などに
重傷を負った。「酒を飲んで運転し、人をはねた」と供述。車には一緒に酒
を飲んだ男性(25)が同乗していた。


3)アルコール検知器に初の品質基準

営業所で検知器を鳴らしてしまった運転手さんから、「自宅で、携帯型で
測ったときはゼロだったのに」というような話をよく聞きます。

一昨年、国民生活センターが、1万円以下の携帯型アルコール検知器を検査
し、測定値がばらつくなどの問題を指摘、品質基準づくりを求めていました。

これを受けて、国内の検知器メーカーなど23社でつくる業界団体「アルコール
検知器協議会」がアルコール検知器に初めて統一的な品質基準を定め、この
基準に基づき、来年から第三者機関による検定を行なうことになりました。

◎アルコール検知器に初めて統一的な品質基準(8月25日 NHK)

検定ではアルコールを正確に検知するか調べるほか、説明書などにセンサー
が劣化することや車の運転ができるかどうかの判断に使わないよう求める内
容が記されているかも確認し、合格した製品は認証されたことを示す表示が
できるようになるとのことです。


☆アルコール検知器協議会
 http://j-bac.org/


4)受診率に悩む、福岡の飲酒運転撲滅条例

「福岡県飲酒運転撲滅条例」が全面施行され、再犯者に対してアルコール依
存症の受診が義務づけられたのは2012年9月。その3年後の2015年9月には、
条例改正により、初めて検挙された人にも受診が義務づけられました。
しかし……

◎飲酒運転 アルコール依存症検査、初検挙者5割超が未報告 
 福岡・3児死亡事故11年(8月25日 毎日新聞)

対象者には県が医療機関での受診を呼びかける通知を送っていますが、受診
の報告をしない人が数多くいることがわかりました。

●再犯者は32%が未報告
(条例が全面施行された12年9月から、飲酒運転で5年以内に再検挙された
 人には罰則付きの受診報告義務があるが、今年7月までの対象者94人の
 うち死亡などを除いた75人の32%に当たる24人が未報告だった。受診報告
 した51人のうち14人はアルコール依存症と診断)

●初犯の55%が未報告
(改正条例が施行された15年9月から今年7月に飲酒運転で初めて検挙された
 人は1948人。報告期限(67日)が来ていない人や所在不明者らを除く1686
 人のうち、未報告は55%の927人)

なぜ受診率が上がらないのか、報道では以下のように分析しています。
・初回の検挙者には、未報告の場合に再検挙者に課せられる罰金(5万円の
 過料)がないこと
・受診できるアルコール依存症の指定医療機関が県内に少ないこと
・県外に転居されれば連絡を取ることも難しくなること

3児死亡事故から11年。減り続けていた福岡県の飲酒運転検挙数はここ2年、
連続で増加しています。
県の担当者は、「未報告者には電話や自宅訪問をして受診を促すなど地道な
努力を続けていくしかない。そもそも条例を知らない人も多く、周知を進め
る必要もある」と語っています。


5)プロドライバーの飲酒問題

貸切バスで検知身代わり、トラック運転手が休憩中に飲酒と、プロドライ
バーの飲酒問題が明るみに出ました。

◎名鉄観光バス 業務前の運転手、飲酒検査を代行(9月5日 毎日新聞)
◎泊りがけ乗務先で飲酒繰り返す 名鉄観光バス、運転手27人
 (9月4日 中日新聞)

名鉄観光バスが、貸し切りバスを泊まりがけで運転する出張の際に、内規に
違反する宿泊先での飲酒が繰り返されており、身代わりでの飲酒検知もあっ
たと発表したのです。
事が判明したのは内部告発でした。

8月に愛知、岐阜県の学習塾の生徒約4千人を、合宿地の長野県まで約100台の
バスで運んだときのこと。
宿泊先のホテルで飲酒した運転手は、翌朝、所持していた簡易アルコール検
知器で呼気0.10mg/lのアルコールが検出されたため、正規検査を同僚に代行
させました。
別の同僚らが上司に報告し、聞き取りの結果、運転手計10人が宿泊先でビー
ルを飲んでいたことが判明、全社的調査でさらに17人が違反を認めました。

◎休憩中に飲酒、横転・炎上事故を起こしたトラック運転者を逮捕
(8月31日 レスポンス)

こちらは、アルコール依存症の疑いが濃厚です。
8月30日午後7時30分頃、鹿児島県霧島市内の東九州自動車道上り線を走行し
ていた大型トラックが道路中央の縁石に接触。乗り上げて対向車線側へ逸脱
するとともに、急ハンドルを切った弾みで横転しました。
トラックは中破炎上。

運転手(47)は、「サービスエリアで休憩していた際、買っておいた缶ビー
ルや焼酎を飲んだ」と供述。
幸い、衝突事故はなく、運転手にもケガはありませんでしたが、大事故に
なってもおかしくない状態です。

これらは、モラルや風紀の問題というより、日頃の飲酒習慣の問題です。
プロ運転手には、アルコール教育と飲酒習慣の見直しが欠かせません。


★ASK飲酒運転防止インストラクター養成講座
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html


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   4.山さんコラム No.134
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆高齢者の節酒・禁酒、ここが肝腎

節酒や禁酒をすると、間違いなく体調が良くなる。
山さんの場合、飲酒習慣を2000年から改めて節酒を心がけ始めた。しかし
数十年に及ぶ多量飲酒が健康診断の各種数値を悪くしていたため、2003年
8月18日から2004年3月末までの半年間、禁酒を実行した。
その効果は、抜群だった。体重は3kg減り、血圧・血糖値は正常値へ戻り、
中性脂肪も総コレステロール値も問題なしとなった。ガンマGTPも40以下、
尿酸値も下がって服薬の必要がなくなった。
だから、山さんは自信を持って、「禁酒は健康に良い」と言えるのだ。
幸い、その後も健康状態を保つことができている。

周囲にも、節酒や禁酒に踏み切った友人は多い。
なおのこと、健康への効果を実感しているのだが、気になることもある。
禁酒した直後は「酒をやめ体調がよくなった」「体が軽くなった」など喜
んでいたのに、あとになって病気を繰り返すケースがあることだ。
よくよく見渡してみると、高齢になってから節酒・禁酒した人のその後に
は、2つのパターンがあるように思える。
何が違うのか?
同じように脳梗塞を患ったあと禁酒を始めたケースから、個人が特定でき
ぬように少し脚色して例示する。

A君は営業という仕事上、毎日のように飲む生活だったが、さほどの多量
飲酒ではなかった。山さんの仲間同士の飲み会でも、一定量を飲むと、
あとは体よく断わるタイプ。いわゆる付き合いの良い酒飲みだった。
脳梗塞を患い、医師のすすめで一定期間、禁酒した。
その後、医師からは適量飲酒の許可がでたが、本人の言によれば「生活改
善の意味をこめて」禁酒を継続した。
現在も、場の雰囲気によってはワインをグラスに1杯は飲むが、ウエイト
レスが注ぎ足そうとすると、さりげなく手でグラスをカバーして断わる。
食生活のほうは病後も今までと変わらず、会合でも皆と同じ料理を残さず
食べた。
近郊の山へ出かけたり、スポーツジムで筋力トレーニングをしたりと、
それまでやらなかった運動を始めた。小太りだった体が引き締まり、「体
重は変わらないが筋肉はついた」と誇らしげ。高かった血圧も下がり「一
病息災だな」と言っている。

B君は、連日のように酒席がある生活を、定年まで続けた。食通でもあり、
とにかくよく食べ、よく飲んだ。
恰幅がよく、肥満とはいえないが境界値ではあったろう。血圧はやや高め
だったが、薬を飲むほどでなく、健康そのものだった。
そのグルメの彼が、脳梗塞をきっかけに、医師の指示にしたがい、生活を
変えた。禁酒と食事制限をし、体重を減らす生活を始めたのだ。
食事会では彼の要望を入れ、ステーキやトンカツ等の脂っこい肉料理は避
けて、そば屋や寿司屋が主な会場になった。ノンアルコールで乾杯し、
あとはお茶。食事の量も厳密に守る。
彼は「初めのうちはつらかったが、慣れればなんともない」と淡々と語っ
た。その結果、体重は着実に減少し、一年たたないうちに顔が少し小さく
見えるほどになった。
実際、体重が20kg近く減り、「体が軽く、歩くのも楽になった」と言って
いた。
しかしその彼は、5年間で3回も入院した。病気の種類も部位も違うが、
手術が必要な命にかかわる大病にかかったのだ。

医師の言いつけを守り、規則正しい生活で体調を整え、食事制限したとは
いえ栄養が偏ったとも考えにくい。定年後の仕事も人柄に合った名誉職で、
ストレスがたまるとも思えない。そんな彼を何故、繰り返し病魔がおそう
のであろうか。
一般に、短期間での極端な減量は免疫力を下げるという。ただでさえ、
免疫力が下がる60代に、数十年維持してきた体重を一気に20kg近く下げた
結果、大きく免疫力を下げ、病気の侵入を容易にしたのではないか。
(もちろん、若い頃からの多量飲酒も病気の背景にはあるだろうが)

山さんは医者ではないので、以下は、こうした友人たちや、飲酒運転防止
の観点から大勢の人が飲酒習慣を変えるのを見守ってきた経験からのアド
バイスである。

肥満している多量飲酒者が禁酒すると、自然に体重が減る。
山さんの経験では、体重70~80kgの人なら、1ヵ月の禁酒で1~2kgは減量
する。
ここで食事を普通にとっていれば、3kgほど減ったところで止まるだろう。
そこでしばらくは、この体重を維持するよう努める。
ここが大切で、多くの人は禁酒すると「甘味の世界」が開けるため、欲求
のまま甘いものを食べると体重は増加してしまう。
さて、新しい状況に身体が慣れたら、食事制限や運動を適度に組み合わせ、
次の減量目標(3kgぐらいの減量)をめざす。
なんとか標準体重の上限あたりまで減ったら、そこで減量はやめて維持に
努める。

これが、山さんのすすめる高齢者の効果的な禁酒生活法だ。
高齢者は、節酒・禁酒によって、体調の良さをまず確認したら、食事や
運動の生活改善を一歩一歩行ない、極端な減量は避けて「自分に合った
体重」を維持するのが、もっとも健康によいと考える。
4人に1人が高齢者の時代。予備軍の方々も、参考にしていただきたい。


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=================編集後記 *つぶやき*=================

スクーリングの全国行脚と、アルコール関連問題啓発週間の準備で大忙し
のASK事務所。
そこへ、11月12日(日)に、東京・大手町で厚労省が主催する啓発フォーラ
ムの企画運営も担当することになりました。
テーマは「つながることで、解決がはじまる」。
予防から介入、回復までを扱います。
どうぞスケジュールを開けておいてください。
サイトができ次第、号外でお知らせします。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】136号 17.9.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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135号2017

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  135号 17.8.23
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.133
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  申し込みましたか? 無料公開スクーリング!
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆来月からスクーリングが始まります

第10期養成講座は、現在、【ステップ1】通信スクールが追い込み。
事務局は、【ステップ2】スクーリングの準備の真っ最中です。

来月から、講師・山さんこと、ASK飲酒運転対策特別委員会委員長の山村
陽一による全国行脚がスタートします。
今年はスクーリングを全国で22回、認定インストラクター対象のスキルアッ
プ研修もあわせると、38回に及ぶ講習を行ないます。

スクーリングのご案内を送付した翌日、FAXが届き始めました。
みなさん、やる気です。
スクーリングの申し込みがまだの方、急いでください!!

★なお、損保協会の助成により、うち10ヵ所は公開スクーリングです。
養成講座を受講していなくても午前中だけ無料で参加できます。
公開スクーリングの日程は下記のとおりです。

09/13 福島市  コラッセふくしま
09/28 静岡市  CSA貸会議室
10/11 広島市  アステールプラザ広島
10/17 大阪市  エル・おおさか
10/19 神戸市  三宮コンベンションセンター
10/25 名古屋市 ウインクあいち
10/31 札幌市  北農健保会館
11/15 福岡市  福岡交通センター博多バスターミナル
11/22 新宿区  東京都トラック会館
12/06 那覇市  沖縄県警察本部

お申込みはホームページからどうぞ。
http://c.bme.jp/13/297/2172/1916


◆スキルアップ研修
認定インストラクター向けのスキルアップ研修のお申し込み受付中です。
今年のプログラムをご紹介すると――

★インストラクターとしてのスキルをアップデートしよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画――いよいよ国から都道府県へ!
 ◇死者も出る 本当はこわい急性カフェイン中毒!?
 ◇ギャンブル、薬物、カフェイン……意外と身近な“依存”問題
   ~依存とハマるの境目は? 現場ではどのような問題が起こっている?~
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
    ~面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援~
   ・事例討議

1~9期の認定インストラクターの方々、お見逃しなく。

…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2173/1916

 
飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2174/1916
お問い合わせは、事務局へどうぞ。(電話03-3249-2551)


☆予防教育グッズ(職場の飲酒運転対策)はこちらへ
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2175/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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7月28日、三井ダイレクト損保「ムジコロジー・スマイル基金」から、AS
Kの飲酒運転防止プロジェクトに寄付をいただきました。

寄付金授与式の様子はこちらです。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2176/1916

ムジコロジー・スマイル基金は、ゆずりあい、思いやりの精神に基づく安全
運転により、交通事故を未然に防ごうという「ムジコロジープロジェクト」
の一環として行なわれています。
これまでは当たり前でしかなかった安全運転が、誰かの支援になるという
新しい発想の社会貢献の仕組みです。

具体的には、
・三井ダイレクト損保の自動車保険、バイク保険、ドライバー保険の契約
 者の方々が、応援したい団体に、毎月1回クリック投票する
・年間の投票割合に応じて、同社が各団体に寄付を行なう
(期間中無事故であった方の投票は10倍カウントとするなど、無事故の方の
 声をより強く反映する仕組みです)

ムジコロジー・スマイル基金についてはこちらをご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2177/1916

ASKでは、「ムジコロジー・スマイル基金」からいただいた寄付と、東名
高速事故被害者遺族の井上ご夫妻からいただいた寄付を合わせて、各地の
自動車教習所に、アルコールの分解時間などの知識が身につくオリジナル
の飲酒運転防止グッズを贈呈するプロジェクトを進めています。

飲酒も運転も「初心者」の若者たち。
若さ+仲間+アルコール+車の組み合わせは、悲惨な大事故につながる可能
性が高いのです(ニュースクリップをご覧ください)。
免許教習時に、アルコールについてもっと知らせることで、悲惨な事故を
1件でも減らせればと思っています。

このプロジェクトにご協力くださる自動車教習所はどうぞご連絡ください。
ASK:電話03-3249-2551

三井ダイレクト損保に加入されている方は、募金のクリックをASKにお願
いします!


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  3.ニュースCLIP!
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8月に入ってから、梅雨に逆戻りかと思うような長雨が続きました。
今日は、久々の真夏の太陽。ふぅ~、暑いです。

このコーナー、今回は友井・今成の共同作業でお届けします。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2178/1916

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 1)若者の飲酒運転がつづいています
 2)アルコール依存症の疑い
 3)高濃度者が引き続き多いです
 4)ゴルフ場で飲酒後のカート事故

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1)若者の飲酒運転がつづいています

8月11日午前1時半頃、愛媛県四国中央市で、軽乗用車が道路脇の駐車場に
突っ込み、大型トラックに衝突して横転する事故が起きました。後部座席
の19歳男性が死亡し、運転手の21歳男性は意識不明の重体、他の2人も重
軽傷を負いました。4人は会社の同僚で、居酒屋から帰る途中でした。

◎居酒屋帰り…駐車場に突っ込み横転 同僚4人死傷(8月11日 ANN)

記事では、運転手が飲酒していたのではないか、警察が捜査中となってい
ます。
若者によく見られる、一緒に飲んだ仲間を乗せる「コンパ乗り」の可能性
が高いです。
8月4日にも大阪で18歳の少年が同乗者を死なせる事故を起こしています。
そのほかにも、若者の飲酒運転には特徴があります。それは――
「未明」と「逃走」です。

●26歳 男性プロボクサー 追突 未明/大阪府(8月4日 スポーツ報知)
7月12日午前2時頃、大阪市中央区でワゴン車を運転し、ぶつかったタク
シーの運転手と歩行者の計2人に捻挫や打撲などの軽傷を負わせた。
「焼き鳥屋など2軒で生ビールやワインを飲み、帰宅する途中だった」と
容疑を認めた。

●21歳 女性無職 物損・逃走 未明/山口県(7月16日 産経新聞)
7月16日午前2時頃、岩国市麻里布町をパトカーで巡回していた警察官が、
駐車場の精算機に車が突っ込む事故を目撃。職務質問しようとすると、車
は逃走。約2キロ先の信号で停止し、呼気検査で基準を超えるアルコール
が検出された。

●28歳 男性会社員 ひき逃げ死亡 未明/静岡県(7月23日 静岡新聞)
7月22日午前4時半頃、浜松市の交差点で、酒気帯びで軽ワゴン車を運転し、
女性のミニバイクに出合い頭に衝突後、そのまま逃走した。女性は全身を
強く打ち死亡した。

●17歳 男子高校生 酒気帯び逮捕 未明/沖縄県(7月24日 沖縄タイムス)
7月24日午前2時半頃、那覇市首里久場川町で、パトロール中の警察官が低
速で走行しているバイクを不審に思い職務質問。酒気帯びが発覚した。

●21歳 男性会社員 接触 未明/兵庫県(7月29日 神戸新聞)
7月29日午前2時半頃、神戸市垂水区で、車線変更しようとした別の車に接
触された。「もらい事故」での飲酒運転発覚に、「俺悪ないのに」と主張
したが、酒を飲んで運転したことは認めた。

●23歳 男性海上自衛官 自損 朝/京都府(8月2日 時事通信社)
8月2日午前8時55分頃、京都府舞鶴市浜で自損事故を起こし、酒気帯び運転
が発覚。2日午前1時頃まで飲酒していて、事故時は私的な用事で出掛ける
途中だった。

●18歳 無職少年 電柱に衝突 同乗者死亡/大阪府(8月22日 産経新聞)
8月4日午前5時15分頃、大阪府大阪狭山市で、アルコールの影響で正常な運
転が困難な状態で乗用車を運転。右カーブを曲がりきれず電柱に衝突し、
助手席の男子生徒を死亡させた。
2人は同日午前0時頃から約5時間、堺市や大阪狭山市内のバーで飲酒。
「2軒目のバーを出た後の記憶がない」と供述。

●28歳 女性パート ひき逃げ 夜/福井県(8月14日 福井新聞)
8月12日午後10時20分頃、敦賀市で、酒気帯びで乗用車を運転し、信号待ち
の軽自動車に追突。運転していた女性と同乗の女性の首などに軽いけがを
負わせ、逃走した。

●18歳 男性会社員 ひき逃げ 深夜/愛知県(8月22日 東海テレビ)
8月17日深夜、南知多町で、酒を飲んで車を運転し自転車の大学生をはねて、
そのまま逃げた。

●22歳 男性消防士 ひき逃げ 未明/群馬県(8月20日 産経新聞)
8月20日未明、伊勢崎市で乗用車を酒気帯び運転し、信号待ちの車に追突後
に走り去った。追突された車がはずみで前の車にぶつかり、4人が軽傷を
負った。

●22歳 男性アルバイト 酒気帯び逃走 早朝/福岡県(8月21日 九州朝日放送)
8月21日午前5時すぎ、福岡市でふらつく乗用車をパトカーの警察官が発見。
停車を求めたが車はUターンして700メートルほど走り、止まった。基準値の
4倍のアルコールが検出された。

●22歳 男性消防士 ひき逃げ? 未明/埼玉県(8月20日 テレビ朝日)
伊勢崎市で信号待ちの車に追突し、追突された車が前の車にぶつかり4人が
軽傷、追突した車が走り去るひき逃げ事件があった。通報を受けた警察官が
8月20日午前0時50分頃、現場付近で左前部が破損した車を見つけた。呼気を
調べたところ、基準超のアルコールが検出。状況からひき逃げに関与した
疑いがあるとみて調査中。

免許をとって間もないと思われる年齢も多く見られます。
ASKでは、自動車教習所に、アルコールの分解時間などの知識が身につ
くオリジナルの飲酒運転防止グッズを贈呈するプロジェクトを実施中。
「2.ASKからのお知らせ」をご覧ください。


2)アルコール依存症の疑い

7月13日午前11時50分頃、三重県職員(43)が酒気帯び運転で現行犯逮捕さ
れました。接触事故を起こし、相手の運転手が110番しました。
車内にはチューハイの空き缶がありました。
「朝から自宅で飲んでいた」と供述しています。

◎飲酒運転疑いで三重県職員逮捕、車内に空き缶…(7月13日 産経新聞)

朝から飲酒/車内にチューハイの空き缶/昼の時間帯の酒気帯び、これだけ
揃ったら、依存症を疑わざるをえないでしょう。
アルコール依存症は、飲酒に関するコントロールを喪失する病気です。
三重県には条例がありますから、違反者には依存症の受診義務が課せられま
す。治療につながるよう願います。

福岡県でも、8月5日夜、県職員(44)が、自宅近くのコンビニ駐車場で接
触事故を起こし、呼気から基準値の5倍のアルコールが検出されました。
「自宅でビールを飲んだ後、買い物に来た」と供述しています。
この高濃度、依存症の疑いがあります。
福岡にも条例がありますから、依存症の受診義務が課せられます。

アルコール依存症が背景にある場合、病気の治療をしないと飲酒運転は防げ
ません。体験者のアンケートをお読みください。

☆<断酒会アンケート>アルコール依存症と飲酒運転
 http://c.bme.jp/13/297/2179/1916

☆アルコール依存症の進行プロセスと予防
 http://c.bme.jp/13/297/2180/1916

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2181/1916


3)高濃度者が引き続き多いです

福岡県職員から基準値の5倍のアルコール濃度が検出されたという記事を
ご紹介しましたが、その他にも高濃度者の検挙がありました。

警察庁は、呼気0.25mg/l以上、もしくは呼気濃度はそれ以下でも酒酔い運
転で検挙された者を、統計上「高濃度者」と分類しています。
「高濃度者」が飲酒全事故に占める割合は66%、飲酒死亡事故では73%に
ものぼります。

●0.4mg/l 食品販売業 男性(42)/埼玉県(8月18日 埼玉新聞)
8月18日午前0時頃、路肩に停車中のトラックに追突。「酒を飲んで事故を
起こしたのは間違いない」と認めている。

●0.6mg/l 新聞配達員(39)/福岡県(7月20日 テレビ朝日)
7月20日午前4時前、原付バイクで交番に新聞を配達し発覚。「居酒屋で0時
すぎまで、ビールとチューハイを中ジョッキでそれぞれ5杯ほど飲んだ」と
供述。

●0.25mg/l 愛媛県職員(50代)/愛媛県(7月20日 南海放送)
7月19日午後10時50分頃、ミニバイクを酒気帯び運転して検挙。「飲食店で
午後8時半頃から焼酎4杯を飲んだ。途中まで押して帰っていたが人通りの
ない道路にさしかかり運転してしまった」と述べた。

●0.7mg/l 会社員(45)/佐賀県(8月14日 佐賀新聞)
8月13日午前8時25分頃、信号で止まっていた軽ワゴン車に追突。

●0.45mg/l 自称プロゴルファー(71)/福岡県(8月12日 日刊スポーツ)
8月12日午前4時半頃、信号待ちしていた車に追突。

●0.67mg/l 職業不明(42)/佐賀県(8月21日 佐賀新聞)
8月18日午後4時10分頃、停車していた軽乗用車に追突し、乗っていた2人の
首や腰にけがを負わせ、逃走。

高濃度者の中には、アルコール依存症者が多く含まれていると思われます。


4)ゴルフ場で飲酒後のカート事故

大阪高裁が、ゴルフ場での飲酒後のカート事故について、ゴルフ場の酒類
提供を過失と認める判決を言い渡していたことがわかりました。
私有地内ですから、道路交通法は適用されません。
原告代理人は、「ドアやシートベルトの義務付けがないカートは利用者の
命を奪う危険があり、司法が責任を認めた意義は大きい」と述べています。

◎カート転落 ゴルフ場の酒提供「過失」 大阪高裁判決、賠償は否定
(8月17日 東京新聞)

事故は2009年9月、兵庫県篠山市で起きました。
金融機関のゴルフコンペで、男性が坂道の急な右カーブでハンドルを右に
切り過ぎ、ブレーキも踏まなかったため4人が乗ったカートが斜面を転落。
助手席の男性が頸髄を損傷し、重い身体障害を負ったのです。

4人は事故の約30分前に生ビールを中ジョッキで2杯飲んでいました。
負傷者への賠償金を支払った共済組合が2014年、「事故は飲酒が原因でほう
助した責任がある」と経営会社に賠償金の一部負担を求めて提訴しました。

昨年11月の一審判決は、ゴルフ場利用者は飲酒の危険を社会常識として認
識しており、ゴルフ場側が酒の注文を断る義務はないと請求を退けました。

しかし高裁は、事故には飲酒が影響し、ゴルフ場側がほう助したと指摘。
「生ビールの注文時に、(キャディーを伴わない)セルフプレーの4人の誰
かが運転し、事故を起こすことを予見できたのに漫然と酒を提供した」と
して過失を認めました。
一方、飲酒を勧誘しておらず事故自体には関与していないと賠償は認めず。
共済組合側は判決を不服として上告しています。


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   4.山さんコラム No.133
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆ああ、もったいない

7月中旬、暑い東京を逃げ出し、氷河から爽やかな風の吹くスイスの小さな
町へ行った。
同行した仲間は、このスイス・トレッキングへ3回以上つきあってくれ、
節度ある飲酒をすすめる山さんの「良き弟子」である。

まずは、好天と幸運に恵まれた素晴らしい日々の一端をご紹介しよう。

1日目。
ロープウエイで、アイガー・メンヒ・ユングフラウのベルナー三山を見ら
れる展望所へ。
山頂は晴。だが、肝腎のベルナー三山は雲におおわれている。
メンリッヘンのゴンドラ駅付近は一面のガス。登山道を示す標識も見えな
い。そして、大粒の雨が10分間ほど降った。
が、すぐ雲が切れ、太陽がさす。
ユングフラウの雲が流れて、うすぎぬを脱ぐように頂上が顔をだす。
おもわず一同歓声をあげる。
ただしアイガーは、なお雲の中だ。
その北壁に向かって歩くこと1時間。展望所へ到着したが、まだ雲は切れ
ない。
ベンチに座り、水を飲む。
そしてふと見れば「雲の峰割れ忽然と大岩壁」という運のよさ。

2日目には、ゴンドラでマッターホルン直下のシュバルツゼーへ。初々しい
緑に黄色、紫、ピンク、色とりどりの高山植物咲きみだれた小径をくだる。
大気は軽く冷たく乾燥して爽やかだ。
3日目も快晴。築500年になる古城、世界遺産シオン城の窓からレマン湖を
みおろす。
4日目。晴。地元の人にすすめられた場所を目指すが、バスは2時間も待た
ねばならない。ロープウエイと高原列車で行けるミューレンへ行先を変更。
紺青の空に、「歩きたい」との声で列車を途中下車。メンヒ、ユングフラ
ウを正面に、アイガーの横顔が迫力十分に展望できるレストランを発見し
た。「本日のスープ」も申し分なし。
5日目、晴。地下ケーブル、ロープウエイを2段乗ってロートホルンに。
ここからがマッターホルンは一番美しく見えるのだ。
だが尖峰の半分が雲。強い南風が独立峰にぶつかり雲になるのだから仕方
がない。
歩いて下り、一息入れていると、雲が切れてマッターホルンが全容を現わ
した。
足下にエーデルワイスの群落を発見したのは、今回がスイス卒業旅行と言っ
ていたH夫人。
若緑の斜面に一面に咲く憧れの花に出会い、興奮気味。
最終日はエシネン湖へ。快晴の空を映したエメラルドブルーの湖、残雪を
頂いた峰々、アルプの緑と花々。この上なく見事だった。

さて、節度ある飲酒の話である。
昼に入った山上レストラン。生ビールを手にする人々を横目に、ガス入り
ミネラルウオーターで乾杯。本日のスープとパンの昼食をとる。
宿の夕食では、まずビール党は生ビール、その他は水で、一日の無事を祝
う。
その日のメイン料理に合わせ、赤、白ワインのどちらか1本だけ選ぶ。全員
で分けて飲むので、多い人でも1単位から1.5単位までだ。
帰国前日、ホテルのレストランは休み。
帰国のための荷造りがあるので、外出は避け、手作りパーテイをするため、
COOP(生協)へ買い物に行く。
ビールは500ml缶しかない。ビール好きが3本選びカゴへ入れる。ワイン党
は、ヴァリス州の最高級ワインを赤白1本ずつカゴへ。
山さんは暗算する。ビールが3単位。ワイン7.5単位。人数は6人。
最後の晩餐だから、1人2単位以内にはおさまっているので大目にみて「ま
あ、いいだろう」。

テーブルに並ぶのは、スイスの名産品である。
サラダ2種類、グリエールを筆頭にチーズ3種類、エンメンタール産のサラ
ミ、スイス風ドライビーフ、スパイシーローストチキン4本、フランスパン
長大1本、スイス産ブラックチェリーにブルーベリー。

7日間の習慣は素晴らしい。なんと2時間半に及ぶ大宴会終了後、ビールが
半本残り、後から開けた赤ワインが300mlほど残った。
このワイン、ローヌ谷からツェルマットへ入る渓谷に沿った段々畑のブド
ウで醸された逸品だ。天にも続くかと思われる急斜面にある段々畑へは、
機械が入らない。勤勉なスイス人の手摘みのブドウで作られるのだ。

まことに貴重なワインだから、このまま残すのはもったいない。
山さんは部屋へもって帰る。
しかし、寝酒はまずい。そのように何年も教えてきた。
思案のあげく、翌日に飲もうとペットトボトルに詰め替えた。

翌朝8時3分の列車で出発。10時16分空港駅到着。
ここで残したワインで乾杯といきたかったが、大混雑のチューリッヒ空港
だ。怪しげな人物も散見される。
気を引き締め、早々と手荷物検査場へ。
ペットボトルは持ち込み厳禁。
あの段々畑の手摘みのブドウで作られた、このうえなく貴重なワイン。
このまま捨てるに忍びない。
一口だけ飲んで、ポイ。
豊潤な香りと味が口に残る。
「ああ、もったいない」

しかし、ここまで記して考えなおす。
残ったワインを見て、列車内でも、空港でも、誰も飲もうと言わなかった。
15年前の山さんの仲間だったら考えられない潔さ。
貴重なワインだからこそ、飲みすぎて失態をおかして酒を悪者にするのは
「もったいない」ではないか。
本当の意味で酒を大切にする仲間が育ったのだ。


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2182/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

夏休みが終わり、ASKにとって一番忙しい、飲酒運転防止インストラク
ター養成講座のスクーリング全国行脚の季節に突入です。
みなさまも、どこかの公開スクーリングに、ぜひ足をお運びください。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】135号 17.8.23
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================

134号2017

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  134号 17.7.13
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.132
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  9月~12月、全国10ヵ所で無料公開スクーリング!
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
===================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
====================================================

◆第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のため、受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2129/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへどうぞ。(TEL03-3249-2551)


【ステップ1】の通信スクール(添削3回)を、すでに34名の方が修了。
締め切りは9月末です。(間際は混み合いますので、早めに提出を)

通信スクールの内容はこちらです。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2130/1916

【ステップ2】
9月から12月にかけて、全国16ヵ所22回スクーリングを行ないます。 
8月中には、受講者の皆様に、案内を郵送します。
スクーリングに出席しないと、インストラクターとして認定できませんので、
必ずご参加ください。

★なお、うち10ヵ所は公開スクーリングです。養成講座を受講していなくて
も午前中だけは無料で参加できます。
公開スクーリングの日程は下記のとおり。ふるってご参加ください。

9/13 福島市、9/28 静岡市、10/11 広島市、10/17 大阪市、10/19 神戸市、
10/25 名古屋市、10/31 札幌市、11/15 福岡市、11/22 新宿区、12/6 那覇市

詳細と残りの日程、お申込み方法は次回お知らせします。


【認定インストラクター向けスキルアップ研修】 
スクーリングに併せて、全国14ヵ所で、認定インストラクター向けのスキル
アップ研修を実施します。
1期~9期の認定インストラクターには、8月中にご案内をお送りします。 
新たな情報を得たり、インストラクター同士の交流の場にもなりますので、
ぜひご参加ください。

…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2131/1916


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  2.ニュースCLIP!
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地震、台風そして今度は水害が九州北部を襲いました。
局地的な豪雨が長時間続いたことが、大きな被害に。
被災地域の方々に、お見舞い申し上げます。

このコーナー、今回は友井・金田・今成の共同作業でお届けします。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2132/1916

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 1)若者の飲酒運転を防ごう
 2)アルコール依存症に介入するには知識が必要です
 3)酒酔いの死亡事故率は17倍
 4)6割の会社が解雇と回答(兵庫)
 5)入浴すればアルコールは飛ぶ?

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1)若者の飲酒運転を防ごう

18~21歳の飲酒運転です。
うち3件(◆)は、一緒に飲んでいた友人が同乗しています。
すべて逃走しています。深夜です。
「コンパ乗り」「逃走」「深夜」は、若者の飲酒事故の典型例です。

◆陸上自衛隊陸士長男性(21)北海道(6月17日 産経新聞)
17日午前2時頃、釧路市近くの道路で蛇行している軽乗用車を、付近を警戒
中のパトカーが発見し、停止を求めたが、約2キロ逃走して近くの建物の外
壁に衝突した。呼気から基準値の3倍を超えるアルコールが検知された。
同僚の20代男性2人も乗っており、いずれも飲酒していた。

●少年(18)鹿児島(6月20日 Response)
18日午前0時30分頃、鹿児島市内で交通整理を行なっていた男性警備員に乗
用車が衝突し、そのまま逃走。男性は背骨などを折る重傷を負った。警察が
捜査を開始した約1時間後に、18歳の少年が警察に出頭。呼気から酒気帯び
相当量のアルコール分を検出。ひき逃げと飲酒運転の事実を認めている。

◆男性(20)愛知(6月24日 Response)
22日午前0時30分頃、名古屋市内の国道を軽乗用車が逆走。乗用車1台と接触
したが、そのまま逆走を続け、別の乗用車と正面衝突し、そこに後続のワゴ
ン車が追突。4台の多重衝突に発展した。乗用車を運転していた女性が打撲
など軽傷。逆走した軽乗用車に乗っていた20歳の男女も骨折等の重傷を負っ
た。逆走した男性から酒気帯び相当量のアルコール分を検出。

◆建設作業員(20)埼玉(7月10日 埼玉新聞)
9日午前2時頃、圏央道を乗用車で運転し、バイク2台に追突。バイクを運転
していた1名が死亡、1名に左脚骨折等の重傷を負わせ、そのまま逃走した。
防犯カメラの映像等から特定された男は、中学校時代の同級生2人を乗せて
おり、「飲酒運転がばれると捕まると思って逃げた」と容疑を認めている。

飲酒も運転も「初心者」の若者たち。
若さ+仲間+アルコール+運転は、最悪の結果をもたらします。

免許教習時に、アルコールについてもっと知らせることができれば!
ASKでは、三井ダイレクト損保「ムジコロジー・スマイル基金」と、東名
高速事故被害者遺族の井上ご夫妻のご協力を得て、各地の自動車教習所に、
アルコールの分解時間などの知識が身につくオリジナルの飲酒運転防止グッ
ズの配布を進めています。
施設内に展示できるバナーや教習生に配布する1単位カードなどの贈呈です。

ムジコロジー・スマイル基金についてはこちらをご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2133/1916
 ※三井ダイレクト損保に加入されている方は
  募金のクリックをどうぞよろしくお願いします。

また、このプロジェクトにご協力くださる教習所はどうぞご連絡ください。
ASK:TEL03-3249-2551


2)アルコール依存症に介入するには知識が必要です

ちょっと込み入ったお話です。
5月28日朝、福岡市の課長級で外郭団体総務課長(54)が、出勤途上に駐車
中の車と接触事故を起こしました。出勤後に車の傷に気づいて警察に出頭、
呼気から基準値の6倍のアルコールが検出され、前日に焼酎を飲んでいたと
供述したようです。
事故後の6月7日、課長は県警に促されて心療内科を受診、アルコール依存症
と診断されます。けれど、関連疾患が重篤だったのでしょうか、4日後の6月
11日に病死しています。
6月15日、この件は容疑者死亡のまま道交法違反容疑で書類送検され、福岡
市と出向先の公社が記者会見を開きました。

◎飲酒運転で当て逃げか 福岡市課長級職員を書類送検
 (6月15日 テレビ西日本)
◎アルコール依存症把握せず 福岡市課長級飲酒運転
 (6月16日 西日本新聞)

公社によると、総務課長の糖尿病や肝機能障害などの持病は把握していた
けれど、アルコール依存症であることは知らなかったとのこと。
以前、かかりつけ医から専門医の受診を勧められていたものの従わず、上司
にも報告していなかったことも判明しました。

2006年の市職員の飲酒運転による3児死亡事故後、市関係者の飲酒がらみの
不祥事はこれで17件目。うち少なくとも5件は依存症と診断されたケースだ
といいます。

もっと早く受診につなげることはできないのか――
市や公社では、健康診断で肝臓の数値が悪かったり、問診で酒量が多かった
りする職員をリストアップして保健師が指導しており、課長も該当者でした
が、チャンスを活かせていませんでした。

関係者からは、次のような発言が出ています。
「インスリンを打っていると聞き、飲酒を控えるよう伝えたが、依存症だ
と感じなかったので、その話はしていない」
「個人の問題に踏み込むこともあるので慎重にしつつも、防ぐ取り組みを
やらなくては、と痛感している」
「専門医を受診するかは本人の意思だが、治療に結びつくようにしないと
いけない」
「職場や家庭でのフォローについて、一層の改善点がないか検証したい」

飲酒問題への介入は、外部の専門機関と連携をとりつつ、共通認識をもつ
チームでやる必要があります。
介入技法を身につけ、チームをリードできる人材が職場内に必要です。

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 <基礎クラス>につづき、<介入技法トレーニング・クラス>があります
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2134/1916


3)酒酔いの死亡事故率は17倍

「まっすぐ立てない」「名前を言えない」「自立歩行できない」
酒酔いでの逮捕時の状況です。

●<妻が通報>タクシー運転手(52)福岡(6月23日 産経新聞)
6月22日午後5時5分頃、北九州市の路上で酒気帯び状態で軽乗用車を運転。
妻を勤務先に迎えに行った際に、酒の臭いやろれつがまわってないことに
気づいた妻が「車で来た夫が飲酒している」と通報し発覚。呼気検査で基
準値の6倍を上回るアルコールが検出された。

●<死亡事故>大工(39)熊本(6月24日 毎日新聞)
6月23日午前1時5分頃、八千代市の県道で、原付と衝突する事故を起こし、
新聞配達をしていた男性を死亡させた。呼気からは0.9mg/lのアルコールが
検出、逮捕時まっすぐ歩けず、酒酔い運転の現行犯で逮捕された。

●<逆走し逃走>町議会議員(56)福井(7月4日 時事通信)
7月4日午前1時45分頃、越前市で、酒に酔って正常な運転ができない状態で
普通乗用車を運転し、道路を逆走し単独事故を起こした。
パトカーと鉢合わせになると1.5キロ逃走。職務質問の際に、名前を言うこ
とや自立での歩行ができない状態だった。

酔いとは脳のマヒです。
脳は、アルコールによって、まず外側の理性からマヒしていきます。
ちょっと飲んだだけでも、運転に必要な「認知力」「判断力」「反応力」
が低下しています。
そのため、飲酒運転による死亡事故の割合は「飲酒なし」と比べて約8.4倍。
「酒酔い」だと、約17倍に跳ね上がります(警察庁2016年の統計)。


4)6割の会社が解雇と回答(兵庫)

兵庫県警が従業員らの飲酒に対する処分方針を調査したところ、約6割の事
業所が業務中であれば解雇すると回答し、さらに私用中であっても4割が解
雇すると回答していることがわかりました。

◎飲酒運転なら6割解雇…兵庫県警、事業者アンケート(6月24日 読売新聞)

また5月に飲酒運転で免許取り消し処分を受けたドライバーへの聞き取り調
査では、63%が「捕まらないと思った」と回答。
中には「これほど厳しい処分とは思わなかった」「仕事も失ってしまった」
と後悔を口にする人もいたそうです。

そうなる前にぜひやっていただきたいのが、職場の飲酒運転対策なのです。

★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2135/1916


5)入浴すればアルコールは飛ぶ?

神戸市は7月6日、酒気帯び運転で県警に逮捕されたとして、水道局の男性
技術職員(36)を停職6ヵ月の懲戒処分にしました。

◎「入浴すればアルコール飛ぶと思い…」スーパー銭湯で飲酒後、
 車運転した神戸市職員ら4人を懲戒処分(7月7日 産経新聞)

技術職員は6月5日夜、市内のスーパー銭湯で缶酎ハイ2本を飲んで入浴。
その後、自家用車で帰宅する際、検問で基準値を超えるアルコールが検出
され、逮捕されました。
「入浴すればアルコールが飛ぶと思い、安易な気持ちで飲んでしまった」と
話しています。

↑↑↑ そんなこと思っている人、いませんよね?
アルコールが抜けないどころか、飲酒後の入浴はとてもキケン!
血圧は上がるし、居眠りするし、実際に溺死事故が頻発しています。


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   3.山さんコラム No.132
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆羽黒山事件

天気予報は日本海側が雨マーク。
だがローカル予報によれば、奇跡的に、庄内地方だけは曇りだという。
半信半疑ながら、このまま雨が降らないようにと祈りつつ、バスに乗って
羽黒山へむかう。
先日、仲間たちと出かけたときの話である。

バスは大鳥居をぬけて山道にかかる。杉林が続く。
道路脇の斜面に薄紅色のタニウツギが今を盛りと咲いている。
高度があがったと思ったら薄日がさす、ラッキー。
大きくカーブして、樹木が途切れると、間近に残雪の月山が見える。
思わず仲間と「羽黒山参拝の御利益か」と歓声をあげた。
無事、参拝をすませた。

帰路は全員が徒歩を希望。
「2400段を超える」とパンフレットにあるものの、下りだから大丈夫だろう
と、わが熟年グループは希望的観測をしたのだ。
出だしの段差は小さく、ほとんど数センチという所もある。初めは気楽に
おしゃべりしながら、足取りも軽い。
やがて階段は急になる。狭い石の苔むした急段だ。口々に「雨が降らずに
助かった」。

歳をとると、足下が不如意になる。
視力が衰え、バランス感覚が怪しくなり、そして筋力の衰え。
平地では気づきにくいが、長い階段では、イヤでも気づかされる。
若い頃は、飛ぶように駆け下りた山さんも一歩一歩慎重に下る。
半分おりたところに茶店がある。「力もち」と旗がひるがえっている。
つきたての餅だという口上に、一皿頼む。
あんこが3つに、きなこが2つ。さすがに多い。仲間を呼んで1つだけあ
げる。

元気よく出発。
急段をしばらく下るうち「もう限界だ」と友人Aがへたりこんだ。
Aは学生時代に、運動系クラブに所属、授業にはほとんど出なかったという
肉体派だった。山さんのような軟弱な身体でなく、キリリとひきしまった
筋骨隆々の体を誇っていた。
だが、半世紀は厳しい。Aは3年前に和式便所で立ち上がれないという不祥
事を起こし、今回は、途中でこの始末。

Aいわく「大腿部の筋肉が弱くなり乳酸がたまり、パンパンにはって、力
が抜けるのだ」。
そして「毎日、スクワットはしているが、足りないんだな」と冷静に分析
し解説した。
仲間のBが「普段出歩かないのか」と聞く。
Aいわく「毎日、買い物に出る。自転車に乗ってだけど」。
仲間C「それなら、大腿筋は鍛えられるはずだよ」。
Aいわく「それが、ダメなんだ。電動つき自転車だから」とよく分かって
いる。
BCに加え何人かが「それそれ、便利が災いする」と口々に叫んだ。
若い頃から山歩きをしてきた山さんだから、自分だけが足の衰えに敏感だ
と思っていた。
しかし、そんなことはない。
同年配の誰もが、足の衰えを感じ、それなりの努力をしていると分かった。

老化と、どう付き合うか。案外、難題だ。
筋力の衰え防止のメニューはたくさんある。
速歩、ジョギング、スクワット、階段昇降、自転車・・・。足腰の痛む高齢
者にとって、毎日の鍛錬は大変である。気づいていても不十分というのが
実態だろう。
さらに多量飲酒習慣があると、老化を忘れがちという欠点が加わる。
特に、昔の仲間と飲むような場合、若返った雰囲気の中で、酒に弱くなっ
た事実を忘れ、調子にのって飲みすぎて、翌朝具合が悪かったり、ケガをし
たり、時には事故に遭ったりすることが多くなる。
羽黒山の仲間も、夕方の会食は、山さんの提唱で飲み放題はやめ、ビール
で乾杯、地酒を1合少々でおさめた。
ところがホテルへ戻って、もう少し話がしたいということになった。有志
は2次会へ。
山さんはベッドへ直行。
翌朝、何名かが「飲み過ぎた」という顔をしていた。

高齢者の飲酒は、老いをしっかり受けとめ、意識して体の声を聞くことが
大切だ。
朝、階段を上ったり、早歩きをしたりして、体の状態を調べる。前夜、飲
み過ぎていたら、いつもより体が重く感じるはずだ。飲みすぎを改めたい。

まず、昼の酒は極力避ける。
昼は活動的に行動するから、酔いがケガを招く。山さん、振り返れば、お昼
のビール飲酒後のスキーや、ワインを飲んで町歩きなどで、若い頃から何度
も足首を捻挫している。

晩酌は1単位以内。
山さんの場合、ビールなら350ミリリットル缶。
ワインなら小グラスで2杯。妻と1本を2回に分けて飲む。冷蔵庫に保存すれ
ば大丈夫。
日本酒1種類なら湯飲み1杯。2種類の場合はぐい呑みで1杯ずつ味わう。
たとえば能登の酒と富山の酒を比較し楽しむ場合だ。湯呑み、ぐい呑みは
あらかじめ分量を確かめておく。この一手間が節酒のコツだ。

夕方の会合では、とびきり良い日本酒を枡で1合。
「飲み放題」と決まっていても、わがままが効く場合は、良い酒を特別に
頼む。
特別注文ができそうもない会合へは、あらかじめ良い酒を持ち込む。各人へ
少しずつ注いでやり、「安酒を飲み放題」にする空しさを教えるのも一興。

酒を愛する人は老いを見据えた節酒を、是非、工夫してほしい。
事故やケガをせずに最後までお酒を楽しむために。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2136/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

友井です。
先月末、大学で飲酒運転防止をテーマとした講義をやらせてもらいました。
好評だったのは、「1単位」と「体質判定」です。

――アンケートに書かれていた感想から
・お酒について全然知らなかったので、ためになりました。
・アルコールの分解にはとても時間がかかることがわかりました。お酒を
 飲んだときは、翌日も気をつけたいと思いました。
・「お酒に頼らないコミュニケーションを若いうちにできるように…」と
 いうお話にハッとさせられました。たしなむ程度に楽しめる大人になり
 たいです。

伝えた内容(アルコールのトリセツ)が、ちゃんと吸収されていてうれし
く思いました。
大学生時代は、飲み方の土台ができあがる時期です。
この時代にむちゃくちゃな飲み方をすると、リスクの高い人生へと駒を進め
てしまいます。
大学生への予防教育、非常に大切だと思いました。

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】134号 17.7.13
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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133号2017

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  133号 17.6.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.131
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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 ASKの地域活動――沖縄・福岡・大分で開始!
 ⇒「ASKからのお知らせ」をご覧ください
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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●第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のためお申込み受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2083/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへ(電話03-3249-2551)


さて今回は、一般企業や依存症の医療機関の方々の応募の声をご紹介します。

◎企業向けの交通事故防止の提案、講習を行なっています。飲酒運転につい
 ての理解を深め、事故防止活動に役立てたいと思います。(企業)

◎交通安全事務局として、正確な飲酒運転の知識を習得したく応募しました。
 社内において飲酒運転撲滅に向けた啓蒙を行ない、潜在的な飲酒運転のリ
 スクを「ゼロ」にするべく教育をしたいと考えています。(企業)

◎飲酒の問題は健康問題だけではなく飲酒運転などの社会的問題も切り離せ
 ないので、勉強したいと思いました。(医療)

◎現在、アルコール依存症の治療病棟で勤務しており、治療と回復に携わっ
 ていますが、予防に興味があり地域へ啓蒙活動を行ないたいと思い応募し
 ました。(医療)


全国で開催するスクーリングは、異業種交流でもあります。
お楽しみに!

……………………………………………………
上級インストラクターのお申込み受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2084/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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1)ASKの地域活動――沖縄・福岡・大分で開始!

6月10日にASKの第34回総会が行なわれ、立ち上げ希望が出ていた大分支部
が、了承を得て正式に発足しました。
また、ASK加盟の一般社団法人が沖縄と福岡で活動開始。
いずれも、経験豊富な飲酒運転防止上級インストラクターが代表です。
飲酒運転を切り口にした職場研修、依存症予防教育(アルコール・薬物・
タバコ・ゲーム・ギャンブルなど)の学校への出張講座・PTA研修、
啓発イベントなど、どうぞお問い合わせください。
また、沖縄と福岡では、アルコール・ギャンブルなどについてのご家族の
相談もお受けしています。

一般社団法人 おきなわASK 代表 大田房子
電話:098-996-4096 FAX:098-996-4128

一般社団法人 ASKふくおか 代表 高田和久
電話:092-410-6733

ASK大分支部 支部長 徳永美保子
電話:090-7386-2002


2)季刊Be!127号発行――飲酒運転常習者の家族の悩みをクローズアップ!

アルコール相談シリーズで、「また飲酒運転! 家族はどうすればいい?」
を取り上げました。
福岡県警察本部交通部交通企画課のお話、看護師として依存症治療に携わり
飲酒運転防止インストラクターとしてASKふくおかを立ち上げた高田和久
さんと、静岡県断酒会の坂元義篤さんからのアドバイスなど。

★季刊Be!127号についてはこちら
http://c.bme.jp/13/297/2085/1916

★職場で役立つDVDや予防グッズはこちら
http://c.bme.jp/13/297/2086/1916


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  3.ニュースCLIP!
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東名で飛んできた車がバスに衝突した事故、ドライブレコーダーの動画は
衝撃でした。
乗用車のドライバーは亡くなりましたが、バスの乗客に死者がでなかったの
は奇跡でした。
運転手のとっさの対応、事故後のバス会社の対応が評価されています。
バスの車体フレームが頑丈だったこと、乗客がシートベルトをしめていた
ことなど、さまざまな要因が奇跡を生んだようです。
今後の安全対策に活かさなければいけませんね。

さて、飲酒運転については、若者の暴走と、依存症が疑われるケースが目に
つきます。
女性の事例には、心底驚きました。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2087/1916

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 1)18歳グループの無謀な「肝試し」
 2)えっ? 女性による驚愕の飲酒運転
 3)高濃度者またもや
 4)通報で逮捕――常習飲酒運転の背景
 5)アイスにアルコール?

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1)18歳グループの無謀な「肝試し」

若者によくある「コンパ乗り」の果ての事故です。

◎バイクの男性追突され重体、酒気帯び容疑で少年逮捕
 (6月11日 朝日新聞)

6月11日未明、埼玉県春日部市で、18歳の少年が運転する車が、前を走る原
付きバイクや乗用車に追突。バイクを運転していた新聞配達員が、頭を強く
打って意識不明の重体となりました。

少年は男女6人で酒を飲み、心霊スポットに肝試しに行く途中でした。
全員が18歳で未成年であるにもかかわらず、全員が飲酒しており、定員5人
の車に6人で乗っていました。
運転していた少年からは基準値の2倍超のアルコールが検出されています。

若さゆえの無謀さが「仲間」によって増長され、アルコールが入ったことで
暴走します。しかも、運転は初心者。大事故は必定です。

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/2088/1916


2)えっ? 女性による驚愕の飲酒運転

次の3件は、どれも、女性による飲酒運転です。

1件目は、酒気帯びでスマホを見ながら歩行者の列に突っ込んだ22歳の例。
加害者も被害者も若者という悲惨な事故です。

2件目は、同乗の子どもがパトカーに缶酎ハイを見せて検挙された33歳の例。
容疑者は子どもの母親なのか? 飲酒しながら運転していたのか? 
子どもは何歳か? 危険を感じて警察に助けを求めたのか? 
……詳細は不明ですが、胸が痛む状況です。

3件目は、酒に酔って迷子になり、自ら警察に助けを求めた42歳の例。

2件目、3件目は福岡なので、条例でアルコール依存症の診断が義務づけられ
るはず。この検挙がターニングポイントになりますように。

●飲酒+スマホ運転で歩行者に突っ込む――自称アルバイト(21)千葉県
(6月6日 千葉日報)
6月4日午前2時半頃、千葉県の県道で、路側帯を歩いていた大学生10人の列
に車が突っ込んだ。男女4人が病院に運ばれ、1人が意識不明の重体。
運転していた女性は「親族の家で、ビールなどを飲んだあと、友人の家に
行く途中だった。スマホを見ていて、歩いている人に気づかなかった」と
供述している。

●同乗の子がパトカーに缶酎ハイを見せ――自称パート店員(33)福岡県
(6月6日 読売新聞)
6月5日午後5時20分頃、北九州市の市道で、車の後部座席にいた子どもが、
後ろを走っていたパトカーに向けて缶酎ハイ2本(いずれも350ml)を見せた
ため、署員が職務質問。運転していた女性から呼気0.17mg/lのアルコール分
が検出された。

●酔って迷子、自ら通報――職業不詳の女性(42)福岡県
(5月16日 テレビ朝日系)
5月16日早朝、「どこにいるかわからなくなった」と自ら警察に通報。駆け
つけた警官が車の中にいる容疑者を発見した。基準値の5倍を超えるアルコー
ルが検出されたため、「運転してはいけない」と警告したが、警察官が場を
離れた直後、ライトを付けずに走行。酒酔い運転の容疑で現行犯逮捕。
「缶ビールを8本くらい飲んだ」と容疑を認めている。

☆女性の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/2089/1916


3)高濃度者またもや

前号で、高濃度者の事例を紹介しましたが、またもや高濃度での検挙が多数
ありました。

●0.65mg/l――内装業 男性(42)兵庫県(5月20日 神戸新聞)
5月19日午後7時50分頃、加古川市の警察署に酒気帯びで車を運転し出頭。
男は同日午後4時頃、交通トラブルを起こし、同署に出頭を求められていた。
同署を訪れた際、足元がふらついて酒の臭いがしたため調べたところ、基
準値の4倍超のアルコールが検出。運転しながらコンビニなどで購入した缶
ビール数本を飲んでいたとみられる。

●0.75mg/l超――自称教諭 男性(33)沖縄県(5月20日 沖縄タイムス)
5月20日午前0時57分頃、宮古島市で、酒気帯びで乗用車を運転。呼気から
基準値の5倍を超えるアルコールが検出された。一部容疑を否認している。

●0.5mg/l――会社員 男性(20)佐賀県(5月28日 佐賀新聞)
5月28日午前6時30分頃、対向車と接触事故を起こし、駆けつけた署員が調
べたところ、基準値の3倍以上のアルコールが検出された

●0.72mg/l――飲食店経営 男性(34)佐賀県(5月31日 佐賀新聞)
5月27日午前4時20分頃、対向車線の大型トラックに衝突し、トラック運転
手と助手席の男性にけがを負わせた。容疑者は病院に搬送された際、ろれ
つが回っていなかった。

●0.4mg/l――公務員 男性(36)兵庫県(6月6日 産経新聞)
6月5日午後11時頃、警察が左側のフォグランプが消えたまま走行していた
容疑者の車を停止させたところ、基準値を大幅に超えるアルコールが検出。

●0.6mg/l――自称飲食店従業員 男性(46)北海道(6月9日 読売新聞)
6月7日午後11時30分頃、釧路市のJR根室線新富士駅構内に飲酒運転の軽
自動車が突っ込み、線路に後輪が乗った状態で停止。復旧までの2時間に
わたり特急が停車した。容疑者は仕事帰りに釧路市内で数杯のビールや焼
酎を飲んだといい、呼気から基準の約4倍のアルコールが検出された。

先月も紹介しましたが、警察庁は、呼気0.25mg/l以上、もしくは呼気濃度
はそれ以下でも酒酔い運転で検挙された者を、統計上「高濃度者」と分類
しています。そして、飲酒運転での検挙者数が大幅に減った一方で、「高
濃度者」の占める割合は増えていると、警鐘を鳴らしています。
「高濃度者」が飲酒全事故に占める割合は66%、飲酒死亡事故では73%に
ものぼります。

「高濃度者」にはアルコール依存症の割合も高いと思われます。


4)通報で逮捕――常習飲酒運転の背景

「通報」による逮捕のニュースが2件ありました。

●出勤時に現行犯逮捕――高松市職員(49)香川県
(5月23日 読売新聞)
5月23日午前8時20分頃、出勤してきた車を止めて任意で呼気を調べたところ、
基準値を超えるアルコール分が検出、現行犯逮捕した。「飲酒運転で出勤を
繰り返している」という匿名の通報があり、同署が調べていた。
「昨日の夕方に飲酒した。二日酔いの自覚はなかった」と供述している。 

●検挙の4日後にまた無免許・酒気帯び――電気工事業(50)大阪府
(6月2日 産経新聞)
5月19日夜から自宅で焼酎を飲んだ後、20日未明にビールを飲みながら知人
の軽乗用車を運転。車の後部ガラスに貼られたスモークフィルムを不審に
思った署員から職務質問を受け、現行犯逮捕された。
同日釈放されたが、23日に「同じ男が無免許運転をしている」との匿名の
通報があり、署員が自宅近くで警戒。別の知人の軽トラックを運転して帰
宅したため、現行犯逮捕した。
男は1999年7月に免許取り消し処分を受けて以降、無免許だった。
「取り消し後もずっと運転していた」と容疑を認めている。

どうにも止まらないのは、モラルが問題なのではありません。
「病気の症状」と考えると理解ができます。
なぜなら、アルコール依存症になると飲酒のコントロールを喪失するから。
大事故を起こす前に、通報で逮捕できてよかったと思います。
再犯防止のためにも、必要なのは、依存症の「治療」です。
大阪府警は、再犯者に対して、依存症の治療を勧める独自の取組みを行なっ
ているはずです。
香川県のケースにも介入が行われるように願います。

★季刊Be!127号
「アルコール相談シリーズ4 また飲酒運転! 家族はどうすればいい?」
 http://c.bme.jp/13/297/2090/1916

★ASKアルコール通信講座【基礎クラス】
 依存症への対応を学びます
 http://c.bme.jp/13/297/2091/1916


5)アイスにアルコール?

5月の終わりごろ、Twitterを中心としたネット上で、ハーゲンダッツ「ショ
コラミント」に注目が集まっていました。
食べながら検知器で測定している写真を投稿した人が「最大0.11出ました」
と、ツイートしたためです。

◎ハーゲンダッツ「ショコラミント」にアルコール0.3%、運転上の注意喚
 起が話題に(6月6日 ネトラボ)

手元にちょうど同製品があったので確認してみると、たしかに側面に、
「アルコール分0.3%」との表示がありました。
「お子様や特にアルコールに弱い方はご注意ください」との記載も。
http://c.bme.jp/13/297/2092/1916

アルコールが含まれる食品はけっこうあります。
ドリンク剤、漬物、粕汁、味噌汁、チョコレートやケーキなど洋菓子……。

そのほか、こんなものもアルコール検知器に引っかかるそうなので気をつけ
ましょう。

・パン類(イースト菌が糖分を分解する際にアルコールが生成されるため、
 パンが歯に挟まっていると結構な数値が出ることがあります)
・入れ歯安定剤(数値が出続けます)
・歯磨き粉(ほとんどにアルコールが含有されています)
・歯科治療(殺菌にアルコールが使われます)

口にしていなくても反応する場合があるものとしては――

・香水(多くにアルコールが含まれています)
・化粧水(多くにアルコールが含まれています)
・シェービングローション(多くにアルコールが含まれています)
・除菌・消臭スプレー等(アルコール成分を含むもの)
・除菌ジェル(インフルエンザ防止用アルコールスプレー・ジェル)
・ハウスクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)
・エアコンクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)

 ――当メルマガ64号(2011.9.16)
   4.アルコール検知器Q&A 最終回(高木 宏昌)より
   http://c.bme.jp/13/297/2093/1916


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   3.山さんコラム No.131
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆絶滅危惧種

子どものころ、商店街のはずれにある川魚屋へ、友達を誘ってよく行った。
店先にあるドジョウの入った桶を見るためだ。
ドジョウは水の表面に浮かんできては、空気を吸って腹をみせ、底に沈む。
次から次へ、浮かんでは沈む。その何ともいえないユーモラスな姿を見るの
が好きだった。
やがて西の空が赤く染まる。
香ばしい、食欲をそそる、良い匂いが流れてくる。ウナギを焼き始めたので
ある。
ウナギの脂とタレのこげる香ばしい匂い。アコガレの的だった。

この匂いは、昔から庶民のアコガレだったらしい。
落語にこんな小話がある。

――毎日、鰻屋の前で、匂いを嗅ぎながら弁当を使う男がいた。
鰻屋は、ある日、店先で弁当を食べる男へ向って
「やい、毎日、ただで匂いを嗅ぐな、たまには銭を払え」
するとその男は、財布を取り出し、鰻屋へむかって何度も振った。
ジャラジャラ。

子ども時代の山さんの家の食卓は、春、桜の頃は、毎日、ニシン。
秋、9月初旬は、連日、サンマ。
普段はイカやクジラが主役だった。
カレー、シチューなどにも高価な肉の代わりにイカがよく使われた。
ウナギが我が家の食卓にのったことは一度もない。
親に「鰻の蒲焼」を食べたいと、ねだったことがあった。
「サンマの開きのほうが、よほどうまい」とごまかされた。

新宿高校時代、大衆的な鰻屋の前を通って毎日通学したが、匂いは嗅いだも
のの、やはり一度も入ったことはない。
会社に入って上司に、ウナギの小片、頭、ひれ、骨などを串に刺し、タレ焼
きにして出す飲み屋に誘われた。本格的な蒲焼ではないが、安くウナギが
食べられるのがミソ。当時のサラリーマンは、気軽に鰻屋へ行けなかった。
20代の後半、本を頼りに本格的な鰻の老舗へでかけた。子どものころからの
アコガレの的だから、思い切って「鰻丼」でなく高級な「鰻重」を注文した。
注文を受けてから裂き、焼き、蒸す、そしてタレ焼きにするのが本格派だと
か。
長い時間、待ちに待つ。期待をこめて一口食べる。ひどく柔らかく、甘いタ
レの味、脂はあっさりしているものの、美味いとは到底思えない。うす味の
キモ吸いも物足りなかった。
厚切りのカツ丼と味噌汁のほうが、安くてうまいと悟った。

蒲焼の美味しさが、わかるようになったのは、40代の後半である。
姿、形、焼き色、歯触り、香り、それに微妙な味わいが理解できるほど、
数々の料理を経験して、初めてわかるうまさである。
こういう蒲焼は年中食べるものではない。食べ盛りの子どもに食わせるもの
でもない。バリバリ働くエネルギッシュな若者向きともいえない。
お金に余裕ができ、そろそろ歯も悪くなり、うまいものも食べ飽きた中年の
男が、年に一、二度の贅沢として食べる料理だ。

日本ウナギは、絶滅危惧種に指定されている。
日本ウナギの産卵場所を発見したウナギ学の第一人者、日大の塚本勝己教授
は、ウナギの減少の一因にウナギの稚魚、天然シラスの乱獲をあげている。
そして、安易に惣菜の一つとしてウナギを食べることを、戒めている。
「養殖ウナギといっても、天然のウナギの稚魚を育てているので、採りすぎ
れば絶滅します。天然のウナギを頂くと考え、節度をもって食べていただき
たい」

洗練された鰻の蒲焼きを貴重な伝統料理として、今後も大切に味わえば、
伝統文化も維持できるし、ウナギも絶滅をまぬがれよう。天然ウナギとは
節度をもって付き合いたい。

酒類との付き合い方も同様だ。
日本酒、ワイン、ビールなど、どの酒類をとっても、本物は永い歴史を持っ
ている。選びぬかれた原料に、最高の技術、手間、暇をかけ、丁寧に醸され
る貴重な飲み物である。
日常的な嗜好品として、連日、ガブガブ飲酒をする性質のものではない。
酔っ払うために呑むのではもったいない。酔えば味覚がマヒして、微妙な味
わいを逃してしまう。
おいしい料理とともに、ゆっくり味わい楽しむべきである。

しかし、安価に酔うためだけの酒類が、現代では、工場生産で大量に造られ、
強力な宣伝のもと、広く格安で提供されている。まさに本物の酒類を駆逐す
る勢いだ。
大容量の容器、ケース販売、飲み放題などは、飲みすぎを招きやすく、さま
ざまなアルコール関連問題につながる。

本来の伝統的な酒類を絶滅させないために、まず本物についての知識を広め、
節度ある使用方法の啓発が大切である。
そして多量飲酒の危険性を周知し、リスクを低減するために、効果的な販売
規制が必要だ。
酒を愛するものこそ、率先して、安もの規制の声をあげるべきである。
伝統的な酒文化を絶滅から守るために。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2094/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

梅雨に入って、東京では気温が下がりました。
みなさんの地域はいかがですか?

ASKからのお知らせで紹介しましたが、沖縄・福岡・大分で、地域活動
を開始します。
メンバー一同、張り切っています。ぜひ地域での連携をお願いします。
連絡先を再掲します。

一般社団法人 おきなわASK 代表 大田房子
電話:098-996-4096 FAX:098-996-4128

一般社団法人 ASKふくおか 代表 高田和久
電話:092-410-6733

ASK大分支部 支部長 徳永美保子
電話:090-7386-2002

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】133号 17.6.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
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 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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