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72号2012

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  72号 12.5.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.70
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  一度起こしてしまったら、
  時よ戻れ、といくら願っても、戻ることはない――

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第5期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 刻々と定員に近づいています。
 お早めに、ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 第1期〜第4期に認定されたインストラクターの総数は1475名になりました!
 地区別には、北海道(77)/東北(114)/関東(484)/信越・北陸(78)/
 東海(151)/近畿(258)/中国(62)/四国(47)/九州(137)/沖縄(67)


 将来のスクーリング講師をめざす上級インストラクターも26名になりました。
 テレビ大分が上級インストラクターの徳永美保子さんを紹介してくれています。

 以下は、徳永さんからの報告です。

 …………………………………………
 ローカル局TOS(テレビ大分)の「ほっとはーと大分」に出演して、
 飲酒運転防止について話をしました。
 撮影のときは、カメラを前になかなかスムーズに運ばず緊張の連続でした。
 放映時、私は仕事中でしたが、見ていただいた方から
 「お父さんに酒の飲み方を変えてくれるよう話した」
 「友人に電話して『あなたの飲み方だと、翌日までお酒が残って飲酒運転
 になるよ』と伝えた」
 などの声がありました。

 先日、「飲酒運転撲滅のための法令順守」と題して2日間の講習を行ない
 ました。
 その後、受講されていた方から電話をいただき、
 「あんたの講習の話で職場がもちきり。飲み会ではみんな『今何単位?』
 と言い合っている。これまでいろんな講習を聞いてきたけど、こんなに話
 題になることはなかった。みんな自分のお酒の量には不安があったから、
 はっきり教えてもらって喜んでる」
 と、うれしい反応でした。
 実はこの講習で質問をした方が、あとから「自分は、アルコール依存症か
 もしれない」と言ってこられました。治療機関や自助グループなどの情報
 提供を行なっています。

 これからも講習が続きます。いただいた感想を糧に、正しい知識を伝えて
 いきたいと思っています。
 …………………………………………

 ★上級インストラクターはアルコール依存症についての研鑽も深めます。
 将来のスクーリング講師候補でもあります。
 助成枠は残りあと2名!
 認定インストラクターの方、挑戦しませんか?
 詳しくは以下のサイトをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuukibou.html

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★アルコール依存症について学ぶならASKの「通信講座」を!

 ASKアルコール通信講座は、アルコール依存症について学べる日本で唯一
 の通信教育です。
 1996年の開講から、治療援助者、ご家族、回復者、学生や関係者など、述べ
 3900人の方が受講してくださいました。
 「基礎クラス」は6冊のテキストで、依存症という病気/本人と家族の心理/
 イネイブリング/治療の勧め方/治療の意味/回復プロセス、の順に学んで
 いきます。
 上級インストラクターになるためには必須講座です。
 詳しくはこちらをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓ 
 http://www.a-h-c.jp/tsuushin_alcohol.html

 <受講者の声>

 【県生活環境部 Tさん】
 交通安全推進班で交通安全教育講師をしています。飲酒運転の違反者の中に、
 アルコール依存症が疑われるケースや多量飲酒習慣もあり、そこに立ち入ら
 なければ飲酒運転による事故防止はできないと考え、受講しました。
 「介入クラス」では、多くのケースを学ぶことにより、場面場面での配慮の
 仕方や、成功のための事前準備やコーディネイトの必要性を理解することが
 できました。

 【総務・職場の車両管理担当 Tさん】
 那覇警察から講座を紹介された。「飲酒天国」と言われるまでの汚名をきせ
 られている沖縄県。少しでも改善に貢献したいと、受講を申し込んだ。
 「解答と解説」の内容は、職場の講義用として役立つ。イネイブラーが身近
 にいることにも気づいた。人間ドックの医師、会社の保健師、産業医、上司
 ……よく「節酒しましょう」と言うが、根底から考えを変えていく必要が
 あると感じている。プライベートな問題に組織として介入していく制度を
 作りたい。

 【刑務所 教育専門官 Mさん】
 ASKのホームページで知り、職務に役立つ情報・技術が得られると思い
 受講した。テキストは、詳しいだけでなくQ&Aもあり、参考になった。
 学習した内容は確実に役立っている。


 ★楽しく興味がわくASKの予防アイテム、ご活用ください。

  
 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book
 
 ●トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 http://goo.gl/LhpCS

 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html

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  3.ニュースCLIP!
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 小樽で、大学生9人が急性アルコール中毒で救急搬送されるという事態が起き
 ました。19歳の1年生が心肺停止で意識が戻りません。
 
 アルコールは楽しいときを演出してくれる反面、とりかえしがつかない事態
 を引き起こします。
 飲酒運転ニュースを追っていると、人生が暗転してしまう瞬間に居合わすか
 のような思いになります。
 時よ戻れ、といくら願っても、戻ることはないのです。

 引き続き今成が担当しています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)寝付きをよくするために飲む?
 2)福岡で市民が協力 通報相次ぐ
 3)教師の飲酒運転がどうにも止まらない!
 4)罪の上塗りはしないで

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 1)寝付きをよくするために飲む?

 群馬県の関越自動車道で7人が死亡した高速ツアーバス事故で、自動車運転
 過失致死傷容疑で逮捕された運転手(43)が、事故前日の朝、仮眠のために
 チェックインしたホテルで「早く眠れるよう酒を少し飲んだ」と話している
 ことがわかりました。

 ◎バス事故容疑者「眠れるよう」前日飲酒(5月7日 共同通信)

 事故後の飲酒検査では反応は出ていませんでした。しかし驚いたことに、バス
 会社「陸援隊」(千葉県印西市)は、出発前のアルコール検査を行なっていま
 せんでした。「(容疑者は)ほとんど酒を飲めない。飲む習慣もないため、特
 に飲酒の有無の確認は行なってない」と、社長が記者会見で述べたのです。

 同社の管理体制については、健康状態や道路状況の報告を求める点呼も適切に
 行なわれていないなど、数十件の違反を国土交通省が指摘しています。

 「寝酒」にかかわる別の事件もありました。

 近畿日本鉄道が9日、名張列車区(三重県)の運転士と車掌計15人が、宿泊所
 の食堂などで飲酒していたと発表したのです。
 匿名の投書が届き、203人に聞き取りをした結果、判明したといいます。

 ◎「寝付きをよくしたかった」近鉄列車区で運転士らが飲酒(5月9日 産経新聞)

 運転士らは、翌日の勤務に備えて宿泊する際、ペットボトルに入れた焼酎や
 缶ビールを持ち込み、30分〜1時間飲酒していました。約2年前から月2、3回は
 飲酒していたという運転士もいて、「寝付きをよくしたかった」と言っています。
 社内施設での飲酒や勤務開始前8時間以内の飲酒は内規で禁止されています。

 寝酒は、シフト勤務の人たちが陥りやすい罠です。
 アルコールが残りやすいだけでなく、自然な睡眠のパターンをこわします。
 アルコール依存症にも直結する飲み方で、いいことはありません。
 運転手さんには、アルコールなしで眠る方法を伝える必要があるのです。
 これは、飲酒運転防止インストラクターの使命の1つです。


 *飲酒運転防止インストラクター養成講座
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 *DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book
 

 2)福岡で市民が協力 通報相次ぐ

 4月1日に施行された福岡県飲酒運転撲滅条例では、コンビニなどの事業者に
 来店者が飲酒運転する恐れがあるときは警察への通報を義務づけています。
 その効果か、通報による検挙が増えているようです。

 ◎酒気帯び運転:疑いで3人逮捕…通報で発覚も(4月16日 毎日新聞)
 ◎飲酒運転の男を逮捕(5月7日 福岡放送)

 4月16日未明、福岡で3人が酒気帯び運転で相次いで逮捕されましたが、うち
 2人は一般人からの通報がきっかけでした。
 1人目は、コンビニエンスストアの店員が「車で来た客が酒を飲んでいるよう
 だ」と110番。駆けつけた警察官が近くの市道を走っていた軽乗用車に停止を
 求めたところ、運転していた自称トラック運転手(49)から呼気0.65mg/lの
 アルコールが検出されました。
 2人目は市民が「蛇行運転している車があり、飲酒運転ではないか」と通報。
 軽乗用車を運転していた無職男性(49)を逮捕しています。
 5月6日夜にも、「酒の臭いがする男がスーパーの駐車場から車で出ていった」
 という市民の通報で、39歳の自称会社員の男が逮捕されました。基準値の3倍の
 アルコールが検出されました。
 県警もコンビニを重点的に巡回し、取り締まりの協力を要請しているようです。

 ところがです。ここまで飲酒運転撲滅の機運が高まる福岡で、小学校の教頭が
 飲酒運転で摘発されました……。


 3)教師の飲酒運転がどうにも止まらない!

 それは4月20日未明のこと。摘発されたのは、福岡市立の小学校教頭(50)です。

 ◎教頭が酒気帯び運転「迷い…」翌日報告(4月21日 共同通信)

 教頭は同僚2人と、飲食店でビール小ジョッキ2杯と焼酎ロック3杯を飲みました。
 その後に店の近くに止めてあった車を運転。警察官に停止を求められ、基準を
 上回るアルコールが検出されました。
 「1時間程度歩いたのでアルコールが抜けたと思った。(報告が21日になっ
 たのは)迷いがあり恐ろしかった」と話しています。

 ◎酒気帯び逮捕は精華女子高教諭(5月14日 読売新聞)

 これでとどまらず、12日午後7時には、福岡市の私立女子高校の教諭(55)が
 乗用車を運転中に別の車と衝突、基準値を上回るアルコールが検出されました。
 昼食時に自宅で500mlの缶ビール1本を飲んだあと、午後3時過ぎに車でスー
 パーとホームセンターに買い物に行き、いったん帰宅。クレジットカードを紛失
 したことに気づき、車でスーパーなどを再訪、帰宅途中に事故を起こしました。 

 ◎対策進めても…新年度早々、教諭が飲酒運転 昨年度6人(4月17日 山口新聞)

 山口県も同じ状況に悩んでいます。
 公立学校で、教職員による酒気帯び運転が後を絶たないのです。
 2011年度は、前年度の2倍の6人が酒気帯び運転で懲戒処分を受けました。

 4月16日に懲戒免職処分になった下関市の男性小学校教諭(57)は、3月19日
 午後7時頃、実家でウイスキーをストレートで200ml飲み、2〜3時間仮眠。
 「子どもに会いたくなった」と帰宅中、蛇行運転しているところをパトロール
 中の警察官に発見されました。
 この教諭は、1986年にも酒気帯び運転で摘発されて減給6ヵ月懲戒処分を受け
 ており、校長から飲酒に関する注意や個別指導を計52回受けていたといいます。

 52回!!! 説教ではなく依存症の診断を勧めてほしかった……。

 ◎懲戒免職:飲酒で人身事故の教諭を 神戸市教委(4月28日 毎日新聞)

 神戸では、市立中学の男性教諭(60)が酒気帯び運転による人身事故を起こし
 たとして、懲戒免職処分になりました。
 教諭は春休みの4月4日夕、自宅から公園まで花見に出掛けた際に近くの酒店で
 酎ハイ1杯、日本酒1合を飲んだ後また車に乗り、交差点で自転車の男性に
 接触して軽傷を負わせ、現行犯逮捕されました。
 この教諭は、「過去にも年に数回、家の近所に行く際に酒を飲んで運転し、
 家族に注意されたこともあった。今回も、最初は酒を飲むつもりはなかった、
 がつい飲んでしまった」と話しています。
 
 「飲むつもりはなかったが、つい飲んでしまう」のは依存症の兆候です。

 ◎坂戸の小学校長飲酒運転:県教育長「信頼を損なう」(5月11日 毎日新聞)

 そして埼玉県では、5月9日午後9時45分頃、小学校長(58)が酒酔い運転で
 ガードレールに衝突して顔に軽傷を負いました。呼気0.5mg/lのアルコール
 が検出。
 「自宅で日本酒と焼酎を飲んだ後、スルメが食べたくなりコンビニに行った
 が道に迷った」と供述しています。

 ……これも、アルコール依存症が疑われるケースです。
 教職員に対するアルコール研修と、依存症傾向にある人への介入が急務です。


 *教職員による飲酒運転 懲戒処分事例の分析(2008年) 
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html


 4)罪の上塗りはしないで

 飲酒運転ニュースを見ていると、人生を考えさせられます。

 ◎飲酒で免許取り消し市職員、ごみ収集運転5か月(5月2日 読売新聞)

 熊本市は5月1日、無免許運転を続けていた市環境局の職員(48)を懲戒
 免職としました。
 職員は昨年9月、病気休暇中に阿蘇市・大観峰へ車で向かい、現地の駐車場
 で500mlの缶ビールを飲み、車で下山。観光客からの通報で駆けつけた警察
 官に検挙されました。
 職員は、警察官には無職とうそをつき、市にも報告せず、昨年11月25日に
 免許を取り消された後も、市のごみ収集車を運転していていました。
 今年4月13日に「怖くなった」と上司に報告するまでの5ヵ月、生きた心地
 がしなかったことでしょう。

 ◎飲酒運転で交番に 女を逮捕(5月4日 福岡放送)

 5月4日朝、北九州市で、酒酔い運転で交番に乗りつけた女(43)が逮捕
 されました。
 女は午前6時過ぎ、車を運転して交番に来ましたが、酒に酔っていたため
 警察が調べたところ、基準値の2倍のアルコールが検出されました。
 なんで警察に乗りつけたのでしょう?
 理由は「内縁の夫とのけんかをめぐる警察の処置に不満があった」から。
 そして車には、内縁の夫も同乗していました。
 警察は、同乗していた内縁の夫も、飲酒運転ほう助の疑いで取り調べて
 います。

 ◎飲酒運転逃れで身を隠した男、ついでにのぞき? (5月4日 読売新聞)

 5月3日、アパートに住む女性(21)から「男が風呂場を窓からのぞいている」
 との110番通報が! 神奈川県警の署員が、アパートの階段にいた男を住居
 侵入の疑いで逮捕しました。
 男は大学職員(40)で、「ワインを飲んだのに車を運転していたので、パ
 トカーを見て捕まると思い、車を止めてアパートに逃げた」と述べています。

 ◎酒気帯び事故の市職員、警察来るまでにもう1本(5月12日 読売新聞)
 秋田市は11日、酒気帯び運転容疑で4月28日に逮捕された市民課職員(42)
 を、懲戒免職にしました。
 夜、同僚の歓送迎会でビール500mlと日本酒2合を飲んだ後、軽ワゴン車を
 運転、接触事故を起こしたのです。
 職員は、現場に警察が到着するまでに、近くのコンビニで缶ビール1本を
 購入して飲んでいました。人事課は、これを「飲酒運転を隠匿する目的
 としか考えられない」と判断、悪質とみて免職を決めました。
 職員は「トイレに行きたくてコンビニに入った。なぜそんなことをしたの
 か自分でもわからない」と話したといいます。


 ピタゴラスはこんな言葉を残しています――
 「酩酊はいっときの発狂」

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   4.山さんコラム No.70
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一


 ◆酒は料理をうまくするか?

 酒の効用としてよく言われるものが3つある。
 コミュニケーションに役立つ、ストレス解消になる、料理をうまくする。
 前の2つが本当かどうか、すでにコラムで検証済み。
 今回は最後の1つをテーマにしてみよう。

 しばしグルメ談議におつきあい願いたい。
 日本料理は日本酒、フレンチにワイン、中華には老酒が欠かせない、と
 言われる。
 桜鯛の刺身、白い身に薄紅色の皮つきを、厚めに切る。弾力のある一切れ
 に、わさびをのせ、少し醤油をつけていただく。上品な甘みとかぐわしい
 脂の旨みが口いっぱい広がる。その余韻を淡麗辛口の酒で一気に洗う。
 鯛はうまい、酒も引き立つ。春を感じる相乗効果。
 生かきにレモンをかけ、殻から直接、口にはこぶ。豊かな味が海の香りと
 ともに咽喉を滑り込む。ここで、冷えたシャブリ。甘みのない硬質なキリッ
 としまった白ワインが舌を新鮮にする。すぐ次のカキに手がでる。半ダース
 はあっという間。グラスも空に。
 鯉の丸揚げ、北京ダック、東披肉、どれも技を尽くした料理だが、料理だけ
 を食べるのでは、なんとなく物足りぬ。熟成した老酒が欲しい。濃い味わい
 とひねた香りながら酸味もほどほどで後味がさっぱりした老酒だ。中華の
 肉料理は、脂で処理し濃厚な味付けで魚や肉の「くせ」をなくしているから、
 老酒で口中を清めないと、次の一口がうまくない。

 英国に、うまいものがないと人は言う。初めてロンドンのパブに入った時、
 1パイントの生ビールとフィッシュアンドチップスに愕然。世界中に安く
 てこんなにうまいものの組み合わせはないと思った。
 ニューヨークでは、ハンバーガーにバドワイザー。コレ、ほんとにうまい。
 酒飲みには物足りないさっぱりしたビールが、これまた子どもじみた味の
 ハンバーガーにぴったりなのである。(気候風土のせいか東京ではダメ。
 念のため)

 以上は、酒が料理を、料理が酒をうまくし、またそのように発達してきた
 ことの証し。酒が食欲を増進する効用があるのは当然だろう。
 食べ過ぎれば、酒の味は台無し。
 飲みすぎれば、料理も酒の良し悪しもわからない。ただ口にいれ胃へ流し
 込むだけ。
 酒・肴を選ばずとは酒豪の言だが、歴代のシェフ・杜氏たちが何千年も
 かけて工夫を重ねてきた精妙な料理・酒の良さを「無視する」のは、文化
 の否定、破壊だ。美食家・愛酒家なら絶対に「過ごさぬ」はずと、山さん
 「耳順」にして開眼した。
 ※耳順=じじゅん。60歳のこと。

 酒のうまさも、料理の美味しさも「節度ある適度な量」にかかっている。
 この「量を自在にコントロールして、真に美味さを楽しむ」には、知識や
 心がけに加えて、酒食スキルの訓練が必要だ。酒、料理、両方に共通の
 コツを伝授したい。

 1、少しずつ口にいれ、時間を十分にかけて味わうこと。
 おいしい刺身を2・3回かんだだけで飲み込んでは、真のうまさはわから
 ない。ためしに30回噛んでみよう。良い刺身と悪いものがはっきりする。
 前者は、最後まで香しい。後者は生臭くて耐え切れない。
 酒にしても、まず香りをかぎ、特徴をつかむ。次にわずかな量を口に
 ふくんで香りと刺激、味(甘い、辛い、酸っぱさ、苦味)を確かめる。
 飲み込んだあとも、あわてずに残り香と味と切れとを楽しむ。
 そして刺身。今度は10回ほどかめば良い。そして酒と肴の相性も感じとり
 たい。
 なめるがごとく酒を味わい、よくかんで肴を楽しみ、またちびりと味わっ
 て行けば、1合の酒が実に適度な量だと実感できる。

 2、飲まない日の食べ方を工夫すること。
 毎日、酒と肴の繰り返しは、マンネリ化する。また、どうしても酒量が
 増える。
 週に2回は、酒なしの食事を楽しみたい。
 日本の料理には、なんといっても「ご飯」がお似合い。お通し、お造り、
 焼物、煮物、揚物、すべてに良い。会席・懐石料理でも酒を飲まない日は、
 初めからご飯を注文する。料理が引き立つことは確実。
 フレンチにはフランスパン。メイン料理にかかっているソースをつけて
 食べよう。マナーに反するものではない。北アフリカからトルコ・インド
 にかけては、平たく焼いたパン(例、ナン)を、このように料理の汁に
 つけて食べるのが普通。
 ソーセージにライ麦パン。春タマネギのスライスと共に。これらは単独
 ではうまくない。
 ハンバーガーなら、ニューヨークのコカコーラがとてもあう。
 中華料理は「ご飯」、コシヒカリなら冷や飯でも十分。熱々の料理をのせ
 れば、すべてが○○どんぶりになる。高級なお店なら一口ずつ匙でかけて
 食べればよい。麺、でもよい。

 3、飲まなかった日の翌日の酒のうまいこと、天下一品。
 このうまさを知らぬ酒飲みは不幸。
 粗食(冷飯に水をかけ、沢庵漬で、サラサラと食う)を知らぬ美食家も
 不幸。

 酒と食欲増進を結びつけたのは、昔から飽食を続けたぜいたくな人々。
 美酒、奇酒、豪華料理、珍味の開発功労者かもしれないが、真の美食家
 でも愛酒家でもあるまい。
 現代、酒と料理を結びつけたがるのは、酒造メーカーや飲食店の売り上げ
 増進をもくろむ人々。
 メーカーは家庭での酒の消費増大をねらい、宣伝にはげむ。
 TVにはビールをグイグイ飲んで、ハアーうまいとのポーズがあふれる。
 味は一気に飲む「咽喉ごし」を強調する。
 料理店でも、手間も原価もかかる料理に比べて、日本酒やワインなら、
 ほんの少しの手間で原価の3倍くらいの収入が得られる。たくさん飲んで
 もらえば売り上げが増す。
 だが本来、酒をうまくし料理を美味しくする方法は「ちびり、ちびり」
 「少しずつよく噛んで」である。
 それに現代日本では、食欲増進する必要はない。

 「ゴクゴク、パクパク」のコマーシャルは、お客様へ害をおよぼすばかり。
 メタボ、生活習慣病、依存症、死に至る道だ。
 「酒は、コミュニケーションに役立つ、ストレス解消になる、料理をうま
 くする」
 ……冷静に考察すれば、これはいずれも、大酒飲み、酒造メーカー、料理
 店にとっての効用だった。
 酒の効用、よくよく吟味あれ。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10〜08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07〜11」をまとめる

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 ASK事務所の中にある研修室の小さなバルコニーで、鳩の卵が孵りました。
 日々成長する雛を、みんなでそっと見守っていたある日、雛は消えました。
 カラスにやられたのではないか、という線が濃厚……。

 自然界は厳しいですね。
 
 竜巻・雷・雹……不安定な気候が続いています。
 天気予報が日々気になります。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】72号 12.5.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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71号2012

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  71号 12.4.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.69
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  お花見に続く、新人歓迎会のシーズン、
    乾杯の席にアルコールしかない、なんてことないですね?
      帰りはもちろん、翌朝の飲酒運転にも気をつけましょう

==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 ★第5期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です!

 お早めに、ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 以下は第5期参加者の声。
 運輸以外の方々の声をご紹介します。
 
 ●介護系会社
 訪問看護・訪問リハビリなど車の移動が多く、会社でも交通事故防止について
 は力を入れているが、「飲酒運転防止」の視点での介入は不十分なので。

 ●企業人事管理
 就業規則改定にあたり、飲酒運転等危険運転についての規則を作りました。
 インストラクターの資格を取得し、社内啓発に役立てたいと考えました。

 ●産業保健師
 肝機能異常者に対しての健康指導の際に、飲酒に対して間違った知識を持って
 いたり自分に都合よく解釈している方が多い。正しい知識を普及したいため。

 ●地域団体
 商店街の飲食店等の店主にアルコールの知識を高めてもらう。
 以前バス会社で運行管理者として従事していた経験を生かしたい。

 ●総合レジャー温泉施設
 お客様の大半が年配の方で飲酒運転に関する知識が乏しい。送迎バス運転手や
 従業員一同に飲酒運転の重大さを認識してもらい、一丸となって、お客様及び
 会社全体のモラルを上げ、事故をなくしたい。

 ●メーカー物流子会社
 アルコール検知器を当社の全ての物流センター受付に設置し、チェックを行
 なっています。アルコールが検知されるケースは、社内の重大トラブルの
 最大要因。なんとかアルコールトラブルを撲滅したく応募します。

 ●専門病院スタッフ
 アルコールの勉強がしたくて依存症の専門病院に就職し、断酒会等の活動も
 知ることができました。飲酒運転撲滅のために正しい知識を学びたいので
 応募します。病棟内でも活かしていくことができると思います。 

==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
=============================================================== 
 
 ★イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン2012、開催中です!

 アルハラ(アルコール・ハラスメント)という言葉をご存知でしょうか?
 飲酒の強要やイッキ飲ませ、飲まない人への配慮を欠くこと、酔った上で
 の迷惑行為などが含まれます。

 ASKが事務局を務める「イッキ飲み防止連絡協議会」が現在、キャンぺ
 ーンを実施しています。
 お酒を断るときに使える、ユーモアたっぷりのお助けアイテムを無料で
 プレゼントします。

 ●スマホ向け「アルハラ断りマウス!アプリ」無料ダウンロード
 ●「アルハラ断りマウス!ウチワ」2000セット無料送付(先着順)

 詳しくはこちらを。申し込みもできます。
   ↓   ↓   ↓  
 http://www.ask.or.jp/ikkialhara_campaign.html 

 ★トイレットペーパーを4607個!

 ある運輸会社から、「すべての従業員に行き渡るように、営業所ごとに
 個数を指定して配送してもらえますか?」という問い合わせがあり、
 細かい指示書が届きました。合計4607個!
 数がまとまったご注文の場合には、特別な対応も可能です。
 どうぞお問い合わせください。 
  
 【トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」】
  ↓   ↓   ↓
  http://goo.gl/LhpCS

 ★社内の飲酒運転防止対策に、こちらもご活用ください。

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book

 ※DVD140枚、冊子1000部といった注文もきています。

 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html

 ※楽しく興味がわく予防アイテムです。

==============================================================★
  3.ニュースCLIP!
===============================================================  

 お花見での救急搬送が「東日本大震災が起きた昨年の8倍弱、一昨年と比べ
 ても5倍以上」という東京消防庁の発表がありました。
 昨年の自粛ムードの反動でしょうか。
 気のゆるみは、飲酒運転にもつながっているようです。

 実際、3月半ばから4月半ばにかけて、飲酒運転がらみのニュースが非常に
 多く、何をニュースCLIPするか迷いました。

 というわけで、今号は大容量でお届けします。
 新人の準備が整うまで、今成が担当しています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)福岡から目が離せない!
 2)同乗者に飲酒運転制止義務の判決
 3)春の交通安全運動の真っ只中、警察官が飲酒運転!
 4)全国で相次ぐ「教師」の飲酒運転
 5)立木に衝突・売店に突っ込む・逆走…高齢者のケース
 6)水上バイクの飲酒運転も法律で禁止
 7)インターロックの技術指針が策定
 8)驚きの飲酒運転実態調査結果…沖縄

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 1)福岡から目が離せない!

 4月1日に全国初の罰則付き飲酒運転撲滅条例を施行した福岡県で、さまざま
 な動きがありました。

 ●罰則は9月21日施行(4月13日 読売新聞)
 県は、条例に盛り込んでいる罰則条項を、準備期間を置いて9月21日から施行
 することを決定。

 ●福岡県議会が国に法整備要請の意見書(3月24日 毎日新聞)
 県議会が政府・国会に対する「飲酒運転撲滅に向けた法制度整備を求める
 意見書」を可決。危険運転致死傷罪を飲酒運転に適用しやすいよう見直し
 て抑止効果の向上を求めるほか、常習者やアルコール依存症対策を含めた
 法整備を進めるよう提言。

 ●福岡市が飲酒後に車窃盗の消防局員を懲戒免職(3月23日 九州放送)
 福岡市が、酒を飲み帰宅する際に盗んだ車を酒気帯び運転した消防局職員を
 懲戒免職にしたと発表。
 消防局によると、この消防士は以前から酒を大量に飲めると話し、飲み過ぎ
 で酩酊状態になることが度々あったとのこと。また、飲酒した翌日、知らな
 い自転車が自宅付近にあったことが何度かあり、自分が盗んで乗って帰った
 かもしれないと同僚に話していたという。
 (飲酒時の記憶がとぎれるのをブラックアウトと呼ぶ。問題飲酒の兆候)
 消防局は、こうした事態を把握していなかった。

 ●医療関係者が街頭活動(4月12日 朝日新聞)
 医療関係者が遺族と連携して、行橋市の街頭2ヵ所で、飲酒運転根絶やアル
 コール依存症の早期治療を促すキャンペーンを実施。行橋記念病院のアル
 コール担当看護師は「飲酒運転をやめられない人の半数がアルコール依存症
 というデータがあり、根絶には早期治療が重要。ぜひ相談してほしい」と
 語っている。

*福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例
  ↓ ↓ ↓
 http://www.gikai.pref.fukuoka.lg.jp/insyu-jyorei.pdf


 2)同乗者に飲酒運転制止義務の判決

 刑事に続いて民事でも、「同乗者に飲酒運転を止める義務があった」という
 判断が下されました。

 ◎飲酒死亡事故で 1億円賠償命令(3月28日 朝日新聞)

 2008年に熊谷市で起きた死亡事故をめぐり、遺族4人が計約1億3500万円の損害
 賠償を求めた訴訟の判決が3月27日東京地裁であり、飲酒運転者と同乗者2人、
 保険会社に計約1億円の支払いが命じられました。
 裁判長は同乗者の責任について、「運転することの了解を求められた時点で、
 相当深酔いしていることを認識しており、制止する義務があった」と指摘し
 ました。
 同乗者は、運転者の勤務先の先輩で一緒に飲酒しており、刑事(裁判員裁判)
 では危険運転致死傷罪のほう助罪が適用されています。

 神奈川県では、夫の飲酒運転を制止せずに同乗したとして、59歳の女性教師が
 減給6カ月(10分の1)を受けました。女性教師の夫は、飲酒運転で人身事故を
 起こしたとのことです。

 ◎わいせつなどで教諭4人を懲戒処分 神奈川県教委(3月28日 産経新聞)

 同乗者が止めることで、防げる飲酒運転はたくさんあります。
 その勇気を持てるかどうかが、結果を大きく変えます。


 3)春の交通安全運動の真っ只中、警察官が飲酒運転!

 一人目は、宮城県警の元警察署長(65)です。
 現行犯逮捕されて、「酒は飲んだが車は運転していない」ってどういうこと?

 ◎飲酒運転の疑い、元署長を逮捕 宮城県警(4月9日 日本経済新聞)

 4月8日正午前、仙台市内の市道で車を止めて寝ているのを通行人が見つけ、
 「車の中に具合が悪そうな人がいる」と119番。救急隊員が声をかけると、車を
 発進させ、約10分間ノロノロ運転して隣町の駐車場で停車しました。
 救急隊員の連絡を受けて駆けつけた警察官が職務質問。酒の臭いがしてふらつく
 状態だったため現行犯逮捕したところ、元警察署長だったというわけです。
 「昨日の夜、酒を飲んだが、酒酔い運転はしていない」と容疑を否認。

 理解に苦しむ言い訳です。よほど酔っていたのでしょう。

 広島では、現職の警部補(58)が酒気帯び運転でバスに衝突しました。

 ◎交通安全運動なのに…警官が飲酒運転、追突事故(4月10日 読売新聞)

 4月8日午後9時過ぎ、乗用車がバス停に停車中の路線バスに追突。通報で駆け
 つけた署員が飲酒検知したところ、呼気0.2mg/lのアルコール分が検出。
 その日は午前8時半まで働き、その後は非番だったということです。
 「自宅で缶ビール2本と焼酎の水割りを飲んだ」と供述しています。

 3人目は兵庫の巡査部長(27)。飲酒運転ではありませんが、酔ってこんな
 不始末を起こしてしまいました。

 ◎飲酒し捜査書類を一時紛失 尼崎北署の巡査長(4月9日 神戸新聞)

 巡査長は4月8日正午から、神戸・三宮の飲食店で同課の上司や同僚らと飲酒。
 午後2時45分頃、上司と別れて帰宅しようとしましたが、眠って乗り過ごし、
 午後7時頃、持ち歩いていたショルダーバッグがないことに気づきました。
 そこには、暴行事件の容疑者の写真や別の窃盗事件の被害届、自身の制服が
 入っていたのです。
 巡査長には、上司と別れてから目覚めるまでの記憶がありません。
 (前述のブラックアウトです)

 バッグは午後5時半過ぎ、駅員が発見しており、事なきを得ました。
 しかし、なぜ持ち出し厳禁の捜査書類を持ち出したのか。
 巡査長は「関係者から事情を聴く前に見直していたところ、歓迎会の時間が
 来たためロッカーに戻さず持ち出した」と話しています。
 情報が流出したら一大事でした。

 歓迎会シーズン、落とし穴は飲酒運転だけではないことを心しましょう。

 *警察職員による飲酒運転 事例の分析(2011年)
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case4.html


 4)全国で相次ぐ「教師」の飲酒運転

 依存症の疑いがあるケースも見受けられます。教師への対策が必要です。

 ●大阪/中学校長(57)(3月30日 読売新聞)
 3月30日、飲食店で同僚と酒を飲んだ中学校長が、帰宅中に道路そばの柵に衝突
 する事故を起こし現行犯逮捕。

 ●埼玉/特別支援学校小学部教諭(40代)(4月4日 日刊スポーツ)
 3月28日未明、信号待ちで止まっていたワンボックスカーに追突。27日夕に仕事
 を終え、深夜から浄水場の駐車場に止めた車内で焼酎のウーロン茶割りを2杯
 飲んだ。約3時間寝た後、車で帰宅する途中だった。

 ●徳島/小学校教諭(40代)(4月8日 毎日新聞)
 4月6日午前1時半過ぎ、鳴門市内の自宅近くで、酒気帯び検挙。5日夜に知人と
 飲食店で酒を飲んで帰宅後、近くのコンビニに酒を買いに行った帰りだった。

 ●神奈川/高校教諭(39)(4月12日 読売新聞)
 4月12日午前1時50分頃、居酒屋で日本酒を飲んだ後に乗用車を運転し、赤信号
 で止まっていた乗用車の左脇に接触したまま逃走。呼気0.35mg/lのアルコール
 が検出。

●岩手/中学校の男性教諭(34)(4月15日 読売新聞)
 4月11日夜、宮古市の居酒屋とスナックでビール2本とウイスキー3杯を1人で飲ん
 だ後、乗用車を運転。午後11時頃にでスリップしてガードレールに衝突。

 *教職員による飲酒運転 懲戒処分事例の分析(2008年) 
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case3.html


 5)立木に衝突・売店に突っ込む・逆走…高齢者のケース

 高齢者の飲酒事故が目立ちます。しかも、大きな事故に発展しています。

 ●61歳男性(3月15日 時事通信)
 3月15日午後3時55分頃、福島県いわき市の交差点で、酒気帯び運転の乗用車が
 道路脇の立ち木に衝突。弾みで木が倒れ、下校中の小学生の女児4人が下敷き
 になるなどして負傷。

 ●70歳男性(4月5日 中京テレビ)
 4月5日朝、名古屋市守山区の東名高速道路下りパーキングエリアで、酒気帯び
 運転の車が売店に突っ込んだ。直前、ジグザグに走行しているところを目撃
 されていた。

 ●71歳男性(4月9日 テレビ金沢)
 4月9日午後1時過ぎ、金沢市で飲酒運転の軽トラックが走行中、交差点で誤っ
 て対向車線に侵入。そのまま70メートルほど逆走し、対向してきた大型トラック
 や軽自動車など4台に衝突。「市内の飲食店で日本酒を飲んだ」と供述。


 6)水上バイクの飲酒運転も法律で禁止

 水上バイクの事故が多発していることを受け、運輸安全委員会は、国土交通相
 に対して、安全指導の徹底を申し入れました。

 *水上オートバイによる船舶事故防止に関する意見について
  ↓ ↓ ↓
 http://www.mlit.go.jp/jtsb/shiphoukoku/ship-iken7_20120330.pdf

 3月31日のFNNニュースによると、3年半の間に衝突事故などが126件発生して
 いて、21人が死亡し142人が負傷。事故を起こした人のうち、23人は無免許で、
 10人は飲酒運転だったといいます。

 水上バイクの運転には免許が必要で、飲酒運転は禁止されています。
 夏に向けて、注意喚起する必要があります。


 7)インターロックの技術指針が策定

 国土交通省は4月4日、ドライバーが酒気を帯びているとエンジンを始動でき
 ないようにする「呼気吹き込み式アルコール・インターロック装置」の技術
 指針を策定したと発表しました。詳しくは、国交省のサイトをご覧ください。

 *呼気吹込み式アルコール・インターロック装置の技術指針
  ↓ ↓ ↓
 http://www.mlit.go.jp/common/000207297.pdf


 8)驚きの飲酒運転実態調査結果…沖縄

 沖縄県警が4月6日、2011年の飲酒運転実態調査結果を発表しました。

 ◎飲酒運転:出勤時の摘発増 県警が調査(4月7日 琉球新報)
 ◎運転予定し飲酒 9年で3倍に(4月8日 沖縄タイムス)

 昨年の飲酒運転で摘発された人数は、前年より319人減少の1920人。
 午後10時から午前4時までの深夜帯での摘発人数は減少したものの、午前6時
 から9時までの出勤時間帯での摘発人数は増加。依然として二日酔い運転が
 横行している現状が浮き彫りとなっています。
 9年間の調査結果を比べてみると、驚きの傾向が!

 【飲酒運転の理由】
 「つい飲んだ」と答えた者の割合は03年の82.4%に対し11年は49.1%と半減、
 逆に「最初から飲んで運転するつもりだった」が03年の17.6%から11年には
 50.9%と、2人に1人の割合に。
 「捕まらないと思った」と答える者の割合が、03年の18.5%から11年は31.8%
 に増加。
 ――悪質化の一途をたどっています。常習者の割合が増えているということ
 でしょうか。

 【飲酒場所】
 「居酒屋などの飲食店」が減少傾向にある一方、07年以降は「自宅」での飲酒
 が増加。
 ――自宅で飲んでいて近所のコンビニまで運転、あるいは翌朝通勤時に飲酒
 運転というパターンへの対策が必要です。

 県警は今後、取り締まり強化のほか、飲酒運転の「リスク」を学ぶ教育にも
 力を注ぐ方針とのことです。
 
 沖縄県警は、飲酒運転防止インストラクター養成に積極的に取り組んでくだ
 さっています。

 *飲酒運転防止インストラクター養成講座
  ↓ ↓ ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

=============================================================★
   4.山さんコラム No.69
==============================================================

 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆酒はストレス解消に役立つのか?

 まずは、こんな場面におつきあい願いたい。
 かつての知人からある日、電話が入った。
 「……そんなわけで、秋にはまとまった金が入る予定ですが、実は昨年、
 手痛いキャンセルがあり、現在、資金繰りがショートしています。この
 ご時世ですから、銀行は貸し渋り、動きがとれません。長年のお付き合い
 をこわすようで、こんなことをお願いするのは、なんですが……」
 山さん「金を貸してくれということですか」
 「そうなんです。このままでは、ニッチもサッチもいかないので。なんと
 か9月までお金を融通していただけませんか」
 山さん「現役のころなら、少しは融通できたでしょうが、ここ数年は、ご
 存知のように、年金暮らしのボランティア、お金のこととなると難しい
 のですが……」
 「なんとか百万円ほど貸していただけませんか。秋には必ず金が入るので」
 山さん「私は、利殖のほうは苦手で、ほとんど動かせる金がないんです。
 せいぜいご一緒に食事を楽しむくらいしか金の余裕がありません。まあ、
 うまいものでも食べながら、ゆっくりご事情をおうかがいしましょう」

 ホテルのレストランは高いから、待ち合わせたロビーをでて、なじみの洋
 食屋へ行った。
 彼は生ビールを1杯、すぐに飲み終え、次にコート・ド・ローヌの赤をごく
 りと飲み「なかなかイケますね」と感想を述べる。
 山さんは、例によって手酌で同じワインをグラスにそそぎ、ちびりちびり
 やりながら、ほうれん草のバターいため、ほたて貝のグリル、牡蠣フライ
 を次つぎ口に運ぶ。
 彼は、最初の1杯の最後の一口をうまそうに飲みほしてから、フォークで
 ホタテをさし
 「これ、うまいなー。もうひとつ頂きます。このワインに、あいますね」
 山さん「気に入ってくれて何より。注ぎませんから、ご自分のペースで
 どうぞ」
 彼はやがて元気よく
 「さっきの話はスッカリ忘れてください。懇意の社長も2、3人いますし
 何とかします。それより、今日は文学論をしましょう。世界文学で第一人
 者は、一体、誰でしょうか」
 ワイングラスをかたむけながら、どんどん雄弁になる。
 1時間も話を続けると、すっかり明るくなり、大声で水割りをオーダー。
 最後に「もう1杯で終りにします。今日は実に愉快でした」
 こうして元気に別れた。めでたし、めでたし。
 ……だろうか?

 山さんの行動をふりかえってみよう。
 長年、飲みニケーション能力を磨いてきたゆえに、自分はワインをちびり
 ちびりやりながら、相手の相談を受け、お互いに気持ちよく別れた。相手
 を明るくした上に、ていよく借金申込を撃退した。
 見事に対処したといえる。
 「昔の山さん」なら、これで彼の悩みも解消、何の課題の残さずと満足し、
 帰宅して気持ちよく眠っただろう。

 酒を飲むと、深刻な気分から一気に楽天的な気分になる。その作用は、速く
 強力だ。
 親しい友人、仕事仲間などが悩んでいる場合、一杯やって元気づける、ある
 いは慰めるというのが、ほとんどの酒飲みが行なう手段。
 自然な会話から、悩みを語らせ、本人が問題点を整理し、解決策を見出す
 手助けをする。
 ただしビールジョッキ1杯ぐらいですむのならまだしも、それ以上飲めば、
 酔いが回って問題が整理されないまま、気が大きくなったり、単に楽天的に
 なったりするだけ。
 酔いが醒めたとき、何も解決していない悩みに直面、言わずにいればよかった
 との後悔も加わり、一層落ち込むことになる。
 アルコールという薬物で口を軽くしたり、心の奥を開いたりするのは、スパ
 イ小説によくある薬物で白状させるのと同じこと。酒の力で、心をコント
 ロールする怖いことなのである。
 元気づけるため、共に一杯やるのも、見かけ上、意気さかんにするだけで、
 ほんとうの快活さをもたらすのではない。薬で気分を高揚させるようなもの。

 こうしたアルコールの知識を得ている「現代の山さん」は、帰り道、逆に
 心配になった。
 借金申し込み問題は何も解決せず、悩みの解消には役に立っていない。
 今後の資金繰りはかなり曖昧。あてがありそうなことをいっていたが、素面
 のときより見通しが、あまい。
 仕事の計画内容の評価にも過信がみられる。
 すべてアルコールが大脳新皮質をマヒさせている徴候である。
 この会合での会話は、問題を解決していないばかりか、他の人にあたれば
 なんとかなりそうとの甘い見通しを強化してしまった。
 山さんは、友人の相談・問題解決に失敗した。
 彼がこんなふうに、友人と酒を飲んでは憂さ晴らしをするという生活を続け
 たら、悩みは日に日に増大、そのうち一人で飲む生活へ。アルコール依存症
 へ一直線ということになる。

 悩みごとの相談を申し込まれた人にとっては、相手と共に酒を飲み、酒で
 相手の悩みを軽くしてやれば、相談内容の重さ・ストレスを受けずにすむ。
 相談ごとを断わったとしても、心の痛みを感じなくてすむ。
 だから、相談を受ける側のストレス発生予防に酒が貢献しているのは間違
 いない。
 酒がストレス解消に役立つとの言葉も、この立場にたつと正しい。多くの
 酒飲みは、こうしてわずかな酒代を負担するだけで、浮世の義理や友情の
 しがらみをさけて、ストレスを回避してきたのである。確かに酒の効用だ。
 飲みニケーションの効果だ。

 一方、相談した側は、翌朝、素面にもどり、愕然とし、悩みは深まるだけ。
 ひとり大切な友人を失ったと悔やむかもしれない。悩み、ストレスは増大。
 アルコールはストレス・悩みの格差拡大に寄与している。

 山さん、過去を振り返れば、飲んで相談にのり、肩をだきあい、和気藹々の
 うちに別れたこと数十回。良いことをしたとストレスを溜めずに生きてきた。
 でも、酒飲み同士が、酒を飲み酔いながら話をして、良い結果がえられる
 はずがないと、今、気がついた。悪いことをしてきたな……。

=============================================================★
  5.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10〜08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07〜11」をまとめる

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

=====================編集後記 *つぶやき*========================

 長い冬の果てにやっと来た春。
 椿・梅・木連・桜が同時開花。
 気分も浮かれたのでしょうか。飲酒にまつわる事故が急増しています。

 人間も自然や天候の影響を受けます。
 木の芽時は気持ちが解放的になり、気がゆるみます。
 複数の運輸会社から、春は飲酒検知事案が増えると聞きました。
 飲酒運転防止インストラクターの活躍どきです。
 
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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】71号 12.4.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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70号2012

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  70号 12.3.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
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━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.68
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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   東日本を襲った大震災から、1年。
    人間の力では、防げないことがあるのを思い知った。
      だからこそ、人間の力で防げる事故は防ぎたい。

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第5期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付スタート!

 「飲酒運転防止インストラクター養成講座」第5期の受付を、3月10日より
 開始しました。

 ■受講料(自己負担分)15,000円 ■定員400名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。

 すでにかなりのお申し込みをいただいています。
 例年、希望者殺到のため早々に募集枠が埋まりますので、どうぞお早めに。
 ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 FAX・郵送でもOKです。 

 ★上級インストラクター養成にも助成がつきます!
 
 認定インストラクターとしての経験をもとに、アルコール問題についての
 研鑽をさらに積み、研修の実技審査に合格すると上級インストラクターと
 して認定されます。
 今期は、10名限定で、通信講座部分(30,870円)に助成がつきます。
 3月中に、認定インストラクターのうち、条件に該当する人に個別に応募
 書面をお送りしますので、希望者はその書面で応募してください。
 (書類審査があります)

 なお、これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちら。
  ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu.html 

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★アル法ネットのホームページが開設されました!

 2010年、WHOが「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」を
 決議しました。さまざまな病気や問題の背景にアルコールの有害な使用
 (多量飲酒やアルコール依存症)が隠れているとして、加盟国に積極的な
 対策をうながしたのです。
 しかし、日本では対策が進んでいません。
 そこで、関連団体が連携して、アルコール関連問題基本法推進ネット(アル法
 ネット)設立委員会が発足しました。事務局はASKです。
 来る5月31日に、設立総会を開く予定です。
 ホームページができましたので、ぜひご覧ください。賛同団体も募集中です。
  ↓ ↓ ↓
 http://alhonet.jp/ 
 
 ★トイレットペーパーを景品に、被災地の仮設でも健康教育!

 保健師・精神保健福祉士で、秋田大学医学部保健学科の講師でもある、
 上級インストラクターの熊澤さんから、トイレットペーパーの追加注文が。
 アイデアマンの熊沢さんのこと、新たな活用法を思いついたのでは?
 さっそくお話を伺ったところ――
 
 地元の企業がメンタルヘルスの一環としてアルコール問題をとりあげること
 になったんです。40代の方たちが中心だったので、ご自分の飲酒を振り返る
 のにちょうどよい時期。しかも、子育て期でもありますから、子どもにも伝
 えることもできて一石二鳥です。そこで、家庭に持ち帰って話題にしていた
 だくため、研修時にトイレットペーパーを配ることにしました。

 手元にトイレットペーパーが2個残ったので、釜石市に支援に行くときに持って
 行くことにしました。
 仮設住宅の集会所での健康教育の導入に使うためです。
 まず「負けるが勝ちジャンケン」をやって、一番負けた人にトイレットペーパー
 をさしあげる! その他の方たちには、断酒会からいただいた飲酒運転防止
 のティッシュペーパーを配ります。
 そしておもむろに、言うのです。
 「ちょっとそのトイレットペーパーを開けてみてください。なんて書いてあり
 ますか?」 
 こうやってアルコール教育を始めます。場はなごむし関心を持ってもらえます。

 被災地ではアルコール問題が始まりつつあります。口コミで予防知識が
 広まってくれるよう願って活動しています。

  
 【トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」】
  ↓   ↓   ↓
  http://goo.gl/LhpCS

 (熊澤さんのプロフィールはこちら)
   ↓   ↓   ↓
  http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu_touhoku.html
  
 ★社内の飲酒運転防止対策に、こちらもご活用ください。

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book

 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html

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  3.ニュースCLIP!
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 昨年、インストラクター養成講座の募集開始翌日に震災がきました。
 あれから1年……。

    人間の力では、防げないことがあるのを思い知った。
      だからこそ、人間の力で防げる事故は防ぎたい。

 冒頭のこの言葉は、震災から1ヵ月目の当メルマガに掲載したもの。
 1年目の今、あらためて、この言葉をかみしめたいと思います。

 今号の内容はこちらです。
 新人の準備が整うまで、今成が中継ぎでお送りします。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)警察官がアルコール数値を捏造(ねつぞう)
 2)福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例
 3)条例成立の福岡で、市職員が車を盗んで飲酒運転
 4)相次ぐ消防士の飲酒運転
 5)飛び込まれた店も客もたまらない
 6)がんのリスクを低下させる「5つの生活習慣」

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 1)警察官がアルコール数値を捏造(ねつぞう)

 警察の取り締まりへの信頼性をゆるがす事件が起きました。
 ベテラン警察官が、飲酒検査でアルコール数値を捏造したとして逮捕され
 たのです。

 ◎捜査書類偽造:署の飲酒運転検挙の目標達成のため犯行か(3月8日 毎日新聞)
 ◎「飲酒」「証拠」捏造インチキ警察官の「なんでやねん」(3月11日 産経新聞)

 逮捕されたのは、大阪府警泉南署の交通指導係長。
 飲酒運転の取り締まりでは府警でトップクラスの実績を誇り、表彰も受けた
 警部補(57)でした。
 一人で取り締まりに出ることが多く、飲酒検知の際は、アルコール測定器
 を背後に置いて見せないようにして、事前に準備していた虚偽内容の記録紙
 とすり替えていたとされています。
 苦情が複数寄せられて明るみに出ました。

 なぜこんなことを?

 新聞は「背景には警察のノルマ主義、減点主義がある」と指摘しています。
 大阪府は、昨年1年間で飲酒死亡事故が21件で全国最悪。
 府警本部は飲酒運転の取り締まり強化を各署に指示していました。
 泉南署の飲酒運転の検挙数は79件で前年の36件の倍以上に急増。
 このうち、6割以上となる51件が、この警部補の実績だったというのです。

 評価されたい気持ちもあったのかもしれません。
 それにしても、なぜ……。


 2)福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例

 前号でご紹介した「福岡県飲酒運転撲滅運動の推進に関する条例」が、2月
 22日、全会一致で可決・成立しました。

 福岡県警のサイトに、わかりやすく紹介されています。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.police.pref.fukuoka.jp/kotsu/kotsukikaku/kotsukikakuanzen/h24_alc/alc.html

 条例の全文は福岡県議会のサイトにありました。
  ↓ ↓ ↓
 http://www.gikai.pref.fukuoka.lg.jp/insyu-jyorei.pdf

 条例では、飲酒運転で初めて検挙された人に対しては、指定医療機関で
 「アルコール依存症に関する診断を受けるよう努める」となっています。
 さらに、再び検挙された場合は必ず指定医療機関を受診しなければならず、
 依存症と診断されれば治療義務が生じます。
 知事の受診命令に従わない場合は、5万円以下の過料が科されます。
 依存症と診断されなかった場合は、飲酒行動是正プログラムか啓発的社会
 活動等のプログラムへの参加が義務づけられています。

 また、通勤や通学の途中に飲酒運転で検挙された場合は、公安委員会が勤め
 先や学校に通知し、勤め先や学校は飲酒運転を防止する措置を講じなければ
 ならないとしています。

 飲酒運転の撲滅を目指す条例に「罰則」が盛り込まれたのは初めてとのこと。
 日本初の画期的な試みを、期待をこめて見守りたいと思います。


 3)条例成立の福岡で、市職員が車を盗んで飲酒運転

 さてその福岡で、条例成立から3日目に、とんでもない事件が起きました。
 福岡市の消防署職員が酒を飲み、車を盗んで飲酒運転に及んだのです。
 
 ◎窃盗:飲酒の福岡市職員、車盗み運転の疑い(2月25日 毎日新聞)
 ◎消防士、飲酒運転で追送検=車盗んで帰宅途中―福岡(3月13日 時事通信)
 
 2月24日夜、消防署職員(21)は福岡市内で職場の先輩と酒を飲み、西鉄天神
 大牟田線で帰宅しようとしたところ、久留米駅まで寝過ごしてしまいました。
 帰りの電車はなくなり、タクシーもつかまらず。結局、駅から約2.5キロ南の
 飲食店駐車場で、エンジンをかけたまま止めてあった車を見つけ、帰宅しよう
 と運転したのです。
 所有者から通報を受け、パトカーが25日午前2時半ごろ、市道で車を見つけ、
 窃盗容疑で逮捕しました。
 酒のにおいがしたため、午前3時半過ぎに署で飲酒検査をしたところ、呼気
 0.2mg/lのアルコールが検出されました。「缶ビールを7〜8本飲んだ」と容疑
 を認めています。

 アルコールは脳を、理性を、マヒさせます。
 しらふなら、乗り越しても、まさかこんなことはしなかったでしょう。

 以下、報道から見る福岡市の対策です。新しい動きを見せています。

 ・全職員に飲酒習慣についてのアンケート実施(AUDIT)
  調査結果は職場単位で管理し、所属長が職員の飲酒習慣を把握して個別指導

 ・庁内公募で職員約160人を集め、飲酒運転の防止策を話し合う「不祥事再発
  防止に向けた職員検討会」を開催(4〜5人のグループに分かれて自由討論)

  「飲酒運転事故の遺族らの話を直接聞く会を定期的に開く」
  「全庁的に業務用パソコンの待ち受け画面に『飲酒運転撲滅』の標語を表示」
  「形骸化した研修に、教習場の飲酒運転体験などを加える」
  などの案が出たとのこと。

 市は、これらの案を参考に、職員の行動指針を4月に策定するとのことです。


 4)相次ぐ消防士の飲酒運転

 福岡市消防署員(21)の窃盗・飲酒運転という衝撃からほどなく、群馬県伊勢崎
 市の消防士(23)が逮捕されました。

 ◎酒気帯びで消防士逮捕=接触事故後、逃走―群馬(3月1日 時事通信)

 2月29日午後11時15分ごろ、停車中の車と接触し逃げたため、被害者が110番
 した上で追跡。3.4キロ離れた市道で駆けつけた警察官に発見され、呼気0.15
 mg/l以上のアルコールが検出。帰宅途中だったということです。

 ◎酒気帯び運転:川西町、逮捕の消防士長を懲戒免/山形(3月1日 毎日新聞) 

 2月9日には、山形県の消防士長(38)が現行犯逮捕されており、懲戒免職になり
 ました。
 前日が公休で、同僚とゴルフをし別れた後、飲みに行き、ショッピングセンター
 に駐車した自車内で仮眠。翌朝運転して職務質問、酒気帯びが発覚したのです。

 1ヵ月間に消防士が3人も。しかも若手。
 対策が必要です。

 ★飲酒運転防止インストラクター養成講座
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book


 5)飛び込まれた店も客もたまらない

 3月4日、神奈川と福岡で、飲酒運転の車が店に飛び込み、客がケガをする
 事件がありました。

 ◎牛丼店に車突っ込む、酒気帯び運転容疑(3月4日 TBS系)

 午前3時ごろ、神奈川県小田原市の交差点を曲がりきれなかった車が、牛丼
 店に突っ込み、店内で食事をしていた客が軽傷を負いました。
 運転していた会社員(40)は酒に酔っていて、「1人で飲んで家に帰る途中
 だった」と容疑を認めています。

 ◎弁当店に飲酒運転の車、客けが 過失傷害容疑で逮捕(3月5日 朝日新聞)

 午後3時23分ごろ、福岡県糸島市の国道沿いの弁当店の駐車場に車を止めよう
 とした食品販売業者(46)が店に突っ込み、店内にいた客に軽傷を負わせて
 逃走。通報を受けた署員が、約600m離れた家の駐車場で右前部が壊れた車を
 見つけ、事情を聴くと容疑を認めました。
 「アクセルとブレーキを踏み間違えた。昼に自宅でビール500mlを2缶と焼酎
 1合を飲んでいたので、飲酒運転がばれると思って逃げた」

 飲酒運転ニュースを見ていると、夜中にコンビニに突っ込むというケースが
 よくあります。
 2010年1月には、横浜市の居酒屋に飲酒運転の車が突っ込み、3人が死傷する
 事件が起きています。この運転手も「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」
 と供述していました。


 6)がんのリスクを低下させる「5つの生活習慣」

 国立がん研究センターが、「5つの生活習慣を実践すると、がんのリスクを
 4割減少できる」という研究結果を発表しました。

 ◎がん:五つの生活習慣の実践でリスク4割低下(3月5日 毎日新聞) 

 1990年代後半に45〜74歳だった7万8548人を2006年まで追跡、がんのリスクを
 下げると言われている5つの生活習慣とがんの発生率との関係を調べたのです。

 その5つの生活習慣とは?

 ・禁煙
 ・節酒(1日日本酒1合以下を週6日以内)
 ・塩分控えめの食事
 ・活発な活動
  (1日に男性でスポーツ1時間以上、女性で立ったり歩いたり3時間以上)
 ・適正な体重(体格指数=BMI=が男性で21〜27、女性で19〜25) 

 禁煙に続いて「節酒」が入っています。
 日本酒1合といえば1単位(純アルコール約20gを含むお酒)。健康日本21で
 「節度ある適度な飲酒」といわれている量です。
 ビールなら中瓶(500ml)1本、7%のチューハイなら350ml1缶に相当します。
 つまり、1日1単位以下、週に1日以上の休肝日を設けるということです。

 5つの生活習慣のうち、2つを実践しているグループは、ゼロまたは1つだけ
 実践しているグループに比べ、がんのリスクが男女とも14%低下。
 さらに実践している生活習慣の数が多いほど、男女ともリスクが直線的に
 低下。5つすべてを実践すると、男性で43%、女性で37%低下するそうです。

 あなたはいくつ実践していますか?

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   4.山さんコラム No.68
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆絶滅危惧種にならないために

 酒はコミュニケーションの道具として役に立つ、と言われる。
 これを身近なところで検証してみたい。
 そこで、3人の伯父の話から。

 母方の伯父2人は大工の棟梁だった。
 1人はまったくの下戸。1人は必ず晩酌をする。

 下戸の伯父は、おしゃべり。朝、食事前から食後のお茶まで、よくしゃべった。
 顔をみれば話しかけてくる。あいそはないが、建築関係の話をはじめ地域
 のいわれなど、いろいろなことを教えてくれた。組合の寄り合い、旅行会
 などにも積極的に参加し、社交的だった。
 酒の場でどんな振る舞いをしたかは分らない。正月遊びにいっても飲んで
 いる姿をみたことがない。田舎から親戚の子供を何人も呼び寄せ。腕の良い
 大工に育てた。

 晩酌をする伯父は無口。出会って挨拶しても軽くうなずくだけ。
 ところが夕食の際、1口か2口酒を飲むと笑顔になり、しゃべり出す。ほんの
 り紅かくなって少年のような優しい顔つきになる。そして気軽にいろいろ
 質問をして、冗談まで飛び出す。この変化が、とても印象的だった。
 確か晩酌は「桜正宗」。当時、灘の酒のうちで一番甘口といわれた。「伯父
 さん、甘口の酒が好きなの」と聞くと「酒も菓子も甘いのがいいね。体を
 使うから」との返事。
 たいていお銚子1本で終え、すぐご飯を食べた。今から思うと「ほんとは
 飲めない族」だったのだろう。軍隊や大工仲間の付き合いで、酒を訓練した
 にちがいない。
 この伯父、趣味らしい趣味は無くひたすら仕事に没頭。仕事がなければ、
 材木の切れ端で家具類を作った。60年前は無口でもくもく働き、良い仕事を
 するのが名職人。隠居でもしなければ趣味などはもたない。
 神楽坂の料亭から注文がくるほど腕はたったが、弟子を育てられなかった。
 素面でのコミュニケーション能力が不足だったせいかもしれない。

 父方の伯父は、大酒呑み。彼もまた無口。無愛想。
 自動車が好きで、戦争前にはタクシー運転手のさきがけ、当時のタクシー
 運転許可証をもらった最初の10人に入るほど。戦中・戦後は運送会社の
 トラック整備場の親方。
 酒を飲んでいないときの顔は怖かった。もっとも素面の顔は、1度か2度
 しかみていない。
 会うのはお正月など祝いごとの席。必ず酒が入っている。そうなれば上機嫌。
 冗談もいえばお世辞もたくさんでる。まるで人が変ったようだ。お小遣いも
 くれ、パチンコ屋につれてってくれる面白い伯父さんに変身だ。
 酒は「金盃」。辛口の酒。木枠に入った1升ビン6本。いつも廊下に買い
 置きしてあった。
 62歳、肝臓癌で他界。最後は好きな酒を飲めず、酒びんならぬ酸素吸入
 ボンベを何本もベッドの脇に並べていた。

 ところで、この大酒呑みの伯父には子どもがいなかった。
 お正月には親戚中の子どもを集め大宴会を開催。酔ってくると都々逸や端唄
 が出る。
 山さんの親父は対抗上、稗つき節(ひえつきぶし・宮崎県の民謡)を唄うが、
 酔いが回れば浅草オペラのアリアなどを出す。
 子どもにおはちが回ってきて中学2年の従姉が、当時はやっていた「お富さ
 ん」を唄う。普段は顔色の悪い女の子だが、一杯のお屠蘇のせいか、人前
 で歌う興奮のせいか、ほほを紅潮させ、声をはりあげて「死んだはずだよ、
 お富さん……」とやった。拍手かっさい。
 一方、就職していた従兄は下戸でまったく酒はダメ。歌もダメ。でもお世辞
 を言ったり、冗談をいったりして場をもりあげるのがとてもうまい。恋愛
 関係なども衆人の前で、ちらりとだしたりする。愉快な青年。子どもたちに
 人気だ。
 この人の母にあたる伯母さんは、煙草はやるし酒もやる。他の女性たちは、
 皆、「わたしは不調法で飲めないんです」と断わるのに、すすめられると
 微笑んで「そうーお、お正月だから一つだけ頂こうかしら」といって、ス
 マートに杯を干し「はいご返杯」と返す。子どもながらに、何となく素人
 ぽくないなと思った。

 こうして、昔をふりかえってみると、酒がコミュニケーションの道具として
 使われ、会合を盛り上げるのに役立っているのは間違いない。無口な人を
 社交的にする効用がある。知り合い同士の絆を強めたり、知らぬ同士を親し
 くしたりする力も強い。
 そして飲兵衛たちは子どもに対して、たくさん飲むことは良いことという
 飲酒教育を行い、後継者を育成してきた。
 だが、注目すべきは、飲み会の場の「飲めない族」の行動だ。

 下戸の伯父や従兄たちは、積極的にコミュニケーションをとっていた。
 普段、酒なしでも、酒を飲む場合でも、おしゃべりで場持ちがいい。世を
 渡っていくうちに身につけたに相違ない。
 とかく日本社会では、一人前の「男」が酒も飲めず口が重く付き合いが悪
 ければ、使いづらい人間として排除される。だから「飲めない族」は、コ
 ミュニケーション能力を高める努力をする。その結果、社交的になったり
 説得力のある話し方ができたりして職業人生において成功する。
 数万年前、突然変異で生まれた飲めない族。そして今や現代日本人の約4割
 から5割が「飲めない族+ほんとは飲めない族」。酒がある文明社会では、
 飲めない族が子孫を残す上で有利なのだ。
 理由は、「飲めない族」は男女共に酒害を受けないから。特に妊娠・授乳・
 育児を受け持つ女性が「飲めない」のは大きい。昔は「飲める女性」も飲め
 ないふりをした。
 さらに飲めない族は、酒に頼らない「真のコミュニケーション能力、場を
 読み盛り上げる能力、明るく陽気に振舞う能力」をもつことに努める。
 農業開始以来、酒は儀式・行事・祝い事などの会合で重要な役割をはたし
 てきた。
 「飲めない族」は、コミュニケーション能力の必要性を、このような飲酒
 場面でいやというほど気づかされる。酒に強くしっかりした男が重用された
 一方で、飲んだ全員に酔いが回った時、冷静に会を取り仕切る人間がいなけ
 れば儀式も行事は完結できない。酔ってもいないのに会に溶け込み、会を
 盛り上げながら、会の進行を冷静に見守り、うまく「お開き」にする人の
 存在は貴重だったに違いない。
 そうして「飲めない続」は繁栄してきたのだ。

 いわゆる酒に強い体質の「危ない族」は、飲みニケーションにより昇進し
 ても、多量飲酒のせいで仕事をミスしたり、体をこわしたりして出世競争
 から脱落する場合も多い。飲兵衛から伝承された「酒の効用」を無邪気に
 信じ、多量飲酒を楽しんでいると、いつか落とし穴にはまる。出世を望む
 酒飲みは「節度ある適度な飲酒」で仕事や健康を守りたい……。

 ここまで考察してひらめいた。WHOがアルコールの害に対して本気で
 取り組もうとしているのは、酒飲みの「危ない族」のためだということを。
 もし、このまま放置していれば、「危ない族」はあっという間に絶滅危惧
 種になってしまうだろう。
 「節度ある適度な飲酒」の啓蒙活動は、酒飲み(危ない族)保護運動なのだ。
 多量飲酒の鎖を断ち切るため、万国の酒飲みよ立ち上がれ。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10〜08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07〜11」をまとめる

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 記録的な寒波で、なかなか春がきません。
 と書いていたら、今日は日差しがちょっと暖かいような。
 この天候、今年は梅・桃・桜の同時開花を見られるかもしれませんね。
 せめて、それを楽しみに待ちましょう。

 今、ASKでは3つの活動が同時進行中です!
 1つは、5年目に入る飲酒運転防止インストラクター養成講座。
 2つ目は、3月23日スタートのイッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン。
 そして、アル法ネットです。
 
 外は北風でも、事務所の中は熱気にあふれています!
 
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】70号 12.3.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

69号2012

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  69号 12.2.17
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

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    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.NEKOのニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.67
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *NEKOのつぶやき*

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  奈良漬食べた??
    どこかで聞いた事があるような……

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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 ★第5期飲酒運転防止インストラクター養成講座開講!

 損保協会から助成をいただけることが決まり、来年度も養成講座を開催
 することが決まりました!
 ただし第5期は助成額が減るため、自己負担金が増額に。
 
 ■受講料(自己負担分)15,000円 ■定員400名
 ※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定
 等の費用すべてが含まれます。

 応募をご希望の方は、ホームページからお申し込みください。
3月10日受付開始です。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html

 ★上級インストラクター養成にも助成がつきます!
 
 認定インストラクターとしての経験をもとに、アルコール問題についての
 研鑽をさらに積み、研修の実技審査に合格すると上級インストラクターと
 して認定されます。
 今期は、10名限定で、通信講座部分(30,870円)に助成がつきます。
 3月中に、認定インストラクターのうち、条件に該当する人に個別に応募
 書面をお送りしますので、希望者はその書面で応募してください。
 (書類審査があります)

 なお、これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちら。
  ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu.html 

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  2.ASKからのお知らせ
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 ★「警察職員による飲酒運転事例の分析」

 なぜ、取り締まる側が飲酒運転をしてしまうのか?
 2007年〜11年まで、ネット上のニュースに流れた警察職員による飲酒
 運転事例を分析しました。
 ……依存症の疑いがある人や予備群が7割に上っていました。
 昼と夜の傾向の違いも分析しています。
 詳しくはこちらのサイトをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_case4.html

 ★飲酒運転防止トイレットペーパーのこんな使い方、ご紹介します。

◎イベントで景品として配布

 ――三重県鈴鹿保健福祉事務所・奥村さんのお話
 
 アルコールは、飲酒運転はもちろんのこと、自殺やうつなど、様々な問題
 の引き金になっています。
 来月、鈴鹿市ふれあいホールで開催されるフォーラムの中で、アルコール
 についての相談を受けるブースを作ります。
 トイレットペーパーを景品として配布することで、アルコール問題に関心
 を持ってもらいたいと思っています。

 お近くの方は、ぜひご参加を!
 「いのち☆輝きのフォーラム」3月24日 鈴鹿市ふれあいホール
 → http://www.pref.mie.lg.jp/ZHOKEN/HP/info/inochi-kagayakiforam.htm

 【トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」】
  ↓   ↓   ↓
  http://goo.gl/LhpCS  
 ★社内の飲酒運転防止対策に、こちらもご活用ください。

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book
 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html
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  3.NEKOのニュースCLIP!
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 2月に入り、随分日が延びたように感じます。
 目覚めた時の外の明るさに、寝坊したのかと勘違いし、飛び起きました。
 規則正しい生活を心がけていても、天気や気候、はやりもののインフル
 エンザや花粉など、外からの刺激の中で万全の体調を維持するのは難しく、
 毎日を元気に過ごすのは大変です。
 具合が悪ければ、事故を起こす可能性も高まります。
 ましてや、脳を麻痺させる酒気帯びはもってのほか。
 体調を万全にして、春を待ちたいものです。

 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)危険運転をめぐる解釈
 2)アルコール依存症が隠れている
 3)福岡のがんばりにエール
 4)また奈良漬……
 5)飲酒後の頭のけがに注意!

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 1)危険運転をめぐる解釈

 昨年の12月、皆既月食を観測していた小学生の兄弟が、飲酒運転の軽トラッ
 クにはねられて死亡した事件がありました。
 兄弟の両親が、自動車運転過失致死容疑での起訴を、より罰則の重い危険
 運転致死罪に変更するように訴え、同級生の保護者らが支援の会を結成。
 6万人超の署名を地検に提出しました。
 
 ◎危険運転致死罪への訴因変更認める(2月3日 読売新聞) 

 現場は中央線がなく、見通しの良い緩やかな左カーブ。逮捕時に呼気0.4mg/l
 のアルコールを検出。複数の飲食店で飲酒を繰り返していたことも判明。
 地検はその後の捜査で、飲酒の影響で正常な運転が困難だったことなど
 が裏づけられたとして訴因変更の請求に踏み切り、地裁も認めました。
 危険運転致死罪になると、裁判員裁判の対象となります。

 一方、名古屋市北区の大学生死亡事件では、訴因変更を求めた遺族の願いは
 取り上げられませんでした。

 ◎「危険運転致死罪を」死亡事故の遺族、名古屋地検に署名提出 (2月4日 日本経済新聞)

 この事件は、無免許のブラジル国籍の男性が酒気帯びで自転車をはねたもの。
 捜査で、テキーラ6杯、ビール3杯を飲んでいたことがわかっています。
 無免許なだけでなく、無車検、無保険でした。
 父親は、「無免許で酒を飲んで運転し、人をはねて逃げても、『過失』で済む
 のはおかしい」と訴えています。

 危険運転とは何なのか?
 なぜこうも解釈が食い違うのでしょう?
 東名事故の被害者遺族、井上保孝・郁美夫妻が発行する「かな・ちかメール」
No.182にはこうあります。
 ******
 昨年末にやっと06年8月に福岡で起きた3児死亡飲酒運転事件に対する最高裁
 の判決が出て、危険な運転であったかどうかは、事故前の状況、事故当時の
 状況、事故後の状況を総合的に判断しなければならない、という当たり前の
 ことが認められたばかりなのですが、名古屋地方検察庁の見方は「総合的に」
 という視点が欠けているとしか思えません。
 ******


 2)アルコール依存症が隠れている

 厳罰化だけでは防ぎきれない飲酒運転。
 「悪質」と思われる事例の多くに、アルコール依存症が隠れています。
 治療が必要です。
  
 ◎県立高校教諭を懲戒免職 酒飲みながら運転「複数回」(1月20日 岐阜新聞)
 
 1月19日夕方、岐阜県の高校教諭(43)が、学校からの帰宅途中に購入した
 ハイボールを飲みながら車を運転し、脱輪しました。
 脱出しようとアクセルを何度もふかし、摩擦でタイヤから煙が出たため、
 近所の通報で消防が駆けつけて消火。警察が駆けつけ酒気帯びが発覚。
 
 調べに対し、昨年11月以降5、6回にわたって勤務後にハイボールや缶チュー
 ハイを飲みながら帰ったことがあると明かし「自分は運転を誤らないので、
 発覚することはないと思っていた」などと話しています。

 ◎懲りない教諭、飲酒運転2回目処分でクビ(1月19日 共同通信)
 
 1月9日正午頃、和歌山県の高校教諭(55)が、神社でお神酒を1杯飲んだ後、
 車で帰宅する途中に交差点で停車中の車に追突。男女2人に軽いケガを負わせ
 ました。
 教諭は、1987年にも飲酒運転で2ヵ月の懲戒処分を受けています。
 
 ◎上司が母つれて説得 「朝にビールを飲んだ」(1月26日 産経新聞)

 1月6日午後2時51分頃、大阪市交通局の市バス運転手(48)が、マイカーを
 運転中、追突事故を起こしました。
 運転手は事故を上司に報告せず、23日になって警察から事情を聴かれ、隠し
 切れないと判断。職場の上司に電話で報告しました。
 上司が連絡を取ろうとしても応じないため、母親を連れて自宅を訪問した
 ところ、「当日朝にビール飲んだ。運転中、シートに落ちた荷物を取ろう
 として追突した」と説明しました。

 沖縄の琉球新報の社説はこう述べています。
 「もはやアルコール依存症の視野も念頭に入れた対策が必要だ。個人のモラル
 を問うだけでは汚名返上は難しい。依存症を厳罰で治せるとは到底思えない」

 ◎飲酒事故ワースト 取り組むべきは依存症対策(1月30日 琉球新報)
 
 22年連続で飲酒絡みの人身事故件数がワーストの沖縄県。
 琉球病院の調査では、08年の免許停止、取消し処分の両者を調べると、前者
 32%、後者42%でアルコール依存症の疑いがあったということです。
 
 背景にある「アルコール依存症」という病気(ASKのサイト)
 ⇒ http://www.ask.or.jp/ddd_alcoholism.html

 3)福岡のがんばりにエール

 福岡県では、06年の幼児3人の死亡事故後、いったん減少傾向となった飲酒
 運転が、増加に転じました。
 昨年2月にも、飲酒運転の車にはねられ、高校生2人が犠牲になるなど、悲劇が
 続いています。 
 こうした事態を重く受け止め、県議会は、今月22日開会の定例会に提案する
 飲酒運転撲滅条例を固めました。罰則付きは全国初。
 県は、新年度予算に事業費7043万円を盛り込んだとのことです。

 ◎飲酒運転対策:再摘発で受診義務 福岡県議会の条例案(2月10日 毎日新聞)

 議案は37ヵ条。
 摘発された運転者へのアルコール依存症対策は、2段構えになっています。

 ・イエローカード
 「過去5年以内に違反歴がない」場合は、自己評価によるアルコール依存の
 簡易検査を課し、講習・社会奉仕など啓発プログラムへの参加を促す。
 酒を提供した飲食店に指導書の店内掲示を義務づけ、悪質な違反店は店名公表。

 ・レッドカード
 2度目に摘発されれば受診・治療義務が生じる。受診を拒否する違反者には
 5万円以下の過料が科される。
 飲酒運転が通勤通学中だった場合、勤務先や学校に通知する。


 県警もがんばっています。
 20代の飲酒運転が増加していることを受け、運転免許の取得が可能になる
 高校3年生を対象にマンガ冊子「飲酒運転絶対に許さない!」を配布します。

 ◎飲酒運転根絶マンガで訴え (1月26日 西日本新聞)

 小冊子はカラーで6ページで、2万部を作成。
 県警本部交通企画課の警察官が「実際によくあるストーリー」として、高校生
 を主人公に脚本を書いたとのこと。父親が飲酒運転で死亡事故を起こして逮捕
 された後、会社を解雇され、刑務所に服役。家族は賠償金の支払いなどに追わ
 れ、社会的な制裁を受けるという内容だそうです。

 高校生たちも連帯しました!
 福岡都市圏の私立高7校の生徒会役員約30人が、「飲酒運転0(ゼロ)会議」
 の結成を決めたのです。

 ◎「飲酒運転0会議」結成 福岡 7高校の生徒会 (2月5日 西日本新聞)

 昨年2月に、飲酒運転の車にはねられて亡くなった高校生2人が通っていた博多
 高生徒会は、事故後、周辺校に呼び掛け、飲酒運転撲滅を訴えるティッシュ
 配布などをしてきました。「0会議」は、これまで活動に参加した十数校で
 発足。新たに取り組む啓発ポスターの図案を決めたということです。


 4)また奈良漬……

 どこかで聞いたような言い訳です。

 ◎酒気帯び事故:容疑で市職員を逮捕(1月21日 毎日新聞)
 
 1月20日午前10時55分ごろ、岡山県真庭の市臨時職員(45)が、交差点で公用
 の軽トラックを運転し、乗用車に衝突しました。呼気0.2mg/lを検出。
 「奈良漬を食べただけ、飲酒していない」と否認しました。
 
 3年前にも「奈良漬を食べた」として、飲酒を否認した例がありました。
 このときは、検察側が警察と協力し、実際に奈良漬を食べて実験しています。
 さらに、「交通事故総合分析センター」でも同様の実験を行い、奈良漬が
 言い訳であることを検証しています。
 詳しくは、当メルマガのバックナンバーをご覧ください。

  【職場の飲酒運転対策メルマガ】34号 09. 3.17
  NEKOのニュースCLIP!
  3)実際に奈良漬を食べて実験したら…… 
   ↓  ↓  ↓
 http://dontdrivedrunk.blog74.fc2.com/blog-entry-46.html 
 そもそも、呼気0.2mg/lで、奈良漬を食べて運転したなんて、言い訳に無理
 があります。


 5)飲酒後の頭のけがに注意!

 飲酒後に頭にけがをすると、脳がむくみやすくなって死の危険が高まる
 メカニズムを松本博志・札幌医科大教授(法医学)の研究チームが動物
 実験で解明しました。

 ◎<頭部外傷>飲酒後は死の危険高まる 札幌医科大チーム解明(2月5日 毎日新聞)

 飲酒後に転倒や交通事故で頭部外傷を負うと、直後の検査では異常がない
 のに、半日〜2日後に急死するケースがあるといいます。
 その理由を特定するため、研究チームは大人の雄のラットを2群に分け、
 それぞれ(1)生理食塩水(2)エタノール(体重1kg当たり3g/酩酊状態
 に相当)を投与。
 1時間後に脳に損傷を与え、MRI(磁気共鳴画像化装置)などで脳の
 変化を調べました。

 すると「飲酒ラット」は、6時間後までは異常がなかったのに、24時間後に
 脳浮腫が確認。脳浮腫の原因の一つとされるたんぱく質「アクアポリン4」
 も大幅に増加し、約半数のラットが死んでしまったということです。
 一方「しらふラット」は24時間たってもほとんど変化がありませんでした。

 もうすぐお花見や送迎会シーズンを迎えます。
 飲酒運転だけでなく、酔ったうえでの歩行事故やホームや階段からの転落
 にも注意しましょう。

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   4.山さんコラム No.67
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆命名のむずかしさ

 「節度ある適度な飲酒」
 ……いかにも長い。
 何百回、何千回繰り返ししゃべっている山さんですら、そう思う。
 聞くところによれば、「節度ある適度な飲酒」は、公務員の間でも使わ
 れていないどころか、ほとんど知られてもいないという。

 これは厚生労働省の「健康日本21」で提唱された、1日に日本酒換算で
 1合までの飲酒をさす。
 1日に3合以上の「多量飲酒者」を減らすこと、「節度ある適度な飲酒」
 の考え方を普及させることが、政策目標となった。
 ところが、「節度ある適度な飲酒」の用語を、誰も使わない。
 多量飲酒者もなかなか減らない。

 まわりくどい言葉でなく、すっと頭に入る言葉がほしい。
 山さんはずーっと悩んできた。
 なんとかわかりやすく、一言で表現したい。
 単に言葉の問題と思うかもしれないが、これは「飲みすぎ防止」すなわ
 ち飲酒運転防止のための、もっとも重要な課題のひとつである。

 一人で悩んでも解決できない。
 そこで、飲み会に行くたび話題に出し、皆の意見を聞いた。だが、これ
 は見事に失敗。
 「節度ある適度な飲酒」を前提とした飲み会など、どこにもない。
 アルコール関連問題を真剣に学習している連中でも、飲むときは別人と
 化し、飲み放題愛好家になってしまう。
 だから、山さんの問題提起には、いい加減な回答しか返ってこない。
 「1日1合までなんて、そんな飲み方じゃ、飲まない方がまし」との反
 論が来ることも。
 一方、しらふの時の酒飲みは、たいてい頭が回らず、議論にならない。

 体質的に飲めない人や、理由があって飲まない人は、節酒に関係がない
 から、冷たい。
 「そんなにまで苦労して、飲まなきゃいいでしょ」となる。

 「適正飲酒」という言葉を使う人たちもいる。
 適正価格ならあるが、飲酒に関しては適正というのはなんとなく落ち着
 かない。
 「正しい飲み方なんてあるの?」と反論する向きも。
 実のところ、かつては日本酒換算で3合までを「適正飲酒」と呼んでい
 た。
 これではいかにも多すぎる、という反省や、WHOの会議で日本の「適
 正飲酒」の考え方が猛烈な批判を浴びたこともあって、「節度ある適度
 な飲酒」という言葉に修正された経緯がある。

 「適量飲酒」も広く使われるが、人によって適量が違うということもあ
 り、何となく適当な感じ。
 本来、適当ならよいはずだが、適当、いい加減、と連想されると、だん
 だん怪しくなる。
 「適度な飲酒」の方がまだましだろう。

 「節酒・減酒」は、あくまで多量飲酒を減らすイメージで、積極的な意
 味に乏しい。旗振り役の言葉としては不十分。

 ならば「慈酒」というのはどうだ、と道徳家で愛酒家の先生。 
 酒をいつくしむ、いとおしむ、ガブガブ飲まない、という意味。
 説明を聞けば悪くはないが、慈酒だけではピンとこない。

 「品格ある飲酒」
 10年前に名付けたらよかったかもしれないが、この品格なる言葉、その
 後あちこちで乱用されて、すっかり品のない言葉になってしまった。
 アルコールに限らず言葉も乱用は禁物。

 「和み酒」はどうか、とフォークソング愛好家。
 どうやらフォークの名曲、なごり雪からの連想らしい。
 なごむという言葉には、暴飲の逆のイメージがあってよいのだが、ただ
 し、ゆっくりと時間をかけて案外飲みすぎてしまう危惧が残る。

 「味わい酒」
 利き酒のための器は、1合入るかどうかの量で、飲みやすい。
 1口1口味わいながら飲もうとの提唱。山さんも、割合と共感できる。
 味わうなら2合も3合も飲む必要はない。
 でも、いかにも酒好き向けの表現。
 多量飲酒を節度ある適度な飲酒に変えるパワーはなさそうだ。

 いっそ「嗜み酒」としたらどうだ、とお茶の先生。
 ちょっと気どっているものの、節度・適量というイメージはある。
 「酒を飲みますか」「いえ少し嗜む程度です」
 いいと思う。が……講談本で、このように述べた剣豪が酒一升ペロリと
 飲んだというくだりがあるから、チョット問題か。

 「殺生飲酒から養生飲酒・保命飲酒へ」
 漢字に強い先輩は、酒の害を強調した新語「殺生飲酒」を作りだし、つ
 いで貝原益軒由来の「養生」を引き合いに出した。
 江戸時代からある「養命酒」は信州の薬用酒、広告などで全国的に知名
 度が高い。
 「保命酒」も瀬戸内海、鞆の浦の名酒。あのペルリ提督へ食後酒として
 出されたという。
 先輩の苦心はわかるが、ともかく積極的に飲ませようという感じが残っ
 てしまう。

 ……というわけで、適した言葉が見つからない。
 ならば広く公募するのも手である。
 読者諸氏のお知恵を拝借したい。
 それまで山さんは、輪島塗の1合枡をもって出かけ、「良い酒、これ一
 杯だけ」と態度で示すことにしよう。


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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10〜08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07〜11」をまとめる

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 ニュースクリップを担当するようになって、3年が経ちました。
 最初は毎日こんなに飲酒運転があることに驚き、しばらくすると、飲酒
 運転に対する罰則の甘さに驚き、厳罰化が進むと、それでも飲酒運転を
 続けてしまう人がいることに驚きました。
 そして、その背景には、アルコール依存症の問題があることを知りました。
 
 さて、次号からニュースクリップの担当が替わります。
 とはいえ、これからも草の根の一部として、飲酒運転がなくなることを
 願い、注目し続けたいと思います。
 
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】69号 12.2.17
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

68号2012

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  68号 12.1.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 さまざまな職場で、今、積極的な取組みが模索されています。
 このメルマガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えして
 いきたいと思っています。

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。
 ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登録いただいた
 方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.NEKOのニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.66
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *NEKOのつぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 酒を飲んでから、8時間空ければ大丈夫
   その考えが、飲酒運転につながる大きな落とし穴

==============================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 第4期インストラクター養成講座、スクーリングまでの全日程が終了。
 実践報告シートが続々と届いています。
 第1期以降の認定者数を合わせると、全国で1289人になりました。

インストラクターに認定されるためには、スクーリング受講後、研修を
 行なって実践報告シートを提出する必要があり、写真の添付が必須です。
 画像をご紹介できないのが残念ですが、会議室、研修室以外にも、バス
 の中や、休憩所など、さまざまな場所で研修を行なっている様子が伝わ
 ってきます。飲酒運転防止に対する知識が着実に広がっています!

 研修実施後の声をご紹介します。

 ・参加者は、講座が終了した後も、個々に今まで誤解していた点などを
  話し合っていた。(教習所)
 ・社内の保健師にも出席してもらい、説得力が増した。フォローしてもら
  うことができ、全体の議論も活発化することができた。(一般企業)
 ・職場でアルコールについて話す機会が増え、意識を持つ人が増えた。
  (バス)
 ・指導するための指針を得られたので、乗務員に話すときに説得力があり
  ます。(バス)
 ・知識だけでなく、研修を実施するための方法や進行などについても
  習得できた。(行政機関)
 ・この講座を受講していなければ、自身の飲酒量が増えていたので、よい
  機会だった。(バス)

 アンケートや受講者の人数など、随時更新しています。
   ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_instructor.html
 ★全国各地に、上級インストラクターが誕生しています!
  上級インストラクターは、7回以上の研修を実施してその報告を提出し、
  個別の実技審査を受けます。また、アルコール依存症についての通信
  講座を修了することも認定の条件になります。
 
 上級インストラクターの紹介ページはこちらです。
 研修依頼は、直接お願いします。
  ↓   ↓   ↓
 http://www.ask.or.jp/ddd_inst_jyoukyuu.html
==============================================================★
  2.ASKからのお知らせ
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 ★飲酒運転防止トイレットペーパーのこんな使い方、ご紹介します。

◎管理職から、年越しのプレゼントとして

 ――長崎県立佐世保中央高等学校の教頭、岡村先生のお話

 年末に服務規律を守るということで、警察官を招いて飲酒運転防止研修
 を行ないました。
 その際、管理職からカンパを募り、研修終了後、年越しのプレゼントと
 して、全職員にトイレットペーパーを配布しました。
 机の上に置いたり、自宅に持ち帰るなど好評。記念品として使いながら、
 飲酒運転の啓発ができました。
 

 ◎優良運転をした人の景品に!
 
 ――東京都稲城市のワイエムローディング株式会社、杉浦さんのお話
 
 日々、日報をチェックする中で、優良運転をした人に景品として配布し
 ています。乗務員の間で話題になるし、インパクトもあります。
 普段と違った形で目にすることができるので、壁に貼られた掲示物より、
 効果的に「飲酒運転防止」を意識してもらうことができます。


 【トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」】
  ↓   ↓   ↓
  http://goo.gl/LhpCS
  

 ★社内の飲酒運転防止対策に、こちらもご活用ください。

 ●DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book
 ●体質ごとの飲酒リスクがわかる!
 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html
==============================================================★
  3.NEKOのニュースCLIP!
===============================================================  
 
 昨年悲しい出来事が多かったので、今年の年賀状には「おめでとう」
 の文字を使わない人が多い、というニュースを見ました。
 確かに「おめでとう」という言葉を使うことさえ、はばかられるような
 そんな一年でした。
 だからこそ、新年を迎えられたことを今まで以上に感謝し、大切に日々
 を過ごしていきたい、そんな気持ちを込めて……
 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 
 さて、今号の内容はこちらです。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

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 1)皆既月食を見に行った兄弟の命を…
 2)同乗者も同罪
 3)初詣の親子、はねられ死亡
 4)「8時間あければいい」は、通用しません
 5)警部が二日酔い運転で出勤
 6)震災ストレスで酒量増加?

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 1)皆既月食を見に行った兄弟の命を…

 多くの人があの美しい月を眺めていた夜、同じように月を見ていた小学
 生の兄弟が飲酒運転によって、命を奪われました。

 ◎直前まで飲酒…なぜ? 加西の兄弟死亡事故1週間(12月18日 神戸新聞)
 ◎「空手兄弟」はなぜ死なねばならなかったのか(12月24日 産経新聞)
 ◎兄弟死亡事故、酒提供の店主ら書類送検(1月13日 TBS)
 
 12月10日午後11時5分頃、兵庫県加西市で、路上にいた小学生の兄弟が、軽
 トラックにはねられて亡くなりました。
 兄弟はこの日、通っている空手教室の指導者と皆既月食を見るため、母親
 とともに、指導者宅を訪問。帰宅しようと道路に出た矢先のことでした。 
 軽トラックを運転していた建築業の男(53)からは呼気0.4mg/lが検出さ
 れました。

 男は市内の複数の飲食店で“はしご酒”をしていました。
 まず飲食店で焼酎のお湯割り3杯を飲み、さらにスーパーでボトルワイン
 と焼酎瓶1本を購入。行きつけのスナックに持ち込んで、ワインをグラス
 1杯飲み、帰宅途中に事故を起こしました。

 男に酒を提供した飲食店経営者とスナック経営者は、道路交通法違反の疑い
 で書類送検されました。運転することを知りながら「酒を飲むのを容認し
 ていた」と容疑を認めているということです。
 
 誰かが止めていたら、2人の少年は新年を迎えていたのです。


 ★改正道路交通法(ASKのサイト)
 車両提供・酒類提供・同乗への罰則も記載されています
 ⇒ http://www.ask.or.jp/ddd_topicks.html#20070614

 2)同乗者も同罪
  
 同乗者の逮捕も続いています。
 
 ◎飲酒後ひき逃げ→またスナックで酒→ひき逃げ(12月27日 読売新聞)
 
 12月4日午後8時半頃、東京都昭島市で乗用車に追突し逃走した車が、それ
 から2時間後、自転車の会社員をはねて引きずり、また逃走しました。
 フロントガラスが割れた状態で走行したうえで、現場から約2km離れた路上
 で逮捕。呼気から0.65mg/lのアルコールが検出されました。
 運転していた男は、4日昼頃から居酒屋で酒を飲み、追突事故を起こした後、
 再びスナックで酒を飲み、また事故を起こしました。
 一緒に飲み、同乗した男も、道路交通法違反の疑いで逮捕されました。
 
 ◎飲酒ひき逃げ死、同乗男「自分で運転は嫌」(12月28日 読売新聞)

 昨年11月、北海道江別市で女性がひき逃げされた事件がありました。
 この時、飲酒運転の車に同乗していた男は、こう供述しています。
 「金がもったいなくて、最初からタクシーに乗るつもりはなかった」
 「自分が運転して捕まるのは嫌で、飲酒運転を黙認した」
 
 2人は勤務先で一緒に飲酒を開始。スナック、カラオケ店と移動して酒を
 飲み続けました。
 また、立ち寄ったスナックの元従業員2人も、飲酒運転を知りながら、
 車に乗り込んで自宅方向への道案内をしました。
 3人ともが、危険運転致死傷ほう助の疑いで書類送検されています。

 どちらもはしご酒で、傍目にも、酔っているのがわかったはずです。
 本人の責任はもちろん、それを止めない周囲の責任は大きいです。


 3)初詣の親子、はねられ死亡

 元旦のお昼でした。
 初詣に向かう家族に、飲酒運転の車が襲いかかりました。 

 ◎初詣の親子、はねられ死亡=飲酒運転の男逮捕(1月1日 時事通信)

 1月1日午後0時15分頃、埼玉県東松山市の交差点で、軽自動車が歩道
 に乗り上げ、信号待ちをしていた男性とその次男をはねました。
 家族4人で初詣に向かう途中でした。
 2人は病院に運ばれたものの、全身を強く打ち死亡しました。
 運転していた男から呼気0.6mg/lが検出。逮捕当時は赤い顔で酒気が
 強かったといいます。
 「酒を飲んでいたが、たばこを買いに行こうとした」と供述。

 このニュースを読んで、アルコール依存症の回復者の方が言っていた
 言葉を思い出しました。
 「酒飲みに盆暮正月は関係ない。一年中お構いなしに飲んでるんだから」

 アルコール依存症については、唯一の対策は断酒です。


 ★<断酒会アンケート>アルコール依存症と飲酒運転
 ⇒ http://www.ask.or.jp/ddd_enquete.html

 4)「8時間あければいい」は、通用しません

 バスの運転手が、乗務前の検査で呼気0.34mg/lが検出されました。

 ◎名古屋市バス運転手が酒気帯びで交代(1月10日 中日新聞)
 
 1月9日、名古屋市営バスの運転手が、乗務前の検査で呼気0.34mg/lが
 検出され、担当路線の運転を外れていたことがわかりました。
 道交法で酒気帯び運転となる呼気0.15mg/lをはるかに超える状態で、
 自宅から営業所までの5.5kmを自家用車で運転していたとのことです。

 原因は、前夜の飲酒です。
 運転手は、前夜、10時までにビールを2リットル飲んでいました。
 当日は午前5時51分からの乗務を担当する予定でしたが、乗務前の検査で
 アルコールが検知されたため、別の運転手と交代しています。
 
 市は乗務の8時間前から飲酒を禁止していました。
 時間はかろうじてクリアしています。
 でも、量は?
 運転手は毎晩、缶ビールを1〜2本飲む習慣だったのですが、
 「昨晩は飲みすぎた」と話しているそうです。
 出勤前に簡易検知器で検査をする決まりになっていましたが、それは、
 「時間がなくてできなかった」と話しています。

 ちょっとここでミニ講座。
 ビール500mlに含まれるアルコールはおよそ20グラムです。
 これを1単位と呼びます。
 分解するのにかかる時間は、飲んでからおよそ4時間。
 では、2リットルでは?
 2リットルは4単位なので、答えは4時間×4=16時間ですね。
 8時間ではまるで足りません。

 習慣的に飲酒しているうちに、いつしか量が増えてしまう。
 出勤前の検知も、日々になるとおっくうでやめてしまう。
 皆さんの近くにも、同じ状況が潜んでいませんか?
 罰則を与えるだけでなく、飲酒習慣の見直しが必要です。

 
 ――飲酒運転防止に必要な知識を満載
 ★DVD&ハンドブック
 「知って得する!アルコールの基礎知識」
 http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html#book

 5)警部が二日酔い運転で出勤

 警察官も、新年会での飲み過ぎがたたりました。

 1月6日朝、新潟県警の50代の男性警部が、二日酔いで車を運転して出勤、
 基準値を超えるアルコールが検出されていたことがわかりました。

 ◎小出署地域課長 二日酔いで運転(1月13日 朝日新聞)

 警部は前夜の署の新年会で飲酒し、翌朝、二日酔いとわかっていながら
 車で出勤したといいます。
 酒のにおいがしたので検査すると、基準値を超えるアルコールが検出。
 県警は近く道交法違反容疑で書類送検する方針とのことです。

 日中の飲酒運転が増えています。
 その一番の原因は、前夜の飲み過ぎ。
 3単位(ビール1.5リットル/日本酒3合)以上飲んだら、翌朝は要注意
 です。


6)震災ストレスで酒量増加?

 宮城県警の調べで、東日本大震災の被害が大きかった県内の沿岸部で、
 震災以後、飲酒運転の検挙数が前年より2割以上増えていたことが、
 わかりました。

 ◎飲酒運転:沿岸部で増加 震災以降、前年比2割「ストレス原因」
  (1月15日 毎日新聞)

 昨年3月11日〜12月末、津波の被害を受けた沿岸部の9署の管内での検挙
 数は222件で、前年同期と比べ41件増(県内全域での増加は10件)。
 被災地での増加が目立つのです。
 震災ストレスで酒量が増えている可能性があります。

 被災者のケアに取り組む「みやぎ心のケアセンター」の白澤英勝所長は
 「沿岸部にソーシャルワーカーを派遣するなどして、過度の飲酒をしない
 よう注意を呼びかけたい」と話しています。

 
 ★被災地での飲酒・心のケアについて
 (久里浜アルコール症センター)
 ⇒ http://www.kurihama-alcoholism-center.jp/shinsai/index.html
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   3.山さんコラム No.66
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆つい飲みすぎる場合

 一年の計は元旦にあり。
 というので、今年こそは「酒を飲みすぎないようにしよう」と決心して
 も、つい飲みすぎてしまうのが、酒好きの悩みだ。

 年の初めから、年始客があれば、すすめ、すすめられ、つい飲みすぎ。
 三日坊主ならぬ即日違反。
 それにひきずられ3が日は酒びたり。
 仕事始めに職場で「あけましておめでとう」と乾杯する慣わしがあれば
 ここでも注ぎ合い飲みすぎの恐れ。
 昼間、東京駅へ集まるオフイス帰りの人々の赤い顔をみれば、お盛んな
 ことがわかる。
 続いて会社の初詣、酒がつきもの。学校仲間、クラブ仲間、仕事仲間の
 新年会もある。
 とにかく1月は飲むのに忙しい。元日の決心は霧散する。

 2月は寒さが厳しいから外の集まりは少ないが、会合は鍋料理。どうし
 ても酒がすすむ。
 3月は送別会のシーズン。転勤、退職、引越し、飲む機会が多い。その
 うえ、節酒しにくい雰囲気の会が多い。プラス花見もあり、確実に飲み
 すぎる月だ。
 4月、入学、入部、入社などの歓迎会。注がれれば断れない飲み会が続
 く。一気飲みの犠牲者も出やすい。

 そしてゴールデンウイーク。旅行シーズン到来。旅行に酒がつきもの。
 かくいう山さんも、かつて半年続けていた断酒が、ポルトガルはリスボ
 ンのおいしい鱈料理に白ワインで幕を閉じた。アレンテージョの広大な
 ブドウ畑を眺め、到着したエボラでは、これまた美味な豚肉に芳醇な赤
 ワインをうまいうまいと飲み、気がつけば1本を空にした。旅行は再飲
 酒のきっかけになるし、飲み過ぎにもなる。
 5月は、クラス会、同窓会、OB会なども多い。
 6月梅雨の頃は株主総会の季節。打ち合わせや仕事の打ち上げなどで、
 飲む機会ができる。総会終了、ほっとした気分のときは、つい飲みすぎ
 る。
 7月、暑くなれば暑気払いとビヤガーデンへ。
 8月、夏休み。海水浴、登山、避暑、旅行には飲みすぎの危険がつきも
 の。

 9月は、何かと会合が多く仕事の関係で飲む機会が多い。お付き合い断
 われず飲みすぎ。
 10月、秋の行楽シーズン。旅行会、運動会など行事も多い。地方では、
 芋煮会、きのこ狩り、観楓会などの行事。それに祭り。もう飲みすぎの
 機会オンパレード。
 11月の半ばにもなれば、少し落ち着くが、すぐ忘年会の12月に突入。
 連日の忘年会・大量飲酒に肝臓が疲れたと悲鳴をあげそうになる。

 こう並べてみれば、いかに年中行事で飲みすぎる場合が多いか、わかる
 だろう。
 これに誕生から、冠婚葬祭、人生の節目の行事が加わる。
 友人・仲間、上司・部下、親戚付き合いや、青年団、消防団、結い、講、
 組など地域の付き合いもある。そして個人的な、気持のゆらぎ、喜怒哀
 楽やストレスに伴なう飲みすぎも多い。

 交通・運輸関連の会社では、勤務前日には「飲むな」と指導するところ
 も多い。
 実践できるなら、それにこしたことはないが、上記のごとく「つい飲み
 すぎる場合」がたくさんあるのだから、注意・申し合わせだけでは、ブ
 レーキはきかない。
 処分のおどしがあっても、単に「飲むな」だけでは不足だ。

 この時代、そもそも運転業務に従事する者は、自ら飲む機会をできるだ
 け避ける工夫がいる。
 翌日勤務が早い場合は、会合への出席を断わるのが肝腎。
 どうしても避けられない場合、「今日は飲まない」とキチンと宣言でき
 る勇気がいる。
 時間に余裕があり、「節度ある飲酒」でいこうというときもあるだろう。
 だが、それには「1単位4時間で分解×何単位=何時間あるから大丈夫」
 との単なる知識だけではダメ。
 ギリギリに飲もうとしてアルコール検知にひっかかる失敗例がたくさん
 ある。

 「節度ある飲酒」をしたいなら、訓練を積む必要がある。
 たとえば、家では毎日1単位、酒休2日の実践と記録。
 外ではマイ・カップを持参して、これ2杯だけと、仲間にも店にも宣言、
 チビリチビリ飲むパフォーマンス。
 仲間との失敗の再検討と励ましあい。
 この程度は、会社主導で指導し、申し合わせをしてほしい。

 酒飲み社員が、酒に費やしていた時間に、運動や読書・音楽など他の趣
 味を実行し、楽しさをみいだせれば、結果的に健康な社員作りとなる。
 酒類が豊富・安価・手軽に飲める現代、こんなに飲みすぎの機会がある。
 本人だけでなく、職場や周囲の人々も、飲みすぎ対策の必要性をしっか
 り理解し、支援することも欠かせない。
 本人の実践と周囲の理解を促進すること。
 ここに飲酒運転防止インストラクターの役割がある。
 飲酒運転防止対策を通じて健全な社会人、健康な社員を作る。
 実に素晴らしいことではないか。

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  5.ASKの活動ご紹介
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、
 アルコール問題の予防に取り組む任意団体として1983年に設立、
 2000年にNPO法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部
 門が(株)アスク・ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から
 予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の
 早期発見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との
 認識のもと、2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害
 者遺族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から
 本格的な飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指
  定の教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向けの予防プログラム「セルフケアスクール」
  を委託され、プログラムを開発
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の
  視察、内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕を開始
  日本損害保険協会の助成で3年間に1000人の養成を目指す
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9〜08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10〜08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html

==============編集後記 *NEKOのつぶやき*===================

 不精をして年賀状を出さなくなって何年も経ちます。
 いただく年賀状は年々減っていきます。
 それでも、毎年欠かさずいただく嬉しい便りを見ながら、今年一年無事
 に過ごすことが出来たなら、来年は年賀状を出してみようかと思い始め
 ています。
 一年に一度、互いの無事を確かめ合い、多幸を祈るために。
 
−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・−・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】68号 12.1.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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Appendix

プロフィール

Author:ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
http://www.ask.or.jp/

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