職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

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134号2017

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  134号 17.7.13
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.132
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  9月~12月、全国10ヵ所で無料公開スクーリング!
       ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のため、受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2129/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへどうぞ。(TEL03-3249-2551)


【ステップ1】の通信スクール(添削3回)を、すでに34名の方が修了。
締め切りは9月末です。(間際は混み合いますので、早めに提出を)

通信スクールの内容はこちらです。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2130/1916

【ステップ2】
9月から12月にかけて、全国16ヵ所22回スクーリングを行ないます。 
8月中には、受講者の皆様に、案内を郵送します。
スクーリングに出席しないと、インストラクターとして認定できませんので、
必ずご参加ください。

★なお、うち10ヵ所は公開スクーリングです。養成講座を受講していなくて
も午前中だけは無料で参加できます。
公開スクーリングの日程は下記のとおり。ふるってご参加ください。

9/13 福島市、9/28 静岡市、10/11 広島市、10/17 大阪市、10/19 神戸市、
10/25 名古屋市、10/31 札幌市、11/15 福岡市、11/22 新宿区、12/6 那覇市

詳細と残りの日程、お申込み方法は次回お知らせします。


【認定インストラクター向けスキルアップ研修】 
スクーリングに併せて、全国14ヵ所で、認定インストラクター向けのスキル
アップ研修を実施します。
1期~9期の認定インストラクターには、8月中にご案内をお送りします。 
新たな情報を得たり、インストラクター同士の交流の場にもなりますので、
ぜひご参加ください。

…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2131/1916


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  2.ニュースCLIP!
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地震、台風そして今度は水害が九州北部を襲いました。
局地的な豪雨が長時間続いたことが、大きな被害に。
被災地域の方々に、お見舞い申し上げます。

このコーナー、今回は友井・金田・今成の共同作業でお届けします。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2132/1916

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 1)若者の飲酒運転を防ごう
 2)アルコール依存症に介入するには知識が必要です
 3)酒酔いの死亡事故率は17倍
 4)6割の会社が解雇と回答(兵庫)
 5)入浴すればアルコールは飛ぶ?

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1)若者の飲酒運転を防ごう

18~21歳の飲酒運転です。
うち3件(◆)は、一緒に飲んでいた友人が同乗しています。
すべて逃走しています。深夜です。
「コンパ乗り」「逃走」「深夜」は、若者の飲酒事故の典型例です。

◆陸上自衛隊陸士長男性(21)北海道(6月17日 産経新聞)
17日午前2時頃、釧路市近くの道路で蛇行している軽乗用車を、付近を警戒
中のパトカーが発見し、停止を求めたが、約2キロ逃走して近くの建物の外
壁に衝突した。呼気から基準値の3倍を超えるアルコールが検知された。
同僚の20代男性2人も乗っており、いずれも飲酒していた。

●少年(18)鹿児島(6月20日 Response)
18日午前0時30分頃、鹿児島市内で交通整理を行なっていた男性警備員に乗
用車が衝突し、そのまま逃走。男性は背骨などを折る重傷を負った。警察が
捜査を開始した約1時間後に、18歳の少年が警察に出頭。呼気から酒気帯び
相当量のアルコール分を検出。ひき逃げと飲酒運転の事実を認めている。

◆男性(20)愛知(6月24日 Response)
22日午前0時30分頃、名古屋市内の国道を軽乗用車が逆走。乗用車1台と接触
したが、そのまま逆走を続け、別の乗用車と正面衝突し、そこに後続のワゴ
ン車が追突。4台の多重衝突に発展した。乗用車を運転していた女性が打撲
など軽傷。逆走した軽乗用車に乗っていた20歳の男女も骨折等の重傷を負っ
た。逆走した男性から酒気帯び相当量のアルコール分を検出。

◆建設作業員(20)埼玉(7月10日 埼玉新聞)
9日午前2時頃、圏央道を乗用車で運転し、バイク2台に追突。バイクを運転
していた1名が死亡、1名に左脚骨折等の重傷を負わせ、そのまま逃走した。
防犯カメラの映像等から特定された男は、中学校時代の同級生2人を乗せて
おり、「飲酒運転がばれると捕まると思って逃げた」と容疑を認めている。

飲酒も運転も「初心者」の若者たち。
若さ+仲間+アルコール+運転は、最悪の結果をもたらします。

免許教習時に、アルコールについてもっと知らせることができれば!
ASKでは、三井ダイレクト損保「ムジコロジー・スマイル基金」と、東名
高速事故被害者遺族の井上ご夫妻のご協力を得て、各地の自動車教習所に、
アルコールの分解時間などの知識が身につくオリジナルの飲酒運転防止グッ
ズの配布を進めています。
施設内に展示できるバナーや教習生に配布する1単位カードなどの贈呈です。

ムジコロジー・スマイル基金についてはこちらをご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2133/1916
 ※三井ダイレクト損保に加入されている方は
  募金のクリックをどうぞよろしくお願いします。

また、このプロジェクトにご協力くださる教習所はどうぞご連絡ください。
ASK:TEL03-3249-2551


2)アルコール依存症に介入するには知識が必要です

ちょっと込み入ったお話です。
5月28日朝、福岡市の課長級で外郭団体総務課長(54)が、出勤途上に駐車
中の車と接触事故を起こしました。出勤後に車の傷に気づいて警察に出頭、
呼気から基準値の6倍のアルコールが検出され、前日に焼酎を飲んでいたと
供述したようです。
事故後の6月7日、課長は県警に促されて心療内科を受診、アルコール依存症
と診断されます。けれど、関連疾患が重篤だったのでしょうか、4日後の6月
11日に病死しています。
6月15日、この件は容疑者死亡のまま道交法違反容疑で書類送検され、福岡
市と出向先の公社が記者会見を開きました。

◎飲酒運転で当て逃げか 福岡市課長級職員を書類送検
 (6月15日 テレビ西日本)
◎アルコール依存症把握せず 福岡市課長級飲酒運転
 (6月16日 西日本新聞)

公社によると、総務課長の糖尿病や肝機能障害などの持病は把握していた
けれど、アルコール依存症であることは知らなかったとのこと。
以前、かかりつけ医から専門医の受診を勧められていたものの従わず、上司
にも報告していなかったことも判明しました。

2006年の市職員の飲酒運転による3児死亡事故後、市関係者の飲酒がらみの
不祥事はこれで17件目。うち少なくとも5件は依存症と診断されたケースだ
といいます。

もっと早く受診につなげることはできないのか――
市や公社では、健康診断で肝臓の数値が悪かったり、問診で酒量が多かった
りする職員をリストアップして保健師が指導しており、課長も該当者でした
が、チャンスを活かせていませんでした。

関係者からは、次のような発言が出ています。
「インスリンを打っていると聞き、飲酒を控えるよう伝えたが、依存症だ
と感じなかったので、その話はしていない」
「個人の問題に踏み込むこともあるので慎重にしつつも、防ぐ取り組みを
やらなくては、と痛感している」
「専門医を受診するかは本人の意思だが、治療に結びつくようにしないと
いけない」
「職場や家庭でのフォローについて、一層の改善点がないか検証したい」

飲酒問題への介入は、外部の専門機関と連携をとりつつ、共通認識をもつ
チームでやる必要があります。
介入技法を身につけ、チームをリードできる人材が職場内に必要です。

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます
 <基礎クラス>につづき、<介入技法トレーニング・クラス>があります
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2134/1916


3)酒酔いの死亡事故率は17倍

「まっすぐ立てない」「名前を言えない」「自立歩行できない」
酒酔いでの逮捕時の状況です。

●<妻が通報>タクシー運転手(52)福岡(6月23日 産経新聞)
6月22日午後5時5分頃、北九州市の路上で酒気帯び状態で軽乗用車を運転。
妻を勤務先に迎えに行った際に、酒の臭いやろれつがまわってないことに
気づいた妻が「車で来た夫が飲酒している」と通報し発覚。呼気検査で基
準値の6倍を上回るアルコールが検出された。

●<死亡事故>大工(39)熊本(6月24日 毎日新聞)
6月23日午前1時5分頃、八千代市の県道で、原付と衝突する事故を起こし、
新聞配達をしていた男性を死亡させた。呼気からは0.9mg/lのアルコールが
検出、逮捕時まっすぐ歩けず、酒酔い運転の現行犯で逮捕された。

●<逆走し逃走>町議会議員(56)福井(7月4日 時事通信)
7月4日午前1時45分頃、越前市で、酒に酔って正常な運転ができない状態で
普通乗用車を運転し、道路を逆走し単独事故を起こした。
パトカーと鉢合わせになると1.5キロ逃走。職務質問の際に、名前を言うこ
とや自立での歩行ができない状態だった。

酔いとは脳のマヒです。
脳は、アルコールによって、まず外側の理性からマヒしていきます。
ちょっと飲んだだけでも、運転に必要な「認知力」「判断力」「反応力」
が低下しています。
そのため、飲酒運転による死亡事故の割合は「飲酒なし」と比べて約8.4倍。
「酒酔い」だと、約17倍に跳ね上がります(警察庁2016年の統計)。


4)6割の会社が解雇と回答(兵庫)

兵庫県警が従業員らの飲酒に対する処分方針を調査したところ、約6割の事
業所が業務中であれば解雇すると回答し、さらに私用中であっても4割が解
雇すると回答していることがわかりました。

◎飲酒運転なら6割解雇…兵庫県警、事業者アンケート(6月24日 読売新聞)

また5月に飲酒運転で免許取り消し処分を受けたドライバーへの聞き取り調
査では、63%が「捕まらないと思った」と回答。
中には「これほど厳しい処分とは思わなかった」「仕事も失ってしまった」
と後悔を口にする人もいたそうです。

そうなる前にぜひやっていただきたいのが、職場の飲酒運転対策なのです。

★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます
 ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/2135/1916


5)入浴すればアルコールは飛ぶ?

神戸市は7月6日、酒気帯び運転で県警に逮捕されたとして、水道局の男性
技術職員(36)を停職6ヵ月の懲戒処分にしました。

◎「入浴すればアルコール飛ぶと思い…」スーパー銭湯で飲酒後、
 車運転した神戸市職員ら4人を懲戒処分(7月7日 産経新聞)

技術職員は6月5日夜、市内のスーパー銭湯で缶酎ハイ2本を飲んで入浴。
その後、自家用車で帰宅する際、検問で基準値を超えるアルコールが検出
され、逮捕されました。
「入浴すればアルコールが飛ぶと思い、安易な気持ちで飲んでしまった」と
話しています。

↑↑↑ そんなこと思っている人、いませんよね?
アルコールが抜けないどころか、飲酒後の入浴はとてもキケン!
血圧は上がるし、居眠りするし、実際に溺死事故が頻発しています。


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   3.山さんコラム No.132
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆羽黒山事件

天気予報は日本海側が雨マーク。
だがローカル予報によれば、奇跡的に、庄内地方だけは曇りだという。
半信半疑ながら、このまま雨が降らないようにと祈りつつ、バスに乗って
羽黒山へむかう。
先日、仲間たちと出かけたときの話である。

バスは大鳥居をぬけて山道にかかる。杉林が続く。
道路脇の斜面に薄紅色のタニウツギが今を盛りと咲いている。
高度があがったと思ったら薄日がさす、ラッキー。
大きくカーブして、樹木が途切れると、間近に残雪の月山が見える。
思わず仲間と「羽黒山参拝の御利益か」と歓声をあげた。
無事、参拝をすませた。

帰路は全員が徒歩を希望。
「2400段を超える」とパンフレットにあるものの、下りだから大丈夫だろう
と、わが熟年グループは希望的観測をしたのだ。
出だしの段差は小さく、ほとんど数センチという所もある。初めは気楽に
おしゃべりしながら、足取りも軽い。
やがて階段は急になる。狭い石の苔むした急段だ。口々に「雨が降らずに
助かった」。

歳をとると、足下が不如意になる。
視力が衰え、バランス感覚が怪しくなり、そして筋力の衰え。
平地では気づきにくいが、長い階段では、イヤでも気づかされる。
若い頃は、飛ぶように駆け下りた山さんも一歩一歩慎重に下る。
半分おりたところに茶店がある。「力もち」と旗がひるがえっている。
つきたての餅だという口上に、一皿頼む。
あんこが3つに、きなこが2つ。さすがに多い。仲間を呼んで1つだけあ
げる。

元気よく出発。
急段をしばらく下るうち「もう限界だ」と友人Aがへたりこんだ。
Aは学生時代に、運動系クラブに所属、授業にはほとんど出なかったという
肉体派だった。山さんのような軟弱な身体でなく、キリリとひきしまった
筋骨隆々の体を誇っていた。
だが、半世紀は厳しい。Aは3年前に和式便所で立ち上がれないという不祥
事を起こし、今回は、途中でこの始末。

Aいわく「大腿部の筋肉が弱くなり乳酸がたまり、パンパンにはって、力
が抜けるのだ」。
そして「毎日、スクワットはしているが、足りないんだな」と冷静に分析
し解説した。
仲間のBが「普段出歩かないのか」と聞く。
Aいわく「毎日、買い物に出る。自転車に乗ってだけど」。
仲間C「それなら、大腿筋は鍛えられるはずだよ」。
Aいわく「それが、ダメなんだ。電動つき自転車だから」とよく分かって
いる。
BCに加え何人かが「それそれ、便利が災いする」と口々に叫んだ。
若い頃から山歩きをしてきた山さんだから、自分だけが足の衰えに敏感だ
と思っていた。
しかし、そんなことはない。
同年配の誰もが、足の衰えを感じ、それなりの努力をしていると分かった。

老化と、どう付き合うか。案外、難題だ。
筋力の衰え防止のメニューはたくさんある。
速歩、ジョギング、スクワット、階段昇降、自転車・・・。足腰の痛む高齢
者にとって、毎日の鍛錬は大変である。気づいていても不十分というのが
実態だろう。
さらに多量飲酒習慣があると、老化を忘れがちという欠点が加わる。
特に、昔の仲間と飲むような場合、若返った雰囲気の中で、酒に弱くなっ
た事実を忘れ、調子にのって飲みすぎて、翌朝具合が悪かったり、ケガをし
たり、時には事故に遭ったりすることが多くなる。
羽黒山の仲間も、夕方の会食は、山さんの提唱で飲み放題はやめ、ビール
で乾杯、地酒を1合少々でおさめた。
ところがホテルへ戻って、もう少し話がしたいということになった。有志
は2次会へ。
山さんはベッドへ直行。
翌朝、何名かが「飲み過ぎた」という顔をしていた。

高齢者の飲酒は、老いをしっかり受けとめ、意識して体の声を聞くことが
大切だ。
朝、階段を上ったり、早歩きをしたりして、体の状態を調べる。前夜、飲
み過ぎていたら、いつもより体が重く感じるはずだ。飲みすぎを改めたい。

まず、昼の酒は極力避ける。
昼は活動的に行動するから、酔いがケガを招く。山さん、振り返れば、お昼
のビール飲酒後のスキーや、ワインを飲んで町歩きなどで、若い頃から何度
も足首を捻挫している。

晩酌は1単位以内。
山さんの場合、ビールなら350ミリリットル缶。
ワインなら小グラスで2杯。妻と1本を2回に分けて飲む。冷蔵庫に保存すれ
ば大丈夫。
日本酒1種類なら湯飲み1杯。2種類の場合はぐい呑みで1杯ずつ味わう。
たとえば能登の酒と富山の酒を比較し楽しむ場合だ。湯呑み、ぐい呑みは
あらかじめ分量を確かめておく。この一手間が節酒のコツだ。

夕方の会合では、とびきり良い日本酒を枡で1合。
「飲み放題」と決まっていても、わがままが効く場合は、良い酒を特別に
頼む。
特別注文ができそうもない会合へは、あらかじめ良い酒を持ち込む。各人へ
少しずつ注いでやり、「安酒を飲み放題」にする空しさを教えるのも一興。

酒を愛する人は老いを見据えた節酒を、是非、工夫してほしい。
事故やケガをせずに最後までお酒を楽しむために。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2136/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

友井です。
先月末、大学で飲酒運転防止をテーマとした講義をやらせてもらいました。
好評だったのは、「1単位」と「体質判定」です。

――アンケートに書かれていた感想から
・お酒について全然知らなかったので、ためになりました。
・アルコールの分解にはとても時間がかかることがわかりました。お酒を
 飲んだときは、翌日も気をつけたいと思いました。
・「お酒に頼らないコミュニケーションを若いうちにできるように…」と
 いうお話にハッとさせられました。たしなむ程度に楽しめる大人になり
 たいです。

伝えた内容(アルコールのトリセツ)が、ちゃんと吸収されていてうれし
く思いました。
大学生時代は、飲み方の土台ができあがる時期です。
この時代にむちゃくちゃな飲み方をすると、リスクの高い人生へと駒を進め
てしまいます。
大学生への予防教育、非常に大切だと思いました。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】133号 17.6.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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133号2017

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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.131
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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 ASKの地域活動――沖縄・福岡・大分で開始!
 ⇒「ASKからのお知らせ」をご覧ください
   
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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●第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のためお申込み受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2083/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへ(電話03-3249-2551)


さて今回は、一般企業や依存症の医療機関の方々の応募の声をご紹介します。

◎企業向けの交通事故防止の提案、講習を行なっています。飲酒運転につい
 ての理解を深め、事故防止活動に役立てたいと思います。(企業)

◎交通安全事務局として、正確な飲酒運転の知識を習得したく応募しました。
 社内において飲酒運転撲滅に向けた啓蒙を行ない、潜在的な飲酒運転のリ
 スクを「ゼロ」にするべく教育をしたいと考えています。(企業)

◎飲酒の問題は健康問題だけではなく飲酒運転などの社会的問題も切り離せ
 ないので、勉強したいと思いました。(医療)

◎現在、アルコール依存症の治療病棟で勤務しており、治療と回復に携わっ
 ていますが、予防に興味があり地域へ啓蒙活動を行ないたいと思い応募し
 ました。(医療)


全国で開催するスクーリングは、異業種交流でもあります。
お楽しみに!

……………………………………………………
上級インストラクターのお申込み受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2084/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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1)ASKの地域活動――沖縄・福岡・大分で開始!

6月10日にASKの第34回総会が行なわれ、立ち上げ希望が出ていた大分支部
が、了承を得て正式に発足しました。
また、ASK加盟の一般社団法人が沖縄と福岡で活動開始。
いずれも、経験豊富な飲酒運転防止上級インストラクターが代表です。
飲酒運転を切り口にした職場研修、依存症予防教育(アルコール・薬物・
タバコ・ゲーム・ギャンブルなど)の学校への出張講座・PTA研修、
啓発イベントなど、どうぞお問い合わせください。
また、沖縄と福岡では、アルコール・ギャンブルなどについてのご家族の
相談もお受けしています。

一般社団法人 おきなわASK 代表 大田房子
電話:098-996-4096 FAX:098-996-4128

一般社団法人 ASKふくおか 代表 高田和久
電話:092-410-6733

ASK大分支部 支部長 徳永美保子
電話:090-7386-2002


2)季刊Be!127号発行――飲酒運転常習者の家族の悩みをクローズアップ!

アルコール相談シリーズで、「また飲酒運転! 家族はどうすればいい?」
を取り上げました。
福岡県警察本部交通部交通企画課のお話、看護師として依存症治療に携わり
飲酒運転防止インストラクターとしてASKふくおかを立ち上げた高田和久
さんと、静岡県断酒会の坂元義篤さんからのアドバイスなど。

★季刊Be!127号についてはこちら
http://c.bme.jp/13/297/2085/1916

★職場で役立つDVDや予防グッズはこちら
http://c.bme.jp/13/297/2086/1916


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  3.ニュースCLIP!
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東名で飛んできた車がバスに衝突した事故、ドライブレコーダーの動画は
衝撃でした。
乗用車のドライバーは亡くなりましたが、バスの乗客に死者がでなかったの
は奇跡でした。
運転手のとっさの対応、事故後のバス会社の対応が評価されています。
バスの車体フレームが頑丈だったこと、乗客がシートベルトをしめていた
ことなど、さまざまな要因が奇跡を生んだようです。
今後の安全対策に活かさなければいけませんね。

さて、飲酒運転については、若者の暴走と、依存症が疑われるケースが目に
つきます。
女性の事例には、心底驚きました。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2087/1916

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 1)18歳グループの無謀な「肝試し」
 2)えっ? 女性による驚愕の飲酒運転
 3)高濃度者またもや
 4)通報で逮捕――常習飲酒運転の背景
 5)アイスにアルコール?

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1)18歳グループの無謀な「肝試し」

若者によくある「コンパ乗り」の果ての事故です。

◎バイクの男性追突され重体、酒気帯び容疑で少年逮捕
 (6月11日 朝日新聞)

6月11日未明、埼玉県春日部市で、18歳の少年が運転する車が、前を走る原
付きバイクや乗用車に追突。バイクを運転していた新聞配達員が、頭を強く
打って意識不明の重体となりました。

少年は男女6人で酒を飲み、心霊スポットに肝試しに行く途中でした。
全員が18歳で未成年であるにもかかわらず、全員が飲酒しており、定員5人
の車に6人で乗っていました。
運転していた少年からは基準値の2倍超のアルコールが検出されています。

若さゆえの無謀さが「仲間」によって増長され、アルコールが入ったことで
暴走します。しかも、運転は初心者。大事故は必定です。

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/2088/1916


2)えっ? 女性による驚愕の飲酒運転

次の3件は、どれも、女性による飲酒運転です。

1件目は、酒気帯びでスマホを見ながら歩行者の列に突っ込んだ22歳の例。
加害者も被害者も若者という悲惨な事故です。

2件目は、同乗の子どもがパトカーに缶酎ハイを見せて検挙された33歳の例。
容疑者は子どもの母親なのか? 飲酒しながら運転していたのか? 
子どもは何歳か? 危険を感じて警察に助けを求めたのか? 
……詳細は不明ですが、胸が痛む状況です。

3件目は、酒に酔って迷子になり、自ら警察に助けを求めた42歳の例。

2件目、3件目は福岡なので、条例でアルコール依存症の診断が義務づけられ
るはず。この検挙がターニングポイントになりますように。

●飲酒+スマホ運転で歩行者に突っ込む――自称アルバイト(21)千葉県
(6月6日 千葉日報)
6月4日午前2時半頃、千葉県の県道で、路側帯を歩いていた大学生10人の列
に車が突っ込んだ。男女4人が病院に運ばれ、1人が意識不明の重体。
運転していた女性は「親族の家で、ビールなどを飲んだあと、友人の家に
行く途中だった。スマホを見ていて、歩いている人に気づかなかった」と
供述している。

●同乗の子がパトカーに缶酎ハイを見せ――自称パート店員(33)福岡県
(6月6日 読売新聞)
6月5日午後5時20分頃、北九州市の市道で、車の後部座席にいた子どもが、
後ろを走っていたパトカーに向けて缶酎ハイ2本(いずれも350ml)を見せた
ため、署員が職務質問。運転していた女性から呼気0.17mg/lのアルコール分
が検出された。

●酔って迷子、自ら通報――職業不詳の女性(42)福岡県
(5月16日 テレビ朝日系)
5月16日早朝、「どこにいるかわからなくなった」と自ら警察に通報。駆け
つけた警官が車の中にいる容疑者を発見した。基準値の5倍を超えるアルコー
ルが検出されたため、「運転してはいけない」と警告したが、警察官が場を
離れた直後、ライトを付けずに走行。酒酔い運転の容疑で現行犯逮捕。
「缶ビールを8本くらい飲んだ」と容疑を認めている。

☆女性の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/2089/1916


3)高濃度者またもや

前号で、高濃度者の事例を紹介しましたが、またもや高濃度での検挙が多数
ありました。

●0.65mg/l――内装業 男性(42)兵庫県(5月20日 神戸新聞)
5月19日午後7時50分頃、加古川市の警察署に酒気帯びで車を運転し出頭。
男は同日午後4時頃、交通トラブルを起こし、同署に出頭を求められていた。
同署を訪れた際、足元がふらついて酒の臭いがしたため調べたところ、基
準値の4倍超のアルコールが検出。運転しながらコンビニなどで購入した缶
ビール数本を飲んでいたとみられる。

●0.75mg/l超――自称教諭 男性(33)沖縄県(5月20日 沖縄タイムス)
5月20日午前0時57分頃、宮古島市で、酒気帯びで乗用車を運転。呼気から
基準値の5倍を超えるアルコールが検出された。一部容疑を否認している。

●0.5mg/l――会社員 男性(20)佐賀県(5月28日 佐賀新聞)
5月28日午前6時30分頃、対向車と接触事故を起こし、駆けつけた署員が調
べたところ、基準値の3倍以上のアルコールが検出された

●0.72mg/l――飲食店経営 男性(34)佐賀県(5月31日 佐賀新聞)
5月27日午前4時20分頃、対向車線の大型トラックに衝突し、トラック運転
手と助手席の男性にけがを負わせた。容疑者は病院に搬送された際、ろれ
つが回っていなかった。

●0.4mg/l――公務員 男性(36)兵庫県(6月6日 産経新聞)
6月5日午後11時頃、警察が左側のフォグランプが消えたまま走行していた
容疑者の車を停止させたところ、基準値を大幅に超えるアルコールが検出。

●0.6mg/l――自称飲食店従業員 男性(46)北海道(6月9日 読売新聞)
6月7日午後11時30分頃、釧路市のJR根室線新富士駅構内に飲酒運転の軽
自動車が突っ込み、線路に後輪が乗った状態で停止。復旧までの2時間に
わたり特急が停車した。容疑者は仕事帰りに釧路市内で数杯のビールや焼
酎を飲んだといい、呼気から基準の約4倍のアルコールが検出された。

先月も紹介しましたが、警察庁は、呼気0.25mg/l以上、もしくは呼気濃度
はそれ以下でも酒酔い運転で検挙された者を、統計上「高濃度者」と分類
しています。そして、飲酒運転での検挙者数が大幅に減った一方で、「高
濃度者」の占める割合は増えていると、警鐘を鳴らしています。
「高濃度者」が飲酒全事故に占める割合は66%、飲酒死亡事故では73%に
ものぼります。

「高濃度者」にはアルコール依存症の割合も高いと思われます。


4)通報で逮捕――常習飲酒運転の背景

「通報」による逮捕のニュースが2件ありました。

●出勤時に現行犯逮捕――高松市職員(49)香川県
(5月23日 読売新聞)
5月23日午前8時20分頃、出勤してきた車を止めて任意で呼気を調べたところ、
基準値を超えるアルコール分が検出、現行犯逮捕した。「飲酒運転で出勤を
繰り返している」という匿名の通報があり、同署が調べていた。
「昨日の夕方に飲酒した。二日酔いの自覚はなかった」と供述している。 

●検挙の4日後にまた無免許・酒気帯び――電気工事業(50)大阪府
(6月2日 産経新聞)
5月19日夜から自宅で焼酎を飲んだ後、20日未明にビールを飲みながら知人
の軽乗用車を運転。車の後部ガラスに貼られたスモークフィルムを不審に
思った署員から職務質問を受け、現行犯逮捕された。
同日釈放されたが、23日に「同じ男が無免許運転をしている」との匿名の
通報があり、署員が自宅近くで警戒。別の知人の軽トラックを運転して帰
宅したため、現行犯逮捕した。
男は1999年7月に免許取り消し処分を受けて以降、無免許だった。
「取り消し後もずっと運転していた」と容疑を認めている。

どうにも止まらないのは、モラルが問題なのではありません。
「病気の症状」と考えると理解ができます。
なぜなら、アルコール依存症になると飲酒のコントロールを喪失するから。
大事故を起こす前に、通報で逮捕できてよかったと思います。
再犯防止のためにも、必要なのは、依存症の「治療」です。
大阪府警は、再犯者に対して、依存症の治療を勧める独自の取組みを行なっ
ているはずです。
香川県のケースにも介入が行われるように願います。

★季刊Be!127号
「アルコール相談シリーズ4 また飲酒運転! 家族はどうすればいい?」
 http://c.bme.jp/13/297/2090/1916

★ASKアルコール通信講座【基礎クラス】
 依存症への対応を学びます
 http://c.bme.jp/13/297/2091/1916


5)アイスにアルコール?

5月の終わりごろ、Twitterを中心としたネット上で、ハーゲンダッツ「ショ
コラミント」に注目が集まっていました。
食べながら検知器で測定している写真を投稿した人が「最大0.11出ました」
と、ツイートしたためです。

◎ハーゲンダッツ「ショコラミント」にアルコール0.3%、運転上の注意喚
 起が話題に(6月6日 ネトラボ)

手元にちょうど同製品があったので確認してみると、たしかに側面に、
「アルコール分0.3%」との表示がありました。
「お子様や特にアルコールに弱い方はご注意ください」との記載も。
http://c.bme.jp/13/297/2092/1916

アルコールが含まれる食品はけっこうあります。
ドリンク剤、漬物、粕汁、味噌汁、チョコレートやケーキなど洋菓子……。

そのほか、こんなものもアルコール検知器に引っかかるそうなので気をつけ
ましょう。

・パン類(イースト菌が糖分を分解する際にアルコールが生成されるため、
 パンが歯に挟まっていると結構な数値が出ることがあります)
・入れ歯安定剤(数値が出続けます)
・歯磨き粉(ほとんどにアルコールが含有されています)
・歯科治療(殺菌にアルコールが使われます)

口にしていなくても反応する場合があるものとしては――

・香水(多くにアルコールが含まれています)
・化粧水(多くにアルコールが含まれています)
・シェービングローション(多くにアルコールが含まれています)
・除菌・消臭スプレー等(アルコール成分を含むもの)
・除菌ジェル(インフルエンザ防止用アルコールスプレー・ジェル)
・ハウスクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)
・エアコンクリーニング(アルコール成分を含む洗剤を使用した場合)

 ――当メルマガ64号(2011.9.16)
   4.アルコール検知器Q&A 最終回(高木 宏昌)より
   http://c.bme.jp/13/297/2093/1916


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   3.山さんコラム No.131
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆絶滅危惧種

子どものころ、商店街のはずれにある川魚屋へ、友達を誘ってよく行った。
店先にあるドジョウの入った桶を見るためだ。
ドジョウは水の表面に浮かんできては、空気を吸って腹をみせ、底に沈む。
次から次へ、浮かんでは沈む。その何ともいえないユーモラスな姿を見るの
が好きだった。
やがて西の空が赤く染まる。
香ばしい、食欲をそそる、良い匂いが流れてくる。ウナギを焼き始めたので
ある。
ウナギの脂とタレのこげる香ばしい匂い。アコガレの的だった。

この匂いは、昔から庶民のアコガレだったらしい。
落語にこんな小話がある。

――毎日、鰻屋の前で、匂いを嗅ぎながら弁当を使う男がいた。
鰻屋は、ある日、店先で弁当を食べる男へ向って
「やい、毎日、ただで匂いを嗅ぐな、たまには銭を払え」
するとその男は、財布を取り出し、鰻屋へむかって何度も振った。
ジャラジャラ。

子ども時代の山さんの家の食卓は、春、桜の頃は、毎日、ニシン。
秋、9月初旬は、連日、サンマ。
普段はイカやクジラが主役だった。
カレー、シチューなどにも高価な肉の代わりにイカがよく使われた。
ウナギが我が家の食卓にのったことは一度もない。
親に「鰻の蒲焼」を食べたいと、ねだったことがあった。
「サンマの開きのほうが、よほどうまい」とごまかされた。

新宿高校時代、大衆的な鰻屋の前を通って毎日通学したが、匂いは嗅いだも
のの、やはり一度も入ったことはない。
会社に入って上司に、ウナギの小片、頭、ひれ、骨などを串に刺し、タレ焼
きにして出す飲み屋に誘われた。本格的な蒲焼ではないが、安くウナギが
食べられるのがミソ。当時のサラリーマンは、気軽に鰻屋へ行けなかった。
20代の後半、本を頼りに本格的な鰻の老舗へでかけた。子どものころからの
アコガレの的だから、思い切って「鰻丼」でなく高級な「鰻重」を注文した。
注文を受けてから裂き、焼き、蒸す、そしてタレ焼きにするのが本格派だと
か。
長い時間、待ちに待つ。期待をこめて一口食べる。ひどく柔らかく、甘いタ
レの味、脂はあっさりしているものの、美味いとは到底思えない。うす味の
キモ吸いも物足りなかった。
厚切りのカツ丼と味噌汁のほうが、安くてうまいと悟った。

蒲焼の美味しさが、わかるようになったのは、40代の後半である。
姿、形、焼き色、歯触り、香り、それに微妙な味わいが理解できるほど、
数々の料理を経験して、初めてわかるうまさである。
こういう蒲焼は年中食べるものではない。食べ盛りの子どもに食わせるもの
でもない。バリバリ働くエネルギッシュな若者向きともいえない。
お金に余裕ができ、そろそろ歯も悪くなり、うまいものも食べ飽きた中年の
男が、年に一、二度の贅沢として食べる料理だ。

日本ウナギは、絶滅危惧種に指定されている。
日本ウナギの産卵場所を発見したウナギ学の第一人者、日大の塚本勝己教授
は、ウナギの減少の一因にウナギの稚魚、天然シラスの乱獲をあげている。
そして、安易に惣菜の一つとしてウナギを食べることを、戒めている。
「養殖ウナギといっても、天然のウナギの稚魚を育てているので、採りすぎ
れば絶滅します。天然のウナギを頂くと考え、節度をもって食べていただき
たい」

洗練された鰻の蒲焼きを貴重な伝統料理として、今後も大切に味わえば、
伝統文化も維持できるし、ウナギも絶滅をまぬがれよう。天然ウナギとは
節度をもって付き合いたい。

酒類との付き合い方も同様だ。
日本酒、ワイン、ビールなど、どの酒類をとっても、本物は永い歴史を持っ
ている。選びぬかれた原料に、最高の技術、手間、暇をかけ、丁寧に醸され
る貴重な飲み物である。
日常的な嗜好品として、連日、ガブガブ飲酒をする性質のものではない。
酔っ払うために呑むのではもったいない。酔えば味覚がマヒして、微妙な味
わいを逃してしまう。
おいしい料理とともに、ゆっくり味わい楽しむべきである。

しかし、安価に酔うためだけの酒類が、現代では、工場生産で大量に造られ、
強力な宣伝のもと、広く格安で提供されている。まさに本物の酒類を駆逐す
る勢いだ。
大容量の容器、ケース販売、飲み放題などは、飲みすぎを招きやすく、さま
ざまなアルコール関連問題につながる。

本来の伝統的な酒類を絶滅させないために、まず本物についての知識を広め、
節度ある使用方法の啓発が大切である。
そして多量飲酒の危険性を周知し、リスクを低減するために、効果的な販売
規制が必要だ。
酒を愛するものこそ、率先して、安もの規制の声をあげるべきである。
伝統的な酒文化を絶滅から守るために。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2094/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

梅雨に入って、東京では気温が下がりました。
みなさんの地域はいかがですか?

ASKからのお知らせで紹介しましたが、沖縄・福岡・大分で、地域活動
を開始します。
メンバー一同、張り切っています。ぜひ地域での連携をお願いします。
連絡先を再掲します。

一般社団法人 おきなわASK 代表 大田房子
電話:098-996-4096 FAX:098-996-4128

一般社団法人 ASKふくおか 代表 高田和久
電話:092-410-6733

ASK大分支部 支部長 徳永美保子
電話:090-7386-2002

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】133号 17.6.15
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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132号2017

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  132号 17.5.16
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.130
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *つぶやき*

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 飲酒運転防止インストラクター養成講座、〆切間近です!
          ↓ ↓ ↓
   
===================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
====================================================

★第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座、お急ぎください!

いまの状況だと、月末までに〆切になる感じです。
お早めに、ホームページからお申し込みください。
   ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2040/1916

第1~9期に認定されたインストラクターの総数が3192名になりました!
地区別にみると――
北海道(170)/東北(262)/関東(1173)/信越・北陸(130)/東海(346)/
近畿(513)/中国(149)/四国(93)/九州(239)/沖縄(117)

認定者からはこんな感想が寄せられています。

●実際にお酒好きな人が多かったので、日頃の自分自身の摂取しているア
 ルコールの単位に驚き、多すぎると気づいてくれました。(企業)
●飲酒してから分解するまでの時間について、学生たちの体験をふまえつつ
 正しい知識を説明すると、そのたびに驚きの声があがっていた。(大学)
●普段飲んでいる量を1単位減らしてみようという人が出てうれしかった。
 (バス)
●職員に研修しました。アルコールの1単位の量を伝えたところ、飲み会
 の席でも「今、○単位くらいかなー」と会話に出るようになり、現在自分
 がどのくらい飲んでいるかを認識するようになりました。(刑務所)

上級インストラクターも51名になっています。
上級インストラクターはアルコール依存症への介入についての研鑽も深めま
す。将来のスクーリング講師候補、地域啓発の担い手でもあります。
…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、挑戦しませんか?
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/2041/1916


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  2.ニュースCLIP!
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ゴールデンウィーク、飲酒運転ニュースが相次ぎました。
そして、休み明けには芸人のガリガリガリクソンさんの検挙。
「高濃度者」が目立ちます。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2042/1916

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 1)高濃度者が目立ちました
 2)ブラックアウト
 3)前日の酒が…
 4)若者のひき逃げ・当て逃げ
 5)ノンアルコールビールを飲んだのに酒気帯び運転?

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1)高濃度者が目立ちました

警察庁は、呼気0.25mg/l以上、もしくは呼気濃度はそれ以下でも酒酔い運
転で検挙された者を、統計上「高濃度者」と分類しています。
飲酒運転での検挙者数は、2015年までの10年間で5分の1に減った一方で、
「高濃度者」の占める割合は増えていると注意喚起しています。
「高濃度者」が飲酒全事故に占める割合は66%、飲酒死亡事故では73%に
ものぼります。
その実態をご覧ください。

●1mg/l超 酒酔い運転――会社員(52)福島(5月11日 福島民友新聞)
5月10日午後2時55分頃、酒に酔った状態で乗用車を運転。車内には酒類が
あり、飲酒を繰り返しながら運転していたとみられる。逮捕現場は小学校
近くで、逮捕当時は児童の下校時間だった。

●1mg/l 接触・衝突事故――自称建設業(62)福岡(5月8日 テレビ朝日)
5月7日午後8時15分頃、軽貨物車を運転、対向車線にはみ出して車と接触。
再び走りだし、道路沿いの看板やバイクをなぎ倒して、ラーメン店に突っ
込んで停車した。
接触された車の男性:「ドアを開けて自分で転がり出てきて、足がもつれ
て、ろれつも回っていない状態。完全に飲んでいるな(と思った)」

●0.45mg/l 飲酒検問検挙――会社員(52)兵庫(5月7日 産経新聞)
5月6日午後10時20分頃、酒に酔った状態で軽乗用車を運転。高速道路を利
用して80キロ以上離れた明石市へ戻る途中だった。「和泉市内の焼き肉店
で家族と食事をし、ビールや酎ハイなどを飲んだ」と供述。

●0.75mg/l超 職質検挙――公務員(42)沖縄(5月6日 沖縄タイムス)
5月3日午前2時15分頃、巡回中のパトカーが速度を出してふらつく車を見つ
け職務質問。

●0.43mg/l 職質検挙――バス運転手(46)福岡(5月4日 毎日新聞)
5月1日、パトカーに停止を命じられ検挙。勤務を終えた午後6時半から、
友人宅で3時間半の間にビール中ジョッキ2杯、焼酎の水割り5、6杯を飲酒。
近くの駐車場に止めた車内で約1時間半仮眠した後、運転して帰宅中だった。

●酒酔い運転 追突事故――トラック運転手(34)埼玉(5月1日 埼玉新聞)
4月30日午後11時頃、交差点で赤信号で停車していた乗用車に追突。
「酒を飲んで運転したことは間違いない」と容疑を認めている。

●0.55mg/l 通報検挙――新聞販売店バイト(69)兵庫(5月1日 毎日新聞)
4月30日午前3時頃、「飲酒運転をしている人がいる」との通報があった。
逮捕時は新聞配達中で、酒気帯び状態で原付バイクを運転していた。

●0.55mg/l 衝突事故――僧侶(32)佐賀県(4月26日 佐賀新聞)
4月25日午後10時40分頃、交差点で乗用車と衝突し、助手席の男性がけが。

●0.7mg/l 追突事故――会社員(47)佐賀県(4月23日 佐賀新聞)
4月22日午後9時10分頃、信号で停車中の軽乗用車に追突。

●0.6mg/l 死亡事故――建設業(32)熊本県(4月17日 朝日新聞)
4月16日午後10時30分頃、熊本市内の国道を歩いていた男女を乗用車ではね
死亡させる。

●酒酔い運転 追突事故――職業不詳(22)埼玉県(4月15日 埼玉新聞)
4月15日午前6時頃、交差点で駐車し、車内で寝ている男がいるという通報
があり、警官が声をかけるとそのまま車を走行させて、中央分離帯をはみ出
し対向車に衝突した。

●0.72mg/l 玉突き事故――会社員(34)佐賀県(4月15日 佐賀新聞)
4月13日午後10時15分頃、赤信号で停車しようとした乗用車に追突し、前方
の軽自動車も巻き込む玉突き事故を起こした。

お気づきでしょうが、「高濃度者」は、アルコール依存症の割合が高いと
思われます。


2)ブラックアウト

吉本芸人のガリガリガリクソンさん(31)が、酒気帯び運転の疑いで聴取
を受けています。経緯はこうです。

・5月12日午前7時頃、大阪市中央区の堺筋沿いで、後輪がパンクした乗用
 車が止まっているのを通行人が発見。通報で署員が駆けつけると、車内
 で1人寝ていた。呼気からは基準値以上のアルコールが検出された。
・「夜に酒を飲んだ。運転したことは覚えていない」と説明したが、直前
 に車が現場に停車する様子が付近の防犯カメラなどで確認された。

◎吉本芸人ガリガリガリクソンさん、酒気帯び運転疑いで聴取 大阪、
 パンク車の中で居眠り、検査で発覚(5月12日 産経新聞)

13日午後、釈放され謝罪したガリクソンさんは、飲酒運転については「状
況的に判断して、私が運転したであろうとしか考えられません」と認めた
ものの、「どうやって店を出たのか。駐車場から警察の方に保護されると
いうか、このような状況になってしまったかは本当に覚えていません」と
話し、「今後、お酒を飲むつもりはない」と断酒を誓いました。

◎ガリガリガリクソン 断酒を宣言 飲酒運転逮捕から釈放、当面自宅謹慎
 (5月14日 スポニチ)
◎ガリクソンと同席タレント「量すごすぎて」詳細語る
 (5月15日 日刊スポーツ)

深酒をして記憶が途切れることを、「ブラックアウト」と呼びます。
いったい、どんな飲み方をしたのでしょう?
本人は、「濃いめのハイボールを5、6杯飲んだところまでは覚えています」
と話しています。
報道によると、店内にいたほかの客も参加して10人ほどで飲酒、「罰ゲー
ムのようなノリになってガリクソンさんがハイボールを飲むことになった」
「ハイボールやテキーラを飲んでましたが、量がすごすぎて『大丈夫?』
って感じでした」

午前6時頃、店を出るときは、両脇を支えないと歩けないような泥酔状態。
同席者はタクシーに乗せようとしたが「自分の車で寝てから帰る」と言った
ため、運転しないよう念押しして駐車場まで連れて行き、水を渡して別れ
たとのこと。

このパターンで、多くの飲酒運転事故が起きています。
酔っぱらっている人の言うことを信用してはいけません。

☆深酒すると、記憶がなくなる(からだエイジング)
http://c.bme.jp/13/297/2043/1916


3)前日の酒が…

「きのうの夜、ビールと焼酎を少し飲んだだけ…」
「午後10時頃から自宅で焼酎を3合…」

こう言ったのは、飲んだ翌朝、検挙された教師と新聞社社員です。

●前日夜にビールと焼酎、翌朝8時に検挙――小学校教師(59)滋賀
 (5月9日 テレビ朝日)
5月9日午前8時過ぎ、勤務先の小学校へ出勤する際に、基準値を大幅に超え
る酒気帯びの状態で車を運転。
「きのうの夜、ビールと焼酎を少し飲んだだけです」と容疑を否認。

●焼酎を3合、翌朝6時に追突事故――新聞社社員(56)宮城
 (4月20日 朝日新聞)
4月20日午前6時35分頃、仙台市内で、前方を走る乗用車に追突。「前日午
後10時頃から自宅で焼酎を3合飲んだ」と供述。当日は休日だったため、
午前6時頃に自宅を出てドライブ中だった。

たとえばビールなら中瓶1本、25度の焼酎なら100mlを分解するのに、男性
でおよそ4時間、女性では5時間かかります。
もし焼酎3合飲んだら……答えは編集後記をご覧ください。

飲んだ量によっては、アルコールは翌日も残ります。
飲酒運転防止には、アルコールの知識が欠かせません。

★DVD「知って得する! アルコールの基礎知識」
http://c.bme.jp/13/297/2044/1916

★ハンドブック「知って得する! アルコールの基礎知識」
http://c.bme.jp/13/297/2045/1916

★飲酒運転防止研修eラーニング「15分で学べる必須のアルコール知識」
http://c.bme.jp/13/297/2046/1916


4)若者のひき逃げ・当て逃げ

若者によるひき逃げ・当て逃げ事件が多くありました。
若者は運転技術も判断力もまだまだ未熟。
さらにそこにアルコールが入っていることで、とっさに逃走する、という
最悪の判断に至ることが多いのです。

●「酒を飲んでいたので逃げた」30歳男性 愛知(5月8日 RESPONSE)
5月6日午前2時頃、愛知県でパトカーの追跡を受けていた軽乗用車が民家敷
地内の駐車場に突っ込む事故が発生。「酒を飲んでいたので逃げた」と供
述したが、呼気からは酒気帯び相当量に満たないアルコール分しか検出さ
れなかった。警察では男が飲酒した場所や量の特定を急ぐとともに、事故
発生の経緯を詳しく調べている。

●「お酒を飲んでいたので逃げた」27歳男性 大阪(5月5日 産経新聞)
5月4日午後10時15分頃、速度超過で走行しているのを巡回中のパトカーが
発見、停止を求められたが逃走。約1キロ先の交差点でオートバイと衝突
し、運転していた男性に軽傷を負わせたにもかかわらずさらに逃走した。
「お酒を飲んでいたので逃げた」と話しており、同署は飲酒運転の可能性
もあったとみて調べている。

●「酒を飲んでいたので逃げた」21歳男性 埼玉(5月4日 TBS)
5月3日午後5時前、草加市で、前を走っていた自転車の男性をはねてけがを
させ、そのまま逃走。「酒を飲んでいたので逃げた」と容疑を認めている。

●「人をはねたが、眠かったので」30歳男性 東京(4月26日 スポニチ)
4月23日午後11時55分頃、八王子市の歩道を歩いてた夫婦を車ではねて逃走。
近くの住宅に突っ込み、運転していた男は車を降りて逃走した。
現場にとどまった同乗の30代男性の供述などから容疑者が浮上。「人をは
ねたが、眠かったので家に帰った」と供述している。

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/2047/1916


5)ノンアルコールビールを飲んだのに酒気帯び運転?

福岡県で起きた衝突事故の容疑者から基準値の4倍近いアルコールが検出
されました。ここまではよくある酒気帯び運転のニュースなのですが、
この容疑者が「店で友人とノンアルコールビールを15本飲んだ」と供述、
酒気帯び運転の容疑を否認しています。

◎「ノンアル15本飲んだ」女が“酒気帯び”で車に衝突
 (5月10日 テレビ朝日)

日本でノンアルコールビールといえば、アルコール度数は0.00%。
何本飲んでも呼気からアルコールが検出されることはないはず。
仮に輸入物で1%未満のアルコールが含まれていたとしても、基準値の4倍
にはとうていならないでしょう。
容疑者がうその供述をしているのか…、現時点では詳しい状況はわかって
いません。


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   3.山さんコラム No.130
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆酒に弱いと損をするか

会費制の飲み会でコース料理を頼み、飲み放題となれば、酒に弱い人は
損だ。
だが、一緒に楽しめるから、あまり気にならないという人もいる。
立食パーティのように自由に食べられるなら、飲むかわりに好きな物を
しっかり食べ、得をする場合もある。
飲み放題ゆえに、たくさん酒を飲み、体をこわしたら大損である。
酒場での損得は、一概に、「酒に弱いと損」と決めつけられない。

仕事の場では、どうだろう。
「国鉄では、酒に弱いと仕事にならない」
山さんは入社前に先輩から忠告された。
新人研修期間にも同僚や上司から同じ言葉を聞いた。
当初は、そんな馬鹿な話があるものかとタカをくくっていたが、やがて、
真実だと思い知らされた。
永い職業人生の中で、以下のような発言に度々出会っている。
「会議のあとの懇親会は本音を出し合う場だから、昼の会議より重要だ」
「組合との交渉では、妥結条件について互いの腹をあわせる事前根回し
が欠かせない」
「部外者とは、日頃のつきあいが大事。気持が通じあわねばうまくいか
ない」
この発言中の懇談会、事前根回し、日頃のつきあいは、いずれも酒が入っ
た会合のことである。

これらの会合では、心を開くために適度の酔いは必要だ。
しかし、話がくどくなったり、いい加減だったり、酔っ払ってはいけない。
酒を注ぎ合い、飲みながら話をすすめ、判断をするのだから、酒が強く
ないと務まらない。
50代まで山さんは「酒が弱くては仕事にならない」と固く信じていた。
しかし、酒害を知って節酒、時に禁酒するようになってから、人を見る
目が変わった。
酒に弱い人が会合をうまくこなす姿や、酒に強い人の欠点が眼につくよ
うになった。

酒に弱い人のケース。
酒席で場もちのよい人がいる。話の聞き方がうまく、上手にあいづちを
うち、タイミングよく酒を注ぐ。相手は注がれては飲み、話を続け、また
、注がれ、飲み、話す。
こうすれば、相手から注がれることなく、相手を満足させ、相手の考え
や気持をしっかりつかめる。会合の目的が十分達せられる。

酒に強い人の弱点がでたケース。
通常、お互いに、注いだり、注がれたりしながら、会話をすすめる。
このペースが合うと気持がよい。だから酒に強い人同士は長談義になる。
だが、相手が酒に弱い人だと、自分だけ飲み、自分だけ話すことになる。
話を引き出そうと無理に酒をすすめれば相手は、ていよく避けるか、逃げ
出して話はできない。
つまり酒に強い人の落とし穴は、話し相手が酒に強い人ばかりになること
だ。

山さんが、この事実を思い知らされたのは、断酒をした時である。
この日、立食パーティで、「今日から酒を飲まない」と宣言した。
いつもなら「一杯いかがですか」と注いで、すぐ姿を消す現場長が、ウー
ロン茶を片手に山さんの所へ親しげにやってきた。
「実は私は全然飲めないのです」という。そして、同じウーロン茶片手の
山さんに安心したように、次々と話をくりだす。仕事上の疑問も率直に
出し、日頃の考えも積極的に述べた。
今まで彼のことを消極的な人間だとみなしていたから、まさに、眼から
ウロコ、である。
「断酒宣言」が「酒に強い山さんとのバリア」を取り払い、彼は本来の
姿を出して山さんの前に立てたのだ。

「酒に弱いと仕事にならない」といわれた当時の国鉄を、現在の立場から
振り返ってみると、酒に弱く、ほとんど飲まなかった上司が、数多くいた
ことを見いだすことができる。
50年前の酒に寛容な風土の国鉄でも「仕事にならない」ことなど、決して
なかった。
札幌時代の上司であった旅客課長、酒は一滴も飲まなかったが自宅へ招き、
奥様から酒を注いでもらう山さんをニコニコ笑顔で見ていた。おだやかだ
が仕事は厳しく信頼されていた。
研究所の大先輩も、酒が飲めない体質だった。非社交的人物とみられてい
たが、40代で国立大学へ転じ、学部長までやった。
本社の酒を飲まない上司。時々「お茶を飲みに行こう」と甘味店へ誘われ
た。彼は、ぜんざい、当時甘いものが苦手だった山さんはトコロテンで付
き合った。彼も重要ポストを歴任し、本社局長になった。
本社課長。いつもウーロン茶。現場の実情に詳しく、後輩を厳しく指導した。
管理局長を立派に務めた。
組合の幹部でも酒に弱い人がいた。概して、ダイヤや現場の実務に詳しく、
原則論を持ち出し、酒による腹合わせができず。やりにくかった、だが、
理屈さえわかると、無茶な要求はしない。じっくり事情を聴く機会を設け
れば、交渉がうまく行くこともあった。

部外者との懇談は、酒好きの山さんに合わせてくれることが多かった。
「飲まないことにした」と言った日、ある社長さんは、びっくりした顔を
してこう言った。
「早く言ってくださいよ。私は3日前から強肝剤を飲み今日に備えたので
すよ」
彼とは5年間も春と秋に酒席を設けていた。
下戸の彼には辛い会合だったのだ。

酒に強いと、こういう罪作りをする。
一見、得に見えても、永い目で見れば大損だ。
思えば、勤務したどの職場にも酒に弱い人がいた。仕事ができるから登用
された人々だ。
そして、酒飲みの弱点を補い、飲酒問題の絶えない旧国鉄を支えていた。
だから、ちゃんと評価され、しかるべく処遇され、退職までにはしかるべ
き役職についた。
退職後もOBとして活躍し、一般に長生きだ。
さて、結論。
酒に弱いと、損をするだろうか?
「損する場面はあるかもしれないが、長い目で見れば絶対に得」
である。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2048/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

友井です。
まずは、ニュースクリップ3)の解答から。

焼酎3合は、180ml×3=540ml 
25度の焼酎100mlを分解する目安が、男性4時間、女性5時間なので、
男性…4時間×5.4=21.6時間 女性…5時間×5.4=27時間
8時間ぐらいでは全然足りません!

さて、社内で定期的に行っている安全運転講習で使用するために何かいい
教材はないか、と探していらした運送会社の方がいました。

DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」を購入した理由は、講座4つ
を合わせて40分という長さがちょうどよかったからだそうです。
社員の感想をお聞きしたところ――

「アルコールの1単位」にぐっと引きつけられていた。
「寝酒の落とし穴」で「自分がまさにそれだ」と思い当たったようだった。
「節酒しなきゃ」とアンケートに書いていた。

「プライベートなことなので、飲酒についてはなかなか言い出しにくかっ
たけれど、飲酒運転防止を切り口にして、飲酒習慣の見直しのきっかけを
つくることができたのは嬉しい誤算でした」とのことでした。

★職場で役立つDVDや予防グッズはこちら
http://c.bme.jp/13/297/2049/1916

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】132号 17.5.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
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 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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131号2017

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  131号 17.4.12
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.129
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 飲酒運転防止インストラクター養成講座、お急ぎください!
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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★第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です。

詳しくは、ホームページを。お申し込みもこちらから。
  ↓ ↓ ↓ 
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日々、続々と申し込みが届き、すでに150名を超えています。
どうぞお急ぎください。

今期申し込まれた方たちの、受講動機をご紹介します。

・研修所に配属になり、運輸業の社員教育を行うにあたって、飲酒運転防
 止は外せないもので、自分自身がよく理解したうえで、教育に取り組み
 たいため。(鉄道)

・飲酒運転の危険性を社員の方々や地域など、できるだけ多くの人たちに
 伝えていきたいと思い応募させていただきました。(トラック)

・アルコールに対してより深い知識を身につけて、乗務員教育に役立てた
 いと思います。(バス)

・企業向けの交通事故防止活動の提案、講習を行っています。飲酒運転に
 ついての理解を深め、事故防止活動に役立てたいと思います。(企業)

・職場内から絶対に不祥事を根絶するため。特に、確信犯である飲酒、酒
 気帯び運転については言語道断。強い決意で根絶運動を展開したいため。
 (消防)

・健康教室などでアルコールに関する指導をする場面で活用したい。飲酒
 の問題は健康問題だけでなく飲酒運転などの社会的問題も切り離せない
 ので、勉強したいと思いました。(医療)

・現在、アルコール依存症の治療病棟に勤務して治療と回復に携わってい
 る。予防に興味があり、地域へ啓蒙活動を行ないたいと思い応募した。
 (医療)


■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名

上記の受講料には、通信講座(教材と添削3回含)・スクーリング参加費・
研修に使えるDVD・認定等の費用すべてが含まれます。
日本損害保険協会の助成と、検知器メーカーの企業協賛があるため割安な
のです。

 ★上級インストラクターについてはこちらへ
 http://c.bme.jp/13/297/2006/1916

 これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちらです。  
 http://c.bme.jp/13/297/2007/1916


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  2.ニュースCLIP!
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寒波で、桜は冷蔵保存。
そのせいか、急性アルコール中毒のニュースは聞きません。

今日から気温上昇とか。
都内でもまだ見頃のところはあります。
うかれて羽目をはずさないよう、桜は事故なく愛でましょう。

さて、このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/2008/1916

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 1)またも飲酒検知で身代わり
 2)知識があれば防げたのに…
 3)アルコール等影響発覚免脱罪!
 4)スマホと店の防犯カメラから

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1)またも飲酒検知で身代わり

バスの運転手が、前夜に飲酒したアルコールが残っていたことを隠すため
に、乗務前のアルコール検知で身代わりを依頼し、その結果を運行管理者
に示してバスを運行していたことが発覚しました。

◎バス運転手、飲酒検知で身代わり依頼 岐阜の事業者処分
 (4月7日 朝日新聞)

会社は、再発防止策としてカメラ付きの検知器を導入するとのことです
が、機器だけでなく、乗務員にアルコールの教育をすることが肝要です。


 ★飲酒運転防止インストラクター養成講座
  http://c.bme.jp/13/297/2009/1916


2)知識があれば防げたのに…

アルコールの知識があれば……という事故が数多くありました。
「お酒が残っていると思わなかった」
「目が覚めた際に酔った感覚がなかったので運転した」
「体内に残っているとは思わなかった」
これらは最近、飲酒運転で検挙された人たちの発言です。

飲んだ量によっては、アルコールは翌日も残ります。
たとえばビールなら中瓶1本、焼酎ならば100mlが分解されて体から消える
のに、男性でおよそ4時間、女性では5時間かかります。
もしビール中瓶を3本飲んだとしたら、翌朝に残るのです。

また睡眠をとることで「アルコールが抜けた」と思う人がいますが、睡眠
中は逆に分解速度は低下します。

●国交省職員(38)男性 北海道(4月5日 北海道文化放送)
4月5日午前10時前、釧路市内の大型商業施設に買い物に向かう途中に信号
待ちの車に追突、男性の首に軽いけがを負わせ、0.35mg/lのアルコールが
検出。
「前日の夜、ビールと焼酎を飲んだ。お酒が残っていると思わなかった」

●教諭(35)男性 千葉(4月6日 千葉日報)
3月25日午前0時半頃、船橋市内で追突事故を起こした。前日の午後6時45
分~午前0時頃に市内の飲食店での懇親会で、ビール約1リットルやテキー
ラを飲酒。近くの駐車場に止めていた自分の車で30分ほど仮眠をとった。
「目が覚めた際に酔った感覚がなかったので運転した」

●アメリカ陸軍伍長(21)男性 沖縄(4月2日 沖縄タイムズ)
4月2日午前6時10分頃、北谷町で不自然な運転をしていた車を止め、呼気
検査をした結果、基準値の約2倍のアルコールが検出された。
「酒は飲んだが、体内に残っているとは思わなかった」

●警部補(59)男性 茨城(4月8日 産経新聞)
3月20日午前8時頃、日立市内の自宅から車で署に出勤。勤務開始前の点検
で呼気からアルコール反応があり、さらに飲酒検知機器で詳しく検査した
ところ、基準を超えるアルコールが検出された。前夜、自宅で焼酎を飲ん
だ後、午後11時頃就寝。当日午前6時50分頃に起床。
「酒が(体内に)残っているかもしれないと思ったが、急に(勤務を)
交代すると迷惑になると思った」

最後の警部補は、普段から飲酒習慣で個別指導を受けていたとのこと。
もしかしたら依存症の治療が必要だったのかもしれません。
来年の春には定年を迎える予定で、「警察官として恥ずかしく思う」と述
べているそうです。


 ★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
  アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます。
  http://c.bme.jp/13/297/2010/1916

 ★ASKアルコール通信講座
  飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます。
  http://c.bme.jp/13/297/2011/1916


3)アルコール等影響発覚免脱罪!

飲酒運転の発覚を恐れて、重ね飲みで発覚を逃れようとする事件が岡山で
ありました。

◎飲酒運転発覚逃れで焼酎飲む 津山署、容疑の男送検
 (3月30日 山陽新聞)

3月12日午後3時40分頃、無職男性(46)が交差点で乗用車と衝突。駆けつ
けた署員の前で、車内にあった焼酎約200mlを飲んだのです。

重ね飲みは、「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱」という罪に問
われます。
これは、2013年に、飲酒運転の発覚を免れるためのひき逃げや重ね飲みな
ど「逃げ得」を生じさせないために、新設されたもの。12年以下の懲役と
いう重い刑です。
道交法の「救護義務違反」との併合罪だと、18年以下の懲役となります。


 ★自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
  http://c.bme.jp/13/297/2012/1916


4)スマホと店の防犯カメラから

防犯カメラに飲酒している姿が映っていたことから、呼気検査を経ずして
酒酔い運転で検挙されたケースがありました。

◎防犯カメラに飲酒姿 アルコール検知経ず酒酔い運転容疑
 (3月16日 朝日新聞)

3月8日未明、「タイヤがバーストした車が道路に止まっている」と通行人
から通報がありました。警察官が駆けつけると車内には誰もおらず、残さ
れた免許証やスマートフォンから北九州市の会社員(45)が浮上。
事情を聴くと「居眠り運転をして事故を起こした」。

飲酒運転だったのではないか。
警察は、スマホの通信履歴を調べました。
そこから、証言や証拠が続々出てきたのです。

・焼き肉店で一緒に酒を飲んだという知人女性の証言
・ふらふらと歩いて店を出る容疑者に運転代行を勧めたという店長の証言
・店の防犯カメラに映っていたビールを7杯ほど飲むようす
・店を出て車を運転するようす

こうして福岡県警は、3月16日、会社員を酒酔い運転容疑で逮捕しました。


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   3.山さんコラム No.129
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆花見の思い出

山さんが社会人になってからの「お花見」体験1号は、札幌郊外、茨戸公園
だった。
この日、滝川市に本店を構える「松尾ジンギスカン」の羊肉を、札幌駅の
ホーム端で、こっそり受け取った。職場の先輩が注文し、知り合いの専務
車掌に頼んで運んでもらった大事な一品だ。
当時は宅配便という便利なシステムはなかった。少量物品の運送は郵便小
包か鉄道小荷物に限られていたが、どちらも生の羊肉を運ぶのには不適だ
った。
それで、車掌に運んでもらうという非常手段を使ったのだ。
バレたら懲戒ものだ。

山さんは、当時、札幌へ赴任したばかり。駅の誰もが顔を知らない。
それに、仮にバレたとしても、大学を出たばかりの新米課員なら大目にみ
られるという計算が先輩にはあったのだろう。
50余年前は、こんなに不便、かつ、ある意味でおおらかな時代でもあった。

山さんと若手課員は、ジンキスカンの肉を受け取るとすぐ茨戸公園へ出か
けた。桜の木を選び、その下に会場を設営した。炭をおこし、ジンギスカ
ン鍋を温め、ヤカンで酒をわかす。
桜が満開の季節でも札幌はまだ山に雪が残り、夕方になれば冷える。だか
ら土曜日の、陽の高い時間から始めたと記憶する。それでも風は冷たい。
で、熱燗の乾杯となり、熱々のジンギスカンをほおばる花見という趣向だ。

この「お花見」の段取りは、山さんの適性にぴったりだったらしく、自分
も大いに楽しみ、上司から評価もされた。
以後、一年間、引っ越し手伝いとそのあとの宴会、各種歓送迎会の買い出
しや会場設営の担当となった。
転勤送別会で課長が、他の人へは「輸送係としてダイヤ改正で活躍され…」
など仕事ぶりを誉めたのに、山さんの番になると「山村さんには、わが課
で…」しばらく絶句。そして、やや言いにくそうに「宴会準備の面で大い
に活躍され…」。みんなが大爆笑。
たいていの人はここで恥を知りメゲるだろうが、山さんは内心、うれしか
った。
仕事で大小のミスを重ねていた山さんにとって、活躍できる場が見つかり、
職場にうまく溶け込む機会となってくれた、価値ある「お花見」だった。

しかし、同じ「お花見」の準備でも、悲劇がある。
平成に入ってすぐ、4月の初めである。所は、墨田堤。
山さんの指示で、新入社員3名と若手社員2名が、花見の先遣隊として、昼
すぎから場所取りと宴会準備をしていた。
山さんは夕方、残りの社員とともに貸し切りバスで出かけた。
車内へはビールや酒がもちこまれ、会場へ着くまでの時間、大いに盛りあ
がった。
ボンボリの点いた墨田堤へ到着し、いざ会場へとバスを降りようとしたら、
外が騒がしい。

新入社員のS君が倒れたという。
バスへ運び込み介抱する。
先遣隊は準備ができた後、練習乾杯と称し飲み始めたが、残り一同のバス
到着が予定時刻より遅れたため、つい飲み過ぎたのだという。
みんな心配そうな顔をして、すっかり酔いが醒めた表情だ。
花見は中止、そのままバスを走らせ帰途につくことに決定した。

翌朝、S君を呼んで事情を聞いた。
山さん「酒を飲んで倒れたことがあるのか」
S君 「大学時代、一度だけありました。しかし、その後は注意していま
した」
山さん「今回は、注意していなかったのかい」
S君 「はじめは慎重にやっていました。でもチビチビ飲むのは格好が悪
いので、グイグイやってみると、いい飲みっぷりだ、とほめられました。
それで、つい…」
山さん「チビチビ飲むのは格好が悪い、と誰が言ったんだ」
S君 「父が、酒に弱くて職場で損をしている、とよくこぼしていました。
それで、社会人になったら酒に強い態度をとろうと思っていました」

今だったら、まさにその考えこそ危険だとわかるが、山さんは当時、アル
コールの知識が十分でなかったから、酒宴準備係としての心構えを説いた。
「準備完了後、明るく本隊を迎えるために飲むのはいいんだよ。しかし、
ほろ酔い程度にするのが肝心だ。花見では、酒をすすめて補充する、つま
みの配布と追加、後片付けなど、仕事がたくさんある。世話役はみんなが
帰って、片付け終了後、しっかり飲め」

S君「はい、わかりました。以後、注意します」と元気よく帰った。
しかし、5月になって、司法試験を受験したいからとの理由で退職した。
「総務部長から、直々、お説教をくったから将来はない」と同期生には漏
らしていたと、3ヵ月後に山さんは聞いた。

新入社員に勤務時間中にもかかわらず「花見」の準備を命じたのは、山さ
んが若い時にやった「花見準備」が職業人生上、おおいに役立ったからだ。
しかしS君にとっては、一生を左右する「つまずき」になった。司法試験
に失敗、その後、公務員になったが、短期間で退職したと伝え聞いた。
「お花見」の季節のほろ苦い思い出だ。


===================================================★
  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/2013/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================


友井です。
トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を購入した製造
業の担当者の方にお話を伺ったら、購入動機がこれでした。

「社内で行なう安全運転講習会に、何か“面白いこと”を盛り込もうと…」

――「面白いこと」ですか?(笑)

はい。
DVDの上映と1単位カードの配布は決めていたのですが、面白い要素を取り
入れることで、より印象づけることができればと。

――反応はいかがでしたか?

会場に積んでおいたら、多くの社員が集まって「これはなんだ?」と話題
になっていました。
内容も知識として新鮮だったようで、切り取ったトイレットペーパーを
スマホで撮影してる社員もいました。(笑)

まじめな講習会でしたが、トイレットペーパーのおかげで楽しみながらで
きたと思います。

トイレットペーパーって何? という方はこちらをどうぞ。
http://c.bme.jp/13/297/2014/1916

その他、職場で役立つDVDや予防グッズもあります。
http://c.bme.jp/13/297/2015/1916

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】131号 17.4.12
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

=================== このメールマガジンは ====================
 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
 設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
 録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
===========================================================

130号2017

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  130号 17.3.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ニュースCLIP!
    3.山さんコラム No.128
    4.ASKの活動ご紹介
    5.編集後記 *つぶやき*

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 飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付開始!
          ↓ ↓ ↓
   
===================================================★
  1.インストラクター養成講座NOW!
====================================================

★第10期飲酒運転防止インストラクター養成講座
 3月15日、本日から受付開始です!

■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名
※受講料には通信講座(添削3回含)・スクーリング・教材用DVD・認定等
の費用すべてが含まれます。

くわしい内容はホームページで。申し込みもできます。  
http://c.bme.jp/13/297/1922/1916

チラシをお持ちの方は、FAX・郵送でもOKです。

――迷っていらっしゃる方へ
【政府インターネットテレビ】で、講師・山村のインタビューと、当養成
講座のスクーリングのようす(3分40秒から8分くらいまで)が見られます。
 ↓ ↓ ↓
「その先の悲劇 絶対にしない・させない!飲酒運転」
http://c.bme.jp/13/297/1923/1916


★上級インストラクターに挑戦する方も募集しています!

認定インストラクターとしての経験をもとに、アルコール問題についての
研鑽をさらに積み、実技審査に合格すると上級インストラクターとして
認定されます。

くわしくはこちらをどうぞ。
http://c.bme.jp/13/297/1924/1916

なお、これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちら。
http://c.bme.jp/13/297/1925/1916


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  2.ニュースCLIP!
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三寒四温と言いますが、なかなか春になりませんねぇ。
とはいえ、3月25日あたりには、各地で桜の開花が予想されています。
歓送迎シーズンの始まりです。
幹事の方は、当日だけでなく、翌朝の飲酒運転防止にもぜひ配慮を。

さて、このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1926/1916

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 1)小6、中3が飲酒運転
 2)20歳そこそこの若者も
 3)貸切バスの運転手が、休憩時間中に…
 4)警察庁の分析データから見えるもの

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1)小6、中3が飲酒運転

沖縄、京都、千葉で、未成年による飲酒運転事故が相次ぎました。
うち沖縄は、なんと小6と中3。
同乗者の死者が出ています。

●小学6年男子(12)沖縄(2月24日 琉球新報)
2月12日未明、恩納村で、小中学生3人の乗ったスクーターが転倒。中学3年
男子が死亡、小学6年男子と中学2年女子が重軽傷を負った。運転していた
のは小学6年男子で、血液から基準を超えるアルコールが検出。

●アルバイトの少年(19)京都(2月25日 京都新聞)
2月25日午前2時15分頃、舞鶴市でアルバイトの少年が運転する軽乗用車が
電柱に衝突。同乗していた中学3年女子(14)が頭などを強く打ち死亡。
少年の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出された。

●中学3年女子(15)沖縄(3月6日 琉球新報)
3月5日午前10時頃、那覇市で酒を飲んで125ccのオートバイを運転。「2人
乗りの不審なバイクが徘徊している」との通報を受け、警察官がパトカー
で駆けつけたところ、逃走するためUターンを試みて転倒。2人に怪我は
なかった。

●自称会社員の少年(18)千葉(3月8日 千葉日報)
3月9日午前2時10分頃、千葉県大網白里市の市道十字路で、左から右折して
きた軽トラックと衝突、軽トラックの男性が腹などを打ち死亡した。乗用
車を運転していた少年は「酒を飲んで車を運転したことは間違いない」と
容疑を認めている。

沖縄では、2016年中に県内で発生した飲酒絡みの交通死亡事故13件のうち、
未成年による事故がほぼ半数の6件に上るという数字も出ています。すべ
てバイクによる事故とのこと。

そもそも未成年なので、飲酒そのものが大問題です。
中高の保健体育でアルコール・薬物・タバコについて教えることになって
いますが、学校では薬物・タバコを優先してアルコールはおざなりになり
がち。家庭でも、保護者が気軽に飲ませてしまう傾向があります。
飲酒運転防止のためにも、彼ら自身の健康や将来のためにも、しっかりし
たアルコール予防教育が必須です。


2)20歳そこそこの若者も

飲酒開始年齢を過ぎたばかりの若者による事故も。

●建設作業員(20)埼玉(3月3日 埼玉新聞)
3月3日午前0時35分頃、行田市で道路脇の信号柱に衝突する事故を起こし、
呼気0.2mg/lのアルコールが検出された。「熊谷市内の居酒屋で焼酎を飲
んだ」と容疑を認めている。

●大学生(20)兵庫(3月5日 産経新聞)
3月4日午前1時45分頃、姫路市の国道の交差点で大型トラックと衝突。同乗
していた同じ大学に通う19~20歳の男女4人に頭蓋骨骨折などの重軽傷を
負わせた。大学生は飲食店でビールを数杯飲んだ後、いったん寮に帰宅。
その後、同じ寮に住む4人とともに再び出かけたという。

●会社員(22)埼玉(3月5日 テレビ朝日)
3月5日午前6時過ぎ、さいたま市浦和区で交差点の信号機の支柱に衝突。
信号機は歩道側になぎ倒された。呼気0.3mg/lのアルコールが検出。「ド
ライブの帰りだった」「車の中で焼酎を飲んだ」と容疑を認めている。

●海上自衛官(21)長崎(3月9日 毎日新聞)
3月7日午前6時35分頃、大村市で、酒気帯び状態で軽乗用車を運転し、街路
樹に衝突。その後、信号待ちをしていた軽乗用車にもぶつかった。

若者は運転技術も判断力もまだまだ未熟。
そこにアルコールが入ったら……このような大事故に発展します。

20歳の大学生の事例は、典型的な若者の「コンパ乗り」です。
22歳の会社員は「車の中で焼酎を飲んだ」と供述しています。 
車中で飲むとなると、依存症が強く疑われます。

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/1927/1916


3)貸切バスの運転手が、休憩時間中に…

徳島の男性運転手(49)が、貸切バスを運転して到着したホテルで、休憩
中に500mlの瓶ビール1本を飲んでいたことが、ホテル従業員の指摘で判明。
バス会社は別の運転手を手配したとのことです。

◎徳島バス阿南の49歳運転手、貸し切り運転の休憩中(3月8日 毎日新聞)

運転手は、待機用の部屋で休憩していたときに、備え付けの冷蔵庫にあっ
たビールを正午頃に飲んだとのこと。午後3時頃、社名を名乗ってビール
の代金を精算しようとして、ホテル従業員に運転手だと気づかれ、ホテル
から旅行会社を通じてバス会社に連絡がいきました。
運転手は「夜には酔いがさめるだろうと思った」と話しています。

飲んではいけない規定を破っての飲酒。
ここにも、飲酒習慣の問題がありそうです。


★職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール
 アスク・ヒューマン・ケアのサイトで、まとめて見られます。
 http://c.bme.jp/13/297/1928/1916

★ASKアルコール通信講座
 飲酒運転の背景となる「依存症」への対応が学べます。
 http://c.bme.jp/13/297/1929/1916


4)警察庁の分析データから見えるもの

警察庁が、昨年1年間に全国で起きた飲酒運転を分析した、詳細なデータを
発表しました。

見えてきたのは――
1.厳罰化により、飲酒死亡事故は20年前と比較して大幅に減ったものの、
  下げ止まり状態が続いており、平成28年は微増した
2.飲酒事故の死亡事故率は5%を超えており、飲酒事故以外の死亡事故率
  の約8.4倍
3.運転者は男性が95%、10代も含め、押しなべてすべての年齢層で発生
  している
4.発生時間は、22時から6時に集中
5.車両単独事故が5割超で、ガードレールや電柱への衝突が多い
6.運転者の死亡が67%、同乗者が7%、25%は第三者を死亡させている
7.酒酔いと高濃度の酒気帯び(呼気0.25mg以上)が、飲酒死亡事故の
  73%、飲酒全事故では66%にのぼる
8.アルコールの影響が大きいほど、車両単独による死亡事故が多い
9.飲酒場所は、居酒屋・スナック・レストラン等が56%、自宅が21%、
  その他(知人宅・勤務先・ホテル・コンビニ等)23%
10.飲酒終了から死亡事故発生までの経過時間は、1時間未満が58%、1~2
  時間未満14%、2~3時間未満10%未満、3~5時間10%、5時間以上8%

☆平成28年における交通死亡事故について(平成29年2月23日 交通企画課)
 ※飲酒死亡事故はp31~41 
 http://c.bme.jp/13/297/1930/1916

飲酒死亡事故がなぜ下げ止まっているのか?

「酩酊度が高い状態での運転が7割を超えている」
という数字が、事態を物語っているような気がします。

彼らの多くは、その日にたまたま多量に飲んだというより、日頃から多量
に飲む人々だった可能性が高いのではないでしょうか。


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   3.山さんコラム No.128
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆いいとこ取り

1年ぶりに会った後輩と、下町の天ぷら屋で夕食を共にしたときの話だ。
アルコールの分解時間について知っていてよかった、と後輩が言う。
「この間、ゴルフへ行ったとき、車で来ていた仲間が昼飯に生ビールを飲
むと言うんです。酒気帯び運転になるぞと注意したら、1杯なら2~3時間で
抜けるから大丈夫と、強情なんですよ」
彼が、その確信のもとをただすと、ある警察署の講習会で聞いたとのこと。
逆に「どんな根拠で、生ビール中ジョッキ1杯程度で酒気帯びになるんだ?」
と問い詰める勢いだったという。
そこで後輩は、山さんから以前聞いたことを説明した。
アルコールの分解には個人差があるが、およそ1単位で4時間かかること。
ゴルフや風呂で汗をかいてもアルコールはほとんど抜けないこと。
少しのアルコールでも認知力、判断力、操作力が落ちミスが多くなること。

それでしぶしぶ、飲むのをやめたという。
「よかったですよ。今どき飲酒運転で捕まったら、本人だけでなく我々も
同罪ですから」

ここでの問題は、分解時間だ。
山さんの講演や研修でも、1単位4時間と話すと、質問が出ることが多い。
「もっと短い時間で説明された」という。
この手のことは、とかく諸説ありがちだが、それにしても「1単位2~3時間」
の説明は短すぎる。
たとえば、こんな話し方をする人はいるかもしれない。
「お酒に強い人の中には、ビール中ジョッキ1杯が3時間弱で抜ける人もい
ます。でも多くの人が4時間、それ以上かかる人もいます。また、酒に強い
人でも体調が悪いと、ふだんよりも時間がかかります」
それを聞いて、冒頭の「3時間弱で抜ける」に飛びつき、「自分は酒に強い
から3時間あれば大丈夫」と納得。あとは酒に弱い奴らの話と聞き流す……
酒飲みにありがちだ。
これを「いいとこ取り」という。

心の中で求めているものと一致した情報は、耳にも目にも入りやすい。
記憶にもとどまりやすい。
こうした心地よい情報を積極的に集めようという努力も生まれる。

本来「いいとこ取り」は、人類の生存にとって必要な能力だったのだろう。
例えば、飲食欲求を満たす植物や動物のありかを素早く見つけ、存在時期
や場所をしっかり記憶にとどめる能力は、生存にとって有利である。
だから探索行動では、認知の対象範囲をしぼり、目的のものを素早く探し
だすために、特定の情報が際立つように脳は準備をする。

「いいとこ取り」は、自分の立場を守る際にも発揮される。
有利な情報は素早く取り入れ、よけいな情報は排除する。
そうやって理論武装するのだ。

バス会社などで検知器が導入されて以来、自宅でも検知器を購入して、
休みの日に飲んだ後、検知器が0になるまでの時間を調べたという酒飲み
はけっこういる。
そして、次の勤務までの時間を逆算し、検知器にかからないようにギリ
ギリの量まで飲もうというのである。
理論としては合っている。
しかし現実は、計算通りにはいかない。
その日の体調、肝臓の疲れ具合、加齢などによって分解時間は違ってくる
し、睡眠中は分解が遅れる。
さらに、安価な検知器は精度が落ちる。

本来、検知器は、万一アルコールが残っていた場合、水際で飲酒運転を
防止するための補助装置である。
どれだけ飲めるか計算するために使うのは、本末転倒。
こと安全にかかわる分野では、「いいとこ取り」はあってはならない。

自分の信条とは食い違う事態に出会ったら、今まで都合よく「いいとこ
取り」をしていなかったか、落ち着いて考えてみたい。


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  4.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

↓くわしくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1931/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================

メルマガの文章量がいつしか膨大になっていたので、今号は、ぐっとスリ
ム化を図りました。

ということで、ASKからのお知らせはここで。
 
「イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン2017」が始まりました。
今年のテーマは、#こわい飲み会。
ポスター・チラシはかなりインパクトのあるデザインになっています。
ぜひご覧ください。

サイトはこちらです。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1932/1916

第2期「アルコール健康障害対策関係者会議」も3月8日に開始。
4月に内閣府から厚労省に事務局が移管になるので、内閣府で開催される
最後の会議でした。
会長は久里浜医療センター院長・樋口進先生。
今成が、会長代理の指名を受けました。
委員には、女優の東ちづるさんも入っています。
会議のようすは、ASKのフェイスブックでどうぞ。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1933/1916

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 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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 ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
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