職場の飲酒運転対策メルマガ      バックナンバー

ASK飲酒運転対策特別委員会が無料配信している「職場の飲酒運転対策メルマガ」のバックナンバーです。

123号2016

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     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  123号 16.8.22
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.121
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  9月~11月、全国で公開スクーリング開催!
   ぜひ、お近くの会場にお越しください!
      ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 
 
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆来月からスクーリングが始まります

第9期養成講座は、現在、【ステップ1】通信スクールが追い込み。
事務局は、【ステップ2】スクーリングの準備の真っ最中です。
 ↓  ↓  ↓
http://c.bme.jp/13/297/1623/1916

来月から、講師・山さんこと、ASK飲酒運転対策委員会委員長の山村陽一
による全国行脚がスタートします。
今年はスクーリングを全国で23回、認定インストラクター対象のスキルアッ
プ研修もあわせると、38回に及ぶ講習を行ないます。

スクーリングのご案内を送付した翌日、FAXが届き始めました。
みなさん、やる気です。
スクーリングの申し込みがまだの方、急いでください!!

★なお、損保協会の助成により、うち11ヵ所は公開スクーリングです。
養成講座を受講していなくても午前中だけ無料で参加できます。
公開スクーリングの日程は下記のとおりです。

09/21 福島市  コラッセふくしま
09/29 静岡市  ふしみや貸会議室
10/18 大阪市  エル・おおさか
10/20 神戸市  神戸国際会館セミナーハウス
10/25 名古屋市 愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
11/01 札幌市  北海道立道民活動センター
11/09 福岡市  カンファレンスASC
11/11 広島市  RCC文化センター
11/15 新宿区  東京都トラック会館
11/22 高松市  サンポートホール高松
11/30 那覇市  沖縄県警察本部

お申込みはホームページからどうぞ。
http://c.bme.jp/13/297/1624/1916


◆スキルアップ研修
認定インストラクター向けのスキルアップ研修のお申し込み受付中です。
今年のプログラムをご紹介すると――

★節酒の実践指導を実際にやってみよう!
 ◇アルコール健康障害対策推進基本計画…その中身は?
 ◇アルコール検知器使用の落とし穴とその対策
   ・次々起こる不祥事の原因と効果的な対策は?
 ◇効果が上がる節酒支援 
 ◇グループワーク
   ・節酒と断酒の実践プランの実際(演技と合評)
    ~面接と目標設定→宣言→実行の記録と確認→支援~
   ・事例討議

1~8期の認定インストラクターの方々、お見逃しなく。

…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/1625/1916

 
飲酒運転防止インストラクター養成講座についてはこちらを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/1626/1916

お問い合わせは、事務局へどうぞ。(電話03-3249-2551)


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  2.ASKからのお知らせ
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●「ムジコロジー・スマイル基金」から寄付

三井ダイレクト損害保険株式会社「ムジコロジー・スマイル基金」から寄付
をいただきました。
「ムジコロジー・スマイル基金」は、三井ダイレクト損保に加入している
方々が、月例で自分の応援したい社会活動団体にクリック投票。年間に溜
まったポイントに応じた寄付金を団体に贈呈する仕組みです。
2014年7月に始まり、対象団体の1つにASKを入れていただいています。

ASKではこのご寄付を使って、「若者の飲酒運転防止」に取り組んでいます。
飲酒も運転も「初心者」の若者による飲酒運転は、死亡事故につながる率が
高いためです。
昨年度は、全国10ヵ所の自動車教習所とタイアップ。
アルコールの分解時間などの知識が身につくASKオリジナルの飲酒運転防止
グッズを送り、教習所内での展示や、教習の中での活用、配布を進めてもら
いました。
今年は、昨年度の活動をモデルにして、より多くの教習所にご協力いただき、
啓発の場を増やして行こうと考えています。

三井ダイレクト損害保険株式会社
http://c.bme.jp/13/297/1627/1916

ムジコロジー・スマイル基金
http://c.bme.jp/13/297/1628/1916

贈呈式の様子はこちらから
http://c.bme.jp/13/297/1629/1916


●社用車を使う社員を対象に……

今回は、アルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」と1単位カード
を購入された製造業の方にお話を伺いました。

――どんなふうに活用されたのですか?
社用車を使う社員を対象にした安全運転講習で使いました。

――参加者の反応は?
「俺は飲めるほうだと思ってたけど、ホントは飲めない体質だったのか……
どうりで顔に出ると思った」と言っていた社員がいたのですが、あとで聞い
た話では、その日の夜の飲み会でウーロン茶を飲んでいたそうです。
また、1単位カードをまじまじと見ながら「え? これで4時間? ってことは、
いつもの量だと翌日も酒気帯びになるのか……」とうなっていた社員も。
酒気帯び運転になっては大変だし、また健康面でも気をつけてほしいので、
「アルコールの1単位」を知らせることができて、よかったと思っています。

★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1630/1916

★アルコールの1単位カード
 すべての人にこれだけは知ってほしい!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1631/1916


★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
 http://c.bme.jp/13/297/1632/1916

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://c.bme.jp/13/297/1633/1916

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  *ANAとJTに採用されています!*
 http://c.bme.jp/13/297/1634/1916

◆ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が学べます
 http://c.bme.jp/13/297/1635/1916

◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
 http://c.bme.jp/13/297/1636/1916

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://www.ask.or.jp/yakubutsu_paper.html


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  3.ニュースCLIP!
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あろうことか、台風が三つどもえで日本列島に押し寄せました。
各地のみなさま、どうぞお気をつけて。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
https://www.facebook.com/ASK.dddproject

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 1)路線バスの運転手が
 2)タクシーの運転手も
 3)今月も公務員による飲酒運転が多発
 4)酒気帯び→物損事故→引きずり→ごまかすために重ね飲み
 5)夫の飲酒運転を止めようとして

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1)路線バスの運転手が

7月19日、長崎の路線バス運転手(44)が、乗務前の呼気検査で0.113mg/lの
アルコールが検出されたにも関わらず、約5分後の再検査の際、自分の代わり
に同僚の男性(29)に受けさせ検査をパス。その後、路線バスを運転。乗客
約50人が利用した路線と回送区間の計約15kmを走行しました。
運転手が出発した後、検査の様子を写した画像を見た運行管理者が不正に気
づいたということです。

◎長崎バス運転手 アルコール検出も、かまわず客乗せ運転
 (7月23日 毎日新聞)

さらに、この事件をうけて、同社が内部調査を行なったところ、7月17日に、
別の運転手(52)が乗務前の呼気検査の際に基準値を超えたため、家族を呼
び、代わりに再検査をうけさせてチェックを潜り抜けて、約30人の客を乗せ
約1時間、路線バスを運転していたことが判明しました。
運行管理補助者(68)が立ち会っていたのに、黙認したとのことです。

◎長崎バス 酒気帯び状態なのに…52歳男性が路線バス運転
 (8月5日 毎日新聞)

こうなると、飲酒チェックの意味をなしません。
報告を受けた九州運輸局は「内容を精査し対応を検討する」と言っています。

バス業界、とくに路線バスは、どの運輸業界よりも厳しい飲酒チェック体制
を敷いています。
それなのに、不正なすり抜けが起きます。
その原因はたぶん、こういうことだと思います。

・現場が、運行に支障をきたさないことを最優先してしまうこと。
・チェックする側、される側とも、日々の惰性に流され、飲酒チェック本来の
 意味を見失うこと。
・背景に多量飲酒の習慣があること。

報道によると、前述の52歳の運転手は「前夜に350ml入り缶ビールを11本飲ん
だ」と話しているそうです。

ビール500mlで1単位ですから、350ml入り缶ビールを11本といえば3850mlで、
7.7単位。とんでもない量です。
体内から消えるのに、1単位=4時間と見積もって、30時間以上かかります。

一方、北九州では、バス会社の男性社員が帰宅途中に飲酒運転で捕まる、と
いう事件もありました。
車で帰宅中にコンビニで500mlの缶ビール1本を購入して車内で飲み、そのま
ま車を運転。スピード違反で停車を求められ、発覚したのです。

◎西鉄バス運転指導役が帰宅途中に飲酒運転(8月10日 西日本新聞)

この社員は運転手の飲酒チェックをしている、運行管理者でした。

「コンビニで缶ビールを購入して車内で飲み」となると、アルコール依存症
を疑う必要があります。


☆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
http://c.bme.jp/13/297/1637/1916


2)タクシーの運転手も

熊本で、乗客から「酒臭い」という苦情があり、運輸局が調べたところ、ア
ルコールが検知されたにも関わらず、乗務させていた履歴が確認されました。
この会社は、車両5台の4日間使用停止の行政処分になりました。

◎乗客から「酒臭い」…熊本のタクシー会社処分 アルコール検査不備
(8月8日 産経新聞)

バス会社もタクシー会社もトラック会社も、乗務の開始前・終了後等の点呼
時に、アルコール検知器を使用することが義務づけられています。
運用方法はこちら。
 ↓ ↓ ↓
点呼の際のアルコール検知器の使用等が義務化されました(国土交通省)
http://c.bme.jp/13/297/1638/1916

けれども、日々の管理は形骸化との闘いです。
それを防ぐためには、正しいアルコールの知識を伝え、日頃の飲酒習慣の見
直しを促す人材が、社内に必要です。


☆飲酒運転防止インストラクター養成講座
 http://c.bme.jp/13/297/1639/1916


3)今月も公務員による飲酒運転が多発

公務員ゆえに報道されるということはあるのでしょうが、それにしても……。
年齢も20代から50代までさまざまです。

●高校講師(28)追突事故 佐賀(8月14日 佐賀新聞)
7月13日午前1時頃、酒気帯び運転で、交差点で信号停止しようとしたタクシー
に追突。

●機動隊員(22)居眠り 千葉(8月13日 千葉日報)
7月16日午前3時45分頃、青信号でも発信しない車を不審に思った目撃者から
110通報があり、職務質問したところ車内で寝ていた男性巡査を発見、酒気帯
びが発覚。

●市職員(40)物損事故 岐阜(8月10日 毎日新聞)
8月6日午前0時頃、酒気帯び運転で、電柱に衝突する物損事故を起こす。市内
の飲食店でビールを4~5杯飲んだ。「タクシーか代行運転で帰ろうと思って
いたが、車に戻ってそのまま運転してしまった」と上司に報告。

●村職員(36)検問 青森(7月28日 毎日新聞)
7月16日午前2時50分頃、検問で酒気帯び運転が発覚し現行犯逮捕。27日に懲戒
免職処分に。

●技師(53)当て逃げ 広島(7月15日 産経新聞)
7月15日午前7時20分頃、酒気帯び運転で、車2台と衝突し逃走。道路脇の雑木
林に転落して停車。


4)酒気帯び→物損事故→引きずり→ごまかすために重ね飲み

7月22日夜、福岡市で、店の看板に車がぶつかるのを見た従業員が、車を停止
させようとしたところ、そのまま走り出してけがを負う事件がありました。
車を運転していた47歳の男性は、警察が現場に到着するまでの間に、焼酎を
飲み、飲酒運転の発覚を逃れようとしました。

◎アルコールの影響発覚を免れようと事故直後に飲酒 男を容疑で逮捕 
 (7月28日 西日本新聞)

飲酒運転の発覚を免れるためのひき逃げや重ね飲みなど「逃げ得」を生じさ
せないために、2013年に「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱」が新
設されました。
12年以下の懲役。道路交通法の「救護義務違反」との併合罪だと、18年以下
の懲役となります。

いまどき、「事故の後に飲んだ」は通用しません!


☆自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
 http://c.bme.jp/13/297/1640/1916


5)夫の飲酒運転を止めようとして

8月1日午後11時半過ぎ、岐阜県大垣市の路上で、「女性が倒れている」と
いう通報が、近くに住む人からありました。
倒れていたのは41歳の女性。夫が酒を飲んだあと車で外出しようとしたため、
やめさせようと、2歳の息子を抱いて道路に横たわったところ、夫が運転する
車にひかれたというのです。
妻は腰に軽いけがをし、息子は無事でした。

◎飲酒運転制止の妻を車でひいた疑い 夫を逮捕(8月2日 NHK)

警察は、車のそばに立っていた、設備業の夫(38)を殺人未遂の疑いで逮捕。
かなり酒に酔った状態で「何も覚えていない」と供述しているとのことです。

幼児を抱いて体を張った妻は、よほど追い詰められていたのでしょう。
飲酒運転の常習者はアルコール依存症であることも多く、家族の悩みは深刻
です。
2006年に、福島でも同様の事件が起きています。

◎「酔って車で外出」の夫、止める妻はね死なす…福島
 (2006年11月24日 読売新聞)

悩んでいる家族が相談できる場所が必要です。
精神保健福祉センターや保健所は、「アルコール相談」の広報をもっとして
ほしいと思います。


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   4.山さんコラム No.121
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆山さんのビールが奪われた!?

7月中旬、蒸暑い東京を脱出し、フィンランドへ行った。
日の入り22時過ぎ、日の出が4時過ぎと夜が短い土地である。お日様が沈んで
から酒を飲むという良き習慣が崩れるのではないか、と心配しながら旅立っ
た。

フィンランド航空で、雨のヘルシンキへ到着。タクシーでホテルへ。こうい
う贅沢はめったにしないのだが、妻が、肩が痛むというので利用した。
車窓から見えるフィンランドの初風景。針葉樹と白樺、それに滑らかな巨岩
が雨に煙る。幸いホテル到着時には、雨がやむ。ヤッパリ、山さんは晴れ男。
ちなみにタクシー運賃は40ユーロ。バス2人分の倍とみればよい。
ヘルシンキの宵。ホテル周辺からトラムの走る石畳の大通りを散策。歩道と
車道を赤御影石で区切ってあるのにビックリ。よほど御影石に不自由しない
のだろう。

翌日は、ヘルシンキ港入り口のスオメンリンナ島へ。港を守る要塞跡(現在
は公園)がある。島は、氷河でけずられた岩を樹木や芝生が覆い、一部岩が
露出し、ところどころに教会、旧軍事施設(現在博物館)などが点在する。
島の南端には10ヵ所以上の砲台跡。大口径の大砲が圧巻だ。青い空の下、波
静かな海が広がる。砲台のまわりは小さなマーガレットが咲き乱れ、海風が
気持よい。

夕食は、駅近くのフィンランド料理店へ行く。明るく現代風の店だ。前菜は、
ニシンの酢漬とタラの燻製を美しく盛り合わせた一皿。当然、白ワイン。
メインは、山さんがすずきの塩焼きバタークリーム、妻がここの名物、肉
ボール。で、赤ワインをグラスで一杯ずつ頼む。白・赤1杯ずつだから本来
なら100ml×2杯でアルコールは1単位のはずだが、なんと1杯が160mlあった。
あわせて1.5単位をこえることになる。
初め、グラスの量を多くしているのは、酒に強い人たちだからと考えた。
しかし、旅行中に考えが変わった。
どのレストランでも、ほとんどの人は前菜なしでメインのみだ。メインの一皿
には野菜がたっぷり添えられていて、前菜を必要としない。このメインにあ
わせ、1杯のワインで十分なのである。
ただ、量が100mlではボリュームのある料理に不足。それで多めになっている
のだろう。1杯で終わらせれば、1単位以内。合理的だ。

フィンランド古都、トウルク。古城から大聖堂まで4キロ、ヨットを係留して
いる河岸を歩く。途中、船上カフェに寄り、ハーブ茶とケーキを食べた。
岸辺のテラスはビールを飲む人たちでいっぱいだが、歩くのにビールは厳禁。
駅への帰り道、町中央のデパートで、ベルギー麦を使ったリトアニア産の
ビールとピーナッツを買い、列車で飲むことにした。発車40分前、駅に着く。
帰りの列車はホームに入っている。座席につき、ビールを飲む。軽く、さわ
やかなバルト海の空を思わせる味だ……。
そこへ巡回してきた車内販売の女性が、飲みかけのビール缶をつかみ、早口
に何か言って、さっさと立ち去った。
山さん、アッケにとられた。
早く飲んでおけばよかったと悔やむ。続いて、列車内でビールを飲むのが禁止
なら、検札に来た車掌が黙っているはずはないのにと思う。
最後に思い至った。
飲酒の取り締まりは車掌の仕事ではなく、たぶん、この国では酒類提供者の
義務なのだ。

ちょっと説明しておこう。
10年くらい前に、ノルウェーのベルゲンでビールを買った際、酒販店の店員
が親切にも「ホテルの部屋で飲むこと。公園や海岸で飲むと、罰金をとられ
ます」と注意してくれた。あとから、違法飲酒を注意することが販売者に義務
づけられていると知った。
同じ北欧の福祉国家フィンランドも、許可された店舗や場所以外での飲酒は
禁止されている。考えてみれば列車内も、食堂車のみ許可されているのだろ
う。実際、駅の売店に酒類は売っていない。
今回、ビールを買ったのはデパートの食品売り場の共通レジ。これが盲点で、
飲む場所についての注意がなかったのだろう。

販売者こそが、違法な飲酒を水際で注意し防止できる。
違反者を警察が取り締まるのでなく、まずは酒を多く売りたい販売者が規制
の順守を徹底せよ、という社会の考え方が立派だ。それに応え、積極的に
実践する販売者の使命感もうらやましい。

一方、日本ではスーパーやコンビニ、量販店と、小売酒類販売の免許はほぼ
自由化された。飲食店はもともと免許なしで酒類を提供でき、「飲み放題」
が横行している。
海外から見ると、日本の飲酒問題対策は「貧しい」。
山さんの心も貧しい。未だ列車内で酒やビールを飲んでしまうのだから、飲
んではいけない人への配慮を欠く「心の貧しさ」から抜け出ていない。

真の豊かさとは、弱者を思いやり、行動できる余裕があること。
豊かな国とは、国民の多数がそうできる国である。
自由に、気ままに、いつでも、どこでも飲める自由は、弱者を配慮しない強者
の論理。弱者を思いやれぬ日本は、なんと貧しい国だろう。

そんなことを思いながら、帰国して数日後。
世の中の役に立たぬ重度障害者を刺殺するのが世のため、という、「心の貧
しさ」を象徴するような事件が発生した。


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  5.ASKの活動ご紹介
===================================================

特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://www.ask.or.jp/dontdrivedrunk.html


=================編集後記 *つぶやき*=================
 
地球の反対側で開催のリオ五輪。
連日の観戦で、寝不足ぎみです。

さて、通算28個のメダルを獲得した競泳のフェルプス選手について、以下の
インタビュー記事を読んで、驚きました。
なんと、2年前の飲酒運転逮捕後、アルコール依存症の治療を経て、リオに
臨んでいたのです!

◎荒れた生活から復活した水の怪物
 フェルプスが乗り越えた苦難の年月(8月10日 Number Web)
 http://c.bme.jp/13/297/1641/1916

北京五輪で史上初の8冠を達成、一度引退宣言し競技を離れたフェルプスは、
ロンドン五輪に出たものの不完全燃焼でした。
努力しなかった自分を恥じ、飲酒、カジノ通いなど荒れた生活を送ります。
2014年には飲酒運転で逮捕。アルコール依存を治療する施設に入り、そこで
受けたセラピーで、これまでの荒れた生活の原因の1つが幼い頃に別れた父親
との確執にあることに気づきます。
セラピー後、父親と再会。今年5月には息子が生まれました。
今大会、フェルプスは、チームメイト達の投票によって、水泳チームのキャ
プテン、開会式の旗手にも選ばれました。
リオのフェルプスは、回復の中で人間的に成長し、仲間の信頼を勝ち得た彼
だったのですね。
回復を応援するアメリカ社会も、いいなあと思いました。

さあ、9月7日~18日は、いよいよパラリンピックです。
車いすマラソンに、福岡の山本浩之選手が出場します。
息子の寛太さんを飲酒運転の車に奪われ、ご夫婦で啓発活動をしており、
山本選手はステッカーを車いすに貼って、走ります。
応援よろしくお願いします。

◎寛大メダル取るよ リオ車いすマラソン父浩之さん出場 
 「撲滅ステッカー」と共に(7月9日 西日本新聞)
 http://c.bme.jp/13/297/1642/1916


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 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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122号2016

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 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  122号 16.7.15
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.120
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  ・30分くらい休憩したのでアルコールは抜けたと思った
  ・4、5時間仮眠をとったので大丈夫だと思った
  ――アルコールの分解時間、そんなに甘くありませんよ!
 
 
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  1.インストラクター養成講座NOW!
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◆第9期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のため、受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1563/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへどうぞ。(電話03-3249-2551)


【ステップ1】の通信スクール(添削3回)を、すでに30名の方が修了。
締め切りは9月末です。(間際は混み合いますので、早めに提出を)

通信スクールの内容はこちらです。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/1564/1916

【ステップ2】
9月から12月にかけて、全国17ヵ所でスクーリングを行ないます。 
8月中には、受講者の皆様に、案内を郵送します。
スクーリングに出席しないと、インストラクターとして認定できませんので、
必ずご参加ください。

★なお、うち11ヵ所は公開スクーリングです。養成講座を受講していなくても
午前中だけは無料で参加できます。
公開スクーリングの日程は下記のとおり。ふるってご参加ください。

9/21 福島市、9/29 静岡市、10/18 大阪市、10/20 神戸市、10/25 名古屋市、
11/1 札幌市、11/9 福岡市、11/11 広島市、11/22 高松市、11/30 那覇市

詳細と残り日程、お申込み方法は次回お知らせします。


【認定インストラクター向けスキルアップ研修】 
スクーリングに併せて、全国13ヵ所で、認定インストラクター向けのスキル
アップ研修を実施します。
1期~8期の認定インストラクターには、8月中にご案内をお送りします。 
新たな情報を得たり、インストラクター同士の交流の場にもなりますので
ぜひご参加ください。

…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
 ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/1565/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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●依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク

アルコール・薬物・ギャンブル依存にかかわる団体と支援者による「依存症
問題の正しい報道を求めるネットワーク」ができました。
ASKも参画しています。

依存症問題において、マスコミは、誤解や偏見・中傷をまきちらすことが、
決して珍しくはありません。
「依存症が回復する病気」だという認識を、もっと社会に伝えてほしい!

理念と目的、発起人、活動など、詳しくはこちらをご覧ください。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1566/1916


●昼食後だったけど、誰も寝なかった!

今月は、DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」と アルコール体質
判定セット「かんたんジェルパッチ」を購入された、運輸会社の方にお話を
伺いました。

――購入理由を教えてください。

社内で安全運転の講習をやることになり、何かないかと探していて、このDVD
を見つけました。ただ視聴するだけでは実感がわかないのではないかと思っ
たので、「かんたんジェルパッチ」も購入しました。

――どのように組み合わせて使用したのですか?

DVDの講座1と講座2を合わせるとちょうど20分だったので、視聴の前に、ジェ
ルパッチの説明を行ない、腕に貼ってもらいました。
お昼過ぎの時間だったので、視聴中に寝てしまう社員がいるのではと心配で
したが、結果的には、15人ほどの社員が1人も寝ませんでした。まず、ジェル
パッチで興味を惹き、その流れで視聴したのがよかったと思います。

――視聴後の反応はいかがでしたか?

アルコールの分解時間や、自分の体質について知らなかったという社員がほ
とんどで、かなり驚いていました。
またパッチテストの結果をみて「酒の飲み方考え直したほうがいいな…」と
いう声が上がっていました。
「かんたんジェルパッチ」についていたパンフレットが好評で、「持ち帰り
資料としてとてもよい」という声もありました。
より身近に感じてもらうために、次回実施時には「1単位カード」も購入して
一緒に配ろうかと思っています。

--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
ASKでは、体質判定の結果をどう予防に活かすかが大切と考えています。
そのため、ジェルパッチの「手渡しパンフ」では、体質別アドバイスや、
アルコールの1単位と分解時間などをイラスト入りで解説しています。

★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1567/1916

★DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1568/1916


★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆アルコールの1単位カード
 すべての人にこれだけは知ってほしい!
 http://c.bme.jp/13/297/1569/1916

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://c.bme.jp/13/297/1570/1916

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
  *ANAとJTに採用されています!*
 http://c.bme.jp/13/297/1571/1916

◆ASKアルコール通信講座
  依存症への対応が学べます
 http://c.bme.jp/13/297/1572/1916

◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
 http://c.bme.jp/13/297/1573/1916

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://c.bme.jp/13/297/1574/1916


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  3.ニュースCLIP!
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前号で「梅雨はどこへ行った」と書いたら、各地で集中豪雨に。
ほどほどにしてほしい天候です。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1575/1916

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 1)北海道の警察官2人が…
 2)道職員や町議会議員も
 3)公務員による飲酒運転多発
 4)患者危篤で病院に向かう途中
 5)デンマークで効果を上げている法律
 6)パラリンピック、車いすマラソンに注目!

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1)北海道の警察官2人が…

北海道帯広市で、20歳の警察官2人が、酒気帯び運転で逮捕されました。
2人は、河原でバーベキューをしながら2時間にわたりビールなどを飲み、
さらにその後カラオケ店で3時間ほど飲酒。寮に帰る途中に事故を起こし、
飲酒運転の発覚を恐れて逃走しました。

寮に着いてから、2人は車のナンバープレートがないことに気づき、それぞれ、
車で探しに出かけます。
当て逃げの通報を受けて捜索していた署員が、2人を別々の場所で発見。
呼気から酒気帯び相当量のアルコール分が検出、現行犯逮捕になりました。

◎<帯広2警官逮捕>車で酒席へ「確信犯」
 飲酒、河原で2時間/カラオケ3時間 (6月30日 北海道新聞)

事故を起こした警察官は、「過去にも飲酒運転をしたことがある」と供述し
ているそうです。
う~ん、年齢、20歳ですよね。

職業にかかわらず、若者への教育が急務です。

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
 http://c.bme.jp/13/297/1576/1916


2)道職員や町議会議員も

上記の警察官以外にも、北海道での飲酒運転が止まりません。
道職員も含まれ、知事がお詫び会見をする事態に至っています。
町議会議員も、通報で逮捕されました。

●道職員(49)酒気帯び 北海道(6月21 日 北海道新聞)
6月10日午後9時20分頃、スピード違反で車を運転し、パトカーに停止を求め
られて呼気0.2mg/lのアルコールを検出。「実家で焼酎を飲んだ。30分くらい
休憩したのでアルコールは抜けたと思った」と話している。

●会社員(44)酒気帯び・ひき逃げ 北海道(6月29 日 札幌テレビ)
6月28日午後9時頃、札幌市で接触事故を起こし逃走。現場から2キロ離れた
住宅街で立ち木やガードレールに衝突して横転した。基準値の3倍以上のアル
コールが検出。

●町議会議員(64)酒気帯び 北海道(7月11 日 北海道新聞)
7月10日午後8時50分頃、弟子屈町の町道で、酒気帯び状態で乗用車を運転。
「祭りの会場で酒を飲んだ後、運転しそうな人がいる」という匿名の通報を
うけ、警戒している中で逮捕された。

こんなとき、よくとられるのは、職員に誓約書を書かせるなどのモラル強化
策です。
でも、アルコールの基礎知識を学び、日頃の飲酒習慣の見直しをしなければ、
飲酒運転は防げません。
北海道は、アルコール健康障害対策推進計画を今年度中に策定する予定です。
ぜひ、飲酒運転対策と連動させていただきたいと思います。

☆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
http://c.bme.jp/13/297/1577/1916

☆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 http://c.bme.jp/13/297/1578/1916 


3)公務員による飲酒運転多発

北海道以外でも、公務員による飲酒運転がすごく目立ちました。
40~50代に集中しています。

●高校職員(43)酒気帯び・物損事故・無届 山梨県 (6月12日 山梨放送)
6月11日午後10時30分過ぎ、酒気帯び運転で、コインパーキングの支柱に衝突
し、事故を届け出なかった。

●中学教諭(53)酒気帯び・一方通行逆走 神奈川県(6月13日 神奈川新聞)
6月13日午後2時頃、自宅近くを酒に酔った状態で運転した。「一方通行を逆走
している不審な車がある」という通報を受けて発覚。

●中学教諭(53)酒気帯び・衝突事故 山形県 (6月20日 産経ニュース)
6月18日午後10時15分頃、道路脇から出ようとした車と衝突し、通報で駆けつ
けた署員が呼気検査をした結果、基準値を超えたアルコールが検出された。

●技師(52)休職中に酒気帯び 千葉県 (6月15日 千葉日報)
6月13日午後7時5分頃、酒に酔った状態で運転。縁石に衝突する事故を目撃し
た通行人が110番通報して発覚。昨年5月から休職中で、家で缶ビールを飲ん
だと容疑を認めている。

●県主幹(59)酒気帯び・物損事故・無届 山梨県(6月16日 産経新聞)
6月14日午後9時40分頃、酒気帯びで運転しガードパイプに衝突。警察に事故
を届けなかった。「仕事帰りに店で酒を飲み、運転して事故を起こした」と
容疑を認めている。

●市臨時職員(55)酒気帯び 福岡県(6月27日 産経WEST)
6月21日午前2時頃、蛇行運転を警察官に止められて、基準を超えるアルコール
が検出。「自宅で焼酎を飲み、息子を迎えに行く途中だった」と話している。

●県職員(47)酒気帯び・衝突 福島県(6月27日 福島中央テレビ)
6月26日午後5時頃、酒気帯び状態で、信号で停止していた車に衝突した。
自宅で酒を飲んであと、車で買い物に出かけたと容疑を認めている。


4)患者危篤で病院に向かう途中

7月9日午前2時10分頃、長崎県対馬の男性医師(59)が、酒気帯び運転で逮捕
されました。
担当する患者が危篤状態に陥り、自宅から病院に向かう途中に検問が。
医師は検問を振り切って逃げ、署員がパトカーで追いかけて止め、アルコール
が検出……。

患者は間もなく亡くなりましたが、病院企業団は「当直医が代わりに対応し、
影響はなかった」と説明しています。
この男性医師は放射線治療ができる唯一の医師といい、「離島で放射線治療
ができなくなると、患者の負担が大きくなる」と述べています。

◎酒気帯び逮捕の医師、患者危篤で病院向かう途中(7月10日 読売新聞)

病院企業団では、医師に対し、緊急呼び出しを受けて車を運転できない場合
は、原則タクシー利用を義務づけていたそうです。
では、呼び出し時に、飲酒の有無を確認したのでしょうか?
緊急呼び出しが発生する職場では、手順を事前に決めておくことが重要です。

さらに、看護師による飲酒運転が、3件もありました。

●男性看護師(50)愛媛県 (6月15日 南海放送)
6月15日未明、パトカーの停車命令を振り切り、およそ15キロにわたって信号
無視を繰り返しながら酒気帯び状態で運転。逮捕時に、基準の4倍にあたる
0.6mg/lが呼気から検出された。

●男性看護師(36)福岡県 (6月19日 福岡放送)
6月19日未明、酒気帯び運転の疑いで逮捕。

●女性看護師(20代)静岡県 (7月2日 毎日新聞)
6月26日午前4時半頃、路上で呼気検査を受け、基準を上回るアルコールが検出
された。前日25日の午後8~11時頃、飲食店で友人と食事をした際に、ビール
ジョッキ2杯、ワインを2杯飲み、その後自分の車で仮眠をとっていた。

最後の看護師は、2~3単位飲んでいるので、分解されるのに、女性ならば10~
15時間かかる計算に。4~5時間の仮眠で分解されることはありません。
まして睡眠中は、分解速度が遅くなることもお忘れなく。


5)デンマークで効果を上げている法律

デンマークでは2年前にできた法律が、飲酒運転防止に大きな効果をあげてい
るそうです。
それは、「悪質な飲酒運転で捕まると、レッカー車で車を没収」というもの。
さらに、免許を取り上げられ、月収ほどの罰金を科せられるとのことです。
2007~2014年の間に、飲酒運転事故による死者数は55%減、重傷者43%減と
いう効果が出ているそうです。

◎飲酒運転による死者が55%減したデンマークの取り組みが厳しすぎて、
 素敵やん!(7月12 日 BUZZMAG)

その場で没収って、インパクトが大きい。


6)パラリンピック、車いすマラソンに注目!

飲酒運転事故の犠牲になった高校生・山本寛大さんの父・浩之さん(50)が、
リオで、車いすマラソンで3度目となるパラリンピックに挑みます。

◎寛大メダル取るよ リオ車いすマラソン父浩之さん出場 
 「撲滅ステッカー」と共に (7月9日 西日本新聞)

山本浩之さんは、この5年間、「飲酒運転撲滅」のステッカーを貼った競技用
車いすで走り続けてきました。
母の美也子さん(47)は講演活動で、「飲酒運転撲滅」を訴え続けています。

2人の思いを乗せた車いすマラソン、応援をよろしくお願いします。


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   4.山さんコラム No.120
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆うれしい話

「酒なし人生は面白くない」と思っている人が多い。
そんな人が、「酒を少し控えてみようか」と、ふと思った時、それは1億円宝
くじにあたったと同然のチャンスだ。見過ごす手はない。
即座に節酒してみよう。新しい人生がひらける。

中学からの友人Мは、手縫いの登山靴を作る、いまや世界的に見ても希少な
職人である。
彼に、酒の席で節酒の話をすると、必ずこう言ったものだ。
「陽ちゃん、俺たち職人は、一日の仕事が終ったとき、気持ちよく酔うまで
飲みたいんだ。チマチマ1合だ、2合だと決めて飲んじゃいられないよ」

その彼が、ある酒の席で「酒を飲まないと、翌日の水泳が楽なんだ」と発言
した。
ビックリした。
話を聴けば、最近、毎日、水泳をしているという。
たまたま、翌日に定期検査があり、飲まない晩ができ、翌朝、泳いだら、す
ごく調子が良かった。それで試しに、飲まない日と飲んだ日を作って比較し
たら、飲まない日の翌日に調子の良いのがはっきりわかり、それ以降、週3日
は飲まない日を作っているとのこと。

山さんは「それは、いいことを発見したね。水泳やジョギングのように身体
に負荷をかけると、飲んだ翌日の体が重いのが、はっきりわかるだろう」と
付け加えた。
「そうなんだ。全然違うんだ。飲まないと軽いんだ」と自分の発見に誇らし
げだった。

山さんは、うれしかった。
何年も前から、彼がいる席で節酒の大切さを話してきた。
多量飲酒の翌朝のウォーキングでは、階段登りがつらくなること。
山登りの前日は、酒を控えめにしていること。
若い頃に頂上で飲んでいたウィスキーの水割りは止めたこと。
そして折に触れ、酒が抜けたあとの体の軽さ、快適さもさんざん語ってきた。
そのたびにМは馬耳唐風、わざと他の話をしたり、「身体を酷使する職人は、
そうはいかねえ」と反発したりした。
多量飲酒の習慣がしっかりついていて、簡単に変わるわけがない。

それも承知で山さんは節酒をすすめてきた。
一緒に飲むときは、必ず彼の目の前で自分専用の枡を取り出し、一口一口ゆっ
くり飲むパーフォーマンスをした。山さんのルールは「飲む日は酒1合」「多
くても2合まで」。
初めは無視していた彼も、昨年ごろから時々、「うまそうに飲むな。それで
2杯きりか。意志が強いよな」と言ってくれるようになった。
そんな場合、山さんは「2杯しか飲まないんだから、一口一口がうまいんだ」
と答えていた。
そしてついに彼が、自らすすんで飲まない日をつくる良さを語ったのだ。

多量飲酒者は、長年にわたり酔う快感を心身に刻みつけている。
「いつもの酔いの手前」で飲酒を止める節酒を、嫌がるのは当然だろう。
だから、多量飲酒者には、節酒のきっかけが重要だ。友人Мのように、自ら
「飲まないことによるメリット」を発見し実行するのが最高である。

一般に節酒のメカニズムはこうだ。
自分の飲酒行動を反省し、減らさねばと思い立つ。これがチャンス。
実行できそうな節酒目標の設定。自ら決めた節酒目標が大切。
方法を工夫し、日々実践する。
目標達成の満足感を得る。酔いの快感ほど強くはないが、計画達成の心地の
よさがある。
これを積み重ね、その実績を確認して喜びや達成感を得る。
この際に効果的なのが、酒を制限したことによる「報酬」を得ることだ。
友人Мの「快適に泳げる」は、まさに、この報酬だ。
さらに、今まで飲んでいた時間を使って、家族との交流、運動・読書・音楽
など他の趣味を実行し、楽しさをみいだせれば、酒中心の生活から脱したこ
とになる。

もちろんこれは一筋縄ではいかない。
Мは長年、ジムに通って筋肉トレーニングをしていた。だが、そのときは多量
飲酒の害に気づいていない。筋トレのような短時間の無酸素運動では、アル
コールの害が実感できないのである。
大腸がんの手術をして退院した翌日に飲酒、腸閉塞から腹膜炎を起こし、再
入院の経験もあるのに、連日の多量飲酒を改めなかった。
水泳という長時間の有酸素運動と、偶然の飲まない日の一致、それに繰り返し
聞かされていた節酒のすすめの潜在意識が、あるときつながって週3日の禁酒
が実現した。
山さんにしても同じだ。
3回も節酒に失敗した末に、やっと成功している。

飲酒習慣の改善は、とてもむずかしい。だが、可能であることは間違いない。
山さんも、友人Мもできたのだから。
先週の会合では、友人Мいわく「禁酒したら、体重がどんどん減り、心配にな
るぐらいだった。お腹もこの通り、スッキリ。酒を飲まないと体重が減るん
だよな」。
なんとダイエット法も発見したと意気盛ん。

うれしい話を、是非、みなさんからも聞かせてください。


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1579/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================
 
 ニュースクリップでご紹介した、山本浩之さん・美也子さんご夫妻の家には
 「こゆき」という犬がいます。亡くなった寛大さんの愛犬です。
 この「こゆき」が登場する飲酒運転撲滅CМ、泣けます。
 ぜひ、ご覧ください。

 飲酒運転撲滅CМ こゆき 第1弾
 http://c.bme.jp/13/297/1580/1916
 
 飲酒運転撲滅CМ こゆき 第2弾
 http://c.bme.jp/13/297/1581/1916
 
 飲酒運転撲滅CМ こゆき 第3弾
 http://c.bme.jp/13/297/1582/1916

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    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.119
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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  ・寝つけず朝ビール
    ・気づいたらパトカーの中
      ・自宅手前で代行業者を帰して自ら運転
            ――ニュースクリップをどうぞ!

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  1.インストラクター養成講座NOW!
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●第9期飲酒運転防止インストラクター養成講座

応募多数のためお申込み受付を終了しました。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1524/1916

当養成講座についてのお問い合わせはASKへ(電話03-3249-2551)


さて今回は、一般企業や依存症の医療機関の方々の応募の声をご紹介します。

◎社内で飲酒運転での検挙が発生しました。またアルコール摂取がからんだ
 心の病も発生していることから今回応募しました。(企業)

◎意外と知らなかったり誤解しているアルコールに対する知識を身につけ、
 危険を取り除きたいため。(企業)

◎依存症治療専門病棟を有している病院で働いている相談員です。「アルコ
 ール依存症」という病気の存在については社会に浸透しつつありますが、
 「アルコール関連問題」についてはまだまだ広がっていないと思います。
 一般市民へ向けて広く啓発活動をしていきたいと考えています。(医療)

◎依存症の治療病棟で働いてきて、自分でも何かできないか?と思うように
 なった。(医療)


全国で開催するスクーリングは、異業種交流でもあります。
お楽しみに!

……………………………………………………
上級インストラクターのお申込み受付中です。
認定インストラクターの方、どうぞ挑戦してください。
詳しくは以下のサイトを。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1525/1916


●自動車教習所で新たな啓発

三井ダイレクト損害保険「ムジコロジー・スマイル基金」からいただいた
寄付を使って、飲酒運転防止上級インストラクターがいる自動車教習所10ヵ
所に、啓発資材を送付しました。若者への啓発を強化するためです。

広島の東洋自動車学校・高橋さんからいただいたお便りをご紹介します。
        *  *  *
階段の踊り場の「飲酒啓発コーナー」にバナーとパネルを設置しました。
階段は教習生が必ず通る場所なので、よく目立っています。
時々立ち止まって見ている教習生がいるので、簡単に説明したりしています。
また、ロビーの待合に立てたのぼりを見て「何ののぼり?」と興味をもって
聞いてくる人も。啓発グッズが、話すきっかけになっています。
学科教習の中でも、「飲酒啓発コーナー」を取り上げたり、卒業時には
「1単位カード」を手渡して内容の説明をしています。
これから飲酒社会の仲間入りをする年齢ですので、この問題に関心を持って
いただきたいです。

写真は「ムジコロジー・スマイル基金」のFacebookページでどうぞ。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1526/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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●アルコール健康障害対策推進基本計画が閣議決定!

基本法施行から満2年に当たる5月31日、国の基本計画がついに閣議決定
されました。

計画の全文は、内閣府のサイトからダウンロードできます。
 ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1527/1916

飲酒運転に関係する施策は、以下の箇所に出てきます。

「重点課題」
2(3)アルコール健康障害を有している者とその家族を、相談、治療、
回復支援につなぐための連携体制の推進

「基本的施策」
1.教育の振興等
(1)学校教育 4「自動車教習所における周知」
(3)職場教育の推進
(4)広報・啓発の推進
5.アルコール健康障害に関連して飲酒運転等をした者に対する指導等
(1)飲酒運転をした者に対する指導等

「職場教育」の項は、飲酒運転防止インストラクターの活動そのままです!
ぜひ、お読みください!


●「アルコールの1単位カード」を社員に配布したら……

今回は、千葉県にある運送会社の方にお話を伺いました。

――「1単位カード」の購入理由を教えてください。

社内の安全運転講習会で配布するためです。

――反響はどうでしたか?

「具体的に何をどのくらい飲んだら、分解にどのくらいかかるかが一目で
わかるのが助かる」という声がありました。
「え?お酒の分解にこんなに時間がかかるの?」とか「一晩寝れば分解され
ると思っていた。今後気をつけなければ……」と驚く人も。

普段の講習会でも資料は配るのですが、講習後に資料をゴミ箱に捨てる社員
が多いのです。でも1単位カードは、ほとんどの社員がお財布に入れて持ち
帰っていました。
次はジェルパッチを購入して、より興味深い講習会にしようと思います。

――携帯することを考えて名刺サイズにしたのですが、実際にこういうお話
  を聞くととてもうれしいです。


★アルコールの1単位カード 
 すべての人に、せめてこの目安だけは知ってほしい!
 「アルコールの1単位」がイラストで表示された名刺サイズのカードです。
  ↓ ↓ ↓  
 http://c.bme.jp/13/297/1528/1916

★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1529/1916

 
★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
 http://c.bme.jp/13/297/1530/1916

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://c.bme.jp/13/297/1531/1916

◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
http://c.bme.jp/13/297/1532/1916

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://c.bme.jp/13/297/1533/1916

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 *ANAとJTにカスタマイズ版が採用されています!*
 http://c.bme.jp/13/297/1534/1916 

◆ASKアルコール通信講座
 依存症への対応がしっかり学べます
 http://c.bme.jp/13/297/1535/1916


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  3.ニュースCLIP!
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6月半ばというのに、梅雨はどこへ行ったのでしょう。
関東では取水制限も始まったようです。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1536/1916

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 1)教頭が、寝つけず朝ビール
 2)「仮眠を取ったので大丈夫と思い運転した」
 3)代行で帰宅したのに
 4)運動会で飲んだ保護者が……
 5)若者と高齢者の二極化、再び

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1)教頭が、寝つけず朝ビール

札幌市の50代の小学教頭が、6月6日午前5時50分頃、酒気帯び運転で逮捕さ
れました。出勤途中、不自然にウインカーを点灯させていたため、署員に
停車させられたのです。
「寝つけずに、午前3時ぐらいに350ml入りの缶ビールを3缶飲んだ」と供述
しています。

◎寝つけず朝ビール、酒気帯び運転容疑 札幌の小学校教頭逮捕
(6月6日 北海道新聞)

引っかかるポイントは以下です。
・不眠あるいは中途覚醒があったこと
・寝酒として1000ml以上のビール
このパターン、アルコール依存症の疑いもありそうです。

アルコールは自然な眠りを壊します。
レム睡眠や、ノンレム睡眠の深い眠りが減るなど質が下がるだけでなく、
「中途覚醒」も起きます。そのため、寝入ろうとして再度飲酒することにな
り、アルコール依存が進行、という事態も。
睡眠中はアルコールの分解が遅れることもお忘れなく。

★<手記>始まりは寝酒だった―依存症から回復した運転手(ASK)
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1537/1916


小学教頭といえば、宮崎県都城市でも逮捕されています。
やはり50代でした。

◎「気づいたらパトカーに」…小学教頭が飲酒運転(6月3日 読売新聞)

6月1日午後8時半から10時半まで、学校関係者ら約10人による居酒屋での懇親
会に出席。ビールや焼酎を飲んだ後、1人で飲食店へ。
翌午前2時頃、市内の駐車場で他の車に接触して酒気帯び発覚。
「午後11時半頃まで店にいたのを覚えているが、気づいたらパトカーの中
だった」と話しているとか……。

飲みすぎですね。


2)「仮眠を取ったので大丈夫と思い運転した」

福島県では、40代の町職員が摘発されました。

◎会津美里町職員が酒気帯び運転疑い 仮眠を取った後に運転
 (6月14日 福島民友ニュース)

6月10日午後7時頃から飲酒し、午後10時頃に運転代行を頼もうとしましたが、
時間がかかると言われたためキャンセル。
駐車場に止めた車内で仮眠を取った後、翌午前0時頃に自宅に向かい、飲酒
検問で酒気帯びが発覚しました。
職員は、1店目で生ビール2杯、日本酒を杯で5~6杯、2店目でカクテルを2杯
程度飲んでいたとのこと。

2時間の仮眠で抜ける量ではありません。
職場教育が必要です。


3)代行で帰宅したのに

福岡の銀行役員(58)が、飲酒運転をしていたことがわかりました。

◎飲酒運転 筑邦銀役員が団体会合の帰り/福岡(6月12日 毎日新聞)

役員は5月25日夜、経済団体の会合に出席し、ビールを2、3杯を飲んだ後、
代行運転で帰宅しました。
ところが「車庫入れを失敗されたら困る」と、自宅の約200m手前で業者を
帰して自ら運転。
そのときに路上駐車の乗用車の持ち主から接触したと言われ、修理代を払
う念書を書いたけれど、その後、支払いを巡ってトラブルに……。

代行運転、意外と落とし穴が多いのです。
お気をつけください。

★〈飲酒運転〉運転代行の落とし穴(ASK)
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1538/1916


4)運動会で飲んだ保護者が……

砂川市内の学校の運動会で飲酒した保護者が、終了後に自動車に乗り込み
そのまま走り去る……そんな様子が6月1日、フジテレビ系列の「とくダネ!」
で放送されました。

◎「とくダネ!」が飲酒運転の現場を押さえる 運転手を問いつめ通報 
 (6月1日 Livedoor NEWS)

運動会での「酒盛り」は午前9時から午後1時まで4時間続き、飲酒した2人の
男性がそれぞれ自動車に乗り込み走り出しました。

追いかけた取材班が、同市の暴走事故を持ち出し罪の意識をたずねると、
「人ごとではないと思うけど」と返答。記者が警察への出頭を呼びかけるも、
「うーん…いや…」と歯切れの悪いようす。
結局、記者が通報し、警察ではナンバーから男性を特定して、任意で事情を
聞くなどの捜査を進めているとのことです。

この報道のあと、砂川市の教育委員会は「学校行事の会場での飲酒と喫煙を
禁止する」との通知を、市内の小中学校の保護者に配布しました。

◎砂川市教委 学校行事の会場で飲酒と喫煙禁止 
 「運動会で飲んで保護者運転」(6月8日 毎日新聞)

市教委は「次年度(2017年度)に向けた懸案事項だったが、緊急に校長会を
開いて禁止を前倒しした」と説明しています。


5)若者と高齢者の二極化、再び

前号に続き、今回も20代以下と60代以上の飲酒事故が数多くありました。

――まずは20代以下の事件から。

●27歳男性 無職【車と衝突】愛知県(5月16日 メ~テレ)
5月16日午前5時頃、信号交差点で車に衝突する事故を起こし、重傷を負わす。
「どこで酒を飲んだか覚えていない」と話している。

●24歳男性 アルバイト【死亡ひき逃げ】京都府(5月17日 京都新聞)
5月17日午前1時25分頃、道路脇を歩いていた会社員をはね、死亡させた。
軽乗用車は現場から逃走。数分後に戻り、運転していたアルバイトの男(24)
の呼気から基準を超えるアルコールが検出された。

●20歳男性 消防士【脱輪】佐賀県(5月25日 佐賀新聞)
5月24日午前3時頃、自家用車を脱輪させた。基準値以上のアルコールが検出。
友人を送る途中の事故だった。

●26歳男性 介護士【信号機に衝突】埼玉県(5月31日 埼玉新聞)
5月31日午前0時35分頃頃、交差点の信号柱に衝突、2人の女性がけがをした。
呼気0.7mg/lのアルコールが検出。

●28歳男性 職業不詳【車止めに衝突】埼玉県(6月5日 埼玉新聞)
6月4日午前4時40分頃、軽自動車を運転し車両止めの鉄柵ポールに衝突した。
呼気0.5mg/lのアルコール分が検出。

●21歳女性 米海軍所属【逆走・衝突事故】沖縄県(6月4日 朝日新聞)
6月4日午後11時40分頃、対向車線を逆走、車2台に衝突し、男女2人に重軽傷
を負わせた。呼気から基準値の約6倍のアルコールを検出。
同僚で「テキーラと酎ハイ数種類を飲んだ」と供述している。

●19歳男性 消防士【自転車に接触事故】千葉県(6月8日 毎日新聞)
6月6日午後11時35分頃、飲酒運転で自転車に接触し、男性にけがをさせた。
「友人と居酒屋でビールやレモンサワーなどを飲んだ」と容疑を認めている。

――続いて60代以上。

●60歳男性 飲食店経営【死亡事故】福島県(5月24日 福島民友)
5月23日午前9時10分頃、ワゴン車を酒気帯び状態で運転し、軽トラックに追
突し男性を死亡させた。

●72歳男性 農業【衝突事故】佐賀県(5月27日 佐賀新聞)
5月26日午後6時10分頃、道路脇から国道へ出ようとして、2トントラックに
衝突した。呼気0.45mg/lのアルコールを検出。

●60歳男性 会社員【衝突事故】佐賀県(5月29日 佐賀新聞)
5月27日午後5時30分頃、赤信号で停車中の軽ワゴン車に追突。呼気0.25mg/l
以上のアルコールを検出した。

●66歳男性 居酒屋経営【物件事故】栃木県(5月29日 佐賀新聞)
5月29日午後9時15分頃、酒気を帯びて乗用車を運転し、物件事故を起こした。

●65歳男性【住居など2棟に突っ込む】新潟県 (6月1日 テレビ新潟)
6月1日午前2時前、酒気帯び運転で民家など2棟に突っ込み、現行犯逮捕。

●62歳男性 JA常務理事【中央分離帯に衝突】兵庫県(6月10日 神戸NEXT)
6月9日午後9時50分頃、高速の中央分離帯に衝突。「居酒屋で、1人でビール
2杯とワイン1杯を飲んだ」と容疑を認めている。

●70歳男性【無免許】三重県(6月10日 伊賀タウン情報ユー)
6月9日午後5時30分頃、2010年に運転免許が取消されていたにもかかわらず、
酒を飲んだ状態で軽トラックを運転。「気晴らしに酒を飲んでドライブしよ
うと思った」と供述。

●71歳男性【高速道路逆走無免許】福岡県(6月11日 毎日新聞)
6月11日午前1時10分頃、高速道路を逆走し現行犯逮捕。基準値の3~4倍の
アルコールが検出された。正面衝突する寸前で停止しけが人はなかったが、
警察が誘導するまで、路肩でなく追い越し車線上に停車していた。

●71歳男性【死亡ひき逃げ】千葉県(6月15日 日本テレビ)
6月14日午後9時頃、酒に酔った状態で車を運転し会社員をはねて逃走。会社
員は頭を強く打って搬送先の病院で死亡した。現場に落ちていた車のナン
バープレートから容疑者を特定。呼気から基準値超のアルコールが検出され、
飲酒運転ではねたことは認めたが、「当時は物だと思ったので止まらずに
帰宅してしまった」と供述している。

――高齢+アルコール+車の組み合わせも、若者に劣らず危険です。
加齢により、運転時に必要な能力が低下するところに、さらにアルコールで
脳を麻痺させるのですから。


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   4.山さんコラム No.119
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆酒で罪を犯すな

学生時代、座禅をするクラブに入っていた。
数年ぶりのクラブOB会で、山さんは、飲酒運転防止インストラクターの
養成について述べた。
そして、今、大事だと思う仏教の言葉は、「諸悪莫作、衆善奉行」であると
言ったところ、すかさず、仏教学を教えていた大学名誉教授から「悪とは何
か、善とは何か。これが難しいんだぞ」と問われた。
ここで解説しておくと、上記の言葉は、釈迦を含めた七仏共通の教え、すな
わち「七仏通誡(しちぶつつうかい)の偈(げ)」と呼ばれるもののひとつ。
「もろもろの悪をなすことなく、もろもろの善を行なえ」、すなわち平たく
言えば「悪いことをせずに、いいことをしなさい」という、一見とてもシン
プルな話だ。山さんにとっては飲酒運転防止の活動こそが、悪をなさずに善
を行なうことにつながるという意味をこめようとしていたのだが、そもそも
「悪いこと」「よいこと」とは何か、というのが名誉教授の問いである。

即座に答えられず、「最後まで聞いてください」と、かわしたものの、気に
なって心に残った。
数日後、朝の散歩をしながら考えをまとめてメールした。
その内容を、今回のコラムのテーマにしようと思う。

「未熟ゆえ、即答はかないませんでしたが、今朝、散歩しながら、心に浮か
びましたので回答したいと存じます。私にとっての諸悪は『五戒』を破るこ
とです」
まずはこう書いた。

五戒とは、「不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒」である。
殺すな、盗むな、姦淫するな、うそをつくな。ここまでは誰でも抵抗はない
だろう。
「不飲酒」はなぜここに入っているのか。
おそらく、飲酒が集団の規律を乱し、修行の妨げになるので、仏教が文字通
り教団の形をとり始めた段階で、戒律に取り入れられたのだろう。
仏教がアジア各地へ広まり、時代は流れ、各地域の習俗と融合して「戒律」
は増減をくりかえし、厳密になり、あるいは緩み、さまざまに解釈され実行
された。
「不殺生」を例にとると、仏教が生活に密着して広まった地域では、厳密に
解釈して虫も殺さず、一切肉食をしない人々がいる。一方、魚は許す、卵は
良い、とする人々もいる。
日本では、仏教伝来以降、山国の民を除き、原則、四足動物の肉は食べず、
寺院生活や法事には野菜中心の精進料理が供された。
現代では、この不殺生戒は「ものは生かして使え」などと示されるほど拡大
解釈され、坊さんも肉食をしたり、法事にも生魚の鮨が並んだりする。
酒は、日本では神社や祭りで儀式に用いられていたから、かなり寛容に扱わ
れた。
禅寺にわざわざ「不許葷酒入山門」と石碑を立ててあるのは、実際は酒が寺
に入り込んでいた証拠だ。ちなみに禅寺では酒を般若湯と称す。

山さん自身、はじめて五戒を目にしたとき、「不殺生」「不偸盗」「不邪淫」
「不妄語」のあとに「不飲酒」があるのに違和感をもった。飲酒は必ずしも
悪ではない。何故、基本的戒律の五番目に置かれたのだろうかと。
飲酒運転防止活動をやってきた中で、あるとき「ハッ」と気がついた。
「飲みすぎる」と、どんなに修行を重ねた人格者も、教養があり法律を知っ
ている人物でも、飲酒運転という罪を犯してしまうことがある。
飲酒は前の「四戒」を犯させやすくする原因だ。だからこそ、五番目に置か
れたのだ。

山さんはメールに書いた。
「私は、不飲酒の戒を破り、大酒を飲むことを良しとして、公私にわたり40
年、多量飲酒を続けました。そのため、今、振り返ると、酒の害を受けやす
い友人、同僚、部下をアルコール関連の病で殺しました。飲酒に寛容な職場
風土を作り、飲酒事件を発生させ、社員を刑罰に触れさせました。
私自身も、刑罰は受けなかったものの、酔っぱらって、いたずら半分に、
盗みをしたり、覗き見をしたり、みだらな行為もしました。もちろん、嘘も、
酔えば、当然のようにつきました。つまり、多量飲酒により、素面ではしな
い四戒を破る罪を犯していたのです。これが『悪』です」

山さんは、不飲酒戒を、「なんびとも絶対に飲むな」との意味だとは解釈し
ない。
「不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語の四戒を犯させるような飲みすぎはやめ
よう」
そして
「体質的に飲めない人に飲ませるな」
「飲んではいけない人に飲ませるな」
「無理に飲ませるな」
だと考える。
これを実生活で守るとなると大変だ。
たとえば、宴会で酒を注ぐとき、体質的に飲めない人、医師に酒を控えるよ
う指示されている人などがいないか、一々確かめて「注ぐ」ことはしない。
気楽に「どうぞ、ぐっと空けて」などと注げば、知らず知らず罪を犯してい
ることになる。
酒好きが無邪気に飲んでいたら、山さんのように自分の健康を痛め、人の健
康をも損ない、時に殺し、罪を犯し、犯させることになる。
飲酒運転事故は、まさに、このような飲酒による地獄の典型だ。

私は、酒を愛しているので、酒の側から考えてみる。
酒は、楽しく味わってもらい良き人生に役立ちたいと願っている。
身体を害したり、罪を犯したりするような飲み方をされるのは本意でないは
ずだ。
その証拠に、酒は、身体を害す前に、二日酔いなど飲みすぎの警告を発する。
また、酒と人類との長い歴史の中で、適量が示されている。
世界共通、概ねアルコール20gくらいが標準量とされてきた。
現代医学の疫学的調査でも、この程度の量が低リスクであることが証明され
ている。

では「善」とは何か。
これまでの反省に立ち、多量飲酒のリスクを教え、飲酒習慣を改善する方法
を広く伝えることである。
「その実践の結果、一番救われているのが自分自身だとも感じています。
多量飲酒をやめられた上に、今まで意識せず犯していたかもしれない四つの
戒を犯すことがなくなり、楽しく生活していられるからです。南無酒地獄大
菩薩です。 山村陽一」


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1539/1916


=================編集後記 *つぶやき*=================


ASKでは、日々、Facebookページでさまざまなニュースを情報発信してい
ます。ぜひご覧ください!

★ASK飲酒運転防止プロジェクト
 http://c.bme.jp/13/297/1540/1916
 ※飲酒運転に関する情報
 
★アスク(アルコール薬物問題全国市民協会)
 http://c.bme.jp/13/297/1541/1916
 ※幅広いアルコール、薬物問題を中心に、他の依存症についても

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】121号 16.6.16
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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120号2016

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  120号 16.5.17
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.インストラクター養成講座NOW!
    2.ASKからのお知らせ
    3.ニュースCLIP!
    4.山さんコラム No.118
    5.ASKの活動ご紹介
    6.編集後記 *つぶやき*

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     若さ+飲酒+運転 
     高齢+飲酒+運転  二極化が進んでいます


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  1.インストラクター養成講座NOW!
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★第9期飲酒運転防止インストラクター養成講座、お急ぎください!

いまの状況だと、月末あたりには〆切になる感じです。
お早めに、ホームページからお申し込みください。
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第1~8期に認定されたインストラクターの総数が2813名になりました!
地区別にみると――
北海道(146)/東北(235)/関東(1024)/信越・北陸(119)/東海(294)/
近畿(467)/中国(136)/四国(80)/九州(213)/沖縄(99)

認定者からはこんな感想が寄せられています。

●自分自身の飲酒量を3単位から1単位に変えることができた!(企業)
●お酒に対する考え方が甘かったのを痛感しました。(企業)
●講話の際に参考になる知識をたくさん得られました。(警察)
●飲酒運転についての講習の幅が広がりました。(自動車教習所)
●アルコールについてさまざまな知識を学び、業務の立場上、運転士の教育、
 指導に役立っています。(バス)


上級インストラクターも49名になっています。
上級インストラクターはアルコール依存症への介入についての研鑽も深めま
す。将来のスクーリング講師候補、地域啓発の担い手でもあります。
…………………………………………
上級インストラクターのお申込みも受付中です。
認定インストラクターの方、挑戦しませんか?
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
   ↓   ↓   ↓
http://c.bme.jp/13/297/1469/1916


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  2.ASKからのお知らせ
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●新刊のお知らせ

『赤ずきんとオオカミのトラウマ・ケア
 ―自分を愛する力を取り戻す[心理教育]の本』

  白川美也子 著
  アスク・ヒューマン・ケア 刊

物語仕立てで、トラウマ記憶のしくみ、複雑性PTSDの症状、トラウマと嗜癖、
災害トラウマの特徴と支援に必要なこと……などをやさしく解き明かします。

amazonに登録したとたん、人気度No1になった、注目の本です!
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●季刊『Be!』123号、予約受付中!

[清原問題 緊急対談]田代まさし×月乃光司
 依存症者はクズなのか!?

特集 強みを見つける 目からウロコの【誌上講座】
 PART1 「隠れた強み」を見つけよう
 PART2 CRAFT 弱さが強みに変わるとき
 PART3 「強み」をめぐる読者の声

アルコール健康障害対策
 ・基本計画のキモはここ!
 ・ぶっちぎりの鳥取! 「推進計画」早くもスタート 他

詳しくはこちらをご覧ください。
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http://c.bme.jp/13/297/1471/1916


●1ロール丸ごと切り取られて持って行かれました!

トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を購入された千葉
県の運輸会社の方にお電話したところ、あらら……

――購入された理由を教えてください。

社内懇親会の景品で何かいいものはないかと探していて、「見た目のイン
パクト」と「トイレから飲酒運転防止」という発想が面白いので購入を決め
ました。

――懇親会での反応は?

当日は景品の見本として一つ置いておいたのですが、何人もが手に取って
中身を見始め、「え?酒が抜けるのそんなに時間かかるの?」とか「寝れば
抜けると思っていた、危なかった…」と立ち話に。
そのうち、「切って持って行っていい?」という人が続出。結局、見本に置
いてあった1ロール丸ごと切り取られて持って行かれてしまいました!(笑)

――そ、それはすごい反響ですね。

後日、「景品のトイレットペーパー、自宅のトイレに飾っています。見るた
びに飲酒運転しないようにと気が引きしまります(笑)」と、声をかけてくれ
た社員もいました。やってよかったです!

★トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
 マンガで予防知識を! 話題づくりにも!
   ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1472/1916


★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

◆ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
 自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
 http://www.a-h-c.jp/tool_taihan.html

◆アルコールの1単位カード
 これだけは知ってほしい情報を、名刺サイズで!
 http://www.a-h-c.jp/tool_1tani_card.html

◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
http://www.ask.or.jp/ddd_dvd.html

◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
 薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
 http://www.ask.or.jp/yakubutsu_paper.html

◆ASKリバーシブル予防パンフ
 知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
 http://www.a-h-c.jp/tool_reversible.html

◆飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
 「15分で学べる必須のアルコール知識」
 *ANAとJTにカスタマイズ版が採用されています!*
 http://www.ask.or.jp/ddd_elearning.html 

◆ASKアルコール通信講座
 依存症への対応がしっかり学べます
 http://www.a-h-c.jp/tsuushin_alcohol.html


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  3.ニュースCLIP!
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熊本・大分が大地震とその余震にさらされた1ヵ月。
この間、全国的に20代の飲酒運転事故がむちゃくちゃ多かったです。
高齢者と、二極化しています。

このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
お時間の許すかぎり、おつきあいください。

Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
http://c.bme.jp/13/297/1480/1916

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 1)20代の飲酒事故――逃走
 2)えっ、まだある、20代の飲酒事故
 3)二極化? 高齢者の飲酒運転
 4)「翌日が午後からの勤務なので飲み過ぎた」

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1)20代の飲酒事故――逃走

神奈川県葉山町で男女3人を死傷させた飲酒事故の初公判が行われています。

◎「飲酒運転をごまかそうと」検察 海水浴場3人死傷
 (5月16日 テレビ朝日)

被告(20)は昨年8月、葉山町の県道で乗用車を運転中、制限速度を30キロ
以上超える速度で海水浴客の列に突っ込み、大学生を死亡させ、男女2人に
重傷を負わせて、現場から逃走……。
公判で被告は起訴内容を、「間違いありません」と認めました。
検察側は、「被告は事故の前、海水浴場で友人とビールや酎ハイを飲んだ」
「飲酒運転をごまかそうとして事故の後、家に帰り、さらに酒を飲んだ」と
指摘。
弁護側は「家まで運転して戻っているので、飲酒の影響は決定的ではない」
と主張しているようです。
判決は25日に言い渡される予定です。

若者が起こす飲酒事故が、増えているように思います。
以下は、飲酒発覚を恐れて逃走したケース。

●21歳男性 無職【ひき逃げ】東京都(4月19日 TBS)
 4月9日未明、男性会社員をはねて重傷を負わしそのまま逃走。
 呼気から基準値の3倍近いアルコールが検出。
 「飲酒運転がばれるとまずいと思い、怖くなって逃げた」と供述。

●29歳男性 左官業【当て逃げ】愛知県(4月22日 中日新聞)
 4月21日午前6時頃、停車中の軽自動車に追突。5台が絡む事故を起こし、
 現場から逃走。帰宅後に親に相談し、親が110番通報した。

●23歳男性 会社員【ひき逃げ】大阪府(4月30日 毎日新聞)
 4月29日午後5時45分頃、乗用車を運転中に追突事故を起こす。呼気から
 基準超のアルコールを検出。「酒を飲んで運転したのは間違いない。
 事故はよく覚えていない」と供述。

●27歳男性 会社員【当て逃げ】佐賀県(5月2日 佐賀新聞)
 5月1日午前1時50分頃、追い越しざまに接触し、そのまま逃走した。
 呼気0.55mg/lのアルコールを検出。

●20歳男性【ひき逃げ】静岡県(5月8日 CARVIEW)
 5月1日午後11時40分頃、原付バイクと出会いがしらに衝突、相手の男性
 を死亡させ、逃走。出頭時、呼気から微量のアルコール分が検出されて
 おり、飲酒運転の発覚を恐れて逃走した可能性を含め捜査中。

若さ+飲酒+運転は、最悪の事態を引き起こすのです。


2)えっ、まだある、20代の飲酒事故

まだまだあるんです。
これでもか、これでもかと、20代です。
20代に、なにか起きているのでしょうか?

●29歳男性 自称会社員【塀や車に衝突】栃木県(4月18日 下野新聞)
 4月16日深夜、民家の塀や堀、塀の奥に止めてあった乗用車と衝突。

●29歳男性 自営業【トラックと正面衝突】埼玉県(4月25日 埼玉新聞)
 4月24日午前3時20分頃、ワンボックスカーを運転し、対向の3トントラッ
 クに正面衝突。帰宅途中で呼気0.5mg/lのアルコールが検出。

●22歳男性 会社員【死亡事故】大阪府(4月30日 毎日新聞)
 4月29日午前3時5分頃、交差点で衝突事故を起こし、会社員を死亡させた。
 基準超のアルコールが検出。「自宅近くの居酒屋で飲み帰宅途中だった」

●24歳男性 小学校臨時教諭【蛇行】広島県(5月4日 毎日新聞)
 5月3日午前1時30分頃、ふらついている車を署員が発見し、呼気検査で0.3
 mg/lのアルコールを検出。

●26歳男性 自称美容室経営【4台玉突き】北海道(5月6日 北海道新聞)
 5月5日午前5時20分頃、信号待ちで停車中のタクシーに追突し、そのはずみ
 で軽乗用車など4台が玉突きする事故に。
 「午前4時頃まで、スナックで焼酎の水割りを数杯飲んだ」

●28歳男性 JR東日本職員【軽トラックと衝突】群馬県(5月6日 産経新聞)
 5月9日午前5時45分頃、T字路で軽トラックと衝突。

●21歳男性 無職 【車と接触】福岡県(5月11日 日本テレビ)
 5月11日午前7時10分頃、原付バイクを運転し、交差点で乗用車と接触。
 「ビールを飲んで帰宅しようとしていた」

●29歳男性 塗装工【歩道に乗り上げはねる】埼玉県(5月15日 埼玉新聞)
 5月15日午前6時25分頃、酒に酔った状態で運転し、縁石を超えて歩道に乗
 り上げ、ボランティア清掃していた男性をはねた。車は電柱に衝突して止
 まった。呼気0.7mg/lのアルコールが検出。

高校生の無免許・酒気帯び。車両を提供したのは21歳でした。

●16歳男性 男子高校生【無免許・酒気帯び】愛知県(5月8日 毎日新聞)
 5月8日午前0時55分頃、無免許で酒気を帯びた状態で、知り合いの軽乗用車
 を運転。不審な車を見つけた署員が職務質問をして現行犯逮捕。
 助手席にいた21歳の会社員も、無免許・飲酒を知りながら車両を提供した
 として逮捕。

若者対策が急務です!!!

☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/1481/1916


3)二極化? 高齢者の飲酒運転

4月27日午前7時15分頃、佐久市春日の県道で、登校中の小学生の列に突っ込
み、児童4人を次々はねるという事件がありました。

◎酒気帯び運転容疑 小学生の列に車…4人けが、77歳逮捕
(4月27日 毎日新聞)

現場は片側1車線の緩やかなカーブ。
軽トラックはセンターラインを越えて反対車線側の歩道の縁石を乗り越え、
歩いていた児童4人に後方から突っ込んだといいます。
運転していたのは77歳の無職の男性。
「酒を飲んでから一晩寝たので、大丈夫だろうと思った」と話しているとか。

一晩寝れば酒は抜ける? それは、量によります。
個人差はありますが、アルコールの分解はビール中瓶1本(あるいは日本酒
1合、焼酎100ml)につき、男性およそ4時間、女性およそ5時間かかります。
しかも睡眠中は分解時間が遅れます。
もしビール中瓶3本飲んだら、一晩寝てもアルコールが残っていると考えた
ほうがいいのです。
もう1つ大事なポイントは、加齢によって、分解時間が遅くなるということ。
高齢者は、アルコールの抜けが悪い、と覚えておいてください。

以下、60歳以上の飲酒運転を集めました。
多いです。若者と二極化している状況です。

●67歳男性 農業【当て逃げ】三重県(4月21日 伊賀タウン情報)
 4月20日午後7時50分頃、軽トラックを運転し乗用車と衝突し逃走。
 逃走後現場に戻ってきた容疑者から酒の臭いがし、酒気帯びが発覚。

●74歳男性 無職【出会いがしらの事故】静岡県(4月23日 静岡新聞)
 4月22日正午頃、出会いがしらに事故を起こし、双方が酒気帯びであること
 が発覚。会社員の男性(40)と、無職の男性(74)が逮捕。

●74歳男性【接触】佐賀県(4月24日 佐賀新聞)
 4月23日午後5時頃、対向の車と接触。呼気0.25mg/lのアルコール検出。

●60歳男性 会社員【パトカー追跡で衝突死】青森県(4月26日 産経新聞)
 4月26日午前1時50分頃、駐車場で職務質問したところ、酒の臭いがした。
 その後、走行中の会社員の車を発見、追跡したところ立木に衝突し死亡。

●61歳男性 医師【バスと衝突】群馬県(4月26日 産経ニュース)
 4月24日午後7時50分頃、酒に酔った状態で乗用車を運転、路線バスと衝突。

●68歳男性 無職【タクシーに衝突】岡山県(4月28日 山陽新聞)
 4月27日午後7時40分頃、タクシーに衝突。呼気0.15mg/lのアルコール検出。

●60代 観光バス運転手【トラックと接触】東京都(5月10日 テレ朝NEWS)
 5月10日午前8時40分頃、首都高で大型観光バスとトラックが接触事故。
 バス運転手の呼気を調べたところ基準値を越えるアルコール成分が検出。
 「昨夜の酒が残っていた」と容疑を認めている。


4)「翌日が午後からの勤務なので飲み過ぎた」

警察官による飲酒運転が、3件もありました。
うち2件は50代のベテラン職員です。
勤務後の同僚との飲み会、自宅での晩酌……多量飲酒の習慣が背景にある
感じがします。

●31歳男性 巡査部長 山梨県(4月28日 日本経済新聞)
 ――勤務後に同僚と飲酒
 4月28日午前0時頃、軽乗用車を運転し、十数メートルにわたり、道路左の
 フェンスや電柱に衝突。27日に勤務後、同課の警察官と2~3人で、飲食店
 で飲酒したとみられる。

●54歳男性 警部補 宮城県(5月13日 河北新報)
 ――勤務後に同僚と飲酒
 5月11日午後11時15分頃、インターチェンジ下り線の接続道路で、酒に酔っ
 た状態で軽乗用車を運転。逮捕時に受け答えはしどろもどろで、足元はふ
 らついていたという。
 11日の勤務終了後、午後6時頃から飲食店で同僚7人と飲酒。同僚2人と2軒
 目に行き、午後10時頃まで、少なくともビール数杯を飲んだという。
 電車で帰宅後、車で仙台方面に向かおうとしたとみられる。

●58歳男性 巡査長 茨城県(5月14日 毎日新聞)
 ――前夜に自宅で晩酌
 4月14日午後0時半頃、二日酔いのまま自宅から署まで自家用車を運転。
 さらに看守業務を行うため、公用車を運転して移動した。
 巡査長は前日、自宅で発泡酒や焼酎を飲み就寝。署で留置管理係の女性
 警察官が酒のにおいに気づき、発覚した。
 「翌日が午後からの勤務なので飲み過ぎた。浅はかだった」と話している。

休みの前夜や、乗務までに時間があるときはつい飲みすぎるというのは、
運輸業界でもよく聞く話。
寝酒も、シフト勤務につきものです。
これがとても危険、知らず知らず依存症が忍び寄ります。

☆警察職員による飲酒運転 事例の分析(ASK)
http://c.bme.jp/13/297/1482/1916


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   4.山さんコラム No.118
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ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

◆禁酒を公言できなかった理由

山さんの「酒人生」シリーズ、モノをなくしたりケガをしたりと失敗談が続
いたが、今回は「飲酒の制限」というテーマで振り返ってみたい。

管理職になって、まだ独身だった時代のこと。
会議後の会合などでは一升酒になった。それが当時の国鉄の飲酒風土だった。
だが当時の山さんは、あくまで「機会飲酒」であり、一人で飲む機会も、飲
む量も少なかった。
意識して制限したわけではない。この時代、先輩のH部長が「俺は毎日、酒
を飲んでいる。酒なしの生活は考えられない」と発言したのを聞き、内心
「この人はアル中だ」と思ったことを、今も鮮明に記憶している。

結婚して晩酌開始。義母が妻に対して「お酒が好きな人には、さっと酒肴を
出し、1本預けておいて、ゆっくり夕食を用意すればよい」と教育してくれた
おかげで、毎晩違ったお通しを楽しみに、必ず飲む生活が始まったのである。

本社の厚生課にいた時代、35歳以上の定期健康診断に「ガンマGTP検査」
を導入した。そのころ成人病予防が叫ばれ、飲酒運転事故も発生していたか
らだ。
だが実際に酒の制限を考えたわけではない。午後5時になると課長以下、部屋
の片隅で酒を飲み始める毎日だった。
昼間、課長は別室にいて、大まかな業務方針は、この夕方の酒の場で披瀝さ
れる。一緒に酒を飲まないと、仕事にならなかったのだ。
当時は何事もそうだった。
たとえば職場監査ならば、監査後の夕食は盛大な酒盛りとなる。酔いにまか
せ、本社側は相当厳しいことを言い、地方幹部は苦しい実情を語る。これが
本音の監査報告。そして、このヤリトリを踏まえた、当たり障りのない報告
書を作成するのである。

山さんが、はじめて酒を制限したのは、39歳の7月だ。当時は総務部長を務め
ていた。
扁桃腺がひどく腫れあがり、しかも真っ白に膿がたまった。産業医を務める
女医が「ひどい状態だから」と血液検査をする。結果、ガンマGTPが120
を超えていた。
「1ヵ月半禁酒してください」と指示された。
山さんは「現場長会議があるから無理」と抵抗した。
「会議はお酒を飲む場ですか?」そのうえ「健康診断を担当する部長さんが、
検診結果を尊重しないのは困ります」との強い反論があった。
これには負けた。シブシブ従うことになった。
しかし、それからが大変。

現場長会議後の晩の懇親会では、何十人もの駅長や区長が杯を持って挨拶に
くる。
いつもなら、さし出された杯を、さっと飲み干し、酒を注ぎながら「お客さ
んの動きはどうか」「このところは、事故がなく順調だね」などと会話をす
る。
強い人となら2・3杯やりとりをするのが普通。
今回は禁酒のため、ビール瓶に麦茶をいれ、「夏だから特製ビールをもらっ
た。これを注いでくれ」などとごまかした。
コップに注ぎ足しだから泡が出なくても、不思議に思われない。無事、会を
乗り切った。
1ヵ月半の禁酒期間、この特製ビールは気づかれずにすんだが、時には、酔っ
ぱらった現場長に「それを一杯飲ませてくれ」としつこく迫られることもあ
った。
一番困ったのは、特製ビールで陽気に振舞い、冗談をいうクセができたため、
「麦茶」を飲むとつい冗談が出てしまうこと。夏の盛りに現場巡廻すると、
どの職場でも冷えた麦茶を出す。厳粛な話をしているはずなのに、陽気にな
り、駄じゃれをとばしたりした。

今振り返れば、特製ビールなどとごまかすよりも、はっきり「飲みすぎがた
たってガンマGTPが100を超え、ドクターストップで禁酒している」と、
正直に話すべきだったと思う。
山さん自身が、ガンマGTP検査を健診項目に入れた提案者なのに、当の本
人が禁酒を公言せずに誤魔化すのだから、いかに「酒の席で会話してこそ本
音が聴ける」との飲酒文化に毒されていたかがわかる。
もしも懇談会に先立って、総務部長である山さんが自ら、「健康診断の結果、
禁酒するから、皆さん、酒を注がないでほしい」「同じく、ガンマGTPの
高い人、血圧の高い人、糖尿気味の人、医者からほどほどにと言われている
人へは、注がないように」と挨拶したら、大変、効果的だったろう。
今だから、そう言えるのだが、あの頃はどうだっただろうか。
当時、もし禁酒発言について局長や他の部長へ事前に相談したら、「懇親会
がメチャメチャになるから止めろ」と猛反発をくらったに違いない。そして
本社からは、「総務部長不適任」と評価されただろう。

さて、禁酒期間を終えた当初は注意しながら飲んだが、次第に制限せずに飲
む習慣が再発。
2年後、またガンマGTPが100を超え、1ヵ月禁酒をした。
この時期は国鉄末期で、職場規律を確立するための現場監査、メンタルヘル
ス対策、飲酒事故防止などを担当したから、苦労せず禁酒期間を過ごせた。
酒好きで知られていた山さんが地方へ出張して会議のあと、「今回の会議は
職場規律問題だから、酒抜きでいこう」と言っても、誰も疑わず、反発しな
い。そうせざるを得ない時代だった。

さらに数年後、JRバス関東の社長を務めていたころ、またまたガンマGTP
が100を超えた。禁酒1ヵ月半。
このときは、たまたま現場で飲酒による不祥事があったから、それにひっか
けて禁酒し、値を正常に戻した。
そのあと、「酒を飲むなら2合」を提唱し、自らも実行しはじめた。
ここで無制限の飲酒に逆戻りしなかったのには、いくつかの理由がある。
3回の禁酒体験の結果、酒の量を抑えるのが楽になったこと。
年齢も50代の後半に入って、大量飲酒が身体にこたえるのを実感したこと。
バス会社で「酒の飲みすぎ」が、いろいろ問題を起こしているのが、はっき
りしたこと。

節酒を宣言し、周囲にも呼びかけることで、自らの健康と、会社の健康、両
方とも改善できる。
酒2合の根拠は単純だった。1合では満足できず、3合だとあとをひく。だから
2合。
社内向けに書いていた「おしゃべりノート」という月2回の定期発信メール
2000年2月1日号に「2合酒のススメ」を出した。同時に、1合枡を持ち歩くよ
うになり、飲む場でご披露した。

だが、その後も飲酒運転事故が発生した。
会長時代の2003年に運転手が飲酒運転で現行犯逮捕され、会社の対策の中で
欠けていた部分を痛感させられた。依存症の予防や早期発見も含めて、体系
的なアルコール教育が必要だったのである。
また、自己流の「酒2合」ではなく、やはり「酒1合」にすべきことがわかり、
現在は山さんもそれを実行している。

個人的にみると、たびたびの禁酒が現在の節酒に大いに役立っている。
そして、節酒が簡単でなく、何回か失敗を重ねるものだということもよくわ
かる。
皆さんも酒の個人史を書き出してみてはいかが。


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  5.ASKの活動ご紹介
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特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

これまでに行なってきた活動は……

・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
・NASVAの運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
 教育プログラムを実施
・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
 日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
・アメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
 内閣府主催シンポジウムで報告
・国土交通省主催のシンポジウムで発表
・オーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で海外視察報告
・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
・警察庁主催シンポジウムで報告
・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで報告
・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
・厚生労働省シンポジウムで報告
・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
・ASKリバーシブル予防パンフを製作
・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
 の要望書」を提出
・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
・自動車工業会のシンポジウムで、飲酒運転防止インストラクター養成講座
 について報告
・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
 教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
http://c.bme.jp/13/297/1483/1916

=====================編集後記 *つぶやき*========================

アルコール健康障害対策推進基本計画が、閣議決定へのプロセスを進んで
います。次号のメルマガでは、正式な決定をお知らせできるでしょう。

国の基本計画のあとは、いよいよ、都道府県に舞台が移ります。
その先頭を切ったのが鳥取県。
なんと、国の基本計画より先に「鳥取県アルコール健康障害対策推進計画」
を策定してしまいました。
小さな県が日本をリードする! 心意気を感じます。
全文、ここからダウンロードできます。
 ↓ ↓ ↓
http://www.pref.tottori.lg.jp/255895.htm

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

 【職場の飲酒運転対策メルマガ】120号 16.5.17
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

 =================== このメールマガジンは ====================
  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
 ===========================================================

119号2016

★__________________________
 ☆ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     【職場の飲酒運転対策メルマガ】  
                  119号 16.4.18
                   ASK飲酒運転対策特別委員会
                   http://www.ask.or.jp/
    ___________________________☆
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄★

 飲酒運転防止への社会的意識の高まりを受けて、運輸業界をはじめ、
 多くの職場で、今、積極的な取組みが模索されています。このメル
 マガでは、ヒントになる事柄、役に立つ情報をお伝えしていきます。

━━━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

    1.被災地支援に行かれる方へ
    2.インストラクター養成講座NOW!
    3.ASKからのお知らせ
    4.ニュースCLIP!
    5.山さんコラム No.117
    6.ASKの活動ご紹介
    7.編集後記 *つぶやき*

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


      熊本・大分の地震で直接被災された方々
     甚大な影響を受けている九州全域の方々に
        心よりお見舞い申し上げます


==============================================================★
  1.被災地支援に行かれる方へ
===============================================================

 19万人以上の方々が公共施設などに避難している状況にあり、今後、支援
活動が活発になるでしょう。
 以下は、3.11のときに、自殺予防総合対策センターが出した支援者への
 メッセージです。ぜひ広く知らせてください。

 ――被災地支援に行かれる方へ

 ●避難所への支援物資にアルコールを入れないで!

 東北関東大震災から1ヶ月がすぎました。交通機関の回復とともに、支援物
 資を携えて被災地入りの準備を進めている方も少なくないでしょう。しかし
 被災地に出発する前にもう一度だけ、支援物資の内容を見直して欲しいの
 です。支援物資のなかに、アルコール飲料は含まれていないでしょうか?
 平成7年の阪神淡路大震災の際、全国から避難所に届けられた救援物資のな
 かには、相当量のアルコール飲料が含まれていたといわれています。確かに
 日本人の感覚では、お見舞いのための「一升瓶」は、ごく自然な発想かも
 しれません。

 しかしその結果、震災後1ヶ月以降より、避難所の被災者のあいだでは、酩
 酊での口論や暴力といった人間関係のトラブルが目立つようになり、さらに
 時間が経過すると、アルコール性の内科疾患やアルコール依存症が増えて
 いきました。また、震災後、孤独死した高齢者の多くが、生前、避難所で
 増えた飲酒量が減らないまま、仮設住宅にこもってアルコールで寂しさを
 紛らわせていた方であったといわれています。

 私たちは、阪神淡路大震災の教訓を無駄にしてはならないと思います。
 現在、避難所にいる被災者の方々もまた、まちがいなく、不安と喪失感を
 抱えながら我慢の多い生活を強いられているはずです。疲労も限界に達して
 いることでしょう。このような状況での飲酒はとても危険です。
 ふだんよりも飲酒量が多くなりがちですし、比較的少量でも悪酔いし、人間
 関係のトラブルを引き起すことがあります。避難所は静かで落ち着いている
 ように見えたとしても、それぞれの方がストレスをかかえて過ごしている
 場所です。そのような環境では、アルコールが思わぬ「爆発」を引き起しか
 ねない危険物となりうることを忘れてはなりません。

 私たちは決して、「被災者はアルコールを飲むな」といっているのではあり
 ません。ただ、これから支援に行かれる方にお願いしたいのです。
 「避難所への支援物資にアルコールを入れないで下さい」

 自殺予防総合対策センター

 ※より詳しい文書を以下でダウンロードできます。

 「被災時の飲酒問題」(国立精神・神経医療研究センター)
 http://c.bme.jp/13/297/1429/1916

 ※本メルマガのあとがきにも同様の情報があります。


==============================================================★
  2.インストラクター養成講座NOW!
===============================================================

 ★第9期飲酒運転防止インストラクター養成講座、受付中です。

 詳しくは、ホームページを。お申し込みもこちらから。
   ↓ ↓ ↓ 
 http://c.bme.jp/13/297/1430/1916

 日々、続々と申し込みが届き、すでに200名を超えています。
 どうぞお急ぎください。

 今期申し込まれた方たちの、受講動機をご紹介します。

 ・飲酒しても「一晩寝ればOK」など安易に考えている人が多いので、正し
  い知識を知ってもらい、飲酒運転事故撲滅に向けた行動を起こしていきた
  い。(自動車教習所)

 ・点呼時に飲酒検知を行なっているが、検知される人は決まって二度、三度
  となるため、なぜそうなるのかこの講座を通して学び、指導していきたい。
  (トラック)

 ・運行管理者の講習を受けた際にこの講座を知り、仕事に活かすため、また
  自分のスキルにするため応募しようと思いました。(バス)

 ・昨年公開スクーリングを受講し、社内で受講の必要性を報告したところ、
  決裁がおりました!(バス)

 ・50名ほどのドライバーに運転代行業の大切さを説くとともに、飲酒運転を
  減らす一端を担う人材教育を行ない、県内の飲酒運転をゼロにしたいと
  考えています。(運転代行)

 ・アルコール依存症の治療に関わり、飲酒運転との関連性が強いことを実感。
  飲酒運転防止と依存症予備軍に早期介入し治療に結びつけたい。
  (医療機関)

 ・会員事業者に対し、飲酒運転撲滅の啓発、指導を行なう必要があるため。
  (地域団体)

 ・現職で生徒、職員に安全講習の一環として役立てたい。(学校)

 
 ■受講料(自己負担分)18,500円 ■定員300名

 上記の受講料には、通信講座(教材と添削3回含)・スクーリング参加費・
 研修に使えるDVD・認定等の費用すべてが含まれます。
 日本損害保険協会の助成と、検知器メーカーの企業協賛があるため割安なの
 です。

  ★上級インストラクターについてはこちらへ
  http://c.bme.jp/13/297/1431/1916

  これまでに認定された上級インストラクターの紹介ページはこちらです。  
  http://c.bme.jp/13/297/1432/1916


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  3.ASKからのお知らせ
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 ●第24回イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーン開催中です

 都内で今春、花見で酒を飲み、急性アルコール中毒の症状で救急搬送された
 人が16日間で計104人にのぼると、東京消防庁が注意喚起しています。
 搬送された人のうち、18人は入院が必要とされる状態だったとのこと。
 年代別では20代が40人と最も多く、10代も2人いました。

 引き続き、歓送迎など飲み会が多いシーズンです。
 気づかずにアルコール・ハラスメント(アルハラ)をしていませんか?
   ↓ ↓ ↓
 セルフチェックはこちら 
 http://c.bme.jp/13/297/1433/1916

 イッキ飲み・アルハラ防止キャンペーンサイトはこちら
 http://c.bme.jp/13/297/1434/1916


 ●「酒くらい自由に飲ませてくれよ」とぼやいていた社員が…

 ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」と「アルコー
 ルの1単位カード」を購入された製造販売業の方に伺いました。

 ――目的を教えてください。

 車で通勤する社員を対象に、毎年安全運転講習会を開くのですが、「飲酒
 運転はだめ」と言うだけでなく、アルコール問題をより身近なものとして
 受けとめてもらうために購入しました。

 ――パッチテストの反響は?

 「俺は酒に強い!」が口癖だった男性社員が、パッチテストをした後にパン
 フレットを読んで、「強いから依存症になりやすいのか…考えたこともな
 かった」と、驚いたように言っていました。

 ――1単位カードはどうでしたか?

 「酒くらい自由に飲ませてくれよ」とぼやいていた社員がカードを見ながら、
 「え? 分解にこんなに時間がかかるのか…気をつけなきゃいけないな」
 と言いながら、大事そうに財布にしまっていました。

 飲酒運転防止だけでなく、お酒とのかかわり方を知ってもらう、いいきっか
 けになったと思います。

 ★ASKアルコール体質判定セット「かんたんジェルパッチ」
  自分の体質と、体質ごとのアドバイスを知ろう!
  http://c.bme.jp/13/297/1435/1916

 ★アルコールの1単位カード
  これだけは知ってほしい情報を、名刺サイズで!
  http://c.bme.jp/13/297/1436/1916


 ★その他、職場の飲酒運転対策に最適の教材・予防ツール

 ◆DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
  定番中の定番。これを知らないと飲酒運転は防げません!
  http://c.bme.jp/13/297/1437/1916

 ◆トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」
  マンガで予防知識を!
  http://c.bme.jp/13/297/1438/1916
 
 ◆トイレットペーパー「危険ドラッグにNO!」
  薬物乱用防止について伝えたい6つのこと!
  http://c.bme.jp/13/297/1439/1916

 ●ASKリバーシブル予防パンフ
  知恵と工夫が詰まったカラフルなパンフ、4種類
  http://c.bme.jp/13/297/1440/1916

 ●飲酒運転防止研修<e-ラーニング>
  「15分で学べる必須のアルコール知識」
  *ANAとJTにカスタマイズ版が採用されています!*
  http://c.bme.jp/13/297/1441/1916 

 ●ASKアルコール通信講座
  依存症への対応がしっかり学べます
  http://c.bme.jp/13/297/1442/1916


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  4.ニュースCLIP!
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 このコーナーは、友井と今成の共同作業でお届けしています。
 お時間の許すかぎり、おつきあいください。

 Facebookページ「ASK飲酒運転防止プロジェクト」でも日々、ニュース
 のシェアを行なっています。どうぞご覧ください。
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1443/1916

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 1)パトカー→〔若さ+酒+車〕→暴走→事故
 2)「酔いが醒めた」と思っているのは?
 3)「事故後に飲んだ」は通用しません
 4)霊安室でボランティア……タイの話

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 1)パトカー→〔若さ+酒+車〕→暴走→事故

 3月23日午前1時40分頃、世田谷区の国道246号線で、パトカーの追跡を逃れ
 ようとした車が時速160キロで暴走。3台に衝突して4人を死傷させるという、
 とんでもない事故がありました。

 ◎世田谷の4人死傷事故、飲酒運転の20歳男を起訴(4月13日 TBS)

 危険運転致死傷などの罪で起訴されたのは、無職の20歳。2時間以上にわたり
 飲食店で酒を飲み、呼気から基準値の2倍近いアルコールが検出されました。
 そして、直前まで一緒に飲んでいた2人の少年を同乗させていました。
 
 「パトカーが見えたのでまずいと思い、速度を上げた」「信号機に気づかな
 かった」と供述しており、極めて悪質な運転だったため、裁判員裁判となる
 見通しです。
 
 この他に、飲酒運転の末に警察から逃れようとして事故を起こしたケースが
 今月は5例もあり、そのどれもが若者でした。
 〔若さ+酒+車〕は、危険な暴走を招くのです。

 ●22歳女性 自称派遣社員 福岡(3月18日 テレビ西日本)
 3月18日午前2時50分頃、福岡市博多区の路上で警察が信号で停止中の無灯火
 の軽乗用車を発見し、声をかけたところ、車は突然発進、道路脇の縁石に乗
 り上げ横転。呼気から基準値の4倍のアルコールが検出されたため逮捕。

 ●27歳男性 職業不詳 北海道(3月19日 産経新聞)
 3月19日午前5時半頃、JR苫小牧駅付近で飲酒運転の疑いで男に停止を求め
 たが逃走。パトカーが緊急走行で約1.5キロ追跡した地点で軽乗用車と出合
 い頭に衝突し、双方が骨折などの重傷を負った。基準値を上回るアルコール
 が検出。

 ●23歳男性 会社員 東京(3月29日 日本経済新聞)
 3月27日午後11時55分頃、警察官が職務質問しようとしたところ、急発進で
 逃走。その後、交差点でバイクや軽乗用車など3台に追突し、4人に軽傷を負
 わせたうえ車を乗り捨て逃げた疑い。基準値の5倍近いアルコールが検出。

 ●22歳男性 無職 東京(3月31日 FNN)
 3月29日に警察官から職務質問を受け、車を降りるよう求められたが、車を
 急発進させて、警察官に軽傷を負わせ、公務執行妨害などの現行犯で逮捕。
 事件前に別の場所で、接触事故を起こして逃走中だった。車から酒の臭いが
 していたことから、酒気帯び運転の疑いも視野に捜査を進めている。

 ●30歳男性 福岡(4月7日 RESPONSE)
 4月3日午前2時頃、筑後市で警察官の前方で蛇行運転し、停止を命じられた
 ところ逃走、直後に路外へ逸脱し道路左側の歩道に乗り上げ、街路樹に衝突
 した。酒気帯び相当量のアルコール分を検出。

 ☆若者の飲酒運転事例の分析(ASK)
 http://c.bme.jp/13/297/1444/1916


 2)「酔いが醒めた」と思っているのは?

 飲酒運転防止には、アルコールの基礎知識が欠かせない――
 その根拠となる事例をご紹介します。

 ●刀匠(59)岐阜(3月18日 産経新聞)
 4月5日午後5時頃、関市の国道248号で、信号待ちをしていた軽乗用車に追突
 する事故を起こし、基準値以上のアルコールが検出。
 「酔いがさめたと思って運転した」と容疑を否認している。

 ――「酔いが醒めた」と認識している脳みそが、アルコールの影響下にある
 ことをお忘れなく…。

 ●トレーラー運転手(56)奈良(4月5日 毎日新聞)
 3月17日午前9時20分頃、大和郡山市の国道24号交差点で、大型トレーラー同
 士が出合い頭に衝突。南進していた車の運転手から基準を超えるアルコール
 が検出された。「昨日の午後6時頃から8時頃までに缶ビールを3~4本飲んで
 いた。それ以降は飲んでいない」と話している。

 ――アルコールの分解は、思った以上に時間がかかります。
 個人差はありますが、ビール中瓶1本(あるいは日本酒1合、焼酎100ml)を
 飲むと、男性でおよそ4時間、女性で5時間。
 睡眠中は分解時間が遅くなります。
 この目安を知らせることが、飲酒運転防止には必須です。

 ★アルコールの1単位カード(名刺サイズ) 
 すべての人に、せめてこの目安だけは知ってほしい!
  ↓ ↓ ↓  
 http://c.bme.jp/13/297/1445/1916

 ★DVD&ハンドブック「知って得する!アルコールの基礎知識」
 定番中の定番。社内研修に!
  ↓ ↓ ↓
 http://c.bme.jp/13/297/1446/1916


 3)「事故後に飲んだ」は通用しません

 「過失運転致死傷アルコール等影響発覚免脱」という罪を知っていますか?
 飲酒運転の発覚を免れるためのひき逃げや重ね飲みなど「逃げ得」を生じさ
 せないために、2013年に新設されました。
 12年以下の懲役。道路交通法の「救護義務違反」との併合罪だと、18年以下
 の懲役となります。

 けれども、いまだにこういう人々が後を絶ちません。

 ◎ひき逃げ弁護士 同行時にアルコール検出「事故後飲んだ」
 (3月17日 毎日新聞)

 愛知県警東署は3月17日、乗用車で原付きバイクの男性をひき逃げし重傷を
 負わせたとして、弁護士(32)を自動車運転処罰法違反(過失傷害)と道交
 法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕しました。前夜、赤信号で止まっていた
 原付きバイクに追突し、あばら骨を折るけがをさせ、逃走した容疑です。
 約1時間半後、自宅にいた弁護士に任意同行を求めたところ、酒に酔ってお
 り、呼気から基準値の数倍のアルコールが検出。
 しかし、「事故後に家で酒を飲んだ」と供述しているとのことです。

 ◎酒は事故後に飲んだ…酒酔い運転で民家に衝突 容疑の男逮捕/熊谷署
 (3月20日 埼玉新聞)

 埼玉県警熊谷署は3月19日、道交法違反(酒酔い運転)の疑いで、職業不詳の
 男(63)を逮捕しました。同日午後2時15分頃、男は軽トラックで道路左側
 の民家に衝突、外壁や郵便受けなどを壊す事故を起こしました。
 呼気から0.7mg/lのアルコールが検出され、車内には缶酎ハイの空き缶が数本
 残されていましたが、「事故は起こしたけど、酒は事故後に飲んだ」と容疑
 を否認しています。

 ☆自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
  http://c.bme.jp/13/297/1447/1916


 4)霊安室でボランティア……タイの話

 タイで、飲酒運転の刑罰の一環として、霊安室でのボランティアを義務づけ
 る方向というニュースが流れました。

 ◎飲酒運転したら霊安室で…、タイ政府が奇抜な対策―仏メディア
 (4月13日 Record China)

 ニュースのタイトルには「奇抜」とありますが、実はアメリカでは10数年以
 上前から行なわれている方法です。

 2006年に、カリフォルニア州の飲酒運転裁判を傍聴したときのこと。
 罰金に加えて、以下の再犯防止プログラムが、裁判官の判断で「処方」され
 ていました。
  A 教育プログラム(初犯で1回3時間×週1×3か月)
  B アルコール依存症の自助グループAAへの参加
  C 霊安室の清掃ボランティア
  D 被害者の話を聞く会に出ること

 Aの「教育プログラム」はすべての飲酒運転事犯に義務づけられ、これを
 受けないと、免許の再取得ができません。逮捕時のアルコール濃度が高かっ
 たり、再犯だったり、子どもを同乗させていたりすると、期間が延びます。
 Bの「AAへの参加」も最低6回は組み込まれているようでした。

 あとは裁判官のさじ加減です。

 若者にはC「霊安室の清掃ボランティア」とD「被害者の話を聞く会に出る
 こと」を実施して感想文を提出するよう言い渡します。
 アルコール依存症の疑いが濃厚の場合には、B「AA参加」の回数を増やし
 ていました。
 加えて、罰金を支払う能力がない場合は、それに見合う時間の「道路清掃」
 を命じていました。

 まるで、症状に合わせて医師が処方するかのようでした。

 「飲酒運転の半分は若さゆえ、半分は依存症とその予備軍」という認識が
 あるのです。
 また、保護観察期間を設けて、裁判所が上記の実行を見守ります。
 日本でも、取り入れてほしいですね。

 なおタイでは、裁判官の判断ではなく、法律で義務づける方向を模索して
 いるようです。


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   5.山さんコラム No.117
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 ASK飲酒運転対策特別委員会委員長
 元・JRバス関東株式会社会長     山村陽一

 ◆本当の人生――清原元選手の逮捕に思う

 プロ野球の清原和博元選手が覚醒剤所持の疑いで逮捕された。
 朝日新聞2月4日の天声人語は、このことに触れて次のように書いていた。
 「道を踏みはずす前には、いくら悔やんでも戻れない」
 山さんは、初めこの文章を読んで、「悔い改めれば、元の道に戻れる」と書
 くべきではないか、と思った。犯罪から更生したら、それを認め、尊重する
 世の中であってほしいからだ。
 しかし、しばらくして、考えを変えた。

 元の道とは、野球で大活躍し、栄光の道を歩んで獲得した華々しい人生だ。
 その人生の陰に覚醒剤が忍びこんでいた。
 華々しさゆえに引退して虚しさを感じ、大酒を飲み、生活が荒み、覚醒剤に
 おぼれ、ついに逮捕された人生だ。
 だから悔やんだ後には、元の道でなく、本来のあるべき道を歩き出さねばな
 らない。

 彼はプロ野球で「少し失敗をしても1発ホームランを打てば帳消しになる」
 という人生訓を得た。
 これが間違いではないか。
 引退後は失敗しても、ホームランで逆転する機会を失った。
 もし、野球人生で失敗をしたりスランプに陥ったりした時、失敗・スランプ
 を直視し、それに絶望した中から、失敗を生かす道を見出していたら、引退
 後も素晴らしい生活があったのではないか。
 ホームランの喝采で、失敗をごまかしていたのが、今回の事件の遠因だと山
 さんは考える。

 高校生のときから人々の注目を浴びるほど、恵まれた才能と努力の持ち主だ。
 この事件を契機に自分の人生をしっかり見直し、有名になる前の、地道に努
 力を重ねたころの実践を取り戻してほしい。そして10年後、その実践記録
 を発表したら、酒害や薬害に悩む人へ大いに勇気と希望を与えるにちがいな
 い。

 人の一生というものは、「大失敗のあとからむしろ本物の人生が始まる」の
 だと山さんは考えている。
 そう思うようになったのは、2003年、JRバス関東の運転手が東名高速道路
 で酒気帯び運転し逮捕された事件のあとである。
 誰でも生きているかぎり失敗はあり、失敗から学ぶことは多く、失敗は成長
 の糧となるが、ここでいう大失敗はそれとは別だ。
 自分の今までの努力や経験が無駄になったという思いに襲われる、自分の自
 信・誇り・実績や評価がすべて失われたと感じる、そんな大失敗である。
 この瞬間、自己の無力さがはっきりわかり、自分のすべてをなくしたと思い
 こみ、目の前が真っ暗になる。虚無感におそわれる。
 この時こそ、本物の人生の始まりだ。
 その虚無感を酒や薬やギャンブルなどでごまかさず、大失敗を直視し反省す
 る。すると毀誉褒貶にまみれていない、あるがままの本来の自己が見える。
 そして本来のなすべき道が現れる。

 山さんは、もともと運転事故防止、すなわち安全確保を研究、実施する要員
 として、旧国鉄に採用された。色々の事情で研究部門でなく、企業経営部門
 で仕事をすることになったが、人一倍、安全管理には心を配り、勉強もして
 いた。
 旧国鉄でも飲酒運転事件が多数あり、その対策にも従事した。
 バス会社においても飲酒運転事故対策について意欲的に取り組んでいた。
 2002年7月のJR東海バス中央高速道飲酒運転事故のあと、日本バス協会が
 飲酒運転マニュアルを作成したが、JRバス関東ではそのほとんどの対策を
 数年前から実施ズミであった。
 だから先輩には「飲酒運転がもっとも起きない会社」と評価されていたし、
 山さん自身も内心、日本のバス会社の社長の中で、飲酒運転防止対策につい
 て一番くわしい知識をもち、経験も豊富だと自負していた。

 東名高速道の事故が発生したとき、初めは誤報だと思った。
 事実が明らかになったときには、信じられなかった。
 それが事実だとはっきり認めた途端、今までの職業人生が、すべて無駄だっ
 たと感じた。
 仕事への努力、職責への献身、それなりの業績・評価など、ことごとく「無」
 に帰した、との思いにいたった。まさに奈落の底へ突き落とされ、眼の前が
 真っ暗になった。

 呆然とした一日がすぎたとき、ふと気づいたのは、これほどマスコミにとり
 あげられ、ひどく批判されながらも、8月の最盛期であるため、依然として
 お客様は超満員の状況が続いていたこと。
 人々の信頼を裏切らないために、2度と飲酒運転を起こしてはならない、と
 いう思いであった。

 それまでの対策に何が欠けていたのか、自分の何が悪かったのかと、白紙の
 状態から反省したとき、はっきり見えてきた。アルコール教育をしなかった
 こと、酒に寛容な職場風土と、それを助長した山さんの大酒が原因だった
 のだ。
 そこで、この事故に関して申し入れを行なっていたASKへ出かけていき、
 アルコール問題について改めて学ぶため通信講座を申し込み、社員らととも
 に研修も受けた。また、自らの飲酒習慣を是正すべく禁酒を始めた。断酒会
 やAAにも足を運んだ。

 その後、飲酒運転防止インストラクターの養成や「正しいアルコール知識教
 育と節酒実践指導の必要性」の講演活動を行なうことになった。山さんは、
 今までの人生、その失敗のすべてが、現在の活動に役立っていると感じてい
 る。
 そして、これが山さんの「本当の、やるべき人生」であり、以前は、そのた
 めの準備期間だったと、しみじみ思うのである。


=============================================================★
  6.ASKの活動ご紹介
==============================================================

 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)は、アル
 コール問題の予防に取り組む任意団体として1983年設立、2000年にNPO
 法人になりました。1994年には、出版・研修の事業部門が(株)アスク・
 ヒューマン・ケアとなり、活動と事業の両面から予防を推進しています。

 ASKでは、「飲酒運転を防止するためには、アルコール依存症の早期発
 見・介入を視野に入れた総合的な予防対策が欠かせない」との認識のもと、
 2005年に飲酒運転対策特別委員会を発足させました。
 山村陽一委員長と今成知美ASK代表のリーダーシップのもと、被害者遺
 族・専門家・関係機関と連携しつつ、予防と再発防止の両面から本格的な
 飲酒運転防止対策に取り組んでいます。

 これまでに行なってきた活動は……

 ・被害者遺族による厳罰化署名運動や、生命のメッセージ展に協力
 ・運行管理者用テキストに「一歩踏み込んだ飲酒運転防止対策」執筆
 ・アメリカで酒気帯び運転で検挙された日本人に対して米国裁判所指定の
  教育プログラムを実施
 ・日本損保協会の「飲酒運転防止マニュアル」に執筆協力
  日本損保協会主催のシンポジウムに協賛し、全国各地で講演
 ・バス会社から運転手向け予防プログラム「セルフケアスクール」を委託
 ・「飲酒運転防止<通信スクール>」のプログラム開発
 ・職場の飲酒運転対策メルマガの発行
 ・啓発パンフ「飲酒運転 あなたは大丈夫?」制作
 ・代表今成がアメリカ・カリフォルニア州の飲酒運転再犯防止対策の視察、
  内閣府主催シンポジウムで報告
 ・国土交通省主催のシンポジウムで、山村、今成が発表
 ・今成がオーストラリア・ニューサウスウェルズ州の対策を視察
 ・国の「常習飲酒運転対策推進会議」で今成が海外視察報告
 ・「飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・4・10」をまとめる
 ・研修用DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」製作
 ・日本損害保険協会助成で〔飲酒運転防止インストラクター養成講座〕開始
 ・「飲酒運転 運転代行の落とし穴06・9~08・4」をまとめる
 ・「教職員の飲酒運転 懲戒処分事例の分析07・10~08・9」をまとめる
 ・山村が警察庁主催シンポジウムで報告
 ・内閣府、常習飲酒運転者対策についてのヒアリングで今成が報告
 ・特設サイト「職場の飲酒運転対策チェック!」を製作
 ・DVD「知って得する!アルコールの基礎知識」冊子化
 ・厚生労働省シンポジウムで今成が報告
 ・トイレットペーパー「飲酒運転防止(7つの落とし穴)」を製作
 ・「警察職員による飲酒運転事例の分析07~11」をまとめる
 ・<e-ラーニング>「15分で学べる必須のアルコール知識」を製作
 ・ASKリバーシブル予防パンフを製作
 ・警察庁に「普通免許学科教習における飲酒運転防止教育の強化について
  の要望書」を提出
 ・「若者と女性の飲酒運転事例分析 12・4~13・3」をまとめる
 ・自動車工業会のシンポジウムで、今成が飲酒運転防止インストラクター
  養成講座について報告
 ・アルコール健康障害対策基本法が成立(2013.12.7)、施行(2014.6.1)
 ・今成が、アルコール健康障害対策関係者会議の委員に(2014.10~2016.10)
  教育・誘引防止・飲酒運転等ワーキンググループ座長を務める(2015.3~8)
 ・アルコールの1単位カード、啓発用バナーやパネルを製作(2015.9)

 ↓詳しくは、ASKのホームページをご覧ください↓
 http://c.bme.jp/13/297/1448/1916


=====================編集後記 *つぶやき*========================

 防衛医科大学校・精神看護学講座の高橋聡美教授が、Facebookで以下のよう
 に呼びかけています。

  *余震が続くと眠れなくなります。休める時は休んでください。
  *余震が続くと揺れていないのに揺れているような錯覚に陥ることがよく
   あります。
   これを地震酔いといいます。
   リラックスして深呼吸してください。
   コップの水など眺めて実際の揺れを視覚で確認してください。
   酔いの酷いときは乗り物の酔い止め薬が効きます。
  *お酒は控えてください。
   逃げられないし、家族を守れなくなります。
  *避難所にお酒を差し入れしないでください。
   トラブルが生じやすくなり、避難所の安全をたもてなくなります。

 災害ストレス→不眠→飲酒は、よくあるパターンなのです。
 くれぐれも、お見舞いにお酒はやめましょう。

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 【職場の飲酒運転対策メルマガ】119号 16.4.18
                  
 発行 特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)
    飲酒運転対策特別委員会
  
       〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-16-7-7F         
       Tel 03-3249-2551 Fax 03-3249-2553             
       URL http://www.ask.or.jp/ email ask-ddd★(★を@に変えてください)a-h-c.jp

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  特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)内に
  設置された飲酒運転対策特別委員会が、情報提供のために発行する
  ものです。ASKのホームページ http://www.ask.or.jp/ からご登
  録いただいた方に、月1回、無料で配信します。
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